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中部学院大×日本文理大【全日本大学野球選手権】

6/5 全日本大学野球選手権1回戦
中部学院大×日本文理大 @東京ドーム

試合経過

この日に始まった全日本大学野球選手権、東京ドームの第2試合は、3日間に及ぶ(最短1日で決まるもの)東海3連盟の激戦を勝ち抜いて代表権を手にした中部学院大と、もはや常連でマシンガン継投でお馴染みの日本文理大の試合となった。

日本文理大は1回裏に東門の先頭打者ホームランで先制するも、中部学院大は2回表に大江と北野と2本の内野安打で1・3塁のチャンスを作ると、8番の竹中が右中間にタイムリー3ベースを放ち逆転に成功。
20230606中部学院大 竹中
逆転のタイムリーで2ベースを放つ竹中

日本文理大は3回裏、連続四球で無死1・2塁のチャンスを作るも、そこからバントで送れずに三振、レフトフライトランナーを動かせずに2死になる嫌な展開。しかし4番で主将の飯塚は、この嫌な流れを一振りで一掃。中部学院大の先発小川のストレートを左中間スタンドに運ぶ3ランで、日本文理大が再逆転。小川は3回までに6奪三振を奪い、打たれたヒットも2本のみであったが、この2本が東門と飯塚のホームランと手痛く、この回でKOとなってしまった。
20230605日本文理大 飯塚
一振りで試合の流れを変える逆転3ランを放った飯塚

中部学院大は4回表から2番手として、左腕の木村が登板するも、いきなり2四球でピンチを招いてしまうと、日本文理大9番島袋がレフト線へ2点タイムリー2ベース。日本文理大は4回までに3安打で6打点と効率のよい攻撃。投げては4回からリリーフした左腕の新垣が、4~6回を無失点に抑える好投をみせ、日本文理大が完全に試合の主導権を握った。
20230605日本文理大 新垣
4~6回は中部学院大を無失点に抑えた新垣

中部学院大は6回裏から、3番手としてリーグ戦では3勝をあげている、大型右腕の北田を投入。高校時代には正智深谷を強豪ひしめく埼玉で、夏の独自大会準Vに導いた右腕は、スリークウォーターから繰り出すストレートは角度があり、Max149㌔をマーク。ランナーは許すものの、ピンチの場面では得意のカットボールを多投して乗り切り、以降日本文理大打線に追加点を与えない好投をみせる。
20230606中部学院大 北田
Max149㌔をマークした大型スリークウォーター右腕北田

中部学院大の反撃は7回、1死から北野がヒットで出塁すると、日本文理大は好投していた新垣→新里に投手交代。しかし新里が竹中のヒットと四球で満塁とピンチを広げると、4番手として小倉を投入。小倉に対して中部学院大打線は佐藤のセカンドゴロの間に1点をあげると、さらに森が2点タイムリーヒットを放ち、5ー6と1点差に迫る。

中部学院大は9回表には1死から桂が四球で出塁すると、相手エラーでチャンスを広げるも、2番田中の捉えた打球はショートライナーとなり2死。日本文理大はあと1人で勝利という場面までこぎつけたが、中部学院大は3番森がライト前にタイムリーを放ち、土壇場で同点。9回裏は北田が2四死球でピンチを背負うものの、最後は山崎から三振を奪う、試合は6-6のまま延長戦へ突入する。

10回からは無死1・2塁スタートのタイブレークとなり、先行の中部学院大は代打の江川が左中間にタイムリー2ベースを放ち2得点、後攻の日本文理大は、8番粟國がバントは決められなかったものの、追い込まれてからしぶとく1・2塁間を破ると、島袋の犠飛と東門のタイムリーで同点。ただなおも1・2塁とサヨナラのチャンスでは、北田が踏ん張り、タイブレークは2イニング目に突入する。

11回表の中部学院大は、9番桂がこの試合3個目となる四球を選んで満塁とすると、佐藤の犠飛と田中のタイムリーで2得点。そしてとどめは3番森の3打席連続タイムリーとなる、ライトフェンス直撃の2点タイムリー3ベースが飛び出して4得点をあげる。その裏に日本文理大は飯塚のタイムリーで1点を返すものの、北田が6イニング連続となるピンチを最後は遠矢・山崎から連続三振を奪って締めてゲームセット。中部学院大が大逆転勝利で、全日本大学野球選手権の初戦を制した。
20230606中部学院大 森2
2点タイムリー3ベースを放ちガッツポーズの森


20230605中部学院大×日本文理大

※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください


日本文理大といえば、先発投手でもすぐに交代し(以前初球を先頭打者に打たれて1球で交代した投手もいました)、投手を小刻みに繋ぐマシンガン継投で有名。しかしこの試合では先発の永谷は2失点した後も続投し3回まで投げ、2番手の新垣が7回途中までと、2人の投手で終盤まできた(個人的にこれは異例)。ただ3番手以降の後続投手はパッとせず、次々に投手を交代させていくも、4点のリードを守れずに追いつかれてしまい、気づけば延長11回にはベンチ入り最後の投手である城戸が投げていた。日本文理大のマシンガン継投は以前は、いい投手を後に残しつつの継投であった。ただこの日の日本文理大はいい投手から使っていったことにあり、以前の攻めの継投とは異なり、ひょっとしたら代えざるを得ないという状況に陥った可能性もある。頼りになる北田を残しておいた中部学院大とは対照的で、これが終盤中部学院大優位となった要因といえる。
20230605日本文理大 城戸
日本文理大ベンチ入り最後の投手としてマウンドに上がった城戸

にしても9回2死から追いつくなど、中部学院大の粘りは素晴らしいものがあった。静岡・岐阜・三重の3つの大学野球の優勝チームによる、全日本大学野球選手権出場の座をかけて争う東海地区大学野球春季選手権大会を経て今大会に出場した中部学院大。1日で3チーム総当たりを行い2勝したチームが出場という大会では、初日・2日目共に1試合目で敗れて、後がないという状況から2試合目に勝利して、翌日の再度決定戦に持ち込むという脅威の粘りをみせて、3日目(ここからはトーナメント)で2連勝して今大会の出場権を得た。予選からの勢いを継続している中部学院大が、今大会の台風の目となるかもしれない。


Pickup Player
森翔太郎 中部学院大3年 サード
~試合終盤に貴重すぎる3打席連続タイムリー~
中部学院大は3番森が、7回以降3本のタイムリーを放ち5打点をマークする活躍でチームを勝利に導いた。

森は熊本工では2年夏の甲子園に5番サードとして出場し、山梨学院戦ではタイムリー2ベース、関東一戦では2安打を放つ活躍。3年夏は4番を打ち、左の強打者としてプロからも注目されていた。中部学院大に進むと、1年春よりファーストのレギュラーを掴み、1年秋には6番サードとして神宮大会に出場。ファースト・サードのほ他にショート・DHなど様々なポジションで出場し、この全日本大学野球選手権の初戦には3番サードとして出場した。

この試合での森は序盤は、ファーストフライ→セカンドフライ→三振と日本文理大投手陣に対して全くあっていなかった。ただ2死満塁のチャンスで迎えた7回表の第4打席では小倉の141㌔のストレートをライト前にはじき返す2点タイムリー。9回2死2塁とアウトになれば試合終了という場面で迎えた第5打席では同じく小倉のストレートをライト前にはじき返す貴重な同点タイムリーを放った。タイブレーク延長11回の1死1・2塁の場面では、桝屋の高めのストレートを捉え、打球はもう少しでホームランというライトフェンス直撃のタイムリー3ベースヒット。追い上げ、同点打、試合を決定づける一打と試合終盤のチャンスをことごとくモノにするタイムリーを放ち、3安打5打点の活躍でチームの勝利に貢献した。

森はスイングが鋭く、ホームランをたくさん打つような打者ではないものの、速い打球でヒットを量産できる選手である。それに加えて、この試合ではことごとくチャンスをものにした勝負強さも魅力で、高校時代からプロも注目しており、この試合の活躍でスカウトも来年のドラフト候補として再認識ことだろう。

20230606中部学院大 森



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全日本大学野球選手権のベストナインを選んでみる(2023)

青山学院大の優勝で幕を閉じた2023年の全日本大学野球選手権。
そんな大会のベストナインを個人的に選んでみました。
なおドラフト候補だからとか、本来は実力があるからとか関係なく、本大会の活躍のみを基準として選んでおります。

ピッチャー
常廣羽也斗 青山学院大4年(大分舞鶴)

楽天岸のような脱力感のあるフォームから繰り出すMax153㌔のストレートとフォークを武器とした投球で、中部学院大戦では6回無失点、決勝の明治大戦では7安打10奪三振完封。エースとして大会通じて無失点で、チームを優勝に導き、MVPと最優秀投手賞を受賞した。
20230611青山学院大 常廣


キャッチャー
小島大河 明治大2年(東海大相模)

今年から明治大の正捕手となった小島は、準決勝までは無失点と多彩な投手陣を牽引。打っても仙台大戦では2ベースを2本放ち、決勝戦の青山学院大戦では常廣から2安打と1人気を吐き、大会打率は.500をマーク。攻守にわたる活躍で、敢闘賞を受賞した。
20230610明治大 小島


ファースト
小田康一郎 青山学院大2年(中京)

高い打撃技術を誇る青山学院大の3番打者は、初戦となった国際武道大戦で3ランホームランを含む4安打4打点(チームは5得点)の大活躍。決勝の明治大戦でも先制点につながる貴重なヒットを含む2安打を放ち、大会打率は.412をマークした。
20230611青山学院大 小田


セカンド
堀内祐我 明治大4年(愛工大名電)

明治大のリードオフマンは、日体大戦と白鷗大戦ではタイムリーを放つなど.308という打率に加えて、4個もの四死球を選ぶなど高い出塁率を誇りチームに貢献。軽快な守備も魅力で、宗山との二遊間は今大会No1であった。
20230611明治大 堀内


サード
上田希由翔 明治大4年(愛産大三河)

大学球界を代表する強打者としては、準決勝・決勝でノーヒットの打率.214という数字は納得いかないものかもしれないが、日体大戦では早々に試合を決定づける3ランホームラン、仙台大戦でもタイムリー2ベースを放ち、大会トップの6打点をマークした。
20230611明治大 上田


ショート
辻本倫太郎 仙台大4年(北海)

昨年から大学日本代表に名を連ねるショートストップは、その軽快な守備とキャプテンシーでチームを盛り上げ8強進出。桐蔭横浜大戦では延長10回に試合を決める貴重な2点タイムリー、東日本国際大戦では決勝3ランを放った。
20230606仙台大 辻本


外野
西川史礁 青山学院大3年(龍谷大平安)
東都のMVPにも輝いた青山学院大の頼りになる4番打者は、中部学院大戦ではホームランを含む3安打を放つと、決勝の明治大戦では初回に相手エース村田の出鼻を挫く貴重なレフト線へのタイムリー2ベース。大会通じて.467の高打率をマークした。
20230610青山学院大 西川


飯森太慈 明治大3年(佼成学園)
東京六大学で首位打者を獲得した巧打者は、今大会も白鷗大戦では3安打を放つなど、全4試合でヒットを放ち、打率.500で今大会でも首位打者を獲得。四球も3個選ぶなど出塁率も高く、自慢の俊足で相手守備陣の脅威となった。
20230611明治大 飯森


渡部聖弥 大阪商業大3年(広陵)
関西六大学野球連盟屈指の強打者は、リーグ戦では本来の力を発揮できなかったものの、今大会にはきっちりと照準を合わせてきて、初戦の星槎道都大戦では4打数4安打2打点、続く花園大戦では逆方向のライトスタンドに2ランを放つなど3安打の活躍で、大会打率は驚異の.667をマークした。
20230605大商大 渡部


DH
松本龍我 青山学院大2年(盛岡大付)
今年から青山学院大のクリーンアップを務め、東都1部のベストナイン(DH)も獲得した強打者は、今大会では準決勝までは目立った活躍はなかったが、明治大との決勝戦では内野ゴロで2点目をたたき出すと、3回には貴重な追加点となるタイムリーを放ち2打点をあげる活躍が光った。
20230611青山学院大 松本



その他にノミネートされていた選手は以下の通り
投手:蒔田(明治大)、松永(白鷗大)、佐藤(仙台大)
捕手:渡部(青学大)、秋葉(白鷗大)
一塁:渡邉(富士大)
二塁:藤原(青学大)、菅原(仙台大)
三塁:
遊撃:初谷(青学大)、宗山(明治大)
外野:中野(青学大)
DH :木本(明治大)


以上です。異論は認めます。


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大学日本代表候補メンバーを勝手に選んでみる

大学野球の春季リーグも佳境に差し掛かり、優勝⇒全日本大学野球選手権出場が決まるチームも多く出てきました。全日本大学野球選手権の後に開催されるのが、大学日本代表候補合宿。全日本大学野球選手権の結果により追加での招集もありますが、主に春季リーグの活躍で決まるこのメンバーを勝手に予想してみました。

【投手】
滝田(星槎道都大)
後藤(東北福祉大)
大山(東日本国際大)
加藤(早稲田大)
村田(明治大)
尾崎(法政大)
篠木(法政大)
下村(青学大)
常廣(青学大)
草加(亜細亜大)
武内(国学院大)
西舘(中央大)
細野(東洋大)
西舘(専修大)
寺西(日体大)
古謝(桐蔭横浜大)
松本(名城大)
金丸(関西大)
谷脇(立命館大)
真野(同志社大)
上田(大商大)

今年、来年のドラフト候補が目白押しのメンバーの中でも注目したいのが細野(東洋大)。豊作といわれる今年の大学生投手の中でも、No1と言われている左腕は、今年も東洋大のエースとしてチームを2部優勝に導いた。昨年も代表に選ばれればエース格と称されていたが、直後に東都の入替戦を控えていたことから、合宿を辞退し、代表選出ならず…。今年も代表の翌週に、入替戦を控えているものの、昨年よりは期間があるために合宿は参加可能と思われるので、日本代表のエースとして期待したい。
20220622東洋大 細野
今年こそは代表入りが切望される細野


【捕手】
進藤(上武大)
萩原(流経大)
印出(早稲田大)
友田(日本大)
有馬(関西大)

昨年のチームでも3年生ながら正捕手を務めた進藤(上武大)が頭1つ抜けていたが、この春はケガの影響もあり、先週やっと復帰したという状況。2番手と目されていた有馬(関西大)、3年生ながら早稲田大の4番捕手を務める印出、肩力とスピードはトップクラスの友田(日本大)、東海大相模では控えだったものの大学球界で屈指の捕手に成長した萩原(流通経済大)らにもチャンスはありそうだ。
20230312上武大 進藤
進藤のケガからの復帰具合が、正捕手争いのキーとなる


【内野手】
辻本(仙台大)
熊田(早稲田大)
廣瀬(慶応大)
上田(明治大)
宗山(明治大)
内海(法政大)
今泉(法政大)
佐々木(青学大)
柳館(国学院大)
伊藤(名城大)
坂下(近畿大)

内野手は東京六大学野勢が強力な布陣を構成する。ドラフト1位候補の上田(明治大)・廣瀬(慶応大)という左右のスラッガーに、昨年は2年生ながら大学日本大の正ショートを務めた宗山(明治大)の3人は筆頭。ただショートにおいては、熊田(早稲田大)がこの春は打撃好調で、三冠王も視野に入っている。さらに昨年も代表に名を連ねた辻本もおり、レギュラー争いは激化している。
20230514早稲田大 熊田
この春打撃好調で東京六大学の三冠王も視野に入っている熊田


【外野手】
麦谷(富士大)
福島(白鷗大)
宮崎(山梨学院大)
中島(青学大)
天井(亜細亜大)
皆川(中央大)
渡部(大商大)
村上(九州共立大)

実績十分の内野手とは対照的に、大学日本代表という意味ではニューフェイスの多い外野手。俊足揃いのメンバーの中でも、麦谷(富士大)・福島(白鷗大)のスピースター2人際立っており、合宿での50㍍のタイムも気になるところ。宮崎(山梨学院大)・皆川(中央大)・渡部(大商大)・村上(九州共立大)の打撃はツボにはまれば、すさまじいものがあり、合宿で誰がとびぬけるのかが楽しみである。
20221108白鷗大 福島
リーグ戦で20盗塁という驚異のスピードを見せている福島


個人の勝手な予想になりますが、以上になります。


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国学院大×日本大【東都大学野球連盟】

4/6 東都大学野球連盟 第1週3試合目
国学院大×日本大 @神宮球場


試合経過

ナゴヤ球場で開幕した東都1部だが、3試合とも1勝1敗となり、勝ち点の行方は神宮に戻ってから行われた第3戦に託されることとなった。その第1試合の。国学院大×日本大の試合は、前の試合から中3日空いていることもあり、武内(国学院大)と山内翔(日本大)の両エース左腕の先発で始まった。

1・2回と共にランナー3人を出すも得点できなかった国学院大であるが、3回表にも先頭の3番柳館がヒットで出塁すると、4番冨田のレフト線に上がった打球はレフト林が飛び込むも僅かに届かず、タイムリー2ベースなり、国学院が先制。さらに伊東が送って1死3塁とすると、6番土山の犠牲フライで2点目。さらに4回表にも、先頭の中西がヒットで出塁すると、吉川が送って、1番神山福のタイムリーで、3ー0とリードを広げた。
20230406国学院大 冨田
先制のタイムリーを放った国学院大の新4番冨田

国学院大のエース武内は、MAX147㌔のストレートに、130㌔後半の2シーム、スライダー・カーブ・チェンジアップはどれもレベルの高いボールであり、無四球とコントロールも良く、落ち着いた投球が光った。やや奪三振が少ないのは気になったが、開幕戦での完封の続きと言わんばかりに、5回まで日大打線を2安打無失点に抑えた。
20230406国学院大 武内
国学院大のエース武内は5回まで完璧な投球をみせた

ただ日大は6回裏に、先頭の9番角田勇が初球を叩くと左中間への2ベースとなり、続く1年生の1番菊地弘は送らずに強硬策に出ると、それに見事に応える右中間へのタイムリー3ベースを放つ。菊地弘は、3番林のセカンドゴロの間に生還して、日大が2ー3と1点差に迫る。
20230406日本大 菊地
タイムリー3ベースを放った日大の1年生リードオフマン菊地

日大は4回のピンチから2番手として市川が登板。前の試合から中3日なので、2戦目の先発を務めた市川を、こう惜しげもなくリリーフ投入できるなど、総力戦でいけるのはこの日の試合の醍醐味だ。市川は4回のピンチを見事無失点で凌ぐと、その後もMAX145㌔のストレートとフォークを中心とした投球で、国学院大打線に得点を許さない。ただ日大打線も、7・8回は武内の前にノーヒットに抑えられてしまい、試合は3-2と国学院大が1点リードしたまま最終回を迎える。
20230406日本大 市川
好リリーフをみせた市川

9回表、国学院大は1番からの好打順であり、1番神山福がヒットを放ち、2番西川が送るという国学院久我山コンビでチャンスを作るも、3番柳館・4番冨田は市川の前に抑えられてしまい無得点。対する日大も先頭の林が内野安打で出塁すると、4番高垣が送って、5番友田は死球で1死1・2塁とすると、6番今井もライト前ヒットで続いて満塁のチャンスを作る。ここで7番の山口雄はカウント2B2Sから1球ファールで粘った後のストレートを弾き返すと、打球はレフトの頭上を越える逆転サヨナラタイムリー。初スタメンの1年生の1打で日大が4-3で勝利し、最初のカードで勝ち点を手に入れた。
20230406日本大 山口雄1
サヨナラ打を放った山口雄


20230406国学院大×日本大
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください


総力戦となるだろうこの試合であったが、両チームの監督ともに最後は選手を交代せずに託したが、それが明暗を分ける結果となった。

まず国学院大であるが、この試合は前の試合から中3日ということもあり、投手陣はフル動員が可能であるが、鳥山監督は最後までエース武内を投げさせた。国学院大は武内と並びエースとして期待される坂口を第1戦では抑えで起用しており、この試合も武内→坂口という継投が予想された。ただ武内は6回には失点を喫したものの、7・8回は日大打線を抑えており、球数も8回まで111球とそれほど多くはなかったので、9回のマウンドも武内に託したが、結果的に逆転を許すこととなってしまった。昨秋の優勝から武内をはじめとして多くの主力が残り、またここ近年で戦国東都の中でも安定した戦いぶりをしている国学院大は個人的には、優勝の最有力候補かと思っていたが、初カードで勝ち点を落とすという厳しいスタートになってしまった。

日大は最終回1点ビハインドの1死満塁のチャンスで、打席が回ってきたのは、この試合が初スタメンの1年生の山口雄。ただここまでは内野ゴロ3個とノーヒットで、再び内野ゴロ打ってしまうと、併殺でゲームセットというプレッシャーのかかる場面。いきなり1年生には重い場面であることに加え、左対左(それは分かっていてスタメン起用したのだろうが)ということもあり、正直ここは代打かと思った。ただ片岡監督は、山口雄に直接指示を与えて、そのまま打席に向かわせると、山口雄はその起用に応える最高の結果を残してみせた。開幕カードで勝ち点をあげられたことに加え、この勝ち方、さらには1年生の活躍ということで、片岡監督の英断によりチームが勢いづくことは間違いなしだろう。
20230406日本大 山口雄3
山口雄に指示を送る片岡監督


Pickup Player
山口雄大 西日本短大付1年 ファースト
~起用に応えた1年生が劇的サヨナラ打~
この試合が初スタメンとなる日大の1年生山口雄が、逆転サヨナラタイムリーと最高の結果を残した。

山口雄は西日本短大付では2年夏の甲子園に5番ファーストとして出場しており、3年春の九州大会では準決勝の小林西戦で3ランホームランを放つなどして準優勝に貢献。ただ2年連続での甲子園出場を狙った3年夏は、福岡大会準々決勝で飯塚の白濱(ロッテ)の前にノーヒットに抑えられてしまい、チームも敗れた。今年日大に入学すると、いきなり開幕カードからベンチ入りを果たし、第1戦・第2戦ではともに代打での出場のみであったが、第2戦では記録はエラーだが強烈な打球を放っており、この試合ではスタメンで起用された。

173㎝86㎏という体格でスイングスピードが速いが、ボールに当てるのがうまい選手らしい。スイングの軌道は体に近く、一見パワーヒッターに見えてミート力もあるところや、身長的にも吉田正尚を彷彿とさせるような選手だ。ただこの試合では当てるのがうまいのが逆に災いしてか、最初の3打席ではうまく手首を返して当てるだけのような打撃となってしまい、二ゴロ→二ゴロ→一ゴロと武内の前に3タコに終わっていた。それゆえに上述の通り、1点ビハインドの1死満塁という場面では代打が送られるかと思ったが、片岡監督は打席に迎う山口雄に直接指示を出し、そのまま打席に向かわせた。するとカウント2B2Sから1球ファールで粘った後の、外角のストレートを、今度は手首を返しすぎることなく、そのままうまくレフトに運ぶと、打球はレフトの頭上を越えて逆転サヨナラタイムリーヒットとなった。

このような打撃ができると、1年生ながらスタメンや代打での起用はさらに増えそうだ。ただそこは選手層の厚さでいえば、全国でもトップクラスの日大だけあり、内野には本来はレギュラー格である4年生の花崎や太田、同級生には村上(ヤクルト村上の弟)もおり、レギュラー確定は容易ではない。それでも吉田正尚のような打撃は非常に魅力的であり、この日大での4年間で熾烈な競争にもまれながら、その打撃技術をさらに磨いてほしいと思う。
20230406日本大 山口雄2


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JFE東日本×明治大【オープン戦】

2/26  オープン戦
JFE東日本×明治大 @内海・島岡ボールパーク


試合経過

JFE東日本×明治大のオープン戦は、両チームともに今年、さらには来年のドラフト候補を抱えていることもあり6球団のスカウト、さらにJFEスチールの社長も駆けつけた中で開催された。

JFE東日本の先発は、今年のドラフト候補の長谷川。威力のあるストレート、キレのあるスライダーはともに決まる球は本当に素晴らしいが、ボールにバラツキがあるのが相変わらず課題であった。対する明大は飯森・直井といやらしさのある1・2番コンビがともに四球を選んでチャンスメイク。3番宗山はピッチャーゴロ併殺に倒れてしまうも、今年のドラフト候補で新主将の4番の上田は、甘く入ったストレートを捉えて先制2ランとなる。
20230226明治大 上田
先制2ランを放った明治大の新主将でプロ注目の上田

この日は非常に風が強く、野手はフライを捕るのに苦労していた。JFE東日本は2回表に2死からルーキー小松がレフトへのエンタイトル2ベースを放つと、続く宮地の打球はセカンドフライかと思ったが、どんどん流されてライトの前に落ちるヒットなり、東海大相模コンビで初得点をあげる。ただ明大もその裏に、斉藤の打球はライトが目測を誤り2ベースとなり、内野ゴロの間に3塁へ進むとバッテリーミスで生還した。

JFE東日本は4回表に山田和が四球を選び、猪田のヒットで1・3塁のチャンスを作ると、4番平山がカウント3B0Sからタイムリーヒット。明大はその裏に、1番飯森が四球で出塁し、ランナー入れ替わった直井が盗塁を決めると、続くファーストゴロの投内連携ミスの間にホームイン。3回までは、両チームとも目まぐるしく得点をあげ、明大が4ー2とリードを奪う。

中盤は両チームのリリーフ投手の好投が光った。明大は先発の藤江が4回2失点と何とかまとめると、5回からは2番手として菊地が登板。常総学院では2年夏に150㌔をマークした右腕は、コントロールにバラツキはあったものの、そのストレートの威力は社会人チームにも十分に通用しており2回無失点。一方のJFE東日本も、ルーキーの福山・新谷、さらには高卒4年目の廣澤の若い投手が1イニングずつ無失点で繋いで、試合は4ー2のまま終盤に突入する。
20230226明治大 菊地
力強いストレートを武器に2回無失点の好投をみせた菊地

JFE東日本は7回表、この回から明大のマウンドに上がった石原に対し、2番山田和がこの試合3個目の四球を選んで出塁すると、猪田が内野安打で続き1・2塁。ここで途中出場の4番西村が左中間へタイムリーヒットを放ち1点差。ここでJFE東日本は代打に元ロッテの宗接を送るも四球で満塁となるも、続く小松はショートゴロ。6-2-3で併殺と思いきや、キャッチャー小島の送球が打者走者に当たってしまい、ボールが転々とする間に2塁ランナーが生還し、JFE東日本が4ー4の同点に追いつく。
20230226JFE東日本 西村
左中間にタイムリー2ベースを放つ西村

痛恨のミスを犯してしまった小島だが、その裏に先頭打者として打席に立つと、JFE東日本5番手の森田から、右中間を破る3ベースで汚名返上。1死となってから、代打今井がタイムリーを放ち、明大が5-4と勝ち越しに成功する。

ただ勢いの出てきたJFE東日本は8回表、途中からマスクを被っていたルーキー山本の内野フライは風の影響でこれまたヒットとなると、山本が盗塁を決めるなどして2死3塁のチャンス。ここで落合監督が送った代打折尾がレフト線へタイムリーを放ち、5-5と同点に追いつく。
20230226JFE東日本 折尾
同点タイムリーを放つ代打折尾

さらに9回表には、先頭の西村が右中間へ2ベースヒット。内野ゴロの間に西村は3塁へ進むと、宮地の打席で明大バッテリーが痛恨のバッテリーミスを犯して、ついに逆転に成功。8回からマウンドに上がっていた宇賀神が、9回も無失点で締めて、JFEが 6ー5と逆転勝利をおさめた。


20230226JFE東日本×明治大
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください


JFE東日本の勝利の立役者となったのは、4回以降明大打線を1点に抑えた投手陣であろう。昨年末には本田・在原が勇退して、都市対抗優勝を経験した投手もいなくなり、世代交代が求められるJFE東日本の投手陣。そんな中で大学野球では実績十分のルーキー福山と新谷、そして高卒4年目を迎える廣澤の好投は明るい材料であった。特に廣澤は、193㎝の長身に加えて、このオフに増量したようで体格も一段と大きく見え、この試合でもストレートは152㌔をマークしていたようであり、駆けつけたスカウトも注目したことだろう。
20230226JFE東日本 廣澤
さらにスケールアップしてスカウトも注目のJFE東日本廣澤

昨年明治神宮大会を制した明大は、野手でいうと今年のドラフト候補の上田、さらには来のドラフト候補の宗山という、昨年は下級生ながら大学日本代表にも名を連ねた主軸2人が残っている。宗山は1打席目にはピッチャーゴロ併殺でチャンスを潰してしまったが、その後は社会人チーム相手でも息をする様に2安打をマーク。上田は初回に2ランを放ち、守備はどこを守るか(内外どこでもできるので)注目していたが、昨秋と同じサードで柔らかいグラブ捌きを見せていた(中村紀洋を思い出しました)。その反面、他のポジションは熾烈なレギュラー争いの真っ最中で、この試合では様々な選手が起用された。出場機会はなかったものの、福原(東海大菅生)・光弘(履正社)・榊原(報徳学園)といった1年生もベンチ入りしており、春のリーグ戦開幕時にはどのような布陣となっているのか楽しみである。
20230226明治大 宗山
チームの主軸として2安打の活躍をみせた宗山


Pickup Player
岡本伊織 JFE東日本 ファースト
~早すぎる凱旋で見事3安打の活躍~
この春に明治大を卒業して、JFE東日本に入社する岡本が、このオープン戦ではJFE東日本のメンバーとして、古巣の明治大相手に3安打の活躍をみせた。

岡本は打力と走力が武器の内野手で、創志学園では2年春のセンバツに代打で出場し、福岡大大濠の三浦(DeNA)からヒットを放っている。2年秋からサードのレギュラーに定着すると、1番打者を務めた3年夏の岡山大会では2年生エースの西(阪神)を擁し、準決勝では引地(楽天)の倉敷商、決勝では金村(日本ハム)の岡山学芸館を破って優勝。甲子園では初戦で、創成館の川原(阪神)からタイムリー3ベースを放っている。明治大に進学すると、持ち前の打力で1年春からベンチ入りを果たし、代打で出場を重ねる。ただ以降は代打での出場が主戦場となり、レギュラー獲得には至らなかった。それでも昨秋はプロ志望届を提出したものの、指名はなく、社会人野球のJFE東日本に進むこととなった。

正式な入社は4月であるが、野球部員は早めに合流して、春先のオープン戦にも出場するのが通例。すでにJFE東日本の野球部に合流している岡本は、この古巣(正確にはまだ明治大所属?)との試合に8番ファーストでスタメンに名を連ねた。1打席目は四球であった岡本は、2打席目には藤江のストレートを逆方向のレフトにうまく弾き返してヒットを放ち、盗塁も決めてみせた。3打席目には菊地の力のあるストレートを、バットを折りながらもセンター前に運ぶヒット。5打席目でも、三遊間を破るヒットを放ち、後輩投手陣から4打数3安打1四球という成績を残してみせた。

打撃は良かった一方、ファーストとサードでそれぞれエラーをしてしまった守備は課題であろう。それでもJFE東日本は、ファーストのレギュラーであった岡田が昨年で勇退したので、今年から内野手登録になった元ロッテの宗接はいるものの、岡本もファーストのレギュラー候補となると思われる。大学では思うように力を発揮できなかったが、実力はある選手なので、社会人野球の舞台での活躍に大いに期待したい。
20230226JFE東日本 岡本
3安打の活躍をみせたJFE東日本のルーキー岡本


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