【夏の代表予想】神奈川編
まだ東都の入替戦はやっていますが、全日本大学野球選手権も終わり、都市対抗の代表も出揃い、春季地方大会も終了し…春シーズンは終わりですね。ということで、夏に向けていきたいと思います。
今日から夏の甲子園をかけた各県の予選の展望+代表予想をしてきいたと思います。さすがに49全部はできないと思いますが、自分が見たところを中心にできるだけやっていきたいと思います。
まず1回目は神奈川です。
有力校
◎横浜
○東海大相模
△桐光学園・慶応・横浜隼人・平塚学園・桐蔭学園
横浜
渡辺前監督は後任の平田監督に最高の戦力を残してった。といっても過言でないほど戦力は充実している。秋は常総学院に敗れセンバツ出場こそ逃したものの、日本一の激戦区と名高い神奈川県内では秋・春と無類の強さを誇っている。
投手陣は全国レベルの左右2枚のピッチャーを擁する。Max152㌔でドラフト1位候補にもあがる右腕の藤平(3年)は、昨秋は素晴らしい球を投げながらもたまに甘いところにいき痛打されるケースもあったが、この春にかけてコントロールを含めて安定感が増し、ほぼ無敵状態だ。キレのいいストレートを左右に投げ分ける左腕の石川(3年)は春季大会では背番号1を背負うも、決勝の前橋育英戦でKOされるなどやや不安が残った。ただその後霞ヶ浦との練習試合では18三振を奪うなど、本来なら藤平以上といわれる安定感が戻ってくれば視角はない。
野手陣も昨年の神奈川準優勝のレギュラーが6人残る。その中心は村田(3年)・公家(3年)の両スラッガー。村田はこの春から4番に座るようになり、打球の速度が高校生離れしている。昨年の4番の公家はこの春から主将にも就任し、昨夏は.571を記録するなど神奈川No1打者との呼び声高い。藤平・石川の両投手も打撃能力が高く、中軸を打てる存在だ。そのほかにも各ポジションに強力な選手が揃っていて、レギュラー争いも激しい。あとは春ケガでベンチ外となった昨年のスーパー1年生の増田(2年)の復帰が待たれる。そして今年も角田・斎藤・長南・万波と4人1年生が春の関東大会に出場していて、彼らの活躍にも注目だ。

横浜新4番の村田
東海大相模
昨年の夏の覇者:東海大相模だが、そのレギュラーが全員3年生であったこともあり、新チームは秋・春と横浜の牙城を崩せずにいる。
投手陣は昨年からベンチ入りしている右腕の北村(3年)・左腕の山田啓(3年)が2枚看板を形成する。ともにストレートに威力があり、高い奪三振能力を誇るが、もう1ランク上にいくには四球を減らすなどコントロールを向上させたいところ。2年生にも鈴木(2年)・安里(2年)という左右のポテンシャルの高い投手がいあるので、彼らの覚醒にも期待したい。
野手は4番でキャッチャーの今江(3年)、昨年最もレギュラーに近かった主将の戸崎(3年)、藤平からホームランを放った山田啓らが中心になる。他にもサード加藤(3年)、レフト赤尾(3年)、センター加賀(3年)ら好選手は揃うが、チームを代表する絶対的な存在がいないのが気になるところ。ただショートの小松(1年)ら、昨夏の制覇により有望な1年生も加わり選手層は全国でもトップクラスであり、夏もニューフェイスの出現が期待できる。

エースの北村はどう横浜打線に立ち向かうか
桐光学園
松井裕樹(楽天)が2年生の夏以来、神奈川県内の全ての大会でベスト8以上と、激戦区の中で安定した成績を残しているのが桐光学園。今年は1年時から活躍するエース兼4番の中川(3年)が集大成を迎えるために、何としても甲子園に行きたいところである。
エースの中川はこの春、アンダースローからの速球がさらに威力を増した。課題は中川の負担を少なくするべく、2番手以降の石山(3年)・大河原(3年)・大工原(2年)のサススポートリオがいかに投げられるかである。理想としてはサウスポーが先発し、球の軌道が全く逆の右アンダーハンドの中川につなぐという形にしたい。
打線は中川と昨年からバッテリーを組む大坪(3年)が中心となり、延命(3年)・渡部(2年)らの上位打線がこの2人にいかにしてチャンスを回すかということがカギになってくる。また春季大会のようにバッテリーと1番の延命(3年)以外は全て2年生というように、若いチームであるので、彼らが勢いに乗ればチームとしてこれまで以上の力が発揮できるかもしれない。

4番兼アンダースローの中川
慶応
昨夏に敗れた桐光学園にリベンジを果たし、春ベスト4となった慶応。例年ほど強力な戦力ではないが、この春は4回戦の川崎北
戦以外全てが1点差の勝利と、投手陣を中心に接戦をモノにする野球ができている。
その投手陣は、184cmの長身から140㌔を越える速球を投げ込む右の本格派右腕の木澤(3年)が中心。昨夏は負傷のエー津留橋(慶応大)に代わってエース級の働きを見せ、経験も十分である。鋭いスライダーを武器にゲームメイク能力に定評のある森田(2年)との2本柱で勝ち上がりを目指す。
打線は例年に比べて小粒感はいなめないが、機動力を駆使し、チャンスでの強さを発揮している。主将で1番バッターの大串(3年)がその中心を担う。綿引・正木の2年生の3・4番コンビがもっと成長すればチームとしても、もう1ランク上のいけることであろう。

主軸として期待される綿引
横浜隼人
昨秋は強力打線を武器に慶応・平塚学園などを撃破した横浜隼人。神奈川では5期連続ベスト8と準々決勝が鬼門となっているが、夏はその準々決勝で横浜と当たることになる。
打線は浅見(3年)・吉川(3年)の強打の1・2番が武器で、クリーンアップも小泉(3年)・高橋(3年)・白井(2年)と強打者が揃う。中でも浅見は昨年から1番に座り、神奈川でもトップクラスのミート力を誇り、長打も打てるチームの柱。浅見が打つか打たないかが打線の勢いを占う上でも重要になってくる。県内でもトップクラスの部員数を誇り、選手層は厚い。
投手陣は安定した投球のできる右腕の宇田川(3年)、左腕の金澤(3年)が春は中心となった。しかし横浜などの強豪を抑えるにはやはりダブル林の力が必要である。左腕の林明(3年)は、力強いストレートを武器に昨年の夏の準々決勝で横浜を7回まで1得点に抑えた。春は制球力を乱していたが、復調すれば間違いなくエースとなる存在である。林俊は194㎝から投げ下ろすストレートが武器。ポテンシャルは高く、制球力などが向上させればそう簡単には打てないだろう。

林明がエースとして君臨できるかが大きなカギとなってくる
平塚学園
昨年圧倒的な強さで夏を制覇した東海大相模が、センバツに出れてなかったのは、当時1年生の平塚学園のエース高田に12回1得点と完璧に抑えらえたからである。夏も同じく東海大相模相手に8回まで2失点と接戦を演じた高田だが、最終学年になってからはいまいピリッとしていない。秋は横浜隼人に完全に打ちのめさせ、春も桐蔭学園の前に敗れた。ただ春は復活の兆しは見せており、球もちのよいストレートを堂々と放る姿が戻れば、トップクラスの高校を倒すことは十分にあり得る。
野手陣も一昨年の秋の優勝を経験した北岡(3年)・松本(3年)が中心となる打線に、春季大会で1番を打った持田(1年)、4番も任された千葉(1年)らスーパー1年生が加われば面白い。
桐蔭学園
斎藤(明大3年)を擁したチーム以来、神奈川のベスト4以上から遠ざかっているが、その実力は十分にある。
エースの小川は右サイドからの威力のあるストレートとスライダーが武器。近年の桐蔭学園はよく継投をする携行にあるが、福永(2年)・小諸(2年)の両2年左腕らが大きく成長しているようでなければ、基本は小川完投を基本線とすべきであろう。また桐蔭学園のピッチャー陣には、谷繁監督の次男、工藤監督の次男もおり、彼らがベンチ入りするかも注目される。
打線は昨年から中軸を打つ中(3年)が中心となるが、ミート力のある柿崎(2年)、パンチ力のある南木(2年)、走力もある捕手の林(2年)ら周りを固める2年生も勢いがあり注目である。
展望&代表予想
予想:横浜
今年は強豪校が割と順当にシードを獲得したため、組み合わせも偏ることなく分かれたという印象だ。そうであれば、実力で頭1つも2つも抜けている本命の横浜がそのままいくと予想する。ただそこは日本一の激戦区の神奈川。正直優勝候補に7校も上げなければいけない県なんて他にないだろう。横浜ですら甲子園に行くには横浜隼人→桐光学園→東海大相模or慶応と超強豪校を倒さなればいけない。同様に東海大相模も甲子園に行くには日大藤沢→川崎北→慶応→横浜と強豪を倒す必要がある。
あえていえば日大の山に入った桐蔭学園と平塚学園はやや抽選が有利かなと思う。逆に横浜の山に入ってしまった横浜隼人はし初戦から三浦学苑→法政二とあたり、準々決勝では横浜とやや酷な抽選結果になってしまったかと思う。
いずれにせよ日本一の激戦区、神奈川。横浜が前評判通りに制するのか、他チームがストップ・ザ・横浜を成し遂げるのか…。今年も全国でも有数の楽しみかつ酷な地区です。決勝は関東圏では1番遅く7/30。他の試合と被らないだろうから、外野席まで入場制限がかかるレベルだろうけど、浜スタの戦い(ファンの)に挑みますよ。

今日から夏の甲子園をかけた各県の予選の展望+代表予想をしてきいたと思います。さすがに49全部はできないと思いますが、自分が見たところを中心にできるだけやっていきたいと思います。
まず1回目は神奈川です。
有力校
◎横浜
○東海大相模
△桐光学園・慶応・横浜隼人・平塚学園・桐蔭学園
横浜
渡辺前監督は後任の平田監督に最高の戦力を残してった。といっても過言でないほど戦力は充実している。秋は常総学院に敗れセンバツ出場こそ逃したものの、日本一の激戦区と名高い神奈川県内では秋・春と無類の強さを誇っている。
投手陣は全国レベルの左右2枚のピッチャーを擁する。Max152㌔でドラフト1位候補にもあがる右腕の藤平(3年)は、昨秋は素晴らしい球を投げながらもたまに甘いところにいき痛打されるケースもあったが、この春にかけてコントロールを含めて安定感が増し、ほぼ無敵状態だ。キレのいいストレートを左右に投げ分ける左腕の石川(3年)は春季大会では背番号1を背負うも、決勝の前橋育英戦でKOされるなどやや不安が残った。ただその後霞ヶ浦との練習試合では18三振を奪うなど、本来なら藤平以上といわれる安定感が戻ってくれば視角はない。
野手陣も昨年の神奈川準優勝のレギュラーが6人残る。その中心は村田(3年)・公家(3年)の両スラッガー。村田はこの春から4番に座るようになり、打球の速度が高校生離れしている。昨年の4番の公家はこの春から主将にも就任し、昨夏は.571を記録するなど神奈川No1打者との呼び声高い。藤平・石川の両投手も打撃能力が高く、中軸を打てる存在だ。そのほかにも各ポジションに強力な選手が揃っていて、レギュラー争いも激しい。あとは春ケガでベンチ外となった昨年のスーパー1年生の増田(2年)の復帰が待たれる。そして今年も角田・斎藤・長南・万波と4人1年生が春の関東大会に出場していて、彼らの活躍にも注目だ。

横浜新4番の村田
東海大相模
昨年の夏の覇者:東海大相模だが、そのレギュラーが全員3年生であったこともあり、新チームは秋・春と横浜の牙城を崩せずにいる。
投手陣は昨年からベンチ入りしている右腕の北村(3年)・左腕の山田啓(3年)が2枚看板を形成する。ともにストレートに威力があり、高い奪三振能力を誇るが、もう1ランク上にいくには四球を減らすなどコントロールを向上させたいところ。2年生にも鈴木(2年)・安里(2年)という左右のポテンシャルの高い投手がいあるので、彼らの覚醒にも期待したい。
野手は4番でキャッチャーの今江(3年)、昨年最もレギュラーに近かった主将の戸崎(3年)、藤平からホームランを放った山田啓らが中心になる。他にもサード加藤(3年)、レフト赤尾(3年)、センター加賀(3年)ら好選手は揃うが、チームを代表する絶対的な存在がいないのが気になるところ。ただショートの小松(1年)ら、昨夏の制覇により有望な1年生も加わり選手層は全国でもトップクラスであり、夏もニューフェイスの出現が期待できる。

エースの北村はどう横浜打線に立ち向かうか
桐光学園
松井裕樹(楽天)が2年生の夏以来、神奈川県内の全ての大会でベスト8以上と、激戦区の中で安定した成績を残しているのが桐光学園。今年は1年時から活躍するエース兼4番の中川(3年)が集大成を迎えるために、何としても甲子園に行きたいところである。
エースの中川はこの春、アンダースローからの速球がさらに威力を増した。課題は中川の負担を少なくするべく、2番手以降の石山(3年)・大河原(3年)・大工原(2年)のサススポートリオがいかに投げられるかである。理想としてはサウスポーが先発し、球の軌道が全く逆の右アンダーハンドの中川につなぐという形にしたい。
打線は中川と昨年からバッテリーを組む大坪(3年)が中心となり、延命(3年)・渡部(2年)らの上位打線がこの2人にいかにしてチャンスを回すかということがカギになってくる。また春季大会のようにバッテリーと1番の延命(3年)以外は全て2年生というように、若いチームであるので、彼らが勢いに乗ればチームとしてこれまで以上の力が発揮できるかもしれない。

4番兼アンダースローの中川
慶応
昨夏に敗れた桐光学園にリベンジを果たし、春ベスト4となった慶応。例年ほど強力な戦力ではないが、この春は4回戦の川崎北
戦以外全てが1点差の勝利と、投手陣を中心に接戦をモノにする野球ができている。
その投手陣は、184cmの長身から140㌔を越える速球を投げ込む右の本格派右腕の木澤(3年)が中心。昨夏は負傷のエー津留橋(慶応大)に代わってエース級の働きを見せ、経験も十分である。鋭いスライダーを武器にゲームメイク能力に定評のある森田(2年)との2本柱で勝ち上がりを目指す。
打線は例年に比べて小粒感はいなめないが、機動力を駆使し、チャンスでの強さを発揮している。主将で1番バッターの大串(3年)がその中心を担う。綿引・正木の2年生の3・4番コンビがもっと成長すればチームとしても、もう1ランク上のいけることであろう。

主軸として期待される綿引
横浜隼人
昨秋は強力打線を武器に慶応・平塚学園などを撃破した横浜隼人。神奈川では5期連続ベスト8と準々決勝が鬼門となっているが、夏はその準々決勝で横浜と当たることになる。
打線は浅見(3年)・吉川(3年)の強打の1・2番が武器で、クリーンアップも小泉(3年)・高橋(3年)・白井(2年)と強打者が揃う。中でも浅見は昨年から1番に座り、神奈川でもトップクラスのミート力を誇り、長打も打てるチームの柱。浅見が打つか打たないかが打線の勢いを占う上でも重要になってくる。県内でもトップクラスの部員数を誇り、選手層は厚い。
投手陣は安定した投球のできる右腕の宇田川(3年)、左腕の金澤(3年)が春は中心となった。しかし横浜などの強豪を抑えるにはやはりダブル林の力が必要である。左腕の林明(3年)は、力強いストレートを武器に昨年の夏の準々決勝で横浜を7回まで1得点に抑えた。春は制球力を乱していたが、復調すれば間違いなくエースとなる存在である。林俊は194㎝から投げ下ろすストレートが武器。ポテンシャルは高く、制球力などが向上させればそう簡単には打てないだろう。

林明がエースとして君臨できるかが大きなカギとなってくる
平塚学園
昨年圧倒的な強さで夏を制覇した東海大相模が、センバツに出れてなかったのは、当時1年生の平塚学園のエース高田に12回1得点と完璧に抑えらえたからである。夏も同じく東海大相模相手に8回まで2失点と接戦を演じた高田だが、最終学年になってからはいまいピリッとしていない。秋は横浜隼人に完全に打ちのめさせ、春も桐蔭学園の前に敗れた。ただ春は復活の兆しは見せており、球もちのよいストレートを堂々と放る姿が戻れば、トップクラスの高校を倒すことは十分にあり得る。
野手陣も一昨年の秋の優勝を経験した北岡(3年)・松本(3年)が中心となる打線に、春季大会で1番を打った持田(1年)、4番も任された千葉(1年)らスーパー1年生が加われば面白い。
桐蔭学園
斎藤(明大3年)を擁したチーム以来、神奈川のベスト4以上から遠ざかっているが、その実力は十分にある。
エースの小川は右サイドからの威力のあるストレートとスライダーが武器。近年の桐蔭学園はよく継投をする携行にあるが、福永(2年)・小諸(2年)の両2年左腕らが大きく成長しているようでなければ、基本は小川完投を基本線とすべきであろう。また桐蔭学園のピッチャー陣には、谷繁監督の次男、工藤監督の次男もおり、彼らがベンチ入りするかも注目される。
打線は昨年から中軸を打つ中(3年)が中心となるが、ミート力のある柿崎(2年)、パンチ力のある南木(2年)、走力もある捕手の林(2年)ら周りを固める2年生も勢いがあり注目である。
展望&代表予想
予想:横浜
今年は強豪校が割と順当にシードを獲得したため、組み合わせも偏ることなく分かれたという印象だ。そうであれば、実力で頭1つも2つも抜けている本命の横浜がそのままいくと予想する。ただそこは日本一の激戦区の神奈川。正直優勝候補に7校も上げなければいけない県なんて他にないだろう。横浜ですら甲子園に行くには横浜隼人→桐光学園→東海大相模or慶応と超強豪校を倒さなればいけない。同様に東海大相模も甲子園に行くには日大藤沢→川崎北→慶応→横浜と強豪を倒す必要がある。
あえていえば日大の山に入った桐蔭学園と平塚学園はやや抽選が有利かなと思う。逆に横浜の山に入ってしまった横浜隼人はし初戦から三浦学苑→法政二とあたり、準々決勝では横浜とやや酷な抽選結果になってしまったかと思う。
いずれにせよ日本一の激戦区、神奈川。横浜が前評判通りに制するのか、他チームがストップ・ザ・横浜を成し遂げるのか…。今年も全国でも有数の楽しみかつ酷な地区です。決勝は関東圏では1番遅く7/30。他の試合と被らないだろうから、外野席まで入場制限がかかるレベルだろうけど、浜スタの戦い(ファンの)に挑みますよ。

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