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吉永は本当に野手転向なのか!?

ここのところアマチュア野球界で話題となっているのがJR東日本の吉永の野手転向疑惑。

吉永といえば日大三のエースとして2011年夏の甲子園制覇。ドラフト上位候補と言われながらも早稲田大に進学すると、1年春から最優秀防御率とベストナイン(投手)を獲得。しかしその後はケガもあり、大学では泣かず飛ばずの成績…。ただ今年JR東日本に入社すると、3月のスポニチ大会では同じく新人の鈴木と日大三以来のバッテリーを組んで出場を果たすなどしていたので、JR東日本の投手陣の壁はあるものの投手として復活を期待していた。

先日の東大☓JR東日本の練習試合ではDHで出場していたということで、「野手転向か!?」とささやかれています。JR東日本のHPでは投手登録のままだし、本人やJR東日本が吉永が野手転向したと明言したわけではない。ただ以下の2点から考察するに、今回の野手転向の話はかなり有力であると思う。

■人数合わせではなさそう
ただ東大戦での起用が野手転向でなければ何なのか?という話だ。この試合は練習試合なのではあるが、捕手の鈴木が途中出場しているところを見ると、野手が足らずにしょうがなく出たということではないようだ。

■意外と高い打撃能力
また吉永の打撃に注目してみると、高校時代は打順は8番ながらも高山(阪神)・横尾(日本ハム)・畔上(Honda鈴鹿)らを擁する超強力打線中でもそん色ない打撃を見せていたし、早稲田大での通算打率は3割を超えていて、いわゆる二刀流と言われるような選手ではなかったが、打撃能力も高い。


まぁ最終的にはJR東日本の正式発表待ちだし、実はまだお試し中ということかもしれない。ただ重ねて言うが今回の野手転向は割と現実味があるといえる状態だ。

個人的には吉永が投手でなくなるのであれば残念で仕方がない。野手に転向したとしても、JR東日本には松本・畑中・渡辺・丸子とファースト・DHの有力候補がいるので、出場も容易ではない。また同じくドラフト候補投手と言われながらも、大学で結果が出ずに野手に転向するも結果を出せなかった大前(社→早稲田大→JR東日本)と被ってしまうところもあり不安である。ただそれでも吉永が野手転向を決断したのであれば、それはそれで応援していきたいと思う。



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テーマ : 社会人野球
ジャンル : スポーツ

暁星国際×木更津総合【千葉南部大会】

千葉県の南部大会の決勝を観戦しに、富津ふれあい球場まで行ってきました。試合禁止期間前の最後の土日ということで、これが今年最後の観戦になります。

試合スコア

Team 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
暁星国際 0 0 0 0 0 0 3 0 1 4
木更津総合 3 2 0 1 0 0 0 1 X 7

暁 ●百瀬・塚田ー宇野
木 〇山下ー芦名

※お多数ですが、スコアが見づらい場合は拡大してみてください

木更津総合
20161126木更津総合

暁星国際
20161126暁星国際

20161126暁星国際 塚田
1回途中からリリーフして最後まで投げ切った塚田

20161126木更津総合 大木
3打点の活躍の大木

20161126木更津総合 峯村
8回にトドメのソロホームランを放つ峯村


Topic
春に向けてコンバート中
秋は2回戦で千葉英和に敗れてしまった木更津総合。春に向けて、早くもコンバートなどが始まっていた。

まず細田はセカンドから夏までのレフトに戻り、そのセカンドにはライトから山中が回った。県大会ではファーストであった芦名は本職のキャッチャーに戻り、この試合のファーストのスタメンは準決勝で先発した白井であった。

ただそんなコンバートはまだまだ完成には遠いようでこ4の試合ではとられた4点ともエラーが絡んでいる。また記録はエラーでない守備のミスもあった。ファーストの白井は7回表にバントの送球を連続でアウトにできず(1個は記録内野安打)、その場でファースト綿田に交代。セカンドの山中も平凡なゴロをエラーして、ベンチに帰った後五島監督の怒号が飛ぶ結果になった。芦名のキャッチングもちょっと不安定かなと思った。

まぁまだコンバートして間もないし、そもそも単なるお試しの可能性もあるので、この段階ではしょうがないところもある。3年連続のセンバツが叶わなかった冬には、そこのところをみっちりと鍛えて欲しいものだ。

20161126木更津総合 山中
ライト→セカンドにコンバートとなった山中


ピッチャーとしての山下
この秋から木更津総合のエースとなったのが185㎝左腕の山下。山下といえば1年夏からファーストのレギュラーとして活躍していたが中学時代は投手であり、早川ら前チームの投手陣は全員3年生だったこともあり、新チームのエースとなった。この大会では背番号10であるが、秋季大会は背番号1であり、この決勝戦に先発して完投、またピッチング内容をみる限りは明らかにエースはこの山下であった。

山下はストレートは130㌔中盤といったところであろうが、やはりその体格もあり非常に威力を感じた。またストレートも大胆いいくストレートと低めに丁寧にコントロールされたストレートがあった。縦に大きく曲がるスライダー(?)もなかなかの代物であり、暁星国際打線から8個の三振を奪った。4失点であるが、これは全て上記のようなエラーが絡んだものであり、守備さえ問題なければ完封していてもおかしくない内容であった。

ただそんな内容も山下自身のもつポテンシャルから見ればまだまだかなというところだ。ストレートはまだまだスピードは出るだろうし、球種もまだまだ増やせるだろう。そしてこれらが実現できれば、ドラフト候補にも十分なり得る存在だ。

20161126木更津総合 山下
完投勝利をあげたエース山下


五島監督古巣との対戦
木更津総合を率いる五島監督は元暁星国際の監督。暁星国際といえば小笠原(現中日2軍監督)の出身校として有名だが、小笠原もこの五島監督の教え子になる。暁星国際の監督を退任してから5年後の1998年に木更津総合の監督に就任すると、2003年に現在は五島監督の傍らで木更津総合のコーチを務める大島らを有して甲子園初出場。2016年は春夏連続で甲子園ベスト8と木更津総合を千葉でもトップクラスの強豪校に育てあげた。

そんな五島監督は、この日は上述のように守備が乱れると、ベンチでは大声で激を飛ばしていたが、結果的に木更津総合を率いて古巣の暁星国際を撃破。秋や夏の公式戦とは違うので、5回裏のグランド整備の間には3塁側の暁星国際を訪れて、何やらスタンドの方々と話をするなど和やかな古巣との再会であった。


Pickup Player
芦名望 木更津総合2年 キャッチャー
一気にチームの中心へ
この秋の新チームでは5番ファーストのレギュラーを掴んだ芦名。そんな芦名であるが、この南部大会では背番号14も、4番キャッチャーという大役を担った。

この日の芦名は先制タイムリーを含む5打数3安打の活躍。しっかりとバットを振りぬくことができていたので、真芯でとらえていなくてもいい打球を飛ばすことができていた。また4番としてチャンスでは凡退せずに、ヒットを打っていた点も評価できる。お試しのとこもあるのだろうが、今日の結果でいえば峯村・山下らを差し置いて4番を打つだけあるという印象だ。

木更津総合には前田という前チームからベンチ入りしたキャッチャーがいて、秋の県大会は前田が正捕手であったが、この大会では芦名がもともと本職のキャッチャーに再コンバートされてマスクを被っていた。キャッチングや送球などはまだまだかなと思うところもあったが、今日の山下のリードは悪くなかった。芦名がキャッチャーとなれば、その分ファーストに打力のある選手を置くこともできる。

春になっても芦名が4番キャッチャーとして君臨し続けれたら、木更津総合にとっては大きなプラスとなるだろう。

20161126木更津総合 芦名
4番として先制タイムリーを含む3安打の活躍の芦名

テーマ : 高校野球
ジャンル : スポーツ

早稲田大2017年度新入部員

いよいよ球児たちの進路も明らかになる季節になってきたので、各大学の来年の新入部員を紹介していきます。

まず第1回は例年のごとくいち早くスポーツ推薦合格者を公表した早稲田大です。

選手名 ポジション 出身校
早川 P 木更津総合
今西 P 広陵
吉澤 3B 大阪桐蔭
瀧澤 O 山梨学院


大学球界でもトップレベルという早稲田大には今年も超高校級のメンバーが集まった。まず早川は出処の見づらいフォームから140㌔を越えるストレートにスライダーなどの変化球をコーナーいっぱいに投げ込む左腕。木更津総合を率いて春夏連続で甲子園出場を果たした。U-18日本代表にも選出され、プロ志望届を出さなかった投手の中ではNo1との呼び声も高い。完成度も非常に高いので、1年目から神宮のマウンドに立ち、竹内(4松阪)が抜けても、再び大竹(3濟々黌)・小島(2浦和学院)と左腕3本柱を形成することも可能性である。

その早川にセンバツで敗れてしまった大阪桐蔭の主将が吉澤。大阪桐蔭では2年時から主軸を務め、3年時は打順は3番であるがそのパワフルな打撃は間違いなく大阪桐蔭No1打者であった。早稲田のサードは木田(4成章)の後釜となる目ぼしい選手が見つかっていないのが現状でこちらも1年目からのレギュラー獲得は大いにあり得る。ちなみに大阪桐蔭→早稲田という野球界においても最もエリートと呼べる進路は、河原(トヨタ自動車)以来である。

今西は身長2㍍から角度のあるストレートを投げる左腕。名門広陵にいながら甲子園出場はかなわなかったが、先輩の柳沢(4広陵)と同じくポテンシャルを評価されての合格であろう。

瀧澤は山梨学院に入学早々、大学では先輩となる小島からヒットを打ったことでも有名な左の強打者。主将として3年夏にチームを甲子園出場に導いた。外野守備もレベルが高く、下級生の頃は内野手をやっていたなどユーティリティ性も兼ねそろえる。ちなみに山梨学院から早稲田というルートは初めてであり、驚きであった。


今回スポーツ推薦の合格者として発表されたメンバーは以上になるが、これにAO推薦組や早稲田系列からの進学組が加わる(ただし明らかになるのは来年の春以降…)。特に140㌔を越すストレートが武器の早大学院:柴田、早稲田実業で2年時のショートして選手権4強で3年時は主将としてチームを牽引した金子らが注目である。


20160723木更津総合 早川
木更津総合:早川

20160814山梨学院 瀧澤
山梨学院・瀧澤


テーマ : 大学野球
ジャンル : スポーツ

市立浦和×浦和学院【さたいま市民大会】

明治神宮大会が終わり本格的な公式戦は終了ですが、地区ごとでは何か色々やっていたりする。ということで浦和市営球場までさいたま市民大会(旧浦和市民大会)の準決勝を見に行ってきました。


試合スコア
Team 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
市立浦和 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
浦和学院 0 0 0 0 5 0 0 0 X 5

市 ●中村・小原ー山脇
学 ○仲里・河北・山口ー秋山・貞木

※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください

浦和学院
20161120浦和学院

市立浦和
20161120市立浦和

20161120浦和学院 赤岩
5回に貴重な3ランを放った赤岩

20161120浦和学院 桑野
2安打2盗塁の活躍の桑野

20161120浦和学院 河北
7・8回をパーフェクトに抑えた河北


Topic
アピールに成功したのは
この大会の浦和学院は1.8軍といったところであろうか?佐野・清水・家盛・森川・山本・蛭間ら主力選手はそもそもベンチ入りしていないようで、この日のスタメンも秋のレギュラーはキャッチャー秋山・ショート矢野だけであった。来年に向けて新戦力の活躍に期待したいところである。

投手陣は完封リレーとあって、先発の仲里・2番手の河北は「あとはこのピッチングが強豪相手にも通用するか?」というところで、この試合の内容はよかった。

その一方野手陣は得点できたのは5回の5点のみで、それも相手のエラー絡みと全体的にはしょっぱい内容であった。その中でもアピールに成功したといえるのは赤岩・桑野・佐藤郁の3人。この試合フル出場したのはこの3人のみというところも、それを物語っているだろう。

桑野は3番ライトで出場し、4打数2安打。そのうちの1本は赤岩のホームラン直後のセーフティであり、また2盗塁と打撃だけでなく足でもアピールした。1年生の佐藤郁も4打数2安打で、ライト線へのタイムリー3ベースを放った。非常にスイングと打球のきれいな選手であり、また左打者がスタメンに多い中、打てる右打者というのはチームとしても是非台頭して欲しいところだ。

20161120浦和学院 佐藤郁
タイムリー3ベースを含む2安打の活躍の佐藤郁


主将の意地の1発
この秋から浦和学院の主将を務めるのが赤岩。しかしポジション的には外野の控えであり、秋の埼玉大会では背番号19、関東大会では背番号18であった。関東大会の横浜戦では代打で出場して、しぶとくレフト前に落とすなど活躍もした赤岩であったが、燈中・山本・蛭間と外野のレギュラー陣の壁は厚く、この控え中心の試合でスタメンに名を連ねえた。

赤岩はどちらかというと小柄な選手で、2番という打順もマッチした左の巧打者である。しかしそんな赤岩であるが、連続エラーで1点を先制して、なおも無死1・2塁で迎えた第3打席。カウント1B2Sからの6球目を振りぬくと、打球はライトフェンスを悠々と超える3ランとなった。主将として不甲斐ない打線に活を入れる1発であるかのようにも見えたが、結局その後は1得点のみでこの1発が勝負を決定付ける1発となってしまった。

残念ながらチームを鼓舞とはいかなかったが、個人としてはレギュラー獲得に向けては、貴重なアピールとなったことであろう。

20161120浦和学院 赤岩2
主将としても選手としても赤岩の活躍が浦和学院には必要である


自滅してしまった市立
敗れてしまった市立浦和は5回裏が全てであった。先頭の仲里に死球を与えてしまうと、続く武富のバントを処理したピッチャー中村の1塁への送球が逸れて1・2塁。すると今度は矢野のバントをキャッチャー山脇がファーストへ暴投とノーヒットで先制を許してしまう。4回までは見事な粘りの守備で浦和学院を無得点に抑えていて、さらに6回以降も2番手小原が浦和学院を無得点に抑ええただけに非常にもったいない5回の守備であった。

この浦和球場とは道路1本挟んで隣の市立浦和高校。試合後にはベンチから出した荷物をそのまま、球場の外に置くことなく、自校のグランドへもっていっていました。5回裏終了時に監督が「お前らは浦学に点をとられたんだじゃない、お前らが点をやっただけだ」と怒鳴っていたこともあり、そのまま猛練習が始まりそうな気配でした。

20161120市立浦和 中村
先発の中村は4回まで浦学打線を無得点に抑えたが…


Pickup Player
仲里翔貴 浦和学院2年 ピッチャー
この大会の背番号1
この大会浦和学院の背番号1を背負ったのは沖縄出身の2年生右腕の仲里であった。仲里は常時セットポジションで130㌔ほどのストレートを投げ込むピッチング。特にこのストレートを右打者左打者ともにアウトコースにしっかり決めることができていて、また四球は0とコントロールの良さも光った。結局6回を投げて3安打無失点8奪三振と背番号1にふさわしい見事なピッチングであった。

ただ変化球にはまだ課題があるようで、低めには集められていた思うようにストライクをとれていなかった。この日奪った三振8個のうち6個がストレートで、ここぞというときにはストレートというピッチングであった。今日の市立浦和相手にはストレートで押すことができたが、強豪相手となると今のストレートだけでは厳しいだろう。

とはいえコントロールがよく、ゲームメイク能力も高そうなので大会の序盤などは安心して任せられそう。ただ体格はガッチリしているし、冬を越せば球威が増してくる可能性も十分にある。浦学はエース佐野、2番手清水ともにサウスポーであるために、是非とも仲里ら右腕にも台頭して欲しいことだろう。

20161120浦和学院 仲里
6回無失点の好投をみせた仲里


余談
女子部員もベンチ入りできる大会
この試合、市立浦和の伝令にはベンチから背番号13をつけた女の子?と思われるが駆けつけていた。調べてみると市立浦和には女子部員も在籍しているようであった。この大会は市民大会ということで、高野連主催でないということなので、こういうことも可能だったのであろうか?
市浦和の女子部員・広瀬毬子は小4からプレー/埼玉

テーマ : 高校野球
ジャンル : スポーツ

明治神宮大会(高校の部)総括+ベストナイン

明治神宮大会も終わったので、簡単に高校の部から総括を…。

明治神宮大会にしては珍しく本命とされたいた履正社が優勝した。エース竹田は20 1/3回で1失点とこの大会のMVPともいえる活躍。他に松井・田中も大崩れすることなく、しっかりと投げれていて選手層の厚さを発揮していた。打線は中軸の当たりはいまひとつでしたが、下位の片山・松原が大暴れしました。注目の安田は1・2回戦とノーヒットも、準決勝で2ベースを放ち復調の兆しを見せると、決勝戦では3ラン+決勝犠飛としっかり本来の役割を果たしました。

準優勝の早稲田実業は、清宮が東京大会終盤の不調から完全復活し、4番野村も清宮と肩を並べるレベルにまでなってきた。そのまわりを打つ野田・橘内ら巧打者もしっかりと活躍できていて、打線の方は申し分なし。ただ本来弱いと言われていた投手陣は、エース中川の体調不良という負の要因はあったものの決勝で脆さを露呈してしまった。ただ登板した4投手のうち3人が1年生であり、元スーパー1年生の服部も何とか抑えるすべは身に着けてたので、冬場を越えれば楽しみだ。

4強の福岡大濠バッテリーはこの大会のベストバッテリーといいたい内容だ。明徳義塾戦では三浦が安定したピッチングで完封、女房役の古賀も好リードに先制ソロと大活躍であった。三浦が連投した早実戦では敗れてしまったが、強烈なインパクトは残した。その大濠に敗れた明徳義塾は、初戦で作新学院相手に夏の甲子園のリベンジを達成。2回戦では大濠の三浦の前になすすべ無しという感じであったが、この2戦の中でこの大会から背番号1を背負う北本がエースとしてめどが立ったのはよかった。

もう1つの4強の札幌第一は、高校の部で唯一2年連続出場となった経験からか、初戦で5点差をひっくり返して勝利。エース富樫が打たれるも、それを鈴木ら打線で粘り強く追い上げて、最後はサヨナラ勝ちをした。

静岡・仙台育英・作新学院らの強豪は初戦で敗れてしまったが、それぞれ強さの片鱗は見られたし、センバツでも十分に上位を狙えるチームであった。


以下勝手に選んだベストナイン↓
ポジション名前高校学年備考
投手竹田履正社決勝での高リリーフを含む、20 1/3を投げて1失点。優勝の最大の立役者。
捕手古賀福岡大大濠明徳戦での先制ホームランに、キャッチャー転向3カ月とは思えない守備
一塁手清宮早稲田実業7打数5安打1ホーマー。出塁率は.857と東京大会終盤の不調から完全復活
二塁手松原履正社15打数7安打7打点をマークした、身長186㎝の超大型セカンド
三塁手野村早稲田実業9打数5安打5四死球。準決勝では2ベースが出ればサイクル安打の活躍。
遊撃手今井明徳義塾作新学院戦で先制ホームラン。安定した守備と器用なバンティングが目立った。
外野若林履正社履正社の4番として毎試合ヒットを放ち、また主将としてもチームを優勝に導く。
小西早稲田実業初戦の静岡戦で決勝打を含む3打点の活躍。
平野福岡大大濠明徳戦でのフェンスにぶつかりながらのキャッチは今大会のベストプレー


他にも三浦(福岡大大濠)・片山(履正社)は素晴らしい活躍で、1回戦で敗れたためにちょっと…ということで選出を見送られましたが、嶋谷(宇部鴻城)・鈴木(作新学院)らの活躍も素晴らしかったです。

20161013履正社 竹田
この大会のMVPといえる活躍をみせた履正社のエース竹田


以上。
明治神宮大会(高校の部)総括でした。


テーマ : 高校野球
ジャンル : スポーツ

履正社×早稲田実業【明治神宮大会】

明治神宮大会の高校の部決勝。早稲田実業VS履正社という東西の雄を見に神宮へ。平日にもかかわらず神宮の内野席はほぼ満員という盛況ぶりでした。


試合スコア

Team 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
履正社 0 1 3 7 0 0 0 0 0 11
早稲田実業 1 0 5 0 0 0 0 0 0 6

履 松井・田中・○竹田ー片山
早 中川・●赤嶺・池田・服部ー雪山

※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください

早稲田実業
20161115早稲田実業

履正社
20161115履正社

20161115早実 清宮
先制ホームランを放った清宮

20161115履正社 片山
3回にとどめとなる3ランを放つ片山

20161115履正社優勝
優勝決定の瞬間の履正社

Topic
安田復調
この試合は早実清宮VS履正社安田という来年のドラフトの中心となるだろう東西のスラッガー対決としても注目を集めていた。東京大会の決勝で5三振を喫するなど不調であった清宮だが、この大会では復調。その一方安田は仙台育英戦・福井工大福井戦ではノーヒットと苦しみ、準決勝の札幌第一戦でやっと神宮初安打が出たという状況であった。

そんな安田であるがこの日は3回の第2打席で勝ち越しとなる高校通算44号の3ランを放つ。逆転された後の4回には、西山のタイムリー2ベースで同点とした後に、きっちりと犠牲フライを打ち、この試合の決勝点をたたき出した。最後の最後の試合で安田が完全復調を果たし、4打点の活躍で勝利した履正社。まだちょっと早いですが、秋春連覇に向けて役者はそろったようです。

20161115履正社 安田
決勝点となる犠飛を放つ安田


ヒット数では上回ったが…
スコアでは6-11と5点差で負けた早実だが、安打数では14-13と履正社を上回った。ただ4回以降、履正社のエース竹田から11人のランナーを出すも、併殺3つなどで無得点だったことが非常に痛かった。

特に6番小西は4回1死満塁のチャンスではサードゴロ併殺、9回無死1・2塁のチャンスではサードライナーを放ちランナー戻れずと、ここ1番というところで2つのダブルプレーを献上する形になってしまった。そのどちらの打球も強烈なもので、初戦では3打点とラッキーボーイ的な存在であった小西が逆に「ついていない男」となってしまった。

20161115早実 小西
この日はとことんついていなかった小西


やはり課題は投手陣
もともと投手力に課題があり、東京大会の制覇も容易ではないと言われていた早実。しかしこの大会から背番号1を背負うことになった中川が準々決勝・準決勝と無失点ピッチングを繰り広げるなど、清宮が不調に陥っても、投手陣を中心にカバーして明治神宮大会にコマを進めた。明治神宮大会でも初戦の静岡戦、準決勝の福岡大大濠戦と投手陣が粘ったことが大きな勝因であった。

しかしこの日は先発した中川は安田に3ランを浴びるなどして、3回4失点で降板。東京大会の決勝から1番頼りになっていたリリーフ赤嶺を4回のマウンドに送るもまさかの7失点と、この決勝では投壊してしまった。1年生が多い投手陣なので、勢いに乗れば強いというところもあったが、真の力はまだまだである。

3番手池田が3回無失点、4番手服部が2回無失点とこの2人が後半は履正社打線を見事に抑えたのは収穫であるが、センバツに向けてはやはり投手陣のレベルアップが必要であろう。

20161115早実 池田
5~7回を1安打無得点に抑えた池田は早実投手陣の期待の星


Pickup Player
竹田祐 履正社2年 ピッチャー
寺島や山口の陰に隠れてはしたが、もともと140㌔を越える本格派右腕であった竹田が履正社新チームのエースとなった。大阪大会~近畿大会~明治神宮大会の準決勝まで計13試合に登板、11先発7完投という見事なピッチングでチームを明治神宮大会化粧まで導いた。

竹田はこの日も2回戦・準決勝に続いてリリーフとして待機。本来は試合終盤に登板する予定であったが、先発の松井、2番手田中が3回に打ち込まれ、早くも3回にはマウンドに上がることになる。いきなり早実が押せ押せのムードの中、1・2塁のピンチであったが、早実の1番野田を切れ味の鋭いスライダー3球で三振にとって早実の流れを断ち切った。

その直後に打線が大逆転すると、4回以降はランナーを多く出すものの粘りのピッチングを展開し、スコアボードに0を並べていく。8回には2死からそれまで2四球と勝負できていなかった清宮を迎えると、ギア全開で自己最速を更新する144㌔でキャッチャーフライに打ち取った。この日は強打の早実打線とあって変化球が多めの竹田であったが、9回もストレート主体のピッチングで自己最速をさらに更新する145㌔をマークした。

結局3回からリリーフして 6 1/3回を無失点の好投。この大会合計で 20 1/3回1失点という見事なピッチングでチームを優勝に導いた。明治神宮大会のMVPという賞があれば、それを受賞していたのは間違いなく竹田であった。

20161115履正社 竹田
6 1/3回を無失点の好リリーフでチームを優勝に導いた竹田

テーマ : 高校野球
ジャンル : スポーツ

東海大北海道×日本文理大【明治神宮大会】

明治神宮大会2日目の第3試合は東海大北海道(北海道)☓日本文理大(九州)という日本の北端と南端の戦いです。

試合スコア
Team123456789R
東海大北海道1010010003
日本文理大0000100012

東 山根・〇水野ー廣辻
日 ●弘中・清松・古村・坂本ー柏木

※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください

東海大北海道
20161112東海大北海道

日本文理大
20161112日本文理大

20161112東海大北海道 長田
1回と3回にそれぞれタイムリーヒットを放った長田

20161112東海大北海道 山根
先発の山根は4回まで見事なピッチングも5回に3連続四球で降板した

20161112日本文理大 犬塚
日本文理大の2点はいずれも犬塚のバットから生まれた


Topic
DHなしを有効活用
明治神宮大会はDH制を採用していないために、普段DHありのリーグで戦っているチームにとっては、普段打席に立っていない投手も打席に立たなくてはいけないという課題がある。この東海大北海道、日本文理大も普段のリーグではDH有で戦っているチームだ。

しかしこれを逆手にとって有効に使えたのが東海大北海道。6回表1死2塁という場面でバッターは9番ピッチャーの水野。点差は1点だけという状況だが、前の回からリリーフしたばかりのエースとあっては代打は使えない状況だ。しかしその初球2塁ランナーの中西が3盗成功!日本文理バッテリーも普段は打席に立たないピッチャーとあって油断していたところをつかえれた感じだ。そしてその次の球で東海大北海道はスクイズを決行。水野がバントをうまくサード前にころがし、サードのエラーもあって水野自身もセーフとなった。

相手バッターが普段打席に立たないピッチャーというところから生まれた油断をついてとった見事な1点であった。結局3-2で勝利したために、この3点目の価値は非常に大きなものであった。

こんなDH解除というのも、明治神宮大会の1つの見どころかと思うので、注目してみては?


1球で降板の先発投手
日本文理大の先発は弘中であったが、プレイボール初球を竹中にセンター前に運ばれると、いきなり降板…場内がざわめいた。その1球は140㌔を記録していたので、故障という可能性も少なそうだし、試合後に中村監督が「私のやり方では普通」と語ったように、日本文理大としてはこれは列記とした投手交代であった。ただ日本文理大はピッチャーを頻繁に交代させるマシンガン継投は知っていたが、これはさすがにやりすぎだろうと思った。

こんなことをしてしまうと流れは悪くなるもので、代わった清松はバントの後に長田にタイムリーを浴びて先制を許してしまう。そしてこの1点(ランナーを出した弘中の自責点)が決勝点となったために、弘中は負け投手となってしまった。先発投手が1球だけしか投げずに負け投手になったのは史上初らしい。

この大会後は不安のある肩肘の検査を受け、結果次第では野球を辞める可能性もあるという弘中。しかし投じた1球はコースこそ甘かったものの、勢いのある球であり、中村監督も球威ではチームNo1と評価する。来年ぜひともこの舞台に戻ってきて、今度は1試合投げ抜くぐらいのピッチングを見せてほしいものだ。

継投なんて必要なかった
継投の多い日本文理大にもエースは存在し、それが坂本である。坂本は如水館では左サイドの2番手ピッチャーでストレートも120㌔台であったが、日本文理大進学後に大幅に球速アップを果たし、田中(日本ハム)・栄(日本新薬)らが抜けた後エースを務めると、春にはリーグMVPを獲得した。

坂本はこの試合5回から4番手で登板すると、重心を低くしたスリークウォーターのフォームから自己最速を更新する147㌔をマーク
したストレートに、ツーシーム・スライダーを絡めたピッチングで東海大北海道打線に立ち向かった。6回に上記のように油断もあり水野にスクイズを決めらて失点したものの、5回4安打1失点というピッチングであった。

投げた球を見ていると、東海大北海道はよく4安打も打ったな…というほどの内容。大人しくエースを先発させていれば、1球交代することも、負けることもなかったのでは?と思わざるを得なかった。

20161112日本文理大 坂本
Max147㌔のストレートで5回1失点と見事なピッチングをみせた坂本


Pickup Player
水野滉也 東海大北海道4年 ピッチャー
緊急登板にも動じなかったDeNAのドラフト2位
東海大北海道の注目といえば、なんといってもDeNAにドラフト2位指名された水野。札幌日大高ではエースとして3年夏に南北海道大会準優勝。東海大北海道に進学すると、1年目から防御率1.05の活躍で新人賞を獲得するなど活躍。チームを2年連続大学野球選手権出場、この秋の明治神宮大会出場に導いている。今年の春は大学野球選手権で立命館大から16奪三振完封勝利をあげて、大学日本代表にも選出され、ドラフト2位へとつながった。

しかしこの日の東海大北海道の先発は、水野とともに右サイドのエース2枚看板でチームを牽引してきた山根が先発。山根はいい感じに力の抜けた安定したピッチングで、4回まで日本文理大打線を2安打無得点に抑えていた。しかし5回になると突如乱れて、3連続四球で無死満塁のピンチを招き、ここで東海大北海道は水野をマウンドに送った。

水野はファーストゴロの間に1点は失うも、2個の三振を奪うなどしてこの最大のピンチを最少失点で切り抜けた。その後も140~145㌔のストレートに、スライダー・シンカーなどの変化球がキレて、日本文理大打線を寄せ付けないピッチング。打っても普段は打席に立たないにも関わらず自身のスクイズで追加点をあげるなど順調そのままで、9回も2連続三振を奪い、あと1人というところまで来た。

しかしこれが全国のプレッシャーというものであろうか、そこから日本文理大の代打の主将乙津に2ベースを浴びると、1番犬塚にも2ベースを浴びて1点差。さらに四球で逆転サヨナラのランナーを出してしまう…。ここで迎えた3番高橋にショート内野安打を打たれるも、一気に2塁からホームを狙った犬塚がタッチアウトとなって、なんとか東海大北海道が逃げきった。

このように最後はだいぶヒヤッとしたが、それまでのピッチングはドラフト2位にふさわしい見事なものであった。次戦は東都チャンピオンの日大で、エース水野の先発が予想される。日大には小笠原・山田ら高校の同期と、東海林・松田ら高校の後輩が所属しているので、そこの札幌日大対決にも注目したい。

20161112東海大北海道 水野
5回からリリーフした最後まで1失点で投げぬいた水野


余談
踊り場の使い方は自由
神宮大会では東京六大学野球や東都大学野球のように1塁側・3塁側にそれぞれ応援用の踊り場が用意されている。日ごろから準備された応援団であれば、団長が真ん中に立ち、その横でチアが躍るというのが一般的な使い方だが、地方からやってきたこの2校はそれぞれ独特な使い方をしていた。

まず東海大北海道であるが、初回からチアの代わりにユニフォームを着た控え部員たちがキレっキレのダンスを披露し、弘中1球交代で騒然とした場内に笑いを与えて和ませていた。これを見る限り彼らはちゃんとダンスを練習してきたのだろうが、すぐにネタ切れ…。そして今度は何と組体操を始めた↓。ちなみにこの組体操、ピラミッドはうまくいっていたが、扇は全然できていなかった。

そしてさらに謎なのが、試合の終盤になるとチアが踊り場でダンスをする。「えっ、チアいたんかい!?」と誰もが突っ込みたくなる展開であった。

20161112東海大北海道 組体操
踊り場で組体操をはじめる東海大北海道の控え部員

一方日本文理大もわざわざ九州からチアを連れてきたようだが、応援団が控え部員とチアだけで全く噛み合っていない。序盤は控部員が踊り場で応援するのみで、チアはずっと座っていた。中盤になると、チアはひたすらタワーを作り、その横で応援団長の部員が持ちギャクをひらすら披露するというシュールな展開に…。最後はその応援団団長がタワーの上に乗るというコラボが発生して、少しは一体感が出てきたが…。おそらく連れてきたチアは応援用じゃなあくて競技用の方々だったんでしょうね…。神宮であんなたにタワー作ったり、回転して飛んだりしている人たちは初めて見た(でもあれファール飛んで来たらマジで危ない…)。

詳しくはコチラ↓
2016秋神宮大会 日本文理大 アクロバットチアによる応援+オマケ

試合もさることながら、そんな感じで応援席からも目の離せない試合でしした。

テーマ : 大学野球
ジャンル : スポーツ

静岡×早稲田実業【明治神宮大会】


さぁ始まりました明治神宮大会。2日目の第1試合の静岡VS早稲田実業です。

試合スコア
Team
1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
静岡 1 0 0 2 0 0 0 0 0 3
早稲田実業 1 0 2 0 0 0 2 0 X 5

静 ●池谷ー森
早 池田・服部・○赤嶺ー雪山


※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください

早稲田実業
20161112早実スコア

静岡
20161112静岡


20161112静岡 池谷
静岡のエース池谷は5失点完投

20161112早実 清宮
清宮は3打数2安打3得点とチームに貢献

20161112早実 赤嶺
7回からリリーフした3回無失点で勝利を呼び込んだ赤嶺


Topic
サプライズ先発池田
この日早実の先発マウンドに上がったのは1年生右腕の池田。誰もが予想していなかった先発ピッチャーであった。

横浜青葉シニアから入った期待の1年生であった池田だが、この秋の東京大会では背番号17でベンチ入りを果たすもピッチャーの序列としては5番手。ベンチ入りメンバーが20人→18人に減る明治神宮大会では当初はベンチ漏れするも、直前の変更で背番号11を手に入れた。ということで大会パンフには池田は載っていないので、メンバー発表のときにはマジで誰となった。しかし東京大会で先発として活躍し、この大会から背番号1を背負う中川が体調不良で投げられず…池田に先発のチャンスが回ってきたのだ。

池田は130㌔前後のストレートにスローカーブ・チェンジアップなどで緩急をつけたピッチング。初回に2死から3連打で先制を許すも、2・3回はコントロールがよくなり、静岡打線を3者凡退に抑えた。しかし4回に2本のタイムリーを浴びて同点とされると、次の回からは服部に交代となってしまった。

4回3失点ということで先発の役割は果たせなかった池田。事情が事情でもあるが、まだ神宮のマウンドは早かったかなということろはある。ただこの貴重な経験をもとに冬場の練習に励めば、センバツでは中川・赤嶺・石井とすでに3人の1年生投手が活躍する早実に、もう1枚1年生投手が加わる可能性は十分にある。

20161112早実 池田
先発に抜擢された池田であったが4回3失点で降板


清宮以上に勝負してもらえない野村
東京大会の決勝戦では清宮が5三振の中、サヨナラホームランという最高の結果を出して、その名をさらに全国に轟かせた早実の1年生4番野村。この日の野村の打席成績はその表れとなった。

①死球
②四球
③四球
④四球
なんと4打席とも四死球で打球を前に飛ばすことなく、全国デビューの初戦は終わってしまった。3打席目はランナー無しの場面だったのでファールで粘った末の四球であったが、ほかのランナーがいる場面での3打席ではバットを振ることすらしていない。この日は清宮は死球1個だけであったので、いかに野村が警戒されているかがわかる。

3打席目の四球以外は全て得点に繋がり、打線への貢献度は高かった野村であるが、次戦は豪快なバッティングを見てみたいものだ。


最後に地をみた1年生4番
東海大会を制した静岡の4番を務めるのは1年生の成瀬であった。成瀬は第1打席・第2打席でともに池田の球をセンター前に弾き返し、ともに得点に絡むヒットを2本放つなど、この日チームで唯一マルチヒットを記録。1死2塁で迎ええた第3打席では4球連続ボールで歩かされた。第4打席も併殺に倒れてしまったが、サードを襲った打球は強烈であった。

そんな打撃では4番の仕事を果たした成瀬であったが、神宮は苦い思い出の場となってしまった。同点で迎えた7回裏2死1・3塁で早実の5番小西の放った打球は成瀬の守るレフトの後方へ。成瀬は1度は追いついたように見えたが、風の影響もあっただろうか、ボールを捕れずに、決勝点となる2点が早実に入ってしまった。記録はヒットであったが、これは成瀬のミスと言われてもおかしくない打球であった。

1年で経験できたこの悔しさを、是非とも来年のセンバツで晴らしてほしい。

20161112静岡 成瀬
レフトを守る成瀬

Pickup Player
小西優喜 早稲田実業 2年 外野手
清宮・野村の後を打つ打者
清宮に続いて、上述のように野村も規格外の打者となってきて、簡単に勝負をしてもらえずにいる早実。となってくると、その2人の後を打つ打者はランナーが溜まった状態で回ってくることが多く、早実打線のキーマンとなってくる。

清宮・野村の後、新チームから早実の5番を務めているのが小西である。175㎝81㎏というガッチリした体格の小西はスラッガーとして1年秋からサードとして期待されていたが、イマイチ結果を出すことができずにいると、2年春には入学してきてた野村がキャッチャー→サードにコンバートされると完全にレギュラーポジションを失った。新チームでも東京大会は背番号14であったが、持ち前の打撃で5番ライトの座を掴むと、この明治神宮大会では背番号7に昇格した。

この日の小西は満塁のチャンスで回ってきた初回は押し出しの死球、清宮・野村の連続四死球で回ってきた第2打席では送りバントを決めるなど、打ってはいないものの得点には貢献してきた。そして最大の見せ場は同点の7回裏2死1・3塁で迎えた第4打席である。小西の放ったレフトへの大飛球は、上述のようにレフト成瀬の守備や風も逢いまみえて、レフトオーバー2点タイムリー3ベースというこの試合の決勝打となった。

決してすごくいい当たりというわけではなかったが、清宮・野村が歩かされるチームにおいて、この5番小西が結果を残したということは和泉監督にとっても大きなことであっただろう。

20161112早実 小西
決勝タイムリーを放つ5番小西

テーマ : 高校野球
ジャンル : スポーツ

「神宮枠」の無意味さを語る

明日から秋の最終決戦こと明治神宮大会が始まる。

2016明治神宮大会(高校の部)2

まずは高校の方から展望と優勝予想をしたいのだが難しい…。それはどこのチームも優勝に対する本気度が小さいからである。

高校の優勝チームには「神宮枠」が与えられ、いち早くセンバツ出場が確定するのだが、明治神宮大会に出て生きている時点でその地方の1位のチームだからセンバツはすでに確定したも同然。「神宮枠」を得た分は、その分繰り上がりで同じ地方のチームがセンバツ出場権を得る。これは見ている我々にとっては展開として面白いが、やっている本人たちにしてみれば神宮枠の価値は低い。

もちろん秋の全国1位という称号と大舞台で多く試合をできるメリットはあるが、それはこの寒い中の連戦でエースを連投させたりしてまで勝ち取るほどの価値のものではない。。去年も優勝候補とされていた大阪桐蔭や東邦は、それぞれ高山・藤嶋という大エースで初戦をとった後に、控え投手で臨んだ2回戦で敗れている。

そこでそんな中途半端な新宮枠に提案
①「神宮枠」なんてなくす
②いっそのこと「神宮枠」はセンバツじゃなくて、夏の選手権大会確定してしまう

①は元に戻すってだけですね。前は神宮大会で優勝しても、その場でセンバツが確定になるわけではなかったので…。人によっては「神宮枠」の存在すら知らいない人多そうですから、まぁなくてもいいでしょう。

②はちょっと大胆なこと言ってますねWまぁそういうことすると夏の予選の公平さ面白さが損なわれることにもつながってしまうのだが、秋の全国1位なのだから、本来はそれくらいの価値があってもいいものだと思う。

そんな神宮大会ですが、センバツ出場チームを早めに、しかも東京で、大学野球も合わせて見れるということでアマチュア野球ファンにとっては格好の大会。土日は神宮に赴く予定です。

あと優勝予想は履正社でw

テーマ : 高校野球
ジャンル : スポーツ

慶応大の新チームの中心は浪人生

慶応大 平成29年度新チーム始動

慶応は新主将に照屋(3沖縄尚学)が就任しました。これで昨年の重田(4佐賀西)に続いて2年連続で浪人の末に慶応大に合格した選手が主将を務めることになる。

今年のチームでショートを守った照屋とともにレギュラー格であった3年生は、岩見(3比叡山)と倉田(3浜松西)。主にレフトのレギュラーとして活躍した岩見は日本人離れしたパワフルな打撃が持ち味で先日の東京六大学選抜や、この度のユニバーシアードにむけた大学日本代表の候補合宿のメンバーにも選ばれたが、岩見もまた1浪の末に慶応大に合格。今年からセカンドのポジションを射止めた倉田は高校時代から「浜松のイチロー」と呼ばれていた選手ですが、倉田に関しては2浪の末に慶応大に合格している。

名実ともに最高学年の浪人経験者3人がチームの中心となっていくことになる。

大学球界で活躍するような選手はやはり野球推薦で現役で大学に合格する選手が多く、浪人ともなると貴重な1年を棒に振ることどころか、ブランクで力が落ちてしまうことすらある。ただそんな中でも強豪の慶応大のレギュラーを獲得した3人はたたえるべき存在であるし、そこまでして慶応に入学した強い思いやハングリー精神といったものは他の選手にはない武器なのかもしれない。

そんな大学球界ではちょっと異色の選手たちがひっぱる来年の慶応に注目です。

20160408慶応 照屋
新主将に就任した照屋


テーマ : 大学野球
ジャンル : スポーツ

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