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夏の東西東京の代表校が初戦で激突!?

先週末から各地で1次予選が始まった秋季東京大会。
その第5ブロックではこの夏の西東京代表の東海大菅生と東東京代表の二松学舎大付が初戦から当たるというビックマッチとなっている。

2017秋季東京大会 第5ブロック

なんでこんなことになったかを説明するために、そもそも東京の秋季大会の1次予選の仕組みを説明する。

秋の東京には地方大会というものがなく、東京大会を制すればセンバツは確定(これにより東京は北海道とともに毎年センバツに必ず1チームを出せる都道府県といえる)。準優勝であれば関東の5チーム目との比較となる。この東京大会には1次予選と、本大会がある。

1次予選は各ブロックに分かれて行われ、このブロックにはそれぞれ当番校というのが存在する。この1次予選は基本的には球場でなく、高校のグランドを使って行われ、当番校のグランドがその会場となる。東京だと公式戦を行うのに十分なグランドを擁しているところは限られ、自ずと当番校は決まってきて、またそのような高校はいわゆる強豪校であることが多い。この1次予選の抽選にシードという概念はないが、この当番校どうしは1次予選で当たることはないのだ。つまりどちらも当番校となっている日大三と早実は1次予選で当たることはないのである。

しかし二松学舎大付は学校が九段下(もうすぐ横は皇居)という都心にあり、野球部のグランドは二松学舎大学の柏キャンパスにある。グランド自体は十分な広さはありそうだが、東京大会を千葉でやるわけにはいかないので、二松学舎大付は当番校とはなれなかった。

となると前述のようにシードはないので、くじ運次第で東海大菅生のブロックに入って、初戦から東海大菅生戦となってしまうこともありえるのだ。


これもトーナメント方式で1回負ければ終わり。つまり東海大菅生か二松学舎大付のどちらかは、いきなり夏春甲子園連続出場の可能性がなくなってしまう。そして上の図を見ればもうお分かりだろうが、総当たりで上位2チームが本大会に行ける神奈川や、敗者復活戦のある千葉と違って、東京の1次予選はトーナメントの1発勝負!ということで、東海大菅生か二松学舎大付のどちらかは1次予選の初戦敗退となり、いきなり夏春連続での甲子園出場の望みが絶たれてしまうのだ。

この東海大菅生と二松学舎大付ばかりが目立つが、他にも
・帝京×安田学園
・東亜学園×創価
・早稲田実業×日大鶴ケ丘
といった強豪同士が1次予選で同じブロックとなり、どちらかが本大会にすら出場できないという憂き目に遭うこととなる。


ちなみにグランドのせいで当番校となれなかった二松学舎付だが、東海大菅生との試合は注目度が高すぎて人が押し寄せると東海大菅生グランドでは…ということで多摩一本杉球場で行われることになったというオチである。


さてではこのビックカードの行方ですが、
個人的には東海大菅生がだいぶ有利とみる。

二松学舎大付は1番セカンド堀川、3番サード平間、5番ライト畠山、東海大菅生は1番ショート田中、4番ファースト片山とそれぞれ夏の甲子園で活躍した野手陣は残るが、投手陣でいうと二松学舎大付がエース市川頼みで甲子園では2年生以下の投手がベンチ入りしていなかったのに対し、東海大菅生は2枚看板のうちの1人で青森山田戦で1失点完投勝利をあげた戸田が残る。やはり秋というのはまだチームの完成度が低く、強いピッチャーがいるところが断然有利であり、この対決も戸田の状態が万全であれば東海大菅生が有利と思われる。逆に二松学舎大付は岸川・長島らがしっかりとしたエースとなることができれば、十分に食らいつくことができるだろう。

いずれにせよ、いきなりの夏の東西優勝校の対決は非常に楽しみです。多摩一本杉球場でやるということなので、土曜は観戦に行こうかと思います。


20170814東海大菅生 田中
甲子園で打率.500をマークした守備の要でもあるショート田中が残るのは東海大菅生としても大きい

20170813二松学舎大付 平間
夏は3番を務めた平間は二松学舎大付の新チームの中心として期待される


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桐光学園×横浜商大 【秋季神奈川大会4回戦】

9/10 秋季神奈川大会4回戦
桐光学園×横浜商大 @サーティーフォー保土ヶ谷球場

試合スコア
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください
20170910桐光学園×横浜商大

桐光学園は1回表、先頭の楠本が粘った末に三遊間を破って出塁→バントで送ると、山田の1塁線の打球をファーストが捕れず(記録はヒット)先制。しかし天野のヒットと死球でなおも満塁とするも、ここで商大先発の青山が踏ん張って2者連続三振に斬ってとると試合はここから投手戦に突入する。青山は毎回のように得点圏にランナーを背負うも、あと1本をゆるさずに2~4回は桐光学園打線を無得点に抑える。一方の桐光学園先発の谷村は2回にヒット2本は浴びるも、それ以外は圧巻のピッチングで商大打線に付け入る隙を与えなかった。

試合が再び動いたのは5回表、桐光学園はこの回先頭の辻がレフト前ヒットで出塁すると、続く山田が右中間を破るタイムリー2ベース。さらに天野もタイムリーで続いた。田村は併殺打でランナーはなくなるものの、続く途中出場の渡邊がセンターオーバーの打球を放つと、中継が乱れる間に一気にホームインしてこの回3点目をあげる。続く6回表にも商大の2番手堤から辻のセンターオーバータイムリー3ベース、山田の犠牲フライ、田村の左中間へのタイムリー2ベースで3点をあげて7点差。

谷村が6回までを2安打7奪三振無失点という完璧なピッチングを見せると、7回裏は背番号1をつけた冨田が2個の三振を奪い3人で締めてゲームセット。桐光学園が7回コールド勝ちでベスト8にコマを進めた。

20170910横浜商大 青山
2~4回は桐光打線を無得点におさえた横浜商大先発の青山

20170710桐光学園 谷村
6回2安打7奪三振無失点と完璧なピッチングをみせた桐光学園先発の谷村

20170710桐光学園 高橋
好リードに加え、打っても4打数4安打と乗っていた桐光学園のキャッチャー高橋


Topic
◆夏の同じ投手リレーで
桐光学園は夏の神奈川の終盤では先発谷村→リリーフ冨田という1年生リレーで戦った。この秋は冨田が背番号1をつけ、谷村が背番号10であるが、谷村→冨田のパターンは健在のよう。前の綾瀬戦に続いてこの日も谷村が先発のマウンドに立った。

谷村はアウトローのストレートが中心のピッチングであったが、ゆったりとした感じからいきなり腕が出てくるようなスリークウォーターのフォームであるために球速以上にストレートに威力が感じられ、たまに高めに浮いたり、中に入ったりするボールでもしっかりと空振りがとれていた。谷村は三振を7個奪ったが、そのうち3個が3球三振という内容でまさに圧倒的なピッチング。6回2安打無失点という完璧な内容でマウンドを降りた。

冨田は7点リードで抑えればコールド勝ちという7回裏のマウンドに立った。この日の冨田は相変わらず桐光学園の先輩の松井裕樹そっくりなフォームから繰り出すストレートで押すピッチング。このストレートを低めに集めることもできて、カウントを稼ぎ、追い込むとこちらも低めにワンバンするようなスライダーで三振というパターンで2個の三振を奪って3人で締めた。

ともに夏から戦力となっていた2人の1年生投手であるが、そこから球威・コントロールともにさらにレベルアップした感じは受けた。谷村→冨田というリレーは早くも他のチームにとって脅威となることであろう。

20170710桐光学園 冨田
最終回をきっちり3人で締めた桐光学園の冨田


◆末恐ろしい1年生軍団
桐光学園は上にあげたダブルエースの1年生以外にも、4番を打つ天野、正捕手の高橋、唐橋・楠本の二遊間とスタメンに1年生が5人名を連ねて、まさにチームの中心を担っていた。天野は4番として3安打の活躍、高橋は完封リレーを演習するリードに打っては9番ながら4打数4安打の活躍、楠本は初回に粘ってヒットで出塁して先制点の起点となり、2回の併殺などを見ていると唐橋・楠本の二遊間はかなりハイレベルであった。

まだ新チームも始まったばかりで木が早すぎかもしれないが、来年のチームは本当に末恐ろしく、来年は横浜・東海大相模でなく桐光学園が神奈川を牽引するという構図も大いに考えられると思った。

20170910桐光学園 天野
1年生ながら桐光学園の4番として3安打の活躍をみせた天野


◆4強との力の差を痛感した横浜商大
昨秋は神奈川ベスト4に輝いた古豪の横浜商大であるが、今年は4回戦で散ることとなってしまった。先発した背番号10の青山は腕の振りがしなやかでコントロールのいいスリークウォーター右腕であり、決して投球内容が悪いというわけではなかったが、5回途中まで4失点で降板。他にも打線も守備もそれほど悪いとは感じなかったが、残念なことに桐光学園との力の差は歴然であった。

激戦区といわれている神奈川であるが、横浜・東海大相模の2強に、慶応・桐光学園を加えた4強の実力が近年は際立っていて、甲子園に出るならこの4チームのどれかという状況だ。それに続く第2グループに横浜商大もいると感じているが、そこの差は大きいと今日あらためて痛感した。


Pickup Player
山田陸人 桐光学園3年 サード
~打線の中心はやっぱり山田~
1年生が多い桐光打線であるが、その中で存在感を発揮したのが前チームから野手で唯一のレギュラーである山田であった。

山田はちょうど1年前の1年秋から背番号16でベンチ入りを果たすと思い切りのいい打撃を武器に、逢坂を押しのけてショートのレギュラーに定着。2年夏には3番サードとなると、5回戦の大師戦では決勝の2ラン、準々決勝の慶応戦で逆転タイムリー2ベースを含む4安打、準決勝の横浜戦でも敗れはしたものの2安打を放つなど22打数14安打13打点と当たりにあたっていた。

最終学年となった山田は、この日も前チームと同じく3番サードでスタメン出場。第1打席では1塁線に先制のタイムリーヒット、第2打席でもレフト前を放った。そして無死1塁で回ってきた第3打席では、この日1番の当たりといえる右中間を綺麗に破るタイムリー2ベース。第4打席でもきっちりと犠牲フライを放ち。3打数3安打3打点という活躍でチームの勝利に貢献した。レフトに2本、右中間と1塁線に1本ずつと見事左右に打ち分けた山田。もとは思い切りのよさが武器であったが、夏頃からボールに合わせて、うまく右方向へもっていくこともできるようになってきた。

1年生が目立つチームで、4番をうつ天野の打球スピードなどは目を引くものがある。それでも桐光打線の中心は、経験があり、また右へ左へ打つことのできる柔らかさをもった2年生の山田であると思う。

20170910桐光学園 山田
3打数3安打3打点の活躍をみせ、桐光学園打線を牽引する山田





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横浜×弥栄 【秋季神奈川大会4回戦】

9/10 秋季神奈川大会4回戦
横浜×弥栄 @サーティーフォー保土ヶ谷球場

試合スコア
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください
20170910横浜×弥栄

弥栄の先発河野は齊藤・万波・長南と横浜の主軸から三振を奪うなど快調な滑り出しに見えたが、2回表に2四球のあとショートエラーで満塁のピンチを招くと遠藤にしぶとくセンター前に運ばれ、横浜が2点を先制。さらに山崎・内海連続四球で押し出しとなり、横浜が3点目を入れる。

横浜は3回表にも万波のヒットからチャンスを作ると、小泉の犠飛、ワイルドピッチ、及川のライト線へのタイムリー2ベースと加点し、とどめは満塁から山崎が2点タイムリーを放ち一挙5点。4回表にも1死1塁から長南が右中間を深々と破り1点を加えた。

そしてとどめは5回表、2本の内野安打と四球で満塁のチャンスを作ると4番万波がレフトスタンドに満塁ホームラン。これで13点目を奪った横浜は投げては及川が4回まで1安打無失点、5回裏にはエース板川が登板して完封リレー。横浜が5回コールド勝ちでベスト8進出を決めた。

20170910弥栄 河野
弥栄エースの河野にとって、やはり連投での横浜戦はきつかったようだ

20170910横浜 山崎
2安打2打点の活躍の横浜新1番の山崎

20170910横浜 万波2
満塁ホームランを放った横浜:万波


Topic
◆ノンステップ打法の万波
横浜の新4番は期待の万波。しかし万波は勝負強さ、規格外のパワーを誇る一方、夏の決勝の東海大相模戦では5三振するなど確実性にはまだ物足りなさがあった。

そんなことを本人も自覚しているのか、この秋の万波はノンステップ打法に変更していた。1打席目はタイミングが合わずに三振してしまうが、その後はレフト前ヒットを2本放ちチャンスメークに貢献すると、きわめつけが第4打席の満塁ホームラン。一時は弥栄のレフトが定位置後方で足を止めるなどレフトフライかと思われた打球であったが、風の後押しもあり余裕でレフトフェンスを越えていった。結果的には3安打4打点の活躍であったが、タイミングが合っていたといえるのは第2打席のレフト前ヒットのみであった。

それでもパワーで持って行けたのはさすがというところであるが、万波のノンステップ打法完成はまだまだといったところであろうか?ただ逆に完成していなくても、この状態なのでもっと確実性が出てくればそれは恐ろしい打者になることだろう。

20170910横浜 万波
横浜新4番の万波はこの秋はノンステップ打法で臨むようだ


◆エースへ着々と…
横浜の先発はエースの板川でなく、背番号10を背負う期待の1年生左腕の及川であった。この日の及川は綺麗なフォームから角度のあるストレートを低めに集めることができていた。ややコースの方は外れることが多く、4イニングで四球を4個与えてしまったが、ボールが低めに集まっていたので外野まで飛んでいく打球が2個と少なく、打たれたヒットも1本のみという投球であった。

春の大会では東海大相模に洗礼を浴びるも、夏の甲子園では秀岳館を3回無失点に抑えるなど着々と力をつけてきている左腕。5回にエースの板川が登板するも、4人の打者全員に打球を外野まで運ばれるなどイマイチな内容…。今日の出来から見れば、及川がこの秋の間に横浜のエースとなる可能性もなくはないと感じた。

20170910横浜 及川
4回1安打無失点の好投をみせた横浜先発の及川


◆躍進も代償は大きかった弥栄
星槎国際湘南と桐蔭学園という強豪2チームを破り、この4回戦に進出した弥栄。だがその代償は大きかったようだ。

先発のエース河野は前日に桐蔭学園相手に完投していた。この日も初回は3者凡退と最高の滑り出しを見せ、2回も万波・長南から三振を奪うなど素晴らしいピッチングであった。しかしエラーで満塁とされると、ここから糸が切れたかのようにタイムリー・押し出し。3回以降も横浜の勢いを止めることができなかった。5回途中までで134球という球数がそのすさまじさを物語っている。

敗れてしまったが早くもこの秋の神奈川でもNo1といえる躍進をみせた弥栄。エース河野を含めスタメン5人が1年生というチームで伸びしろはまだまだある。冬場に力をつけて、春・夏はベストの状態でまた横浜と戦って欲しいものだ。


Pickup Player
遠藤圭吾 横浜2年 ショート
~今年こそショートの固定に向けて~
この試合で貴重な先制打を放ち、チームを流れに乗せたのはショートを守る遠藤(2年前の横浜のサード遠藤駆の従兄)

遠藤はちょうど1年前の1年秋より控え内野手としてベンチ入りを果たすと、2年春から守備力と器用さのある打撃でショートのレギュラーを獲得した。しかし2年夏は同期の武川との併用となり、準々決勝で遠藤が自打球で負傷交代したこともあり、それ以降は武川がショートを務めた。甲子園の秀岳館戦ではフル出場を果たすもノーヒットに終わっていた。新チームでは背番号6は武川で、遠藤は16。前日のアレセイヤ湘南戦では武川がスタメンであった。

しかしこの日は遠藤が9番ショートでスタメン出場を果たすと、2死満塁で迎えた第1打席で追い込まれてから河野の変化球に何とか食らいつくと、打球はセンターの前に落ちる2点タイムリーとなり、横浜に先制点をもたらせる。それまでノーヒットに抑えられていた横浜打線はこれを機に本領を発揮して13得点に繋げたという意味ではチームを調子づかせる貴重な1打であった。第2打席でもセーフティバントを決めて、この日は2安打の活躍でショートとしてフル出場を果たした。

持ち前の守備力・走力に加えて、派手さはないものの器用なバッティングでショートのレギュラーへ大きくアピールした遠藤。今後も武川とのレギュラー争いは簡単には終結しないであろうが、遠藤としてはショートのポジションを確固たるものにしたいところだ。遠藤がショートを確固たるものにすることは、高濱弟(日本ハム)以来、秋~夏まで通してショートを固定できていない横浜にとっても必要なことかもしれない。

20170910横浜 遠藤
ショートのレギュラー固定を目指す横浜:遠藤



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横浜隼人×法政二 【秋季神奈川大会3回戦】

9/9 秋季神奈川大会3回戦
横浜隼人×法政二 @サーティーフォー保土ヶ谷球場

試合スコア
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください

横浜隼人は毎回チャンスを作るも、法政二の岡部→杉山の前にあと1本が出ず、一方法政二は小石川の前にヒットが出ない状態で両チームとも4回まで無得点の試合となる。試合が動いたのは5回表、横浜隼人は1番佐藤が四球で出塁して盗塁を決め2死2塁のチャンスを作ると4番百合野がライト前にタイムリーを放ち先制した。

追いつきたい法政二は7回裏に、先頭の代打北野がチーム初ヒットを放つも後続が続かずに無得点。すると直後の8回表に横浜隼人が田方・藤田のヒットで2死ながらもチャンスを作ると8番鎌田が待望の追加点となるタイムリー。法政二は3番手として宮田をマウンドに送るもこれが誤算で、高橋・河野・横瀬とさらに3本のタイムリーを浴びて、横浜隼人がこの回打者一巡の猛攻で一挙6点をあげる。

その裏小石川はヒットと自らのエラーで無死1・2塁のピンチを招くも、代打梅津をゲッツーに打ち取るなどして無得点に抑え、横浜隼人が7-0で8回コールド勝ちを納めた。

20170909横浜隼人 佐藤
先制の起点となる盗塁に、2点タイムリーの活躍をみせた横浜隼人の1番佐藤

20170909横浜隼人 鎌田
8回に貴重な追加点となるタイムリーを放つ横浜隼人:鎌田

20170909法政二 北野
代打で出場してチーム初安打を放つ法政二:北野


Topic
◆エース温存大成功
横浜隼人には前チームから投手陣の中心として活躍していた大型右腕の青山がいる。この秋も青山が背番号1をつけていたが、この日の先発は背番号10の小石川。この試合に勝った場合は翌日に日大と日大藤沢の勝者(結果的に日大)と対戦しなければいけないこともあり、エースを温存した形だ。

だが結果として小石川が6回までノーヒットの8回無失点の完封勝利。エースを温存できて勝利ということで、水谷監督の采配が大成功したわけだが、小石川のピッチングが良すぎて、もはや明日小石川でもよかったんじゃない?というくらいであった。


◆3度目の正直で結果を出した
横浜隼人の新チームで4番として期待されるのは、前チームでは5番を打った経験もある百合野。身長はそれほど大きくないが、横浜隼人打線の中でも1番がっちりした体を持っている選手だ。

そんな4番百合野には、第1打席:2死2塁、第2打席2死1・3塁とチャンスで打席が回るものの、それぞれセカンドゴロ、センターフライと自分のバッティングができずに打たされたような感じで凡退してしまっていた。そんな百合野の凡退もあり無得点のまま迎えた第3打席はまたもや2死2塁というチャンスで回ってきた。ここで百合野は2球で簡単に追い込まれてしまうが、ボールをしっかりと見極めてカウント3B2Sまでもっていくと、そこから甘く入ったストレートをライト前に運び先制打を放った。

最終的にはコールド勝ちを納めた横浜隼人であるが、7回まで1-0という展開で試合を優位に進められたのはこの先制点があったからであり、百合野のヒットはこの1本のみであったが、4番の仕事を果たしたといえる貴重な1本であった。

20170909横浜隼人 百合野
先制タイムリーを放つ活躍をみせた横浜隼人4番の百合野


◆粘りの投手陣も誤算だった宮田
法政二の先発はエースの杉山でなく、背番号11の左腕岡部であった。その岡部は緩急をつけたピッチングで1・2回を抑えるも、3回の先頭打者に2ベースを浴びたところでエース杉山に交代。杉山はこのピンチを凌ぐと、その後も変化球が決まらずに決していいという内容ではなかった、ランナーを背負いながらもあと1本を許さない粘りのピッチングで7回まで隼人打線を1点に抑えた。

しかし8回に2死からタイムリーを浴びてしまうと、法政二はピッチャーを宮田に交代。杉山のピッチングも紙一重のところで抑えていたという状態なので、この交代は致し方ないところではあったが、この宮田が1死もとれずに4失点という大誤算であり、結果的にコールド負けにつながってしまった。

小石川の前に沈黙していた打線だが、1・2点差ならばひっくり返せるという状態であったが、この宮田の誤算で点差を大きく広げられてしまったのは非常に痛かった。

20170909法政二 杉山
3回~7回まで1失点の好投をみせた法政二のエース杉山


Pickup Player
小石川遼音 横浜隼人2年 ピッチャー
6回までノーヒットの完封劇
エース青山を温存する形でこの日の先発を任されたのは、背番号10をつけた大型右腕の小石川であった。

小石川は初回、いきなり先頭の寺田の頭部に死球を与えてしまい(寺田はそのまま交代)、初回は24球中16球はボールと制球に苦しむ立ち上がりであった。しかし2回以降立ち直ると、威力のあるストレートを中心に法政二打線を押さえいった。特に高めのストレートに威力があり、このボールに法政二打線もバットが止まっていなかった。小石川は4回にも2四死球でピンチを招くも、それ以外の2・3・5・6回は三者凡退というピッチングで、6回まではノーヒットピッチングであった。

7回に先頭の代打北野にヒットを浴びてしまい、ノーヒットノーランは終わるも、後続を断つと、その直後に味方打線が爆発。8回もピンチを招くも代打梅津を併殺に打ちとるなどして無得点に抑え、8回完封勝利をあげた。

小石川は身長もあり、もっと球速も出そうな体格の右腕。変化球はこの日は小さく曲がるスライダーとチェンジアップが見られたが、身長を生かす意味でももっと縦に大きく曲がるような球があれば、三振数も増えることであろう。というわけでこの日は完封勝利をあげたが、まだまだ伸びしろはありそうだ。

前チームでは投手陣で苦しんだ横浜隼人だが、エース青山に加えて、小石川の台頭により大型右腕2枚看板が誕生すると非常に心強い。

20170909横浜隼人 小石川
8回無失点の完封勝利をあげた横浜隼人先発の小石川



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田浦が堀になろうとしている件について

開催中のU18野球W杯の日本代表チームの中で1番の活躍をみせているのは田浦(秀岳館)であろう。

20170811秀岳館 田浦
甲子園のときの秀岳館:田浦

ここまでリリーフで4試合に登板して成績は以下の通り
アメリカ戦→2回1/3 42球 被安打1 奪三振5
キューバ戦→2回2/3 44球 被安打1 奪三振5
オランダ戦→4回 67球 被安打0 奪三振9
オーストラリア戦→1回 21球 被安打0 奪三振2

合計 10回 被安打2 奪三振19(奪三振率18.9)
と、これまで脅威の成績をみせている。


秀岳館では2年春より3季連続甲子園ベスト4に輝いた田浦はMax148㌔のストレートに大きく横に曲がるスライダーや魔球といわれるチェンジアップなどの多彩な変化球が武器の左腕であった。この夏も川端との2枚看板で秀岳館を牽引し、九州大会では全試合でリリーフ登板し無失点の好投で、チームを4季連続の甲子園に導いた。

しかし甲子園では、1回戦の横浜戦では7回から登板するも両足がつるアクシデントもあり3回3失点、続く広陵戦でも中村にトドメの3ランを浴びて3失点と本来のピッチングができなかった。それでも川端とともにU18日本代表に選出されると、秀岳館と同じくリリーフとして素晴らしい活躍をみせた。


特にこの夏の田浦で素晴らしいのがチェンジアップ。もともとは大きく横に曲がるスライダーが最大の武器であったが、このチェンジアップにも磨きをかけるとセンバツで大阪桐蔭から4連続三振(うち3個がチェンジアップ)を奪った。

このチェンジアップの凄さが感じられたのは横浜戦の最終回。上記のように両足がつって、ストレートに全然威力がでない田浦のピッチングが変化球ばかり。本来チェンジアップというのはストレートがあるからこそ生きる球であり、ストレートがなければ単なる棒珠に近いところはある。思いっきり腕を振って投げ、さらに落差もある田浦のチェンジアップは、このような来るとわかっている状況でも威力を発揮し、横浜の山崎・齊藤を連続三振に斬って取り秀岳館に勝利をもたらせた。


このU18W杯での活躍を見て思い出すのが、昨年のU18アジア選手権3試合9.2回で18三振という大活躍をみせた堀(広島新庄)だ。堀はMax150㌔のストレートにキレ味抜群のスライダーで海外の打者から三振の山を築いた。もちろん堀は2年夏より広島新庄エースとして甲子園に出場するなど実績のある素晴らしい投手であったが、ドラフト上位という投手ではなかった。しかしこの日本代表での活躍が光り、最終的には日本ハムからドラフト1位指名を受けて、1年目の今季は早くも1軍で登板機会を得た。

チームメイトで2枚看板として活躍した川端が早々に大学進学を表明した一方、田浦はプロ志望と言われている。田浦自身はもちろんもともといいピッチャーであったが、この大会前であればドラフト上位という投手ではなかった。しかしこの大会の圧巻のピッチングでスカウトの評価も急上昇し、ドラフト1位候補と言われるまでになった。まさに昨年の堀と同じケースである。


U18W杯も残すところ最大あと3試合。もう1試合も負けられない日本代表だが、田浦がこのピッチングを続けれていけば後ろは安心であり、またそのようになれば田浦自身のドラフト1位というのもどんどん現実味を帯びてくる。



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桐蔭学園×湘南学院 【秋季神奈川大会2回戦】

9/3 秋季神奈川大会2回戦
桐蔭学園×湘南学院 @俣野横浜薬科大スタジアム

試合スコア
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください
20170903桐蔭学園×湘南学院

桐蔭学園は1回表にエラー→四球→ヒットで満塁のチャンスを作ると5番高木が前進のセカンドの横を抜くライト前タイムリーを放ち先制。2回表には2死2・3塁から3番吉原のレフト前への2点タイムリーを皮切りに、栗林・高木が連続タイムリー2ベース、瀧口も泳ぎながらレフト前に運んで4連続タイムリーで5点をあげて桐蔭学園が6-0とリードする。

反撃に出たい湘南学院はその裏に死球と内山柊・関野柊の連打で満塁のチャンスを作ると西原が押し出し四球、続く関野祐のセンター前タイムリーで2点。しかし続く福田がショートゴロ併殺で反撃は2点止まり。すると3回表に桐蔭学園は1・2塁から2番森が節妙なセーフティを決めて満塁とすると。吉原の犠飛、栗林のタイムリーですぐさまリードを6点に戻す。

さらに3回表には湘南学院2番手の石崎にも襲い掛かり、原田・新田の連続代打がともにヒットを放ちまず1点。さらに馬場のタイムリー、森の左中間への2点タイムリー2ベース、栗林のこの日3本目となるタイムリーでまたもや5点をあげて、湘南学院を突き放す。

桐蔭学園の投手陣はその後もランナーを出すピリッとしない内容であったが、なんとか湘南学院打線を3回以降は無得点に抑えて、11点差のまま5回を終えてコールド勝ち。桐蔭学園が2回戦を突破した。

20170903桐蔭学園 高木
先制タイムリーを含む3安打2打点の活躍の桐蔭学園;高木

20170903桐蔭学園 栗林
3本のタイムリーヒットを放った桐蔭学園の新4番;栗林

20170903湘南学院 関野祐
2回にタイムリーヒットを放つなど湘南学院打線で1番当たっていた関野祐



Topic
◆夏のレギュラーはベンチスタート
桐蔭学園でこの夏の大会でレギュラーとして活躍していたのはサード新田とレフト鈴木大。この他に夏はケガにより直前でベンチ外になったが、春は5番セカンドで出ていた中倉がいて、この3人が前チームからのレギュラーといえる選手であった。しかしこの日の桐蔭学園のスタメンにこの3人の名前はなく、鈴木大は背番号14、中倉は背番号15と2桁であった。

6点差をつけた4回になると桐蔭学園は次々にメンバーを入れ替え始めて、まずは代打で新田・中倉・鈴木大の3人が登場した。新田は無死3塁の場面で登場するとあっさりとライト前にタイムリーを放ち、続く打席でもレフト前ヒットを放つなど夏の5番打者の実力を見せつけ、つぎの試合はおそらくスタメンという状態であろう。ただ中倉と鈴木大はセカンドゴロ、サードゴロと結果を出すことができず、セカンドのスタメンであった樺田はいい働きをしていたので、次の試合のスタメンも厳しいだろう。特に中倉はまだケガが治っていないのか、シートノックにも入っていなかった。

この日は打線が好調で大勝した桐蔭学園であったが、この神奈川を勝ち抜いていく上では前チームを知る3人が必要となってくることだろう。

20170903桐蔭学園 新田
途中出場ながら2安打を放った桐蔭学園の新田


◆つながる桐蔭打線
この日の桐蔭学園打線はとにかく繋がり、5回で13得点をたたき出した。湘南学院の投手陣はフォームが綺麗な右のエース関野祐、右サイドからの緩急が持ち味の石崎、左の荒井・古謝とバラエティーに富んでいて、決してレベルは低くなかったが、それでもこの結果というのは立派である。

特に馬場・森の1年生1・2番コンビが出塁し、3~5番がタイムリーで返すというオーソドックスなパターンが確立されていて、3~5番は3人でタイムリーヒット6本であった。クリーンアップに限らず、新チームでは前チームの柿崎や南木のようなパワーヒッターはいないが、各打者がシンプルに球を打ち返すことができていた結果がこの13得点であると思った。


◆新チームも不安な投手陣
打撃陣は好調であった桐蔭新チームだが、その分今年も不安があるのは投手陣である。先発した背番号1を背負う左腕瀧口は、2回からストライクとボールがはっきりしだしてきていて、押し出しを与えてしまう始末で各回ランナーを出す内容で、点差の影響もあるが3回降板となったしまった。2番でマウンドにあがったのは、この夏も大師戦で先発を務めた期待の1年生右腕山崎であったが、こちらも打者の途中カウント2B1Sの場面で交代を告げられてしまう始末であった。

打線が大量リードを奪うも、投手陣の中心として期待される2人がどこかパッとしない内容で守備の流れが悪かった桐蔭学園。3番手の鈴木啓、4番手の齋藤含めて、まだまだ球自体の力もなく、前チームに続いてエースと呼べるピッチャーがいない状態である。このまま勝ち進めば来週には横浜の強力打線を迎え撃たなければいけないとあって、この1週間での整備が急務となる。

20170903桐蔭学園 瀧口
先発した桐蔭学園背番号1の瀧口であったが、2回に押し出しを与えるなどパッとしないピッチングであった


Pickup Player
森敬斗 桐蔭学園1年 ショート
~変幻自在なバッティングを見せた新ショート~
走攻守揃った選手として、1年夏から背番号15でベンチ入りを果たした森は、大師戦では6番ライトでスタメン出場を果たしていた。新チームでは本来の内野に再コンバートされて、この日は2番ショートでスタメン出場した。

2番打者として無死2塁で回ってきた第1打席で四球を選ぶと、2死2塁でまわってきた第2打席では変化球を引っ張って強烈な打球で1・2塁間を破るヒット。第3打席では1・2塁からサード前に絶妙なセーフティを決めて。第4打席では左中間に2点タイムリー2ベースヒット。引っ張って、流して、セーフティも決めてとまさに変幻自在なバッティングで3打数3安打2打点の活躍。第1打席の四球も含めて、すべての打席で得点に絡む活躍を見せた。また走ってもキャッチャーがセカンド牽制をする間に3塁を陥れてみせるなど、2盗塁と俊足ぶりを発揮した。

ちょうど1年秋からショートということだと、前チームで主力として活躍した土田と被るところがある。土田よりも打撃のパンチ力などはある一方、肩力はあるものの、まだやや体勢が高くショート守備はまだまだかと思われる。ただ柿崎がいなくなり、チームの中心となる選手が不在の桐蔭学園において、1年生ながら走攻守揃ったショートとしてその中心を担うポテンシャルをもった選手だとは感じられた。

20170903桐蔭学園 森
桐蔭学園の新ショートとして高いポテンシャルを見せつけた森



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近畿大の谷川は真の二刀流

関西学生野球連盟も土曜日に開幕し、いきなり春優勝の近畿大と2位の立命館大の対戦となった。
1勝1敗で迎えた今日の第3戦は近畿大が圧勝したのだが、その9回にマウンドに上がったのは、4番ライトでスタメン出場していた谷川(2星稜)であった。


谷川は星稜高では1年春より投手兼外野手としてベンチ入りし、1年秋よりセンターのレギュラー。2年夏には1番センターとして、またリリーフ投手として甲子園に出場した。2年秋からは4番主将エースと星稜のまさに要になったが甲子園出場を果たせなかった。投げてはMax148㌔、打っては高校通算18発に加え、1番を務めた俊足も武器でまさに野球センスの塊といったような選手だ。プロも注目したが、近畿大に進学すると1年春より5番ライトのレギュラー(この時点で大学は野手1本だと思っていた)。1年時は春秋ともに打率1割台に終わってしまったが、4番を務めることになった2年春は打率.292、1本塁打6打点の活躍でリーグ制覇に貢献した。

この秋は開幕2戦は5番であったが、打順を4番にあげた立命館大との第3戦は4番に座るとタイムリー2本を放ち4打点の活躍。チームにまずはバットで貢献すると、9回裏にはライトからマウンドに上がり1回を1安打2奪三振無失点に抑えた(関西学生野球連盟のTiwtterに動画アリ)。


ライトからマウンドに行って抑えるというのは高校野球ではよくある光景だが、大学野球となるとそうはない。大学野球でも一部二刀流と呼ばれる選手はいるが(参照:大学球界で活躍する二刀流たち)、これらも試合やシーズンにより投手・野手をこなしているケースが多く、1試合の中で投手と野手を両方こなす真の二刀流はかなりのレアケースだ。

近畿大は春は投手力で優勝したと言えるが、その中心は岡田(4南陽工)、小寺(3岡山理大付)、横山(3上宮太子)という左腕3人が中心である一方、右投手は伊波(3美里工)しかベンチ入りしていないという始末。右投手が不足しているとうことで谷川に白羽の矢が立ったようで、谷川は夏の間にはオリックスとの試合にもライトから登板してしていた。


まだ2年生ということもあり、谷川の今後の「真の二刀流」としての活躍に注目していきたいです。


20170605近畿大 谷川2

20170605近畿大 谷川1
投打で活躍が期待される近畿大の谷川
※写真は全日本大学野球選手権のときのもの


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この秋の神奈川の注目選手と組み合わせ

今日から秋の神奈川大会が始まりました。
本当は保土ヶ谷球場に横浜×三浦学苑の試合を見に行く予定だったのですが…残念ながら中止でした。

ということで今回は秋の神奈川の注目選手と大会の展望を勝手に書きます。

まずは個人的な注目選手一覧です↓
2017秋神奈川注目選手


20170520横浜 万波
横浜の新4番として期待される万波

20170520東海大相模 森下
1年夏より4番を打ち、来年のドラフト候補と呼び声の高い東海大相模:森下

20170725桐光学園 冨田
松井裕樹2世として期待のかかる桐光学園:冨田

20170725慶応 宮尾
守備力は間違いなく神奈川No1の慶応ショート宮尾


そして神奈川高野連のHPより抜粋した秋季大会の組み合わせ↓
2017秋_神奈川組み合わせ

やはり主役となるのは横浜。上記の注目選手が多いですが、これでも書ききれないほど注目選手がいる。夏の甲子園のベンチ入り18人中12人が1・2年生ということで、選手個々の力で言えば間違いなく神奈川No1である。これに続くのはやはりライバルの東海大相模。山田拓・小松の二遊間は一級品でセンターの森下と合わせたセンターラインは全国でもトップクラスである。これに続くのはここ10期で全てベスト8以上、ベスト4以上8回という安定した実力をもつ桐光学園、さらに昨秋の覇者慶応も安定した実力をもっていて、この4強が中心となる。

そして今回はこの4チームがそれぞれ準決勝まで当たらないという平和な組み合わせ。ただ上のトーナメント表を見てもわかる通り、この4チームが横のラインまで同じ位置に属していて、中には出来過ぎ(何か恣意的なものを感じるという意味で)という意見もあるほどである。

ただこんな組み合わせにしたかったほど、この秋は神奈川にとっては重要である。全国屈指の激戦区と言われながら、ここのところ3年連続でセンバツ出場無し。そのセンバツの選考対象となる秋の関東大会は神奈川開催であるために、他県より多い3校が出場可能で、また神奈川1位は1回勝てばセンバツ確定というスーパーシードとなる。特に3校という意味では有力校どうしがつぶし合うことは不都合であり、今回の4強が準決勝までぶつからないという組み合わせはうってつけである。

ということで例年より注目の秋季神奈川大会が楽しみです。


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