専修大×立教大 【オープン戦】
12/2 オープン戦
専修大×立教大@立教大グランド
試合スコア
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください

3回表まで両チームともに攻撃が3人ずつで終わっていた試合は3回裏に動き出す。立教は江藤・竹葉の連打とバントフィルダースチョイスで無死満塁とすると、1番寺山の押し出し死球で先制。さらに2番冨永のタイムリーで2点目をあげる。ただなおも無死満塁であったがここは専修大の先発竹田がクリーンアップを打ち取り、立教としては痛い2点止まりとなってしまう。
5回まで立教の先発手塚の前に無得点に抑えられていた専修打線であるが、6回から登板した2番手のアンダーハンド洞口に襲い掛かる。先頭の大橋が死球で出塁すると、1番火ノ浦が左中間へタイムリー2ベースを放つと、その火ノ浦もパスボールで生還し同点。2死ランナー無しとなるも、ここから福永が四球で出塁→盗塁とチャンスメイクすると、4番秦がレフト線にタイムリー2ベースを放ち逆転に成功する。専大打線は7回表にも洞口に襲い掛かり、大庭・火ノ浦のヒットとバント処理エラーで満塁のチャンスを作ると、3番福永が右中間に走者一掃のタイムリー3ベースを放ち3点を追加して、洞口をKOする。
ただ立教打線も反撃に出て、7回裏には代打伊藤のタイムリー、8回裏には佐藤大の2ランと途中出場の選手が結果を出して、2点差に詰め寄って9回裏を迎える。専修は最終回のマウンドに前田を送るも、冨永のヒット→四球→送りバント→四球と1打逆転のピンチを迎えてしまう。ただ立教は佐藤大の犠飛で1点を返すも、最後は江藤の捉えた打球はセンターライナーとなってしまいゲームセット。専修が何とか逃げ切って勝利した。

5回無失点と好投した立教大の先発手塚

全て得点に絡む3安打を放った専修大の1番火ノ浦

7回に走者一掃のタイムリー3ベースを放った専修大の新主将福永
Topic
◆フルの専修VS主力はいなかった立教
まだ新チームが発足したばかりで、メンバーは固まらない状態であろうが、それでもこの試合の専修と立教のメンバー構成には大きな差があった。
専修は3番の主将福永をはじめとしてリーグ戦経験のある選手がスタメンにずらりと並んだ。野手でいえば東都2部の最終戦に出場した選手のうち、引退した4年生以外が全員出場していて、フルメンバーといえる状態であった。それに対して立教は、先発こそ今年はリーグ戦で2番手を務めていた手塚であったが、田中・中川・比屋根・橋本といったリーグ戦でベンチ入りしていた投手はベン入りしておらず、野手に関しても正捕手の藤野や峯本・島原がベンチ外。現役トップタイの六大学通算58安打を放っている飯迫や主将の松崎は途中出場という展開で主力不在の1.5軍という構成であった。ただエース田中に関しては大学野球日本代表候補合宿@愛媛に参加していて、(メンバー公表されていないので詳細は分からないが)中川・藤野あたりも参加している可能性も高い。
試合の結果としては上記のフルVS主力抜きがそのまま響いたように、序盤は立教がリードするも、手塚が降板した後は経験に勝る専修が逆転して試合を優位に進め、立教は最後に飯迫や松崎を投入するも1歩届かずとなってしまった。
◆中川に続けず誤算の洞口
立教のアンダースローといえば1年目から大学野球選手権では最優秀投手賞を獲得するなどリリーフとして大活躍をみせた桐光学園出身の中川である。だが同じく1年生には名門の日大三出身の洞口という投手もいる。洞口は日大三では2年秋よりベンチ入りし、エース小谷野(日大)が満足に投げられなかった夏は1学年下の桜井(DeNA5位)、岡部とともに3本柱を形成。今年ウエスタンで大ブレイクを果たした坂倉(広島)とのバッテリーで明星を完封するなど活躍を見せていた。ただその実績以上にアンダースローという希少性を評価されて立教大に入学するも、同期には中川という世代No1のアンダースローがいるという状況であった。
この日は2点リードの6回から2番手として登板した洞口であったが、いきなり先頭打者に死球を与えてしまうと、そこから専修打線に捕まり逆転。続く7回もマウンドに上がるも走者一掃のタイムリーを浴びてリードを広げられてしまい、1回2/3で6失点という散々な内容であった。非常にアンダースローらしい浮き上がるようなボールで、スライダーもしっかりと腕が振れていていいボール自体は悪いという印象はなかった。しかしキャッチャー村山の問題もあるかもしれないが、やや単調な部分もあり、スライダーも少なめであった。洞口自身も7回には何でもない余裕のタイミングのバントを1塁に暴投するなど、どこか地に足がついていないこともあった。ひょっとしたらエースがアンダースローの高橋礼(ソフトバンク2位)であり、谷村などもいる専修大はアンダースローに慣れていたのかもしれない…。
残念ながら結果を残すことができずにこの試合の戦犯となってしまった洞口。アンダースローは希少性のある一方、同じチームのブルペンに2人いるかと言われると微妙なところで、同期に中川というのはいばらの道であるといえる。それでもアンダースロー投手としての能力は光るものがあり、十分に六大学でも通用すると思う。数年後に立教がアンダースロー2枚看板とかなっていれば面白い。

立教大の2番手として登板した洞口であったが6点を奪われてしまった
◆さらに激化する立教のセカンド争い
上記のように主力が不在であった立教では、来年のレギュラー獲得に向けてのアピール合戦となった。その中でもこの試合で1番アピールに成功したといえるのは2番セカンドでフル出場した冨永であった。
小柄ながら桐蔭学園で1番打者として活躍していた冨永は、この日もその高いミート力を見せて、第2打席では満塁のチャンスでショートとレフトとセンターの間にうまく落とすタイムリーヒット。最終回にも先頭打者としてレフトに綺麗な流し打ちをみせて、逆転の大チャンスのきっかけを作った。第2打席・第3打席では四球を選び、特に2打席目の四球は散々ファールで粘ってからの四球で、出塁後は盗塁を決めるなど2死から1人でチャンスを作ってみせたのは非常に評価できるところであった。結局打席面では3打数2安打1打点4出塁という活躍。守備も機敏な動きでセカンドとしては十分なものであった。
この試合では小松田・伊藤といったセカンド2人もベンチ入りをしていたが、冨永がフル出場したというのはこの結果を評価されてのことであろうし、激戦区であった立教のセカンド争いにまた1人名乗りを上げた形となる。前チームでレギュラー争いの中心であった峯本・林田はこの日はベンチ入りしていなかったものの2人ともまだ3年生であり新チームも残る。また春夏ともにベンチ入りをしていた冨永の桐蔭学園の1個上の先輩でもある笠井もその座を狙っている。同じく1年生の伊藤は代打で登場してタイムリーヒット、小松田も9回の無死1・2塁で代打で登場し初球できっちりバントを決めるなど仕事を果たした。ますますレギュラー争いが激しくなる立教のセカンド争いから目が離せない。

3打数2安打4出塁の活躍をみせてアピールに成功した立教大の冨永
Pickup Player
武田龍成 専修大2年 ピッチャー
~ナイスピッチングで先発の枠に向けて大きくアピール~
高橋礼・堀田らが卒業して先発投手の枠が空いた専修大。そこに名乗りをあげるがごとく、この日先発に起用された武田が見事なピッチングをみせた。
大曲工では2年秋に背番号7ながらエースとして秋田大会優勝、東北大会では花巻東戦で延長15回を投げ抜くなどして、東北大会準Vを達成。打っても4番打者として54打数20安打という活躍ぶりでチームをセンバツ出場に導いた。センバツでは初戦で英明から1失点完投勝利をあげるも、2回戦で浦和学院に敗退。進学した専修大では1年時から新人戦などでは先発をつとめ、この秋にはリリーフでリーグ戦デビューも果たしていた。
この日先発のマウンドに上がった武田は、1・2回と立教打線を3人ずつで抑えも、3回に無死満塁のピンチを迎えると押し出しとタイムリーで2点を失ったしまう。しかしなおも無死満塁というピンチでは立教のクリーンアップを迎えるも追加点を許さない粘りのピッチングを見せると、4回・5回も立教打線をノーヒットに抑えた。結局5回を投げて3安打2失点であるが、この2失点には守備のミスや不運なあたりも含まれていた。コントロールよく投げ分けれていたストレートに加えて、大きく曲がるカーブに、鋭いスライダー、チェンジアップも自信があるのか多く投げるピッチングで立教打線に的を絞らせずに、上記の5回2失点という結果以上に素晴らしいピッチングであった。
上述したようにこの日の専修大はほぼフルメンバー。投手陣も武田の後は同じ2年生であるが、すでにリーグ戦で多く登板している角谷→前田と繋ぎ本番さながらの継投であった。ということを考えると武田の先発というのも斎藤監督の中では既に組み込まれたものなのかもしれない。

5回まで3安打2失点の好投で勝ち投手となった専修大の先発武田
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試合スコア
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3回表まで両チームともに攻撃が3人ずつで終わっていた試合は3回裏に動き出す。立教は江藤・竹葉の連打とバントフィルダースチョイスで無死満塁とすると、1番寺山の押し出し死球で先制。さらに2番冨永のタイムリーで2点目をあげる。ただなおも無死満塁であったがここは専修大の先発竹田がクリーンアップを打ち取り、立教としては痛い2点止まりとなってしまう。
5回まで立教の先発手塚の前に無得点に抑えられていた専修打線であるが、6回から登板した2番手のアンダーハンド洞口に襲い掛かる。先頭の大橋が死球で出塁すると、1番火ノ浦が左中間へタイムリー2ベースを放つと、その火ノ浦もパスボールで生還し同点。2死ランナー無しとなるも、ここから福永が四球で出塁→盗塁とチャンスメイクすると、4番秦がレフト線にタイムリー2ベースを放ち逆転に成功する。専大打線は7回表にも洞口に襲い掛かり、大庭・火ノ浦のヒットとバント処理エラーで満塁のチャンスを作ると、3番福永が右中間に走者一掃のタイムリー3ベースを放ち3点を追加して、洞口をKOする。
ただ立教打線も反撃に出て、7回裏には代打伊藤のタイムリー、8回裏には佐藤大の2ランと途中出場の選手が結果を出して、2点差に詰め寄って9回裏を迎える。専修は最終回のマウンドに前田を送るも、冨永のヒット→四球→送りバント→四球と1打逆転のピンチを迎えてしまう。ただ立教は佐藤大の犠飛で1点を返すも、最後は江藤の捉えた打球はセンターライナーとなってしまいゲームセット。専修が何とか逃げ切って勝利した。

5回無失点と好投した立教大の先発手塚

全て得点に絡む3安打を放った専修大の1番火ノ浦

7回に走者一掃のタイムリー3ベースを放った専修大の新主将福永
Topic
◆フルの専修VS主力はいなかった立教
まだ新チームが発足したばかりで、メンバーは固まらない状態であろうが、それでもこの試合の専修と立教のメンバー構成には大きな差があった。
専修は3番の主将福永をはじめとしてリーグ戦経験のある選手がスタメンにずらりと並んだ。野手でいえば東都2部の最終戦に出場した選手のうち、引退した4年生以外が全員出場していて、フルメンバーといえる状態であった。それに対して立教は、先発こそ今年はリーグ戦で2番手を務めていた手塚であったが、田中・中川・比屋根・橋本といったリーグ戦でベンチ入りしていた投手はベン入りしておらず、野手に関しても正捕手の藤野や峯本・島原がベンチ外。現役トップタイの六大学通算58安打を放っている飯迫や主将の松崎は途中出場という展開で主力不在の1.5軍という構成であった。ただエース田中に関しては大学野球日本代表候補合宿@愛媛に参加していて、(メンバー公表されていないので詳細は分からないが)中川・藤野あたりも参加している可能性も高い。
試合の結果としては上記のフルVS主力抜きがそのまま響いたように、序盤は立教がリードするも、手塚が降板した後は経験に勝る専修が逆転して試合を優位に進め、立教は最後に飯迫や松崎を投入するも1歩届かずとなってしまった。
◆中川に続けず誤算の洞口
立教のアンダースローといえば1年目から大学野球選手権では最優秀投手賞を獲得するなどリリーフとして大活躍をみせた桐光学園出身の中川である。だが同じく1年生には名門の日大三出身の洞口という投手もいる。洞口は日大三では2年秋よりベンチ入りし、エース小谷野(日大)が満足に投げられなかった夏は1学年下の桜井(DeNA5位)、岡部とともに3本柱を形成。今年ウエスタンで大ブレイクを果たした坂倉(広島)とのバッテリーで明星を完封するなど活躍を見せていた。ただその実績以上にアンダースローという希少性を評価されて立教大に入学するも、同期には中川という世代No1のアンダースローがいるという状況であった。
この日は2点リードの6回から2番手として登板した洞口であったが、いきなり先頭打者に死球を与えてしまうと、そこから専修打線に捕まり逆転。続く7回もマウンドに上がるも走者一掃のタイムリーを浴びてリードを広げられてしまい、1回2/3で6失点という散々な内容であった。非常にアンダースローらしい浮き上がるようなボールで、スライダーもしっかりと腕が振れていていいボール自体は悪いという印象はなかった。しかしキャッチャー村山の問題もあるかもしれないが、やや単調な部分もあり、スライダーも少なめであった。洞口自身も7回には何でもない余裕のタイミングのバントを1塁に暴投するなど、どこか地に足がついていないこともあった。ひょっとしたらエースがアンダースローの高橋礼(ソフトバンク2位)であり、谷村などもいる専修大はアンダースローに慣れていたのかもしれない…。
残念ながら結果を残すことができずにこの試合の戦犯となってしまった洞口。アンダースローは希少性のある一方、同じチームのブルペンに2人いるかと言われると微妙なところで、同期に中川というのはいばらの道であるといえる。それでもアンダースロー投手としての能力は光るものがあり、十分に六大学でも通用すると思う。数年後に立教がアンダースロー2枚看板とかなっていれば面白い。

立教大の2番手として登板した洞口であったが6点を奪われてしまった
◆さらに激化する立教のセカンド争い
上記のように主力が不在であった立教では、来年のレギュラー獲得に向けてのアピール合戦となった。その中でもこの試合で1番アピールに成功したといえるのは2番セカンドでフル出場した冨永であった。
小柄ながら桐蔭学園で1番打者として活躍していた冨永は、この日もその高いミート力を見せて、第2打席では満塁のチャンスでショートとレフトとセンターの間にうまく落とすタイムリーヒット。最終回にも先頭打者としてレフトに綺麗な流し打ちをみせて、逆転の大チャンスのきっかけを作った。第2打席・第3打席では四球を選び、特に2打席目の四球は散々ファールで粘ってからの四球で、出塁後は盗塁を決めるなど2死から1人でチャンスを作ってみせたのは非常に評価できるところであった。結局打席面では3打数2安打1打点4出塁という活躍。守備も機敏な動きでセカンドとしては十分なものであった。
この試合では小松田・伊藤といったセカンド2人もベンチ入りをしていたが、冨永がフル出場したというのはこの結果を評価されてのことであろうし、激戦区であった立教のセカンド争いにまた1人名乗りを上げた形となる。前チームでレギュラー争いの中心であった峯本・林田はこの日はベンチ入りしていなかったものの2人ともまだ3年生であり新チームも残る。また春夏ともにベンチ入りをしていた冨永の桐蔭学園の1個上の先輩でもある笠井もその座を狙っている。同じく1年生の伊藤は代打で登場してタイムリーヒット、小松田も9回の無死1・2塁で代打で登場し初球できっちりバントを決めるなど仕事を果たした。ますますレギュラー争いが激しくなる立教のセカンド争いから目が離せない。

3打数2安打4出塁の活躍をみせてアピールに成功した立教大の冨永
Pickup Player
武田龍成 専修大2年 ピッチャー
~ナイスピッチングで先発の枠に向けて大きくアピール~
高橋礼・堀田らが卒業して先発投手の枠が空いた専修大。そこに名乗りをあげるがごとく、この日先発に起用された武田が見事なピッチングをみせた。
大曲工では2年秋に背番号7ながらエースとして秋田大会優勝、東北大会では花巻東戦で延長15回を投げ抜くなどして、東北大会準Vを達成。打っても4番打者として54打数20安打という活躍ぶりでチームをセンバツ出場に導いた。センバツでは初戦で英明から1失点完投勝利をあげるも、2回戦で浦和学院に敗退。進学した専修大では1年時から新人戦などでは先発をつとめ、この秋にはリリーフでリーグ戦デビューも果たしていた。
この日先発のマウンドに上がった武田は、1・2回と立教打線を3人ずつで抑えも、3回に無死満塁のピンチを迎えると押し出しとタイムリーで2点を失ったしまう。しかしなおも無死満塁というピンチでは立教のクリーンアップを迎えるも追加点を許さない粘りのピッチングを見せると、4回・5回も立教打線をノーヒットに抑えた。結局5回を投げて3安打2失点であるが、この2失点には守備のミスや不運なあたりも含まれていた。コントロールよく投げ分けれていたストレートに加えて、大きく曲がるカーブに、鋭いスライダー、チェンジアップも自信があるのか多く投げるピッチングで立教打線に的を絞らせずに、上記の5回2失点という結果以上に素晴らしいピッチングであった。
上述したようにこの日の専修大はほぼフルメンバー。投手陣も武田の後は同じ2年生であるが、すでにリーグ戦で多く登板している角谷→前田と繋ぎ本番さながらの継投であった。ということを考えると武田の先発というのも斎藤監督の中では既に組み込まれたものなのかもしれない。

5回まで3安打2失点の好投で勝ち投手となった専修大の先発武田
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