敬愛学園×中央学院 【秋季千葉大会1回戦】
9/18 秋季千葉大会1回戦
敬愛学園×中央学院 @天台球場
試合スコア
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください

敬愛学園は初回、四球とバントエラー(記録はヒット)と中央学院先発の大谷の立ち上がりにつけ込み、1死2・3塁のチャンスを作るも4番・5番が倒れ無得点。対する中央学院は1回裏、先頭の宇田の2ベース→バント→四球で1死1・3塁のチャンス。ここで4番大谷は三振に倒れるも、5番池田がレフトスタンドに3ランを放ち先制。続く2回裏にも、川崎のヒットとバントFCでチャンスを作ると宇田の2本目の2ベースとワイルドピッチで2点を加える。
対する敬愛学園は3回裏、9番赤塚が3ベースで出塁すると、2番粟生の犠牲フライで1点を返す。しかし4回裏に無死1・2塁とされたところでエース篠崎が降板、代わった萩原が5番池田がスクイズを決められて再び点差を5点とされる。
敬愛学園は5回表に若井・粟生の連続長打で1点を返すも、直後の5回裏に2死2塁から宇田・田中・長沼に3連続タイムリーを浴びて点差を広げられるなど万事休す。6回裏にも池田の好走塁から1点を加えられてコールド負けとなった。

1回裏に3ランを放った中央学院の池田

7回2失点の好投をみせた中央学院エースの大谷

大谷から3ベースを2本放つ活躍をみせた敬愛学園の赤塚
Topic
◆千葉の二刀流大谷は打では魅せられず
この試合の1番の注目はやはり千葉の二刀流大谷、こと中央学院のエースで4番の大谷拓海である。
まずマウンドに上がった大谷は以前よりやや腕の位置を下げて、よりスリークウォーターっぽさが増した印象だがストレートの威力は十分で、バックネット裏にスピードガンをもった人がいないのが残念であった。浮くボールも多く、コントロールはまだまだというところであるが、その高めのボールも手を出してもとうてい打てるものではなかった。スライダーもスピードがあり、低めにKまるとワンバンでも敬愛打線が手を出してしまうものであった一方、その低めにコンスタントに投げ切れなかったのは課題か?ただ中盤以降はこのスライダーでうまくカウントを稼ぐこともできていた。結局甘いボールもあり、許したヒット6本のうち5本が長打であり、2点を失ったが、それでも追加点を与えることなく、うまくまとめた。
ただ4番を務めた打撃では4打数ノーヒット3三振と、好調だった打線の中で唯一のブレーキとなった。積極的に振りに行くのは悪くないが、(リーチがある分届きそうだからか)アウトコースのボール球のストレートに手を出してしまっていたのがこの原因であっただろう。
打では結果を出すことのできなかった二刀流であるが、投球も含めて素材としては千葉No1といっても過言でない存在であることは十分に証明できたと思う。
◆昨年の準Vのチームよりもレベルは上
正直大谷のチームだと思っていた中央学院だが、フタを開けてみると打線は大谷が完全ブレーキだったにも関わらず、7回までで12安打10得点。大谷と9番手塚以外は全員がヒットを放ち、全体としてレベルの高い打線であった。特に2鋭い打球の2ベース2本を含む3安打2打点の1番宇田、大谷凡退のあとにランナーを返す働きをした4打点の5番池田は素晴らしかった。
昨年は秋季大会準V、関東大会では大谷が9回2死までノーヒットピッチングを見せて初戦突破しベスト8、21世紀枠候補にも選ばれるなどと躍進をとげた中央学院。しかしこの新チームはエース大谷も残り、その他の選手も含めて、前チームよりもレベルはワンランク上といえる。準決勝で当たる予定であった最大の関門:専大松戸が、同時刻に行われていた試合でまさかの初戦敗退。戦力も充実し、2年連続での関東大会への視界はかなり開けてきた。

2本の2ベースを含む3安打2打点の中央学院1番の宇田
◆臨時代走が代わる?
臨時代走のルールをご存知だろうか?「臨時代走に出る選手はバッテリーを除く直後の打者」だと思っていた。
この日中央学院の6番平野は頭部に死球を受けて、臨時代走として3番バッターの長沼が登場した(4番ピッチャー大谷、5番キャッチャー池田)。長沼は盗塁を決めてランナー2塁となりそのまましばらくプレーを続けたところでタイムがかかり、審判が何やらバックネット裏と話をした後、2塁ランナーは長沼→池田に代わった。
あとで高校野球特別規則(2017)を確認したところ、「投手を除く打者のうち、その時の打者を除く打撃を完了した直後の者」という記載があった。つまりキャッチャーは臨時代走の対象外でないというルールらしい。なぜかわからないがわたし個人も中央学院と同じように勘違いをしていたのでこの光景は???という感じであった。
ちなみに間違って送ってしまった臨時代走長沼のした盗塁はそのまま有効となったけど、これはよかったのだろうか?臨時代走の盗塁は記録上は元の選手のものとなるらしいから、まぁいいのかな?という考えもあるが…。

正規の臨時代走としてセカンドランナーとなった池田
Pickup Player
池田翔 中央学院2年 キャッチャー
~走攻守揃った千葉No1捕手~
やはり大谷が注目されてしまう中央学院であるが、その大谷の女房役である池田の活躍が目立った。
中央学院では1年秋から控え捕手としてベンチ入りしていた池田は、この秋から正捕手の座を獲得し、チームの主将も務める。この日の池田はまず5番打者を務める打撃で見せた。1死2・3塁のチャンスで4番大谷が三振してチームとして流れを失いかけた1回裏、カウント2B0Sからあまく入ったストレートを捉えると打球はレフトスタンドに飛び込む先制ホームラン。この1打がこの試合の流れを大きく中央学院に引き寄せたといえる。
ホームランとは正反対に、第3打席では1死1・3塁から3塁線にセーフティスクイズを決めた。第4打席でもライト前ヒットを放つと、今度は足で見せた。池田はキャッチャーでありながら走力もあり、上記の臨時代走事件でこの日3盗塁の長沼→池田にランナーが代わったわけだが、そのときもベンチから「ランナー速くなったぞ~」という声が上がっていた。その声の通り。バントで2塁に進んだ池田は、続く和田のやや定位置前くらいのセンターフライでタッチアップして3塁を陥れた。このあとワイルドピッチで生還したので、このタッチアップは結果的に1点分の価値のあるものとなった。
守っては大谷をリードし、7回2失点。敬愛打線がストレートに振りまけていないとみると、中盤からは変化球を多めにして、見事に敬愛学園の反撃を断った。またかなりの強肩ぶりで、回の合間の送球はかなりのスピードが出ていて、コントロールもよかった。この送球を見ていたからか、敬愛学園がこの日盗塁を試みることはなかった。
走攻守にわたる見事な活躍をみせた池田。個人的には千葉No1捕手といえる存在であると思った。

走攻守でチームの勝利に貢献した中央学院の池田
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敬愛学園×中央学院 @天台球場
試合スコア
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください

敬愛学園は初回、四球とバントエラー(記録はヒット)と中央学院先発の大谷の立ち上がりにつけ込み、1死2・3塁のチャンスを作るも4番・5番が倒れ無得点。対する中央学院は1回裏、先頭の宇田の2ベース→バント→四球で1死1・3塁のチャンス。ここで4番大谷は三振に倒れるも、5番池田がレフトスタンドに3ランを放ち先制。続く2回裏にも、川崎のヒットとバントFCでチャンスを作ると宇田の2本目の2ベースとワイルドピッチで2点を加える。
対する敬愛学園は3回裏、9番赤塚が3ベースで出塁すると、2番粟生の犠牲フライで1点を返す。しかし4回裏に無死1・2塁とされたところでエース篠崎が降板、代わった萩原が5番池田がスクイズを決められて再び点差を5点とされる。
敬愛学園は5回表に若井・粟生の連続長打で1点を返すも、直後の5回裏に2死2塁から宇田・田中・長沼に3連続タイムリーを浴びて点差を広げられるなど万事休す。6回裏にも池田の好走塁から1点を加えられてコールド負けとなった。

1回裏に3ランを放った中央学院の池田

7回2失点の好投をみせた中央学院エースの大谷

大谷から3ベースを2本放つ活躍をみせた敬愛学園の赤塚
Topic
◆千葉の二刀流大谷は打では魅せられず
この試合の1番の注目はやはり千葉の二刀流大谷、こと中央学院のエースで4番の大谷拓海である。
まずマウンドに上がった大谷は以前よりやや腕の位置を下げて、よりスリークウォーターっぽさが増した印象だがストレートの威力は十分で、バックネット裏にスピードガンをもった人がいないのが残念であった。浮くボールも多く、コントロールはまだまだというところであるが、その高めのボールも手を出してもとうてい打てるものではなかった。スライダーもスピードがあり、低めにKまるとワンバンでも敬愛打線が手を出してしまうものであった一方、その低めにコンスタントに投げ切れなかったのは課題か?ただ中盤以降はこのスライダーでうまくカウントを稼ぐこともできていた。結局甘いボールもあり、許したヒット6本のうち5本が長打であり、2点を失ったが、それでも追加点を与えることなく、うまくまとめた。
ただ4番を務めた打撃では4打数ノーヒット3三振と、好調だった打線の中で唯一のブレーキとなった。積極的に振りに行くのは悪くないが、(リーチがある分届きそうだからか)アウトコースのボール球のストレートに手を出してしまっていたのがこの原因であっただろう。
打では結果を出すことのできなかった二刀流であるが、投球も含めて素材としては千葉No1といっても過言でない存在であることは十分に証明できたと思う。
◆昨年の準Vのチームよりもレベルは上
正直大谷のチームだと思っていた中央学院だが、フタを開けてみると打線は大谷が完全ブレーキだったにも関わらず、7回までで12安打10得点。大谷と9番手塚以外は全員がヒットを放ち、全体としてレベルの高い打線であった。特に2鋭い打球の2ベース2本を含む3安打2打点の1番宇田、大谷凡退のあとにランナーを返す働きをした4打点の5番池田は素晴らしかった。
昨年は秋季大会準V、関東大会では大谷が9回2死までノーヒットピッチングを見せて初戦突破しベスト8、21世紀枠候補にも選ばれるなどと躍進をとげた中央学院。しかしこの新チームはエース大谷も残り、その他の選手も含めて、前チームよりもレベルはワンランク上といえる。準決勝で当たる予定であった最大の関門:専大松戸が、同時刻に行われていた試合でまさかの初戦敗退。戦力も充実し、2年連続での関東大会への視界はかなり開けてきた。

2本の2ベースを含む3安打2打点の中央学院1番の宇田
◆臨時代走が代わる?
臨時代走のルールをご存知だろうか?「臨時代走に出る選手はバッテリーを除く直後の打者」だと思っていた。
この日中央学院の6番平野は頭部に死球を受けて、臨時代走として3番バッターの長沼が登場した(4番ピッチャー大谷、5番キャッチャー池田)。長沼は盗塁を決めてランナー2塁となりそのまましばらくプレーを続けたところでタイムがかかり、審判が何やらバックネット裏と話をした後、2塁ランナーは長沼→池田に代わった。
あとで高校野球特別規則(2017)を確認したところ、「投手を除く打者のうち、その時の打者を除く打撃を完了した直後の者」という記載があった。つまりキャッチャーは臨時代走の対象外でないというルールらしい。なぜかわからないがわたし個人も中央学院と同じように勘違いをしていたのでこの光景は???という感じであった。
ちなみに間違って送ってしまった臨時代走長沼のした盗塁はそのまま有効となったけど、これはよかったのだろうか?臨時代走の盗塁は記録上は元の選手のものとなるらしいから、まぁいいのかな?という考えもあるが…。

正規の臨時代走としてセカンドランナーとなった池田
Pickup Player
池田翔 中央学院2年 キャッチャー
~走攻守揃った千葉No1捕手~
やはり大谷が注目されてしまう中央学院であるが、その大谷の女房役である池田の活躍が目立った。
中央学院では1年秋から控え捕手としてベンチ入りしていた池田は、この秋から正捕手の座を獲得し、チームの主将も務める。この日の池田はまず5番打者を務める打撃で見せた。1死2・3塁のチャンスで4番大谷が三振してチームとして流れを失いかけた1回裏、カウント2B0Sからあまく入ったストレートを捉えると打球はレフトスタンドに飛び込む先制ホームラン。この1打がこの試合の流れを大きく中央学院に引き寄せたといえる。
ホームランとは正反対に、第3打席では1死1・3塁から3塁線にセーフティスクイズを決めた。第4打席でもライト前ヒットを放つと、今度は足で見せた。池田はキャッチャーでありながら走力もあり、上記の臨時代走事件でこの日3盗塁の長沼→池田にランナーが代わったわけだが、そのときもベンチから「ランナー速くなったぞ~」という声が上がっていた。その声の通り。バントで2塁に進んだ池田は、続く和田のやや定位置前くらいのセンターフライでタッチアップして3塁を陥れた。このあとワイルドピッチで生還したので、このタッチアップは結果的に1点分の価値のあるものとなった。
守っては大谷をリードし、7回2失点。敬愛打線がストレートに振りまけていないとみると、中盤からは変化球を多めにして、見事に敬愛学園の反撃を断った。またかなりの強肩ぶりで、回の合間の送球はかなりのスピードが出ていて、コントロールもよかった。この送球を見ていたからか、敬愛学園がこの日盗塁を試みることはなかった。
走攻守にわたる見事な活躍をみせた池田。個人的には千葉No1捕手といえる存在であると思った。

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