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夏の独自大会の展望【群馬編】

夏の甲子園は中止になりましたが、各都道府県で独自大会は進められています。
なのでその大会の優勝予想+展望について、書いていきたいと思います。

3回目は、群馬です。

有力校紹介

昨秋は群馬大会では3位、関東大会の初戦でも9回2死まで敗けていたものの、そこから小澤のホームランなどで常総学院から逆転勝利をあげ、そのまま関東大会を制すると、明治神宮準Vまで昇りつめたのが健大高崎。その原動力となったのは、エース左腕の下でありMax143㌔のストレートにスライダー・SFFなどを駆使した投球は完成度が高く、一躍プロからも注目される存在になった。2番手として目される橋本は、190㎝の大型右腕であり、関東大会決勝では山梨学院から完封勝利をあげている、健大高崎らしく他にも長谷川、朝井ら投手陣は豊富であるが、今年は下というエースの存在が大きく、またリードする主将の戸丸は、セカンド送球1.79秒をマークした強肩の捕手であり、下とは中学時代からバッテリーを組んでいる。リードオフマンの古滝をはじめとして、橋本や戸澤らも「軌道破壊」といえる走力を擁する一方、最近の健大高崎は有力中学生の入学が多くパンチ力のある選手が多い。神宮大会では控えからスタメンに抜擢された木川がホームランを放つなど、攻撃陣の層も厚く総合力が高い。実際のこの夏の初戦ではいきなり好投手清水を擁する安中総合学園と対戦するも、危なげなく初戦を突破している。
↑健大高崎の秋の飛躍の立役者であるエース下
20191115健大高崎 下


ライバルの前橋育英は、秋は準決勝では健大高崎に完封勝ち(観戦記)をおさめるなど、今年も守備力が高い。エースの2年生左腕の菊池は非常にコントロールがよく、左腕らしく右バッターの懐にもボールを投げ込むことができる。2番手の武藤は、同じ左腕でも力いっぱいボールを投げるタイプであり、このタイプの異なる2人の左腕が中心となる。この2人をリードする須永はプロも注目の捕手であり、セカンド送球1.8秒の強肩で、秋は健大高崎の機動力を封じた。打撃でも2年夏から4番を打つ実力者であり、まさにチームの中心である。
↑4番で主将と前橋育英の扇の要の須永
20190928前橋育英 須永


いつも通りの2強に割って入るのが、秋の群馬大会の覇者であり、センバツ出場を決めていた桐生第一。エース宮下はコントロールのいい技巧派左腕であり、これに加えて期待の144㌔右腕である蓼原が、課題の制球力がよくなり、使える見通しが立ってきたことが大きい。打線は4番で主将の強打者廣瀬、関東大会では好左腕の安達(桐光学園)から満塁ホームランを放った中島ら中軸はしっかりしており、曽我・大畠・加藤らその前を打つ打者は打力と走力を兼ねそろえている。
20190928桐生第一 廣瀬
↑桐生第一打線を牽引する4番で主将の廣瀬

展望
秋は桐生第一が制したが、やはり投打に力のある、健大高崎と前橋育英の一騎打ちに今年もなると予想される。今年は準決勝で実現するこの群馬のゴールデンカードは、夏の大会においていえば現在前橋育英が4連勝中で、5年連続で夏の甲子園に出場中と相性はいい。ただ夏の大会が3年生縛りとなりエース菊池の登板がないと前橋育英としては戦力ダウンが大きく、逆に小澤以外の主力が全て3年生の健大高崎は戦力ダウンが少ない。また健大高崎は、近年有望な中学生がたくさん入学しており、戦力層が厚いので、選手を多く使う傾向のあるこの夏の戦いにも向いている。以上のことから、今年は健大高崎が群馬を制して、甲子園の交流試合にも弾みをつけるのではないかと予想する。

↓組み合わせ
2020夏の組み合わせ 群馬




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夏の独自大会の展望【西東京編】

夏の甲子園は中止になりましたが、各都道府県で独自大会は進められています。
なのでその大会の優勝予想+展望について、書いていきたいと思います。

2回目は、西東京です。

有力校紹介

秋の東京大会を制して、センバツ出場を決めていたのが国士舘。エース中西はスリークウォーターから繰り出すスライダーとシンカーを武器に、昨秋は準決勝で城東を、決勝では帝京をいずれも2安打完封している。この中西に次ぐ投手が課題となるが、主将でセカンドを守る鎌田も中学時代は名を馳せた投手であり、抑えとしての起用もあり得るかもしれない。攻撃陣はこの鎌田と黒澤が中心となる。鎌田は秋は不調であったものの、ライナー性の打球を降格に打ち分ける好打者であり、前チームから4番を務める黒澤は小型ならが独特のすり足打法から力強い打球を放つ。これに加えて秋は好調であり打点を稼いだ5番齋藤・6番吉田が同様の活躍ができればチームとしては安泰であろう。
20191110国士舘 中西
↑国士舘のエース中西

秋ベスト4の創価は、なんといってもエース森畑に注目。184㎝の長身からMax146㌔のストレートを繰り出す本格派右腕は、自粛期間中に体重を増やしたようで、夏の大会では150㌔もありえる。ライトの石坂も、左腕としてマウンドに立つこともあり、2番手として森畑を支える。野手陣も昨夏の西東京準Vを経験したメンバーが多く、中軸を担う宮原はスイングが鋭くパンチ力があり、1番島本は50㍍6.0秒の俊足を生かした非常にいやらしい選手、ショートの谷藤の守備力は東京でNo1といっても過言でないレベルにある。河合・石坂といった下位打線の選手も十分にクリーンアップを務める力もあり、2年生ながら昨秋は4番を務めた高沢にも注目である。
20191109創価 森畑
↑創価のエースの本格派右腕森畑

西東京の夏といえば、やはり日大三であろう。秋は準々決勝(神宮第二球場のラストマッチ)で帝京に1-2と惜敗してしまったものの、エース児玉を中心に力のある選手が揃う。そのエース児玉は、140㌔のストレートを誇る左腕だが、なんといってもコントロールが抜群。鋭いスライダーに、秋は帝京の打者もクルクルバットが回ってしまっており、奪三振能力も高い投手である。主に抑えをつとめるのがサードの柳舘であり、こちらも力のある球に加えて鋭いスライダーが武器で、またサードから登板していきなりフルパワーで投球できるのも魅力だ。攻撃陣の中心は、主将もつとめるリードオフマンの渡辺、旧チームから3番を務める柳舘、ボールを飛ばす力のある4番大城らが中心にあるが、秋の段階では日大三としては物足りなさを感じた。ただいつも夏に仕上げてくるのが日大三であり、自粛期間もあった今年にもそれができるかが焦点となる。
20191103日大三 児玉
↑日大三のエース左腕の児玉

秋は日大三に敗れたものの、個々の選手のレベルが高いのが東海大菅生。エース左腕の新倉は多彩な変化球を武器に安定した投球をみせ、170㎝63㎏という体格ながら150㌔に迫るストレートをもつ藤井、ならには184㎝の大型左腕の広瀬も控える。打線の中心の杉崎はオープン戦のフォームから、手首の返しをうまく使った打法で高校通算48発を誇り、1年春から中軸を務める強打者である。杉崎の後を打つ4番森下、主将でショート守備に定評のある玉置にも注目だ。近年東海大菅生は全国各地から有望な選手が入学しており、2年生でいえばセンター千田やセカンドの山田、U-15W杯の日本代表であった左腕本田、さらには今年同じくU15日本代表の注目株であった福原も入学しており、これらの下級生を使うかどうかも戦力として大きく影響してくる。
20190406東海大菅生 杉崎
↑高校通算48発の東海大菅生のスラッガー杉崎

実力が未知数なのは、秋は不祥事で出場を辞退した早稲田実業。ただ菊地、外野も兼任する宇野と投手はそろっており、また2年生スラッガーの清宮福太郎(清宮幸太郎の弟)もおり、選手はそろっている。ただいきなり初戦で八王子との対戦となっているのが難しいところである。明大中野八王子は秋に二松学舎大付を破っており、この時に関東勝利をあげたエースで主将の江口に注目である。


展望
秋の実績のある2チーム(国士舘・創価)と、実力のあるチーム2チーム(日大三と東海大菅生)の4チームの争いになると思われる。西東京大会はもととのスケジュールに加えて。雨での順延が増えている現状からも、そこそこ過密日程になるものと思われるので、投手の数が揃っている日大三や東海大菅生の方が、有利かと思われる。くじ運的にも、この2チームの方が比較的恵まれている。最終的には個人的には児玉が西東京ではNo1投手だと思っているので、優勝予想は日大三としたい。


組み合わせ↓
2020夏西東京



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夏の独自大会の展望【愛知編】

夏の甲子園は中止になりましたが、各都道府県で独自大会は進められて、おり早くもなどでは優勝チームが決まっています。
なのでその大会の優勝予想+展望について、書いていきたいと思います。

まず第1回目は、愛知です。

有力校紹介

なんといっても本命は、昨秋に明治神宮大会を制して秋の日本一に輝いた中京大中京。特にエース高橋、キャッチャー印出、ショート中山、センター西村のドラフト候補4選手からなるセンターラインは強力そのものだ。エース高橋は、神宮大会で対戦した明徳義塾の馬淵監督が「松坂以上~」と評した逸材で、先日の練習試合では自己最速を更新する153㌔をマークして、名実ともにこの世代を代表する投手となっている。2番手の松島も、164㎝ながらもがっしりとした体格からMax147㌔のストレートを誇る左腕である。中山は三拍子揃った大型ショートであり、秋は公式戦で神宮大会決勝での決勝打を含む45打点という数字を叩き出しており、個人的にはこの世代でナンバー1ショートだと思っている。印出は強肩強打の4番捕手主将とまさにチームの中心を担っていて、リードオフマンの西村は50㍍6.0秒の俊足に加えて、東海大会では場外弾を放ったパンチ力も兼ね合わせる。
20191120中京大中京 高橋
↑最速を153㌔にまで伸ばした中京大中京のエース高橋


中京大中京を追う筆頭格は、秋に愛知準Vの愛工大名電。1年夏からエースを務める田村(現2年生)は打っても3番を務めるなどチームの中心であり、4番捕手とチームの要の二村、パンチ力のある5番藤本、秋は打率.462の青山と、打率.500の大石の1・2番コンビとこちらもタレントはそろっている。ただ投手陣は田村だけでなく、寺嶋・野嵜・平口といずれも2年生が中心。ただ今大会はここまでオール3年生で挑んでおり、そうなると投手力の低下は避けられない。この場合は昨年までは控え投手であり、現在はサードの小野がエースとしてチームを牽引することになるだろう。
20191026愛工大名電 小野2
↑3年生のみだと愛工大名電のエースとして期待される本職はサードの小野


昨年のセンバツを制した東邦は、森田監督が勇退し、4月から山田新監督が就任。チームの中心は、そのセンバツ制覇時に2年生で唯一のレギュラーであり、準決勝では中森(明石商)から3ランを放つなど勝負強い打撃を発揮しており、今大会の初戦で放ったホームランで高校通算は44発となっている。左腕投手としての期待もかかるが、やはりエース山下がどれだけ投げれるかがカギになってくるだろう。
20190331東邦 吉納
↑東邦の高校通算44発の強打者吉納


これを追う形となるのは、強力なエース左腕を擁する3チームであろうか?豊川はエース左腕で4番の米庄が中心んとなっており、昨秋に3位として出場した東海大会で大垣商から13得点をあげた打線も強力。昨年から至学館のエースを務める渡辺は、経験も豊富でスピンの効いたストレートとスライダーが武器である。元中京大中京の監督で、U18日本代表でもヘッドコーチを務めた大藤監督が就任した享栄には、184cm94kgからMax143㌔を誇る大型左腕の上田がおり、プロからも注目されている。
20201026豊川 米庄
↑豊川の4番エースの米庄


展望
毎年私学4強を中心に激戦が繰り広げられる愛知であるが、今年はよっぽどのことない限り、実績・戦力で抜き出ている中京大中京の優勝は固い。それを追う愛工大名電も昨秋は中京大中京に決勝で0-7で敗れており、先日の練習試合でも7-1で中京大中京が勝利。さらに上述の通り、愛工大名電は3年生のみとなると他チームより戦力ダウンが大きいという事情もあると、対抗するのは難しい。東邦も昨秋は地区予選と本大会で2度も中京大中京にコールド負けを喫している。今年の愛知は群雄割拠というより、ストップ・ザ・中京大中京という構図になることだろう。

2020夏 愛知組み合わせ



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法政大×JR東日本【オープン戦】

7/18 オープン戦
法政大×JR東日本 @JR東日本柏グランド

試合経過

雨の中始まった試合は、投手にとって不利かと思われたが、そんな予想を覆す投手戦となる。JR東日本の石井は、2回に村田・中村の連打と送りバントで1死2・3塁のピンチを背負うも、7番杉浦をサードファールフライ、8番後藤を三振に仕留めピンチを凌ぐと、以降は安定した投球で法政打線を5回まで無得点に抑える。法政大の先発は背番号1をつけたプロも注目の左腕鈴木はストレートに力強さが増しており、このストレートを中心にJR東日本に挑んだ。初回・2回ともに得点圏にランナーを背負うものの、何とか後続を断って流れをつかむと、3・4回はJR東日本打線をパーフェクトに抑える投球。5回のピンチも、代打小室を三振ゲッツーに仕留めて、こちらも5回無失点の好投をみせる。
20200718法政大 鈴木
5回無失点の好投をみせた法政大の先発鈴木

6回からは両チームともに継投に入る。JR東日本は6回から山口裕がマウンドに上がる。履正社では2016年の夏の甲子園3回戦の常総学院戦では先発したものの、2回途中5失点で降板してチームは敗退。この時常総学院のエースとして、履正社から完投勝利をあげたのが、法政大の先発の鈴木であった。そんな関係性もあり、鈴木の投球に触発されたか、山口裕はテンポよくボールを投げこみ、2番からは始める法政の上位打線を3者凡退に抑えた。心なしかフォームが高校時代の近いサイド気味のフォームに戻ったような気もしていて、ストレートの力強さはもう少し欲しいところだが、当時の寺島(ヤクルト)に次ぐ最強の2番手復活が垣間見れた。
20200718JR東日本 山口裕
JR東日本の2番手として好投をみせた山口裕

法政大は6回裏に2番手として、古屋敷が登板。注目の152㌔右腕であるが、このような馬力タイプの投手に、雨が降り続く環境は不向きであったのか、先頭の杉崎に四球を与えてしまうと、2番菅田はファーストゴロに抑えるも、3番長谷川にも四球を与えてしまう。この間に捕手の頭上をはるかにこえるようなワイルドピッチもあり、明らかに制球に苦しんでいた。この状況をみた青木監督は、4番丸子を迎えることで、左キラーとして期待される水澤をマウンドに送る。ただその水澤もワイルドピッチで2・3塁とピンチを広げてしまうと、丸子の1・2塁間の打球はこの回からセカンドに入った佐藤がダイビングキャッチで抑えて1塁をアウトにするも、この間にJR東日本が1点を先制。さらに5番佐藤もライト前タイムリーで続いて、JR東日本が2点目をあげる。
20200718JR東日本 佐藤
JR東日本の2点目となるタイムリーヒットを放った佐藤

JR東日本は6回から登板した山口裕は、7回の先頭っ打者の中村を打ち取り、そこから右が続くという場面で、右サイドスローの宮本に交代。ただこの宮本がストレートの四球を与えてしまうと、浜岡監督はすがさず柴田紘をマウンドに送る。柴田叡は代打平柳を併殺に打ち取り、起用に見事に応えてみせると、8回途中からは今度は柴田紘が登板するなど本番ながらのリレーで法政打線を引き続き抑えていく。法政大も7回は三浦、8回は山下とリリーフ陣が踏ん張ってJR東日本に追加点は与えない。JR東日本は9回にここのところ抑えで起用されている須永が完璧な投球で締めてゲームセット。JR東日本が2-0と6投手の完封リレーで法政大に勝利した。


20200718法政大×JR東日本
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください

6投手の継投で完封リレーをみせたJR東日本投手陣。中でも注目したいのは、異色の経歴をもつ柴田リレーであった。まず東大出身のサイド右腕の柴田叡は、宮本が四球を出したところで、予想外であっただろうマウンドに上がるものの、代打の平柳を抑えるという最高の仕事をしてみえる。8回には柴田叡が1死1塁としたところで、相手の上位打線を迎えるところで、技巧派の柴田より、速球派の柴田の方が適任と踏んだのか柴田紘をマウンドに送る。昨年まではJR東日本でも捕手を務めていて、今年から投手に挑戦している異色の右腕は、杉崎にいきなり四球を与えてしまうも、野尻からストレートで見逃しの三振を奪うと、佐藤も打ち取ってリリーフ成功。投手経験は少なすぎるものの、早くもJR東日本の戦力となる可能性を感じさせた。
20200718JR東日本 柴田叡
起用に応えて代打平柳を併殺に打ち取ったJR東日本の4番手柴田叡

さらに9回には抑えとして須永が登板。須永というとサイド気味からの152㌔のストレートが武器な一方安定感にやや欠けるところはあったが、最近では打者を見ながら投球をしているような余裕も感じられ、この試合でも先頭の4番村田を三振に仕留めると、後続も簡単に打ち取って試合を締めた。須永はここのところ抑えで起用されており、この須永が安定してくれば、リリーフエースでありプロ注目の西田を先発に回すというオプションも増えるのがJR東日本にとっては大きな強みであろう。
20200718JR東日本 須永
9回を見事に締めたJR東日本の須永

完封敗けを喫してしまった法政打線はまだまだというところであるが、この試合では2番野尻という楽しみな起用もあった。木更津総合でも4番を打ち、U18日本代表にも選出された野尻は178㎝94㎏という体格が示すとおり、典型的な左のスラッガーである。近年2番に強打者を置くオーダーはMLBを中心に流行ってきており、NPBでも今年もソト(DeNA)・坂本(巨人)・柳田(ソフトバンク)が2番を打つこともある流行りの戦術である。ただ大学球界にはまだあまり浸透していないという印象はあったが、そこにおいて法政大の2番野尻というチャレンジであった。この試合で野尻はノーヒットであり、この戦術が機能したとはいえなかったが、うまくいけば非常に強力な打線となり得る、楽しみなオーダーであった。
20200718法政大 野尻
法政大の強打の2番として期待される野尻

また法政大はリリーフ陣も非常に楽しみであった。雨の影響もあり制球が定まらずにすぐに降板してしまい、敗け投手となった古屋敷もストレートの威力は抜群であり、是非とも球速表示が欲しい投球であった。7回から登板した三浦は1年秋にはエースとして活躍した逸材であるが、鈴木・高田といった先発が充実していることから、昨年の秋に続いてリリーフ起用が見込まれるようで、この試合でも力のある球で2三振を奪って1イニングを無失点に抑えた。8回には昨年はケガで投げられなかった、大型左腕の山下が復活登板。球自体は本来の山下の力から見れば、まだまだであったが、1回を無失点に抑えて復活の兆しをみせたのは、法政大の将来にとっても大きな収穫であろう。
20200718法政大 山下
怪我からの復活を目指す法政大の大型左腕山下


Pickup Player
石井聖太 JR東日本 投手
~先発2番手として順調な5回無失点~
JR東日本の先発の石井は5回無失点の好投をみせ、エース伊藤に次ぐ先発としての順調な仕上がりをみせた。

石井は中央学院高では2年夏に背番号20ながら主戦格として活躍し、敬愛から完封勝利をあげるなどしてベスト8に進出。3年時には球速を140㌔まで伸ばし、先発にリリーフに活躍した。そのまま中央学院大に進学すると、2年春には149㌔をマークするまでに成長して、その名を全国に轟かせることとなる。リーグ戦では3勝に防御率0.96という成績を残して、MVP・最多奪三振・ベストナインを獲得して中央学院大を優勝に導くと、全日本大学野球選手権の初戦の第一工業大戦ではあわやパーフェクトという14奪三振2安打完封という圧巻の投球をみせる。ただ準々決勝では先発したものの、肘痛を発症して1回で降板してまい、石井は離脱するものの、チームは準優勝を成し遂げた。ただその肘痛でトミージョン手術も受け、大学では4年時になってやっと登板できるようになったものの、全盛期のような活躍はできずにいた。昨年JR東日本に入社するも、1年目は2大大会での登板はなく終わっていた。

この試合でも先発のマウンドにあがった石井は、2回に村田・中村に連打を浴びて1死2・3塁というピンチを招くも、7番杉浦をストレートで押してフォールフライに打ち取ると、続く後藤は低めのフォークで三振に仕留めてピンチを脱した。石井のストレートは全盛期の149㌔ほどのスピードはないように見えたが、非常に回転のいい球が来ていて打者を詰まらせることもあった。変化球はスライダー・カットボール(?)・フォークを操りながら、法政打線を打ち取っていったが、決して調子がいいという内容ではなかったと思う。それでも3回以降は安定した投球で、得点圏にランナーを背負うこともなく5回無失点に抑え、非常にゲームメイクに長けた投手に成長していると感じた。

JR東日本はエース伊藤がおり、それに次ぐ先発投手が欲しいところ。リリーフエースであった西田が先発に挑戦したりもしているが、本来であれば同じ2年目で働き盛りの石井にこの座を射止めて欲しいところ。石井は6/14には日本通運を5回無失点、6/24には巨人(3軍)を5回無失点に抑えるなど結果を残しており、この試合でも法政大を5回無失点に抑えており、先発2番手の座に向けて順調に来ているといえる。もともと期待値は高い右腕だけに、先発として実績さえ残せれば、ドラフトでの指名も十分にあり得るだろう。
20200718JR東日本 石井
5回無失点とこの試合でも結果を出したJR東日本の先発石井



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球団別に甲子園のスターを勝手にランキング【西武編】

各球団に属する甲子園のスター達を勝手にランキング形式で紹介してきます。
最終回は西武編です。

ランキングは、その他の実績などは関係なく、甲子園での活躍のみを基準として独断と偏見でつけているだけなので悪しからず…。
5位 今井達也(作新学院)
2016年の夏の甲子園で突如彗星のように現れて、チームを優勝へと導いたのが今井。そのポテンシャルは評価されながらも、なかなか実力を開花させることができずに、作新学院でエースの座を手にしたのは3年夏で、自身にとっては初の甲子園となった。ただ初戦の尽誠学園戦で151㌔をマークして13奪三振完封デビューを果たすと、続く3回戦では翌年に甲子園を制する花咲徳栄から2失点完投勝利。準々決勝では木更津総合の早川(早稲田大)との投手戦を3-1で制すると、準決勝でも明徳義塾を5回1失点に抑え、決勝でも北海から1失点完投勝利。結局この大会では全試合に先発して、1完封4完投勝利。41回をなげて失点5という活躍でチームを優勝に導いた。ドラフト会議では西武に1位指名されて入団すると、2年目には5勝、3年目には7勝を着実に勝ち星を増やしており、4年目の今年もローテの一角を担っている。
20190406西武 今井


4位 高橋光成(前橋育英)
2013年に夏の甲子園には初出場となった前橋育英を頂点に導いたのが、当時2年生エースの高橋である。初戦の岩国商戦では途中9者連続を含む13奪三振完封勝利をあげると、2回戦の樟南戦では今度は打たせて取る投球で15個ものゴロアウトを奪って1-0の完封勝利。3回戦では浅間・高濱(ともに日本ハム)・渡辺(楽天)らを擁する横浜打線から1失点完投勝利をあげると、準々決勝ではリリーフ登板して、常総学院を5回10奪三振無失点に抑えた。準決勝では4番奥村(ヤクルト)擁する日大山形から1失点完投勝利をあげると、決勝でも延岡学園から3失点完投勝利。この大会で50回を投げて、自責点はわずか2という快投で、チームを夏の甲子園初出場初優勝に導いた。翌年のドラフト会議で西武に1位指名されて入団すると、1年目から5勝をあげる活躍をみせ、昨年は初のオールスター出場、2桁勝利を達成している。
20200224西武 高橋光


3位 岸潤一郎(明徳義塾)
3位には紆余曲折を経て、今年独立リーグから西武に入団した甲子園のスターがランクイン。1年夏からライト兼投手として甲子園に出場すると、2回戦の新潟明訓戦では4番に座り、4回途中から最終回まで無失点リリーフ。準決勝でも同じく4番ライトにリリーフに奮闘するも、藤浪(阪神)の大阪桐蔭に敗れた。2年夏の甲子園にはエースとして出場し、初戦では瀬戸内の山岡(オリックス)との投手戦を2-1で制すると、2回戦では森(西武)率いる大阪桐蔭から1失点完投勝利をあげリベンジを果たし、ベスト8まで進出した。3年春のセンバツでは初戦で智弁和歌山相手に15回2失点完投勝利をあげるも、準々決勝では佐野日大の田嶋(オリックス)との投げ合いに敗れた。4度目の甲子園となった3年夏には初戦で4番岡本(巨人)の智弁学園から4失点完投勝利をあげるも、2回戦では優勝した大阪桐蔭に3-5で敗れた。その後は拓殖大に進学すると、1年春から二刀流として活躍するも、ケガなどもあり退部。1度は野球を辞める決意をしたが、徳島インディコソックスからの誘いもあり入団すると、1年目から盗塁王に輝くなだど俊足巧打の外野手として活躍し、昨年のドラフト会議では西武から8位指名を受けた。
20200703西武 岸


2位 森友哉(大阪桐蔭)
藤浪(阪神)とのバッテリーで春夏連覇を成し遂げた、強打の捕手の森が2位にランクイン。2年春のセンバツでは、準決勝の健大高崎戦では逆方向の左中間スタンドに勝ち越しホームランを放つなど1番打者として打率.444の活躍で優勝に貢献。2年夏には
済々黌の大竹(ソフトバンク)からホームランを放ち打率.400をマークし、守っても36回2失点という藤浪の好投をアシストした。主将として臨んだ3年春のセンバツでは初戦の遠軽戦では4安打を放つも、ケガで次の試合は欠場しチームも敗れた。3年夏は日本文理戦で2打席連続弾を放つも、3回戦で明徳義塾の岸に1点に抑えられ敗れた。甲子園では4大会で通算.473というハイアベレージを残して、秋のドラフト会議では西武から1位指名をうける。1年目から3割近い打率を残すなど打力は十分であり、捕手としても徐々に成長をとげると、昨年は打率.329で首位打者も獲得し、リーグMVPにも輝いた。
20190708西武 森


1位 松坂大輔(横浜)
1位はなんといっても今年西武に復帰した松坂。横浜のエースとして3年春のセンバツに出場すると、初戦ではいきなり151㌔をマークし報徳学園から2失点完投勝利をあげ、3回戦では東福岡のエース村田(元巨人)との投げ合いになるも、4番打者として自ら先制打を放つと、13奪三振完封勝利。準決勝ではPL学園相手に2失点完投勝利をあげると、決勝では関大一の久保(元DeNA)との投げ合いを4安打完封勝利で制してセンバツ優勝。3年夏には、2回戦で鹿児島実業の杉内(元巨人)と対決するも、自らの2ランで均衡を破ると、6-0で完封勝利をあげ、続く3回戦も星稜を完封した。準々決勝のPL学園戦は球史に残る大激戦となり、延長17回を投げ切って勝利。ただその影響で先発を回避した準決勝の明徳義塾戦では、8回表まで6-0とリードを許すも、8回裏に4番レフトで出場していた松坂のタイムリーなどで4点を返すと、腕にしていたテーピングを外して9回のマウンドにあがり、明徳義塾を抑えると、チームは9回裏に3点を奪い大逆転勝利。決勝ではなんと、京都成章からノーヒットノーランを達成して春夏連覇を成し遂げた。ドラフト会議では3球団競合の末に西武に入団すると、高卒ながら1年目から3年連続で最多勝を獲得し、2006年と2009年のWBCでは日本のエースとして2大会連続でMVPを受賞。レッドソックスでは1年目に15勝、2年目に18勝をあげるも、その後はケガにも苦しんだ。2015年からは日本球界に復帰するも、ソフトバンクでは3年間で1勝もあげられなかったものの、中日に移籍した2018年には6勝をあげカムバック賞を受賞。今年から古巣の西武に移籍したが、右手の痺れ除去の手術を受けるなど復帰にはまだ時間がかかりそうである。
20200224西武 松坂


惜しくも5位に以内に入れなかったものの、他にも甲子園で活躍した中日の選手は以下の通り
・十亀剣(愛工大名電)
・野田昇吾(鹿児島実業)
・田村伊知郎(報徳学園)
・岡田雅利(大阪桐蔭)
・柘植世那(健大高崎)
・西川愛也(花咲徳栄)
・鈴木将平(静岡)
・熊代聖人(今治西)
・川越誠司(北海)
etc


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