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永田パワーもあったか報徳学園の大健闘

センバツの決勝は雨で順延となった。
昨日は準決勝で敗れてしまったが、最終回まで秋の王者履正社からリードを奪うなど善戦した報徳学園。
今大会は(まだ終わっていないが)この報徳の大会と言っていいほど大会を盛り上げてくれた。

ただ正直今大会の報徳学園はそこまで強いというチームではなかった。
報徳学園なら例年はBをつけたいところだが、今年はCランクをつけさせてもったほどだ↓。
センバツ出場校を勝手にランク付け【2017】

秋の大会では決勝で神戸国際大付に敗れて2位で近畿大会出場。1回戦の東山戦ではエース西垣がKOされるなど途中まで敗北ペースであったが、池上が好リリーフを見せると、片岡の逆転打で何とか勝利。続く滋賀学園には完封負けを喫して近畿ベスト8ながらなんとか出場にこじつけたという感じである。近畿大会の初戦も久しぶりに出場の東山であったし、兵庫県大会でも倒した強豪は育英くらいであり、そこまで実力が高いとは言えなかった。エース西垣も素材としてはドラフト候補として注目されているものの、現段階の実力は突出したものがなく、打線も昨年から中軸を務める篠原を中心し、小園・片岡ら好打者は揃うが、例年と比べると迫力不足は否めなかった。

しかしセンバツの1回戦でそんなイメージは吹き飛んだ。相手が21世紀枠の多治見だったはいえ、打線は21得点の猛攻。エース西垣も球威:変化球・コントロールの全ての面で成長がみられ圧倒的なピッチングであった。その西垣は続く2回戦でも前橋育英を完封する活躍。準決勝あたりではさすがに疲れが見え始めたが、今大会の躍進の最大の立役者といえる。

打線では打率4割をこえた4人が牽引した。まず主砲の篠原は徐々に調子をあげていくと、福岡大大濠戦では3長打の活躍で4番としての役割を果たした。守備面でも西垣を巧みにリードし、強肩でランナーを刺すなどの活躍であった。続いて初戦ではホームランを放つなどした小園は、走塁・守備も素晴らしく早くもドラフト候補との呼び声が高い。2番永山は初戦で5安打の固め打ちを披露すると、その後も足を使ってセーフティなどで相手をかき回した。派手さはなかったものの6番池上もコンスタントにヒットを放ち打率.471。打撃もさることながら3試合にリリーフとしても登板し、履正社戦では最後に得点を許すもそれ以外は無失点という素晴らしい内容であった。


そして今大会の報徳はなんといっても「永田監督の最後の甲子園」であったセンバツ出場決定直後に指揮官がセンバツを最後に勇退することを発表。選手の「永田監督に有終の美を…」という思いもいい方向に働いたに違いない。

そんな永田監督の最後に甲子園の女神も微笑んだか、報徳学園にとってはツイているところもあった。初戦ば相手が21世紀枠の多治見。2回戦は前橋育英は公式戦初先発の根岸をマウンドに送り、この根岸から初回に4点を奪って4-0で勝利。2回から登板したエース丸山の前には無得点であったことを考えると根岸先発は報徳学園にとってツイていたといえる。準々決勝も福岡大大濠のエース三浦は、再試合の疲れもあって登板回避であった。


それにしても今大会の報徳学園の戦いは本当に見事であった。この後は大角新監督を迎えて新たなスタートを切ることになるが、今のチームで夏にはまた甲子園に帰ってきてほしいものだ。

20170320報徳学園 小園20170320報徳学園 永山

20170320報徳学園 篠原220170320報徳学園 池上
報徳学園の4割カルテッド
(左上)小園 .500
(右上)永山 .444
(左下)篠原 .500
(右下)池上 .471


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大阪2強となった決勝の展望

センバツも残すところ決勝のみ。
決勝は履正社×大阪桐蔭という大阪の両雄の対決となります。
当初から優勝の本命としてあげていた両校だが、やはり同じ県どうしの決勝というのは珍しい。


秋に明治神宮大会を制した履正社。初戦では日大三に投打で押される部分もあったものの、9回に集中打で突き放すとその後は調子をあげていった。エースの竹田は咋秋にマークした145㌔ほどの球の勢いはないものの、貫禄のピッチングで呉を完封、盛岡大付属を完投と調子をあげつつある。準決勝ではこれまで当たりのなかった主砲の安田にも1発が飛び出して決勝に向けて調子をあげつつある。溝辺・濱内といったレギュラーギリギリであった選手もラッキーボーイ的存在として活躍していて、この2点が明治神宮大会のときと同じ雰囲気を醸し出しているのもいい感じだ。

大阪桐蔭はやはり個々のレベルの高さ、選手層の厚さが際立つ。大会直前に正捕手の岩本が離脱するも、ファーストから約1年ぶりにキャッチャーに再転向した主将の福井は準決勝で秀岳館の盗塁を2個刺す活躍。エース徳山は準決勝まで防御率1.16と安定感抜群で、他にも140㌔以上をマークする投手が4人もいるが、他をよせつけない存在感である。打撃陣は先発9人中6人とまだ未熟さが見える部分もあるものの、それぞれが主力としての役割を果たしている。中でも山田は準決勝でチームの全打点となる2本のタイムリーを放つなど打率.625と絶好調だ。


咋秋の大阪大会準決勝では履正社が7-4で大阪桐蔭を破っているが、そこからチームとしての円熟味のました履正社と、新2年生の成長が著しい大阪桐蔭ではどうなるか予想がつかない。

やはり試合のポイントとなるのは3連投となる両エースの出来であろう。この両エースがしっかり投げることができればロースコアとなるだろうが、2番手以降の投手は両チームともこの大会で結果を残せておらず、エースが降板するようなことがある打撃戦になる可能性もある。打席では履正社は復活しつつある安田がやはりキーとなるだろう。安田がここでまた抑え込まれるようなことがあると打線全体としても沈黙してしまいそう。大阪桐蔭は…打撃はよくわからない…ってくらい誰でも主軸になる能力がある一方、この大会では山田以外に主軸といえるほどの働きはできていない。

そんな感じで本当にどうなるのかわからないけど…
個人的には大会前に大阪桐蔭の優勝と予想したこともあり、決勝で勝つのは大阪桐蔭と言いたいです。
まぁ一応の理由としては
①この大会の内容でいえば竹田<徳山だからですからです。
②大阪桐蔭は本当に重要なところでは履正社に負けていない
という2つですかね。


とりあえず明日の決勝が楽しみです。

そしてちょっと気が早いですが。大阪同士ということでこの両校のどちらかは夏の甲子園には出られないというのが残念で仕方がない…。


20170319履正社 竹田 20160923大阪桐蔭 徳山
試合のカギを握るのは3連投となるだろう竹田・徳山の両エース


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センバツでスカウトの評価をあげた3投手

センバツもベスト8が揃い、いよいよ佳境に入ってきました。

今年は打者にドラフト候補が目白押しで、投手陣はそれほどでも…と言われていた大会。
そんな中でここまでの戦いでスカウトの評価を急上昇させただろう3投手を紹介します。


①西垣雅矢(報徳学園)
今大会で最も成長した姿を見せたといえる投手が西垣である。咋秋から報徳のエースとしてドラフト候補といわれていた右腕であるが、あくまでその素材に注目という感じであった。しかし一冬超えたこのセンバツではストレートは楽に140㌔を超えるようになり、前橋育英戦ではMaxを更新する143㌔をマーク。変化球はフォークをカウントをとるのにも決め球にも有効に使えるようになり、それまでのスライダーを凌ぐ大きな武器になっている。そしてこれらの球の制球力も格段に上がっていて、球速・変化球・制球力全ての面でレベルアップしていた。

そして結果という意味でも多治見戦は7回無失点、前橋育英を完封と、ここまで16イニング無失点、被安打6の18奪三振という完璧な内容となっている。決して前評判の高くなかった今年の報徳であるが、その前評判を見事に覆している。永田監督に有終の美を飾らせることができれば、西垣も一気にドラフト上位候補となることだろう。

20170320報徳学園 西垣
このセンバツで1番成長したといえる右腕西垣


②桜井周斗(日大三)
大会初日に9失点をして散ってしまった投手であるが、この桜井がセンバツに与えたインパクトは大きなものがあった。センバツでは履正社の3番安田から3三振、4番若林から4三振という西を代表するスラッガーからも三振を奪い、清宮から5三振を奪ったという事実が決してたまたまでないということを証明した。安田もが清宮に続いて「今まで対戦した中で1番」と評したスライダーは、ストレートと同じような軌道から打者の手前で鋭く曲がる絶対的なボールであり、こういう球をもっている投手はやはりスカウトの評価も高い。

スタミナやコントロールなど欠点も多く、履正社相手とはいえ初戦は敗退という残念な結果になってしまった。しかし投手の練習を始めたのが昨夏の大会前ということでまだまだ伸びしろもあり、センバツでは秋になかったチェンジアップも少しであるが投げていた。またリリーフという役割のあるプロでこの桜井を短いイニングで使ったらどうなるのか?というのは楽しみで仕方がない。

20170319日大三 桜井3
安田・若林からも三振を奪って実力を証明した桜井


③川端健斗(秀岳館)
昨夏に3試合に先発をし、秀岳館のベスト4に貢献した際は川端のMaxは141㌔であった。しかしこのセンバツでは初戦の高田商戦で146㌔をマークすると、リリーフ登板した作新学院戦ではなんと148㌔をマークした。作新学院戦では2回1/3で5四死球、6奪三振というなんともめちゃくちゃな内容であったが、先発とは違う全力の川端がみせたポテンシャルはスカウトの目にも止まったはずだ。

川端の魅力は速さもさることながら、腕を真上から振り下ろすフォームで、身長175㎝とは思えないほど球に縦の角度がついている。やはりサウスポーなのに綺麗なオーバースローというのはかなり珍しい存在で、そういう意味でもスカウトとしては重宝したいところだ。

20160327秀岳館 川端
このセンバツ最速タイとなる148㌔をマークした川端
※写真は去年のセンバツです


この他にも金久保(東海大市原望洋)や三浦(福岡大大濠)らもスカウトからは高評価であろうが、ここら辺は前からの評判通りといったところであろう。さらに西垣に敗れてはしまったが、丸山(前橋育英)も小柄なサウスポーであるがストレートに威力があり13回無失点の見事な内容であった。竹田(履正社)・徳山(大阪桐蔭)の大阪両雄のエースもさすがの内容。150㌔が期待されながらも大会最速タイの148㌔をマークした山口(熊本工)、捕手から転向したばかりで145㌔をマークした小野(健大高崎)はまだまだだがポテンシャルは高い。2年生だと大阪桐蔭の横川・根尾・柿木のトリオが来年のことを考えると末恐ろしいという球の威力をもっている。


そんな不評と言われたもののフタを開けてみたらなかなか楽しみだったセンバツの投手陣。あと3日しかないけど、これからもどんあピッチングをしてくれるのか注目です。


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史上初の連続引き分け再試合だけど、休養日消すのはどうなの?

3月26日のセンバツ8日目のベスト8をかけた戦いでは、第2試合・第3試合と2試合連続で延長15回で決着がつかずに引き分け再試合という珍事になった。

~第2試合~
福岡大大濠1-1滋賀学園
1回裏に滋賀学園が4番武井のタイムリーで先制するも、8回表に大濠も4番東のタイムリーで追いつくと、あとは両チームの投手陣による見事な投手戦で1-1。福岡大大濠のエース三浦は196球を投げ切って15回完投、最後のイニングまでストレートは140㌔台をマークするなど強靭さを見せつけた。一方滋賀学園はエース神村が投げられず、この日は宮城が公式戦初という先発の大役を務め、8回途中まで1失点と好投。前の試合では14回を完投した棚原が後を引き継いで15回まで大濠打線を無得点に抑えた。


~第3試合~
福井工大福井7-7健大高崎
こちらは両チーム点を取り合ってのシーソーゲームであり、9回表に福井工大福井が4番山岸のタイムリー2ベースで勝ち越すも、その裏に、健大高崎が2・3塁で2塁走者が牽制を誘い出して、その間に3塁走者の俊足小野寺がホームインというまさに軌道破壊といえる攻撃で追いついて延長戦へ…。それまで7点をずつをとりあった両チームであったが、延長戦に入ってからはチャンスを作るもののあと1本がでずに得点が奪えないまま15回を終えて引き分けとなった。


これにより日程は以下のように変更になった。

当初の予定
27日:2回戦3試合
28日:準々決勝
29日:休養日
30日:準決勝
31日:決勝

今日の結果によるの変更後
27日:2回戦3試合
28日:2回戦の再試合2試合
29日:準々決勝
30日:準決勝
31日:決勝

第2試合が終わった段階では再試合は27日の第4試合として組まれる予定であったが、まさかの第3試合も再試合となったことで1日に5試合はできないので、28日に再試合をやることになったのだ。一見すると再試合の間に1日休みができて、よかったように見えるが、この再試合で勝利したチームは決勝までいくとなると4日連続で試合をすることになる。再試合に関係ないチームでも、ベスト8となると後は決勝まで3日連続で試合となった。

なぜ休養日は消えたのだろうか?

もし29日がもともと予備日であったのなら、休みでなくなるのはわかる。しかしこれは休養のための休みであり、連戦を防ぐために設けられたはずなのに、これでは全く役目をはたしていない。

大会運営という面では、予定通りに決勝を終えたい、遅れると期末跨ぎで4月になってしまうなど色々大変という大人の事情やあるいは学校側の事情もあるだろう。でも一昨年までは4月跨いでいたのだし、無理な話ではないはずだ。

こんな過酷な日程だと、決勝に進出するチームのピッチャーは連投に連投を重ねている可能性が高い。そしてまた酷使と言われて、波紋を呼ぶことになるのだろう。


延長15回という熱戦で甲子園を盛り上げてくれたのだ。
それに対しては1日くらい猶予という名のご褒美をあげてもいいのではないか?


20161113福岡大大濠 三浦
196球を投げ15回を1失点の好投をみせた三浦(福岡大大濠)

20161030滋賀学園 棚原2
8回途中から15回まで無失点リリーフをみせた棚原

20161023健大高崎 伊藤
先発して1度はライトに回るも、再登板した10回~15回は無失点ピッチングの伊藤(健大高崎)

20161113福井工大福井 摺石
11回まで見事に投げぬいた摺石(福井工大福井)
※写真は全て秋のもの

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センバツの大会中に右打者に転向?しかも…

盛岡大付はセンバツ連覇を狙う智弁学園を破って、初のベスト8に進出した。
その最大の立役者は智弁学園を1失点完投した三浦瑞である。

背番号10の三浦瑞であるが、咋夏も実質上のエースとして活躍した左腕。思い切りのよい投球が持ち味でコントロールもよく、ゲームをつくることのできるピッチャーだ。

そんな三浦瑞であるが、初戦の高岡商戦では持ち前のコントロールが定まらず、4回途中6失点でKOされてしまった。だがこの日は強打の智弁学園打線を5回まで1安打に抑えると、無死満塁というピンチを招いた最終回にもギアを入れなおして4番太田を三振にとるなどして最少失点にとどめての完投勝利。初戦とは別人のような見事なピッチングであった。

しかし別人のように代わったのは、ピッチングだけでなかった。

登録上は左投左打の三浦瑞であるが、この日はなんと右打席に立った。初戦では普通に左打席に立っていたので、これには驚いた。最初の2打席はいずれも三振を喫してしまうが、7回のチャンスで回ってきた第3打席ではセカンドゴロを放ち、これが智弁学園のセカンド田渕のフィルダースチョイスを招き貴重な追加点となった。

高校野球なので右打ち・左打ちの変更はよくあるが、センバツの大会中に、しかも左投左打の選手が、左投右打に変わるというのは前代未聞であろう。しかも初戦の高岡商戦では相手の左投手の土合に対して左打席に立っていたのに、今日は智弁学園の右投手松本に対して右打席に立っていたのだから、また面白い。


次は秋の王者でセンバツの本命ともいえる存在である履正社との対戦。履正社に挑む盛岡大付のピッチャー三浦瑞のピッチングだけでなく、打席にも注目です。


20170329盛岡大付 三浦瑞20170329盛岡大付 三浦瑞2
1回戦での左投左打の三浦瑞


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高岡商×盛岡大付【センバツ】

センバツ甲子園大会1回戦(3/20)
高岡商×盛岡大付属 @阪神甲子園球場

試合スコア

※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください
※学年は4月以降の新学年で表記しています

20170320高岡商×盛岡大付


高岡商は初回に4番筏の2ランで先制するも、その裏に盛岡大付は5番須藤のレフト線へのタイムリー2ベースですぐさま追いつく。さらに盛岡大付は2回に9番松田のソロで勝ち越すが、今度は高岡商が吉本のタイムリーで追いついた。4回に高岡商が島村の2点タイムリー3ベースと犠飛で三浦瑞をKOして3点を勝ち越すも、またもやその裏に盛岡大付が植田・林・大里の3連続タイムリーで追いつく。6回裏に盛岡大付が松田・植田の連続タイムリーで2点を勝ち越し、その直後に高岡商が久保のタイムリーと島村犠飛で追いつくというこの試合4度目の同点となる。

ここから高岡商の土合と盛岡大付の平松が踏ん張って試合は8-8のまま延長戦へ。高岡商は10回表に1番中村昂のタイムリーで勝ち越す。しかし高岡商は9回に熱中症で降板した土合に代わって登板した伏見が先頭に四球を与えると、続く植田の打球をサードがエラー。代走三浦奨の好走塁もあって無死2・3塁とすると、林が逆転サヨナラタイムリーを放って試合を制した。

20170320高岡商 筏
先制2ランを放つ筏

20170320盛岡大付 林
逆転サヨナラタイムリーを放つ林

20170320盛岡大付サヨナラ勝ち
サヨナラ勝ちで歓喜に沸く盛岡大付ナイン


Topic
◆まさかの逆パターン
盛岡大付の2枚看板は球威のある右腕の平松と、制球力が武器の三浦。この日の先発は三浦であった。高岡商打線に左バッターが多いということもあり、またゲームメイク能力にたける三浦を前にもっていき、球威のある平松を抑えにするということで、オーソドックスな起用であった。

昨夏も甲子園のマウンドは3試合経験した三浦であるが、この日は持ち前の制球がイマイチで四死球が多く、まさかの4回途中まで6失点で降板。その代わりに奪三振も5と三浦にしては多かった。ゲーム代わりにマウンドに上がった平松は、最初のうちは140㌔超えを連発していたが、途中からは変化球の割合を増やした安定したピッチング。点こそ取られたものの、6 2/3回で3失点とある程度はまとめることができた。

本来ならば三浦瑞がある程度試合をまとめて、残りの短いイニングを平松が押し切るというはずであっただろうが、結果は三浦が短いイニングを押しきるようなピッチングで、その後を平松がまとめあげる展開となってしまった。

20170320盛岡大付 平松
4回からリリーフ登板して安定した投球をみせた平松


◆力投も最後は熱中症で降板
高岡商の先発の土合は5回までに8点を失った。正直交代の機会はいくらでもあったが、それでも吉田監督は主将兼エースに全てを託すと、そこから調子をあげて6~8回は盛岡大付を無得点に抑えた。しかし9回の先頭打者に1球を投げたところで、土合は軽い熱中症から左手首をつるなどして無念の降板となってしまった。

代わりに登板した伏見は9回こそ後続を3人で抑えるものの、勝ち越した直後の10回には先頭打者に不用意に四球を与えてしまうと、味方のエラーも相成ってサヨナラ負けを喫した。伏見は190㎝右腕で投手としてのポテンシャルは高いものがあるが、投手経験が長くないこともあり、吉田監督にとっては本来はまだこの場面を任せらえる存在ではなかったのであろう。

投手としての土合もさることながら、主将としての土合がグランドにいればまた違った結果になっていたのかもしれない。

20170320高岡商 土合


◆直前の登録変更で勝利の立役者に
盛岡大付が1点を追う10回裏、先頭の松田が四球で出塁したところで代走に起用されたのが背番号16の三浦奨であった。しかし三浦奨の名は大会名簿にも載っておらず、直前の登録変更でセンバツのベンチ入りを勝ち取った選手であった。

三浦奨が代走で出た次の初球の植田の打球をサードが後方にはじき、。それを見た三浦奨は一気にセカンドベースを蹴り、サードへ向かった。サードがそれほど大きくはじいたわけではなかったので、見ている側からすれば「それで行くのか!?」と思えた走塁であったが、三浦奨は見事にサードをおとしいれ、無死2・3塁というチャンスを作って見せた。この段階で盛岡大付の逆転サヨナラは決まったと思った。

直前の登録変更が見事に功を奏した盛岡大付の采配であった。


Pickup Player
松田夏生 盛岡大付属3年 キャッチャー
~秋の4番がまさかの9番に~

咋秋東北大会で準優勝を果たした盛岡大付の4番打者はキャッチャーの松田であった。しかし打率.233と4番としての結果は残せずに、この春も4番から降格というのは大いにあり得ると思っていた。しかしそんな松田にこの日与えられた打順は4番とは正反対の打順である9番であった。この9番にはキャッチャーとしてのリードに集中して欲しい、チームで1番打つ植田を1番に置いているのでその前を手厚くしたいという思いもあったのだろうが、9番という打順に松田本人も「ショックであった」と言っていた。

そんな松田であるが2回裏に回ってきた第1打席では初球のストレートを振りぬくと、打球はレフトポール際にとびこむ勝ち越しのソロホームラン。やはり自分は9番ではないと言わんばかりの、素晴らしいバッティングであった。さらに5回に、今度はライト線に勝ち越しのタイムリー2ベースを放った。延長10回には先頭打者として四球を選んで、サヨナラに貢献。やはり9番という打順には似合わないパワフルで見事な活躍であった。

守っては序盤は三浦瑞を制御しきれずに降板となってしまったが、平松には後半は変化球を有効に使ってリードするなどして、試合に落ち着きをもたらせてチームを勝利に導いた。

次の試合も「恐怖の9番バッター松田なのか?」、あるいは「昇格して中軸を打つのか?」。次戦での松田の打順とその活躍ぶりに期待したいです。

20170320盛岡大付 松田
ホームランにタイムリー2ベースに活躍した強打の9番松田


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履正社×日大三【センバツ】

センバツ甲子園大会1回戦(3/19)
履正社×日大三@阪神甲子園球場

センバツ初日から、咋秋の王者履正社と、練習試合では昨年負けなしという日大三という屈指の強豪対決。
その試合のレポートをお届けします。

試合スコア
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください
※学年は4月以降の新学年で表記しています
20170319履正社×日大三.

日大三は1回裏に井上が四球で出塁すると、2番大西が右中間を破る3ベースを放ち先制。さらに金成のファーストゴロの間にもう1点を加える。1・2回と桜井の間に完璧に抑えられた履正社があったが、濱内のチーム初ヒットが出ると、西山がレフトオーバー2ベースで1点を返す。

さらに履正社は四球と西山の2本目の2ベースでチャンスを作ると、1番石田逆転3ラン。7回にも溝辺のタイムリーで1点を加えて試合を有利に進める。日大三の反撃は7回からで、1・2塁から桜井がライト線へ2点タイムリー2ベースを放って1点差。8回には女房役の津原がセンターオーバーのタイムリー3ベースを放って同点に追いつく。

しかし桜井は9回表の先頭打者に四球を与えたところで降板。2番手岡部は2死までとるも、溝辺にしぶとく三遊間を破られて勝ち越しを許す。続くバッター安田を迎えたところで、これまで安田から3個の三振を奪っている桜井をマウンドに戻すも、初球をレフトフェンス直撃のタイムリー2ベースを浴びる。ここで緊張の糸が切れたか、日大三はエラー、白瀧の走者一掃の3ベースなどこの回合計7得点を奪われジーエンドとなった。

20170319履正社 石田
5回に逆転の3ランを放った石田

20170319日大三 津原
8回に同点打を放つ津原

20170319履正社 竹田
167球を投げ切り完投勝利をあげた竹田


Topic
◆もったいなさすぎた桜井
日大三の桜井は履正社の3番安田・4番若林というプロも注目する左右のスラッガーに対して、3打席目まではすべて三振という素晴らしいピッチング。その一方、9番西山にはレフト方向に2本2ベースを浴びて、この2本がともに得点につながって4失点。石田のホームランにしても、カウント0B2Sからスライダーを続けて甘く入ったところを打たれるという始末。石田のホームランに関しても本人が「慢心」という言葉を使っていた。石田の次の打席では三振に斬ってとるも、その次の溝辺にタイムリーを浴びる。強打者といわれるべきバッターからはしっかりと三振を奪えて抑えた一方、その他の打者に対してはツメが甘く失点につながってしまった。

この結果は清宮から5個の三振を奪いながらも敗れてしまった東京大会の決勝に似ている。また6回くらいからはストレートが140㌔を超すこともなくなり、明らかにスタミナ切れ。ここも東京大会決勝と同じであった。

いまの高校球界にこれだけ強打者相手に三振を奪える投手はいないだろう。そういう意味で奪三振能力はNo1といっても過言でない。それだけに今回のような形で初戦で姿を消してしまうのは「もったいない…」としか言いようがない。

20170319日大三 桜井
履正社から13個もの三振を奪った桜井であったが…


◆試合を決定づけたのはやはり安田
上記のように序盤は桜井相手に3三振と散々であった履正社の3番安田。そのままノーヒットで迎えた9回の第5打席。日大三のピッチャーは岡部に代わっていたが、安田を迎えるこの場面で小倉監督はセンターから桜井を呼び戻した。しかし安田は桜井の初球のストレートを捉えると、打球はレフトフェンスに直撃するタイムリー2ベース。

1点ならまだしも、差を2点に広げられ、さらに圧倒的有利とみて桜井を呼び戻したのに打たれたということでこの1打の日大三へのダメージは大きかった。この1打の後、日大三側の集中力は完全に切れてしまったようで、2死であったのに、エラー2個やタイムリーなどでさらに5点を取られることとなってしまった。つまり安田の1打が勝負を決定づけたというとにもなる。

20170319履正社 安田
待望の1本が出て喜びをみせる安田


◆ヒットは日大三のほうが多いのに…
この試合は日大三がヒット13本で、履正社がヒット10本。7点差で敗けたチームが、勝ったチームよりヒットの数が多いというまか不思議な結果になった。実際日大三は序盤から調子がよくない履正社のエース竹田から毎回のようにチャンスを作るも、初回以外はあと1本が出ずに無得点が続いていた。

投手陣をみても日大三のほうが、履正社より相手を抑えていたともいえる状態で、この試合は「投打でいえば日大三のほうが上回っていた」。それでもそこは咋秋に明治神宮大会を制した経験値か、竹田は粘りのピッチングで追加点を許さずに、打線も9回に相手のミスにも乗じて一気に畳みかけて試合を決めた。



Pickup Player
溝辺冬輝 履正社3年 セカンド
~スタメン復帰に見事応えたセカンド~

咋秋背番号4をつけていた溝辺であるが目立った活躍はできずに、明治神宮大会の2回戦からはついにスタメン落ち。代わりにセカンドに回った松原は大当たりで明治神宮大会優勝に貢献した。そんな状態であったので溝辺のスタメンは厳しいかと思われたが、この大事な初戦には溝辺が2番セカンドでスタメンに名を連ねた。これまで下位打線が多かったので、西山の状態もあるかもしれないが、2番というのは昇格である。

3打席目までは仕事ができていなかったが、2死2塁で迎えた第4打席ではレフト前にタイムリーヒットを放ち、リードを3点に広げた。追いつかれた後回ってきた第5打席でも、しぶとく三遊間を抜くタイムリーヒット。結局このヒットが決勝打となった。

もともと得意な守備でも2回に溝口の1・2塁間をスライディングキャッチして、見事な身のこなしで正確な送球でアウトにするという
ファインプレーを見せた。

この日はさっぱりであったが、3・4番が強力な履正社打線にとって。2番というのは繋ぐ意味でも、その前にランナーとして出るという意味でも重要な役割である。このまま溝辺が2番として活躍できれば、センバツ制覇にとって大きなファクターとなることだろう。

20170319履正社 溝辺
決勝打を含む2本のタイムリーを放った溝辺


余談
まさかのルール違反
日大三は9回をピッチャー桜井で始めたが、先頭に四球を出すと岡部に交代(桜井はセンター)、しかしまた安田を迎えたところで桜井をマウンドに戻すも履正社打線をとめることができずに、再び岡部をマウンドに戻した。このとき桜井は再びセンターの守備位置についたがこれが実はルール違反。1イニングで2度目に降板するともう守備にはつけず、ベンチに戻るしかなかったのだ。しかしこれに誰も気づかずに試合は続行。まぁ結果には影響はなかっただろうが、あんなけ球場にたくさんいる高野連のじじいどもはいったい何をしているのか?


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島津製作所×ニチダイ【社会人野球京都府春季大会】

社会人野球京都府春季大会 予選リーグ(3/28)
島津製作所×ニチダイ


センバツ前日も所用で関西にいたので、西京極に社会人野球の京都府大会を見に行きました。
その中で勝ったほうが決勝トーナメント進出が決まる島津製作所×ニチダイの試合をレポートします。

試合スコア
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください
20170318島津製作所×ニチダイ
島津製作所は3回表に2死からショートエラーでランナーを出すと、3番山口晃・4番有田が連続で右中間に長打を放ち2点を先制。一方ニチダイは毎回のようにチャンスを作るも3・4番に1本が出ずに無得点で2-0のまま試合は進む。

ニチダイは5回表のピンチで3人目の投手として小倉を投入。小倉は2者連続三振でピンチを凌ぐと、そのまま好リリーフを続けて
流れをニチダイに呼び込む。すると6回裏に2死2塁から1番山口がセカンド内野安打を放ち、この際のセカンド送球をファーストが逸らす間にランナーが生還し、ニチダイが待望の初得点。続く7回には相羽のタイムリーで同点とすると、8回には高橋のタイムリーで逆転に成功した。小倉は結局4回1/3をノーヒットピッチングで相手を寄せ付けず、ニチダイが勝利した。

20170318島津製作所 山口晃
先制のタイムリーを放った島津製作所の3番山口晃

20170318ニチダイ 山口
3打数3安打の活躍をみせたニチダイの山口

20170318ニチダイ 相羽
同点タイムリーをはなつ相羽


Topic
◆プロから復帰のエースは…
この試合の注目であったのが、広島カープから4年ぶりにニチダイに復帰した西原であった。西原はサイドからの威力のあるMax142㌔のストレートにツーシーム、カットボールなどの動くボールを交えたピッチングで1・2回と島津打線を抑えた。しかし3回に2死からショートエラーでランナーを許すと、3番・4番に対して高めに浮いた球を右中間に運ばれて2失点。この3回で降板となってしまった。

自責点が0とはいえ、エースと期待されるピッチャーが格下相手に2本の長打を浴びて2失点というのは、ニチダイにとっては球の痛いところだ…。ただ3回までで相手のバットを3本折るなどストレートには威力があり、アウトコースに流れるツーシームで左打者から空振りを奪う場面も見られるなど力が健在であるところも見れた。ニチダイにとってはの本番は4/15~のJABA岡山大会。それまでに是非とも西原がエースに復帰してほしいものだ。

20170318ニチダイ 西原
広島から復帰後公式戦初先発の西原


◆対照的であった3・4番の出来
試合の序盤が島津製作所ペースで進んだのは両チームの3・4番の出来によるものだと思われる。島津が3回に2死1塁から3・4番の連続長打で2点を奪った。実は3番山口晃にランナーがいる場面が回ってきたのはこの試合でこの1度のみであり、それを見事にモノにした形だ。

一方ニチダイはというと、1・2番が好調であったために、3番森には5打席すべて得点圏にランナーがいる形で打順が回った。しかし森が1・2打席目とともに見逃しの三振で流れを悪くしてしまった。結局森は5回チャンスで回ってきてそのうち4打席凡退の1死球という出来で完全にブレーキとなっていた。最後は4番高橋が決勝のタイムリーを放ったが、3・4番のヒットはこの1本のみ。もし3・4番が序盤に打っていればニチダイはもっと楽に試合を進められたことだろう。

20170318ニチダイ 高橋
決勝タイムリーを放った高橋


◆強豪相手に健闘も最後は守備の乱れもありスタミナ切れ…
日本選手権3度の出場を誇り、この秋季大会も3回の優勝経験があるニチダイは高校では智弁和歌山がお得意様で、大学でも日大や関西の強豪大学から選手が入っている。それに対して島津製作所は名前を聞いても知っている選手がいないという状態…、悪いがこの試合は格下の島津製作所が格上のニチダイに挑むという試合であった。

しかし前半は見事に島津製作所が2-0とリードで、大番狂わせすら予感させた。その最大の立役者は先発投手の荻野で、毎回のようにピンチを招くも、左打者のアウトコースからスストライクゾーンに入ってくる変化球などを有効に使い、粘りのピッチングでニチダイ打線を抑えた。しかし中盤以降はキャッチャー畑の捕球ミスなどでランナーがどんどん進んでいき、ジリジリとニチダイ打線に追い詰められる。さらにランナーをたくさん出していたために球数もかさんでいって、荻野自身もスタミナ切れ状態であり、最後は逆転を許してしまった。

とはいえ8回まで169球を完投し、守備にも足を引っ張られながらも、ニチダイ打線を3点(自責点2)に抑えた荻野のピッチングには称賛を送りたい。

20170318島津製作所 荻野

敗れはしたが見事なピッチングをみせた荻野


Pickup Player
小倉光雄 ニチダイ ピッチャー
流れを引き寄せた完璧なリリーフ
ニチダイはプロから復帰した西原、西原がいなかった間投手陣を支えていた左腕山田と頼りのはずの2人がイマイチな内容。ということで5回1死1・2塁というピンチで小倉に出番が回ってきた。すると小倉は6番田嶋、7番高田を連続で見逃しの三振に仕留めてピンチを凌いだ。その後は6回には1個四球を与えたものの、それまで3者凡退がなかった島津打線を7~9回は3人ずつで抑えた。この完璧なリリーフの前により、試合の流れはニチダイに傾き、逆転劇につながったといえる。

小倉は智弁和歌山の出身で、3年春に背番号10としてセンバツでベンチ入りするも登板はなし。当時から注目されていたが、同期に東妻(日体大)、1個下に斎藤(JR西日本)がいたために3番手という扱いであった。

身長185㎝のスリークウォーター右腕の小倉はテイクバックは小さめフォームであるが、長いを腕を思いっ切り使って投げるストレートは角度がついていて打ちづらい。縦のスライダーも曲がりが大きく、この日はカウントを使うのに有効に使ていて、決め球はストレートであった。この日奪った三振6個のうち、5個がストレートであった。

逆転勝利は収めたものの、投打ともに天気同様重苦しい空気であった今日のニチダイ。その中で高卒3年目右腕の好投は唯一といってもいいほどの明るい材料であった。この日のMaxは135㌔であったが、角度はある代物だけに、もっと球速が上がってくればスカウトも目を光らせる存在になるだろう。

20170318ニチダイ 小倉
5回途中からノーヒットリリーフをみせた小倉


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【センバツ出場校紹介④】東海大市原望洋

4回目はエース金久保を中心に関東大会準Vを達成した東海大市原望洋です。

秋の成績
千葉大会優勝
関東大会準優勝(1-5作新学院)

秋のオーダー
1 C 宍倉
2 SS 藤本
3 LF 荒川
4 P 金久保
5 1B 大野
6 RF 塚本
7 3B 樋口
8 CF 塚越
9 2B 鯨井


投手力
エースの金久保(3年)は個人的には大会No1投手だと思っている。Max147㌔のストレートにキレのいいスライダーをコントロールよく投げることができ、セカンドのレギュラーだったこともあるためにフィールディングも抜群。咋夏は島(ロッテ)を押しのけて先発を務めていたほどの実力者。この秋はコントロール重視のピッチングもできるようになり、安定していてほぼ1人で関東大会の決勝までを投げぬいた。2番手は2年生右腕の早川(2年)であるが、センバツではよっぽどのことがない限り出番はなく、基本的には金久保1本で臨むだろう。

20161002東海大市原望洋 金久保
大会No1投手(と個人的には思う)金久保


攻撃力
咋春に千葉を制した前チームからのレギュラーが多く残る。その中でも打線の中心は荒川(3年)・塚本(3年)・金久保(3年)の3人の左バッター。荒川は1年夏からはレギュラーの強打者で3番を務める。千葉大会では4番は塚本であったが、ケガなどの影響もありエースの金久保が関東大会では4番を務めて関東大会の準々決勝・準決勝で計5打点と活躍した。5番をつとめる大野はチャンスに強く、またつなぎや役としても貴重な存在である。7番や8番を打つ樋口は秋は打率.511とラッキーボーイ的存在であり、センバツでもこの活躍ができればかなり大きい。

守備は鯨井(3年)・藤本(3年)の二遊間は球際に強く守備範囲が広い。この2人とエース金久保、ライト塚本は佐倉シニアで全国優勝を経験したメンバーである。センターの主将塚越(3年)も非常に固く、全体としてハイレベルな守備でエース金久保も盛り立てている。

20160919東海大望洋市原 荒川
1年時からのレギュラーで3番をつとめる荒川

20171002東海大市原望洋 塚本
4番復帰が期待される塚本


センバツ制覇へのキーマン
宍倉貫太 東海大市原望洋 キャッチャー
前チームからの経験者が多い一方、峯尾が1年時からほぼ3年間君臨していた捕手には後釜がいなかった。そこで新チーム発足時に強肩を生かして外野→キャッチャーに転向したのが宍倉であった。組む相手はこの世代No1ともいえる金久保であり、最初はスライダーを後ろに逸らすところも見られた。しかし関東大会になると、いまいちリズムのつかめなかった金久保に何度もマウンドに行って声をかけて立ちな直りさせたりと、キャッチャーとしてチームを牽引していく姿が見られ始めた。

また打っても1番打者を務め、積極的な打撃で打率.472を記録した。強力な中軸が控えているので、この1番宍倉がいかに出塁するかというのはキーポイントになってくる。

成長を見せつけつつある宍倉であるが、まだまだ金久保の力を100%を引き出せているとは言えない。この宍倉が打撃で守備で冬場を超えてパワーアップすれば、それは東海大市原望洋にとって大きな大きなプラスとなることだろう。

20161002東海大市原望洋 宍倉
キャッチャーとしても1番打者としても期待される宍倉


その他
東海大市原望洋は昨年中学生を練習に参加させたとして、相川監督と部長が謹慎。関東大会からは和田監督が指揮を握っている。関東大会では準優勝という好成績を納めたが、監督としての経験は少なく、ひょっとしたらこちらが1番の課題かもしれない。


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トヨタ自動車×Honda【スポニチ大会決勝】

スポニチ大会の決勝戦、この日の第1試合で東京ガスを破ったトヨタ自動車、第2試合でNTT東日本をコールドで破ったHondaの自動車ダービーです。

試合スコア

※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください
※ちょっとお試しでスコアを日刊式にしてみました
20170314-3トヨタ×ホンダ
Hondaの先発の斎藤は寒い中149㌔をマークするも、制球が定まらず、また自身のエラーなども絡んでピンチを招く。そのピンチをなんとか凌ぐも無失点のまま3回降板となり、マウンドを吉越に託す。吉越は誤審などの助けもあり、5回まトヨタ打線を0点に抑える。一方トヨタの佐竹は盤石のピッチングで5回までHondaをノーヒットに抑える。

試合が動いたのは6回表。2死塁からトヨタが4番樺澤のタイムリーで先制。Hondaは7回から永野をマウンドに送るも、制球が定まらずにランナーをためて藤岡にタイムリーを浴びてしまう。Hondaは永野をあきらめて幸良を投入するも、北村の犠飛のあと、樺澤に3ランを浴びてトドメを刺されてしまう。8回裏に木浪のタイムムリーで何とか1点を返すも、佐竹の1失点完投勝利でトヨタが勝利してスポニチ大会優勝を決めた。

20170314Honda 吉越
先制点はとられたが4回1失点と好投した吉越

20170314トヨタ 北村
3点目の犠飛だけでなく、守備などでも大きく勝利に貢献した北村

20170314トヨタ 佐竹
圧巻のピッチングで9回1失点完投勝利の佐竹


Topic
◆やっぱり最後は佐竹様
トヨタの先発は昨年は都市対抗優勝・橋戸賞受賞、通年でも8勝0敗、防御率0.81という圧巻の成績で、最多勝・最優秀防御率・ベストナインを獲得したミスター社会人ともいえるべき右腕の佐竹。今大会では他の投手を育成するという方針もあり先発はなく、日本新薬戦でのリリーフのみであったが、決勝のこの大舞台では先発としてマウンドに上がった。

今年初の公式戦での先発、雨が降った後で非常に肌寒いという環境であっても佐竹の投球は健在であり、Honda打線を5回までノーヒットに抑えた。投球もさることながら、5回には連続でバントをセカンドでアウトにするなどハイレベルなフィールディングも健在であった。後半は見方が点をとってくれたこともあり、本人も「バテた」ということで1点を失ったが、それでも被安打6の1失点完投という圧巻の内容であった。

社会人12年目を迎える33歳のベテランであるが、今年も佐竹は健在で、また佐竹が健在である限りトヨタが社会人野球を引っ張っていくチームであることだろう。

20170314トヨタ 佐竹2
今年も社会人屈指のエース佐竹は健在のようです


◆片鱗をみせつけ新人王
Hondaで大事な決勝の先発を任されたのは桐蔭横浜大出身のルーキー斎藤であった。斎藤は184㎝88㎏という体格から、肩の柔らかさを生かして腕をムチのように振る右腕で、今日のかなり寒い環境の中でストレートのほとんどが140㌔後半であり、Max149㌔をマークした。死球を当てられた北村の悲鳴が球場に響き渡るほどの威力であった。

しかしコントロールはいいとはいえず、3回には四球→自らのバント処理エラー→死球で満塁のピンチを招くなど安定しない内容。この投球が響き、無失点ではあったが3回で降板となってしまった。

それでも初戦の予選リーグでは鷺宮製作所を完封、この日も3回無失点とあって、この大会では計12回無失点の好投。同僚の佐藤とともに大会の新人賞に選ばれた。円熟味のあるトヨタの佐竹とは対照的であったが、そのピッチングのインパクトはとても大きく、早くも来年のドラフトでは非常に楽しみな存在だ。

20170314Honda 斎藤
この寒いなかMax149㌔を記録した齋藤


◆早くも二大大会出場決定
トヨタはこのスポニチ大会で優勝したことで、いち早く日本選手権の出場権を手に入れた。昨年は都市対抗で優勝したために都市対抗の出場も確定している。まだ3月、今年初の大会で早くも二大大会の出場確定させたわけだ。

昨年は都市対抗優勝、日本選手権でもベスト8と結果を残したトヨタ自動車。二大大会の出場が確実になったことで、今後の試合ではいろいろ試すことも可能だ。こうしてさらに若手を試して成長させることもでき、総勢39名という巨大戦力に、厚さだけでなく質も加わったら、もう止めようがない。トヨタが社会人野球のトップとして君臨し続ける時代はしばらく続きそうである。


Pickup Player
樺澤健 トヨタ自動車 ファースト
~誤審にもめげない4番打者~

前橋商で3年夏の群馬大会決勝で藤岡(ロッテ)からホームランを放つなどして甲子園出場。甲子園では選手宣誓を務め、強打の3番ショート兼ピッチャーとして活躍した。高校通算38発の実績を引き下げて秋にはプロ志望届を出すも指名漏れして、東農大に進学。東農大では1年春からショートのレギュラー、3年春以降は4番を務めるなどして、東都2部通算12発の実績でトヨタに入社した。トヨタでも1年目からサードのレギュラーでJABA京都大会では打率.526で首位打者を獲得するなどの活躍し、昨年からは4番ファーストとしてチームを牽引している。

この日0-0で迎えた5回表1死1・3塁のチャンスでバッターは4番樺澤とトヨタは先制のチャンスを迎えた。カウント1B1Sから樺澤が打ちあげた打球を追って、Hondaの捕手辻野は1塁側の自軍のベンチ付近へ。ちょうどベンチの真上から見ていたわたしにも、ボールがどこか壁に当たったような音が聞こえた。しかし球審の判定はダイレクトキャッチ。猛抗議するトヨタベンチに対して、平静を装うHondaベンチ…。回が終わってベンチに戻ってきた辻野は苦笑いということで、どうやら誤審のようであった。

これで先制のチャンスが潰れたトヨタ。そのまま0-0で7回表に2死3塁というチャンスで再び4番樺澤に打順が回ってきた。樺澤はカウント2B2Sからのストレートをはじき返すと打球は二遊間を抜けてセンターへ抜けるタイムリーヒット。誤審でアウトにされた前の打席のリベンジを果たす見事な先制のタイムリーヒットであった。

樺澤はそれだけにとどまらず、8回に回ってきた次の打席では、東農大の後輩である幸良からレフトスタンドにトドメとなる3ランを放った。昨年も都市対抗決勝戦で先制ホームランを放った4番が、このスポニチ大会でも先制打を初めとした4打点でチームを見事に優勝に導いた。

20170314トヨタ 樺澤
先制タイムリーを含む4打点の活躍の4番樺澤



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