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JR東日本×セガサミー【都市対抗東京第3代表決定戦】  ~JR東日本がこまでの鬱憤を晴らし、3度目の正直で都市対抗出場決定~

5/31  都市対抗予選 東京第3代表決定戦
JR東日本×セガサミー @神宮球場

第1代表決定戦、第2代表決定戦に敗れて、都市対抗まであと1歩のところにいながら足踏みのJR東日本。一方、セガサミーは今季初の代表決定戦。第1代表の準決勝では敗れたJR東日本にリベンジしたいところである。


試合スコア
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください
20170531JR東日本×セガサミー

JR東日本は1回表に東條が四球で出塁すると、4番松本のレフトスタンド中段に2ランを放り込み先制。対するセガサミーも2回裏に根岸の左中間にソロホームランで1点を返す。

JR東日本は3回表に小室のヒット、東條のバントヒットで無死1・2塁から丸子のセカンドゴロを砂川がはじく間に小室が一気にホームイン。ここでセガサミーは氏家→森脇にスイッチするも、長谷川の四球で満塁となってから、拝崎の2点タイムリーで計3点を追加。4回表にも松本・長谷川・拝崎の3連続タイムリーでさらに3点を追加する。

トドメは7回表に小室の2点タイムリー、さらに東條のレフトオーバーのタイムリー2ベースで11点目。投げては中1日で登板したエース田嶋が、根岸のホームラン以外は見事無得点に抑えた。7回終わって10点差ということでJR東日本が7回コールド勝ちで都市対抗東京第3代表の座を射止めた。

20170530セガサミー 根岸
2回に田嶋からホームランを放った根岸

20170530JR東日本 東條
タイムリー2ベースを含む3安打の活躍の東條

20170530JR東日本 都市対抗出場決定
都市対抗出場を決めた瞬間のJR東日本ナイン



Topic
◆対照的であったこの試合への臨み方
東京第3代表決定戦は、負ければ翌日に第4代表決定戦がある。この試合で敗けても、次の試合で勝てばよいという考え方もできる。

この日JR東日本は中1日でエース田嶋を先発させた。中1日という過密日程を考えたら、田嶋は最後の砦として第4代表決定戦にもっていったほうが万全の状態で臨めただろう。しかしそれでもこの試合に先発させたのは、ここで意地でも都市対抗出場を決めようという堀井監督の考えの現れだ。

一方のセガサミーはエース格として活躍しているのは横田であったが、代表決定戦初戦となるこの試合の先発は氏家。横田が予選でJR東日本相手に先発して負けたということもあるが、これは横田を次戦に温存したという考えもできる。初芝監督はここで負けても、次の試合を横田で取ればいいという考えだったのかもしれない。

結局試合はある意味この意気込み通りにJR東日本が快勝。ただそれでも次の日の第4代表決定戦に横田を残しているセガサミーはある意味計算通りなのかもしれない。


◆中1日で登板のエース
上記のようにJR東日本は豊富な投手陣を抱えるにもかかわらず、ドラフト1位候補のエース田嶋を中1日で先発させた。田嶋はこの日は130㌔台のストレートと力をいれた140㌔台のストレートを使い分けるピッチングで、打者を見下ろすような余裕も見られた。スライダー・・チェンジアップなどの変化球もさえていて、2回に根岸にホームランを打たれた以外はほぼ完璧にセガサミー打線を押させえていく。5回裏にはこの日最速となる150㌔もマークした。

結局田嶋は点差が空いても最後まで投げ抜き7回1失点で完投勝利。中1日のエース起用に見事に応えて、第3代表決定戦の最優秀戦にも選ばれた。結局この2次予選では5試合中4試合に先発し。都市対抗の切符を勝ち取った。昨年は初戦で10回まで好投するも最後はホームランを浴びて敗れるなどくやしさを味わった。おそらくラストイヤーとなる都市対抗でそのくやしさを晴らしてほしい。

20170530JR東日本 田嶋
中1日で先発も7回1失点で完投勝利をあげた田嶋


◆やっぱり4番は松本
JR東日本の4番といえば松本。なぜだかは知らないが、前の試合(第2代表決定戦)ではスタメンを外れていた松本だが、この試合はまた4番に座った。すると2死1塁で迎えた第1打席で先制の2ランホームラン。ここ2試合ともに1点ずつしか奪えていなかった打線にとっては、まさに起爆剤となる1打であった。

松本は4回表にもレフト前へタイムリーヒットを放つと。無死1・2塁の6回表にはサードと投手の間の絶妙なよことにバントを転がし。これを内野安打とした。結局5打数3安打3打点という活躍。前に比べてノーステップ気味のフォームにするなど、まだまだ進化を続ける32歳のベテランの強打はJR東日本にとっては必要不可欠のようだ。

20170530JR東日本 松本
先制2ランなど3安打3打点の活躍の4番松本


Pickup Player
拝崎諒 JR東日本 外野手
~2本の貴重なタイムリーで初の都市対抗へ~
1年目のルーキーながら堂々とJR東日本のセンターのレギュラーに定着したのが拝崎である。

拝崎は横浜高で1年秋からセンターのレギュラーとなった走攻守と3拍子揃った選手。2年春のセンバツに1番センターで出場して以降はケガに悩まされるも、2年夏・3年春にもエース柳(現:中日)らを擁して甲子園に出場した。ただし3年夏は4回戦まで打率.500を超える好成績を残していたが。5回戦で当時2年生の松井(現:楽天)の前に敗れた。

関東学院大では1年春よりライトのレギュラーを務め、2年春より3番センターを務め、日本代表候補合宿も経験。3年春にはベストナインを受賞した。3年秋・4年春は不調に陥り打順降格を味わうも、4年春には打率.400、ホームラン3本、打点14という圧巻の成績を残して三冠王に輝いた。

JR東日本では佐々木や同じく新人の佐藤拓らとの争いに勝って、1年目からセンターのレギュラーを獲得。この日も6番センターとしてスタメン出場を果たした。1番の見せ場は3回に2死満塁で迎えた第2打席。森脇のストレートを強くたたくと、打球はワンバンで
ファースト澤良木の頭を超えるライト前へのタイムリーヒット。続く4回にもうまくライト前に運ぶタイムリーヒットを放ち、この試合2安打3打点の活躍で都市対抗出場に大きく貢献した。

打撃のみならず、俊足・強肩のセンター守備も非常に魅力的な選手。このままいけば来年には十分にプロに指名されるレベルの選手であると感じた。

20170530JR東日本 拝崎
2本のタイムリーで3打点の活躍をみせた拝崎



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慶応大×早稲田大【東京六大学野球リーグ】 ~早稲田が3度逆転打で慶応の優勝を阻む~

5/28 東京六大学野球リーグ 第8週2日目
慶応大×早稲田大 @神宮球場

前日の1試合目は慶応が2本の満塁ホームランで逆転勝ち。これでこの試合に勝てば慶応大の優勝となった一方、負ければ立教大が優勝という早慶戦の2日目。神宮球場の内野席は入場制限が出るほどの満員で、早慶のライバル対決を大観衆が見守ります。


試合スコア
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください
20170528慶応×早稲田大

慶大は1回表に2死1・3塁から郡司がライト前にしぶとく運んで先制。なおも四球で満塁のチャンスを迎えるが無得点であった。するとその裏に早大は3番で主将の佐藤晋の2ランであっさりと逆転する。それでも慶大は3回に表に四球と郡司の2ベースで2・3塁のチャンスを作ると、清水がセンター前に2点タイムリーを放ち、柳澤をKOして再逆転に成功する。

ただ意地をみせる早稲田は3回裏2死ランナー無しから加藤が2ベースで出塁すると、宇都口のタイムリー。さらに宇都口が盗塁でまたチャンスを作るとは長谷川のタイムリーで同点。4回裏にも2死3塁から檜村がピッチャー強襲の内野安打を放って逆転に
成功する。

しかし早大2番手の二山が突如5回に制球を乱すと、3四死球で2死満塁。さらに天野の頭部に死球を与えてしまい、押し出しで同点。代わった北濱から瀬尾がタイムリーを放ち、再再逆転に成功した。ただ北濱がその後は見事なピッチングを見せて慶大が無得点に抑える。

すると早稲田は7回に慶応のリリーフエース高橋亮から2死満塁のチャンスを作ると、代打の福岡が左中間を破る走者一掃の2ベースを放って逆転。さらに檜村にも2点タイムリーが飛び出して一挙5点。8回にも関根から2点を奪った。

8回から前日に先発したエース小島を投入して、早稲田大が逃げ切り勝利。これで慶応の優勝がなくなり、同時に立教大の優勝が決定した。

20170528慶応大 清水翔
3回に逆転タイムリーを放つ清水翔

20170528早稲田大 北濱
好リリーフをみせて勝利投手となった北濱

20170528早稲田大 檜村
2本のタイムリーを放ち3打点をあげた檜村


Topic
◆最後の最後で投手陣が…
勝てば優勝というこの春の慶応の快進撃の要因はやはり投手陣だと思う。加藤拓(現:広島)が抜けて、ほとんど経験者がおらず、不安視されていた投手陣だが、基本先発は中盤までで継投していくスタイルでここまで勝ち星をあげてきた。

この日の先発はその中でこの春唯一完投(完封)勝利をあげている菊地であったが、1回に逆転2ランを浴びてしまうと、2回表にはもう代打を送られてしまうという早めの交代。2番手には第1戦にも先発をしているエース格の高橋佑が上がったが、高橋も打線に逆転してもらったのに再逆転を許すという始末で、3回3失点で降板。3番手にはリリーフエースとして活躍していた高橋亮を送り込んだ。高橋亮は5・6回は早稲田打線をノーヒットに抑えるも、7回には逆転打を浴びるなど打者一巡の猛攻で5失点。4番手には1年生ながら開幕戦で先発を務めた関根が上がるが、ここ2カード連続で先発を外れていたのも納得であるというほど球に勢いがなく、8回にトドメの2点を献上してしまった。

勝てば優勝ということで投手陣総動員で臨んだ試合であったが、ここまで慶応を支えてきた4投手が揃いも揃って打たれてしまっては、優勝を逃したことも納得せざるを得ない。

20170528慶応大 高橋佑
前日の先発に続いてリリーフでマウンドにあがった高橋佑だが3回3失点で降板した


◆3回の逆転と早稲田がみせた意地
もう優勝の可能性のない早大にとっては、この試合はある意味消化試合。しかしそうもさせないのが早慶戦というものなのであろうか。この試合の勝利に対して執念をみせた。

慶応に1回・3回・5回とそれぞれリードを許すが、この3度に対して全て逆転。先発の柳澤、5回に突如乱れた2番手二山は失点を重ねたが、6回以降は慶応打線をノーヒットに抑えた。これには3番手の北濱の好投が大きく、北濱が6・7回をパーフェクトに抑えたのに、8回からは前日に先発したエースの小島を投入、そしてこの小島も8・9回をパーフェクトに抑えるという内容であった。

優勝を逃してもこの戦いぶりは見事であり、きっとこのような試合はちゃんと秋に繋がっていくことだろう。

20170528早稲田大 小島
8回からマウンドにあがり2イニングをパーフェクトに抑えた小島


◆期待の1年生が神宮初安打
この試合早稲田の1年生で唯一出場したのは途中からサードに入った吉澤。吉澤は昨年度の大阪桐蔭の主将であり、3番を務めた(前チームで)大阪桐蔭の中でもNo1といえるバッターであり、河原(現:トヨタ自動車)以来となる鳴り物入りでスポーツ推薦で早稲田の門をたたいた。

新人戦に出場した後、3週目からリーグ戦でベンチ入りを果たしている吉澤だが、出場のほとんどはサードの守備で打席数も少なく、いまだにリーグ戦ではヒットを打てていなかった。この日も織原に代打が出た関係で、8回表からサードの守備についた吉澤に8回裏2死3塁という場面で打席が回ってきた。吉澤は2球目のストレートを振り抜くと、打球は三遊間を抜けいき、リーグ戦初ヒットと同時に初打点もマークするタイムリーヒットを放った。

やっと神宮の舞台で1本が出た期待のスラッガー。秋は是非とも試合の最初から見たい選手である。

20170528早稲田大 吉澤
8回に初ヒットとなるタイムリーをはなつ吉澤


Pickup Player
福岡高輝 早稲田大2年 ファースト
~慶応を奈落の底に突き落とした逆転打~
7回裏1点を追う早大が、2死満塁という場面で代打に送ったのが福岡であった。福岡はどっしりとした構えからライナー性の打球を左右に打ち分けることのできるバッターで、走力・守備力も高い。川越東高では2年時から4番ショートを務め、3年時には1番ショートとして活躍し、3年春にはチームを関東大会準Vに導き、昨年スポーツ推薦で早稲田に入学した。この春からベンチ入りを果たすと主に代打として起用され、明大戦では初安打、前日の慶応戦では初打点を挙げていた。

この試合で打席に立った福岡はカウント2B2Sからの低めの変化球をうまくすくいあげると、打球は左中間後方に飛んでいき、走者一掃のが逆転タイムリー2ベースとなった。ミート力の高さがみられた福岡らしいバッティングであり、チームにとっても値千金であると同時に優勝目前の慶応を奈落の底に突き落とす一打でもあった。

この日も登板した慶応のエース格の高橋佑や、この春から立教で正捕手を務める藤野は川越東の同級生。この日はくしくも、高橋を奈落の底に落とし、藤野を優勝に導く活躍となった。先に六大学で結果を残した元同級生2人にも、追いつき、追い越したいところだ。

またこの春は主にノックではファーストを守っている福岡であるが、本職はショートなどであり守備力も非常に高い。ファーストには主将の佐藤晋がいるが、サード織原・ショート檜村といった今季からレギュラーを掴んだ選手はまだ安泰とはいいがたい。今日のような活躍を糧にして、秋のサード・ショート争いに是非とも参加したいところだ。

20170528早稲田大 福岡
左中間に逆転タイムリー2ベースを放つ福岡



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明治安田生命×東京ガス【都市対抗東京2次予選】 ~延長18回の死闘の最後はまさかの結末~

5/27 都市対抗東京2次予選
明治安田生命×東京ガス @太田スタジアム

都市対抗2次予選、1回敗けてしまい第2代表を狙う2チームの戦い。説明してもわかりなくそうなので、下の青四角の試合ということで…。
20170527東京2次予選


試合スコア
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください
20170727明治安田生命×東京ガス

明治安田生命は2回表に先頭の4番加藤がヒットで出塁すると、6番泉澤の打球は風で流されてラッキーなヒットになって1・3塁。7番道端がしぶとくライト前に落として先制する。しかし4回裏に東京ガスは山口の内野安打と坂井のライト前ヒットでこちらも1・3塁のチャンスを作ると石川のタイムリーで同点。続く主将の山内は見事にスクイズを決めて東京ガスが逆転に成功する。

すると先発の宮谷は3~6回をノーヒットピッチング。7回からリリーフした臼井は1イニング2個ペースで三振を刻んでいき、1点差が明治安田生命打線に重くのしかかる。そんな中、9回表に代打小川が一振りで空気を変える同点ホームランで、試合は延長戦に入る。

明治安田生命は10回から2番手の三宮が、東京ガスが7回から続投した臼井がともに相手打線を見事に抑えて延長戦は0行進のまま、なんと18回まで進む。

18回表に明治安田生命は1死から井村が四球で出塁すると、続く宮川はライト前ヒット。ライトからサードに送球がされるが、これがランナーと重なり、三塁手が後逸。カバーのレフトのバックフォームはタイミング的にはアウトかと思われたが、ボールはキャッチャー山内のミットから零れ落ちて明治安田生命が勝ち越しに成功する。

18回裏、東京ガスの先頭打者の建部は止めたバットにボールが当たってしまい、力のないハーフライナーがサードへ。これをサード井村がダイレクトキャッチしたように見えたが、球審の判定はワンバンで内野安打となる。その後中山バント、笹川が三振で2死2塁となり、あと1人で明治安田生命の勝利という場面でバッターは途中出場だが、併殺・三振・三振とこの日絶不調の小野田。小野田の打球はライトに上がりゲームセットかと思いきや。これをライトが見失ってポテンヒットとなり、東京ガスが土壇場で同点に追いつく。さらにランナー2塁で、続く坂井の当たりはボテボテのサードゴロ。タイミング的にも内野安打であったが、これを井村がファーストに送球するもファーストが取れず。2塁ランナーの小野田が生還し、東京ガスがまさかまさかのサヨナラ勝ちを飾った。

20170527明治安田生命 古田
9回2失点の好投をみせた明治安田生命の先発:古田

20170527東京ガス 建部
12回に好返球でホームで捕殺を記録しガッツポーズの建部
18回裏の疑惑の内野安打も放つなどこの日はラッキーボーイ的な存在であった

20170527東京ガス 坂井
サヨナラにつながるヒットを含む4安打を放った坂井


Topic
◆まさに一振りで試合を戻した代打
5回から1点を追う明治安田生命であったが、徐々に調子をあげる宮谷、そして7回から圧倒的なピッチングを繰り広げる臼井の前に5~8回までヒット1本の完璧に抑えられる。そんな重苦しい空気のまま迎えた最終回(9回)。

3番の竹内を迎えたところで代打に送られたのが小川であった。ルーキーイヤーの昨年から中軸を務めることもあった左の強打者であるが、今年から主将の加藤がファーストにコンバートしたこと、この日の先発が左の宮谷と予想されていたことなどから、小川はスタメンを外れていた。小川はカウント2B1Sからの4球目を振り抜くと、打球はライトスタンドを超えて防護ネットにあたった。

重苦しい空気を一振りで見事に吹き飛ばし、試合をとても長い延長戦へと導いた小川の1発はまさに値千金であった。

20170527明治安田生命 小川
9回に同点ホームランを放つ小川


◆死闘の結末ははかないもの
延長18回の死闘の結末は何ともいえないものであった。

18回裏、東京ガスの先頭打者の建部はとめたはずのバットにボールが当たってしまい、打球は弱いハーフライナーでサードへ。サード井村はそのボールをグラブに収めて高々とそのグラブを上にあげた。わたしもバックネット裏から見ていたが、それはダイレクトで取ったように見えた。しかし球審の判定はワンバン。さらにワンバンであれば、それは塁線上の際どい位置でファールにも見えたが、判定はフェアで建部は内野安打となった。井村は決死の表情で審判にアピールし、林監督も猛烈に抗議するも判定は覆らなかった。

この後明治安田生命は何とか2死まで辿りつくも、小野田のライトフライをライトが見失い同点のタイムリー2ベースに。続く坂井のボテボテの打球を井村がファーストに暴投してしまい、サヨナラ負けとなった。

結局この回明治安田生命が浴びた3本のヒットはいずれも打ち取ったといえる打球である。さらに1個目の打球がダイレキャッチであれば、無得点で終わって勝利していただろう。

勝負は時の運という言葉があるし、今回の試合の結果は結果である。ただ都市対抗出場に向けて、延長18回を必死に戦い抜いた
結末がこれというのはなんとも儚いものである。そして敗れた明治安田生命は翌日の10時から、今度は敗れれば都市対抗出場の可能性が消滅するという試合に臨まなければいけないというのはさらに儚い事実である。


◆完封勝利に相当するピッチング
延長10回から明治安田生命のマウンドに上がったのが左腕の三宮。三宮は右バッターのインコースに食い込むMax144㌔のストレートに、チェンジアップやスライダーなどの変化球でうまくタイミングをはずすピッチングで東京ガス打線を抑えていく。対する臼井が三振をバッタバッタとっていく投手だったのでインパクトでは負けていたが、内容は臼井以上のものであった。

最後は上記のような形で不運にも2点を失って敗れてしまったが、8回2/3を投げて9奪三振2失点。最終回の不運さえなければ、9回無失点という好投であった。明治安田生命はエース大久保に、この日はベテランの古田が先発を務めて9回まで好投。この日9回投げたちょうに三宮も本来は先発に適正がある投手。2年目の左腕にとって先発の座を射止めるにあたっては大きなアピールになったに違いない。

20170527明治安田生命 三宮
延長10回から18回まで好投をみせた三宮


Pickup Player
臼井浩 東京ガス ピッチャー
~ピッチングスタイルを変えてリリーフで12回を投げ抜いた~
1点リードの7回から東京ガスのマウンドにあがったのは新人の臼井であった。臼井は咋春に中央学院大で大学野球選手権準Vの立役者であり、エース石井が離脱した中、先発にリリーフに大活躍した。身長は170㎝と小柄ながら、140㌔中盤をマークするストレートにカットボール・フォークなどの変化球をコントロールよく投げ込み、マウンド度胸もいい。東京ガスではそのマウンド度胸を買われて、スポニチ杯からリリーフ投手の筆頭として起用されている。この日も3~6回と先発のエース宮谷が調子をあげてきた中での交代だったので多少意外ではあったが、それも納得させるような素晴らしいピッチングであった。

まず当初リリーフとして3イニングを逃げ切る予定であったので、7回から全力のピッチング。140㌔中盤のストレートに、フォークという、いかにも抑えらしいピッチングで6・7・8回と2個ずつの三振を奪う圧巻のピッチングであった。9回に小川に1発を浴びて同点に追いつかれてしまうも、それ以外では勢いは止まらずに延長11回までの5イニングで10個の三振を奪った。

しかしここら辺から臼井のピッチングが変わってくる。それまでのストレートorフォークというピッチングから、臼井の投じるボールのほとんどが130-135㌔のカットボールのピッチングとなった。結局長いイニングを投げることになってしまい、ストレートとフォークというパワーピッチングでは臼井のスタミナ面でも、またバッターがあってきてしまうという面でも厳しいと判断したのであろう。このピッチングはある程度ランナーを出すものの、勝負どころでは140㌔を超えるストレートやフォークはそれまで以上の威力に感じられたことであろう、ここ1番では三振を奪ってピンチを凌いだ。

結果的にリリーフ投手ながら12回を投げ抜いた臼井。中でも2種類の投球タイプを使い分け、先発でもいけるのではないか?と思ったほどである。山岡・石田という先輩投手も、1年目はリリーフで2年目から先発を務めて、ドラフト候補と言われるまでになった。上記にも書いた通りなんとも理不尽な結末であったが、18回裏の幸運も臼井の力投に関する報いであったと考えれば納得のいくほどの素晴らしいピッチングであった。

20170527東京ガス 臼井
リリーフで12回を投げて17奪三振の好投をみせた臼井



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2017年春季関東大会総括+ベストナイン

5/20~茨城で開催されていた春季関東大会も終わりました。
ベスト4は浦和学院・日大三・作新学院・東海大相模とここ近年甲子園で優勝したことのある強豪校の顔ぶれとなったこの関東大会を簡単に総括します。

2年ぶりとなる春季関東大会の優勝を飾ったのは浦和学院。この春は埼玉大会の初戦の聖望学園戦で9回2死まで負けていたことを考えると、そこからまさかの大逆転で一気に関東の頂点まで上り詰めました。正直前評判は例年の浦和学院のチームと比べると高くなかったが、渡邊・近野・佐野の2年生投手陣が大活躍。渡邊or近野が先発して5回くらいまでを抑え、その後を実質エースの左腕佐野が抑えるというスタイルで、横浜→前橋育英→日大三→東海大相模とこれまた超強豪校を撃破しました。打線も注目4番蛭間は不調であったが、その他の打者はコンスタントにヒットを積み重ね、秋山らがチャンスでは勝負強さを発揮し、決勝戦では佐野のスクイズで決勝点を奪った。

準優勝の東海大相模は選手層の厚さを見せつけた。初戦から千葉敬愛の好投手の新原を2回でKOするなど、14得点を奪って5回コールド勝ちをするなど、4番森下を中心に打線が元気であった。準決勝の作新学院戦では3点ビハインドの最終回に追いつき、タイブレークでサヨナラという勝負強さも見せつけた。投手陣も秋田・大和田・安里の3年生トリオに加えて、作新学院戦で先発を務めた2年生の斎藤や、初戦でデビューを飾った1年生左腕の野口も経験を積んだ。

この両チームに共通するのは、複数の投手が登板し、その投手が見事に抑えて、勝負ところで打てたというところである。このような戦い方ができるチームは夏にも強いであろう。


作新学院は秋の優勝に続いて、この春もベスト4と、咋夏甲子園優勝の勢いのままに安定した戦いぶり。初戦の地元茨城の1位明秀日立に17-2と圧勝すると、2回戦では清宮率いる早実を破った。この2試合ともエース大関でなくて、2番手の篠原で勝ち上がったことも大きい。東海大相模に敗れたがこれも紙一重であり、上位2チームと遜色ない戦いを見せた。

日大三は対照的に内容はイマイチ。強力打線で専大松戸、霞ヶ浦を何とか倒したものの、専大松戸線、浦和学院戦に先発した注目のエース桜井はともにイマイチな内容で5・6回で降板。霞ヶ浦戦で先発した150㌔左腕の金成がある程度投げられたのは収穫だが、2番手の岡部も離脱した状態で投手陣の立て直しが課題となった。

その他では地元茨城で唯一勝利をあげた霞ヶ浦は、この大会から背番号1を背負う186㎝の本格派右腕の遠藤が見事なピッチング。打っても4番木村や3番に抜擢された丸山が大活躍をみせた。横浜も初戦では見事な戦いぶりを見せたが、浦和学院相手には12残塁の完封負けで、秋の雪辱を果たれた。それでもエース板川が成長し、2番手塩原も安定したピッチングで、万波も145㌔をマークするなど秋に課題であった投手陣は充実していた。注目の早実は相変わらずであったが、清宮が2試合連続ホームランを放つなど打線は活発であった。早実・日大三という東京大会の決勝で大打撃戦を繰り広げた2チームは、関東大会でも好投手を複数擁する花咲徳栄・専大松戸相手にそれぞれ10-9で勝利するなど、茨城の地でも西東京カーニバルを繰り広げた。


そんな関東大会の個人的なベストナインです↓

ピッチャー:佐野(浦和学院2)
4試合全てにリリーフ登板して、計11回1/3で17奪三振無失点という圧巻の内容。決勝戦では決勝点となるスクイズも決めた。

キャッチャー:秋山(浦和学院3)
堅実なリードで下級生投手陣をリードして優勝に導いた。打っても横浜戦での決勝打など11打数5安打4打点。

ファースト:清宮(早稲田実業3)
花咲徳栄戦で4安打に加えて高校通算94号、作新学院戦でも95号を放ち、大勢のファンの期待に応えた。

セカンド:石戸(作新学院3)
この関東大会から背番号4を背負い、早実戦でホームランを放つなど全試合で打点をあげた。

サード:矢野(浦和学院3)
浦和学院の1番打者として16打数7安打の活躍

ショート:木村(霞ヶ浦3)
初戦の白鴎大足利戦で、2点タイムリー2ベース2本に、逆方向のライトスタンドへのホームラン。

レフト:丸山(霞ヶ浦3)
本職の捕手でなく外野で起用されると、白鴎大足利戦でライトオーバー2ベース2本を含む3安打、日大三戦では金成から3ラン。

センター:森下(東海大相模2)
初戦で3回で猛打賞を達成するなど4打数4安打、作新学院戦ではタイブレークでサヨナラタイムリーヒット。

ライト:喜友名(東海大相模3)
初戦で2本のタイムリーヒット、作新学院戦では9回に貴重な3ベース、この大会から務めた主将としてもチームを準Vに導く


20170521浦和学院 佐野
4試合全てで無失点リリーフをみせて、この大会のMVPともいえる浦和学院の佐野



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日大三×専大松戸【春季関東大会】 ~得点の奪い合いで日大三が何とか逃げ切る~

5/21 春季関東大会2回戦
日大三×専大松戸 @水戸市民球場

早実との大激戦となった決勝で敗れたものの東京2位となった日大三。対する専大松戸は千葉大会優勝。好投手3人を擁して日大三の強力打線に挑んだ。

試合スコア
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください
20170521日大三×専大松戸

専大松戸の先発濵名が肘の故障により7球でマウンドを降りることから始まったこの試合。日大三は2回に津原のタイムリーで先制するも、続く無死満塁のチャンスを生かせない。するとその裏に浅尾・稲取のヒットでチャンスを作ると、川上のスクイズで同点、ワイルドピッチで勝ち越し、昆野のタイムリーで突き放した。しかし今度は日大三がファーストエラーと2四球で満塁のチャンスを作ると、大塚のライト線への2点タイムリー2ベースで同点、続く津原にも2点タイムリーが飛び出し勝ち越し。さらに井上のタイムリー、エラー、押し出しとこの回に一挙8点をあげる。

それでも専大松戸は3回に浅尾のタイムリーと重盗、4回に今里の2点タイムリーで2点ずつを返して、4回で早くも7-9と2点差に詰め寄る。しかしここから両チーム打線に元気がなくなり、7-9のまま試合は8回を迎える。

8回表に日大三はマウンドを降りてライトに回っていた桜井がセンターバックスクリーン直撃のソロを放ち均衡を破るも、その裏に専大松戸が昆野の2点タイムリーで1点差に詰め寄り最終回を迎える。

専大松戸は最終回に2死から連打でチャンスを作るも、最後は6回からリリーフした日大三の2番手柿澤が石川を三振に仕留めて、ゲームセット。日大三が何とか逃げ切って準々決勝進出した。

20170521日大三 津原
2本のタイムリーを放ち3打点の津原

20170521専大松戸 昆野
こちらも2本のタイムリーを放ち3打点の昆野

20170521日大三 桜井2
8回にバックスクリーン直撃のソロを放った桜井


Topic
◆緊急登板のエース
専大松戸の先発は1年秋にはエースを務めていた背番号10の左腕濱名。しかし立ち上がりから変化球がおかしなくらい抜けていて、2番打者の2球目を投げたところで肘のアクシデントで降板。昨年もケガでエースの座を失っているだけに、非常に嫌な展開となってしまった。

代わってマウンドに上がったのは背番号1をつけけたエースの川上。川上は独特のテイクバックからMax145㌔のストレートを中心としてピッチング。緊急登板した初回は乗り切るも、2回に先制を許す。さらに3回には味方のエラーがきっかけであったが、2個の押し出しを含む6四死球を与え8点を失ってしまう。ただそこからは制球も安定して持ち直し、4~7回は日大三を無失点に抑える。8回に桜井にホームランを打たれて、その裏に代打を送られて降板した。

中盤以降は合格点を与えられる内容であったが、やはりトータルで見ると10失点は痛い。緊急登板に、味方のエラーと色々不運はあったが、それで抑えてこそエース。濵名が離脱して夏に間に合うかわからない状況で、川上にエースとして期待されるものもより大きくなる。

20170521専大松戸 川上
1回にいきなり緊急登板して8回までなげきったエース川上


◆きっかけはデカプリオ
注目の日大三の4番のデカプリオこと金成は、押し出しの四球は1個選んだものの、4打数ノーヒットと結果は残せなかった。しかしその193㎝101㎏という巨体で、意外な形で勝利に貢献した。

3回表に1死ランナー無しで打席に立った金成は、中途半端なバッティングでファースト前方のボテボテのゴロ。これをキャッチしたファースト今里はそのまま線上を走ってくる金成にタッチにいった。普通なら余裕でアウトという場面であったが、金成のパワーに負けてか?タッチにいった今里のグラブはその巨体にはじかれて、ボールはこぼれ落ちてセーフとなった。ここから日大三は打者1巡の猛攻で8得点。ここで金成がアウトになっていれば、2死ランナー無しとなるので、この8点もなかった可能性が高かった。

20170521日大三 金成
ノーヒットも意外な形で大量得点のきっかけを作った金成


◆流れが悪すぎた桜井
日大三のエース桜井はするも、打線に援護点をもらいながらも、どこかピリっとしないピッチング。ここぞという場面で制球が甘く、四球となってしまったり、タイムリーを浴びたりとピッチングの流れが非常によくない。ストレートはネット裏のスカウトのガンでは自己最速を更新する145㌔を記録。得意のスライダーは本当にストレートとの見分けが難しそうであり、5回までに7奪三振を奪ったが、ワンバンになってワイルドピッチになってしまう球も多かった。何とかリードはしていたものの、さすがに小倉監督も我慢できないといった感じで、6回の先頭打者に四球を出したところでピッチャーを代えた。結局5回0/3で7失点というなんとも不甲斐ない結果になってしまった。

ただバッティングでは、降板してライトに回った後の8回表にバックスクリーンに高校通算28号となるソロホームラン。結果的にこの10点目で勝ったこともあり、価値のある1発であった。

20170521日大三 桜井
援護をもらいながらも不甲斐ないピッチングとなってしまった桜井


Pickup Player
柿澤海大 日大三3年 ピッチャー
~咋秋ベンチ外から今の日大三に必要なピッチャーへ~
上記のようにエース桜井の投球がイマイチであったために、6回途中から2番手としてマウンドに上がったのか柿澤であった。柿澤は3年生ながら春の東京大会で背番号18として初めてベンチ入りした右腕。早実との決勝戦では先発の岡部が初回に緊急降板すると、2番手として6回までを投げ抜いた。岡部がこのときの負傷によりベンチを外れたために、この関東大会では背番号10に昇格した。

柿澤は重心を低くした躍動感のあるスリークウォーターのフォームからの投球であるために、名簿上は174㎝という身長も低く見えるくらい低い一からボールが来て、ストレートはやや浮き上がってくるようなボールとなる。6回・7回とは専大松戸をノーヒットに抑えるも、8回には連続四球からタイムリーを浴びて1点差に迫られた。9回にも長打が出れば逆転サヨナラというピンチを招くも、最後は石川を力のあるストレートで三振にとって、チームに勝利をもたらせた。

金成・井上という相模ボーイズ時代からのチームメイトが主力して活躍する一方、3年春になってやっと出場機会を掴んだ遅咲きの右腕。ただ2番手の岡部が離脱し、エース桜井もその力のあるボールからスタミナに不安がある限り、今の日大三にとって柿澤は必要不可欠な存在である。

20170521日大三 柿澤
6回からリリーフ登板して最後まで2失点で投げ切った柿澤


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東洋大が東都1部優勝

東都1部は昨日2位の国学院大が破れたことにより、東洋大の11年春以来、12季ぶりの優勝が決まった。11年春に優勝したときが主将鈴木、エース藤岡のロッテコンビ。それから2部降格なども経験して、久々の優勝である。

大黒柱のエース飯田
この春の優勝の最大の立役者といえば、やはりエースで主将の飯田(4常総学院)であろう。常総学院のエースとして3年夏に甲子園ベスト8、U18日本代表では松井(桐光学園→楽天)・安楽(済美→楽天)とともに先発投手を務めた。鳴り物入りで入学した東洋大では1年春から登板機会を得るも、その後は肩痛により離脱、3年生となった咋秋に本格的に復帰を果たし、今季はエースとして1戦目の先発を任され、先発5試合で43イニングと1試合8イニング以上投げるという鉄腕ぶり。4勝1敗、防御率1.64という大車輪の活躍でMVP・最優秀投手賞・ベストナイン(投手)とタイトルを総なめにした。

また主将としてもよくチームを牽引。開幕となった2週目にはいきなり中央大に2連敗というスタートとなってしまったが、そこから見事にチームを立て直して8連勝で優勝に導いた。また2戦目の先発を務め新人賞を獲得した村上(1智弁学園)とは、派手さはないものの回転のいいストレートとコントロールを武器にしたピッチング、高校時代から実績があり、1年春から神宮のマウンドを経験と共通点が多く、非常によいお手本となったのであろう。

20161020東洋大 飯田
主将でエースとして優勝の最大の立役者となりMVPも受賞した飯田
※写真は咋秋のもの


ポイントはやはり国学院大戦の連続ホームラン
この春のリーグは国学院大が豊富な投手陣をから開幕から3カード連続で勝ち点を獲得し、首位を走っていた。2位であった東洋大と国学院の首位攻防戦となった第6週の1戦目も、東洋大は国学院大の前に完封まであと1死というところまで追い込まれた。しかしここから3番田中(4帝京)、4番中川(PL学園)の連続ホームランで大逆転。これで勢いに乗った東洋大は、次戦でも国学院大を圧倒して首位浮上。一方国学院大はその翌週の亜細亜大にも敗れて、東洋大の最終戦を待つことなく、優勝を献上してしまった。これがまさにこの春のターニングポイントであったといえる。

田中・中川の2人は前チームからのレギュラーで優勝にあと1歩及ばなかった咋秋の悔しさを知っている。特に咋秋のV逸につながるエラーを犯してしまった田中はそのくやしさは人1倍である。そんな3・4番コンビが前述の連続ホームランなど打撃面でチームを牽引し、ともにこの春はベストナイン(セカンド中川、サード田中)という活躍ぶりであった。

20170510東洋大 田中
咋秋の悔しさをバネに3番打者として活躍した田中


台頭した新戦力
上述のように投打でチームの中心となったのは昨年からの経験者である。しかし今年からレギュラーとなった選手たちも素晴らしい活躍をみせた。

まず投手面では咋春のセンバツ準V投手の村上。期待の1年生は開幕当初こそ不安定な投球であったが、それでも2戦目の先発を任せられると専修大では初勝利を初完封で飾り、首位攻防の国学院戦でも6回2失点で見事2勝目をあげるなどしてリーグの新人賞を獲得した。

攻撃面では3・4番の脇を固める打者が大きく活躍した。竹原(3二松学舎大付)・古田(4天理)の1・2番コンビは打率も高いがともに10打点以上をマークするなどポイントゲッターとしての働きも大きかった。本職はキャッチャーながらファーストとして出場した5番佐藤(2聖光学院)は打率.483で見事に首位打者を獲得。その他に一般入試で入りながら、いきなりショートのレギュラーを獲得した小川(1霞ヶ浦)の活躍も見事であった。

20170510東洋大 佐藤
打率.483で首位打者を獲得した佐藤


大学野球選手権にむけて
東都の優勝チームとして来月からは大学野球選手権に進む東洋大、1回戦の相手は東海大北海道となった。この大会では東都勢は近年力を出すことができておらず、今季からは東都に与えられていたシードもなくなって、1回戦からの登場となった。今日の最終戦では飯田と並ぶ左のエースといわれていた片山翔も復活を果たして戦力もさらに充実し、大学野球選手権も楽しみである。


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横浜×浦和学院【春季関東大会】 ~浦学が完封リレーで秋のリベンジに成功~

5/21 春季関東大会2回戦
横浜×浦和学院 @水戸市民球場

関東大会は2日目。ひたちなか市民球場が清宮フィーバーに沸く中、もう片方の水戸市民球場でも横浜と浦和学院という関東屈指の強豪校どうしの対決。咋秋の関東大会の初戦でも対戦した両チームが、またもや関東の舞台で激突です。


試合スコア
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください
20170521横浜×浦和学院

横浜は1回表に長南の内野安打を皮切りに2四球で2死満塁のチャンスを迎えるも、偵察要因の代打内海は三振。2回表にも先頭の板川が2ベースを放つも無得点。浦学はその裏に1死1・3塁のチャンスを迎えるも7番本田は4-6-3のダブルプレー。これ以降は毎回のようにランナーを出してチャンスを作るも無得点の横浜、板川の前にチャンスすら作れない浦学という構図のまま試合は前半戦を迎える。

しかし後半戦になると風向きが変わる。浦学は6回からリリーフした実質上のエース佐野が7回表の満塁のピンチを迎えるも万波をサードゴロに打ち取り凌ぐ。するとその裏に先頭の山本がライトフェンス直撃の2ベースで出塁。続く秋山がレフトオーバーの2ベースを放ち均衡を破る。さらに森川にもタイムリーが飛び出して浦学が2点目をあげる、勢いに乗る浦学は8回裏にも2死2塁から山本がライト前ヒットを放つが、ここはライト万波の好返球で横浜がピンチを凌ぐ。しかし8回・9回と佐野の前に3人ずつで抑えられた横浜打線は、結局12残塁で完封負け。浦学が渡邊→佐野の完封リレーで、咋秋のリベンジに成功した。

20170521横浜 板川
敗れはしたが8回2失点の好投をみせた板川

20170521浦和学院 山本
先制点のきっかけとなる2ベースを放った山本

20170521浦和学院 佐野
6回からリリーフした4イニング無失点の好投をみせた佐野


Topic
◆先発大抜擢に見事に応えた
この試合で浦学の先発マウンドにあがったのは2年生右腕の渡邊。咋秋に横浜相手に好リリーフを見せたこと、横浜打線には右バッターが多いのでサウスポーの佐野や清水より有利と考えたなどと理由はあるが、渡邊にとってはこれが公式戦初先発であった。

188㎝の大型右腕の渡邊はこの日はストレートはMax138㌔も序盤から四死球が多く毎回のようにピンチを招く。しかしこのピンチでは力を発揮し、勝負どころではストレートを際どいコースに投げ込んで見逃し三振を奪った。結局ランナーを出しすぎたこともあり、5回裏の攻撃で代打を送られて降板となってしまったが、それでも横浜相手に5回無失点は見事な内容。期待の大型右腕が活躍し、浦学の投手陣にさらに厚みが増す。

20170521浦和学院 渡邊
5回まで横浜打線を無失点におさえた渡邊


◆無念のバースデー
この日が誕生日であったのは横浜の4番増田。第2打席では3塁側のスタンドから「ハッピバースデ~」が流れていたが、そんな4番に対しての浦学からの祝福は悲痛なものであった。

初回の2死2塁の場面で勝負を避けられたのはまぁ致し方ない。2打席目と3打席目にはいずれも厳しいインコース攻めになって死球。2死1・2塁で迎えた第4打席でも四球となり、結局この試合は4打席全てが四死球で、増田は1回もバットを振ることなくチームの敗退を経験することとなってしまった。

ある意味忘れられない誕生日となってしまっただろう増田。このような状態を作ってしまった万波らまわりの打者も含めて、この悔しさをバネに横浜打線には夏に頑張ってほしい。

ちなみに増田といえば公式戦20試合連続安打中であったが、今日のこの結果で記録は途絶えることになるのかな?

◆実現、下野シニアバッテリー対決
この日横浜はケガの山崎を偵察要因に使い、浦学の先発投手に合わせてファーストを起用した。先発が右の渡邊であったために最初は左打者の内海が出場していたが、6回から浦学のピッチャーが左腕の佐野に代わったため、6回の先頭打者で内海に代わって右打者の角田を起用した。

実はこの2人はともに、最近リポDのCMで大谷と共演していたことでも有名な下野シニア(栃木)の同期で、シニア時代にはバッテリーを組んでいた間柄。そんな元バッテリー対決は1回目の対決では佐野が見事三振に斬って取る。そして2回目の対決は7回表に2死満塁という場面で回ってきた。この試合を左右するといっても過言でないこの場面でも、佐野が角田をライトフライに打ち取った。結局試合も個人対決も佐野の圧勝となった元バッテリー対決であった。

20170521横浜 角田
佐野のことは知り尽くしているはずの角田だが、この日は完璧に抑えられてしまった


Pickup Player
秋山拓海 浦和学院3年 キャッチャー
~関東大会でも勝負強さを発揮した正捕手~
浦和学院では1年秋よりベンチ入りし、2年秋の新チームから正捕手を務めるのが秋山。秋山はこれまでの西川(東洋大4)・田畑(中央大3)・西野(明治大2)・梶山(東洋大1)と毎年のように好捕手を輩出している浦和学院の今年の正捕手は、派手さはないものの、堅実な守備でこの日も、渡邊・佐野といった後輩の投手陣を好リード。横浜打線を完封したことに対する功績は大きい。

また打撃でも0-0のまま7回裏無死2塁で迎えた第3打席。当然のことながらバントと思たが、秋山はバントの構えを見せずに、放った打球はレフトの頭上をこえてレフトフェンス直撃の2ベース。貴重な先制のタイムリーを放った。埼玉大会では初戦の聖望学園戦で9回2死から同点のタイムリーを放った勝負強さをこの関東大会でも見せつけた。

近年埼玉大会では秋は3連覇中、春は5連覇中と絶対的な強さを誇る浦和学院。しかし夏となるとここ3年ほど甲子園には出場していない。3年ぶりの夏出場には、攻守の面でこの正捕手の活躍が欠かせない。

20170521浦和学院 秋山
完封リレーを演出し、先制打を放ったキャッチャー秋山



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横浜×土浦湖北【春季関東大会】 ~横浜が7回コールド発進、万波は投げては145㌔をマーク~

5/20 春季関東大会1回戦
横浜×土浦湖北 @ひたちなか市民球場

春の関東大会が茨城で開幕。開会式が行われた水戸市民球場→ひたちなか市民球場に移動した横浜(神奈川2位)と土浦湖北(茨城3位)の試合です。


試合スコア
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください

20170520横浜×土浦湖北

横浜は1回表にいきなり長南の先頭打者ホームランで先制。2・3回はノーヒットに抑えられるも、4回表に増田・万波でチャンスを作ると市村が2点タイムリー、さらに遠藤にもタイムリーが飛び出してこの回3点をあげる。

6回表にも市村の右中間へのタイムリー3ベース、塩原のスクイズ、代打角田のタイムリーで3点を奪って、この回で湖北のエース矢萩をKO。7回にも代わった池田を増田・万波・内海の3連打でKOすると、塩原の2打席連続スクイズや、遠藤の内野安打の間にも追加点をあげて、この試合3回目の1イニング3点。

投げては塩原が毎回ランナーを出しながらも安定したピッチングで、7回途中まで無失点。最後は万波がMax145㌔のストレートでアウト2個をとって完封リレー。横浜が7回コールドで、初戦突破。秋に続き関東大会で浦和学院と対戦することが決まった。


20170520土浦湖北 矢萩
3回まで1安打ピッチングであった湖北のエース矢萩であったが4回に捕まってしまった

20170520横浜 市村
2本のタイムリーで3打点の市村

20170520横浜 遠藤
3打数3安打1打点の遠藤


Topic
◆増田が公式戦では1年秋以来の三振
横浜の4番の増田はどちらかというと強打が目立つ打者であるが、実は1年秋の関東大会で常総学院の鈴木昭(現:法政大1年)に三振を喫して以来、なんと1年半もの間公式戦えは三振をしていないというスゴい記録であった。しかしこの日の第3打席、この日もまともに勝負してもらえない増田に対してはカウントは3B0S。そこからストライク→ファールでフルカウントになると、最後はアウトコースのややボール気味の球にバットが空を切ってしまった。

それでも次の第4打席では三遊間を破るヒットを放った。これで実は公式戦では20試合連続ヒットらしい。そちらも波の大きな高校生としてはスゴすぎる記録。そのうちの1つのスゴい記録は終わってしまったが、横浜の4番のもつもう1つのスゴい記録は継続中だ。

20170520横浜 増田
公式戦では1年秋以来の三振を喫してしまった増田


◆安定感抜群の塩原
関東大会初戦の横浜の先発は背番号10の塩原。この春神奈川大会ではエース板川と交互に先発をしていた右腕は、この日もMax141㌔のストレートを中心とした安定したピッチング。6回まで毎回ランナーを出すも、安定したピッチングで見ていてランナーが還る気がしなかった。

打撃面でも6回と7回に2度もスクイズを決めるなどしっかりと貢献。咋秋の不安定さが嘘のようなピッチングに、こういう投手が2あ番手としているとチームとして非常に心強いと思わせる内容であった。

20170520横浜 塩原
7回途中まで無失点の好投をみせた塩原


◆ピッチャー万波は145㌔
今日は塩原が完投かと思われた抑えればコールド勝ちという7回、塩原が先頭打者を三振に仕留めたところで、ライトを守っていた万波がマウンドに上がった。打者として注目されている万波だが、中学時代は138㌔をマークするなど投手としても活躍していて、咋秋に投手が課題であったときから投手も一部兼任していた。

マウンドに上がった万浪は、まるで野手がバッティングピッチャー始めたみたな感じで軽く投げているように見えたが、球速は145㌔をマーク(自己最速更新らしい)。またフォームもまだ固まっていそうではなかったが、189㎝の長い腕をいかしたスリークウォーター気味のフォームでこれも打ちづらそうであった。

スラッガーとしてのほうが名高い万波であるが、今日の内容を見る限り、まだまだ伸びしろがありそうであり、本格的に投手に専念すれば投手としても十分プロ入りを狙えるような存在だと感じた。

20170520横浜 万波
ピッチャーとしても145㌔をマークした万波


Pickup Player
長南有航 横浜2年 外野手
背番号18に奮起し、先頭打者ホームラン
咋春とともに1年生外野手としてデビューを飾った長南は、デビュー戦に1番で起用されるといきなりホームランを放つなど万波以上の活躍をみせいた。1年秋からは新チームでは中心として期待されていたが、打撃の調子が上がらずに打順は最終的には9番。この春も長南の調子は上がらずに、関東大会では1年生の小泉が背番号7、長南に与えられた背番号は18であった。

それでもこの初戦で1番打者として起用されると、プレイボール直後の打席で、長南の放った打球はライト後方へ上がる。ライトフライかと思われた打球は最後に伸びて、そのままライトフェンスを越える先頭打者ホームランとなり、チームに貴重な先制点をもたらした。ここまで期待されながらも長南自身とともに苦労してきたのだろうか、ベンチに戻ると長南本人以上に、平田監督が大喜びで長南を抱きしめていた。

長南は結局この試合3打数2安打で、点差がついたこともあり、他の選手に経験を積ませるためにお役御免。であるが、1番打者としてチームに勢いをつける見事な仕事をやってのけた。

ちなみにここまでずっと外野であった長南だが、この日はシートノックではレフトだけでなくショートも守っていた。体調不良なのかメンバー登録されている山崎がベンチ外で、この日は内野手が不足気味だったこともあるかもしれれなが、ひょっとしたら横浜に大型ショートが誕生する可能性もあるかもしれない。

20170520横浜 長南
先頭打者ホームランをはなった長南



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春の神奈川総括

高校野球は春の県大会が終わって、いよいよ地方大会が始まるという時期です。
ということで関東近郊が中心にはなるが、簡単に春季大会を総括してきます。

まず第1回は神奈川です。


復活の東海大相模
春の神奈川大会を制したのは東海大相模。実に神奈川を制するのは、小笠原(現:中日)らを擁して夏の甲子園を制した2015年夏以来で、優勝はおろかベスト4以上もそれ以来である。この間の神奈川の名門中と名門の東海大相模にとっては低迷といってもいいほどのものであった。

この春の東海大相模の戦いぶりは非常に安定していて、準々決勝までは全てコールド勝ち、準決勝も秋に敗れた桐光学園に7-3と見事リベンジをしてみせた。その安定の源は投手陣であり、背番号1の右の本格派の秋田、右サイドの大和田、肘痛から復帰した左腕安里の3人が安定したピッチングを見せたことにある。打線も1番~9番までどこからでも点を取ることができて、つながり始めると止まらないのが魅力。準々決勝の橘学苑戦、決勝の横浜戦でも1イニングに10得点以上のビックイニングを作り出した。

あえて課題をあげるとすれば、投打ともに核となる選手が決まっていないころだろうか?投手でいえば、まだまだ復活段階にある安里、打撃陣でいえばこの春結果を残した1番小松、4番森下の2年生コンビがそれに近い存在であろうか?

20170429東海大相模 森下
背番号18ながら4番センターとして攻守に活躍した森下



秋の課題の投手陣は
昨秋の神奈川総括で投手陣がエース不在で総崩れと評させてもった4チーム(横浜・桐光学園・桐蔭学園・横浜隼人)。これらの投手陣の改善具体はどうであったか?

横浜:◎
エースの板川は冬場のトレーニングで下半身がしっかりして、球威・コントロールともにアップして、見ていて非常に安心していられるピッチャーになり、名実ともに横浜のエースとなった。2番手の塩原もフォームが固まって安定感が増して、2試合に先発していずれも0封。その外にも、秋に上記の2人の頼りなさから投手兼任になった増田・万浪も相変わらず投げることができ、黒須・及川といった1年生もデビューを果たして、心強い限りである。

桐光学園:○
秋はサードが本職であった棒田が大会途中から背番号1を背負い、ロングリリーフとして安定したピッチングを披露した。これで1つ投手の計算は立ったことだろう。そして2年生の二ツ橋や1年生の左腕の冨田が先発を経験できたのも、夏にとって1つ大きな財産になっただろう。懸念点は咋秋のエース大工原が、背番号11でベンチ入りしていたものの登板がなかったことだろうか?

桐蔭学園○
これまで継投重視路線であった大川監督だが、この春は徳永・小諸といいたエース候補に試合を任せることが多かった。そしてエスと呼ぶにはまだ足りないかもしれないが、この2人が任された試合で最低限のピッチングができたいたのも咋秋に比べれば進歩である。

横浜隼人×
桐光学園に最後は投手陣が崩壊してコールド負けと課題は改善されていなかった。実質上のエース格である2年生右腕の青山はゆったりとしたフォームから長い腕を使って投げるストレートは球速以上に威力があって、ポテンシャルは非常に高い。だがまだエースと呼ぶには早く、だがその他の投手も球に力のある選手がいない状態。昨夏に横浜戦で先発登板した秋元は、ほぼファーストになっているが、レベルの高い変化球をもつこの左腕が投げるのが課題解決への1番の近道だと思う。

20170429桐光学園 棒田
この春に背番号1を背負った桐光学園の棒田は安定したピッチングをみせた


強かった横浜
決勝は1・2年生中心で臨んだために敗れてしまったが、実力でいえばやや抜きんでていると感じたのは横浜だ。上記のように弱点であった投手陣がひと冬超えて成長し、もはや武器になりつつある。投手陣だけでなくスタメンに2年生が多かったために、冬の間の伸びしろも大きかった。特にもともとミート力の高かった斎藤は1発も打てる打者に成長し、この春は3番を背負うようになった。プロ注目の増田は、なかなかストライクが投げてもらえない中で、平塚学園から場外ホームランを含む3ホーマーで打率も高くて、相手投手からしてみればもう歩かせるしかないという状態であった。

夏の大会でもこの横浜を中心に神奈川が回っていきそうだと感じた。

20170415横浜 齋藤
パワーがつきこの春は3番を務めた斉藤


心配なのは慶応
一方咋秋に横浜と2強をなしていた慶応はやや心配だ。もともとチームの完成度が高かった分、横浜ほどのノビは見られていない。この春も法政二相手に何とかサヨナラ勝ちすると、その次も三浦学苑の好投手石井涼に2点のみに抑えられ、再度は星槎国際湘南の本田から1点しか奪えずに敗れてしまった。

下山がケガでいなかったこともあるが、打線の得点能力が低くかった。投げてはエース森田がイマイチぱっとせずしなkった。ただその間に渡邊哲、生井の両左腕がしっかりと仕事を果たせたのは、夏にとっては大きな収穫であった。

20170422慶応 生井
森田に次ぐ存在として左腕生井が台頭したのは慶応のこの春の収穫


注目の2人の好投手
星槎国際湘南の本田はこの春に、Maxを146㌔まで伸ばして臨み、見事に咋秋チャンピオンの慶応を撃破。プロからも注目される右腕が、ついに神奈川の壁をやぶったような試合であった。しかしその次に、秋のリベンジとして臨んだ横浜戦では。見事に返り討ちに遭ってしまい、コールド負け。昨秋はベスト8、この春はベスト4と確実に力をつけつつあるので、また夏に進化した姿を見せられるように

もう1人注目であったのが三浦学苑の石井涼。2年前のエース石井翔を兄に持つ石井涼は、186㎝の長身から威力のあるストレートを投げ込み、慶応相手に8回2失点の好投で慶応を追い詰めた。まだまだコントロールなどに粗さも残るが、それもまた伸びしろという意味では魅力である。

20170422三浦学苑 石井
そのポテンシャルの高さだけでなく、結果でも魅せた三浦学苑の石井涼


春のベストナイン
※個人的に選んだこの春の神奈川ベストナインです

投手:板川(2横浜)
捕手:福永(3横浜)
一塁:小林将(3桐光学園)
二塁:斉藤(2横浜)
三塁:土田(3桐蔭学園)
遊撃:小松(2東海大相模)
外野:増田(3横浜)
    森下(2東海大相模)
    正木(3慶応)


明日からは開幕の関東大会。20日は横浜・東海大相模の東ぶりに揃った神奈川2強の試合を見に行く予定です。



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明治大×慶応大【東京六大学野球リーグ】

5/14 東京六大学野球リーグ 第6週1試合目
明治大×慶応大 @神宮球場

5週目を終えて東大以外のチ5チームが勝ち点2で並ぶ大混戦の東京六大学野球リーグ。優勝に向けてこの週での勝ち点が重要となってくる中、明治大×慶応大の試合をレポートします。


試合スコア
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください
20170514明治大×慶応大


明大は1回表に竹村・逢澤の連打で1死2・3塁のチャンス。ここで4番越智の打球は前進守備のショート正面に飛んでしまうが、ショート照屋がこをはじき(記録はエラー)明大が先制する。明大はさらに3回表にも逢澤・越智の連打でチャンスを作ると、5番平塚の打球は左中間へ。これをセンター柳町が大激走してスーパーキャッチを見せるも、犠飛となって明大が1点を追加する。

4回まで明大のエース斎藤に完璧に抑えられてきた慶大打線だが、5回に一気に斎藤に襲い掛かると。天野のタイムリーに、柳町のタイムリーで同点とすると、さらに岩見が勝ち越しの犠飛を放つ。だが明大は直後の6回主に宮崎のホームランで同点に追いついて試合は3-3のまま終盤を迎える。

慶大は7回裏に天野のヒット、バント野選で1死2・3塁のチャンスを作る。ここで4番岩見の強烈な打球はピッチャーの石毛を直撃するヒットとなるが、ランナーは動けず…。ここで明大は入江をマウンドに送ると、5番郡司は三振、6番清水翔も2球で追い込まれるも、3球目のストレートが高めに抜けてしまいワイルドピッチで慶応が再び勝ち越す。

慶大は8回裏にも瀬尾のタイムリーで1点を加えた。投げては高橋亮が7~9回を3人ずつパーフェクトに抑えてリーグ戦初勝利をかざった。

20170514慶応大 柳町
5回に同点のタイムリーを放つなど攻守に活躍した柳町

20170514明治大 宮崎
6回に同点のソロホームランを放った宮崎

20170514慶応大 勝利
重要な初戦をかざってハイタッチをする慶応ナイン


Topic
◆ついに1戦目の先発に
慶応の1戦目の先発はこれまで1年生右腕の関根が務めていたが、今日の先発はこれまで2戦目の先発で2勝をあげていた高橋佑であった。左打者が7人の明大打線にとってこれは予想外であったことだろう。高橋佑は序盤から最大の武器である大きく曲がる(縦の)スライダーを惜しげもなく使うも、制球がやや甘く明大打線にヒットを許すが、これらのピンチを最小失点最大で凌ぐと、4・5回はボールが低めに集まり徐々に調子をあげていった。チームが負けていたこともあり、5回裏の打席で代打を告げられてしまったが、5回2失点(自責点1)ということで先発としての役割を果たせたと思う。

このピッチングだと、次の早慶戦でも1戦目の先発というのは大いにあり得そうである。

20170514慶応大 高橋佑
1戦目の先発に抜擢され、5回2失点と好投した高橋佑


◆リードを守り切れなかったエース
明大のエース斎藤は左サイド気味のフォームからMax146㌔のストレートに、130㌔を超えるスライダーで序盤から慶応打線を圧倒。3回まで高橋佑のボテボテの内野安打1本に抑える完璧なピッチングで、このときは2点をいうのは明大にとって十分すぎるリードに思えた。しかし5回には3安打に四球も2個出してしまい、慶応打線に3点を奪われてしまい、一気に逆転。序盤から飛ばしすぎたせいか、やや球威が落ちてきたところで一気に捕まってしまった。

昨年まではリリーフであった斎藤。今季から先発に転向したが、やはりスタミナにはまだ不安があるようだ。先発2枚看板として期待されていた水野が離脱し、エースとして斎藤にかかる負担も大きい。かなり厳しい評価にはなってしまうが、斎藤がこれでは今の明大は厳しいであろう。

20170514明治大 齋藤
最初に2点の援護をもらった斎藤であったが、5回に逆転されてしまった


◆ピンチで入江登板も…
7回裏3-3の同点で1死満塁というピンチで善波監督がマウンドに送ったのは1年生の入江であった。入江といえば昨夏の甲子園では作新学院の4番ファーストとして、3試合連続ホームランを放つなどして優勝に貢献し、U18日本代表にも野手として選ばれた逸材。ただ同期の今井(西武)の活躍の影に隠れてしまったが、3年春までは作新のエースであり、明大でも投手としてやっていくとのことであった。

もともとMax146㌔を誇る186㎝右腕としてそのポテンシャルの高さは自明であった入江だが、明大の強力投手陣の中でこんなに早く神宮のマウンドに立つようになるとは思っていなかった。ましては上記のような重要な場面で、登板することになるとは…。

そんな入江は起用に応えるかのように、5番郡司に対しスライダーで見逃し三振という最高の結果を残す。続く6番清水翔に対しても2球で追い込むも、3球目のやや外したストレートは高めに抜けてしまい、145㌔を記録したこの球はキャッチャーのミットをはじくワイルドピッチとなり、1点を失う。そしてこの1点がこの試合の決勝点となってしまった。

次の回にも瀬尾にとどめのタイムリーを浴びて降板。ストレートはMax146㌔を記録するなど、その能力の高さは見せつけた1年生右腕であったが、結果はややほろ苦いものとなってしまった。

20170514明治大 入江
7回のピンチでリリーフ登板した入江であったが、暴投で決勝点を献上してしまった


Pickup Player
高橋亮吾 慶応大2年 ピッチャー
~パーフェクトリリーフでリーグ戦初勝利~
3-3の同点で迎えた7回からマウンドにあがったのが2年生右腕んお高橋亮。慶応湘南藤沢では1年夏よりベンチ入りを果たし、2年夏にはエース。2年秋からは外野兼任で4番を務めるなど打棒も高く評価されたいた選手だ。慶応大では投手に専念し、咋秋の東大戦で1年生ながらデビューを飾った。今季は立大1回戦では4回パーフェクトピッチングを見せるなど、この春リリーフとして活躍していて、早くも7試合目の登板であった。

そんな高橋亮はこの日Max143㌔のストレートとスライダーを低めに集めるピッチング。7回に打線が勝ち越した後も、そのピッチングを淡々と続けていき、終わってみれば7~9回の3イニングを打者9人でパーフェクトに抑えて、リーグ戦初勝利をマークした。

ここまで防御率1.56というリリーフエースとして好成績を納めている高橋亮。昨年大黒柱であった加藤拓(現:広島)が抜けて、経験が少ない慶応投手陣は、先発投手もそこまで長いイニングを投げずに繋いでいくのが今年の戦い方。その戦いには欠かせない存在がこの高橋亮である。慶応大の投手陣は慶応高出身者が多く、また加嶋(現:東芝)やこの日2番手で登板した菊地など慶応志木の選手もそこそこいるが、そこに慶応湘南藤沢もいるぞということもアピールできたのではないか?

20170514慶応大 高橋亮
7回からパーフェクトリリーフをみせ初勝利をあげた高橋亮


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