【センバツ出場校紹介③】 智弁和歌山
センバツ出場校の3回目は智弁和歌山です。
秋の成績
長年チームを率いてきた高嶋監督が勇退して、元阪神・巨人・楽天などでプレーしてで97年の甲子園優勝時の主将でもある中谷監督がコーチから就任。昨年センバツ準Vを経験した池田陽・東妻・黒川・西川・根来らを擁していたものの、新人戦では南部に敗れた。しかし秋の本大会では南部にリベンジをして、さらに桐蔭・市立和歌山といった強豪を破って優勝。近畿大会では初戦で大阪偕星から逆転勝ちを納めると、準々決勝では公式戦で5連敗中であった大阪桐蔭にリベンジを果たして、センバツ出場が確定。準決勝では投手陣を温存したこともあり、明石商にコールド負けを喫したが、近畿の雄としてセンバツに挑むことになる。
秋の基本オーダー
投手陣
池田リレーが基本となる。背番号1を背負う池田陽は、140㌔のストレートに大きく曲がるスライダー・フォークを操る右腕。昨年のセンバツでは決勝で先発すると、大阪桐蔭相手に6回2失点の好投をみせるなど経験は十分だ。1年生左腕の池田泰は右バッタのインコースにクロス気味に入るストレートとスライダーを武器に試合を作れる投手である。和歌山大会の準々決勝以降はこの池田泰が先発して、池田陽に繋ぐというパターンで勝ち上がった。近畿大会の1回戦では先発の池田泰が早々に捕まって3回で降板するも、池田陽がゲームを立て直して逆転勝ち。続く大阪桐蔭戦では池田泰が8回2失点の好投で、最終回は池田陽という形で宿敵にリベンジを果たした。他にも回転のいいストレートを投げる2年生の小林樹、昨年のセンバツ決勝でも登板したレフトの根来の両右腕も控えている。ただ逆に言えばエースといえる存在は不在であり、基本的には継投での起用となりそうだ。

背番号1を背負う経験豊富な右腕の池田陽
野手陣
東妻・黒川・西川・根来の前チームでセンバツ準Vを経験した4人がこのチームの中心となる。打順では2~5番にこの4人が並んで、特に3番の黒川は個人的には現世代ではNo1打者だと思っている。182㎝82㎏の体をうねらせたフォームから繰り出すスイングはパワフルそのもので、そこから広角に打ち分ける技術ももっていて、昨年のセンバツでは延長戦で決勝打を2本放った勝負強さも兼ねそろえている。この黒川との勝負を避けても、4番を打つ東妻は秋はチームトップの3ホーマー16打点を叩き出すまでに成長し、5番根来は秋の公式戦打率.576とヒットを量産している。さらに近畿大会ではラッキーボーイ的な存在だったのが9番の綾原で、大阪偕星戦では逆転3ランを含む6打点、大阪桐蔭戦でもタイムリーを放つなどチーム2位の14打点をあげた。センターラインが残っているのは強みで、キャッチャーの東妻(兄はロッテD2位の東妻純平)は、入学直後に遠投120㍍の強肩を買われて捕手に転向すると、中谷コーチの英才教育も受けて、現世代トップクラスの捕手に成長。黒川・西川の二遊間はセンバツでは逆手になる可能性もあり、センターの1年生細川は守備範囲が広い。

この世代No1打者との呼び声も高い智弁和歌山の黒川

4番も打つ強肩捕手の東妻
伝統の強打の智弁和歌山は今年も健在で、攻撃力はセンバツ出場校のなかでもトップクラス。あとは投手陣がどれだけ継投でしのいで、抑えられるかが焦点になってくるだろう。協力団体に継投の投手陣ということで、チームカラーとしては昨年のセンバツ準Vのチームにかなり近いものがある。
センバツ制覇へのキーマン
細川凌平 智弁和歌山
~強力な先輩たちの前にチャンスメイク~
上述のように智弁和歌山の2~5番は昨年からの経験者であり、この秋も十分に実力を発揮した。そうなると、その前でどれだけチャンスを作れるかというのが智弁和歌山にとっては大きなファクターとなってきて、1番を打つ2年生の細川の出塁はより重要になってくる。
細川は中学時代にはボーイズ日本代表にも選ばれるなどした逸材で、智弁和歌山でも1年春から1番センターを務めるデビューを飾った。しかし夏は先輩たちの前に力及ばず控えに甘んじ、秋の新チームからは再び1番センターの座を手に入れた。50㍍5.8秒の俊足で守備範囲も広く、打ってはセーフティも決める一方、広角に強い打球を飛ばすこともできる。近畿大会では初戦の大阪偕星戦で3安打3打点の活躍、大阪桐蔭戦・明石商戦でもヒットを放った。秋は打率.488、チームトップの5盗塁を決めるなどリードオフマンとしての仕事は十分に成し遂げた。センバツでも同様の仕事ができれば、智弁和歌山の打線は安泰といったところであろう。

強力クリーンアップの前に1番細川がどれだけチャンスを作れるかがキーとなる
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秋の成績
長年チームを率いてきた高嶋監督が勇退して、元阪神・巨人・楽天などでプレーしてで97年の甲子園優勝時の主将でもある中谷監督がコーチから就任。昨年センバツ準Vを経験した池田陽・東妻・黒川・西川・根来らを擁していたものの、新人戦では南部に敗れた。しかし秋の本大会では南部にリベンジをして、さらに桐蔭・市立和歌山といった強豪を破って優勝。近畿大会では初戦で大阪偕星から逆転勝ちを納めると、準々決勝では公式戦で5連敗中であった大阪桐蔭にリベンジを果たして、センバツ出場が確定。準決勝では投手陣を温存したこともあり、明石商にコールド負けを喫したが、近畿の雄としてセンバツに挑むことになる。
秋の基本オーダー
守備 | 選手名 | 学年 | |
1 | CF | 細川 | 2 |
2 | SS | 西川 | 3 |
3 | 2B | 黒川 | 3 |
4 | C | 東妻 | 3 |
5 | LF | 根来 | 3 |
6 | 1B | 佐藤 | 3 |
7 | RF | 久保 | 3 |
8 | P | 池田泰 | 2 |
9 | 3B | 綾原 | 2 |
投手陣
池田リレーが基本となる。背番号1を背負う池田陽は、140㌔のストレートに大きく曲がるスライダー・フォークを操る右腕。昨年のセンバツでは決勝で先発すると、大阪桐蔭相手に6回2失点の好投をみせるなど経験は十分だ。1年生左腕の池田泰は右バッタのインコースにクロス気味に入るストレートとスライダーを武器に試合を作れる投手である。和歌山大会の準々決勝以降はこの池田泰が先発して、池田陽に繋ぐというパターンで勝ち上がった。近畿大会の1回戦では先発の池田泰が早々に捕まって3回で降板するも、池田陽がゲームを立て直して逆転勝ち。続く大阪桐蔭戦では池田泰が8回2失点の好投で、最終回は池田陽という形で宿敵にリベンジを果たした。他にも回転のいいストレートを投げる2年生の小林樹、昨年のセンバツ決勝でも登板したレフトの根来の両右腕も控えている。ただ逆に言えばエースといえる存在は不在であり、基本的には継投での起用となりそうだ。

背番号1を背負う経験豊富な右腕の池田陽
野手陣
東妻・黒川・西川・根来の前チームでセンバツ準Vを経験した4人がこのチームの中心となる。打順では2~5番にこの4人が並んで、特に3番の黒川は個人的には現世代ではNo1打者だと思っている。182㎝82㎏の体をうねらせたフォームから繰り出すスイングはパワフルそのもので、そこから広角に打ち分ける技術ももっていて、昨年のセンバツでは延長戦で決勝打を2本放った勝負強さも兼ねそろえている。この黒川との勝負を避けても、4番を打つ東妻は秋はチームトップの3ホーマー16打点を叩き出すまでに成長し、5番根来は秋の公式戦打率.576とヒットを量産している。さらに近畿大会ではラッキーボーイ的な存在だったのが9番の綾原で、大阪偕星戦では逆転3ランを含む6打点、大阪桐蔭戦でもタイムリーを放つなどチーム2位の14打点をあげた。センターラインが残っているのは強みで、キャッチャーの東妻(兄はロッテD2位の東妻純平)は、入学直後に遠投120㍍の強肩を買われて捕手に転向すると、中谷コーチの英才教育も受けて、現世代トップクラスの捕手に成長。黒川・西川の二遊間はセンバツでは逆手になる可能性もあり、センターの1年生細川は守備範囲が広い。

この世代No1打者との呼び声も高い智弁和歌山の黒川

4番も打つ強肩捕手の東妻
伝統の強打の智弁和歌山は今年も健在で、攻撃力はセンバツ出場校のなかでもトップクラス。あとは投手陣がどれだけ継投でしのいで、抑えられるかが焦点になってくるだろう。協力団体に継投の投手陣ということで、チームカラーとしては昨年のセンバツ準Vのチームにかなり近いものがある。
センバツ制覇へのキーマン
細川凌平 智弁和歌山
~強力な先輩たちの前にチャンスメイク~
上述のように智弁和歌山の2~5番は昨年からの経験者であり、この秋も十分に実力を発揮した。そうなると、その前でどれだけチャンスを作れるかというのが智弁和歌山にとっては大きなファクターとなってきて、1番を打つ2年生の細川の出塁はより重要になってくる。
細川は中学時代にはボーイズ日本代表にも選ばれるなどした逸材で、智弁和歌山でも1年春から1番センターを務めるデビューを飾った。しかし夏は先輩たちの前に力及ばず控えに甘んじ、秋の新チームからは再び1番センターの座を手に入れた。50㍍5.8秒の俊足で守備範囲も広く、打ってはセーフティも決める一方、広角に強い打球を飛ばすこともできる。近畿大会では初戦の大阪偕星戦で3安打3打点の活躍、大阪桐蔭戦・明石商戦でもヒットを放った。秋は打率.488、チームトップの5盗塁を決めるなどリードオフマンとしての仕事は十分に成し遂げた。センバツでも同様の仕事ができれば、智弁和歌山の打線は安泰といったところであろう。

強力クリーンアップの前に1番細川がどれだけチャンスを作れるかがキーとなる
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