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東邦×中部大春日丘【春季愛知大会】

4/28 春季愛知大会準々決勝
東邦×中部大春日丘 @熱田愛知時計120スタジアム

試合経過

春季愛知大会は準々決勝で、秋の王者で宿敵愛工大名電を破り勝ち上がった東邦と、今大会は愛知・愛産大三河から逆転勝利を収めるなど勝負強さの光る中部大春日丘の対戦した。

中部大春日丘の先発は、カーブ多めに緩急をつけた投球が持ち味の金田であったが、初回に続いて2回も満塁のピンチを招くと、齋藤監督は早くもエースナンバーをつけている水野をレフトからマウンドにあげる。水野はこの2は回のピンチは切り抜けるも、続く3回には2四球から1・3塁のピンチを招くと、3塁牽制が暴投となってしまい、東邦が相手のミスで先制する。

東邦は5回表にも、中部大春日丘の3番手角野から、先頭の藤江がヒットで出塁すると、バッテリーミスとタッチアップで3塁まで進むと、またもやバッテリーミスで追加点。6回にも四球で出塁した瀬木がバントと進塁打で3塁まで進むと、再度バッテリーミスで生還。中部大春日丘としてはこの試合でバッテリーミスが計7個もあり、それらが失点に繋がったのは痛かった。

東邦の先発は背番号6をつけた手島。ストレートをコントロール良く内外に投げ分け、スライダーは曲がりが大きくキレもあるボールであった。手島は安定した投球で、5回まで中部大春日丘打線を4安打無四球無失点に抑える素晴らしい投球をみせた。
20240428東邦 手島
5回無失点の好投をみせた東邦先発の手島

東邦は6回からエースナンバーをつける左腕宇佐美が登板。ただ中部大春日丘は、宇佐美に対していきなり1番堀がヒットで出塁すると、2死2塁となってから4番椙山がレフトへタイムリーを放ち初得点をあげる。
20240428中部大春日丘 椙山
中部大春日丘の初得点となるタイムリーを放った椙山

しかし東邦は8回、再度マウンドに上がった中部大春日丘の水野に対しては、2四球と小林のヒットで満塁のチャンスを作ると、4番吉井が強烈な打球で1・2塁間を破るタイムリーヒット。東邦がこの試合4得点目にして、初めて相手のエラーでない形でホームを踏んだ。宇佐美は7・8回と3人ずつで、相手打線の攻撃を抑え、試合は東邦が4ー1とリードして、完全にペースを掴んだ状態で最終回を迎える。
20240428東邦 吉井
タイムリーを放った東邦の4番吉井

中部大春日丘は1死から3番小島がライトオーバーの2ベースを放つと、4番椙山のライト線にフラッと上がった打球はタイムリー3ベースとなり、さらに5番水野は1・2塁間を破るタイムリーと、クリーンアップの3連打で3ー4と1点差に迫る。石井はファーストゴロに倒れて、あと1人となってしまうが、7番安藤の打球はファーストの頭上を越えてライト前にポトリと落ちる打球となり、水野が生還して中部大春日丘が土壇場で同点。興奮冷めやらぬ中、続く途中出場の野村が初球を叩くと打球は、右中間を抜けるサヨナラタイムリーヒット。中部大春日丘が9回裏に5本のヒットを集めて、大逆転サヨナラ勝利を収めた。
20240428中部大春日丘 野村
中央がサヨナラ打を放った野村


20240505東邦×中部大春日丘
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください


中部大春日丘の齋藤監督がミラクルと称したのが、ある意味相応しい勝利であった。点差は3点であったものの、中部大春日丘は守備の流れが悪く、打線も8回まで東邦投手陣に5安打に抑えられていた。直前の7・8回はノーヒットだったので、9回は2番からと打順の巡りが良かったとはいえ、この1イニングで5安打が飛び出したことは驚きであった。ここら辺は本当に何が起こるか分からない高校野球といったところであろうか?中部大春日丘は今大会は、愛知と愛三大三河にも終盤で逆転勝ちを収めており、その勝負強さは今大会の台風の目となっている。

敗れた東邦は、各回で1点ずつしか取れずに計13残塁と、やはりもっと得点を取れていれば…という展開であった。そしてこの試合で東邦にとって痛かったのが、主将であり正捕手であり、愛工大名電戦では先発ピッチャーとして好投をみせた高柳がケガにより出場できなかったことだ。ベンチから声を出して、伝令にも向かうなど高柳がチームを鼓舞する姿は目立ったが、投手でも捕手でも高柳がグランドにいれば、最終回の中部大春日丘の猛攻も止められていたかもしれない。
20240428東邦 高柳
この試合では伝令役などを務めた背番号2の高柳


Pickup Player
水野拓海 中部大春日丘2年 投手
~二刀流がフル回転で勝利に貢献~
2年生ながら中部大春日丘の背番号1を背負う水野が、打撃に投球にフル回転して、逆転勝利に貢献した。

水野は中部大春日丘では左腕として1年夏からベンチ入りし、愛知戦で7回途中無失点、さらには愛工大名電戦でも先発のマウンドに上がる活躍をみせる。1年秋からは背番号1を背負い、持ち前の打撃も生かすべく、外野手も兼務。この2年春の愛知大会でも、この東邦戦でも含めて全て5番レフトで出場し、途中からマウンドに上がっている。

ただこの試合に関しては、マウンドに上がるのは思った以上に早かったのではないだろうか?2回2死満塁というピンチで早くもレフトからマウンドに上がると、1番三浦をセンターフライに打ち取り、このピンチを切り抜けた。ただ続く3回もマウンドに上がると、やや制球がバラついており、2個の四球から1・3塁のピンチを招いてしまうと、自ら3塁牽制を暴投してしまい、東邦に先制点を献上。4回の先頭打者にヒットを浴びたところで、降板して再びレフトのポジションに戻った。

ところがこれで投手としてお役御免というわけではなかった。6回の2死1・3塁というピンチでは再びレフトからマウンドに上がると、4番吉井をライトフライに打ち取る。水野はしっかりと軸足に重心を載せて、右手のグラブを掲げて、体が開くことなく腕を振るので、球の出どころのみづらい、非常に左腕らしいフォームの投手である。この試合ではスピード表示はなかったが、今大会は138㌔もマークしているらしく、このボールも左腕らしくシュートするようなボールも多かった。スライダーは曲がりは大きくないものの、非常にストレートに近い軌道から曲がるために、見分けが難しそうであった。7回からはそんな水野の本来の投球ができており、7・8・9回と東邦打線を無得点に抑えた。

打つ方では、2回にチーム初安打となるセンター前ヒットを放つと、4回の第2打席でも初球のスライダーをライト前に運ぶヒット。中部大春日丘打線が手島に苦戦する中で、1人だけ2打数2安打とあっていた。そして最終回2点ビハインドの1死3塁で回ってきた4打席目には、フルカウントから変化球を打ち、しぶとく1・2塁間を破る貴重なタイムリーヒットを放ち、さらには同点のホームを踏んで、チームの大逆転勝利の立役者となった。ここで打ったこともさることながら、齋藤監督は水野が9回表の投球をわずか7球でテンポよく抑えたことで流れをたぐりよせ、このサヨナラ勝ちに繋がったと投球面での貢献も称えた。

投打において強豪東邦撃破に大きく貢献した水野。投手としてはフォームもよく、まだ2年生ということを踏まえるとスピードも上がってくるだろうから、来年は愛知を代表する投手の1人になる可能性もある。打者としてはもう十分に能力が高く、投打において今年も、さらに来年も中部大春日丘の中心選手としての活躍が期待される。

20240428中部大春日丘 水野1

20240428中部大春日丘 水野2


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専大松戸×木更津総合【春季千葉大会】

4/21 春季千葉大会2回戦
専大松戸×木更津総合 @千葉県SC野球場

試合経過

春季千葉大会は2回戦で、なんと専大松戸×木更津総合という千葉のゴールデンカードが実現。秋は3回戦で中央学院に敗れ、この春はノーシードだった木更津総合は、前日に東京学館との接戦を制しての連戦。一方秋は準優勝で、シードの専大松戸はこの試合が春季大会の初戦となる。本来であれば夏に向けて、お互い手の内は明かしたくないところだが、敗けた方は夏ノーシードからのスタートとなるだけあり、専大松戸は梅澤、木更津総合は石澤と両エースが先発のマウンドに上がった。

木更津総合は1回裏、2番吉澤がレフト線へ2ベースヒットを放ち出塁。3番羽根のショートゴロよ間に吉澤は進塁し、4番井上は四球で2死1・3塁。ここで迎えた5番本島は初球の低めのボールの変化球を空振りも、これをキャッチャー森岡が後逸してしまい、木更津総合が先制点をあげる。
20240421木更津総合 吉澤
先制点の起点となる2ベースを放った吉澤

対する専大松戸は4回表、先頭の中山は低めのボールをうまくレフト線へ運ぶ2ベースを放つと、4番清水が送り、5番水谷の打球に前進守備のセカンド吉澤が飛びつくも、打球はグラブを弾く強襲ヒットとなり同点。なおも高橋のヒットなどで1・3塁のチャンスを作ったものの、ここは石澤が梅澤とのエース対決に勝利してサードゴロに打ち取り、専大松戸は逆転とはならなかった。
20240421専大松戸 水谷
同点タイムリーを放つ水谷

5回までともに1失点と好投していた両エースは、試合の後半になると、その投球がさらに冴え渡る。木更津総合の石澤は、サイドスローから繰り出す浮き上がるようなストレートはMAX136㌔をマークし、110㌔台のスライダーでうまく緩急をつけ、120㌔中盤の2シームは空振りもとれるボールで冴えていた。6回以降の4イニングは、死球を1個与えたのみで、専大松戸の攻撃を12人で終わらせる快投を見せた。
20240421木更津総合 石澤
9回まで1失点の木更津総合のエース石澤

対する専大松戸の梅澤も、6回にこの試合最速となる146㌔をマークするなど、持ち前のストレートの威力は衰えず、このストレートを中心にスライダー、時よりカーブも混じえる投球。8・9回はピンチを招いたものの、こちらも6回以降は木更津総合打線を1安打に抑える好投。試合は両エースの意地が詰まった展開で、1ー1のまま9回を終える。
20240421専大松戸 梅澤
こちらも9回1失点の専大松戸のエース梅澤

10回からは無死1・2塁スタートのタイブレーク。表の専大松戸はまず梅澤が送りバンドを決めて2・3塁としたところで、代打長塚を起用。石澤は長塚を追い込み、巧くピッチャーゴロに打ちとったように見えたが、やや不規則な回転もかかり、石澤からみてタイミングよくもズレたのか、正面のゴロを捕球できずに、二遊間も反応が遅れた打球はセンターに抜けていき、2者が生還した(記録はヒット)。

その裏の木更津総合は、バントのために代打飯塚を起用するも、決められずに追い込まれると、バスターに切り替えたものの、結果は最悪のピッチャーゴロ併殺。同点のランナーも消えてしまった木更津総合は、これで万事休すで、最後は庄村が打ち取られてゲームセット。梅澤の10回1失点完投で、専大松戸が勝利。敗れた木更津総合は、夏はノーシードからのスタートになることが決まった。


20240421専大松戸×木更津総合
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください


千葉を代表する2人の投手のハイレベルな投手戦であった。木更津総合の石澤は右のサイドハンド、専大松戸の梅澤は右の本格派とタイプこそ異なるものの、共に強豪で前チームから登板経験が豊富で実績もある投手。10回を投げて石澤が被安打6、梅澤が被安打4であり、特に中盤以降は両チーム共に得点が入る気配がなかった。この2人の勝敗を分けたのは、最後にピッチャーゴロが取れたか取れなかったというのも、漫画みたいな展開であった。まさに紙一重の、千葉のゴールデンカードに相応しい試合であった。

勝った専大松戸において、秋から大きな変化があったのはキャッチャーだ。1年夏からのショートのレギュラーであり、プロ注目の中山を、秋はキャッチャーとして起用した。中山はそのセンスでキャッチャーも見事にこなしたが、上を目指すならやはりショートというのが本音であった。この春は中山はショートに戻り、2年生の森岡がマスクを被った。ただ専大松戸の唯一の失点はバッテリーミスであり、セカンドスローを見ていても、コントロールはいいものの、まだ強さが足らないというのが正直な感想だ。今後専大松戸がさらに上を目指していく上で、この森岡の成長が大きな鍵となることだろう。
20240421専大松戸 森岡
専大松戸の新正捕手森岡

敗れた木更津総合で痛かったのは、終盤にバントを含めてランナーを進められなかったことだ。木更津総合打線は一部の強打者を除いては、バットを短く持って、コンパクトに振り抜き、バントも含めて器用な打撃をするのが特徴。しかしこの試合では9回裏の無死2塁で、代打で送られた大井のバントは前進してきたファーストへのライナーとなってしまい、2塁ランナーはファーストの落球でスタートするもタッチアウトで、一気にサヨナラムードが収まってしまった。10回裏にも、2点差であれば追いつける機運であったが、代打飯塚はバントが決められずに追い込まれてから、バスターに切り替えるもピッチャーゴロ併殺で、追いつくのは絶望的な空気となった。バントのために送られてた代打のプレッシャーは想像を絶するものがあるだろうが、ここで決めていれば…という試合であった。


Pickup Player
中山凱 専大松戸3年 ショート
~木製バットでも長打2本でチームを牽引~
専大松戸のプロ注目のショート中山は、木製バットでこの大一番に臨み、長打2本の活躍をみせた。

中山は専大松戸では1年夏からショートのレギュラーとして活躍。身長は180㎝あり、打力に加えて、柔らかいショート守備に強肩が持ち味の大型内野手だ。1年秋からは3番打者を務め、千葉大会では準々決勝以降3試合連続でマルチ安打、決勝の成田戦ではホームランも放ち優勝に貢献。関東大会準優勝を果たすと、2年春にはセンバツ出場。2年夏も甲子園に出場すると、東海大甲府戦と土浦日大戦の計2試合で8打数4安打と結果を残した。2年秋からはチームの主将に就任し、チーム事情からポジションもキャッチャーに。千葉大会準優勝で、関東大会に臨むも、初戦で常総学院に敗れ3季連続での甲子園出場はならかった。

上述の通り、この春はショートに戻った中山は、定位置の3番ショートで、この木更津総合戦に出場した。そしてこの中山がまず驚かせたのは、何と木製バットで打席に立ったことだ。低反発金属バットの導入により、一部木製バットで試合に出場する選手もできてたが、やはり使いこなすのは難しいのが木製バット。しかしそんな不安もものともせずに、1打席目にはカウント2Bから甘く入ったストレートを叩くと打球はライトの頭上を越える3ベースヒットとなった。変化球攻めにあった2打席目も、追い込まれながら、最後は低めの変化球にうまくついていき、レフト線への2ベースヒットを放ち、同点のホームを踏んだ。こうなると木更津総合バッテリーの警戒もMAXになり、2死2塁で迎えた3打席目には申告敬遠。4打席目はショートゴロに倒れ、結果的にこの試合は3打数2安打(2長打)3出塁という活躍であった。

守備はやはりショートという動きと柔らかいグラブ捌きをみせ、三遊間の深い位置からでも安定したスローでゴロをアウトにするあたりはさすがであった。木製バットでの対応力、そして結果を出したことはプロのスカウトにも大きなアピールとなったはず。大型ショートととして、これからも注目していきたい。
20240421専大松戸 中山



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立教大×早稲田大【東京六大学野球連盟】

4/13 東京六大学野球連盟 春季リーグ戦
立教大×早稲田大 @神宮球場

試合経過

2024年の東京六大学野球連盟の春季リーグ戦開幕日。第2試合は、立教大×早稲田大の試合です。

早大の伊藤樹、立大の小畠と両3年生右腕の先発で始まった試合が動いたのは3回裏。早大はレフトのレギュラーを獲得して、これがリーグ戦初打席となる石郷岡の打球は風にも乗ってレフトの頭上を越える2ベース。続く伊藤樹はバンド失敗で追い込まれるも、最後はバスターに切り替えると打球は前めにいたファースト頭上を越えるヒットとなり、石郷岡が俊足を生かして一気にホームインして早大が先制点をあげる。
20240413早稲田大 石郷岡
先制点の起点となった石郷岡

タイムリーを放った伊藤樹は、3年ながら早大のエースナンバーである11を背負い、マウンドでも躍動。ストレートはMAX144㌔に抑えながらも、得意のスライダーを中心に、カーブ・チェンジアップ・フォークなど多彩な変化球も操り、5回まで立大打線に2塁を踏ませず、3安打無失点に抑えた。
20240413早稲田大 伊藤樹
今季から早大のエースナンバーを背負う伊藤樹

立大の反撃は6回表、2死から3番柴田がライトフェンス直撃の2ベースヒット。ここで迎えるはこの春から立大の4番に座る2年生の丸山。大阪桐蔭の4番打者として、松尾や前田と共にチームをセンバツ制覇に導いた強打者は、このチャンスで強烈な打球で1・2塁間を破るヒット。ライト吉納からの送球でホームはタイミング的にはアウトだったが、ボールはキャッチャー印出のミットから溢れて柴田がホームインで、立大が1ー1の同点に追いつく。
2024043立教大 丸山
同点タイムリーを放った立大の新4番丸山

それでも両投手ともに1失点と素晴らしい投球で、どこまで引っ張るのかは難しい状況で、7回には対照的な采配となる。立大は菅谷のヒットからチャンスを作り、2死2塁と勝ち越しのチャンスを迎えたが、小畠をそのまま打席に送り、続投とした。一方の早大は1死ランナー無しの場面であったが、伊藤樹に代打を送った。そして8回表のマウンドには、なんと1年生の安田を送った。

安田は先頭打者に四球を与えてしまいピンチを招くも、立大の3・4番を見事に抑えて、この回を無失点で切り抜ける。すると早大は8回裏に、この回先頭の2番山縣がセンターオーバーの3ベースヒットで出塁。吉納の四球を挟んで、4番印出のセカンドゴロは、ホームフィルダースチョイスとなり、早大が勝ち越し。立大はここで投手を左腕の小林誠にスイッチするも、早大は前田の送りバンドがヒットとなり無死満塁とすると、代打寺尾の犠飛で追加点をあげる。
20240413早稲田大 山縣
3ベースを放って勝ち越しのホームを踏んだ山縣

2点のリードを奪った早大の最終回のマウンドには左腕の香西が登板。香西は打者2人を打ち取り、2死としたところで、今度は1年生右腕の高橋煌にスイッチ。高橋煌は初登板の緊張からか、代打山形に四球を与え、さらに続く代打岡本豪にも捉えられるも打球はサード正面のライナーでゲームセット。早大が3ー1で開幕ゲームを勝利した。


20240413立教大×早稲田大
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください

両投手が素晴らしい投球を見せた中で、上述の通り終盤の投手継投は対照的であった。まず早大はエース伊藤樹は3年生ながら早大のエースナンバーである11を背負うなど、絶対的存在なので、まだいくかと思われたが、小宮山監督はあっさりと代打を送り、8回からは1年生右腕の安田を起用。さらに9回にも2死から同じく1年生の高橋煌も起用した。どちらもゲームとしては緊迫した場面であり、ここでの起用となると、2人は既に戦力として計算されているということだろう。U18日本代表、さらに高橋煌は甲子園優勝も経験するなど、実績は十分であるが、1年生ということを踏まえるとやはり大胆な起用であっただろう。
20240413早稲田大 高橋煌
最終回にリーグ戦デビューを飾った高橋煌

エース池田の卒業した立大は、そもそも誰が開幕投手を務めるかも予想しづらかった。実績でいえば沖であり、その他だと昨年先発も経験した塩野目も候補になるところだが、木村新監督がマウンドに送ったのは、リーグ戦ではまだ未勝利の小畠であった。ただ智弁学園では3年夏に甲子園準優勝を果たした右腕は、ストレートはMAX145㌔とやや抑え気味ながら、スライダー・フォークなども使い冷静な投球を見せた。7回のチャンスの場面でも、木村監督はそのまま打席に送り、8回も続投したものの、勝ち越しを許してしまった。試合には敗れてしまった立大であるが、小畠がエースとして計算できそうであったことは大きな収穫であろう。
2024043立教大 小畠
新エースとして見事な投球をみせた小畠


Pickup Player
安田虎太郎 早稲田大1年 投手
~魔球を武器に1年生で開幕戦勝利投手~
同点の8回という何とも緊迫した場面で、リーグ戦初のマウンドに上がった安田が、1回無失点の好投をみせ、チームがその裏に勝ち越したことで、初白星も手にした。

安田は日大三では1年秋からベンチ入りし、2年夏の甲子園の聖光学院戦にはリリーフとして登板した。当時は回転のいいストレートをコントロールよく投げ込む投手であった。2年秋からはエースとなるも、東京大会準決勝では日當(楽天)との投げ合いで東海大菅生に2-3と敗北。転機となったのが、その後の冬で、元日大三のエースで甲子園も制したOBの吉永(日大三→早大→JR東日本)に、得意としていたシンカーの握りを教わり、チェンジアップを改良した。これによりストレートとの見分けはつきにくいのに、100㌔台と球速差が大きく、また大きく沈むチェンジアップが完成した。

このチェンジアップを武器に、2年夏は西東京大会で6試合中4試合に先発して、チームを甲子園に導く快投。甲子園では初戦で社から2安打完封勝利をあげると、2回戦の鳥栖工戦でも無失点のロングリリーフをみせた。3回戦ではおかやま山陽に敗れたものの、大会後にはU18日本代表にも選出され、世界一にも貢献した。この春から早稲田大に進むが、早いうちからオープン戦でもAチームに帯同し、先日の東京六大学-社会人対抗戦でもJR東日本相手に1回2奪三振無失点の投球をみせたいた。

そしてこのリーグ開幕戦でベンチ入りを果たすと、何と初登板は1-1の同点で迎えた8回という、初登板の1年生にはハードルの高い場面であった。実際に安田も緊張したのか、先頭打者には制球が定まらずに四球を与えてしまう。続くバッターの、U18日本代表ではチームメイトであった小林にはバントを決められてしまい、いきなり1死2塁と勝ち越しのピンチを迎える。ただここから魔球チェンジアップを連投し、3番柴田は3球連続チェンジアップで3球三振、4番丸山にも3球連続でチェンジアップを投じてセカンドゴロに打ち取り、1回を無失点に抑えた。この裏の攻撃でチームが勝ち越したために、安田は勝ち投手。1年生がリーグの開幕戦で勝ち投手になったのは、早稲田大の大先輩である斎藤佑樹以来になるらしい。

大学野球で順調なスタートを切った安田。今後は必殺のチェンジアップも研究されることだろうし、それらをどう切り抜けていくかも鍵になる。ただ逆にそれを切り抜けて、大学4年間で実績を残せば、小柄な投手ではあるが、ドラフトも十分に見えてくることだろう。
20240413早稲田大 安田



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2024年のセンバツのベストナインを勝手に選んでみました

健大高崎の優勝で幕を閉じた今年のセンバツ。
そんな大会のベストナインを個人的に選んでみました。


ピッチャー
今朝丸裕喜 報徳学園3年

MAX149㌔の角度のあるストレートはコントロール抜群で、変化球も良く、まさに今大会No.1投手と呼べる存在であった。初戦では愛工大名電の伊東とのハイレベルな投手戦を繰り広げ7回1失点、準々決勝では大阪桐蔭に秋のリベンジを果たし1失点完投、決勝でも惜しくも敗れたものの3失点で完投して見せた。
20240322報徳学園 今朝丸

キャッチャー
箱山遥人 健大高崎3年

今世代No.1捕手との評判な違わない活躍で、主将としても健大高崎を初の全国制覇に導いた。4番打者としては山梨学院戦でフェンス直撃のタイムリー3ベースを含む3安打3打点、準決勝の星稜線でも3安打を放ち、打率.444にチームトップの6打点。守備面でも佐藤・石垣の2年生投手2人を巧くリードし、5試合で失点はわずか7であった。
20230923健大高崎 箱山

ファースト
齋藤佑征 報徳学園3年

報徳学園の4番打者は、持ち前の長打力は発揮できずに、放ったヒットは全て単打であったものの、準決勝までは4試合連続でマルチ安打&打点をマークし打率.450。愛工大名電戦ではサヨナラ打、以降3試合は全て先制タイムリーと要所で一打の出せる勝負強さも光った。
20240322報徳学園 齋藤

セカンド
高山裕次郎 健大高崎3年

園戦では勝負強さを発揮して決勝打をマーク。この準決勝・決勝のスコアは共に1点差であったので、この2本はまさに値千金のタイムリーであった。外野からセカンドにコンバートされた守備でも軽快なプレーを見せており、U18日本代表候補合宿のメンバーにも選出された。
20231024健大高崎 高山

サード
西村大和 報徳学園3年

昨年のセンバツでも活躍した報徳学園屈指の好打者は、常総学院戦では4打数4安打の活躍。それ以外は持ち前の打棒は発揮できなかったものの、大阪桐蔭戦では初回に貴重なバンドを決めるなど、サード守備も含めて非常に貢献度の高いプレーをみせて、準優勝に貢献した。
20240322報徳学園 西村

ショート
橋本友樹 報徳学園2年

新2年生ながらその高い守備力でショートとして、堅守の報徳学園を牽引。打ってもリードオフマンとして、常総学院戦での3安打をはじめとして、準決勝まで全試合でヒットを放ち、打率.316をマークした。
20240322報徳学園 橋本

外野
安井康起 報徳学園3年
初戦の愛工大名電戦ではその強肩で、ライトから素晴らしい送球をみせて3塁タッチアウト。打っても5番打者として、大阪桐蔭戦では貴重な追加点となるタイムリーを含む2打点、決勝の健大高崎戦でも初回のタイムリーを含む2ベース2本を放つ活躍をみせ、打率.316の活躍であった。
20240322報徳学園 安井

青木勝吾 中央学院3年
中央学院のリードオフマンはその思い切りのいい打撃で、初戦の耐久戦では2安打3打点、準々決勝の青森山田戦では決勝打を含む3安打4打点の活躍。大会打率は.500、ヒット7本中5本が2ベースと長打も多く、四球4個に盗塁2個と1番らしさも発揮、OPSは脅威の1.6をマークした。
20231024中央学院 青木

中島幹大 星稜3年
まさに今大会のラッキボーイと呼べる存在であった。背番号は13で、初戦の田辺戦では代打で出場し、2打数2安打。続く八戸学院光星戦ではスタメンに起用されると、決勝タイムリーを放ち、以降は阿南光戦・健大高崎戦でもタイムリーを放つ活躍をみせ、今大会の打率は.600をマークした。


惜しくもベストナインには選ばれなかったものの、各ポジションで候補としてノミネートされていた選手は以下の通りでした。
投手:佐藤(健大高崎)、平嶋(大阪桐蔭)、吉岡(阿南光)
捕手:能美(星稜)
一塁:
二塁:山岡(報徳学園)
三塁:加藤(健大高崎)
遊撃:田中(健大高崎)、颯佐(中央学院)、吉川(青森山田)
外野:境(大阪桐蔭)


以上です。異論は認めます。


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JABA東京スポニチ大会のベストナイン(2024)

2024年春の社会人野球の公式戦となったJABA東京スポニチ大会は、Hondaの優勝で幕を閉じました。
そんな大会のベストナインを個人的に選んでみました。

ピッチャー
中村伊吹(星琳→白鴎大→Honda)

しなやかな腕の振りからキレのあるボールを繰り出す左腕は、予選リーグでは日立製作所戦で2回無失点、大阪ガス戦で2回無失点とともに強豪相手に好リリーフ。決勝では先発のマウントに上がり、日本通運を6回無失点に抑え、今大会は12回無失点という成績で大会MVPを受賞した。
20240314Honda 中村伊

キャッチャー
山本空(下関商→城西大→日本通運)

木南が絶対的正捕手として君臨してきた日本通運において、今大会5試合全てでスタメンマスクを被った2年目の捕手は、その強肩でランナーを刺し、攻撃面でも打率.538に犠打3個、持ち前の走力でも2盗塁と貢献度の高い活躍で、今大会の首位打者・敢闘賞を受賞した。
20240314日本通運 山本

ファースト
山下 滉介(岡山理大付→亜細亜大→Honda)

期待の2年目の右のスラッガーは、選手層の厚いHondaの内野の中でスタメン出場すると、初戦のJR東日本東北戦では3打数3安打、準決勝のセガサミー戦では貴重なタイムリー2点2ベースを放ち、打率.417・打点5は優勝したHondaの中でもトップ、2ベース4本と長打の多さも際立った。
20240314Honda 山下滉


セカンド
三浦良裕(市立尼崎→大阪経済大→Honda)

昨年は下位打線が多かったものの、今大会ではHondaのリードオフマンを務めると、初戦のJR東日本東北戦から2盗塁と躍動し、大会通じて出塁率は.444をマーク。決勝の日本通運戦では1打席目で2ベースを放ち先制のホームを踏むと、その後は2ランホームランを放つ活躍をみせた。
20240314Honda 三浦

サード
津田翔希(浦和学院→東洋大→Honda)

初戦のJR東日本東北戦で2点タイムリーを放つと、準決勝では先制タイムリー、決勝戦では貴重な2点目となるタイムリーとここぞという場面のタイムリーが光った。サードだけでなくショートもこなした持ち前の守備力に加えて、Hondaのラストバッターは打率.375という成績で優勝に貢献した。
20240314Honda 津田

ショート
添田真海(作新学院→明治大→日本通運)

もはや社会人野球屈指のバットコントロールを誇る日本通運のリードオフマンは、ニチダイ戦では決勝のホームを踏むなど2安打、鷺宮製作所戦では4安打をマーク。準決勝・決勝では本来の力は発揮できなかったものの、大会通じて打率.318の活躍をみせた。
20240314日本通運 添田

外野
金城飛龍(東海大相模→東海大→Honda)
巨人の金城龍彦コーチを父にもつHondaのルーキーは全試合センターとしてスタメン出場すると、JR東日本東北戦では3安打3盗塁の活躍をみせ、準決勝ではヒットで出塁すると先制のホームを踏み、決勝ではコールドを決めるサヨナラ2点タイムリー。今大会の新人賞3選手の中でもNo1の活躍であったことは言うまでもない。
20240314Honda 金城

沓澤侑輝(千葉経済大付→獨協大→日本通運)
期待され続けてきた日本通運の左の強打者がついにその実力を発揮し、今大会では全試合5番打者として出場。2戦目の鷺宮製作所戦では3ベースに、試合を決める逆転2ランの大活躍で、以降は全てマルチ安打を放ち、打率.474で見事「打撃賞」に輝いた。
20240314日本通運 沓澤

田中滉伸(遊学館→創価大→日本通運)
初戦のニチダイ戦ではタイブレークで代打で登場して見事サヨナラヒットを放つと、以降は4番打者として4試合連続でスタメン出場。東海Rex戦でも2安打を放つと、準決勝のJR東日本戦では9回に決勝2ランとここ一番での勝負強さが光った。
20240309日本通運 田中

指名打者
藤野隼大(川越東→立教大→Honda)
本職は捕手であるが、Hondaには絶対的正捕手として辻野がいることもあり、今大会も打撃を生かして全試合4番(1試合を除きDH)で出場。初戦のJR東日本東北戦では2ベース決勝では4番打者らしく、初回にチャンス→併殺で流れが悪くなったところで、3塁ランナーを返す先制タイムリーは、決勝戦の流れを左右する上でも非常に価値のある一打であった。
20240314Honda 藤野



惜しくもベストナインには選ばれなかったものの、各ポジションで候補としてノミネートされていた選手は以下の通りでした。
投手:東野(Honda)
捕手:辻野(Honda)、須田(セガサミー)
一塁:橋本(鷺宮製作所)、武藤(東海理化)、濱田(日本新薬)
二塁:木村(日本通運)、松浦(ENEOS)
三塁:砂川(セガサミー)、稲垣(Honda熊本)
遊撃:
外野:篠田(JR東日本)、上西(JFE西日本)、福本(東海理化)、吉川(日立製作所)
DH :綿屋(JFE西日本)


以上です。異論は認めます。


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