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2016年に観戦した個人的なベスト試合5(高校・大学)

計算してみたら今年はなんと180試合ものアマチュア野球の試合を見ていたようです。個人的にも驚き…。

内訳は
高校野球:112試合
大学野球:54試合
社会人野球:14試合

そんな中で個人的に見ごたえがあったと思う試合ベスト5を高校野球編と大学野球編に分けて勝手に発表したいと思います。

まずは高校野球編

5位 横浜6-5東海大相模【4/24 春季神奈川大会準々決勝@保土ヶ谷】
夏に向けて普段は戦力を明かさない春季大会だが、神奈川の両雄がお互いベストメンバーで挑み意地のぶつかり合いとなった1戦。自力でまさる横浜が初回に新4番村田の2ランで先制するも、相模が横浜のミスから追いつき、また横浜が2点を勝ち越すも、その直後に相模が山田啓の2ランで追いつき試合は延長戦へ…。試合は延長10回に藤平のタイムリー2ベースで勝ち越した横浜が勝利し、そのまま春季大会優勝。秋・春・夏と神奈川では負けなしだった横浜を1番ヒヤヒヤさせたのはやはり東海大相模であった。
横浜 藤平
決勝タイムリーを放った藤平

観戦記:横浜×東海大相模【春季神奈川大会】

4位 木更津総合1-2秀岳館 【4/24 センバツ準々決勝@甲子園】
センバツの準々決勝は強打の秀岳館打線相手に木更津総合の早川が見事なピッチング。4番鳥海のタイムリーで先制した木更津総合が1-0とリードしたまま9回を迎える。秀岳館は粘り2死3塁で5番天本。カウント3B2Sからの早川渾身のアウトコースのストレートでゲームセットに思えたが、判定はボールで四球。続く廣部がしぶとくライト前に運んで同点とすると、続く堀江がセンターオーバーのサヨナラタイムリーを放った。

20160328秀岳館 堀江
サヨナラ打を放つ堀江


3位 習志野4-3東京学館浦安 【7/23 夏季千葉大会準々決勝@県営千葉】
夏の千葉の準決勝は、前の試合でエース黒田がノーヒットノーランを達成して勢いに乗る東京学館浦安と、習志野の対戦。試合は東京学館浦安が勢いそのままに初回に3点を先制し、その語もチャンスを作り続ける無得点。習志野は7回からリリーフした並河が投打に活躍し1点を返して、2点差のまま9回を迎える。習志野の9回表の攻撃の先頭打者大倉は平凡なレフトフライであったが、これをレフト高橋聖が落球。これに黒田も動揺したか内野安打と死球で満塁とされると、再び並河に逆転のタイムリー2ベースを浴びてしまった。最後はプレッシャーの前に経験の差が出てしまった試合であった。

20160723習志野 並河
好リリーフに逆転タイムリーの並河


2位 木更津総合1-0東海大市原望洋 【7/23 夏季千葉大会準々決勝@千葉マリン】
秋に千葉を制した木更津総合、その木更津総合を破って春に千葉を制したのが東海大市原望洋という事実上の決勝戦ともいえるカードとなった千葉の準々決勝。木更津総合の先発はエースの早川、東海大市原望洋は153㌔右腕の島をリリーフに回し、春に木更津総合を倒した立役者である金久保の先発で始まった試合はハイレベルな投手戦。木更津総合が3回に峯村の犠飛で先制。東海大市原望洋は7回途中からリリーフした島がパーフェクトピッチングを見せるも、早川の前に1本出ずに完封負け。今年の高校野球で1番レベルの高いと言っても過言でない投手戦であった。

20160723木更津総合 早川
見事完封勝利をあげた早川

観戦記:木更津総合×東海大望洋市原【千葉大会】


1位 日大三6-8早稲田実業 【11/3 秋季東京大会決勝@神宮】
西東京の両雄の対戦となった秋の東京大会決勝は、清宮フィーバーで神宮に大行列ができる中始まった。試合は4-4のまま9回を迎えると、9回表に日大三がこの日大当たりの金成のタイムリー2ベースで勝ち越し勝負あったかに思えた。しかし9回裏に疲れがピークに達していた日大三の桜井から、早実は西田がタイムリー3ベースを放ち1点差。さらに無死1・3塁となったところで清宮を迎える。2球目にワイルドピッチで早実が同点に追いつくも、清宮はこの日5個目の三振を喫する。球場がどよめきに沸く中、続く野村が桜井のスライダーを捉えると打球はライトスタンドに飛び込むサヨナラ2ラン。両チームともにセンバツで見たいと思うまさに死闘であった。

20161103早実 野村2
サヨナラホームランを放ちホームインする野村

観戦記:日大三×早稲田実業【秋季東京大会】



続いて大学野球編

5位 桐蔭横浜大1-0神奈川大 【4/23 神奈川大学野球リーグ@浜スタ】
桐蔭横浜大の高橋拓、神奈川大の濱口というドラフト候補にもあがる屈指の両左腕の先発で始まった試合は、お互いの意地がぶつかり合うような投手戦。9回が終わっても0-0で試合。1死満塁から始まるタイブレイクに入ると、10回表に桐蔭横浜大は島田の犠飛で1点を先制。10回裏を高橋拓がキャッチャーフライ、三振と抑えて桐蔭横浜大が勝利し、桐蔭横浜大が春のリーグ制覇に繋げた。タイブレイクでも両チームのノーヒットの中の決着というとてもハイレベルな投手戦であった。

桐蔭横浜大 高橋拓

観戦記:桐蔭横浜大×神奈川大【神奈川大学野球連盟】


4位 早稲田大2-3明治大 【4/15 東京六大学野球リーグ@神宮】
春のリーグ戦ここまで負けなしであった明治大と、前年度王者の早稲田大の対戦。明治の先発柳は5回までパーフェクトピッチングを見せるも、6回に木田に同点ソロを浴びるとリズムが狂いだし、8回には吉見に勝ち越しのタイムリー2ベースを浴びる。ただ明治はその裏に吉野から佐野がタイムリーを放ち同点。試合はリリーフした明治大:星、早稲田大:小島の好投で延長戦に入る。点が入りそうにない気配で迎えた11回裏、明治大は先頭の4番牛島がこの日2本目となるホームランをレフトスタンドに叩き込んでサヨナラ勝ちを納めた。

20160515明治大 柳
5回までパーフェクトピッチングをみせた柳

観戦記:5/14 早稲田大×明治大【東京六大学野球リーグ】


3位 東大4-3立教大 【10/8 東京六大学野球リーグ@神宮】
秋はここまで勝利のない東大であったが、2-2のまま9回を迎えると、9回表に楠田が勝ち越しのタイムリー2ベース。そして9回裏に、肩の不調で秋はここまでリーグ戦登板のなかった宮台をマウンドに送る。宮台は球速は140㌔を超えていたものの、制球が定まらずに押し出しで同点とされる。しかし延長10回に西のタイムリーで再び勝ち越すと、最後は柴田が締めて秋初勝利。宮台の不調をチーム全員でカバーしてつかみ取った見事な勝利であった。

20161008東京大 宮台
この試合は秋季リーグの宮台の唯一の登板となった


2位 中京学院大5-4奈良学園大 【6/11 全日本大学野球選手権準決勝@神宮】
中京学院大×奈良学園大という予想外の組み合わせとなった大学野球選手権の準決勝。試合は奈良学園大が4-2とリードしたまま9回を迎える。しかし中京学院大は3連打で1死満塁とすると、2番南はサードゴロ。奈良学園大5-4-3と繋ぐも1塁はギリギリセーフ。2死1・3塁という状況で、後に巨人にドラフト1位指名される吉川を迎えると、奈良学園大はサヨナラのランナーを2塁に進めるというリスクを背負ってまで吉川を敬遠。しかし続く4番石坂に逆転のタイムリーを浴びてしまい敗戦。これで勢いに乗った中京学院大は大学野球選手権を制した。

201600611中京学院大 吉川
この大会で一気にスターとなった吉川

観戦記:中京学院大×奈良学園大【全日本大学野球選手権】


1位 国際武道大0-1東海大 【10/31 横浜市長杯1回戦@浜スタ】
明治神宮大会の出場をかけた横浜市長杯の1回戦は、国際武道大×東海大という兄弟校のような対決。両チームのスタメンには東海大系列が多く、伊藤(横浜)・青島(東海大相模)という神奈川の両雄の元エースが3年ぶりに浜スタで投げ合うという試合であった。試合はその両投手の見事な投手戦であったが、東海大が4回に森下のソロで先制。東海大の青島は、アウトコースのコントロールが抜群で、東海大相模の先輩後輩4人が揃う国際武道大打線から11連続三振を奪うなど圧巻のピッチング。青島の18奪三振完全試合という偉業で東海大が勝利しまいした。

20161031東海大 青島
18奪三振完全試合の青島



以上になります。
今年もご愛読いただき、ありがとうございました。
来年はここに載るような試合くらいはちゃんと観戦記を書けるように頑張りますので、よろしくお願いします。


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テーマ : 高校野球
ジャンル : スポーツ

関東学院大2017年度新入部員

神奈川大学野球リーグ1部のチームは全てがスポーツ推薦合格者を発表。ということで、商大・神大に続いて関東学院大の新入部員の紹介です。

選手名 ポジション 出身校
松川 巧実 P 沖縄尚学
岩井 英寿 P 県岐阜商
青山 凌太朗 P 福岡工大城東
河合 海斗 P 関東第一
阿部 光輝 P 駒大苫小牧
金澤 祐汰 P 北海道栄
林 明良 P 横浜隼人
上村 剛輝 P 豊川
古田 雄也 C 豊川
狭間 悠希 C 富山第一
山口 寛貴 C 福岡工大城東
古寺 宏輝 1B 大阪桐蔭
押川 魁人 2B 津田学園
岩城 竣貴 2B 富山第一
冨田 慎太郎 3B/1B 龍谷大平安
米満 巧 3B 九州学院
秋山 魁斗 3B
明秀学園日立
土井 剛太 SS 鹿児島実
中村 太紀 SS 愛工大名電
須田 裕基 ? 山梨学院
金子 佳樹 O 東海大菅生
川端 大輝 O 九州国際大付
関 龍摩 O 福井商
福山 将真 O れいめい


今年は大阪桐蔭・龍谷大平安といった関西の超強豪校の主軸が入学するなど、年々全国から有力選手が集まりつつある関東学院大。北は駒大苫小牧、南は沖縄尚学ともはや全然関東ではありません。


チームの課題である投手陣には強力なサウスポーが3人入学。横浜隼人でエース格として活躍した林明は、2年夏には横浜戦で先発して、横浜をあと1歩まで追い詰めた、力強い球が武器の左腕。横浜隼人といえばライバルの横浜商大や神奈川大への進学が通例となっていえるが、ライバルから奪えたことも大きい。金澤は秋・春と北海道準優勝を成し遂げた左腕で、スリークウォーターからクロスファイヤー気味の球が武器。阿部光は駒大苫小牧の左のエースで、Maxは140㌔を超える。右腕だと春・夏と甲子園に連続出場した関東一の河合は安定感がありゲームメイクに優れた右腕である。

野手の注目は大阪桐蔭・龍谷大平安の中軸をつとめた古寺・冨田の両スラッガー。古寺はパワフルな打撃が武器のファーストだが、スイングに無駄がなく昨秋は打率が5割を超えた。冨田は昨秋に13本塁打をマークしたスラッガー、2年春からコンバートしたサード守備にも安定感があり、センバツベスト4進出に貢献した。夏の甲子園に出場した富山第一からは3番岩城・4番狭間の中心選手2人が入学。岩城は50㍍6秒をきる俊足にパンチ力・ミート力も兼ねそろえた万能型の内野手。セカンドながら140㌔を超える球を投げられるほどの強肩でもある。狭間は甲子園初戦の中越戦では盗塁3個を刺した強肩が武器のキャッチャー。右方向にも強い打球を飛ばすことのできるパワフルな打撃も武器。中村は愛工大名電で打力のある1番ショートとして夏準優勝に貢献した。


20160815富山第一 狭間
富山第一:狭間

龍谷大平安 冨田
龍谷大平安:冨田


テーマ : 大学野球
ジャンル : スポーツ

履正社という名の大阪選抜


高校女子駅伝で大阪薫英女学院が優勝の監督は履正社安田の父親ということで、女子高校駅伝の記事から安田が大阪選抜で台湾遠征中ということを知ったので、調べてみると大阪高野連のHPに選抜メンバーが載っていました↓

背番号氏名高校ポジション
1竹田 祐履履正社P
2田中 雷大履正社P
3松井 百代履正社P
4森田 輝上宮太子P
5千代 七世近大付P
6植田 健人興国P
7牧野 斗威北野P
8片山 悠履履正社C
9保坂 大河近大付C
10辻  晃志大冠1B
11松原 任耶履正社2B/1B
12酒井 航桜桜宮2B
13安田 尚憲履正社3B
14山本 皓司上宮SS
15宮風 魁人大商大堺SS
16若林 将平履正社O
17筒井 太成履正社O
18石田 龍史履正社O/1B


とは言っても大阪選抜というのに18人中9人が履正社。監督も岡田監督で大阪桐蔭の選手は0。この試合の期間が12/23-30ということで、地方メンバーの多い大阪桐蔭の選手は里帰りしているということでしょうか?他にも加藤(大坂偕星)ととかも選ばれていてもおかしくないけどいないので、一部の高校は選手を出してないようである。大坂偕星の場合は遠征なんてしているヒマあったら練習するという考えかもしれないが…。

つい先日までウインターリーグやっていたほどだし台湾は暖かいのだろうけど、まぁこのオフシーズンにわざわざ海外まで行って実践というのは調整の上でかなり面倒くさいことは確か…。県とかで選抜チームを組んで何かやるというのはいいと思うけど、やるなら選手の成長の場となるべきものにすべきであり、今回のようにデメリットがあるのはどうか…。国際交流も大事かもしれないが、県の選抜チーム同士で試合とかしれくれたほうが楽しいし、やりがいもあると思う。

今回でいえば、履正社の岡田監督が監督に任命されて、選手が集まらないので結局自チームの選手を連れていくことになったのだろう(まぁ大阪桐蔭でな出ないなら真面目に選んでも履正社がこのくらいの割合占めるだろうが…)。ただここまでやるならもはや履正社が遠征すればいいじゃないかと思う。

そんな履正社という名の大阪選抜チームは24日から台湾のチームと試合をしていて、今のところ1勝2敗という成績。
12/24  大阪府選抜 5 - 11 高苑工商
12/25 大阪府選抜 3 - 2 台中興大附農 
12/26 桃園市平鎮高中 8 - 9x 大阪府選抜 

微妙な大阪選抜となってしまったが、まぁ履正社をはじめとする選手たちには台湾観光でもして楽しんでほしいものだ。

20161030履正社 安田
父親は高校女子駅伝の優勝監督、息子は大阪選抜で台湾遠征中の履正社:安田

テーマ : 高校野球
ジャンル : スポーツ

東洋大2017年度新入部員

東洋大が2017年度の新入部員を発表した。

選手名 ポジション 出身校
村上 頌樹 P/O 智弁学園
山下 宏史郎 P 関西
内池 翔 P 桐生第一
神田 大雅 P 大商大堺
小林 玲雄 P 佐久長聖
鈴木 拓人 P 聖光学院
山崎 基輝 C 愛工大名電
笹倉 大輔 C 東洋大姫路
梶山 直暉 C 浦和学院
大川 直也 3B/P 成田
諏訪 賢吉 SS/3B 浦和学院
大堀 智哉 1B 千葉黎明
酒巻 翔 3B/1B 成田
杉本 勇 2B 中京大中京
小林 直輝 SS/2B/3B 八戸学院光星
納 大地 O/2B 智弁学園
井奥 泰誠 O 東洋大姫路
安田 怜央 O 愛工大名電


今年は1部に復帰して、春・秋ともにリーグ戦2位という好成績を収めた。その恩恵か、新人選手獲得の面でも復権したという印象がある。その象徴的なのが智弁学園と浦和学院だ。センバツ優勝の智弁学園はそれまでは東洋大というルートはあまりなかったが、夏の甲子園あたりからエース村上、U18代表にも選ばれた核弾頭の納の入学が報道されていた。浦和学院は森監督が東洋大出身ということで、もともとはお得意様であったが、近年は立教・明治・早稲田などの六大学勢に主力選手が入学しがちであった。しかし今年はオリックスに入団(育成)したエース榊原を除けば、1番の主力といえる諏訪・梶原の2人が入学と「主力は東洋」という傾向が戻ってきた。

目玉はなんといってもセンバツ優勝投手の村上。Max145㌔のストレートは回転がよく空振りをとれる球であり、スライダー・カーブ・チェンジアップなどの制球力も抜群。センバツでは57回3失点という圧倒的なピッチングに加えて、決勝戦でサヨナラ打を放つなど打力もある。来年の大学入学予定の選手の中でも完成度は1位2位を争う存在であり、1年目からの活躍が期待される。同じタイプの投手である主将飯田(4常総学院)からも色々学んでほしい。神田は大商大堺→東洋大という初めて(?)という進路。2年秋には大阪桐蔭相手に8回1失点の好投を見せて、大阪優勝に貢献。Maxはまだ140㌔であるが、188㎝85㎏という体格から見れば、まだまだ球速は上がりそうだ。甲子園に出場した鈴木拓・内池の両左腕も注目だ。鈴木拓は軟式出身ながら球速を140㌔まで伸ばし、2年春には完全試合を達成するなど成長した左腕。3年春に肩を痛めて、夏の甲子園では絶不調であったが、復活すれば心強い存在だ。内池は右バッターの内角へのストレートが武器の左腕。2年秋の関東大会では、圧倒的に有利といわれたスーパーシードの浦和学院相手に1失点完投勝利をあげて、センバツへの切符を手にした。因縁の相手の浦和学院勢とチームメイトになることになる。

野手ではまず浦和学院コンビに注目。諏訪は走攻守の3拍子揃った内野手であり、2年春のセンバツでは1番サードとしてベスト4に貢献。当時2年生ながら唯一U18日本代表の1次候補にも選ばれた。3年春からはショートに転向するも、すぐにモノにして見せるなどセンスの高さもうかがえる。梶山は重心を低くして左右に打ち分けるバッティングが武器で、秋には浦和学院の4番を務めた強打の捕手。体格といい森友哉(西武)を彷彿とされる選手である。山崎は1年秋から愛工大名電の正捕手の座を獲得した、同じく左打ちの強打の捕手で高校通算30本塁打。倉野監督からキャッチャーとしてのセンスも高く評価されている。納は村上とともにセンバツ優勝に貢献し、智弁学園の1番打者。センバツ準々決勝の龍谷大平安戦でのサヨナラタイムリー、U18アジア選手権決勝戦での決勝タイムリー(これによりMVPを獲得)などここ1番での勝負強さにも定評がある。成田からの入学も珍しいが、4番のスラッガー酒巻と、投手としての能力も高い大川の2人が入学。東洋大姫路の井奥は右のスラッガーとしての能力もさることながら、キャプテンとしての評価も高かった。

20160604智弁学園 村上
智弁学園:村上

20160501浦和学院 諏訪
浦和学院:諏訪

テーマ : 大学野球
ジャンル : スポーツ

JX-ENEOS2017年度新人選手

社会人野球ではJX-ENEOSが早くも来春に入社する新人選手を発表した。


選手名 ポジション 出身
左澤 優  P 横浜隼人→横浜商大
藤本 海斗 P 九州国際大付
須藤 隆成 C 創志学園→慶応大
真鍋 健太 2B/SS 早稲田実業→早稲田大
高橋 優斗 3B 愛工大名電



今年は山岡新監督が就任したJX-ENEOS。新たにスタートを切る意味でも選手の入替が多いかと思ったが、近年の不調ぶりと昨年に大量の10人以上の選手が入ったことから、今年はやや控えめな補強か?

新人選手の中でも1年目からの期待値が1番高いのが左澤。能見(阪神)を彷彿とされるようなフォームから、角度のあるストレートや多彩な変化球を投げ込む左腕。神奈川リーグで最優秀防御率2回、4年秋には6勝をあげて最優秀投手賞と1年目から先発の一角を担うには十分の実績だ。今夏の甲子園で164球の熱湯を繰り広げた九州国際大のエース藤本はMax148㌔を誇る本格派右腕。コントロールが向上すれば、高卒ながら早いうちからの活躍もあり得る。

山岡新監督の母校の早稲田大からは俊足が武器の内野手真鍋が入団。高校時代は重信(巨人)と同レベルの俊足コンビとして甲子園で活躍。早実で留年してしまい1年遅れで早稲田大に入学すると、4年春からセカンドのレギュラーを獲得し、打率3割を超える活躍をみせた。須藤も4年春に正捕手の座を獲得。4年秋には郡司(1仙台育英)にポジションを奪われたが、スイッチヒッターの強打の捕手は社会人で十分に活躍の場がありそうだ。愛工大名電の高橋は高校通算47本塁打の強打者。この夏は不振にあえいだが、走力や肩力も兼ねそろえていて指名漏れしたのは意外という逸材である。

20160131横浜商大 左澤
横浜商大:左澤

20161016早稲田大 真鍋
早稲田大:真鍋

テーマ : 社会人野球
ジャンル : スポーツ

日体大2017年度新入部員

首都大学野球リーグでは今年も日体大が先頭をきって、合格者を発表した。


選手名 ポジション 出身校
吉高 壮 P/O 明石商
森 博人 P 豊川
土谷 一志 P 長崎海星
木下 豪大 P IMGアカデミー
上羽 一平 P 紫野
山田 龍哉 C 広島国際学院
小口 丞太郎 C 関西中央
天野 涼太 1B 敦賀気比
松下 雄大 1B/2B/O 明石商
神田 将嗣 2B いなべ総合学園
荒 祐広 3B/O 常総学院
高垣 鋭次 SS/3B 智弁和歌山
酒井 盛光 SS 日体大荏原
和田 蓮次郎 SS 済美
関谷 将貴 SS/3B 春日部共栄
鶴田 純大 ? 近大付
松野 礼生 O 九州学院
前田 大輝 O 市尼崎
井上 凌 O 高野山
鈴木 海斗 O 常総学院
相曽 幸宏 O 帝京
宮木 紳道 O 日大三
小林 虎太郎 O/1B 作新学院
谷口 泰翔 O 日章学園


今年も多くの甲子園経験者を揃え、なかなかの面子が集まった。しかし投手陣を中心に例年に比べたらやや控えめかな…というところもある。

投手陣の目玉は明石商のエース吉高。170㎝と小柄ながらMax146㌔のストレート、SFFは精度が高くなかなかの代物で、その他フィールディングなども全体的に高いレベルを誇る。センバツでは藤嶋(東邦)率いる東邦から完封勝利をあげるなど、センバツベスト8の立役者となった。日体大のエース松本(2明石商)との共演や、春以降ダブルエースとして活躍した山崎(東海大入学予定)との対決も楽しみな要素である。豊川のエース森も140㌔を超えるストレートが武器の右腕。2年夏には甲子園ベスト8の中京大中京相手に7回1失点の見事なピッチングを見せている。壱岐島出身の土谷は海星で左腕の春田とともにダブルエースとして活躍して、センバツベスト8。2回戦では優勝候補の敦賀気比相手に完封リレーを演じた。

野手陣ではまず2人のショートに注目。高垣は智弁和歌山で4番ショートとして活躍した、強靭な下半身から鋭いスイングをする大型ショート。智弁和歌山の中でも1つ抜けた存在で、春の近畿大会では他のチームメイトが山口(履正社)に完璧に抑えられる中、唯一タイムリー+ホームランを放つなど大健闘した。春日部共栄の関谷は非常に高い守備力が売りだが、打っても3番など走攻守にレベルが高い。今季の春日部共栄No1をライバルの東海大や、噂されていた明治大を抑えて獲得したのは大きい。作新学院の小林はパンチ力とミート力を兼ねそろえ、5番打者打率.333で甲子園優勝に貢献。2年春の関東大会では吉田凌(オリックス)からホームランも放っている。宮木は日大三の1番センターで主将。2年連続で谷口→山中と日大三の主将が続いたこともあり、将来は主将になりそうな逸材である。中学時代には5冠を達成した枚方ボーイズの選手でもあり、高校の実績では差をつけられてしまった秀岳館のメンバーに大学では追いつきたい。敦賀気比の5番を打っていた天野はパンチ力が魅力の強打者。センバツで敗れた土谷と同じチームになるとは不思議な縁だ。小口はセカンド送球1.8秒の強肩と強打が魅力の捕手で、プロからも注目されていた。

20160709明石商 吉高
明石商:吉高

20160604智弁和歌山 高垣
智弁和歌山:高垣

テーマ : 大学野球
ジャンル : スポーツ

光星学院の主将の兄はまさかの…

光星学院の新チームの主将は小池智也。この秋は4番センター兼主将としてチームを牽引し、東北大会では2試合連続で3打数2安打と活躍するも、チームは仙台育英に敗れセンバツ出場を逃した。

そんな小池であるが、今年のセンバツには2年生で唯一ベンチ入りを果たすと、背番号18ながらも8番センターでスタメン出場。そのとき小池がアドバイスをもらったというのが兄の小池裕也であった。小池裕也は現在関西大野球部の4年。ここまで言うとわかった人も多いと思うが、小池は2012年春、エース藤浪(阪神)を擁してセンバツを制した大阪桐蔭の4番である。本来4番であった田端(日本ウェルネス大学北九州)が初戦で大谷(日本ハム)から死球を受けて戦線離脱すると、小池が次の試合から4番に座り、決勝戦の光星学院戦ではホームランを放っている。

そんな甲子園初制覇を狙った光星学院の夢を打ち砕いた小池裕也弟が光星学院にいるというのだから不思議な縁だ。これは幼い頃から親交があり、2012年のセンバツでサードを守っていた大杉(中京学院4年→王子入社予定)の勧めらしい。

もうセンバツは絶望となってしまったが、小池の活躍に夏は期待。甲子園に出場して、大阪桐蔭と対戦することになれば非常に面白いことになりそう…。

20160321光星学院 小池
来年夏には是非とも大阪桐蔭と対戦するところを見たい小池


テーマ : 高校野球
ジャンル : スポーツ

神奈川大2017年度新入部員

神奈川大が2017年度のスポーツ推薦合格者を発表しました。

選手名 ポジション 出身校
岩瀬 晴樹 P 昌平
近藤 宏俊 P 弥栄
坂口 蒼 P 鹿島
濱口 祐真 P 玉野光南
奥村 幸太 C 八戸学院光星
小野 智哉 C 東海大山形
田村 泰輔 C 横浜商
高橋 淳彦 1B 横浜隼人
松本 凌弥 1B 東邦
遠藤 駆 3B/SS 横浜
城田 錬 3B 大村工
中島 義広 SS/P 大宮西
石井 潤也 SS/O 埼玉栄
小林 龍輝 O 必由館
近藤 明弥 O 藤沢翔陵
平松 剛 O 島田商
松本 涼雅 O 平塚学園


秋はリーグを制した神奈川大だが、その内容はまだまだといったところ。大黒柱のエース濱口(DeNA1位)が抜けたこともあり、連覇には戦力の再構築が必要である。

右サイドの岩瀬はストレートの威力+変化球ともに完成度の高いピッチャー。2年時から昌平のエースを務め、2年春には5回まで浦和学院を抑えるなど好投をみせた。玉野光南の濱口は191㎝の大型右腕。この夏に甲子園出場と思いきや判定変更から逆転打を許し、甲子園を逃した悔しさを大学でぶつけて、Max136㌔のストレートが伸びてくると非常に面白い。エース濱口が抜けた後にまた濱口が入ってくるのも神奈川大にとっては縁深い。

野手では横浜・横浜商・横浜隼人・藤沢翔陵・平塚学園と神奈川県勢が集まった。中でも横浜のレギュラー→神奈川大は珍しく、強力横浜打線の中で何でもできるつなぎ役として平田監督から絶対的な信頼関係を得ていた遠藤。横浜ではサードであったが、ショートとしても高い守備力があり、1年目から出番がありそうだ。横浜隼人で5番を打っていた高橋はそのパワフルでチャンスに強い打撃のみならず、横浜隼人という大所帯をまとめていたキャプテンとしての能力も魅力。同じファーストで左の強打者の松本は、藤嶋・松山とクリーンアップを組んで春・夏連続で甲子園に出場した。奥村も主将・正捕手として光星学院を春・夏連続で甲子園に出場した。奇しくも夏の歴史的大逆転の試合を演じた東邦・光星学院の両チームの選手が大学では同じチームとなることになる。


20160730横浜 遠藤
横浜:遠藤

20160322東邦 松本
東邦:松本


テーマ : 大学野球
ジャンル : スポーツ

不来方の選出で思う、何でも公平性の高野連

21世紀枠の地区推薦校も決まりました。

東北では不来方(岩手)が地区推薦校に選ばれた。不来方は部員10人ながら、主将で4番でエースの小比類を中心に秋の岩手大会準優勝という快挙で21世紀枠としてはふさわしい活躍であったが、前にも書いた通り個人的には横手(秋田)が推薦されると思っていた→21世紀枠地区推薦校予想

なぜかというと…
不来方ではセンバツに選ばれる可能性が低いからだ

その理由は以下の3つ
①昨年21世紀枠では岩手県からは釜石が出場
昨年のセンバツに釜石(岩手)が出場したということで、同じ県から2年連続は選ばれにくいのでは?という話。過去に松江北→隠岐(島根)、女満別→遠軽(北海道)、海南→桐蔭(和歌山)と例はあるものの、選考基準があいまいな21世紀枠だけに2年連続で同一県から21世紀枠というのはレアケースだ。

②同じ岩手からは盛岡大付属が出場確実
東北大会で準優勝の盛岡大付属はセンバツが確定。つまり岩手県からはすでに1校の出場が確定しているのだ。21世紀枠と地域制は関係ないと言われてはいるが、昨年の長田選出により報徳学園落選などを見ていると実情は大きく関係がありそうだ。今年は逆に盛岡大付属を落とすことはできないので、代わりに不来方が落とされるという見方がある。

③部員10人ならば洛星の方が有力
不来方の近畿で推薦された洛星も部員10人ということで話題。京都でも超のつくほどの進学校であり、話題性だけでいえば不来方よりは上である。10人部員という理由で2チームが選出されるということは考えづらく、この部員10似んという不来方の1番の21世紀枠要素が弱まる形となってしまっている。


単純に東北の中で横手と不来方を比べて「どちらが21世紀枠にふさわしいか?」という話になったときには、不来方という結論は間違っていないと思う。ただその先の選考、つまりセンバツ出場校を決める際に、どちらが選ばれやすいのかというとそこは横手であり、あるいは弘前東なのかもしれない。不来方は21世紀枠にふさわしい活躍は見せたが、今年はあまりにも不利な要素が多すぎるのである。この一言で片づけてしまうのは酷かもしれないが、「今年は運がなかった」のである。

こんなことは東北の選考委員も分かっていることで、それでも不来方を選出するというのは疑問でしかない。ただここが高野連の体質であり、結局は「公平性」という一言に尽きるのだ。上記のような諸事情を考慮することは、当該校にとっては「公平でない」ことである、単純に横手と不来方を比較して不来方の方がふさわしいですとするわけだ。他の地区の選考とか、地域制とかは関係ないですと言われければいけないのだ。

話が変わるが、この秋の東京大会の決勝、清宮フィーバーで大行列が神宮球場にできていた。だが高野連は神宮球場のメインのチケット販売所は閉じたまま。これはチケット売り場を2カ所にしてしまうと、六大学の試合中から並んでいた人にとって不公平になるからであった。ただ結局チケット売り場を増やさなかったことで、行列の進みは悪く、試合開始に間に合わなかった人もいるという始末だ。

今回もこのように公平性に固執するばかりに、正しい決断ができなかったように思える。横手にせよ、不来方にせよ、推薦しても21世紀枠に選ばれなければ東北の高野連にとっては意味はない。一般企業ならこんな決断ばかりしていたら潰れるだろう。まぁ高野連が1度潰れるというのも、ある意味望むところではあるが…。

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国学院大2017年度新入部員

国学院大がスポーツ推薦合格者を発表しました。

選手名 ポジション 出身校
上出 拓真 P/3B/O 札幌第一
佐藤 良亮 P 文星芸大付
高崎 大幹 P 石岡一
日暮 寛太 P 東京学館船橋
諸見里 P 沖縄尚学
渡辺 P 尽誠学園
大坪 亮介 C 桐光学園
大野 亮太 C/1B 聖望学園
峯尾 京吾 C 東海大市原望洋
久保田 2B 龍谷大平安
戸堀 敦矢 2B 横浜
中村 康汰 SS/2B 遊学館
中山 遥斗 SS/3B 大阪桐蔭
米麦 圭造 SS 高松商
小川 龍成 SS 前橋育英
隈本 達也 O/1B 花咲徳栄
内藤 諒一 O 中京大中京
森田 涼雅 O 星稜


春も秋も東都の優勝争いに絡むなど安定感でいえば現在東都No1といっても過言でない国学院大。その実績を評価してか、年々強豪校からの入学者が多くなってきている。今年も札幌第一・聖望学園・東海大市原望洋・横浜・花咲徳栄というこれまでほとんど国学院大への入学者がいなかった強豪からの入学者がいる。

ただ投手陣は現在の2枚看板の清水・山岡がともにまだ2年生ということもあり、やや控えめな補強か?上出はエースとして札幌第一を引っ張りセンバツに導いた右腕。昨秋の北海道大会では3連投するなど、体の強さと安定感を兼ねそろえていて、縦のスライダーが武器である。佐藤良はまるで先輩の佐藤祥万(広島)を彷彿とさせるような左腕で、秋は選手権を制覇した作新学院相手に1失点完投勝利をあげるなどして秋・春とチームを栃木大会優勝に導いた。諸見里俊は、国学院大新主将の諸見里匠(3沖縄尚学)の弟であるが、シュートの兄とは違ってキレのある球が武器のサウスポーである。

野手は二遊間の選手がとにかく豪華である。まずセカンドでは、戸堀は横浜で1年夏からベンチ入りを果たした逸材で、華麗な守備に加えて、セーフティも得意だが、1発もあるというまさに万能型の選手である。センバツベスト4の龍谷大平安平安の1番バッターが久保田。こちらも前主将の久保田(4龍谷大平安)の弟である。ショートはまず1年秋から大阪桐蔭の1番を務めた中山。パンチ力のある積極的な打撃が持ち味だが、四球も選ぶことのできるまさに1番にうってつけのバッターであり、ショートの守備も強肩をぶきにセンスが光る。守備でいえば高校球界No1(個人的に)と言っても過言でないのが前橋育英のショート小川。その守備が武器の選手であったが、3年になってパンチ力がアップし、小柄ながら前橋育英の4番を務めるまでに成長した。米麦はセンバツ準Vの高松商の3番ショート。安定した守備に勝負強い打撃、そして主将としてのリーダーシップも魅力だ。キャッチャーも大物3人が入学予定。峯尾は1年夏に5番キャッチャーとして甲子園に出場。左打席からのパワフルな打撃に加えて、キャッチャーとしてのセンスの感じられる守備が魅力だ。大坪はU15で藤平(横浜→楽天D1)や鈴木昭(常総学院)とバッテリーを組んだキャッチャーで、1年秋から桐光学園の正捕手。3年時には打撃の調子を崩してしまったが、本来は4番を打ってもおかしくない選手で、リードにも定評がある。大野はしっかりとした下半身を軸に足を大きく上げて打つ、森智哉(西武)のような捕手。夏の埼玉大会では3ホーマーを放った聖望学園の4番である。その大野を埼玉大会の決勝で破った花咲徳栄の隈本は、2年秋から花咲徳栄の4番を務めた186㎝の左のスラッガー。3年時にはケガの影響や確実性の問題でスタメンを外れることも多かったが、そのポテンシャルは非常に高く、柳田(ソフトバンク)のようなバッティングをする。

20160723東海大市原望洋 峯尾
東海大市原望洋:峯尾

20160522前橋育英 小川
前橋育英:小川


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