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社×報徳学園【春季兵庫大会】

5/6 春季兵庫大会決勝
社×報徳学園 @明石トーカロ球場

春の近畿大会出場1枠をかけた、春季兵庫大会の決勝。センバツベスト4でここまで安定した戦いぶりの報徳学園に、準決勝で明石商を完封して上がってきた社が挑みます。

試合スコア
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください

20170506社×報徳学園

報徳学園は2回裏に2死2塁から片岡の左中間へのタイムリーで先制。なおも2死1.2塁で藤原がキャッチャーフライを落球し、2塁ランナーが生還する。社はここで早くもエース佐名川から、2番手吉田光にピッチャーを交代すると、この吉田光が変化球主体のピッチングで以降報徳打線を抑える。

社打線は報徳先発の左サイドスローの太田の前に沈黙していたが、グランド整備明けの6回主に4番中戸が2ランを放ち同点に追いつく。追いつかれた報徳は7回裏に小園・篠原の連打から満塁のチャンスを作ると、守備から途中出場していた報徳主将の岡本に右中間を破る走者一掃のタイムリー2ベースを放ち3点を勝ち越し。7回から登板していたエース西垣が、3イニングを無失点に抑えて、報徳学園が春季兵庫大会を制して、近畿大会にコマを進めた。

20170506社 中戸
6回に同点2ランをはなった中戸

20170506報徳学園 岡本1
7回に走者一掃のタイムリー2ベースを放つ岡本

20170506報徳学園優勝
優勝して喜びを分かり合う報徳学園


Topic
◆センバツベンチ外からの先発投手
報徳学園のこの決勝の先発マウンドを任されたのは背番号15をつけた2年生のサイドスロー左腕の太田。太田はセンバツではベンチ外の選手であったが、この大会では須磨翔風戦でも7回1失点で勝利投手となっていた。

太田は左サイドから左右へコントロールされたストレートとスライダーのコンビネーションで社線を抑えていき、ランナーは出すものの5回まで無失点の好投。しかしグランド整備明けの6回に中戸に2ランを浴びて同点に追いつかれてしまい、その裏の攻撃で代打を送られてしまった。

とはいえここまで1試合平均9点以上をあげて勝ち上がってきた社打線に6回2失点は十分に合格といえる内容。報徳学園にしては春大会を通して、また使えるピッチャーを1枚手に入れたと言えよう。それと同時にまだ2年生ということで来年の報徳学園の投手にもメドが立ったことにもなる。来年だけでなく、5回までは左打者をノーヒットに抑えていたので左サイトという特性を生かしての左キラーという使い方も現チームではできるかもしれない。

20170506報徳学園 太田
この決勝で先発に抜擢され、6回2失点の好投をみせた太田


◆最後はエースが圧巻のピッチング
上記の太田の後を受けて7回からマウンドに上がったのがエースの西垣。西垣はしなやかな腕の振りからの勢いのあるストレートとフォークなどの変化球で三振を量産。3イニング無失点で奪三振6という圧倒的な内容で、同点に追いついて波に乗る社打線の勢いを完全にとめて、味方の勝ち越しに繋げた。

報徳のエースがセンバツで見せたピッチングは調子がよかっただけでないということを証明した。と同時にこの秋のドラフト候補としても、十分な能力があることも証明してみせた。

20170506報徳学園 西垣
7回からリリーフして3イニング6奪三振無失点におさえた西垣


◆エース交代は吉と出たが…
社の先発は前日に明石商を完封したエースの佐名川。しかし佐名川は2回に2点を失うと、2点目は味方のエラーであったにも関わらず、ピッチャーを背番号10の吉田光に交代した。吉田光は変化球が主体のピッチングで6回まで報徳打線を見事無失点に抑えた。この早い継投は佐名川が前日に154球を投げていたことと、ストレートで押すピッチングが持ち味の佐名川よりも変化球で攻める吉田光のほうが強打の報徳打線には通用するということであると考えられ、この継投は結果として大成功したといえる。

しかし最終的には吉田光も7回に走者一掃のタイムリーを浴びて敗けてしまった社。ただこの春は準Vという結果に、内容も伴った素晴らしい戦いであった。右の好投手2枚に、今大会準決勝まで6試合で57得点という強力打線。秋に敗れた神港学園にコールドでリベンジを果たし、その他にも西脇工・関西学院・明石商を破ったチームは夏も大いに期待できる。

20170506社 吉田光
変化球を有効に使い6回まで報徳打線を無得点に抑えた吉田光


Pickup Player
岡本蒼 報徳学園3年 外野手
~試合を決めた途中出場の主将~
報徳学園の大所帯をまとめるのが岡本主将。岡本は前チーム時から外野のレギュラーを争っていた選手で、新チームでも当初は3番で起用されるなどしていた。センバツでは福岡大大濠戦で古賀からホームランを放つなどしたものの、自身の打席の調子が上がらないことやほかの選手の台頭でセンバツでの4試合中スタメン出場は2試合のみであった。

この決勝戦もスタメンは期待の2年生糸井(阪神糸井のはとこ)がスタメンで、岡本はベンチスタート。しかし糸井が3タコだったこともあり、7回表の守備から岡本がライトに入った。するとその直後の7回裏に2死満塁というチャンスで岡本に打席が回ってきた。相手ピッチャーの吉田はこのピンチにこの日1番頼りにしていたスライダーを連投するも、岡本は初球から積極的に振りに行ってファールとすると、2球目を見事に捉えて右中間を破り、満塁のランナー3人をホームに呼び込んだ。

結果的にこの3点が決勝点となり報徳学園が優勝。レギュラー争いの真っただ中の個人にとっても、チームにとっても大きな
1打であった。

20170506報徳学園 岡本2 20170506報徳学園 岡本3
決勝タイムリーを放ち、ガッツポーズをみせる岡本



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