JR東日本×明治安田生命【東京都企業秋季大会】
社会人野球にとっては夏は、都市対抗が終わり、日本選手権への準備期間。そんな夏の終わりに太田スタジアムに東京都企業秋季大会の準決勝を見にやってきました。
スタメン
JR東日本
明治安田生命
試合経過
1回裏、明治安田生命はいきなり島田・本田の連打で無死1・3塁のチャンス。ここで3番小川がきっちり犠牲フライを打ち、先制。さらに竹内のヒットで1・3塁とすると、大野が左中間を破る2点タイムリー2ベースを放ち、カナダ帰りのJR東日本の田嶋から3点を先制します。(J0-3明)
2回裏、2死ランナー無しで打順は1番に戻るも、島田のレフト前ヒット→四球で1・2塁のチャンス。ここで3番小川がセンターに弾き返して、1点を追加します。(J0-4明)
3回裏、2死から大野がラライト前ヒットで出塁。続く泉澤は初球の変化球を捉えてレフトスタンドに飛び込む2ランホームラン。(J0-6明)
6回裏、ショートエラー・四球・死球とノーヒットで満塁のチャンスを作ると、4番加藤がセンター前にタイムリーヒット。なおも1死満塁だったが、ここは代わった大澤(彦根東→立教大)が竹内をピッチャーゴロホームゲッツーに抑えてピンチを脱します。
しかし打線の方は明治安田生命の先発:上田の前にいいとこ無し。結局7回まで散発3安打の2塁すら踏めない状態。大会規定により7点差のまま7回を終えたので、明治安田生命が7-0(7回コールド)でJR東日本を下して決勝進出です。

カナダ帰りの田嶋は3回6失点…。

3回に2ランを放つ泉澤

都市対抗ではJR東日本の一員だった加藤は引導を渡す7点目のタイムリーを放った
スコア
JR東日本

明治安田生命

Topic
勝利のカギは中央大出身者
この日の明治安田生命のスタメンには中央大出身者が4人並んだ。そしてその4人全員が勝利に大きく貢献するという、まさに中央大勢の試合となった。
・島田
2打数2安打2得点と1番としての役割を見事に果たし、3・4打席目ではきっちりと送りバントを決めた。
・小川
先制の犠牲フライ+3回のタイムリーで2打点の活躍。3・4打席目はともに死球で、こちらでもチームに貢献。
・泉澤
3回に2ランホームランを放つ。
・上田
7回を被安打3、2塁を踏ませないピッチングで完封勝利。
一方JR東日本の中央大出身者は影山(鎌倉学園→中央大)。しかし7回に代打で出場するも、後輩上田の前に3球三振であった。まさにそんな中央大出身者の活躍を点にしたような試合であった。

3番小川は先制打を含む2打点の活躍
進藤がサイドに!!??
JR東日本の2年目の進藤(西仙北→横浜商大)はMax153㌔のストレートが武器の本格派右腕。今年のドラフト候補にも上がっていました。そんな進藤はこの日、エース田嶋の後を受けて4回から2番手で登板。そして噂には聞いていましたが…サイドになってる!!確かに東條(ロッテ)が抜けて、JR東日本には現在右サイドのピッチャーはいませんが、ドラフト候補でもある進藤に白羽の矢が立つとは…という感じです。
そんな進藤は制球に苦しんで四死球でランナーを出しつつも、4・5回を何とか無失点で切り抜けます。しかし6回にはエラーと四死球で満塁とすると加藤にタイムリーを浴びたところで降板。2 2/3回で四死球5と制球難ぷりを発揮しました。もともとコントロールはよくない投手で、サイドに転向したのもコントロールを安定させるためだったと思いますが、今日の内容を見るからにはよくなっているとは言えないです。自慢の球速もサイド転向となるとこの日はMax141㌔でした。
ただそれでも打たれたヒットは加藤の1本のみ。前日には無失点の好リリーフで、Maxも146㌔をマークしていたというので、
ポテンシャルは秘めていると思うのですが…これで今年のプロ入りはなくなっただろうし、やはり個人的にはもったないと感じました。

セカンド渡辺!?
この日のJR東日本のセカンドは渡辺。渡辺といえば文星芸大付高時代はキャッチャーとして活躍するも、大学1年目には右肩の手術を受け、以降は大学でも基本はDH。社会人になってからはファーストやサードにも挑戦しているという話は聞きましたが、まさかセカンドになっていたとは…。
正直この日はセカンドの守備機会も多くなく、セカンド渡辺をまだ評価できる状態にはないです。ただ見ていて途中まで気づかなったほどなので、少なくとも違和感なくセカンドは務めています。
ただJR東日本としては渡辺が守備に着ければ、畑中や松本といった強打の選手との共存が可能となり、都市対抗から課題となっている打力は向上するでしょう。176㎝85㌔とらしくない体型ではありますが、そんな強打のセカンドとか実現すれば、すごく魅力的ですよね?

セカンドを守る渡辺
Pickup Player
上田晃平 明治安田生命 ピッチャー
~ついに大久保に次ぐ存在が~
この日の明治安田生命の先発は上田。140㌔前後のストレートとスライダーを武器に安定した内容でJR東日本打線を抑えていきます。特にスライダーは変化やキレが鋭いわけではないが、右バッターのアウトローのいいところに決っていました。JR東日本打線が泥沼にはまっているところもあるが、それでも7回を散発3安打で2塁すら踏ませないピッチングは見事なものでした。
明治安田生命の投手陣はそれまでは、エース大久保(花咲徳栄→明治大)頼みというところが大きかったです。実力はありながらも大学3年~ずっと伸び悩んでいた感のある右腕が覚醒すれば、大久保の負担も軽くなりチームとしても一回り強くなるでしょう。

スタメン
JR東日本
1 | RF | 長谷川 | 東海大菅生 | 国際武道大 | 4 |
2 | SS | 東條 | 桐光学園 | 早稲田大 | 6 |
3 | 2B | 渡辺 | 文星芸大付 | 専修大 | 5 |
4 | DH | 松本 | PL学園 | 横浜商大 | 27 |
5 | 1B | 丸子 | 広陵 | 早稲田大 | 7 |
6 | LF | 重谷 | 千葉経済大付 | 1 | |
7 | 3B | 安田 | 天理 | 青山学院 | 25 |
8 | C | 石川 | 小山西 | 法政大 | 9 |
9 | CF | 山口 | 三重 | 青山学院 | 24 |
P | 田嶋 | 佐野日大 | 14 |
明治安田生命
1 | 2B | 島田 | 常総学院 | 中央大 | 8 |
2 | SS | 本田 | 智弁和歌山 | 早稲田大 | 7 |
3 | 1B | 小川 | 静岡 | 中央大 | 3 |
4 | CF | 加藤 | 東海大甲府 | 東海大 | 10 |
5 | LF | 竹内 | 慶応 | 慶応大 | 29 |
6 | DH | 大野 | 早稲田実 | 早稲田大 | 24 |
7 | RF | 泉澤 | 習志野 | 中央大 | 5 |
8 | 3B | 森川 | 智弁和歌山 | 佛教大 | 23 |
9 | C | 道端 | 智弁和歌山 | 早稲田大 | 22 |
P | 上田 | 南宇和 | 中央大 | 19 |
試合経過
1回裏、明治安田生命はいきなり島田・本田の連打で無死1・3塁のチャンス。ここで3番小川がきっちり犠牲フライを打ち、先制。さらに竹内のヒットで1・3塁とすると、大野が左中間を破る2点タイムリー2ベースを放ち、カナダ帰りのJR東日本の田嶋から3点を先制します。(J0-3明)
2回裏、2死ランナー無しで打順は1番に戻るも、島田のレフト前ヒット→四球で1・2塁のチャンス。ここで3番小川がセンターに弾き返して、1点を追加します。(J0-4明)
3回裏、2死から大野がラライト前ヒットで出塁。続く泉澤は初球の変化球を捉えてレフトスタンドに飛び込む2ランホームラン。(J0-6明)
6回裏、ショートエラー・四球・死球とノーヒットで満塁のチャンスを作ると、4番加藤がセンター前にタイムリーヒット。なおも1死満塁だったが、ここは代わった大澤(彦根東→立教大)が竹内をピッチャーゴロホームゲッツーに抑えてピンチを脱します。
しかし打線の方は明治安田生命の先発:上田の前にいいとこ無し。結局7回まで散発3安打の2塁すら踏めない状態。大会規定により7点差のまま7回を終えたので、明治安田生命が7-0(7回コールド)でJR東日本を下して決勝進出です。

カナダ帰りの田嶋は3回6失点…。

3回に2ランを放つ泉澤

都市対抗ではJR東日本の一員だった加藤は引導を渡す7点目のタイムリーを放った
スコア
JR東日本

明治安田生命

Topic
勝利のカギは中央大出身者
この日の明治安田生命のスタメンには中央大出身者が4人並んだ。そしてその4人全員が勝利に大きく貢献するという、まさに中央大勢の試合となった。
・島田
2打数2安打2得点と1番としての役割を見事に果たし、3・4打席目ではきっちりと送りバントを決めた。
・小川
先制の犠牲フライ+3回のタイムリーで2打点の活躍。3・4打席目はともに死球で、こちらでもチームに貢献。
・泉澤
3回に2ランホームランを放つ。
・上田
7回を被安打3、2塁を踏ませないピッチングで完封勝利。
一方JR東日本の中央大出身者は影山(鎌倉学園→中央大)。しかし7回に代打で出場するも、後輩上田の前に3球三振であった。まさにそんな中央大出身者の活躍を点にしたような試合であった。

3番小川は先制打を含む2打点の活躍
進藤がサイドに!!??
JR東日本の2年目の進藤(西仙北→横浜商大)はMax153㌔のストレートが武器の本格派右腕。今年のドラフト候補にも上がっていました。そんな進藤はこの日、エース田嶋の後を受けて4回から2番手で登板。そして噂には聞いていましたが…サイドになってる!!確かに東條(ロッテ)が抜けて、JR東日本には現在右サイドのピッチャーはいませんが、ドラフト候補でもある進藤に白羽の矢が立つとは…という感じです。
そんな進藤は制球に苦しんで四死球でランナーを出しつつも、4・5回を何とか無失点で切り抜けます。しかし6回にはエラーと四死球で満塁とすると加藤にタイムリーを浴びたところで降板。2 2/3回で四死球5と制球難ぷりを発揮しました。もともとコントロールはよくない投手で、サイドに転向したのもコントロールを安定させるためだったと思いますが、今日の内容を見るからにはよくなっているとは言えないです。自慢の球速もサイド転向となるとこの日はMax141㌔でした。
ただそれでも打たれたヒットは加藤の1本のみ。前日には無失点の好リリーフで、Maxも146㌔をマークしていたというので、
ポテンシャルは秘めていると思うのですが…これで今年のプロ入りはなくなっただろうし、やはり個人的にはもったないと感じました。

セカンド渡辺!?
この日のJR東日本のセカンドは渡辺。渡辺といえば文星芸大付高時代はキャッチャーとして活躍するも、大学1年目には右肩の手術を受け、以降は大学でも基本はDH。社会人になってからはファーストやサードにも挑戦しているという話は聞きましたが、まさかセカンドになっていたとは…。
正直この日はセカンドの守備機会も多くなく、セカンド渡辺をまだ評価できる状態にはないです。ただ見ていて途中まで気づかなったほどなので、少なくとも違和感なくセカンドは務めています。
ただJR東日本としては渡辺が守備に着ければ、畑中や松本といった強打の選手との共存が可能となり、都市対抗から課題となっている打力は向上するでしょう。176㎝85㌔とらしくない体型ではありますが、そんな強打のセカンドとか実現すれば、すごく魅力的ですよね?

セカンドを守る渡辺
Pickup Player
上田晃平 明治安田生命 ピッチャー
~ついに大久保に次ぐ存在が~
この日の明治安田生命の先発は上田。140㌔前後のストレートとスライダーを武器に安定した内容でJR東日本打線を抑えていきます。特にスライダーは変化やキレが鋭いわけではないが、右バッターのアウトローのいいところに決っていました。JR東日本打線が泥沼にはまっているところもあるが、それでも7回を散発3安打で2塁すら踏ませないピッチングは見事なものでした。
明治安田生命の投手陣はそれまでは、エース大久保(花咲徳栄→明治大)頼みというところが大きかったです。実力はありながらも大学3年~ずっと伸び悩んでいた感のある右腕が覚醒すれば、大久保の負担も軽くなりチームとしても一回り強くなるでしょう。

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