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三菱重工神戸高砂×フェデックス 【日本選手権1回戦】

11/2 社会人野球日本選手権1回戦
三菱重工神戸高砂×フェデックス @京セラドーム大阪

試合スコア
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください
20171102三菱重工神戸高砂×フェデックス

三菱重工神戸高砂の守安、フェデックスの金井の投手戦となり3回までは両チームともに無得点。フェデックスは4回裏に先頭の3番藤森がライト線への2ベースで出塁すると、5番高山の犠飛で先制。追いかける三菱重工神戸高砂は7回表に8番森山が高めのボール球をレフトスタンド放り込む同点ホームランを放ち同点においつく。

フェデックスは9回裏に4番小田の2ベースから2死1・2塁のチャンスを作ると、大竹の打球はショートの内野安打。2塁ランナーの小田がファーストへの送球間に一気にホームを狙うもタッチアウトで試合は延長戦へ突入する。

試合は10回・11回でも決着がつかずに12回からタイブレークに突入する。フェデックスは疲れの見えてきた金井に代えて、このタイブレークから出羽をマウンドに送ると、この出羽が4番那賀を三振、5番西岡をショートゴロに仕留めタイブレークを無得点で凌ぐ。タイブレークで1点とられたら終わりという絶体絶命のピンチの三菱重工神戸高砂であったが守安がその裏を全球ストレートで切り抜ける。すると13回・14回も同様にタイブレークなのに両チームともに得点をあげられない。

タイブレーク4イニング目の15回、三菱重工神戸高砂はまたもや無得点。裏のフェデックスは丸山がサードゴロを放ちホーム封殺、ゲッツーを狙ったキャッチャーがファーストに送球するもこれが打者走者に当たって転々としてフェデックスサヨナラ勝ち!と思いきや、打者走者がラインの内側を走っていたということで守備妨害をとられ、またもや両チームともに無得点でタイブレークは16回に突入する。

16回表、三菱重工神戸高砂は渡邊が三振で2死となるも、途中出場の3番國久がレフト前に2点タイムリー。さらに那賀の打球もポテンヒットとなり、3点を勝ち越す。その裏を守安がタイブレーク5イニング連続の無失点で切り抜け三菱重工神戸高砂が勝利した。

20171102フェデックス 藤森
先制点のきっかけとなる貴重な2ベースを放ったフェデックスの3番藤森

20171102三菱重工神戸高砂 森山
7回表に同点ホームランを放った三菱重工神戸高砂の正捕手森山

20171102三菱重工神戸高砂 國久
延長16回に決勝打となる2点タイムリーを放った三菱重工神戸高砂の途中出場の國久



Topic
◆接戦の最大の立役者は金井
関西の強豪である三菱重工神戸高砂に対し、フェデックスは3年連続の出場ではあるものの北信越代表であり、新興勢力といえるチーム。メンバーも大学時代に名をはせた選手がスタメンに名を連ねる三菱重工神戸高砂に対し、フェデックスでは有名なのは1番の伊達(横浜→立正大)くらいであった。以上のことからこの試合は三菱重工神戸高砂が有利と個人的には思っていた。しかしフタを開けてみれば予想外の大接戦というかむしろフェデックスが押しているくらいの展開…その要因はフェデックスの先発の新人金井が三菱重工神戸高砂打線を抑え込んだことにある。

金井はゆったりしたフォームから140㌔前後のストレートを投げ込むが、ノビがあり、バッターの様子などを見る限りでは見てるでは「本当に140前後なの?」という感じであった。コントロールも良くこのストレートをコースに投げ分けることもできていて、またスライダーとのコンビネーションも良かった。来年はドラフトの候補にあがってくることだろう。

そんな金井は結局11回を投げて、失点は森山のホームランによる1点のみ。さすがに9回を過ぎてからは疲れが見え始めていて、それでも何とか気迫で乗り切っていたが、タイブレークからはマウンドを出羽に譲った。それでも11回まででランナーを得点圏に背負ったのは2回・9回(それとホームラン)のみという圧倒的なピッチング。タイブレークを抜きにした内容でいえば守安に勝っていたともいえる素晴らしいピッチングであった。

20171102フェデックス 金井
11回1失点の力投をみせたフェデックスの先発の金井


◆見事な抑え適正をみせた出羽
その金井の後を継いで、延長12回のタイブレーク開始からマウンドにあがったのが出羽。出羽は重心を低くしたフォームから勢いのあるMax144㌔のストレートに加えて、最大の武器は130㌔後半をマークするスライダーというピッチャー。いきなり延長12回は先頭の4番那賀を3球三振に仕留めて1死満塁を無失点で切り抜ける衝撃を与えた。守安ばかりが注目されてしまったが、その後この出羽も4イニングにわたってタイブレークを無失点で切り抜けるピッチング。最後は16回には3点を失ってしまうが、だれも出羽を責めることはしないであろうという内容であった。球威のあるストレートに、絶対的な武器のスライダーがあり、三振がとれる。ピンチやプレッシャーに強いこともこの日に証明し、抑えとして必要な要素を兼ね兼ねそろえているピッチャーであった。

出羽は先発した金井の立正大の1個上の先輩にあたる。ただこの2人には同時期に黒木(オリックス)・堀(NTT東日本)という絶対的な2枚看板がいて、2人とも期待はされていたが大学時代の実績は少ない。先発金井→抑え出羽というリレーはフェデックスのストロングポイントであり、次こそは是非この2人で大学時代に活躍した選手たちばかりの名門を破ってほしいものだ。

20171102フェデックス 出羽
タイブレークから登板し見事な抑え適正をみせた三菱重工神戸高砂の出羽


◆どうしてタイブレークなのに点がはいらない
タイブレークというのは本来試合を早期決着させるために行うものであり、5イニングも続くというのは極めて異例である。コチラのサイトによると、野球においては1死満塁時の得点確率は65.7%、得点の期待値にすると1.54ほどあるらしい。単純計算すると、1イニングの表裏がともに0点の確率が10%ほどなので、これが4イニングも続く確率というのはほぼ0に等しい。

両チームともにこの状況に何の工夫もなかったわけではなく、1死満塁とホームがフォースプレーなので使いづらい状況でも
スクイズを決行している。まずフェデックスが13回裏に徳永が0B1Sからの3球目にスクイズを行うもファール…14回表には三菱重工神戸高砂もホームランを打っていた森山の打席で初球にスクイズを決行するもボールはワンバンとなり空振りでランナー挟まれてタッチアウトとなった。

はたして1死満塁のタイブレークがこれだけ続いたことがったのか?もちろん守安・出羽の両投手が素晴らしかったというのもあるが、この展開は何かが作用したとでも言いたくなるほど異質なものであった。




Pickup Player
守安玲緒 三菱重工神戸高砂 投手
~1死満塁を5イニング連続で無失点に凌いだ投手がいただろうか~
守安が三菱重工神戸高砂の大黒柱で、これまで何度となく、延長戦を1人で投げ抜いてきたことは承知している。ただそれでもこの試合でのタイブレークのピッチングは、それらを上回る伝説的なものであった。

守安は菊華高ではずっとショートとであり、3年春から投手も兼任するようになった。富士大では本格的に投手に専念すると、1年春から出場機会を得て、1年秋からはエースとなった。結局富士大ではリーグ通算30勝、MVP2度、ベストナイン3度という成績を残す。全国の舞台では4年春に全日本大学野球選手権準Vを達成し、大学日本代表にも追加招集された。三菱重工神戸高砂でも1年目から先発を務めると、2年目の都市対抗からエースとなり、入社8年目となった今季もその地位は絶対的なものである。

この日の守安はストレートはMax140㌔ながらコントロールよく投げ分けることができていて、スライダー・チェンジアップなどの変化球も多彩で、特にフォークを低めに集めて空振りをとることができていた。非常に完成度の高い投球で3回に1点を失うも、その以降も淡々と投げ続けフェデックス打線に2点目を与えない。

延長12回のタイブレークになっても守安は続投で、いきなり12回裏に1死満塁スタートだが1点でもとられればその段階でサヨナラ負けという場面を迎える。12回裏は全球ストレートで4番小田を三振、5番高山をショートゴロに打ち取りこの絶体絶命のピンチを切り抜けた。しかし延長13回裏も1死満塁で1点とられればサヨナラと同じ場面でマウンドに上がることになり、またもやこのピンチを切り抜ける…ということをまさか15回まで4度も繰り返すこととなった。このような展開では裏のマウンドにあがる際のピッチャーへのプレッシャーは計り知れず…これを5イニングも連続で無失点で切り抜けるなんて、超えて「どんなメンタルしているんだ?」と言いたくなってしまう。

結局守安は12回以降はノーヒット・無四球の圧巻のピッチングで、1死満塁のピンチを5回も無失点で凌いだ。結局は16回1失点という内容で、三菱重工神戸高砂を勝利に導いた。三菱重工神戸高砂から見れば「神様、仏様、守安様…」という試合であった。その一方チームとして勝ち進み目標のベスト8以上に入るには、守安に次ぐピッチャーの育成が必須となる。

20171102三菱重工神戸高砂 守安
1死満塁からのタイブレークを5イニング連続無失点で切り抜けた三菱重工神戸高砂のエース守安


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