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甲子園ベストナイン2017夏【1・2年生編】

先日甲子園の全体のベストナインを書いてみましたが…
いよいよミレニアム世代も始動ということで、注目選手を先取りする意味でも、今度はベストナイン(1・2年生編)です。

ただ今回も大会のベストナインなので、これまでの実績とかプロ注目だとは完全に度外視して、今大会の活躍のみを基準に選びました。

ピッチャー
柿木蓮 大阪桐蔭2年
初戦の米子松蔭戦でリリーフ登板しMax147㌔をマークした右腕は、仙台育英戦にも先発すると完璧なピッチングをみせた。最後は中川のベース踏み外しの後に逆転サヨナラ打を浴びてしまったが、結局11イニングで自責点0で大阪桐蔭の次期エースの最有力として名乗りをあげた。

20170811大阪桐蔭 柿木


キャッチャー
石川雅晴 坂井2年
正直ベストナインと呼べるほど活躍した2年生キャッチャーはいなかったのだが、あえて挙げるなら坂井の石川。打っては同点に追いつくきっかけとなる貴重な2ベース、守っても調子のあがらない吉川をうまくリードし、強肩も見せつけた。

20170813坂井 石川


ファースト
野村佑希 花咲徳栄2年
日本航空石川戦と盛岡大付戦での2ホーマーを放つなどコンスタントにヒットを放ち、大会通じて25打数13安打(打率.520)の活躍。序盤西川の調子が上がらない中、優勝した花咲徳栄打線を4番打者として牽引した。

20170723花咲徳栄 野村


セカンド
吉川広貴 広陵2年
初戦は7番であったが、大会途中から2番打者に定着し、大会通算27打数12安打で打率.444をマーク。1番の高田誠とともに絶好調の3番中村の前に出塁するという大きな役割を果たし、準Vの原動力となった。

20170811広陵 吉岡


サード
原田竜聖 日本航空石川2年
日本航空石川の3番バッターは、木更津総合戦の9回2死満塁から同点の2点タイムリーヒットを放つなど3安打4打点の活躍。石川大会の星稜戦に続いて、大逆転でのジャイアントキリングの立役者となった。

(No Picture)


ショート
田中幹也 東海大菅生2年
打者ごとに守備位置を大きく変えるなど、レベルの高いショート守備を披露。俊足を生かした好走塁に、打っても花咲徳栄戦で9回に同点タイムリーを放つなど打率5割の1番打者として活躍し、チームのベスト4に大きく貢献した。

20170814東海大菅生 田中


外野
浜田太貴 明豊2年
初戦の坂井戦でタイムリー2ベース2本に、逆転2ラン。神村学園でもホームランを放つなど打率.600、2ホーマー9打点の活躍で背番号17ながら3番打者として明豊のベスト8に大きく貢献した。

20170814明豊 浜田2


谷口嘉紀 神戸国際大付2年
北海戦では6回に左中間に同点ホームラン、7回にライトポール際に逆転3ランと2打席連発。天理戦でも同点の9回にレフト線に3ベースを放つなど、昨秋に大阪桐蔭を沈めた実力をこの大舞台でも発揮した。

20170812神戸国際大付 谷口


中澤樹希也 青森山田2年
身長170㎝ながら筋肉マンと言われる体格を誇る青森山田の7番打者は彦根東戦では2打席連発、続く東海大菅生戦でも劣勢の中一矢報いるホームランを放つなど2試合で3ホーマーの活躍を見せた。

20170814青森山田 中澤



以上です。異論は認めます。


これで夏の高校野球に関して書くのはおそらく最後でしょう。豊作といわれるミレニアム世代、この夏活躍した2年生たちが主役となる秋季大会も非常に楽しみです。



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専修大×駒澤大 【東都大学野球連盟フレッシュトーナメント】

8/29 東都大学野球連盟フレッシュトーナメント1回戦
専修大×駒澤大 @神宮球場


試合スコア
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください
20170830専修大×駒澤大

駒澤大:竹本、専修大:佐藤優の両先発の好投で始まった試合は4回表まで0-0.しかし4回裏に駒澤大は4番小西が右中間へ3ベースを放って出塁すると、続く若林がタイムリーを放って先制した。しかし専修大は5回裏に2死から古谷が四球を選び、白倉の2ベースで2・3塁のチャンスを作ると、2番大畑が逆転の2点タイムリーを放つ。

専修大は6回表に中の犠飛で、7回表には大畑のこの日2本目となる2点タイムリーで加点していく。駒澤大は8回裏に若林のソロで1点を返すも、試合は18時を過ぎても照明が点灯しないという暗闇の中、専修大が5-2と3点リードした展開で最終回を迎える。

専修大は最終回のマウンドに高原を送るも、高原は死球と岡田友のヒットで1・3塁のピンチ。すると6番谷本は追い込まれながらもストレートを振り抜くと打球は暗闇のレフトスタンドに飛び込む同点ホームランとなる。さらに駒澤大は連続四球を選び、これを越智が送って2死2・3塁とサヨナラのチャンスを作ると、最後は小林がサード内野安打を放ちサヨナラ勝ち。照明がなかなか点灯せず、明らかに打者が不利な環境の中、駒澤大が最終回に大逆転勝利を収めた。


20170830駒澤大 若林
先制タイムリーにソロホームランの活躍をみせた駒大:若林

20170829専修大 佐藤優
7回2失点と試合をつくった専修大の先発:佐藤優

20170830駒澤大 小林
サヨナラ打を放った駒大:小林


Topic
◆1番アピールできたのは?
来週からリーグ戦が始める東都大学野球連盟において、この時期のフレッシュリーグは選手たちにとって恰好のアピールの場となる。そんな試合で、この日1番アピールができたといえるのは専修大の2番ショートを務めた大畑であった。

大畑は2死2・3塁で迎えた5回の第3打席でライト線へ逆転のタイムリー2ベース、1死2・3塁で迎えた7回の第4打席でもセンター前に2点タイムリーを放った。第5打席ではサード内野安打→盗塁と自慢の俊足も披露するなど、5打数3安打4打点1盗塁の活躍で、アウトになった1・2打席も左方向にいいライナー性の打球を飛ばせていた。三遊間の打球を素早く正確に送球してアウトにするなど、守備でも機敏な動きを見せていた。

専修大には池間という俊足巧打の左バッターという同じタイプのショートがいるが、春は池間は主にDHで、ショートは本職サードの岡本が守ったりしていた。2部降格になってしまったチームに新しい風を吹かせる意味でも、リーグ戦でのショート大畑の起用に期待したい。

20170829専修大 大畑
2点タイムリー2本を放ち3安打4打点とアピールに成功した専修大:大畑


◆苦しむU18日本代表投手
この試合駒大の3番手として登板したのは上野。高校野球界ではちょうど甲子園が終わり、U18日本代表が結成されて注目されているが、上野は2年前には中京大中京で甲子園ベスト8に入り、U18日本代表でも小笠原(東海大相模→中日)・佐藤(仙台育英→オリックス)とともに先発3本柱として活躍した。回転のいいストレートにコントロールも抜群である完成度の高いピッチャーであったために、進学した駒澤大でも1年目から神宮での活躍が大いに期待された。しかし上野は1年目から神宮での登板こそあったものの、リリーフで少しというのみで戦力とはいいがたい状態であった。それは2年になった春も同じような状態であった。

この日は7回に追加点を奪われた後、3番手としてマウンドに上がった上野。やはり持ち味のストレートがMx140㌔でほとんどが130前半~中盤であり、常時140前後をマークしていた高校時代から比べると物足りなさを感じた。それでも回転がいいからかストレートで三振を奪うことはできていて、またランナーを背負っても粘りのピッチングをみせて最後まで無失点リリーフを見せ、チームの大逆転により勝ち投手となった。

現状まだ上野は苦しんでいるという状態であるが、それでも1つの結果は残した。これをもとに秋のリーグ戦でも是非とも結果を残して欲しい投手である。

20170830駒澤大 上野
ストレートに威力はなかった無失点リリーフをみせた上野


◆なぜ照明をつけないのか?
この日は神宮球場で4試合が予定されていて、専修大×駒澤大の試合は第4試合で始まったのは16:30であった。試合終盤になると陽も落ちていったが、なかなか照明は点灯せず…守備から戻ってくる選手からは「全然見えね~」という声が上がり、タイミングが合わないバッターには味方ベンチからも「さぁ電気が欲しいな~、電気が~」と声が飛び交っていた。

18:00を過ぎても照明がつかないまま迎えた9回裏などはもう野球できたもんじゃないという暗さであった。暗い状況では明らかにバッター不利であり、駒大ベンチも諦めムードが感じられた。ただ最終回に登板した専修大の高原はやはり暗いと投げづらいのかコントロールが定まらず、ランナーを溜めてしまうと谷本に同点3ランを浴びた。照明がついについたのは18:30過ぎ、場面は2死2・3塁で駒大がサヨナラのチャンスという場面であった。そして照明がついた直後に小林がサヨナラ安打…何とも言えないタイミングであった。

照明をつけるということは大きなコストであるし、多少はもう終わるまでやってしまえというケースもある。ただそれでもこの日はやりすぎであり、最後の方はもはや野球をやれる環境ではなかった。リーグ戦で出場機会の少ない選手に神宮を経験させるという意味でもあるフレッシュトーナメントなのに、経験した神宮が真っ暗というのはあまりにも可哀そうだ。また勝負という点では駒大にも専修大にも同等にやりづらさが生じたわけで不公平ではないが、ちゃんと照明つけていたら結果は変わっていたであろう。

Pickup Player
谷本大晟 駒澤大1年 セカンド
~暗闇を引き裂く見事な同点3ラン~
圧倒的劣勢の中、まさに一振りで試合を振り出しに戻し、勢いを駒大にもってきたのは途中からセカンドに入った谷本であった。

強打の内野手である谷本は京都外大西では2年時よりショートのレギュラー。3年時には主将にも就任し、最後の夏は4番セカンドとしてチームを牽引した。京都外大西で二遊間を組んだプロ注目の緒方とともに駒大に進学すると、この試合では7回表からセカンドの守備に就き、緒方よりも早く神宮デビューを果たした。

7回裏の1打席目は死球であり、2打席目は3点を追う9回1死1・2塁という場面で回ってきた。ただこのとき時間はすでに18:20を回っていたが、まだ神宮の照明はつかずに明らかにボールが見づらく、圧倒的に打者不利な状況。ベンチからも「もういいから狙い球絞って振り抜け」という言葉が聞こえるような状態であった。しかし谷本はこの言葉通り、カウント2B2Sからのストレートを振り抜くと、打球は(暗すぎて全然見えなかったが…)暗闇を引き裂いてレフトスタンドに飛び込む同点の3ラン。この一打で真っ暗の中完全に諦めムードであった駒大は息を吹き返し、そこからまたチャンスを作りサヨナラ勝ちに繋げた。

まさに一振りで試合の形成を逆転させる見事な一打を放った谷本。フレッシュリーグでもスタメンでなかったところを見えると、簡単にレギュラーとはいかないかもしれないが、リーグ戦でも代打などで起用してみたい選手だ。

20170830駒澤大 谷本
9回に起死回生の同点3ランをはなった谷本



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4番ピッチャーは希少種で流行りは7番ピッチャー?

4番ピッチャーというのは野球の花形である。
高校野球などにおいては、どこでも見られたこの花形が現在は希少種となっている。

下のグラフは今年の夏の甲子園でのピッチャーの打順とそのチーム数を表したグラフである。
※打順は各チームの初戦のもので計算

ピッチャーの打順



見てわかる通り4番ピッチャーは1チーム、済美の八塚のみであった。4番だけでなくクリーンアップも3番:三本松の佐藤、5番:前橋育英の皆川とそれぞれ1チームずつしかいない。その他の46チームは全てピッチャーを7番以降の下位打線に置いたのである。

やはり1番多いのは9番で、その9番にいいバッターを置くことで1番にいい形で回すべく流行ってきた8番がそれに次ぐ。この2つは予想通りであったが、7番の多さは予想以上であった。しかもこの7番の中には、木更津総合の山下、二松学舎大付の市川、津田学園の水谷、高岡商の土合と降板時にはどこか他の守備に就くようなバッティングに力がある選手が目立った。打てるピッチャーを7番に置くというのは、また1つのトレンドになりつつあるのかもしれない。


今年の甲子園はホームラン数が過去最多を更新する打高投低で、いわゆる超高校級のエースはいなかった。4強では天理(碓井涼・坂根)、広陵(平元・山本)、花咲徳栄(綱脇・清水)、東海大菅生(松本・戸田)と全てのチームが2枚看板のチームであった。投手の投球数が増えることを、厳しく非難する世間の風潮もあり、もはや1人のピッチャーで勝ち抜くという時代は終わり、ピッチャーの分業制が増えてきている。どのみち複数の投手を使うのであれば、負担の多くなる野手に投げさせる必要性も低くなり、これに伴い打者とピッチャーの分業もはっきりしてきた結果が上記のグラフである。

ただそんな中でもこの甲子園で異彩を放ったのが、3回戦で1番ピッチャーでスタメン出場した前橋育英の丸山であった。この夏、甲子園記録タイとなる8盗塁をマークした俊足の1番打者はMax144㌔のサウスポーとしての能力も高く、センバツでは2試合で12回無失点のピッチングを見せた。ただその先発した試合では甲子園初失点を喫するとその後も優勝した花咲徳栄打線を止めることができずに3回5失点で降板し、負け投手となってしまった。

まぁ分業制は時代の流れとして仕方ないし、多くの選手が活躍の機会を得ることは好ましいと思う。ただその一方大谷のような二刀流のスターや、今回の丸山のようなマルチプレイヤーが生まれにくくなるというのは残念である。

20170814済美 八塚
この夏の甲子園で唯一の4番でエースの八塚(済美)

20170320前橋育英 丸山
3回戦では1番ピッチャーを務めた丸山


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甲子園ベストナイン2017夏

夏の甲子園も終わったので、今回も(個人的に)大会のベストナインを選出しました。

今大会のベストナインなので、これまでの実績とかプロ注目だとは完全に度外視して、今大会の活躍のみを基準に選びました。

ピッチャー
長谷川拓帆 仙台育成3年
日本文理相手に1-0で完封勝利、大阪桐蔭の強力打線を1失点完投と3回戦まで計24イニング1失点の快投をみせた左腕。大阪桐蔭の疲労により広陵戦では先発を回避し敗れたが、その投球内容は今大会No1と呼ぶのにふさわしい。

20170812仙台育英 長谷川


キャッチャー
中村奨成 広陵3年
28打数19安打6本塁打17打点と、ホームラン・打点で大会記録を更新したバッティングはもちろんのこと、セカンドでの矢のような送球が目を引いたキャッチャーとしての守備も大会No1といえる内容で、大会のMVPといえる存在。

20170811広陵 中村


ファースト
野村佑希 花咲徳栄2年
日本航空石川戦と盛岡大付戦での2ホーマーを含む25打数13安打(打率.520)の活躍を見せ、優勝した花咲徳栄打線を4番打者として牽引し、連覇のかかる来年の大会の主役候補として名をあげた。

20170723花咲徳栄 野村


セカンド
小玉佳吾 東海大菅生3年
青森山田戦、三本松戦での2ホーマーをはじめとして打率.470、8打点の活躍。身体能力を生かしたレベルの高いセカンド守備、また主将として東海大菅生のを初のベスト4に導いたことも評価できる。

20170814東海大菅生 小玉


サード
高井悠太郎 花咲徳栄3年
花咲徳栄の好球必打を象徴するようなバッティングで6番打者として24打数10安打(打率.417)10打点の活躍。中でも東海大菅生戦の11回に放った決勝打となる2点タイムリーはまさに値千金の1打であった。

20170723花咲徳栄 高井


ショート
田中幹也 東海大菅生2年
打者ごとに守備位置を大きく変えるなど、レベルの高いショート守備を披露。俊足を生かした好走塁に、打っても花咲徳栄戦で9回に同点タイムリーを放つなど打率5割の1番打者として活躍した。

20170814東海大菅生 田中


レフト
浜田太貴 明豊2年
初戦の坂井戦でタイムリー2ベース2本に、逆転2ラン。神村学園でもホームランを放つなど打率.600、2ホーマー9打点の活躍で背番号17ながら3番打者として明豊のベスト8に大きく貢献した。

20170814明豊 浜田2


センター
植田拓 盛岡大付3年
済美戦では9回に同点ホームラン、延長10回に3ランを放つ活躍を見せ、ケガの影響もありながら、今大会のメンバーでは最多の高校通算60本をマークしていた実力を発揮した。

20170320盛岡大付 植田


ライト
高田誠也 広陵3年
広陵の1番打者として左右にうまく打ち分けてヒットを量産し、26打数11安打(打率.423)の活躍。大会途中からの構成ながら吉岡との1・2番コンビで広陵の準V、中村の打点記録の更新の立役者となった。

20170811広陵 高田誠


以上です。
異論は認めます。

ちなみに参考までに他に候補にあがった選手は以下の通り
ピッチャー:徳山(大阪桐蔭)、清水(花咲徳栄)、山本(広陵)
キャッチャー:須永(花咲徳栄)、渡辺(三本松)
ファースト:片山(東海大菅生)、安原(天理)
セカンド:千丸(花咲徳栄)、吉岡(広陵)、小林(盛岡大付)
サード:亀岡(済美)、森本(天理)
ショート:三村(明豊)
外野:西川(花咲徳栄)、神野(天理)、佐藤(東海大菅生)、松井(東海大菅生)


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花咲徳栄 優勝おめでとう

夏の甲子園も昨日決勝が行われ、花咲徳栄が優勝を飾りました。
終わってみれば全試合で9得点以上とり、延長までもつれた準決勝の東海大菅生戦以外は6点差以上をつけての快勝で、圧倒的と言ってもいいほどの強さを見せつけた。

安定していた2枚看板
投低打高といわれた今大会において、全試合で網脇→清水というリレーで投手陣が最後まで崩れることがなかったというのは大きな要因といえる。先発の網脇はストレートは持ち味のノビはあったもののスピードは大会前の不調を引きずってか威力はなかった。それでもストレートが不調の間に磨いた変化球とコントロールは想像以上のレベルであり、しっかりと試合を作るという役目を果たし、特に盛岡大付戦でみせた8回1失点のピッチングは見事であった。

清水はこの大会で唯一の150㌔をマーク。ただ球速だけでなく、大きく曲がる縦の変化球を有効に使ったピッチングでこちらも安定感があった。これまで若干スピード任せな感があり、この大会でも短いイニングが多く力で勝負したところではあったが、冷静なピッチングであり、19回2/3で3失点という結果は大会でも1位2位を争うレベルであった。

20170723花咲徳栄 綱脇 20170723花咲徳栄 清水
主に先発を務めた綱脇(左)とリリーフを務めた清水(右)


6試合で61得点の強力打線
投手陣はある意味計算通りの働きをしてくれたが、もはや計算以上ともいえるのが、毎試合で9得点以上をあげた打線であった。ホームランが多く飛び出した今大会において、意外なことにホームランは4番野村の2本のみ。実際に大型スラッガーといえるのは西川・野村くらいで、その他は(ピッチャーを除けば)身長が175㎝未満とそれほど大型な打線ではなかった。それでも全体として選球眼がよく、好球必打のバッティングで、打ちだすと繋がりがあり、ビックイニングを作れる打線であった。また苦戦した東海大菅生戦以外は全ての試合で先制し、序盤に得点を重ねることでピッチャーが投げやすい環境を作ったことも評価できる。

個別でいえば、2番の主将千丸は小柄ながらバントさせるのはもったいない打棒であり、千丸がクリーンアップの前にチャンスをつり、これをクリーンアップが返して、その後もバッターも続いて大量得点というのが必勝パターンであった。野村は4番としてチーム唯一ホームランを放ち、打率は.520と返すだけでなく、その後のチャンスメークも果たした。打線の核となる西川は、準決勝までで打率が3割に満たないなど西川にしては物足りない活躍であったが、決勝では3安打4打点の活躍できっちりと帳尻を合わせてきた。この2人のあとに続く須永・高井もタイムリーが多く、特に高井は山場となった東海大菅生戦の決勝タイムリーは値千金であった。

20170723花咲徳栄 千丸  20170723花咲徳栄 西川
チャンスメークに優れた主将も務める千丸(左)と打線の核となり決勝では4打点をあげた西川(右)


レベルの高い埼玉だが初の栄冠
これまで意外なことに夏の甲子園の優勝がなかった激戦区の埼玉だが、これで初めて埼玉に夏の優勝旗が渡ることとなった。甲子園では東海大菅生戦では大接戦であったが、それ以外は快勝であった花咲徳栄。東海大菅生の次に苦戦したといえるのは、埼玉大会の決勝のライバル浦和学院戦であり、浦学投手陣の自滅もあった勝利をおさめたが、ヒット数は5本のみと、甲子園で爆発した強力打線も抑えられていた。

早くも連覇という話をすると、甲子園優勝でスタートが遅れる上にレギュラーで残るのは野村のみ、ライバルの浦和学院は強力な投手陣をはじめとして主力がごっそり残っているという状態で、早くも秋から大変な状態だ。来年の夏は記念大会であるために、浦和学院とは別になったが、他にも投手陣が残る春日部共栄、若生監督が連れてきた強力メンバーがラストイヤーを迎える埼玉栄などライバルは多く勝ち上がりも大変そうである。ただこうした埼玉の高いレベルがここまで花咲徳栄を強くした要因であるともいえ、これは埼玉として勝ち取った優勝旗でもあるといえる。

20170723花咲徳栄 野村
連覇へのカギを握るのはピッチャーとしても期待のかかるレギュラー唯一の2年生の野村



以上です。
花咲徳栄本当におめでとうございます!


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U18日本代表の決定に物申す

U18日本代表が予定より早く昨晩発表になりました。

選出された選手は以下の通り
U18日本代表-2017


意外であった選出は4人
正直意外であったと思ったのは磯村・鯨井・井上・伊藤の4人。

磯村は中京大中京の左のエースとして活躍。中京大中京の甲子園制覇時の正捕手であり、現広島の磯村の弟としても有名だ。140㌔を超えるストレートが武器の左腕であり、この夏の甲子園では広陵相手に6回途中まで無失点の好投をみせた。ただ無失点にも関わらず、交代ということでチームの絶対的エースといえる存在でなく、他にも山下・川端・田浦・桜井と左腕が4人いる中でもう1人左腕が必要かというと疑問だ。

鯨井はセンバツに出場した東海大市原望洋で守備力に秀でる内野手であるが、打順はずっと下位であり、一次候補の中でも1番意外な選手であった。この夏は2番に昇格し、打撃でも進歩が見られたが、その反面サードにコンバートされてしまっていた。

井上は瞬足、強肩、パンチ力と身体能力の高い日大三の1番サードである。昨秋は強打の日大三打線でもトップの公式戦4ホーマーをマークした逸材であるが、好不調の波が大きいという弱点もあり、ましてや国際大会で井上を使うということはずいぶんな賭けであろう。

この鯨井・井上の存在によって、注目のスラッガー安田がいるにも関わらず内野手は6人中3人がサードという異質な状態。鯨井は春まで守っていたセカンドもいけるだろうが、井上に関しては2年時よりサード以外を守ったと聞いたことがない。内野のバックアップ要員になるだろう2人としてはユーティリティー性は足りない。


伊藤は中京大中京の走攻守揃った1番バッターとして、この夏の甲子園では広陵の平元からバックスクリーンにホームランを放った。ただ他の植田(盛岡大付)・山本(大阪桐蔭)・神野(天理)といった他の走攻守揃った右打の外野手に比べて秀でているとは考えにくい。


この4人はみんな実際に見たことがあるし、"いい選手"であることは間違いない。ただ現在の高校生の精鋭20人となると"いい"だけではなく、"スゴい"選手でないと物足りない。例えば、鯨井は私はまさに楽天の藤田のような選手だと思っている。藤田は派手さはないものの、皆が認める"いい選手"であり、それは疑いの余地のないことであろう。ただ藤田が侍ジャパンに入っていたら、やはりみんな「ん?」と思うのではないか?今のわたしの感覚はそれと一緒である。

あと少し曲がった視点から見てしまうと、
磯村・伊藤→ヘッドコーチを務めるのは元中京大中京の大藤氏
井上→小枝監督が以前監督を務めていた日大三
鯨井→小枝監督のお膝元の千葉
ということで、4人とも首脳陣とはゆかりがある。

それだけに首脳陣がよく見れて、その上で人間性なども含めて選出されたととることもできるが、やはり疑問は付きまとってしまう。

20170811中京大中京 磯村 20161002鯨井2
【左】広陵戦の好投で代表入りを決めた磯村
【右】チームでは主軸でなかったが堅実な守備で代表の座を掴んだ鯨井(右)


甲子園終盤は関係ない出来レース?
わざわざ甲子園の準々決勝が終わったタイミングで発表するからには、甲子園での活躍も大いに考慮されるものだと思っていた。しかし実際には元々の前評判が高い選手が多く、この夏甲子園で前評判異常の活躍をみせた上位進出した盛岡大付・東海大菅生・天理・明豊といったチームの選手はいない。逆に甲子園で打率1割台と結果の残せなかった藤原、リリーフながら3ランを2本浴びた田浦、最後に負傷交代となった西巻らが選ばれているとこを見ると甲子園の終盤の結果は関係ないのかと思う。

また例年は全く持ってアテにならなかった1次候補も、今回は磯村・安田以外全員が1次候補に選ばれた選手であった。

そして極め付けが実際の発表の前から選手の名前が載っていたWBSCのサイト↓
XXVIII U-18 ベースボール・ワールドカップ
磯村が滑り込んだあたりから見て、甲子園の1回戦が終わるくらいにはもう1次登録メンバーとして29人が決まっていたようですね…。

以上の3点から
・すでに甲子園始まる前からある程度メンバーは固まっていて
・甲子園2回戦以降で活躍しても1次登録メンバー(WBSCのサイトに載っている29名)に入っていなければ選ばれない
というような状態で、甲子園の初期段階のメンバーの固まった出来レースあったと考えられる。

まぁ登録期限というルール上仕方ない部分もあるが、甲子園で活躍した選手が一部代表にいないというのは寂しい気がするし、実際に地方大会で負けてから1ヶ月ほど経つ選手よりも、直前まで甲子園で戦っていた選手の方が勢いあっていいとは思うのですがね…。去年の堀(広島新庄)とかがいい例で、甲子園前の評判では代表に選ばれるか…という位置だったけど、甲子園での活躍が認められて代表入り。大会では「なぜMVPが堀でなかったのか?」という圧倒的な活躍を見せて評価をあげ、日本ハムドラフト1位に繋げた。

20170811秀岳館 田浦 20170812仙台育英 西巻
【左】甲子園では力が発揮できなかったが代表入りを果たした田浦
【右】準々決勝での交代のきっかけとなったケガの状態が心配な西巻


以上まぁつらつらと半分文句のように書かせてもらったけど、
選ばれた選手はどの選手も優秀な選手ばかりだし、このメンバーで是非とも優勝して欲しいですね。


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個人的にU18日本代表のメンバーを選んでみた

甲子園も今日でベスト4が出そろい明日は休養日です。
そして例年は大会終了後に発表されていたU18日本代表のメンバーが、明日の休養日に発表になります。

ってことで今日は個人的にU18日本代表のメンバー20人を選んでみました。
※実際に小枝監督の好みとか無死して、自分が最強だと思うように選びました
※2年生は選ばないようにしてあります

個人的なU18日本代表-2017


◆投手
徳山・三浦と完成度の高いピッチングをする右腕で先発として必要な存在。左腕では長谷川・川端とこの夏の甲子園で好投をみせた2枚を選出。甲子園で盗塁タイ記録をマークした丸山、日大三の3番も務める桜井は投手だけでなく、外野として使えるのもポイント。これに速球派として(徳栄の清水と迷ったが)甲子園でMax149㌔をマークした皆川と栃木で151㌔をマークした石川を選出。あとはできれば変則投手が欲しかったけど、今年はいい選手いなかったですね…。

20170811大阪桐蔭 徳山 20170812仙台育英 長谷川
左:徳山(大阪桐蔭)   右:長谷川(仙台育英)


◆捕手
甲子園で大フィーバーでドラフト1位候補といわれる中村を正捕手に、センバツの段階ではスカウト評価No1であった古賀の2枚体制。村上は捕手であるが、1年夏から九州学院で4番を務めた打撃が魅力で、ファーストやDHとしての期待もかかる。

20170811広陵 中村 20161113福岡大大濠 古賀
左:中村(広陵)  右:古賀(福岡大大濠)


◆内野手
清宮・安田という東西を代表する両スラッガーは必須。二遊間には高い身体能力のセカンド小玉、守備が一級品のショート西巻、太田は二遊間両方いけてパンチ力のある打撃も魅力。ここまで3人とも右バッターとなってしまったので、最後の1人として峯村(木更津総合)・三村(明豊)らと迷ったが、盛岡大付の4番を打つ比嘉を入れてみた。


20161112早実 清宮 20161030履正社 安田2
左:清宮(早稲田実業)  右:安田(履正社)


◆外野手
走攻守そろったスラッガーで大一番にも強い増田はまず確実。これに天才的ばバッティングを見せて走力もある西川、ややケガが心配だが準々決勝でホーマーを放った高校通算60発超えの植田を選手した。外野は他にも山本(大阪桐蔭)・西浦(明徳義塾)・神野(天理)・正木(慶応)らバッティングのいい選手が目白押しだったが、ピッチャーの丸山・桜井・石川・皆川らも十分に果たせることから3人にとどめた。

20170811横浜 増田 20170723花咲徳栄 西川
右:増田(横浜) 左:西川(花咲徳栄)


もし2年生もいれていいなら柿木・根尾・藤原(以上大阪桐蔭)・小園(報徳学園)・野村(早稲田実業)らも候補にあがってくるが、とりあえず新チームのことを考えたら控えておいたほうがいいのかな…と。

以上です。
異論は認めます。



ちなみにこれ↓はWBSCのサイトなんですが、もうU18日本代表の名前が載っています。
XXVIII U-18 ベースボール・ワールドカップ

ここに名前ある選手(29名)は一次登録的な感じなのだろうか?
だとしたらここにある選手の中から20人が選ばれる?

よく分からないけど、清宮や安田はもう決定って報道もあるし、本当はもうメンバー決まっているのかもね…。


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京都成章×神村学園 【全国高校野球選手権大会】

8/14 全国高校野球選手権大会2回戦
京都成章×神村学園 @阪神甲子園球場

夏の甲子園7日目の第1試合は、準優勝(決勝で松坂にノーヒットノーランのとき)のとき以来19年ぶりの出場となった京都成章と春の九州王者の神村学園の試合です。

試合スコア
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください
20170815京都成章×神村学園

京都成章は3回に3四死球で満塁のチャンスを作ると5番松下のボテボテのサードゴロが内野安打となり1点先制。しかし京都成章はその後も毎回のようにチャンスを作るも追加点が奪えない。すると神村学園は6回裏、死球と前畑のヒットから2死1・2塁のチャンスを作ると6番田中祐がライトオーバーの2点タイムリー3ベースを放ち逆転に成功する。

8回表京都成章は2死から四球2個と北山のヒットで満塁のチャンスを作る。ここで京都成章は代打に岸田を、神村学園がピッチャーを中里に交代すると、岸田は鋭い打球を放つも、ピッチャーライナーとなり試合は神村学園が2-1とリードして最終回を迎える。

京都成章は9回表は1番からの攻撃も山本・椎原が倒れて2死。しかしここで3番茂木が右中間スタンドに起死回生のホームランを放ち同点。追いつかれた神村学園だが、9回裏に先頭の田中祐が内野安打で出塁すると、続く赤崎のバントがフィルダースチョイスを招き無死1・2塁。ここで角が送って1死2・3塁とすると9番中里の打球は3塁線のサードゴロ、これをホームに送球するも最後は送球がランナーに当たり田中祐がホームイン。神村学園がサヨナラ勝ちで2回戦突破を決めた。

20170814京都成章 松下
先制のタイムリーを放った京都成章5番の松下

20170814神村学園 青柳
8回途中まで1失点の好投をみせた神村学園エース青柳

20170814神村学園 田中祐1
サヨナラ勝ちでホームに集まってきた神村学園ナインと痛がる田中祐


Topic
◆11奪三振の好投も悔やまれるストレート押し
京都成章の先発のエース北山は、Max142㌔をマークしたストレートを中心としたピッチングで5回まで神村学園打線を4安打無得点に抑えた。しかし6回に逆転打を浴びると、味方が追いついた直後の9回裏にもサヨナラ打を浴びてしまった。この2つのタイムリーはストレートのファール3球で追い込んで、カウントが有利であったにも関わらずストレートを続けた結果打たれてしまったという共通点がある。スライダーもいいものをもっていた北山、ともにまだ遊び球が使える状態であったのでボールになるようなスライダーなどを挟んでいたら…と思う場面であった。

とはいえストレートで押すというピッチングは北山のスタイルであり、このピッチングで甲子園でも11個の三振を奪ったピッチングも見事なものであったし、チームを19年ぶりの甲子園に導いたその功績が色あせることはない。

20170814京都成章 北山
敗れはしたが11奪三振完投の京都成章のエース北山


◆あと1人からの同点ホームラン
この試合はどちらかといえば京都成章が押しているという試合であった。しかし京都成章は毎回のようにチャンスを作るも13残塁とあと1本が出ずに、神村学園に追いつくことができなかった。9回表はチャンスを作ることすらできずに2死という場面で京都成章もこれまでかと思われた。しかしここでこれまで全然当たっていなかった3番茂木が2球目をたたくと打球は右中間スタンドに吸い込まれる同点ホームラン。これまでのは何だったんだと言わんばかりに、一振りで試合を振り出しに戻した。

結果的にその裏に1点を奪われてサヨナラ負けも、一時は球場全体を一気に京都成章の味方とした起死回生の見事な一打であった。

20170814京都成章 茂木
9回2死から同点ホームランを放った京都成章の3番茂木


◆取れれた分は自分で取り返す
神村学園は8回2死満塁のピンチで、鹿児島大会でも主にリリーフエースとして活躍した2年生右腕の中里をマウンドに送る。中里は代打岸田をいい当たりをされながらもピッチャーライナーでこのピンチを切り抜ける。しかし9回に落とし穴が待っていて、茂木にまさかの同点ホームランを浴びてしまった。

それでもその裏、1死2・3塁というサヨナラのチャンスで中里に打順が回ってくる。鹿児島大会ではノーヒットであった中里なので、代打ということも考えられた場面であるが、中里はそのまま打席に向かう。中里はストレート3球ファールのあとのストレートを打ち返すと、打球は高いバウンドのサードゴロ。しかし3塁ランナーが勢いよくスタートを切り、サードからホームへの送球がランナーに当たってホームイン。記録は仲里のサヨナラタイムリー内野安打となった。

同点に追いつかれてしまったリリーフエースが自らのバットでサヨナラ打を放ってチームを勝利に導いた。

20170814神村学園 中里
8回のピンチからリリーフし、最後にはサヨナラ打を放った中里


Pickup Player
田中祐大 神村学園3年 セカンド
~逆転打に好走塁で痛かったがホームイン~
この試合神村学園の打線で1番の活躍を見せたのは6番セカンドの田中祐であった。

鹿児島大会では打率.217で打点無しと結果を残せてなかった田中祐だが、この試合も6番セカンドで出場すると、第1打席では送りバントを決め、2打席目でも四球を選んで出塁すると盗塁を決めるなどチャンスメイクに貢献した。そして最大の見せ場は1点ビハインドの6回2死1・2塁で回ってきた第3打席、カウント0B2Sから高めのボール球気味のストレートをたたくと打球はライトの頭上を越える逆転のタ2点イムリー3ベースとなった。

さらに同点に追いつかれた直後の9回裏に先頭打者として迎えた第4打席ではファーストに内野安打を放つ。2個のバントで3塁まで進むと、今度は中里のバウンドの高いサードゴロで勢いよくホームへスタート。3塁線の自分の方に向かってくる打球であったのですぐにスタートを切るのは簡単でない打球であった。結果的にサードからの送球が田中祐の頭部に直撃し、ホームイン。さらにそのときに足まで痛めるという始末で、チームが歓喜に沸くなか1人痛そうにうずくまっていた。

ただ結果的には2打数2安打2打点1盗塁という見事な活躍。盗塁、最後のホームインで発揮した俊足に加え、身長165㎝ながらライトオーバーを放ったパンチ力も見せつけ、この試合のヒーローともいえる活躍であった。

20170814神村学園 田中祐2
逆転タイムリー3ベースにサヨナラのホームを踏む活躍をみせた田中祐


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坂井×明豊 【全国高校野球選手権大会】

8/13 全国高校野球選手権1回戦
坂井×明豊 @阪神甲子園球場

夏の甲子園6日目の第4試合は、エース吉川の投手力で福井大会を制して初の甲子園(坂井となってからは)出場を果たした坂井と、強打で大分大会を圧勝で勝ち上がってきた明豊の試合です。

試合スコア
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください
20170814坂井×明豊

明豊は3回裏に1番三上がセカンド強襲ヒットで出塁し、バントで送ると3番浜田がレフトオーバーのタイムリー2ベースを放ち先制。坂井は5回表に山内のヒットから2死2塁のチャンスを作るとセカンドエラーで同点に追いつき、ここから試合が壮絶なシーソーゲームとなる。明豊は直後の5回裏に1死1・2塁から浜田の2打席連続のタイムリー2ベースで勝ち越し。さらに本多、吉村にも連続タイムリーが飛び出して3点を勝ち越す。

明豊は6回から好投の佐藤楓に代えて、背番号1のサイドスロー橋詰をマウンドに送る。しかし橋詰は1死1・3塁のピンチを招くと石川・山内に連続タイムリーを浴びてしまい同点に追いつかれる。さらに坂井は8回表にも明豊を攻めたてて軽部・出店の連打とバントで2・3塁のチャンスを作ると、9番山内のサードゴロをサードが悪送球して2点を勝ち越す。

明豊はその裏、橋詰の代打松谷が四球を選ぶも、続く管の打球はベース付近のショートゴロで併殺と思いきや、ショートの悪送球で管が生き残る。すると続く1番三村が左中間にタイムリー2ベース。2死となった後、3番浜田がレフトスタンドに逆転2ランを放つ。1点リードで迎えた9回表は3番手溝上が3者凡退に抑えてゲームセット。明豊が土壇場の逆転で1回戦を突破しました。

20170814明豊 佐藤楓
先発した5回1失点の好投をみせた佐藤楓

20170814坂井 山内
6回に同点打となる2点タイムリーを放つ山内

20170814明豊 浜田1
8回に逆転2ランを放った浜田


Topic
◆エースへの継投がまさかの…
明豊のエースは大分大会の決勝戦で完封勝利をあげたトルネードサイド右腕の橋詰であるが、この日は坂井打線に左バッターが多かったということもあり、先発は背番号10の佐藤楓であった。佐藤楓は落ちる変化球を有効に使って勝負どころでは三振を奪い、5回まで1失点(自責点0)の好投を見せる。

しかし明豊は5回裏に3点を奪い、なおもチャンスというところで佐藤楓に代打を送り、6回からは橋詰をマウンドに送る。橋詰は初球にナックルを投げるも、その後坂井打線につかまってしまい、いきなり3点差を追いつかれてしまう。7回は持ち前の打たせてとるピッチングで3者凡退に抑えるも、8回にはエラーも絡んで2点を勝ち越されてしまい、その裏の攻撃で代打を送られてしまった。

中京大中京のケースなど継投の難しさが目立つ今大会。明豊もその難しさを味わうこととなってしまった。

20170814明豊 橋詰
6回から登板したエース橋詰であったが本来の力を発揮できなかった


◆甲子園でも見せつけた強力打線、あとは杉園だけ…
大分大会では準決勝まで全て2桁得点のコールド勝ち。決勝でも7-0と強力打線が目立った明豊。この甲子園でも坂井の好投手吉川から計15安打を放った。この試合では逆転2ランを含む3安打4打点の3番浜田が目立ったが、明豊打線はどこからでも打てるのが特徴で、この試合はマルチヒットが6人で、スタメンでノーヒットだったのは2人のみであった。

そのうち1人はピッチャーの佐藤楓なのでしょうがないが、もう1人が4番の杉園というのが少し気にかかるところだ。杉園は1年生だった2年前の甲子園にも5番ファーストで出場した選手で、最終学年となった現チームではずっと4番を務め、大分大会では4ホーマーを放つなど高校通算は50発を超えるスラッガーである。

しかしこの日は吉川にタイミングが合っておらず、三振→遊ゴ→投ゴ→遊直→遊ゴと5打数ノーヒット。4打席目のショートライナーはいい打球であったがこれもゲッツーになってしまう不運で、外野にボールを飛ばすことができなかった。杉園が復調すれば、明豊の強力打線が本格的に完成を迎えることだろう。

20170814明豊 杉園
この日はノーヒットであったが次戦での活躍が期待される4番杉園


◆最後まで投げ抜いたエース
坂井の甲子園初出場に導いた最大の立役者は、福井大会5試合をほぼ1人で投げぬいて、42回5失点という好投をみせたエース左腕の吉川であった。この日の吉川は4回までは持ち前の打たせて取るピッチングで何とか明豊打線を1点に抑えるも、その後はその福井大会の疲労がまだ残っていたのか球威がなかった。川村監督も「本来の出来からは遠かった」という内容で、最終的には120㌔台のストレートを(吉川のMaxは138㌔)を浜田にレフトスタンドに運ばれてしまった。

ただそれでも8回129球、この甲子園でもマウンドを譲ることなく最後まで投げぬいた。敗れはしてしまったが、坂井を初の甲子園に導いたこの夏の活躍は見事であった。一部報道では専修大への進学を希望しているとのことなので、来年の春には神宮で見れることを期待したい。

20170814坂井 吉川
本調子でないものの最後まで129球を投げ切った吉川


Pickup Player
浜田太貴 明豊2年 外野手
~背番号17の3番バッターが3安打4打点の大暴れ~

浜田は思い切りのいいスイングから強い打球を放つ右バッターで、1年秋は6番サード、2年春は7番レフトとレギュラーをつとめていた。春以降はさらにバッティングに力がつき、この夏は「もっと期待したいことがあるので~(by川崎監督)」ということで背番号17ではあるが、大分大会では全試合で3番を務め、打率.389・3本塁打・11打点と見事な活躍を見せていた。

この甲子園の初戦でも3番レフトで起用された浜田は、まず1死2塁で迎えた第2打席ではレフトフェンス直撃の先制のタイムリー2ベース。続く5回の第3打席では今後は右中間にタイムリー2ベースを放った。そして最大の見せ場は8回の第5打席…1点差に迫りなども2死2塁というチャンスで打席に立った浜田は、吉川のインコースのストレートをうまく振りぬくと打球はレフトフェンス超える逆転の2ランとなった。

明豊の初戦突破の最大の立役者となった浜田。まだ2年生ということもあり、来年の記念大会においてもぜひとも注目していきたい強打者である。

20170814明豊 浜田2
8回に逆転2ランを放つ浜田


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北海×神戸国際大付 【全国高校野球選手権大会】

8/12 全国高校野球選手権2回戦
北海×神戸国際大付 @阪神甲子園球場

この試合から甲子園は2回戦突入(両チームにとっては初戦ですが…)。昨夏準Vの北海と、地元の神戸国際大付が対戦します。

試合スコア
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください
20170812北海×神戸国際大付

北海は2回表に4番佐藤がヒットで出塁し、ワイルドピッチとバントで3塁まで進むと6番井上が先制タイムリー。続く3回表にも、バントヒット・エラー・四球で満塁とすると5番渡辺がタイムリーを放ち2点目をあげる。対する神戸国際もその裏に岡野のヒットから2死2塁のチャンスを作ると、3番森田がライト前にタイムリーを放ち1点差に詰め寄る。

北海は阪口、神戸国際大付は岡野とともに速球派右腕が先発するも、中盤のピンチを迎えた場面でそれぞれ多間、黒田という左腕へリリーフ。そんあ多間から、6回裏には谷口が多間から左中間スタンドにホームタンを放って神戸国際は同点に追いついた。しかし直後の7回表に北海は1死1塁から連続でショート内野安打でチャンスを作ると、ショート田淵の送球が乱れる間に北海が勝ち越し。さらにショートゴロの間にもう1点も追加した。

その、神戸国際は森田・荒木の連打で1死1・3塁というチャンスを作ると、6番谷口が2打席連続となる逆転3ランをライトポール際に打ち込む。この1点を8回から登板した花村が守り抜いて、神戸国際大付が(意外なことに)甲子園で初勝利をあげた。

20170812北海 井上
先制タイムリーを放つ井上

20170812神戸国際大付 森田
3回のタイムリー、7回には逆転に繋がる2ベースを放った森田

20170812神戸国際大付 花村
8回・9回を見事無失点で切り抜けセーブをあげた花村


Topic
◆この大会最速の148㌔をマーク
この試合1番の驚きであったのが北海の先発、背番号10の阪口。140㌔を超える右腕という話であったが、186㎝の長身が繰り出されるストレートは糸を引くように伸びていき、いきなり140㌔中盤をマーク。そして3番森田の5球目にはなんと、今大会最速となる148㌔をマーク。ストレートの平均スピードも143.8㌔もあった。

しかし神戸国際大付打線はスピードに振りまけることなく、3回に森田にタイムリーを浴びて1点差。4回に1死満塁のピンチを招き、そこから1番後藤を三振に仕留めたところで多間に交代となった。南北海道大会でも見せた通りの継投パターンであった。

結局阪口は3回2/3を投げて1失点という内容であったが、ヒットを8本も浴びてしまった。スピードだけでは抑えることができなかった。それでも186㎝から繰り出す148㌔は非常に魅力的、本当に1回戦で姿を消してしまうのが惜しい、もっと見てみたい投手であった。

20170812北海 阪口
最速148㌔をマークして甲子園を沸かせた阪口


◆昨夏の主軸が力を発揮できず…
昨夏甲子園準Vの北海は、そのときの決勝に出場したメンバーが5人(鈴木大・布施・川村・佐藤・井上)スタメンに名を連ねた。その中でも前チームで4番・5番を務めた佐藤・川村は現チームでも打線の軸として活躍してた。

この日は3番川村、4番佐藤で出場したが、ともに1安打ずつで長打は無しという結果…。特に川村はタイムリー内野安打はあったものの、その他は2三振に併殺打と残念ながら打線の中でブレーキとなってしまった。ということで昨夏は甲子園で2ホーマーを放った川村、昨夏に続いて4番を打った佐藤は今年の甲子園では目立った足跡を残すことはできなかった。

それでも準Vによりチームのスタートは遅れ、また負傷者なども出て秋春と北海道で結果を残すことができなかったチームがそこから復調し、3年連続の夏の甲子園までやってきたのは見事であった。

20170812北海 川村
昨夏2ホーマーの川村もこの日は仕事ができなかった


◆黒田復活はまだだが…
神戸国際大付はエース岡野が兵庫大会では37回1失点というまさに大車輪の活躍で甲子園出場を決めた。センバツでは背番号10であった岡野の成長は頼もしい一方、ここまで岡野頼みになってしまったのはセンバツ時のエースであった左腕黒田の不調がある。神戸国際大付が上まで勝ち進むにはさすがに岡野1枚では厳しく、この黒田の復調がカギとなる。

この初戦も先発はもちろん黒田であったが、まだ2点しかとられていないにも関わらず6回にピンチを招いたところで降板し、黒田がマウンドにあがった。この重要な場面で早めに黒田にスイッチしたことで黒田は復調してきたのかと思った。黒田は6回のピンチは切り抜けるも、ストレートは130㌔前後と球威がなかった。そして7回には2点を失ってしまい降板となった。

その代わりに3番手で登板した同じ左腕の花村はストレートが135㌔前後にまで成長していて、8回・9回と北海打線を寄せ付けないピッチンングでチームに勝利をもたらせた。黒田の復調はまだのようだが、代わりに3番手であった花村が台頭してきたのは大きい。

20170812神戸国際大付 黒田
重要な場面でリリーフ登板した黒田だが、まだ本調子には遠いようであった


Pickup Player
谷口嘉紀 神戸国際大付2年 外野手
~ピッチャー交代が幸いし2連発~

谷口は秋の新チーム発足時から期待されていた選手だが、昨年の8月にかかとを骨折し、秋の兵庫大会はメンバー外。近畿大会では負傷したほかの選手の代わりにベンチ入りを果たすと、準決勝の大阪桐蔭戦で1点ビハインドの最終回に代打で登場し見事に代打ホームランを放ち大阪桐蔭撃破に大きく貢献して名をとどろかせる。春のセンバツでは6番センターでスタメン出場するも、ノーヒットに終わる。この夏も兵庫大会で6番センターとして打率.471をマークするもホームランは出ていなかった。

この試合でも6番センターとしてスタメン出場した谷口であったが、第1打席では3球三振、第2打席でもファーストゴロと北海先発の阪口の前に合っていなかった。しかしピッチャーが多間に代わったことが谷口にとっては幸いし、6回の先頭打者として迎えた第3打席では初球を捉えると左中間スタンドに同点ホームラン。再び2点ビハインドになって迎えた7回1・3塁の第4打席では2球で簡単に追い込まれてしまったが、3球目のアウトコースのボール気味の球をうまく押っ付けると打球はライトポール際に飛び込む逆転3ラン。左右にホームランを打ち分ける見事な活躍であった。また結局神戸国際はここで勝ち越した1点をそのまま守り切って勝利したので、まさに値千金の一打であった。

昨秋はベンチ入りが全員現3年生であった神戸国際だが、谷口ら2年生も少しではあるが、台頭してきた。今日は神戸国際大付の甲子園初勝利となったが、優勝を狙うためにはこのような2年生の活躍も必須であろう。

20170812神戸国際大付 谷口
7回にライトスタンドに逆転3ランを放つ谷口



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