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セガサミー×トヨタ自動車【都市対抗】

11/22 都市対抗野球大会1回戦
セガサミー×トヨタ自動車 @東京ドーム

試合経過

セガサミーは1回表、1死から2番大内がセーフティバントで出塁すると、続く3番小野田は3塁線を破り、補強コンビの活躍で1・3塁のチャンスを作る。ただここで広島からドラフト1位指名を受けた、トヨタの先発栗林はギアをあげたのか、4番澤良木を低めの変化球で三振に仕留める。5番本間は2球目にあわやホームランという大ファールを放つも、3球目の149㌔の高めのストレートで空振り三振。栗林が本領を発揮し、初回のピンチを凌いだ。

するとトヨタは1回裏、先頭の徳本が初球を綺麗にセンターに弾き返して出塁すると、自慢の俊足を生かして2番北村の2球目に盗塁を決める。器用さに関しては社会人野球トップクラスの2番北村であるが、この場面では3バント失敗となってしまう。3番多木はセカンドゴロで徳本は3塁へ進み、4番沓掛は歩かされ、2死1・3塁となる。ここで迎えるのは、西濃運輸からの補強である5番谷であり、谷は初球を捉えるも、打球はあと1歩足らず、レフトフェンス際で本間がキャッチしてこちらも初回のチャンスを生かせない。
20201122トヨタ自動車 徳本
1打席目からヒット放ちチャンスを作ったトヨタの1番徳本

セガサミーは2回表、1死から7番ルーキー中川がショート内野安打で出塁。8番北阪は初球の、高めの143㌔のストレートを振り抜くと打球はライトスタンドの上段まで飛ぶ2ランホームラン。予選では3番を打っていたものの、この試合では打順が8番に降格になっていた北阪が、その悔しさを晴らす素晴らしい2ランを放ち、セガサミーが2点を先制する。
20201122セガサミー 北阪
先制2ランを放ったセガサミーの北阪

打たれた栗林であったが、まさにこの1球が…というところで、以降は素晴らしい投球をみせる。ストレートはMax150㌔をマークし、140㌔前後のカットボール、パワーカーブ、フォークボールといった変化球を操っていた。特にこの試合ではフォークを決めた球として使えており、これで三振を量産していた。特にセガサミーの中軸である、4番澤良木・5番本間からはそれぞれ3打席連続三振を奪っており、7回まで13奪三振をマークした。
20201122トヨタ自動車 栗林
7回2失点13奪三振の好投をみせたトヨタの先発栗林

トヨタ打線は、セガサミーの先発の草海の前に、2~5回はいずれも打者3人で抑えられてしまっていた、ただ6回裏には1死から1番徳本が粘った末にヒットで出塁すると、続く北村の打球は大飛球となるも、これもあと1歩及ばずにレフト本間がフェンス際でキャッチ。この当たりと、次が左バッターの多木ということもあってか、セガサミーの西田監督はここで好投の草海に代えて、明治安田生命からの補強選手である左腕の三宮をマウンドに送ると、三宮は多木をショートゴロに打ち取ってみせる。
20201122セガサミー 三宮
セガサミーの2番手として好リリーフをみせた三宮

トヨタも8回から2番手として嘉陽がマウンドに上がる。嘉陽は投じた23球のうち、20球ほどがストレートという、187㎝の長身から繰り出すMax152㌔のストレートで押すピッチング。これで打者6人をノーヒット、4奪三振に抑え、東京ドームに詰めかけたファンに強烈なインパクトを与える。亜細亜大でも下級生のころまでは速球派であったものの、その後は変化球を駆使した投球にモデルチェンジしていたが、ここに来て速球派として見事に復活を遂げた形であった。
20201122トヨタ自動車 嘉陽
打者6人をノーヒット4奪三振と圧倒的な投球をみせたトヨタの2番手嘉陽

セガサミー8回からは、ベテランの陶久がマウンドに上がる。陶久はストレートはMax147㌔をマークしたものの、得意のフォークを軸とした投球で、8回を3人で抑えて、引き続き2点リードのまま最終回もマウンドに上がる。最終回のトヨタの攻撃はこの試合唯一当たっていた1番徳本からであったが、9回表の守備のときに後ろに倒れこむようにフライをキャッチした影響か…治療タイムの後にも徳本は現れずに代打西潟が打席に立ち、自慢のフルスイングを見せるも三振。続く代打河原の打球は三遊間のいいところに転がるも、セガサミーのショート中川が自慢の強肩を見せつけ2アウトとなる。3番多木はセカンドへの内野安打で出塁して、ホームランがでれば同点という場面で、昨年の社会人野球本塁打王の4番沓掛を迎えたものの、最後は陶久がセカンドゴロに打ち取りゲームセット。セガサミーが完封リレーで2-0と勝利した。
20201122セガサミー 陶久
最後の打者を打ち取りガッツポーズのセガサミーの抑え陶久


20201122セガサミー×トヨタ自動車
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください

大会前の監督アンケートでも優勝予想チームとしてトップの票を集めるなど優勝候補の本命とされていたトヨタ自動車がまさかの初戦敗退。トヨタといえばミスター社会人といわれる佐竹、経験豊富な川尻、さらには王子から近藤を補強して、いわゆる社会人のレジェンドともいえる投手を3人も擁していたものの、この3投手を登板させることなく敗れてしまった。ただ先発の栗林は2点を失ったものの、まさに1球に泣いた形でそれ以外は得点を与えなかった。8回に嘉陽が登板した際には。「なんで佐竹温存している場合じゃないだろ!?」と思ったが、嘉陽はそんな外野の野次を黙らせる素晴らしい投球をみせた。この試合では計17奪三振を奪うなど投手陣としては問題はなかった。ただ打線は水物という言葉を体現するかのように、この試合では打てなかった。ある意味強豪チームが敗ける、典型的なパターンの試合となってしまった。

してやったりなのはセガサミーの西田監督だ。選手としては広島で活躍し、その後は広島のコーチ、さらには香川オリーブガイナーズで13年間監督をつとめ、今年からセガサミーの監督に就任していた。先発が予想された森井でなく、予選で好投をみせた草海を先発のマウンドに送ると、この草海が素晴らしいピッチングをみせる。その草海を6回途中に交代を告げた際には、草海が不満そうな顔をするのも分かる状態であったが、結果的にはこの継投が功を奏して三宮→陶久とつないで完封リレーを達成。試合後のインタビューでは、インタビューをそっちのけで、ハイテンションに喋っていたあたり、この試合に懸けていた思いと、してやったり感が伝わった。また来年から広島に入団する栗林に対しも、広島のOBとして勝負の世界を見せつけた形となった。


Pickup Player
草海光貴 セガサミー 投手
~投手再転向から1年でやってのけた大仕事~
昨年投手に再転向したセガサミーの草海が、この大一番でトヨタ相手に素晴らしいピッチングをみせた。

草海は上田西に入学すると、持ち前の野球センスで1年夏からサードとして活躍。2年春からはチームのエースとなりと、2年夏には長野大会決勝では、元山(ヤクルトドラフト4位)率いる佐久長聖から10回1失点完投勝利をあげるなどして甲子園出場を果たす。甲子園では初戦で、宮崎日大の杉尾(日立製作所)と投げ合い完封勝利をおさめるも、2回戦では作新学院に打ちこまれて敗れた。3年夏は3番エース兼レフトとして出場するも、東京都市大塩尻に敗れ、2年連続での甲子園出場はならなかった。

168㎝と小柄な選手であったことと、持ち前の野球センスを評価され、卒業後はセガサミーに野手として入社。しかし3年目を迎えら昨年の夏に志願して、投手に再転向していた。再転向2年目となった今年は、都市対抗東京予選の第3代表決定戦に先発して7回無失点の好投をみせ、第3代表での都市対抗出場に大きく貢献。この重要な都市対抗初戦ではエース森井の先発が予想されていたが、西田監督は予選での実績もあってかこの試合の先発に草海を指名した。

草海は168㎝と小柄ながら体にバネがあり、ストレートはMax145㌔をマーク。ストレートには球速差のあまりない2チームも混じっており、変化球はスライダーに加えて、非常にブレーキの利いたチェンジアップを投じていた。初回に徳本のヒットからいきなり無死2塁のピンチを背負うも、後続を落ち着いて打ち取ると、2~5回はトヨタの攻撃を3人ずつで抑えるピッチング。度胸もあり、自分のピッチングをしっかりと貫くことができるのは草海の強みである。6回には久しぶりにランナーを出し、北村に大飛球(レフトフライ)を打たれたところで降板。5回2/3を3安打無失点4奪三振という素晴らしい内容で、交代がやや不満そうに見えたのも納得の内容であった。

投手再転向で早くも社会人No1というチームを撃破してしまった草海。そのセンスには素晴らしいものがある。168㎝と小柄なことはプロ入りという面から見ればネックになるかもしれないが、まだ高卒4年目と若いこともあり、実績を積んでいけば、プロも見えてくる投手であろう。

20201122セガサミー 草海
6回途中無失点の見事なピッチングをみせたセガサミーの先発草海



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JFE東日本×三菱自動車倉敷オーシャンズ【都市対抗】

11/22 都市対抗野球大会1回戦
JFE東日本×三菱自動車倉敷オーシャンズ @東京ドーム

試合経過

2020年都市対抗の開幕戦は、前年度王者のJFE東日本に、16年ぶりの出場となった三菱自動車倉敷オーシャンズの対戦となった。

JFE東日本の先発は、昨年の大会でも先発を務め、防御率1.69と結果を出した本田。そんな本田に対して倉敷オーシャンズは、1番竹井が初球を打ち返してセンター前ヒットで出塁すると、3番大倉の四球もあって、2死2・3塁で5番田村を迎える。田村は2球目の厳しいインコースのストレートをうまくレフト線に運ぶ2ベースを放ち、倉敷オーシャンズが2点を先制する。
20201114三菱自動車倉敷オーシャンズ 田村
先制の2点タイムリーを放つ倉敷オーシャンズの田村

倉敷オーシャンズは2回裏にも1死から、9番沖が左中間への2ベースで出塁すると、2死2塁となってから2番平山の打球は逆方向に伸びて、前目に守っていたレフト今川の頭上を越えるタイムリー2ベース。倉敷オーシャンズが3-0とリードを広げた。
20201114三菱自動車倉敷オーシャンズ 平山
レフトオーバーのタイムリー2ベースを放った倉敷オーシャンズの平山

倉敷オーシャンズの先発の廣畑のMax154㌔の力のあるストレートの前に、完全に沈黙していたJFE東日本打線であるが、4回表に2死から6番西村がうまくライト前に運ぶと、7番内藤はバットを折られながらも内野安打として青山学院大コンビの活躍で2死1・2塁。ここで迎えたのは土屋の勇退による正捕手争いを制して、この都市対抗のスタメンマスクの座を手にした猪田。打撃が持ち味の捕手である猪田は初球を捉えると1・2塁間を破りJFE東日本が初得点をあげる。
20201122JFE東日本 猪田
ライトへタイムリーを放つJFE東日本の猪田

JFE東日本は5回表、先頭の1番中澤がライト線に2ベースを放ち出塁。廣畑に苦しんだJFE打線において、中澤は1打席目はセカンドライナー、2打席目は右中間に3ベースと唯一当たっていた。JFE東日本は昨年の今川に続き、今年も岡田という2番に強打者を起用していたが、ここは勝負どころとみたのか、バントのために代打鳥巣を起用。ただ鳥巣のバントは、廣畑の好フィールディングもあり中澤が3塁タッチアウトとなり、JFE東日本の攻撃はなかなか波に乗れない。
20201122JFE東日本 中澤
長打2本とJFE東日本打線で唯一廣畑にあっていた中澤

JFE東日本は2回で早くも本田を諦め、2番手としてルーキーの本定をマウンドに送る。本定は得意のフォークを軸にして三振を量産。3・4回の2イニングをなげて、アウト6個のうち5個を三振で取って2回無失点という素晴らしい都市対抗デビューを飾る。本定の後も、5回は高木、6回は林と都市対抗初登板の投手が無失点リリーフみせる。さらに7回からは、昨年の橋戸賞を獲得した、リリーフエースの元DeNAの須田を投入。須田はランナーこそ出したものの、コントロール抜群のストレートとキレのあるスライダーで2イニングで4三振を奪って、味方の反撃を待つ。
20201122JFE東日本 須田
7回から2イニングを無失点に抑えたJFE東日本の須田

廣畑は試合が後半になるについて、なかなか150㌔をマークする球も少なくなり、序盤ほどの勢いはなくなってきたものの、それでも四球は出さないなど安定した投球をみせ、JFE東日本は6回以降2塁も踏めない展開が続くこととなる。最終回もあえなく、3者凡退に終わってしまい、廣畑は9回1失点完投勝利。三菱自動車倉敷オーシャンズが3-1で勝利し、前回王者がいきなり敗れるという都市対抗は波乱の幕開けとなった。
20201114三菱自動車倉敷オーシャンズ 廣畑1
完投勝利をあげてガッツポーズの倉敷オーシャンズの廣畑


20201122JFE東日本×三菱自動車倉敷オーシャンズ
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください


昨年の優勝チームと、16年ぶりの出場で昨年はまさかの1次予選敗退の三菱自動車倉敷オーシャンズの対戦とあって、下馬評でいえば、JFE東日本が圧倒的に有利と思われていた開幕戦。ただ三菱自動車倉敷オーシャンズは昨年はいなかった選手たちが、チームに強さをもたらせた。まずはこの試合の勝利の最大の立役者であるのが、ルーキーの廣畑。予選では3完投勝利をあげるなど、いきなりエースとなった右腕は、強打のJFE東日本打線から1失点完投勝利。攻撃面ではJR西日本から補強した大倉と田村という、都市対抗の経験者が3番と5番に入り、初回の2得点の立役者となっていた。
20201114三菱自動車倉敷オーシャンズ 大倉
3番に座ったJR西日本から補強選手の大倉

一方のJFE東日本は、昨年の覇者ということで、今年は予選免除で、補強選手もなし。特にコロナの影響で、都市対抗予選が、数少ない公式戦となった今年においては、この予選を戦えていないマイナスが大きかった。オープン戦はしっかりとこなして調整はしてきただろうが、やはり公式戦には公式戦の空気がある。それを経験できずに、この都市対抗開幕戦が、今年初の公式戦というのは難しいものがあっただろう。結果的にJFE東日本にとって、この試合が今年最初で最後の公式戦になってしまったことは残念な限りである。

そんなJFE東日本にとって光明の光となったのは、投手陣であろう。JFE東日本は昨年の優勝時もそうであったが、打撃を売りにしているチームであり、リリースエースの須田を除けば、軸といえるような投手がいない。若いエースの台頭が望まれるチームにおいて、この試合ではルーキーの本定、2年目の高木・林という投手が東京ドームのマウンドを経験し、またそこで無失点と結果を出せたことは来年に向けての大きな収穫となったことであろう。2回戦があれば先発が予想された上島、廣澤と中村の高卒ルーキーコンビもオープン戦では登板しており、来年は是非とも須田に依存しない投手陣を構成して欲しいものだ。
20201122JFE東日本 本定
上々の都市対抗デビューを飾ったJFE東日本のルーキー本定


Pickup Player
廣畑敦也 三菱自動車倉敷オーシャンズ 投手
~150㌔連発で前回王者から1失点完投勝利~
大番狂わせの最大の立役者は、なんといっっても1失点完投勝利をあげたルーキー廣畑であろう。

廣畑は玉野光南では3年夏にエースとして臨み、先発した5試合全てを1人で投げ切り、準決勝では甲子園に出場した岡山学芸館に敗れたものの岡山4強入りをはたす。帝京大に進学すると、1年春より先発のマウンドにもあがり、4年間で31試合に登板(うち先発は17試合)し、4年秋には防御率2.08の好成績をおさめた。4年時には150㌔をマークしたものの、どちらかというと丁寧に投げて試合を作るタイプの投手であった。帝京大を卒業した今年は、出身地でもある倉敷市の三菱自動車倉敷オーシャンズに加入。都市対抗予選ではルーキーながらJR西日本から完封勝利をあげるなど、32回5失点という活躍をみせて、チームを本戦出場に導いていた。

この都市対抗初戦でも先発のマウンドにあがった廣畑であるが、上体を傾けてから大きくステップして腕を思いっきり振るフォームとなっており、帝京大時代に比べるとフォームの綺麗さがなくなっていたが、球の勢いは増し、なおかつコントロールも損ねてはいなかった。初回から自己最速を更新する152㌔をマークすると、圧巻だったのが3回で中澤に3ベースを許して1死3塁のピンチを招くとギアをあげて、2番岡田には最後154㌔のストレートを投じて三振を奪った。変化球も140㌔前後の2シーム、130㌔後半のフォーク、スライダーに加えて、本人がこの試合良かったというカーブがいいアクセントとなっていた。4回には3連打で1点を失うものの、その直後のピンチではまたギアをあげて154㌔をマーク。このようにピンチの場面でギアをあげて、抑えることができるのも廣畑の強みであった。

前半はとにかく力で押せていた廣畑であるが、試合の後半になると、やや疲れも見えてきたのか、150㌔を超える球は少なくなってくる。ただコントロールは終始安定しており、この試合で廣畑が与えた四球は初回の1個のみ。5回には見事なフェーシングで、3塁でバントを刺すなど、球速以外の部分でもレベルが高い投手ということを印象づけた。6回以降はギアをあげる前に、ピンチすら招かない見事な投球をみせて、9回をなげて、被安打7、三振7個、1失点という内容で、前年度の王者、それも打線が売りの王者相手に、見事に完投勝利をあげた。

高校・大学を含めても、実はこれが初の全国大会であった廣畑。スカウトをはじめとして、多くの野球関係者が見守る前で与えたインパクトは絶大であり、この1試合で間違いなく来年のドラフト戦線の上の方に名を連ねることとなっただろう。

20201114三菱自動車倉敷オーシャンズ 廣畑2
Max154㌔のストレートを武器に、1失点完投勝利をあげた三菱自動車倉敷オーシャンズの廣畑


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都市対抗で見れる来年からのプロ野球選手たち

本日から都市対抗が開幕する。

オリンピックの影響もあって、今年は夏でなく、この11月に開幕するということで、すでにドラフト会議で指名された選手も参加する。今年でいえば社会人野球からは10人の選手が指名されたが、そのうち9人はこの大会に出場する。というわけで、そんな都市対抗で見れる来年のプロ野球選手を紹介していきます。


まず開幕戦に登場するJFE東日本には、日本ハムからドラフト6位指名された今川が所属。昨年の都市対抗では強打の2番打者として若獅子賞を獲得した逸材は、今年は3番センターとして出場予定。今年はコロナの影響で社会人野球の大会は軒並み中止で、本格的に行われた公式戦は都市対抗予選くらい。昨年優勝して予選免除となっているJFE東日本にとっては、11月末の都市対抗が今年最初で最後の試合となり、今川の独特のバッティングフォームと豪快なスイングを大舞台で見ることができるのも、これが今年最初で、そして社会人野球としての最後である。
20190726JFE東日本 今川


開幕日の2試合目にはトヨタ自動車が登場。ドラフト会議では社会人の中でも最上位の広島1位で指名された栗林の先発が予想される。ただもともと選手層の厚いトヨタ自動車は、王子の近藤を補強し、佐竹・川尻・近藤と社会人のレジェンドレベルの投手が3人もいる布陣。昨年も都市対抗決勝で先発をしており、2年目にかけてさらに力をつけて、(プロのスカウトから見れば)社会人No1投手と言われている栗林であっても、調子が悪かったりするとすぐに代えられてしまう可能性もある。チームも優勝候補筆頭といわれ、さらにドラ1位という看板を背負い、とてもプレッシャーのかかる中、栗林がどのようなピッチングを見せるのか注目である。
20190726トヨタ 栗林
栗林(トヨタ自動車)

2日目の第1試合には、オリックスから6位指名を受けた28歳のオールドルーキーの阿部が登場。日本生命は藤井・高橋拓とこの阿部の3本柱であり、3人とも先発もリリーフもこなせることから、どこで投げるのかは分かりづらいが、社会人6年間の集大成を是非とも見せて欲しいところだ。
20190723日本生命 阿部
阿部(日本生命)


2日目の第3試合には、都市対抗で最多11度の優勝を誇るENEOSが、実に5年ぶりに出場。エースは楽天から3位指名を受けた左腕の藤井であり、初戦では先発が濃厚。さらに三菱パワーから、巨人4位の伊藤を補強しており、この伊藤がリリーフとして登板する可能性も高い。ちなみに補強選手を含めても、今大会でドラフト指名選手が複数いるのは、ENEOSのみである。
20191208ENEOS 藤井


4日目の第3試合では、JR東日本×三菱自動車岡崎と、ともにドラフト指名選手を抱える2チームが登場。JR東日本の先発は、都市対抗予選であわやノーヒットノーランという素晴らしい投球をみせて、阪神から2位指名を勝ち取ったエース左腕伊藤が予想される。対する三菱自動車岡崎のショート中野は、阪神から6位指名を受けており、伊藤VS中野という来年からは阪神でチームメイトとなる2人の対決が見られる。
20200831JR東日本 伊藤
伊藤(JR東日本)
20190715三菱自動車岡崎 中野
中野(三菱自動車岡崎)


1回戦としては最終日の6日目には、2人の左腕が登場。ヤマハの池谷は高卒3年目の今年急成長をみせて、チームのエース格に成長して、ドラフト会議では左腕王国のDeNAから5位指名を受けている。昨年の都市対抗では打者1人と対戦したのみであり、事実上今回が最初で最後の都市対抗になる。NTT東日本の佐々木は、出身大学(=富士大)のお得意様の西武から2位指名を受けている。ただ佐々木に関してはどちらかというと素材を評価されており、チームには大竹・末永・沼田といった経験豊富な投手がいるので、佐々木が実際にどこで起用されるのかは注視していく必要がある。
20190603NTT東日本 佐々木
佐々木(NTT東日本)


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2020年秋季東京大会のベストナインを選んでみた

秋季東京大会のベストナインを勝手に選んでみました。
※秋季大会の活躍のみを基準として選んでいます


ピッチャー:本田峻也(東海大菅生2年)
東海大菅生のエースとして、6試合中5試合に先発して、全試合で3失点以内という安定した投球を披露。特に決勝の日大三戦では7回1安打1失点の好投で、チームを優勝に導いた。
20201114東海大菅生 本田


捕手:福原聖矢(東海大菅生1年)
正捕手として巧みにリードで6試合で10失点という菅生投手陣を牽引し、攻撃でも何でもできる2番打者として打率.368、7盗塁の活躍で打線に流れを生んだ。
20191114東海大菅生 福原


一塁:関遼輔(二松学舎付2年)
二松学舎付の4番主将としてチームを牽引して、準々決勝の早稲田実業戦では決勝タイムリー。打率.308に加えて、四死球も多く貢献度の高い打撃をみせた。
20201007二松学舎大付 関


二塁:永見恵多(二松学舎付2年)
リードオフマンとして佼成学園戦では3回で早くも猛打賞を達成する3安打、準々決勝の早稲田実業戦では4安打を放って逆転勝ちに貢献するなど、見事な固め打ちで打率.474をマーク。
20201007二松学舎大付 氷見


三塁:小池祐吏(東海大菅生2年)
5番打者として勝負強さを発揮し、目黒日大戦では先制の満塁ホームラン、準決勝の関東一戦では決勝タイムリー、決勝でもダメ押しのタイムリーとチームトップの9打点をあげた。
20201115東海大菅生 小池


遊撃:鎌田慎也(日大三2年)
準々決勝の日大豊山戦では満塁のチャンスで逆転の走者一掃のタイムリー3ベース。ショートとしても決勝では大ファインプレーを見せるなど、守備の日大三を中心選手として支えた。
20201107日大三 鎌田2


外野①:小山凌暉(東海大菅生1年)
当初は7番打者であったが、準々決勝の日大二戦では貴重な2点タイムリーを放つなど活躍すると、準決勝からは3番打者に昇格し、チームトップの打率.476をマークした。
20191115東海大菅生 小山


外野②:千田光一郎(東海大菅生2年)
リードオフマンとしてチーム2位の打率.417をマークして、トップタイの7得点をマーク。準決勝・決勝では9回のマウンドにも上がり、試合を締める働きもみせた。
20201114東海大菅生 千田2

外野③:三浦麟(関東一1年)
重要な場面で犠打を決めるなどしっかりと仕事を果たすと、準々決勝からスタメンに起用され八王子戦ではタイムリーを含む2安打を放ち、出塁率は.556をマークした。
20201114関東一 三浦




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日大三×東海大菅生【秋季東京大会】

11/15 秋季東京大会決勝
日大三×東海大菅生 @神宮球場

試合経過

勝てばセンバツ出場が確定する秋季東京大会の決勝は、日大三×東海大菅生という西東京の強豪同士の戦いとなった。菅生は前日に続いてエース本田が先発したのに対し、日大三は前日に最終回のピンチを凌ぐ好リリーフをみせた背番号1の岡村が今大会初の先発マウンドに上がった。

ただ岡村に関していえば、先発とリリーフの違いもあるのだろうが、前日に比べるとストレートの勢いはない。そんな岡村に対して、菅生は1回裏に先頭の千田がレフト前ヒットで出塁すると、2番福原が送って、2死3塁で迎えた4番堀町が、カウント2B0Sから高めに甘く入ったストレートをレフト前に運んで先制する。2回裏にも先頭の山田が死球で出塁して、盗塁でチャンスを広げると、9番のエース本田の打球は前進守備のレフト頭上を越えていくタイムリー。日大三はここで早くも岡村を諦め、準決勝までの5試合中4試合に先発していた左腕の宇山をマウンドに送る。
20201115東海大菅生 堀町
先制タイムリーを放った東海大菅生の4番堀町

対する菅生のエース本田は、クロスステップからの角度のあるストレートに、カットボール・スライダー・チェンジアップを交えた投球で日大三打線を翻弄。前日の試合でも二松学舎付の秋山の前に8回までヒットが出なかった日大三打線は、この試合でも4回までノーヒットであった。ただ5回表には、先頭の井坪が四球で出塁すると、鎌田が送って作ったチャンスで、8番安田がレフト線へチーム初ヒットとなるタイムリー2ベースを放ち1点を返す。ただ結果として日大三が本田から放ったヒットはこの1本のみであった。
20201115日大三 安田
日大三の初ヒットとなるタイムリーを放った安田

ただ日大三の宇山も、前日に146球を投じているにも関わらず、大きく曲がるスライダーやチェンジアップを駆使した投球で、ランナーは出すものの3~6回の4イニングは菅生打線に追加点を許さず、試合は菅生が2-1とリードしたまま終盤に突入する。
20201115日大三 宇山
今日はリリーフとしてマウンドに上がった日大三の宇山

7回裏、菅生は先頭の岩田がライト前ヒットで出塁すると、ここでエース本田のところで、準決勝までファーストのスタメンで出ていた岩井を代打に送る。岩井は死球で、さらに2番福原がライト前ヒットを放ち1死満塁のチャンスを作ると、3番小山の2球目が日大三バッテリーがワイルドピッチとなり、岩田がホームイン。3番小山の打球はファーストゴロとなり、ホームは完全にアウトのタイミングであったが、なぜかファーストの林は最初ホームでなく1塁ベースを踏もうとし、そこからまわりの指示で慌ててホームに送球しようとするもボールは完全に引っ掛かり1塁ファールグランドへの大暴騰となり2者が生還。さらに5番小池もレフトにタイムリーを放ち、菅生が6-1とリードを広げる。
20201115東海大菅生 小池
6点目となるタイムリーを放つ東海大菅生の5番小池

菅生の8回のマウンドには1年生の185㎝右腕の鈴木が上がる。前日の準決勝では、押し出しを含む4四死球と制球に苦しんだ鈴木であったが、この試合では本来の投球を取り戻し130㌔後半のストレートと得意のスライダーのコンビネーションで8回を無失点に抑える。9回には前日同様にセンターから千田がマウンドに上がり、前日同様にサード小池がエラーしてヒヤっとする場面もあったが、こちらも日大三の攻撃を無得点に抑えてゲームセット。東海大菅生が6-1で勝利し、秋の東京を制した。
20201115東海大菅生 優勝
優勝を決めた東海大菅生ナイン


20201115日大三×東海大菅生
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください


夏には東西の決戦も制した東海大菅生が、この秋季大会も制して、夏秋続けて東京の頂点に立った。夏の大会は3年生のみで臨むチームもあった一方、若林監督は学年に関係なくフルメンバーで臨んでいた。この試合でいえば、千田・福原・堀町・山田・本田の5人は夏の大会からのレギュラーであり、他のチームに比べて経験値が高かったことは、この秋を制することができた大きな要因であるといえる。これに2年前にチームを牽引した小山翔暉の弟である小山凌暉、DeNAの小池コーチを父に持つ小池祐吏、185㎝右腕の鈴木といった有望な1年生も台頭して、本当に戦力の整ったチームとなっていた。

これには菅生には近年、中学生球界でもトップクラスの逸材が入学してきていることもある。エース本田はWBSC U-15ワールドカップ日本代表であり、小松加賀リトルシニアから菅生に入学。また福原は2年生のときに、すでにこのU15日本代表に選出された逸材で、このときにバッテリーを組んでいた1個上の本田の誘いを受けて、沖縄の安仁屋ヤングスピリッツから入学している。もともと地元東京や神奈川に加えて、愛知からの有力選手が多い菅生であったが、石川や沖縄といったところからも有力選手が集まるようになっている。
20201115東海大菅生 福原
U15日本代表からのバッテリーである本田と福原

ちなみにこの時のU15日本代表には、日大三の齋藤も名を連ねていて、この試合では2018年のU15バッテリーと、ショートのレギュラーであった齋藤の対決も実現。2打席目には本田が見事に齋藤を見逃しの三振に仕留めるも、菅生バッテリーが過剰に意識したのか、それ以外の打席は全て四死球。菅生がこの試合で与えた四死球が4個のうち3個が齋藤という結果であった。
20201115日大三 齋藤
U15日本代表では菅生バッテリーとチームメイトであった日大三の齋藤

日大三にしてみればセンバツが遠のく痛い敗北である。東京2位の日大三は、関東5枠目の(おそらく)東海大相模と比較されることになるが、打っては2安打のみ、最終的には5点差をつけられたという結果はかなりのマイナス材料だ。後者でいえば、やはり痛かったのが7回の4失点。点の取られ方もバッテリーミスに、ファーストの林が判断ミスの上に焦って暴投ととても残念であった。日大三はこの秋は打てなくても、守備には非常に定評があり、この試合でもショート鎌田がレフト線のフライを後方に走りながらダイビングキャッチ、センター星が左中間に抜けようかという大飛球をダイビングキャッチ、セカンド齋藤が1・2塁間抜けようというゴロをダイビングキャッチでアウトにするなど、超高校級といえるファインプレーもあった。それだけに要所で出てしまったエラーは本当に残念であり、素晴らしい守備力があっても、(ちゃんと見ていない)高野連はこれで日大三は守備が悪いと判断してしまう可能性もある。


Pickup Player
本田峻也 東海大菅生2年 投手
~連投も苦にせず見事1安打ピッチング~
準決勝に続いての連投となった菅生のエース本田がであるが、そんなことは苦にせずに7回1安打1失点という見事なピッチングをみせた。

本田といえば、打者から見れば背中が見えるほど体をひねってから、クロスステップという特徴的なフォームの左腕であり、小松加賀シニア時代からジャイアンツカップに出場し、BSC U-15ワールドカップ日本代表にも名を連ねた。東海大菅生では1年秋からベンチ入りを果たすと、2年夏の独自大会では背番号14ながら、3試合で先発を果たすなど投手陣の中心的存在として、日東京を制すると、帝京との東西対抗戦も制して東京No1に輝いた。

第1シードとして迎えたこの秋季大会では背番号1を背負い、本格的にエースとして臨んだ本田は、2回戦で5回コールドながら目黒日大を完封すると、3回戦では桜美林相手に7回2失点、準々決勝では日大二相手に8回途中1失点、準決勝では関東一相手に6回3失点と全試合で安定した投球をみせており、連投となるこの決勝戦でも先発のマウンドに上がった。

本田はこの試合でもクロスステップからの角度のあるストレートを、内外に投げ分けていた。スピードは143㌔が出たと報道されているが、これはファールであったために微妙であり、またこれを除けば今日の本田のストレートは130㌔中盤が多くMaxは139㌔となる。準々決勝では142㌔もマークしていたが、今回の143㌔は個人的には対象外とするべきだと考えている。変化球は120㌔後半のカットボールが最大の武器であり、これに120㌔前後のスライダー、さらには120㌔後半をマークする高速チェンジアップも魅力であり、これらも器用に操っている。どうもフォームとクロスファイヤーが注目されがちだが、コントロール・変化球・テンポの良さを含めて総合力の高さが売りの投手である。

本田に対して日大三打線は淡々と打ち取られていき、なかなかヒットが出ず、スライダーやカットボールを決め球として三振も多く奪えていた。5回には四球で出したランナーを2塁に背負うと、安田に初ヒットとなるタイムリーを浴びてしまうも、結果的に本田が日大三打線に浴びたヒットはこれだけ。7回を投げ切ったところで代打を送られてリリーフ陣にマウンドを託すことになったものの
、7回を投げて1安打1失点7奪三振という素晴らしい内容であった。個人的な意見としては、準決勝でリリーフ陣が制球を乱していることもあり、何でここで本田を代えたのかが不思議でしょうがなかった。

素晴らしい投手ではあるが、東海大菅生の進学方針もあるし、高卒というよりは大学経由でプロという選手かとは思う。ただこれほどのクロスファイヤーはプロでもなかなかおらず、プロでも対左としてはかなり早い時期から使える選手かもしれない。冬場に球速が上がり、事実上の出場が決まったセンバツで評価をあげることができ、上位指名候補に入ってくる可能性もあるだろう。

20201115東海大菅生 本田
7回1安打1失点と素晴らしい投球をみせた東海大菅生の本田


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