常総学院×明秀日立【春季茨城大会】
4/30 春季茨城大会2回戦
常総学院×明秀日立 @水戸市営球場
茨城大会はまだ2回戦ですが、早くも咋秋の優勝校である明秀日立と、秋は早々に敗れてしまったために春ノーシードであった常総学院がぶつかりました。咋夏の決勝を戦った両校のどちらかが夏はノーシードになってしまいます。
試合スコア
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください

明秀日立は1回裏に、先頭の原がヒットで出塁すると、3番芳賀のタイムリーで先制。続く4番若松がレフトスタンドに2ランを放り込むと、1人挟んで6番増田もレフトスタンドにホームラン。常総学院の先発左腕の鈴木を1回持たずして、KOする。常総学院は2番手に背番号1の柴山を送るも、柴山も3回に5番高橋にソロホームランを浴びてしまう。
常総打線は明秀日立のエース粂の前にチャンスを作るもあと1本が出ない。粂は4回表に佐々木の打球を受けて、悶絶した後に、チームメイトに肩を借りて1度ベンチに下がるも、マウンドに戻ってきて気迫の投球を続ける。
明秀打線は5回裏に7番池田陵のライトオーバー2ベースと、常総3番手小林のボークで2点を追加。7点差とすると、そのまま粂が無失点の投球を続け、7回コールド勝ち。常総学院はまさかのコールド負けで、夏はノーシードからのスタートとなった。

先制の2ランを放った4番若松

常総学院では唯一当たっていた佐々木

完封勝利をあげてガッツポーズの粂
Topic
◆強打で茨城の世代交代か?
明秀日立は2012年に、光星学院で坂本らを育てて強打のチームを作り上げた金沢監督が就任し、以来チームとして力をつけてきている。そして咋秋には初めて茨城大会を果たす。だが春季大会では2回戦で、ノーシードとなっていた常総学院と当たるという試練を迎えた。
しかし試合が始めってみれば、金沢監督のカラーである強打は健在で、初回から2ホーマーで常総学院を圧倒。5回までに7点を奪って、7回コールドという圧勝した。茨城の雄であり、咋夏の茨城大会の決勝で敗れた常総学院にコールド勝ち。力をつけてきた明秀日立が、常総学院が牽引するという茨城の高校野球界の構図を変えるかもしれない。
◆来年も楽しみな2年生たち
明秀日立はこの日はスタメンに4人の2年生が名を連ね、活躍した。
まず前チームでは1年生ながら細川(DeNA)・糸野(JR東日本)とクリーンアップを形成した芳賀はこの試合では先制タイムリーを放つ活躍を見せた。昨年からの経験もあってか打席での雰囲気も出てきて、常総学院も1番警戒しているように見えた。またポジションも秋までのファーストからセカンドにコンバートし守備面での責任も大きくなった。1回にホームランを放った増田は走攻守揃っている期待のショートストップだ。秋はベンチ外ながら、サードでスタメン出場している池田陵も、5回に逆方向となるライトの頭を超すタイムリー2ベースを放った。控え投手も兼ねていて背番号11の細川はこの日は打力を生かしてファーストで出場。大した活躍は見せられなかったが、兄;細川成也(DeNA)を彷彿とさせるパワフルなスイングに、投手としての期待もかかる。
そんな彼らの存在が、細川(DeNA)・糸野(JR東日本)らを擁した前チーム、秋の大会を制した今のチームに加えて、来年のチームも茨城のトップに降臨し続ける可能性を示唆している。

先制タイムリーを放った3番芳賀
◆名門復活のキーマンは
これで秋・春と早々に敗退してしまい、夏はノーシードからのスタートとなってしまう常総学院。投げては3投手がそれぞれ失点し計7失点、打ってもあと1本が出ずに完封負けと投打に力不足であり、夏に向けてチームの再生は必須だ。
そんな再生のキーマンとなるのは個人的に宮里であると思う。1年秋に彗星のように現れてクリーンアップを務め、横浜の藤平(楽天)から逆転ホームランを放つなどチームの主軸として活躍し、春夏の甲子園に出場した宮里。今日も4番を務め、いずれもチャンスの場面で回ってきたが、四球はおいておいて、あとは三振・セカンドフライという内容。あそこで1本が出ていればという場面であった。また守備面でも咋秋からキャッチャーにコンバートし、守備面でもチームを引っ張る立場となった。セカンドへの送球を見ていると能力の高さは感じられたが、リード面では3投手それぞれがパッとしなかったのが現実である。
上記ように秋春ともに公式戦の経験の少ないチームであるために、経験が不足している現チーム。そういう面でも宮里が攻守にわたってチームを牽引していくことが、常総学院が復活を果たして、夏の甲子園に出場するためには必要であろう。

咋秋からキャッチャーも務める宮里が攻守でチーム復活のキーとなる
Pickup Player
粂直輝 明秀日立3年 ピッチャー
~気迫で常総を完封したエース~
どちらかと強打が目立つ明秀日立であるが、この日のヒーローは常総学院打線を7回無失点に抑えたエースの粂であろう。粂はサイドスローからの浮き上がるようなストレートが武器。今日はこのストレートを中心に強気に攻めることができてい、変化球のコンビネーションでよかった。7回で5四死球を与えてしまったこともあり、毎回のようにランナーを背負うも、ピンチの場面では何とか粘って、常総学院を7回無失点、4奪三振、4安打という内容であった。
4回には佐々木のピッチャー返しの打球が足を直撃。ボールを拾ってアウトにするも、その後は悶絶するような感じで、チームメイトに肩を借りながら、ベンチに戻った。このときは無理だろうと思ったが、再びマウンドに戻り、完封劇に繋げた。ずっと気迫のこもった投球を続けてきた粂であったが、勝利の瞬間には大きくガッツポーズして雄叫びをあげた。おそらく咋夏の先輩たちの思いなども背負って投げていたのだろう。

見事常総学院を7回零封した粂
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常総学院×明秀日立 @水戸市営球場
茨城大会はまだ2回戦ですが、早くも咋秋の優勝校である明秀日立と、秋は早々に敗れてしまったために春ノーシードであった常総学院がぶつかりました。咋夏の決勝を戦った両校のどちらかが夏はノーシードになってしまいます。
試合スコア
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください

明秀日立は1回裏に、先頭の原がヒットで出塁すると、3番芳賀のタイムリーで先制。続く4番若松がレフトスタンドに2ランを放り込むと、1人挟んで6番増田もレフトスタンドにホームラン。常総学院の先発左腕の鈴木を1回持たずして、KOする。常総学院は2番手に背番号1の柴山を送るも、柴山も3回に5番高橋にソロホームランを浴びてしまう。
常総打線は明秀日立のエース粂の前にチャンスを作るもあと1本が出ない。粂は4回表に佐々木の打球を受けて、悶絶した後に、チームメイトに肩を借りて1度ベンチに下がるも、マウンドに戻ってきて気迫の投球を続ける。
明秀打線は5回裏に7番池田陵のライトオーバー2ベースと、常総3番手小林のボークで2点を追加。7点差とすると、そのまま粂が無失点の投球を続け、7回コールド勝ち。常総学院はまさかのコールド負けで、夏はノーシードからのスタートとなった。

先制の2ランを放った4番若松

常総学院では唯一当たっていた佐々木

完封勝利をあげてガッツポーズの粂
Topic
◆強打で茨城の世代交代か?
明秀日立は2012年に、光星学院で坂本らを育てて強打のチームを作り上げた金沢監督が就任し、以来チームとして力をつけてきている。そして咋秋には初めて茨城大会を果たす。だが春季大会では2回戦で、ノーシードとなっていた常総学院と当たるという試練を迎えた。
しかし試合が始めってみれば、金沢監督のカラーである強打は健在で、初回から2ホーマーで常総学院を圧倒。5回までに7点を奪って、7回コールドという圧勝した。茨城の雄であり、咋夏の茨城大会の決勝で敗れた常総学院にコールド勝ち。力をつけてきた明秀日立が、常総学院が牽引するという茨城の高校野球界の構図を変えるかもしれない。
◆来年も楽しみな2年生たち
明秀日立はこの日はスタメンに4人の2年生が名を連ね、活躍した。
まず前チームでは1年生ながら細川(DeNA)・糸野(JR東日本)とクリーンアップを形成した芳賀はこの試合では先制タイムリーを放つ活躍を見せた。昨年からの経験もあってか打席での雰囲気も出てきて、常総学院も1番警戒しているように見えた。またポジションも秋までのファーストからセカンドにコンバートし守備面での責任も大きくなった。1回にホームランを放った増田は走攻守揃っている期待のショートストップだ。秋はベンチ外ながら、サードでスタメン出場している池田陵も、5回に逆方向となるライトの頭を超すタイムリー2ベースを放った。控え投手も兼ねていて背番号11の細川はこの日は打力を生かしてファーストで出場。大した活躍は見せられなかったが、兄;細川成也(DeNA)を彷彿とさせるパワフルなスイングに、投手としての期待もかかる。
そんな彼らの存在が、細川(DeNA)・糸野(JR東日本)らを擁した前チーム、秋の大会を制した今のチームに加えて、来年のチームも茨城のトップに降臨し続ける可能性を示唆している。

先制タイムリーを放った3番芳賀
◆名門復活のキーマンは
これで秋・春と早々に敗退してしまい、夏はノーシードからのスタートとなってしまう常総学院。投げては3投手がそれぞれ失点し計7失点、打ってもあと1本が出ずに完封負けと投打に力不足であり、夏に向けてチームの再生は必須だ。
そんな再生のキーマンとなるのは個人的に宮里であると思う。1年秋に彗星のように現れてクリーンアップを務め、横浜の藤平(楽天)から逆転ホームランを放つなどチームの主軸として活躍し、春夏の甲子園に出場した宮里。今日も4番を務め、いずれもチャンスの場面で回ってきたが、四球はおいておいて、あとは三振・セカンドフライという内容。あそこで1本が出ていればという場面であった。また守備面でも咋秋からキャッチャーにコンバートし、守備面でもチームを引っ張る立場となった。セカンドへの送球を見ていると能力の高さは感じられたが、リード面では3投手それぞれがパッとしなかったのが現実である。
上記ように秋春ともに公式戦の経験の少ないチームであるために、経験が不足している現チーム。そういう面でも宮里が攻守にわたってチームを牽引していくことが、常総学院が復活を果たして、夏の甲子園に出場するためには必要であろう。

咋秋からキャッチャーも務める宮里が攻守でチーム復活のキーとなる
Pickup Player
粂直輝 明秀日立3年 ピッチャー
~気迫で常総を完封したエース~
どちらかと強打が目立つ明秀日立であるが、この日のヒーローは常総学院打線を7回無失点に抑えたエースの粂であろう。粂はサイドスローからの浮き上がるようなストレートが武器。今日はこのストレートを中心に強気に攻めることができてい、変化球のコンビネーションでよかった。7回で5四死球を与えてしまったこともあり、毎回のようにランナーを背負うも、ピンチの場面では何とか粘って、常総学院を7回無失点、4奪三振、4安打という内容であった。
4回には佐々木のピッチャー返しの打球が足を直撃。ボールを拾ってアウトにするも、その後は悶絶するような感じで、チームメイトに肩を借りながら、ベンチに戻った。このときは無理だろうと思ったが、再びマウンドに戻り、完封劇に繋げた。ずっと気迫のこもった投球を続けてきた粂であったが、勝利の瞬間には大きくガッツポーズして雄叫びをあげた。おそらく咋夏の先輩たちの思いなども背負って投げていたのだろう。

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