早稲田大×法政大【東京六大学野球リーグ】
4/8 東京六大学野球リーグ 第1節1戦目
早稲田大×法政大 @神宮球場
神宮第二からはしごして、東京六大学野球の開幕戦の観戦です。
試合スコア
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください

早稲田:小島、法政:熊谷の先発で始まった試合は、3回表2死から早稲田が新4番加藤のソロホームランで先制。さらに4回には長谷川のヒットからチャンスを作ると、檜村の犠牲フライで追加点。法政はその裏に2死2塁から、鎌倉のボテボテのゴロをファースト佐藤晋がはじく(記録は内野安打)間に2塁走者の大崎が一気に生還して1点を返す。
試合は1点差のまま7回を迎える。早稲田で1死2塁のチャンスでこの日当たっている加藤を迎えたところで、法政はピッチャーを岩崎にスイッチし継投に入る。サイドに転向した岩崎は加藤を見事に三振に仕留めるも、その後長谷川にタイムリーを浴びてしまう。さらに8回に登板した森脇は佐藤晋に2ランを浴びるなど3失点。試合は決まったかに思えたが、法政は8回裏に1点を返してなおも満塁と反撃のチャンス。この緊迫した場面で、早稲田はリリーフに1年生早川を送る。早川は川口につまりながらもセンター前に運ばれるが、続く船曳・清水を連続三振に斬って流れを断つと、そのまま9回も無失点で凌ぎ、早稲田が開幕戦に勝利した。

ストレートは常時140㌔を中盤を記録し力投した法政の開幕投手:熊谷

8回途中まで3失点の好投で開幕戦の勝利投手となった小島

8回に2ランをはなった新主将の佐藤晋
Topic
◆早稲田の新4番は
新制早稲田の4番に座ったのは2年生の加藤。早実では1年春からレギュラーで3年夏には主将4番捕手として甲子園ベスト4を経験。早稲田大でも咋春は1年生で唯一のベンチ入りを果たして、秋にはレギュラーと期待されていたが、ケガで秋を棒に振ってしまったスラッガーである。公式戦での実績はほぼないが、前チームからのレギュラーが八木と三倉(しかも三倉はベンチ外)という状態で4番としての期待も大きかった。
そんな加藤は1打席目には熊谷のストレートをたたくと、三塁線を破る2ベース。そして2死ランナー無で迎えた第2打席では右中間スタンドに先制のソロホームランを放った。この場面は3球連続でストレートを3塁側スタンドに飛び込むファールの後に、さらにストレートを投げたということで、若干舐めた攻めをした法政バッテリーに4番としての存在感を叩き込むことができただろう。次の打席では熊谷は明らかに加藤から逃げるようなピッチングで四球となっていた。
その次の打席では左サイドの岩崎から簡単に三振してしまうなどまだまだな部分もあるが、早稲田の4番として上々のスタートを切れたのはないだろうか?

繊細ホームランを放つ活躍をみせた新4番の加藤
◆ファーストコンバート成功?
法政の4番に座ったのは、想定通り、昨年ヤクルトとの試合で猛打賞の活躍をみせるなどした中山。ただポジションはレフト→ファーストへと変わっていた。確かに外野守備にはやや不安のあった中山であるが、ファーストの守備では堂々としていて、1・2塁間のゴロをスライディングキャッチしたり、マウンド付近のフライを他を制してキャッチするなど、ファーストとしては十分に合格点を与えらえるものだった。いかついフォルムも非常にファーストに似合う。
打撃でも5打数2安打1打点と気を吐いた。第1打席ではカウント2B0Sから高めのクソボールをレフト前に運び、第2打席もフェンスギリギリのレフトフライ、第3打席と第5打席はいずれも滞空時間の長いフライに倒れるが、第4打席では器用に右中間を破り、3塁まで大激走を見せた。まだまだそこ知れない中山のバッティングとそして今季からファーストになった守備にも注目です。

今季からファーストをつとめる中山
◆いきなり託された1年生
8回裏、先発の小島が突如乱れて、1点を返されてなおも満塁。この完全な法政の流れとなった場面で、高橋監督がマウンドに送ったのはもちろんこの日が神宮デビューとなる1年生早川であった。早川は木更津総合で3回甲子園に出場し、U18代表にも選ばれた左腕で、今年大学の新入生の中でも1番の実力者といっていい。が、「いきなりこの場面かよ…」という言葉を漏らさずにはいられなかった。
ただ早川はリリーフということもあろうか、高校時代と違って強気にストレート中心に攻めていくピッチング。球速はMax145㌔で、ほとんとが140㌔超えであった。腕の出処の見づらいフォームからのこのスピードは、大学生でも非常にやっかいであろう。先頭の川口は追い込まれてからの変化球を詰まりながらもなんとかセンターの前に落としてた、続く船曳はストレートのみで3球三振、清水も全部ストレートで三振を奪った。
続く9回はいきなり、町田・小林にこれも詰まりながらレフト前に持っていかれる。この時点で時間は18:00近くで天気も合い重なって
真っ暗の神宮球場…法政:青木監督の抗議で照明が点灯されます。照明が点灯すればフツーは打者有利になるだろうが、ここで奮起したのは早川で4番中山をファーストフライに打ち取ると、最後は福田・大崎を連続三振に取ってゲームを締めた。
デビュー戦で厳しい場面で好救援。そしてストレートで押す強気なピッチングは大学生を見下ろすかのような圧倒的なものであった。ちょうど2年前にも、同じようにいきなりのピンチの場面で投入されて、強気なピッチングで好救援をみせた左腕がいた。そう今日早稲田の開幕投手を務めた小島である。早川も早稲田のエースとなるべく順調な1歩を踏み出したようだ。

8回のピンチから好救援というデビューを飾った早川
Pickup Player
長谷川寛 早稲田大4年 外野手
~ついに念願の早稲田でレギュラーを掴み活躍~
もともと調布シニアで主将を務めて、早実進学を志していた長谷川であったが、残念なことに結果は不合格。しかし仙台育英に進学すると、3番打者として活躍。4番に上林(ソフトバンク)が座り、1番に熊谷(立教)・正捕手小林(富士大)、ピッチャーは鈴木(東北福祉大)・馬場(仙台大)と今年の大学生ドラフト候補に名を連ねるチームで、明治神宮優勝を果たし、春・夏ともに甲子園の土を踏んだ。ちなみに夏には今日の開幕投手の小島がエースの浦和学院を破っている。そんな実績のある長谷川は、大学で念願の早稲田に入ったのだが、それもスポーツ推薦でなく(詳細は知らないが…)入ったという苦労人である。
2年時には新人戦でレギュラーを張り、3年時からベンチ入りしていた長谷川であるが、昨年も全て途中出場で打席数は6のみという状態であった。4年生となった今季、開幕戦で7番センターでスタメンに名を連ねた長谷川は、4打数3安打の活躍。内野安打に、流してレフト前に、今度は1・2塁間を抜きと変幻自在なバットコントロールを見せた。また高校時代は主にバッティングが注目されていた長谷川であるが、この日内野安打を記録したように足もあり、センターの守備もいい送球をしていたレベルが高かった。
念願の早稲田でレギュラーを獲得し、開幕戦で猛打賞の活躍で勝利に貢献した長谷川。しかし現在は昨季のセンターのレギュラーの三倉がベンチをはずれている状態で、三倉が復活すればまた熾烈なレギュラー争いが始まるかもしれない。

3安打の活躍をみせた長谷川
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試合スコア
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早稲田:小島、法政:熊谷の先発で始まった試合は、3回表2死から早稲田が新4番加藤のソロホームランで先制。さらに4回には長谷川のヒットからチャンスを作ると、檜村の犠牲フライで追加点。法政はその裏に2死2塁から、鎌倉のボテボテのゴロをファースト佐藤晋がはじく(記録は内野安打)間に2塁走者の大崎が一気に生還して1点を返す。
試合は1点差のまま7回を迎える。早稲田で1死2塁のチャンスでこの日当たっている加藤を迎えたところで、法政はピッチャーを岩崎にスイッチし継投に入る。サイドに転向した岩崎は加藤を見事に三振に仕留めるも、その後長谷川にタイムリーを浴びてしまう。さらに8回に登板した森脇は佐藤晋に2ランを浴びるなど3失点。試合は決まったかに思えたが、法政は8回裏に1点を返してなおも満塁と反撃のチャンス。この緊迫した場面で、早稲田はリリーフに1年生早川を送る。早川は川口につまりながらもセンター前に運ばれるが、続く船曳・清水を連続三振に斬って流れを断つと、そのまま9回も無失点で凌ぎ、早稲田が開幕戦に勝利した。

ストレートは常時140㌔を中盤を記録し力投した法政の開幕投手:熊谷

8回途中まで3失点の好投で開幕戦の勝利投手となった小島

8回に2ランをはなった新主将の佐藤晋
Topic
◆早稲田の新4番は
新制早稲田の4番に座ったのは2年生の加藤。早実では1年春からレギュラーで3年夏には主将4番捕手として甲子園ベスト4を経験。早稲田大でも咋春は1年生で唯一のベンチ入りを果たして、秋にはレギュラーと期待されていたが、ケガで秋を棒に振ってしまったスラッガーである。公式戦での実績はほぼないが、前チームからのレギュラーが八木と三倉(しかも三倉はベンチ外)という状態で4番としての期待も大きかった。
そんな加藤は1打席目には熊谷のストレートをたたくと、三塁線を破る2ベース。そして2死ランナー無で迎えた第2打席では右中間スタンドに先制のソロホームランを放った。この場面は3球連続でストレートを3塁側スタンドに飛び込むファールの後に、さらにストレートを投げたということで、若干舐めた攻めをした法政バッテリーに4番としての存在感を叩き込むことができただろう。次の打席では熊谷は明らかに加藤から逃げるようなピッチングで四球となっていた。
その次の打席では左サイドの岩崎から簡単に三振してしまうなどまだまだな部分もあるが、早稲田の4番として上々のスタートを切れたのはないだろうか?

繊細ホームランを放つ活躍をみせた新4番の加藤
◆ファーストコンバート成功?
法政の4番に座ったのは、想定通り、昨年ヤクルトとの試合で猛打賞の活躍をみせるなどした中山。ただポジションはレフト→ファーストへと変わっていた。確かに外野守備にはやや不安のあった中山であるが、ファーストの守備では堂々としていて、1・2塁間のゴロをスライディングキャッチしたり、マウンド付近のフライを他を制してキャッチするなど、ファーストとしては十分に合格点を与えらえるものだった。いかついフォルムも非常にファーストに似合う。
打撃でも5打数2安打1打点と気を吐いた。第1打席ではカウント2B0Sから高めのクソボールをレフト前に運び、第2打席もフェンスギリギリのレフトフライ、第3打席と第5打席はいずれも滞空時間の長いフライに倒れるが、第4打席では器用に右中間を破り、3塁まで大激走を見せた。まだまだそこ知れない中山のバッティングとそして今季からファーストになった守備にも注目です。

今季からファーストをつとめる中山
◆いきなり託された1年生
8回裏、先発の小島が突如乱れて、1点を返されてなおも満塁。この完全な法政の流れとなった場面で、高橋監督がマウンドに送ったのはもちろんこの日が神宮デビューとなる1年生早川であった。早川は木更津総合で3回甲子園に出場し、U18代表にも選ばれた左腕で、今年大学の新入生の中でも1番の実力者といっていい。が、「いきなりこの場面かよ…」という言葉を漏らさずにはいられなかった。
ただ早川はリリーフということもあろうか、高校時代と違って強気にストレート中心に攻めていくピッチング。球速はMax145㌔で、ほとんとが140㌔超えであった。腕の出処の見づらいフォームからのこのスピードは、大学生でも非常にやっかいであろう。先頭の川口は追い込まれてからの変化球を詰まりながらもなんとかセンターの前に落としてた、続く船曳はストレートのみで3球三振、清水も全部ストレートで三振を奪った。
続く9回はいきなり、町田・小林にこれも詰まりながらレフト前に持っていかれる。この時点で時間は18:00近くで天気も合い重なって
真っ暗の神宮球場…法政:青木監督の抗議で照明が点灯されます。照明が点灯すればフツーは打者有利になるだろうが、ここで奮起したのは早川で4番中山をファーストフライに打ち取ると、最後は福田・大崎を連続三振に取ってゲームを締めた。
デビュー戦で厳しい場面で好救援。そしてストレートで押す強気なピッチングは大学生を見下ろすかのような圧倒的なものであった。ちょうど2年前にも、同じようにいきなりのピンチの場面で投入されて、強気なピッチングで好救援をみせた左腕がいた。そう今日早稲田の開幕投手を務めた小島である。早川も早稲田のエースとなるべく順調な1歩を踏み出したようだ。

8回のピンチから好救援というデビューを飾った早川
Pickup Player
長谷川寛 早稲田大4年 外野手
~ついに念願の早稲田でレギュラーを掴み活躍~
もともと調布シニアで主将を務めて、早実進学を志していた長谷川であったが、残念なことに結果は不合格。しかし仙台育英に進学すると、3番打者として活躍。4番に上林(ソフトバンク)が座り、1番に熊谷(立教)・正捕手小林(富士大)、ピッチャーは鈴木(東北福祉大)・馬場(仙台大)と今年の大学生ドラフト候補に名を連ねるチームで、明治神宮優勝を果たし、春・夏ともに甲子園の土を踏んだ。ちなみに夏には今日の開幕投手の小島がエースの浦和学院を破っている。そんな実績のある長谷川は、大学で念願の早稲田に入ったのだが、それもスポーツ推薦でなく(詳細は知らないが…)入ったという苦労人である。
2年時には新人戦でレギュラーを張り、3年時からベンチ入りしていた長谷川であるが、昨年も全て途中出場で打席数は6のみという状態であった。4年生となった今季、開幕戦で7番センターでスタメンに名を連ねた長谷川は、4打数3安打の活躍。内野安打に、流してレフト前に、今度は1・2塁間を抜きと変幻自在なバットコントロールを見せた。また高校時代は主にバッティングが注目されていた長谷川であるが、この日内野安打を記録したように足もあり、センターの守備もいい送球をしていたレベルが高かった。
念願の早稲田でレギュラーを獲得し、開幕戦で猛打賞の活躍で勝利に貢献した長谷川。しかし現在は昨季のセンターのレギュラーの三倉がベンチをはずれている状態で、三倉が復活すればまた熾烈なレギュラー争いが始まるかもしれない。

3安打の活躍をみせた長谷川
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