2016年に観戦した個人的なベスト試合5(高校・大学)
計算してみたら今年はなんと180試合ものアマチュア野球の試合を見ていたようです。個人的にも驚き…。
内訳は
高校野球:112試合
大学野球:54試合
社会人野球:14試合
そんな中で個人的に見ごたえがあったと思う試合ベスト5を高校野球編と大学野球編に分けて勝手に発表したいと思います。
まずは高校野球編
5位 横浜6-5東海大相模【4/24 春季神奈川大会準々決勝@保土ヶ谷】
夏に向けて普段は戦力を明かさない春季大会だが、神奈川の両雄がお互いベストメンバーで挑み意地のぶつかり合いとなった1戦。自力でまさる横浜が初回に新4番村田の2ランで先制するも、相模が横浜のミスから追いつき、また横浜が2点を勝ち越すも、その直後に相模が山田啓の2ランで追いつき試合は延長戦へ…。試合は延長10回に藤平のタイムリー2ベースで勝ち越した横浜が勝利し、そのまま春季大会優勝。秋・春・夏と神奈川では負けなしだった横浜を1番ヒヤヒヤさせたのはやはり東海大相模であった。

決勝タイムリーを放った藤平
観戦記:横浜×東海大相模【春季神奈川大会】
4位 木更津総合1-2秀岳館 【4/24 センバツ準々決勝@甲子園】
センバツの準々決勝は強打の秀岳館打線相手に木更津総合の早川が見事なピッチング。4番鳥海のタイムリーで先制した木更津総合が1-0とリードしたまま9回を迎える。秀岳館は粘り2死3塁で5番天本。カウント3B2Sからの早川渾身のアウトコースのストレートでゲームセットに思えたが、判定はボールで四球。続く廣部がしぶとくライト前に運んで同点とすると、続く堀江がセンターオーバーのサヨナラタイムリーを放った。

サヨナラ打を放つ堀江
3位 習志野4-3東京学館浦安 【7/23 夏季千葉大会準々決勝@県営千葉】
夏の千葉の準決勝は、前の試合でエース黒田がノーヒットノーランを達成して勢いに乗る東京学館浦安と、習志野の対戦。試合は東京学館浦安が勢いそのままに初回に3点を先制し、その語もチャンスを作り続ける無得点。習志野は7回からリリーフした並河が投打に活躍し1点を返して、2点差のまま9回を迎える。習志野の9回表の攻撃の先頭打者大倉は平凡なレフトフライであったが、これをレフト高橋聖が落球。これに黒田も動揺したか内野安打と死球で満塁とされると、再び並河に逆転のタイムリー2ベースを浴びてしまった。最後はプレッシャーの前に経験の差が出てしまった試合であった。

好リリーフに逆転タイムリーの並河
2位 木更津総合1-0東海大市原望洋 【7/23 夏季千葉大会準々決勝@千葉マリン】
秋に千葉を制した木更津総合、その木更津総合を破って春に千葉を制したのが東海大市原望洋という事実上の決勝戦ともいえるカードとなった千葉の準々決勝。木更津総合の先発はエースの早川、東海大市原望洋は153㌔右腕の島をリリーフに回し、春に木更津総合を倒した立役者である金久保の先発で始まった試合はハイレベルな投手戦。木更津総合が3回に峯村の犠飛で先制。東海大市原望洋は7回途中からリリーフした島がパーフェクトピッチングを見せるも、早川の前に1本出ずに完封負け。今年の高校野球で1番レベルの高いと言っても過言でない投手戦であった。

見事完封勝利をあげた早川
観戦記:木更津総合×東海大望洋市原【千葉大会】
1位 日大三6-8早稲田実業 【11/3 秋季東京大会決勝@神宮】
西東京の両雄の対戦となった秋の東京大会決勝は、清宮フィーバーで神宮に大行列ができる中始まった。試合は4-4のまま9回を迎えると、9回表に日大三がこの日大当たりの金成のタイムリー2ベースで勝ち越し勝負あったかに思えた。しかし9回裏に疲れがピークに達していた日大三の桜井から、早実は西田がタイムリー3ベースを放ち1点差。さらに無死1・3塁となったところで清宮を迎える。2球目にワイルドピッチで早実が同点に追いつくも、清宮はこの日5個目の三振を喫する。球場がどよめきに沸く中、続く野村が桜井のスライダーを捉えると打球はライトスタンドに飛び込むサヨナラ2ラン。両チームともにセンバツで見たいと思うまさに死闘であった。

サヨナラホームランを放ちホームインする野村
観戦記:日大三×早稲田実業【秋季東京大会】
続いて大学野球編
5位 桐蔭横浜大1-0神奈川大 【4/23 神奈川大学野球リーグ@浜スタ】
桐蔭横浜大の高橋拓、神奈川大の濱口というドラフト候補にもあがる屈指の両左腕の先発で始まった試合は、お互いの意地がぶつかり合うような投手戦。9回が終わっても0-0で試合。1死満塁から始まるタイブレイクに入ると、10回表に桐蔭横浜大は島田の犠飛で1点を先制。10回裏を高橋拓がキャッチャーフライ、三振と抑えて桐蔭横浜大が勝利し、桐蔭横浜大が春のリーグ制覇に繋げた。タイブレイクでも両チームのノーヒットの中の決着というとてもハイレベルな投手戦であった。

観戦記:桐蔭横浜大×神奈川大【神奈川大学野球連盟】
4位 早稲田大2-3明治大 【4/15 東京六大学野球リーグ@神宮】
春のリーグ戦ここまで負けなしであった明治大と、前年度王者の早稲田大の対戦。明治の先発柳は5回までパーフェクトピッチングを見せるも、6回に木田に同点ソロを浴びるとリズムが狂いだし、8回には吉見に勝ち越しのタイムリー2ベースを浴びる。ただ明治はその裏に吉野から佐野がタイムリーを放ち同点。試合はリリーフした明治大:星、早稲田大:小島の好投で延長戦に入る。点が入りそうにない気配で迎えた11回裏、明治大は先頭の4番牛島がこの日2本目となるホームランをレフトスタンドに叩き込んでサヨナラ勝ちを納めた。

5回までパーフェクトピッチングをみせた柳
観戦記:5/14 早稲田大×明治大【東京六大学野球リーグ】
3位 東大4-3立教大 【10/8 東京六大学野球リーグ@神宮】
秋はここまで勝利のない東大であったが、2-2のまま9回を迎えると、9回表に楠田が勝ち越しのタイムリー2ベース。そして9回裏に、肩の不調で秋はここまでリーグ戦登板のなかった宮台をマウンドに送る。宮台は球速は140㌔を超えていたものの、制球が定まらずに押し出しで同点とされる。しかし延長10回に西のタイムリーで再び勝ち越すと、最後は柴田が締めて秋初勝利。宮台の不調をチーム全員でカバーしてつかみ取った見事な勝利であった。

この試合は秋季リーグの宮台の唯一の登板となった
2位 中京学院大5-4奈良学園大 【6/11 全日本大学野球選手権準決勝@神宮】
中京学院大×奈良学園大という予想外の組み合わせとなった大学野球選手権の準決勝。試合は奈良学園大が4-2とリードしたまま9回を迎える。しかし中京学院大は3連打で1死満塁とすると、2番南はサードゴロ。奈良学園大5-4-3と繋ぐも1塁はギリギリセーフ。2死1・3塁という状況で、後に巨人にドラフト1位指名される吉川を迎えると、奈良学園大はサヨナラのランナーを2塁に進めるというリスクを背負ってまで吉川を敬遠。しかし続く4番石坂に逆転のタイムリーを浴びてしまい敗戦。これで勢いに乗った中京学院大は大学野球選手権を制した。

この大会で一気にスターとなった吉川
観戦記:中京学院大×奈良学園大【全日本大学野球選手権】
1位 国際武道大0-1東海大 【10/31 横浜市長杯1回戦@浜スタ】
明治神宮大会の出場をかけた横浜市長杯の1回戦は、国際武道大×東海大という兄弟校のような対決。両チームのスタメンには東海大系列が多く、伊藤(横浜)・青島(東海大相模)という神奈川の両雄の元エースが3年ぶりに浜スタで投げ合うという試合であった。試合はその両投手の見事な投手戦であったが、東海大が4回に森下のソロで先制。東海大の青島は、アウトコースのコントロールが抜群で、東海大相模の先輩後輩4人が揃う国際武道大打線から11連続三振を奪うなど圧巻のピッチング。青島の18奪三振完全試合という偉業で東海大が勝利しまいした。

18奪三振完全試合の青島
以上になります。
今年もご愛読いただき、ありがとうございました。
来年はここに載るような試合くらいはちゃんと観戦記を書けるように頑張りますので、よろしくお願いします。
内訳は
高校野球:112試合
大学野球:54試合
社会人野球:14試合
そんな中で個人的に見ごたえがあったと思う試合ベスト5を高校野球編と大学野球編に分けて勝手に発表したいと思います。
まずは高校野球編
5位 横浜6-5東海大相模【4/24 春季神奈川大会準々決勝@保土ヶ谷】
夏に向けて普段は戦力を明かさない春季大会だが、神奈川の両雄がお互いベストメンバーで挑み意地のぶつかり合いとなった1戦。自力でまさる横浜が初回に新4番村田の2ランで先制するも、相模が横浜のミスから追いつき、また横浜が2点を勝ち越すも、その直後に相模が山田啓の2ランで追いつき試合は延長戦へ…。試合は延長10回に藤平のタイムリー2ベースで勝ち越した横浜が勝利し、そのまま春季大会優勝。秋・春・夏と神奈川では負けなしだった横浜を1番ヒヤヒヤさせたのはやはり東海大相模であった。

決勝タイムリーを放った藤平
観戦記:横浜×東海大相模【春季神奈川大会】
4位 木更津総合1-2秀岳館 【4/24 センバツ準々決勝@甲子園】
センバツの準々決勝は強打の秀岳館打線相手に木更津総合の早川が見事なピッチング。4番鳥海のタイムリーで先制した木更津総合が1-0とリードしたまま9回を迎える。秀岳館は粘り2死3塁で5番天本。カウント3B2Sからの早川渾身のアウトコースのストレートでゲームセットに思えたが、判定はボールで四球。続く廣部がしぶとくライト前に運んで同点とすると、続く堀江がセンターオーバーのサヨナラタイムリーを放った。

サヨナラ打を放つ堀江
3位 習志野4-3東京学館浦安 【7/23 夏季千葉大会準々決勝@県営千葉】
夏の千葉の準決勝は、前の試合でエース黒田がノーヒットノーランを達成して勢いに乗る東京学館浦安と、習志野の対戦。試合は東京学館浦安が勢いそのままに初回に3点を先制し、その語もチャンスを作り続ける無得点。習志野は7回からリリーフした並河が投打に活躍し1点を返して、2点差のまま9回を迎える。習志野の9回表の攻撃の先頭打者大倉は平凡なレフトフライであったが、これをレフト高橋聖が落球。これに黒田も動揺したか内野安打と死球で満塁とされると、再び並河に逆転のタイムリー2ベースを浴びてしまった。最後はプレッシャーの前に経験の差が出てしまった試合であった。

好リリーフに逆転タイムリーの並河
2位 木更津総合1-0東海大市原望洋 【7/23 夏季千葉大会準々決勝@千葉マリン】
秋に千葉を制した木更津総合、その木更津総合を破って春に千葉を制したのが東海大市原望洋という事実上の決勝戦ともいえるカードとなった千葉の準々決勝。木更津総合の先発はエースの早川、東海大市原望洋は153㌔右腕の島をリリーフに回し、春に木更津総合を倒した立役者である金久保の先発で始まった試合はハイレベルな投手戦。木更津総合が3回に峯村の犠飛で先制。東海大市原望洋は7回途中からリリーフした島がパーフェクトピッチングを見せるも、早川の前に1本出ずに完封負け。今年の高校野球で1番レベルの高いと言っても過言でない投手戦であった。

見事完封勝利をあげた早川
観戦記:木更津総合×東海大望洋市原【千葉大会】
1位 日大三6-8早稲田実業 【11/3 秋季東京大会決勝@神宮】
西東京の両雄の対戦となった秋の東京大会決勝は、清宮フィーバーで神宮に大行列ができる中始まった。試合は4-4のまま9回を迎えると、9回表に日大三がこの日大当たりの金成のタイムリー2ベースで勝ち越し勝負あったかに思えた。しかし9回裏に疲れがピークに達していた日大三の桜井から、早実は西田がタイムリー3ベースを放ち1点差。さらに無死1・3塁となったところで清宮を迎える。2球目にワイルドピッチで早実が同点に追いつくも、清宮はこの日5個目の三振を喫する。球場がどよめきに沸く中、続く野村が桜井のスライダーを捉えると打球はライトスタンドに飛び込むサヨナラ2ラン。両チームともにセンバツで見たいと思うまさに死闘であった。

サヨナラホームランを放ちホームインする野村
観戦記:日大三×早稲田実業【秋季東京大会】
続いて大学野球編
5位 桐蔭横浜大1-0神奈川大 【4/23 神奈川大学野球リーグ@浜スタ】
桐蔭横浜大の高橋拓、神奈川大の濱口というドラフト候補にもあがる屈指の両左腕の先発で始まった試合は、お互いの意地がぶつかり合うような投手戦。9回が終わっても0-0で試合。1死満塁から始まるタイブレイクに入ると、10回表に桐蔭横浜大は島田の犠飛で1点を先制。10回裏を高橋拓がキャッチャーフライ、三振と抑えて桐蔭横浜大が勝利し、桐蔭横浜大が春のリーグ制覇に繋げた。タイブレイクでも両チームのノーヒットの中の決着というとてもハイレベルな投手戦であった。

観戦記:桐蔭横浜大×神奈川大【神奈川大学野球連盟】
4位 早稲田大2-3明治大 【4/15 東京六大学野球リーグ@神宮】
春のリーグ戦ここまで負けなしであった明治大と、前年度王者の早稲田大の対戦。明治の先発柳は5回までパーフェクトピッチングを見せるも、6回に木田に同点ソロを浴びるとリズムが狂いだし、8回には吉見に勝ち越しのタイムリー2ベースを浴びる。ただ明治はその裏に吉野から佐野がタイムリーを放ち同点。試合はリリーフした明治大:星、早稲田大:小島の好投で延長戦に入る。点が入りそうにない気配で迎えた11回裏、明治大は先頭の4番牛島がこの日2本目となるホームランをレフトスタンドに叩き込んでサヨナラ勝ちを納めた。

5回までパーフェクトピッチングをみせた柳
観戦記:5/14 早稲田大×明治大【東京六大学野球リーグ】
3位 東大4-3立教大 【10/8 東京六大学野球リーグ@神宮】
秋はここまで勝利のない東大であったが、2-2のまま9回を迎えると、9回表に楠田が勝ち越しのタイムリー2ベース。そして9回裏に、肩の不調で秋はここまでリーグ戦登板のなかった宮台をマウンドに送る。宮台は球速は140㌔を超えていたものの、制球が定まらずに押し出しで同点とされる。しかし延長10回に西のタイムリーで再び勝ち越すと、最後は柴田が締めて秋初勝利。宮台の不調をチーム全員でカバーしてつかみ取った見事な勝利であった。

この試合は秋季リーグの宮台の唯一の登板となった
2位 中京学院大5-4奈良学園大 【6/11 全日本大学野球選手権準決勝@神宮】
中京学院大×奈良学園大という予想外の組み合わせとなった大学野球選手権の準決勝。試合は奈良学園大が4-2とリードしたまま9回を迎える。しかし中京学院大は3連打で1死満塁とすると、2番南はサードゴロ。奈良学園大5-4-3と繋ぐも1塁はギリギリセーフ。2死1・3塁という状況で、後に巨人にドラフト1位指名される吉川を迎えると、奈良学園大はサヨナラのランナーを2塁に進めるというリスクを背負ってまで吉川を敬遠。しかし続く4番石坂に逆転のタイムリーを浴びてしまい敗戦。これで勢いに乗った中京学院大は大学野球選手権を制した。

この大会で一気にスターとなった吉川
観戦記:中京学院大×奈良学園大【全日本大学野球選手権】
1位 国際武道大0-1東海大 【10/31 横浜市長杯1回戦@浜スタ】
明治神宮大会の出場をかけた横浜市長杯の1回戦は、国際武道大×東海大という兄弟校のような対決。両チームのスタメンには東海大系列が多く、伊藤(横浜)・青島(東海大相模)という神奈川の両雄の元エースが3年ぶりに浜スタで投げ合うという試合であった。試合はその両投手の見事な投手戦であったが、東海大が4回に森下のソロで先制。東海大の青島は、アウトコースのコントロールが抜群で、東海大相模の先輩後輩4人が揃う国際武道大打線から11連続三振を奪うなど圧巻のピッチング。青島の18奪三振完全試合という偉業で東海大が勝利しまいした。

18奪三振完全試合の青島
以上になります。
今年もご愛読いただき、ありがとうございました。
来年はここに載るような試合くらいはちゃんと観戦記を書けるように頑張りますので、よろしくお願いします。
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