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八王子×東海大菅生【春季東京大会】

4/17 春季東京大会準々決勝
八王子×東海大菅生 @ダイワハウススタジアム八王子

試合経過
八王子は羽田、東海大菅生は本田とともにプロ注目の左腕エースを抱えながらも、状態は万全でなく、この春季大会では両投手の先発はない。この準々決勝でも、八王子は2年生右腕の星野、東海大菅生は3年生左腕の櫻井とともに背番号10の投手が先発のマウンドに上がった。

ともに両チームとも無得点で迎えた3回裏、菅生はこの回先頭の8番福原が三遊間を破るヒットで出塁すると、1番榮のファーストゴロの間に進塁して、2死2塁とチャンスを作る。ここで迎えた2番小山は二遊間を破るヒットを放ち、俊足の福原がホームインして菅生が先制。さらに千田のレフト線への2ベースと四球で2死満塁とすると、5番鈴木悠の2球目パスボールとなって菅生が2点目をあげる。
20210417東海大菅生 福原
先制点の起点となるなど、この試合では3安打を放った東海大菅生の福原

5回裏、菅生は先頭の榮が四球で出塁したところで、八王子は星野→背番号11の左腕館野にスイッチ。ただ館野に対して、菅生は2番小山が送って。3番千田・4番堀町の連打で1点を追加する。結果的に5回途中3失点(自責点2)で降板となってしまった八王子の先発星野であったが、雨の中にも関わらずストレートは141㌔をマーク。腕の振りはしなやかでフォームも綺麗であり、2種類のスライダーもなかなかの代物であって、来年は東京を代表する投手になることだろう。
20210417八王子 星野
八王子先発の2年生右腕の星野

さらに6回にも先頭の福原がセンター前ヒットで出塁すると、パスボールの間に一気に3塁まで進み、代打岩井の犠牲フライで追加点をあげ、4-0とリードを広げた。3回・6回とともにパスボールが失点に絡んでいたいた八王子は、安藤監督が7回裏から捕手を佐用に交代。ただ菅生は7回裏、先頭の小山がこの試合3本目となるヒットで出塁すると、小山に盗塁を許し、さらに佐用もパスボールをしてしまったところで、再びキャッチャーを蓑原に交代と散々な状況。菅生は4番堀町が犠牲フライを放ち、5点目をあげる。
20210417八王子 蓑原
パスボール連発に急遽3番手捕手として出場した八王子の蓑原

菅生の先発の櫻井は、センバツで背番号10でベンチ入りも登板機会がなかったが、この春季東京大会では2回戦で東京成徳大高を完封している。ストレートはMax132㌔であったが、110㌔中盤~後半の小さく曲がるスライダーをコントロールよく操っており、左打者の多い八王子打線には有効であった。3回には満塁のピンチを背負うものの、それ以外は非常に安定した投球で八王子打線を6回まで散発の4安打無失点に抑える好投をみせる。
20210417東海大菅生 櫻井
6回無失点の好投をみせた東海大菅生の先発櫻井

菅生は7回から2年生右腕の鈴木泰が登板。センバツでは2試合に先発するなど、本田のいない今大会では菅生のエースいえる存在である。来年のドラフト候補ともいわれる186㎝右腕は、リリーフということもあり自己最速を更新する142㌔をマークし、スライダー・カーブといった変化球もよく曲がっていた。ランナーは出したものの、3イニングをなげて9個のアウトのうち7個を三振で奪うという快投をみせて試合を締めた。東海大菅生が5-0で勝利し、準決勝進出を決めた。
20210417東海大菅生 鈴木泰
終盤3イニングを7奪三振無失点に抑えた東海大菅生の鈴木泰


20210417八王子×東海大菅生
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください

八王子の注目は何といってもプロ注目の191㎝左腕の羽田であった。秋の肘痛の影響で今大会では1回戦と3回戦で1イニングのリリーフのみと限定的な登板であったが、3回戦では自己最速を更新する149㌔をマークしていた。この試合でも短いイニングなら…という期待もあったが、雨の降りしきる劣悪な環境であったこと、相手が夏の西東京大会の最大の敵となる東海大菅生であったことから登板は回避したようだった。

それでも上述した通りに2番手の星野は、来年は鈴木泰とともに東京を代表するのではないか?というほどの右腕。2番手の左腕館野はMax133㌔のストレートとスライダーでテンポのいい投球をみせ、3番手の右腕渡邉もMax136㌔のストレートにフォークを操る好右腕であり、投手陣の層は厚いと感じた。この試合でもパスボール3個が全て得点に絡んだこともあり、センバツ8強の東海大菅生相手に自責点でいえば2のみ。夏もこの3人がしっかりと投げて、勝負所の試合に羽田が万全の状態でいけば、東海大菅生をはじめとした西東京の超強豪を破ることも十分にあり得るだろう。
20210417八王子 安藤健
この試合でも3安打と八王子打線で1番頼りになる安藤健

完封敗けを喫してしまった八王子打線であったが、その中でも存在感を発揮したのが安藤監督の次男である2番の安藤健。この試合でも巧みなバットコントロールで、ライト・レフト・センターと打ち分けて3安打をマークしており、八王子打線の中でもっとも頼りになるバッターである。ただこの試合では、八王子は全てのイニングにおいて先頭バッターが出塁できておらず、安藤には初回は1死ランナー無しだが、それ以外は全て2死ランナー無しという場面で打順が回っている。そんな巡り合わせの悪さも重なって、完封敗けを喫してしまった。

勝利した東海大菅生は、非常にいい春季大会を過ごせている。春季大会は勝つことはもちろん、夏に向けての新戦力や新しい布陣を試す場でもある。そういう意味ではエース本田が登板できない状況において、鈴木泰はエース格としてチームもベスト4にまで導いているし、先発の櫻井は6回無失点と新戦力も台頭してきた。守備ではセカンド堀町、ショート小山という新二遊間が誕生し、これによりセンバツでは逆転サヨナラタイムリー2ベースを放った多井などの打力のある選手をファーストに置くことができている。新しいことを試し、それがうまくいって、勝っているということで理想の春季大会を過ごしているともいえるだろう。


Pickup Player
小山凌暉 東海大菅生2年 ショート
~先制打を含む3安打の活躍~
今大会から東海大菅生の2番を打つ2年生の小山が、先制タイムリーを含む3安打で勝利に貢献した。

小山は愛知木曽川シニアでは捕手、さらには投手としてジャイアンツカップ8強入りを果たすと、兄の小山翔暉(亜細亜大)と同じく東海大菅生に進学した。1年秋には背番号15でベンチ入りを果たし、主将の榮が負傷離脱したこともあり、ライトのレギュラーを獲得。すると持ち前の打撃で、打率.519、チームトップの15打点をあげる活躍をみせ、準決勝からは3番も務めた。榮の復帰もあり、2年春のセンバツではセカンドとして出場。ただ初戦の聖カタリナ戦、続く京都国際戦でともにノーヒットに終わると、準々決勝の中京大中京戦ではスタメンを外れるという苦渋も味わった。

この春季大会でも小山の背番号は4であるが、ポジションはショート。中学時代はキャッチャーがメインであったが、東海大菅生では同期にU15日本代表の正捕手だった福原がいるために、外野→セカンドと転々としているが、肩力・走力と能力は高いために、来年のことも考えて小山がショートに守備の要として君臨できれば非常に面白い。

バッティング面では2番打者として出場した小山は、1打席目ではお手本のような流し打ちで三遊間を破るヒット。そして2死2塁で迎えた3回の第2打席では、今度はセカンドの横を抜くセンター前ヒット(先制タイムリー)を放った。3打席目では2番バッターらしく送りバントを決めてみせた。7回の先頭打者として回ってきた第4打席でも、うまくレフト前に落とすヒットを放つと、2盗を決めるなどして5点目のホームを踏んだ。結局この試合では3打数3安打1打点2得点1盗塁という活躍で、勝利に大きく貢献した。

このようにバッティング技術があり、走力も守備力もあり、様々なポジションもこなせるという万能プレイヤーになりつつある小山。今年ももちろんだであるが、菅生としては鈴木泰・福原とともに来年も常勝チームを継続させるべく、中心選手として期待したい選手である。
20210417東海大菅生 小山
先制タイムリーを含む3打数3安打の活躍をみせた東海大菅生の小山



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センバツでドラフト戦線はこう変わった【投手編】

センバツ高校野球大会はやはり注目度が高いだけあって、そこでの活躍はドラフト候補にとっては重要です。大会で活躍して評価をあげた選手もいれば、逆に下げた選手もいる。あるいはこれまで注目されていなかったのに一躍ドラフト候補に躍り出た選手もいました。そんなセンバツの結果で、ドラフトの地位が変わった選手を紹介していきたいと思います。
※あくまで個人的見解です

評価急上昇↑
ドラフト候補の中で1番評価をあげたといえるのは、石田(東海大相模)と達(天理)の2人である。

石田はもともと2年夏の時点で東海大相模のエースであったように、いい投手であることは間違いなかったが、ドラフト上位候補というほど突出した能力をもっている投手ではなかった。ただセンバツでは初戦の東海大甲府戦でリリーフ登板すると、自己最速を更新する146㌔をマークし、チェンジアップの質もかなり向上していた。大会通じて5試合で29回1/3をなげて失点0という成績は、ここまで突出した成績を残されると、スカウトも問答無用で高い評価をせざるを得ないというほどのものであった。
20210320東海大相模 石田

達はもともと193㎝の大型右腕として注目されており、素質を評価されているところも多かったが、今大会では初戦で宮崎商から1失点完投勝利をあげると、2回戦では強打の健大高崎から完封勝利。大型右腕というだけでなく、フォークなどの変化球を器用に操り、しっかりとゲームを作れることを証明しつつも、自己最速を更新する148㌔をマークするなど、まだまだ伸びしろもありそうだとアピールした。準決勝では登板を回避したが、その際に「投げられない状態ではなかったが、メジャーリーガーという目標があるので故障したら意味がない」と言い切ったあたりもスカウトからは好感が持てるものであったのではないだろうか?
20210320天理 達


評判通りの素晴らしい活躍
小園(市和歌山)、畔柳(中京大中京)、木村(北海)といった、昨秋の大会で素晴らしい投球をみせてドラフト上位候補とみられていた投手も、今大会でその評価が適切であるということを証明した。

まず今大会No1との呼び声が高かった小園は、ストレートこそ自己最速の152㌔には及ばない147㌔がMaxだったものの、スライダー・カットボール・カーブ・チェンジアップ・フォーク・2シームといった多彩な変化球が光り、打者を見ながら様々なパターンの投球ができる器用さを見せつけた。初戦の県岐阜商戦では完封勝利をあげ、リリーフとして登板した明豊戦でも決勝打は浴びたものの5回1失点の好投。今大会No1という評判は決して、間違っていなかったといえる。
20210323市和歌山 小園

今大会最速の149㌔をマークした畔柳は、スピードもさることながら、そのストレートは則本のように低い位置から伸びあがるような質のいいものであった。初戦で専大松戸から完封勝利をあげると、常総学院戦では7回1支店、東海大菅生戦でも完封勝利をああげるなど、計27回1/3を投げて失点は1のみという圧倒的な成績。準決勝では「右腕に力が入らない」と降板したのは残念であったが、スカウトから見れば十分な活躍。ここのところ3年連続で地元の高校生をドラフト1位で指名している中日から見れば、4年連続がかなり眼中に入ってきたというところであろう。

開幕戦で惜しくも敗れてしまったが、北海の木村も秋の防御率0.32という前評判に違わない投球をみせた。スリークウォーターからクロスファイヤー気味に放たれるストレートはMax145㌔をマークし、それと得意のスライダーというほぼ2種類だけでの投球。神戸国際大付打線を4回までノーヒットに抑え、終盤は2点を失い同点に追いつかれたものの、それはポテンヒットと本盗とういことであまり打たれてはおらず、十分に評価できる内容であった。
20210319北海 木村


残念ながら評価Down↓

大阪桐蔭の松浦、関戸の2枚看板は評価が下がる結果となってしまった。まず松浦は智弁学園戦で初回に四球も絡んで満塁のピンチを背負うと4失点、2回以降は何とか立て直したものの、150㌔越えと言われていたストレートはMax141㌔にとどまってしまったのが痛かった。松浦がスピード不足であれば、コントロール不足であったのが、松浦の後に2番手として登板した関戸。キャッチャーの頭上を大きく越えて、バックネットにダイレクトで届くボールも見られるなどとにかくコントロールが悪く、1回1/3を投げて3失点という散々な内容であった。実は両投手ともたまたま1回戦で調子が悪かっただけかもしれないが、大阪桐蔭がこの1回戦で敗れたためにセンバツで下がった評価を覆すことができなかった。
20210323大阪桐蔭 関戸

神戸国際大付の阪上も気になった。1回戦・2回戦ともに先発のマウンドに上がったものの、右肘が本調子ではないようで、投球に迫力とスピードがなく、ともに2回途中で降板。スピードが出ないだけならケガのせいで終わりだが、この右肘は昨秋からであり、ずっと右肘が治っていないというのはスカウトからすると爆弾持ちと思われてしまう可能性あがる。また投げない決断をして達が評価をあげたのであれば、逆に無理をしてでも甲子園で投げてしまった阪上は評価が下がってしまうかもしれない。
20210319神戸国際大付 阪上


一躍ドラフト候補に急上昇

センバツに出るほどの強豪チームの投手なので、もともと注目はされていたものの、センバツの投球で本格的にドラフト候補となったのが、深沢(専大松戸)と花田(広島新庄)である。

深沢は昨秋の関東大会では、鹿島学園と鎌倉学園から2試合連続で完封勝利をあげるなど実績十分であったが、実戦的なサイドスロー右腕というイメージが強かった。ただセンバツでは初戦で中京大中京の畔柳との投手戦を展開し、ストレートは自己最速を更新する143㌔をマークするなど、まだまだ伸びしろがあるところを見せつけた。ちょうど専大松戸のサイドスローでいえば数年前に横山(ロッテ)が指名されたが、横山と比較してももう十分なレベルであり、ドラフトでの指名も十分にあり得そうだ。

広島新庄といえば左腕王国であり、今年も前チームからエース格として活躍する左腕の秋山が注目されていた。ただセンバツで背番号1を背負ったのは、度重なるケガから復帰した本格派右腕の花田であり、初戦の上田西戦で先発のマウンドにあがると144㌔をマーク。カットボールやフォークなどの変化球もあったものの、花田のストレートは質がよく空振りがとれるのが特徴で、今の時代にしては珍しくストレートでゴリ押しできる投手であり、これにはスカウトの目も輝いたことであろう。
20210323広島新庄 花田


以上です。
まだ夏の大会もありますので、このセンバツで変わったドラフト戦線が今度どうなっていくのか楽しみです。



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慶応大×法政大【東京六大学野球連盟】

4/10 東京六大学野球連盟 第1週1日目
慶応大×法政大 @神宮球場

試合経過

東京六大学野球連盟の開幕日の第2試合は、慶応大×法政大の試合。ともに実績十分であり、今年からエースとなった2人の4年生右腕が前評判通りの投球をみせた。

まず法政大の先発は三浦は1年春からリーグ戦登板を重ねてきた右腕。昨年はリリーフで登板数も少なかったが、最終学年となり、チームの主将も務めることとなり、今年は満を持して開幕投手を務めた。三浦はMax146㌔のストレートをコントロールよく投げこみ、スライダー・カットボール・カーブ・フォークなど変化球も含めて全てのボールでしっかりとストライクが取れる総合力の高い投球をみせ、慶応大打線にヒットすら許さない投球をみせる。

対する慶応大の先発は、2年秋にはベストナインを獲得するなど、ここまで安定した成績を残してきた右腕の森田。こちらはMax143㌔のストレートに、得意のカットボールを多めに、スライダー・カーブ・フォーク・チェンジアップ・シュート(?)といった多彩な変化球を交えながら、丁寧にボールを投げこんでいった。こちらは2回・4回などには法政打線にヒットを浴びてピンチを招くものの、4回にはセンター渡部が好返球でホームを狙ったランナーを刺すなどバックが盛りてて、法政大のスコアに0を刻んでいく。試合はこの両投手の好投により、6回まで0-0のまま進む。
20210410慶応大 森田
6回まで無失点の好投をみせた慶応大のエース森田

7回裏、慶応は6回まで無失点の森田に代えて、小林綾をマウンドに送る。確かに森田は三浦と違って、ヒットを浴びてピンチを招く場面も多かったが、それでも無失点の好投を続けていたエースをここで代えるというのは意外であった。ただ小林綾は先頭の中原にヒットを浴びてしまうと、続くバントの構えをした舟生にはストライクが入らずに四球、三浦に送りバントを決められて、1死2・3塁とピンチを作ったところで降板となってしまう。慶応大は海崎→岡田と左バッターが続くこともあり、左腕の生井をマウンドに送ると、生井は大胆なフォームからのMax147㌔のストレートとスライダーを武器に海崎から三振を奪って2死とする。続く岡田に対しても追い込んだものの、そこから岡田は何とかストレートに食らいつくと打球はレフト・センター・ショートの間にポトリと落ちて、2者が生還して法政大が2-0とリードを奪う。
20210410法政大 岡田悠
先制の2点タイムリーを放った法政大の岡田

反撃に出たい慶応大は8回表、先頭に代打宮尾を送ると、宮尾が四球を選んで出塁。宮尾は盗塁を決め、さらに福井のファーストゴロの間に3塁へ進む1死3塁とチャンスを作る。ここで慶応大は生井のところで、代打北村を送る。三浦はノーヒットノーラン継続中であったが、2点リードのある法政大はこの場面で、前進守備を敷かなかったため、北村のショートゴロの間に宮尾が生還する。
20210410慶応大 宮尾
四球で出塁し、慶応大の初得点となるホームを踏んだ宮尾

1-2と1点差に迫ったものの、未だにノーヒットという状態で慶応大は9回表の攻撃を迎える。慶応大は1死から、法政二出身という異色の経歴をもつ中澤慎を法政だ相手に代打に送ると、中澤は三浦のストレートを捉え、打球は打った中澤が歩き出すのも納得の大飛球であったが、レフトのポール際わずかに逸れてファールボール。ノーヒット継続どころか、同点という危機であった三浦だが、最後はスライダーで中澤を見逃しの三振に仕留めて2死。しかし三浦はここから4番正木、さらに代打若林と1発のある2人には慎重になりすぎたか、連続で四球を与えてしまう。慶応大は長打が出れば一気に逆転というチャンスを作り、代打綿引を送るものの、最後は綿引が三浦の前に三振に倒れてしまいゲームセット。法政大が三浦のノーヒット1ランの好投で2-1で勝利した。
20210410法政大 三浦1
ノーヒット1ランを達成した法政大の三浦


20210410慶応大×法政大
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください


法政大の三浦、慶応大の森田というリーグを代表する2人の右腕の白熱した投手戦であった試合。ただ慶応大としては、結果として6回で森田を下ろして、継投に入ったことが裏目となってしまった。大学野球となるある程度はエースに頼る部分もまだ多く、それがプロ注目の右腕となればなおさらである。昨年から慶応大の指揮を執るのは、それまで社会人の名門のJR東日本を指揮していた堀井監督であり、この試合の森田の交代も社会人野球らしい采配だと感じた。昨年も好投のエース木澤(ヤクルト)→生井に交代して、早大の蛭間に逆転2ランを浴びて優勝を逃したというシーンもあった。昨年はリリーフとして登板して1点も取られていないという小林綾の実績も買ったのだろうが、やはり継投は難しいものだと考えさせられるシーンであった。
20210410慶応大 松本綾
慶応大の2番手として登板した小林綾

勝利した法政大は三浦以外にも4年生の奮起が目立った。昨年のチームのレギュラーにも4年生が多く、前チームのレギュラーとして残っているのは大柿と高田桐くらいであったが、この試合では何とこの2人がベンチスタート。代わりにリーグ戦初出場となったキャッチー舟生をはじめとして、小池・後藤・諸橋・中原といった、リーグ戦出場が少ない4年生がスタメンに名を連ね、10人中8人が4年生という布陣で臨んだ。そして結果的には法政大が放ったヒット8本は全て4年生が放ったものであり、得点に貢献したのも全て4年生、投げても4年生で主将の三浦がノーヒット1ランとまさに4年生づくしの活躍の試合であった。
20210410法政大 舟生
リーグ戦初スタメンで三浦のノーヒット1ランをアシスタントした法政大のキャッチャー舟生


Pickup Player
三浦銀二 法政大4年 投手
~復活のノーヒット1ラン~
法政大のエース三浦が、この開幕戦でノーヒット1ランという62年ぶりの記録を達成した。

福岡大大濠では濱地(阪神)の後を受けて、2年秋からエースとなると、古賀(中央大)との バッテリーで九州大会では大分商、鹿児島実業、秀岳館から3試合連続完封勝利あげるなど活躍でチームを九州大会Vに導いた。3年春のセンバツでは、難波(日本ハム)が率いる創志学園から3失点完投勝利をあげると、続く2回戦では現在のチームメイトであり、この試合では5番で出場した後藤率いる滋賀学園と対戦。延長15回を1失点で投げ抜くと、翌日の再試合でも3失点完投勝利をあげた。3年夏は、現在は法政大の後輩でもある東筑の石田に投げ敗けてしまい甲子園出場はならなかったが、U18日本代表にも選出された。

法政大に進学すると、1年春からリリーフで7試合に登板するなど活躍。1年秋には1戦目の先発を務めるなどエースとして、3勝・防御率1.99という活躍で、チームをリーグ優勝に導くなど輝かしいスタートを切った。だが2年春には防御率3.92と成績を落とすと、その後は調子が上がらずに、チームには鈴木(ロッテ)・高田(楽天)という頼もしい先輩がいたことまおり、リリーフに再転向。3年春秋はともに、悪い成績ではなかったものの、投げたイニング数は少なく、本来の三浦の姿とは遠いものがあった。

ただ最終学年を迎えた今年は、チームの主将にも就任して、この開幕戦の先発マウンドに三浦は帰ってきた。以前より伸びやかなフォームとなっており、この試合ではストレートはMax146㌔をマーク。自己最速の150㌔には及ばなかったものの、回転がよく、コーナーにコントロールもされているいいストレートであった。変化球はスライダー・カットボール・カーブ・フォークを投じており、度の球でもストライクを取ることもでき、フォークは決め球として有効であった。スピード・コントロール・変化球のどれをとってもレベルが高く、いいときの三浦が戻ってきたといえる投球で、慶応打線にはヒットを許さすに、スイスイとイニングを重ねていった。ノーヒットノーランというプレッシャーもかかってくる中でも、己の投球を継続できていた点も評価できる。終盤は四球を出してしまい、8回にはそこからノーヒットで1点を失い、最終回にも2死から連続四球でピンチを招いたものの、勝負どころでは三振を奪うことができてて、最後は綿引から三振を奪ってゲームセット。9回を投げて無安打1失点8奪三振という好投で、東京六大学野球連盟では62年ぶりとなる、ノーヒット1ランを達成してチームを勝利に導いた。

完全に復活といえる素晴らしい投球で、この開幕戦と見守った各球団のスカウトからも高評価が相次ぐなど、完全にドラフト戦線にも主役として復帰した三浦。この試合のような投球を続けていけば、即戦力としてドラフト上位でのプロ入りは固いであろう。

20210410法政大 三浦2
ノーヒット1ランで見事に復活を果たした法政大のエースで主将の三浦


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国学院久我山✕早稲田実業【春季東京大会】

4/4 春季東京大会1回戦
国学院久我山✕早稲田実業 @ダイワハウススタジアム八王子

試合経過

国学院久我山と早稲田実業という甲子園出場経験のある強豪校同士の対決とあって、春季大会の初戦ながら国学院久我山は高橋、早稲田実業は田和とともにエースが先発のマウンドにあがり、2回までは快調な投球をみせていた。

ただ3回表、国学院久我山は先頭の8番下川邊が三遊間を破り出塁して、9番藤原がバントで送る。2死2塁となってから、2番の主将黒崎の打球はサードの後方に落ちて、下川邊が生還して国学院久我山が先制。さらに続く3番田村のライト線への大飛球は2ベースとなり、黒崎が1塁から一気に生還して国学院久我山が2点目をあげる。
20210404国学院久我山 黒崎
先制タイムリーを放った国学院久我山の主将黒崎

ただ早実のエース田和は、4回以降は久我山打線を0封。反動をうまく使って長い腕を振り抜くフォームから繰り出すストレートはMax144㌔をマークしており、スライダー・カーブ・2シーム(チェンジアップ?)といった変化球も織り交ぜた本格派右腕。昨年からエース格として活躍しており、早実の歴代エースと十分に肩を並べられる投手である。
20210404早稲田実業 田和
早稲田実業のエース田和

早実打線も3回からは毎回のように高橋からチャンスを作る。ただ4回には2死1塁から、6番横山が左中間を破る打球を放ちタイムリーかと思いきや、ランナー辻村が3塁ベースを回ったところで転んでしまうなど不運も重なって、なかなか得点が奪えずに、試合は国学院久我山が2-0とリードしたまま終盤に突入する。

すると国学院久我山は7回表、この回先頭の7番内山の打球はセンターの頭上を越えるタイムリー3ベース。続く8番下川邉が初球をうまくセンターに運んで、これが犠牲フライとなって国学院久我山が均衡を破る3点目をあげる。点をとるしかなくなった早実は田和に代打を送り、8回からは2番手として2年生右腕の倉光がマウンドにあがる。ただ倉光はいきなり先頭の黒崎に四球を与えてしまうと、国学院久我山は2死2塁となってから5番高橋が自らのバットで追加点となる左中間へのタイムリー2ベースを放つ。ただこの際に2塁まで走った高橋が途中で足を攣ってしまうというアクシデントも発生する。
20210404国学院久我山 高橋2
自らのバットで4点目を叩き出した国学院久我山のエース高橋

その影響か高橋は8回裏のマウンドにも上がったものの、早実は3番壽田がセンター前に弾き返して出塁すると、続く4番清宮(日本ハム清宮幸太郎の弟)が右中間にタイムリー2ベースを放ち、ようやく初得点をあげる。高橋はやはり足を攣った影響か、続く辻村にも四球を与えてしまい、早実ベンチは一気に勢いづいたものの、続く6番横山の打球は三塁線へのゴロとなり、これをサード藤原がベースを踏んで2塁に転送してダブルプレー。早実は続く國光にもヒットが出たものの、やはり横山の併殺打が痛く、最後は倉光が三振を喫してしまい、最大のチャンスが1点止まりとなってしまう。
20210404早稲田実業 清宮
右中間にタイムリーを放った早稲田実業の4番清宮

国学院久我山は最終回はさすがに高橋をマウンドから降ろし(といってもレフトにいったが)、ライトから左腕の内山がマウンドに上がった。内山は130㌔後半のストレートとスライダーで早実打線に挑み、石郷岡には2ベースを浴びたものの、最後は壽田をレフトフライに打ち取って無失点で凌いでゲームセット。国学院久我山が4-1で勝利して、初戦を突破した。


20210404国学院久我山✕早稲田実業
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください


そもそも何でこんな好カードが初戦から実現したかというと、国学院久我山が秋季大会では初戦で敗れてしまってシードでなかったからである。それも7回表まで16-4とリードし、コールド勝ち寸前というところから大逆転敗けを喫している。その要因の1つがエース高橋を代えてしまったことであり、そこから雨などの影響もあってリリーフ陣が崩壊しての大逆転となった。この試合も途中から雨が降ってくるような嫌な展開であったが、エース高橋は足が攣った後もマウンドに登り8回1失点の好投。終盤ブルペンではレフトの渡辺、ライトの内山と秋には登板のなかった2人の左腕が練習しており、9回は内山がマウンドに上がった。弱点のリリーフ陣を補うべく、野手を投手兼任にしたのが功を奏したようで、内山はストレートは130㌔後半をマークするなど投手としての能力が十分にあることを証明し、最終回を無失点で切り抜け、チームは勝利をおさめた。強豪の早実に勝ったということもさることながら、秋の課題を見事に克服しての勝利というのは国学院久我山にとって大きな収穫であったことだろう。
20210404国学院久我山 内山
ライトから最終回の国学院久我山のマウンドに上がった内山

まさかの初戦敗退となってしまった早稲田実業は、これで夏の西東京大会ではノーシードが確定。主将の清宮の「衝撃的。ここまで弱いと思っていなかった。世間も保護者の方も自分たちも負けると思っていなかった。東京でどのくらいの位置にいるのかわかった。」という言葉が表す通りのショッキングな敗戦だったことであろう。その1番の要因は、とにかく打線にあと1本が出なかったこと。この試合では3回以降は全てのイニングで得点圏にランナーを進めたものの、得点は8回の清宮のタイムリーによる1本のみであった。敗けはショッキングなほど、その後の糧にはなる(と個人的には思っているので)、夏までまた1から鍛えなおして、技術的にも精神的にも強いチームとなって欲しい。


Pickup Player
高橋風太 国学院久我山3年 投手
~投打による活躍で早実撃破の立役者に~
投げては8回1失点の好投、打っても5番打者としてタイムリーを放ち、早実撃破の立役者となったのはエース高橋であった。

高橋は身長は160㎝台と小柄な投手であるが、ストレートには力がありコントロールもいい右腕。国学院久我山では1年夏より背番号19でベンチ入りを果たしたものの、チームが西東京大会を制して甲子園出場となると、ベンチ入り人数が20→18人と減ることもあって、甲子園ではベンチ外となった。1年秋からは背番号10を背負い、リリーフとして登板。そして2年秋よりチームのエースとなっていた。

この試合でも先発のマウンドに上がった高橋は、初回にいきなり早実打線を3者三振に抑える最高のスタートを切る。3回以降は毎回得点圏にランナーを背負うものの、勝負ところでは高めの釣り球のストレートで三振を奪うシーンも目立った。この試合の高橋のストレートはMax138㌔であったが、特に高めのストレートはノビがあったようで、タイプとしては則本(楽天)のような投手である。またコントロールも非常に安定していて、試合を作れる投手だと感じた。変化球はスライダーとカーブを投げていたものの、投球の中心は上述のストレートであった。5番を打つ打撃でも、8回2死2塁の場面では、カウント3B1Sから倉光のストライクを取りに来たストレートを捉えて、左中間を破るタイムリー2ベース。これを打った際の走塁で足を攣ってしまい、その影響からか8回裏には1点を失ったものの、8回9奪三振1失点という見事な投球内容であった。

秋には自分がマウンドを降りた後に、チームは大逆転負けということで、エースとしては非常に悔しい思いがあっただろう。そんな責任感からか、足が攣った後の8回もマウンドに上がり、この試合ではエースとしての責任をしっかりと果たした。今後も国学院久我山が勝ち上がっていくうえで、このエース高橋の活躍は欠かせないことだろう。
20210404国学院久我山 高橋
8回1失点の好投を見せた国学院久我山のエース高橋


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ENEOS×日本通運【オープン戦】

4/2 オープン戦
ENEOS ✕ 日本通運 @日通ボールパーク

試合経過

ENEOSは1課表、1番村上が追い込まれてからうまくライト前に運ぶと、2番川口が1球でバントをきめて、3番小豆澤がライト前にタイムリーヒットと絵に描いたような展開でENEOSが先制する。さらに5番山崎が2ベースを放ち、2死2・3塁とチャンスを広げるも、ここは日通の先発の釘宮が得意のSFFで6番篠原から三振を奪い、初回を最少失点で乗り切る。
20210402ENEOS 小豆澤
先制タイムリーを放ったENEOSの小豆澤

2回までENEOS先発の大場の前に打者6人で攻撃が終わっていた日通だが3回裏、四球と磯網のヒットで1死1・2塁のチャンスを作ると、1番手銭の打球はレフト前へのライナー。これをENEOSのレフト岡部がダイビングキャッチを試みるも、打球はグラブに収まらず後方に点々とする間に、2点タイムリー3ベースとなり日通が逆転。さらに2死となってから3番稲垣がヒットで繋ぐと、4番浦部がレフト線にタイムリー2ベース、さらに5番添田もライト前へのタイムリーと、クリーンアップの3連打で2点を追加して、リードを4-1に広げる。
20210402日本通運 手銭
逆転タイムリーを放った日本通運の手銭

日通の釘宮は今年はエースとして期待される投手。ストレートはMax147㌔をマークし、得意のSFFを多めに使い、他にもカットボール・スライダー・カーブなども交えた投球で、ピンチは招いてもENEOS打線にあと1本を許さない投球。結局5回まで投げて、初回の1失点のみでしっかりと試合を作ってマウンドを降りた。
20210402日本通運 釘宮
5回1失点の好投をみせた日本通運の先発釘宮

ENEOSは5回から2番手として高卒ルーキーの若杉が登板。センバツ準Vを果たした明豊の昨年のエースは、Max143㌔のイキのいいストレートに、スライダー・チェンジアップを交えた投球で、日通の1・2番を打ち取り2死となる。ただここからが社会人の底力か、稲垣→浦部→添田と日通のクリーンアップが前の打席に続いて3連打を放ち1点を追加した。それでも続く満塁のピンチでは、大谷からスライダーで空振り三振を奪うなど若杉も、さすがという片鱗は見せつけた。
20210402ENEOS 若杉
ENEOSの2番手として登板した高卒ルーキーの若杉

日通は釘宮の後を、6回から中田が登板。東洋大では甲斐野(ソフトバンク)・上茶谷(DeNA)・梅津(中日)・藤井(楽天)と同期であった左腕は、足をあげたところでタメを作ってから繰り出す独特なスリークウォーターのフォームで、ストレートと球速差の少ないカットボールでENEOS打線を打ち取っていき2回を0封。その後の8回は同じく左腕で、浮き上がるようなストレートとスライダーが武器のサイドスローの庄司が抑えると、最終回は2年目の期待の本格派右腕の前田がMax146㌔のストレートを軸に抑えて、無失点リレー。日本通運が5-1で、JABA大会前の最後のオープン戦を勝利で飾った。
20210402日本通運 中田
2回無失点の好リリーフをみせた日本通運の中田


20210402ENEOS×日本通運
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください


この試合の1つの注目は、日通の釘宮✕ENEOSの大場という日大三の先輩後輩対決であった。日大三では大場が釘宮の1個上にあたる関係で、大場が2年・釘宮が1年の夏大会から2人で投手陣を支え、2年連続で夏の甲子園に出場している。そんな2人の対決は、初回に釘宮が先制点を許し、大場は2回まで打者6人で片づけるなど最初は先輩大場が優位に進めたものの、大場が3回には4失点を喫してしまい逆転。結果的には5回1失点で勝ち投手が釘宮、4回4失点で負け投手が大場となり、後輩の釘宮に軍配が上がった。
20210402ENEOS 大場
惜しくも後輩釘宮との対決に敗れてしまったENEOSの先発大場

また日通の釘宮✕ENEOSの4番佐々木は、日大三→立正大とともにチームメイトで(学年では釘宮が1個上)、2018年秋には明治神宮大会を制した間柄。ちなみにこの時のエースは、ENEOSの3番手として登板した糸川でもあった。いずれもチャンスの場面で回ってきたそんな2人の対決は、1打席目が3球三振、2打席目も佐々木が何とか食らいつくもショートライナーゲッツーという結果となり、先輩の釘宮の勝利に終わった。ただ昨年の都市対抗では出番がなかったものの、2年目の今年4番に抜擢された佐々木については、まだ粗さもあるものの、パワフルで非常に期待できる打者で今後の活躍が楽しみである。
20210402ENEOS 佐々木
この試合ではENEOSの4番に座った佐々木

今年はなんとルーキーが9人も入ったENEOSはこの試合ではそのうち8人もの選手が登場。投手では先発の大場の後を、若杉→糸川→加藤と3人のルーキーが繋いだ。特に加藤は8回には3者三振を奪っており、強力な日通打線を糸川と加藤の2人で3回無失点に抑えたは明るい材料だ。一方の野手は終盤に5人が出場したものの、全選手が終盤からの途中出場で打席数が少なかったこともあり、それほどインパクトを残すことができなかった。社会人も本格的にJABA大会が始まってくるところで、この試合でもスタメンはルーキーは0人でほぼベストといえる布陣で臨んだENEOS。このベストのスタメンな布陣に、何人かルーキーが入って来れると面白いだろう。
20210402ENEOS 加藤
8回には3者三振の投球をみせたENEOSの4番手加藤


Pickup Player
添田真海 日本通運 ショート
~5番打者という新境地でタイムリー2本の活躍~
この試合では日本通運の5番に入った添田が、タイムリーを2本放つ活躍をみせた。

中学時代にはU-15アジアチャレンジマッチ日本代表にも選ばれ、エース小笠原(中日)らとともに優勝を果たした添田は、作新学院に俊足巧打の内野手として1年春からレギュラーを獲得し、同じく1年春からエース格としてマウンド上がっていた朝山(Honda)とともに活躍。1年夏には2番サード、2年夏には1番ショート、3年夏には3番ショートと3年連続で甲子園に出場した。

明治大に進学すると、2年春にリーグ戦デビューを果たし、規定打席未到達ながら打率.385をマーク。その後も3年春以外は全て3割以上の打率をマークし、本格的にレギュラーとなった4年春には打率.400の活躍で首位打者を獲得。チームのリードオフマンとして活躍し、エース森下(広島)を擁して、全日本大学野球選手権も制覇した。4年春にはセカンドで、4年秋にはショートでベストナインも受賞している。

昨年日本通運に入社すると、浦部・諸見里・稲垣と鉄壁な内野陣を擁するチームにおいても存在感を現し、都市対抗では2戦とも1番DHとして出場。2年目を迎え、この試合では5番ショートとしてスタメン出場。添田は1発というよりは典型的なアベレージヒッタータイプの打者であるために、高校時代からずっと1~3番を打っており、この5番という打順はやや意外であった。

この試合では1打席目こそショートゴロに倒れたものの、2死2・3塁で迎えた第2打席では、追い込まれてから大場のカットボールをライト前に運ぶタイムリー。2死1・3塁で迎えた第3打席では、初球を叩くと打球は三遊間を抜けるタイムリーとなった。どちらも大きな当たりではなかったものの、添田の武器であるバットコントロールを生かしてのタイムリー。勝負強さを見せけて、3打数2安打2打点の活躍で5番としても適正があることを証明した。

今年は大卒2年目でドラフト解禁年となる添田。体は大きくないものの、振り子打法のようなフォームからのバットコントロールはピカイチで、走力・守備力も兼ねそろえた走攻守揃った内野手。タイプとしては小深田(楽天)のような枠でプロ入りを狙いたいところだ。そのためにはまず日本通運でもDHでなく、セカンドorショートとして二大大会に出場し、そこでしっかりと結果を残していきたいところだ。

20210402日本通運 添田
2本のタイムリーを放ち5番打者としての適正をみせた日本通運の添田


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