【夏の代表予想】栃木編
第6回目は栃木になります。
有力校紹介
◎作新学院 文星芸大付
○
△青藍泰斗 佐野日大 白鴎大足利 矢板中央
作新学院
夏5連覇中のまさに栃木王者。今年は秋・春とやや不甲斐ない姿を見せているが、個々の選手の力でいえば県内No1であろう。
打線は3番の主将の山本(3年)、昨春の関東大会で吉田凌(オリックス)からホームランを放った小林(3年)、U-15日本代表の経験もある藤野(3年)ら昨年の甲子園経験者が中心。それに小島(3年)は春の栃木大会では2ホーマー4番として台頭した。春は佐野日大から5回で12点を奪ってコールド勝ちを収めるなど打線は強力だが、小島が以外が全員左打者であるために、文星芸大の佐藤良らサウスポーへどう対応するかがカギとなる。
投手陣は昨夏甲子園でも登板した186㎝右腕の入江(3年)、Max146㌔を誇る今井(3年)、佐野日大を2得点に抑えた左腕の宇賀神(3年)、サイドスローの藤沼(3年)、期待の左腕大関(2年)と投手陣は数・タイプともに豊富だが、エースと呼べる存在がいない。この中でエースが誕生すれば、作新の6連覇に大きく近づくだろう。

昨年からクリーンアップを打つ小林に今年も期待がかかる
文星芸大付
秋・春と栃木を制した文星芸大付は、実績・安定感でいえば県内No1である。
秋は準決勝で作新学院を1失点完投、春は決勝で青藍泰斗を10回完封したエース佐藤良(3年)がチームの中心。前に文星芸大付が甲子園に出場したときのエース佐藤祥(広島)と被るのも好材料だ。また春には同じく左腕の海老沢(3年)も台頭してきてサポート体制も整った。
野手陣は主将でミート力のある橋浦(3年)が1番、守備でもチームの中心であるキャッチャーの水野(3年)・センターの白倉(3年)が中軸を務める。佐藤良は打撃でも起用さを見せ、春大会では登板時は2番を務めるなどした。1年生ながらそのパンチ力を武器にファーストのレギュラーを獲得した葭葉(1年)にも注目だ。

4番キャッチャーを務める小野
青藍泰斗
春準優勝の青藍泰斗は、秋・春ともに優勝した文星芸大付に1点差と力は拮抗している。
チームの武器は投手陣。エース板垣(3年)は140㌔を越えるストレートとコントロールを併せ持つ。関東大会で先発を務めた石川(2年)は球速の辛めの敷島球場で145㌔を計測(横浜の藤平でもMAX147であった)するなど馬力がある。この2人は栃木大会では見事なピッチングを見せたが、関東大会では前橋育英相手に2人とも打たれたのは懸念材料である。
打線は、昨年から3番を打つ野口(3年)とアベレージの高い4番の山ノ井(3年)が中心となる。だがやや迫力不足感はあり、夏までにどれだけ打力を向上させられるかが上位進出のカギとなる。

Max145㌔を記録した石川
佐野日大
佐野日大は春・秋ともに全く成績を残せていない。特に春はライバル作新学院に5回コールド負けというつ屈辱を味わった。しかし選手個々の能力は高く、それらが噛み合えば甲子園も狙える。
やはり注目は中学時代にサニブラウンを抑えて100㍍・200㍍で優勝した実績をもつ俊足の五十幡(3年)。この春から挑戦しているショートの守備も板についてきた。春は離脱していた主将の石山(3年)が復帰するだろうし、期待の4番中山貴(2年)が本来の力を発揮すれば打線は問題ないだろう。
課題は投手陣だ。140㌔を越えるストレートを誇る永沢(3年)、186㎝の大型左腕の江田(3年)、変則サイドスローの君島(3年)、昨年1年生ながら夏のマウンドを経験した左腕の中山貴と数はいるのだが、皆コントロールに今ひとつ安定感がなく、春はこの4投手が皆打たれて作新学院にコールド負けした。

白鴎大足利
昨秋優勝の白鴎大足利は、春は初戦敗退でノーシードとなってしまったものの、夏は期待できる。
その最大の要因は水野(3年)・伊澤(3年)とエース級のピッチャーが2人いることだ。2人ともストレートは140㌔を越えるが、馬力が持ち味の水野、腕の振りがシャープでキレもある伊澤とタイプが異なる。この2人が万全であれば、連戦続きの夏の大会でも問題はない。
打線でも水野・井澤が中心となり、4番のスラッガーの秋(3年)と形成するクリーンアップは強力。ただ打線全体として秋の関東大会で毎回チャンスを作りながらあと1本が出ずに、延長15回までいき日本航空に敗れるなど、チャンスでの1本が遠いところがあるのが課題。

エース兼主軸の水野
矢板中央
春季大会で上述の白鴎大足利の2人のエースをとらえて完勝、ベスト8まで進出した矢板中央は抜け目のない野球をする。
打線の中心は3番ショートの吉田(3年)。ミート力が高く、左右に打ち分けることができてチャンスに強い。春に高アベレージをアークした1番の江尻はスピードでは五十幡に負けないとのうわさもある。とりわけ強打というほどの打線ではないが、抜け目なく、一気にたたみかける攻撃が持ち味。
春に背番号1を背負った鈴木(3年)は立ち投げのような変わったフォームだが、コントロールとフォークを武器にチームのベスト4進出に貢献。ケガの影響で春は背番号18となっていた本来のエース和久が完全に復帰すれば心強い。
展望&代表予想
予想:作新学院
佐藤良VS作新学院打線という構図であろう。春夏優勝の文星芸大付と、地力で勝り夏6連覇を狙う作新学院の争い.。この2チームは準々決勝でぶつかってしまうのだが、そこでは左腕の佐藤良が左打者の多く並ぶ作新学院打線を抑えられるかが大きなポイントとなる。ちなみに秋は佐藤良が作新学院を1点に抑えたために、文星芸大付は栃木を制した。作新学院は佐藤良を相当意識しているみたいなので、秋の悔しさを糧に今度は研究を重ね、佐藤良を小掠すると予想した。
他では上記6チームのうち、唯一が逆の山に入った青藍泰斗はくじに恵まれ、決勝までの障害は国学院栃木くらいであろう。例年以上に群雄割拠の栃木も楽しみです。

有力校紹介
◎作新学院 文星芸大付
○
△青藍泰斗 佐野日大 白鴎大足利 矢板中央
作新学院
夏5連覇中のまさに栃木王者。今年は秋・春とやや不甲斐ない姿を見せているが、個々の選手の力でいえば県内No1であろう。
打線は3番の主将の山本(3年)、昨春の関東大会で吉田凌(オリックス)からホームランを放った小林(3年)、U-15日本代表の経験もある藤野(3年)ら昨年の甲子園経験者が中心。それに小島(3年)は春の栃木大会では2ホーマー4番として台頭した。春は佐野日大から5回で12点を奪ってコールド勝ちを収めるなど打線は強力だが、小島が以外が全員左打者であるために、文星芸大の佐藤良らサウスポーへどう対応するかがカギとなる。
投手陣は昨夏甲子園でも登板した186㎝右腕の入江(3年)、Max146㌔を誇る今井(3年)、佐野日大を2得点に抑えた左腕の宇賀神(3年)、サイドスローの藤沼(3年)、期待の左腕大関(2年)と投手陣は数・タイプともに豊富だが、エースと呼べる存在がいない。この中でエースが誕生すれば、作新の6連覇に大きく近づくだろう。

昨年からクリーンアップを打つ小林に今年も期待がかかる
文星芸大付
秋・春と栃木を制した文星芸大付は、実績・安定感でいえば県内No1である。
秋は準決勝で作新学院を1失点完投、春は決勝で青藍泰斗を10回完封したエース佐藤良(3年)がチームの中心。前に文星芸大付が甲子園に出場したときのエース佐藤祥(広島)と被るのも好材料だ。また春には同じく左腕の海老沢(3年)も台頭してきてサポート体制も整った。
野手陣は主将でミート力のある橋浦(3年)が1番、守備でもチームの中心であるキャッチャーの水野(3年)・センターの白倉(3年)が中軸を務める。佐藤良は打撃でも起用さを見せ、春大会では登板時は2番を務めるなどした。1年生ながらそのパンチ力を武器にファーストのレギュラーを獲得した葭葉(1年)にも注目だ。

4番キャッチャーを務める小野
青藍泰斗
春準優勝の青藍泰斗は、秋・春ともに優勝した文星芸大付に1点差と力は拮抗している。
チームの武器は投手陣。エース板垣(3年)は140㌔を越えるストレートとコントロールを併せ持つ。関東大会で先発を務めた石川(2年)は球速の辛めの敷島球場で145㌔を計測(横浜の藤平でもMAX147であった)するなど馬力がある。この2人は栃木大会では見事なピッチングを見せたが、関東大会では前橋育英相手に2人とも打たれたのは懸念材料である。
打線は、昨年から3番を打つ野口(3年)とアベレージの高い4番の山ノ井(3年)が中心となる。だがやや迫力不足感はあり、夏までにどれだけ打力を向上させられるかが上位進出のカギとなる。

Max145㌔を記録した石川
佐野日大
佐野日大は春・秋ともに全く成績を残せていない。特に春はライバル作新学院に5回コールド負けというつ屈辱を味わった。しかし選手個々の能力は高く、それらが噛み合えば甲子園も狙える。
やはり注目は中学時代にサニブラウンを抑えて100㍍・200㍍で優勝した実績をもつ俊足の五十幡(3年)。この春から挑戦しているショートの守備も板についてきた。春は離脱していた主将の石山(3年)が復帰するだろうし、期待の4番中山貴(2年)が本来の力を発揮すれば打線は問題ないだろう。
課題は投手陣だ。140㌔を越えるストレートを誇る永沢(3年)、186㎝の大型左腕の江田(3年)、変則サイドスローの君島(3年)、昨年1年生ながら夏のマウンドを経験した左腕の中山貴と数はいるのだが、皆コントロールに今ひとつ安定感がなく、春はこの4投手が皆打たれて作新学院にコールド負けした。

白鴎大足利
昨秋優勝の白鴎大足利は、春は初戦敗退でノーシードとなってしまったものの、夏は期待できる。
その最大の要因は水野(3年)・伊澤(3年)とエース級のピッチャーが2人いることだ。2人ともストレートは140㌔を越えるが、馬力が持ち味の水野、腕の振りがシャープでキレもある伊澤とタイプが異なる。この2人が万全であれば、連戦続きの夏の大会でも問題はない。
打線でも水野・井澤が中心となり、4番のスラッガーの秋(3年)と形成するクリーンアップは強力。ただ打線全体として秋の関東大会で毎回チャンスを作りながらあと1本が出ずに、延長15回までいき日本航空に敗れるなど、チャンスでの1本が遠いところがあるのが課題。

エース兼主軸の水野
矢板中央
春季大会で上述の白鴎大足利の2人のエースをとらえて完勝、ベスト8まで進出した矢板中央は抜け目のない野球をする。
打線の中心は3番ショートの吉田(3年)。ミート力が高く、左右に打ち分けることができてチャンスに強い。春に高アベレージをアークした1番の江尻はスピードでは五十幡に負けないとのうわさもある。とりわけ強打というほどの打線ではないが、抜け目なく、一気にたたみかける攻撃が持ち味。
春に背番号1を背負った鈴木(3年)は立ち投げのような変わったフォームだが、コントロールとフォークを武器にチームのベスト4進出に貢献。ケガの影響で春は背番号18となっていた本来のエース和久が完全に復帰すれば心強い。
展望&代表予想
予想:作新学院
佐藤良VS作新学院打線という構図であろう。春夏優勝の文星芸大付と、地力で勝り夏6連覇を狙う作新学院の争い.。この2チームは準々決勝でぶつかってしまうのだが、そこでは左腕の佐藤良が左打者の多く並ぶ作新学院打線を抑えられるかが大きなポイントとなる。ちなみに秋は佐藤良が作新学院を1点に抑えたために、文星芸大付は栃木を制した。作新学院は佐藤良を相当意識しているみたいなので、秋の悔しさを糧に今度は研究を重ね、佐藤良を小掠すると予想した。
他では上記6チームのうち、唯一が逆の山に入った青藍泰斗はくじに恵まれ、決勝までの障害は国学院栃木くらいであろう。例年以上に群雄割拠の栃木も楽しみです。

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