東洋大×亜細亜大【東都大学野球連盟】
5/22 東都大学野球連盟1部 第5週1日目
東洋大×亜細亜大 @神宮球場
試合経過

※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください
東都も最終節に入り、首位東洋大は勝ち点をあげれば、勝ち点5となり完全優勝が決定する。対する亜細亜大は、前週で優勝の可能性こそなくなったものの、目の前でのライバルの胴上げは阻止したいところ。ちょうど1年前にも、優勝に東洋大が王手をかけて行われたこのカードでは、上茶谷(DeNA)と中村(ロッテ)の両エース3連投して激戦を繰り広げていて、今年も激しい戦いが予想された。
ただやはり勢いに乗っているのは東洋大のようで、初回いきなり先頭の1番松本がうまく三遊間を抜いて出塁し、小峰が送っていきなりチャンスを作る。ただここは亜大のエース内間が、好調の3番山田、5番山崎を打ち取ってピンチを脱する。東洋大は4回に先頭の佐藤都がセンター前にヒットを放つと、キャッチャーながら万能型で足も速い佐藤都は一気に2塁を狙うもタッチアウト。この後、山崎・小川の連打で再びチャンスを作ったことを踏まえると非常にもったいない攻撃であった。
東洋大のエース村上は好調そのもので、ストレートは自己最速を更新する149㌔をマークするなどして、亜大打線を圧倒。亜大は5回まで9奪三振パーフェクトと手も足も出ない状態となってしまう。

自己最速の149㌔をマークするなどしてパーフェクトピッチを展開した東洋大のエース村上
ただ東洋大打線がチャンスを逃し続けている間に、亜大の内間も尻上がりに調子をあげていく。内間はMax144㌔の力のあるストレートとスライダーを軸に、時よりカーブ、追い込んでからはチェンジアップ(?)も投げるというオーソドックスな投球。昨年と違ってコントロールが非常に安定してきて、6回以降は東洋大打線をヒット1本無四球に抑えて、村上に食らいつくべく、9回まで無失点で投げ切る。
東洋大としては非常に嫌な流れであったが、そんなことは今日の村上には関係ないようであった。村上は後半戦も勢いが衰えることなく、亜大打線を圧倒し、なんと8回まで完全試合を継続。9回2死から亜大の9番矢野に粘られてしまうと、四球を与えてしまい初のランナーを許すことになるが、9回を投げ投げおいても亜大打線は無安打無得点。味方が1点でもとってくれていれば、ノーヒットノーラン達成という快投であった。

9回2死からチーム初出塁をはたした亜大の矢野
試合は0-0のまま延長戦に入ると、10回裏…亜大は1死から2番山本卓がセンター前に弾き返し念願のチーム初ヒット。1死であったが3番虎谷が送って、この試合初めてのチャンスを作る。ここで代打の有田を送るも、延長11回でも149㌔をマークした村上の前に三振に倒れてしまい、初のチャンスをモノには出来なかった。

延長10回に村上からチーム初となるヒットを放った亜大の山本卓
11回表、東洋大は1死から佐藤都が粘って四球で出塁すると、5番山崎がライト線に2ベースを放ち1死2・3塁。亜大は生田監督が6番小川を申告敬遠をして満塁としたところで、ここまで164球を投じて疲れの見えてきた内間に代えて、岡留をマウンドに送る。東洋大は津田→木村と右が続くために、右サイドの岡留という起用であったようだが、東洋大はこれに対応する形で、代打に左の飯塚を送る。岡留はサイドからの144㌔のストレートで2球で追い込むも、飯塚が4球目のストレートをセンター前に弾き返すと、亜大のセンター山本卓はわずかに届かず、東洋大が飯塚のタイムリーで均衡を破る。

代打で出場し、均衡を破るタイムリーを放った東洋大の飯塚
岡留は続く木村を三振に仕留めるも、この日2安打と当たっていた9番諏訪はアウトコースの球をうまくレフト前に弾き返して東洋大が2点目。2塁ランナーの小川も一気にホームを狙うも、ここはこの回からレフトに入った中村将がホームで刺して、東洋大は2点止まり。

貴重な2点目のタイムリーを含む3安打の活躍をみせた東洋大の諏訪
ただこの2点は今日の村上にとっては十分すぎる得点で、村上は11回裏を3人で仕留めてゲームセット。村上の11回1安打14奪三振完封で、東洋大が2-0で勝利し、優勝へのマジックを1としたのであった。
東洋大と亜細亜大の投手戦は、東都史上にも残る名勝負となったかもしれない。この激戦を制して、優勝へのマジック1(翌日に東洋大が勝つor国学院大が敗ければ優勝決定)としたことは東洋大にとっては非常に大きい。ただ試合内容からしてみれば、激戦にしてしまった東洋大、激戦に持ち込んだ亜細亜大という見方もできる。
東洋大は序盤から亜大の内間からヒットを打つことはできていた。ただ3回・5回はともに先頭の9番諏訪が出塁するも、1番松本は2度もバント失敗、さらには残った松本は牽制で刺されてしまい、その後に2番小峰が2ベースを放つ…。4回にも先頭の佐藤都がヒットで一気に2塁を狙うもタッチアウト…でその後に山崎・小川の連打。ヒットは出るものの、自分たちのミスでそのヒットを繋げることができなかった。そうこうしているうちに内間に調子を上げられてしまい、0-0のまま試合が進むことになってしまった。
今シーズン素晴らしい投球を見せている東洋大のエース村上であったが、この日のピッチングはまた格別であった。対する亜大打線はというと…好調なのは3番虎谷くらいで、他は4番打者も固定できないなど、もとより苦しい状態であった。パーフェクトのまま試合が進んでいったのは出来過ぎた部分もあったにせよ、村上から得点を奪えないのは必然的なところもあった。
よって東洋大にしてみれば0-0にしてしまった…亜大にしてみれば0-0に持ち込めた試合であった。亜大にとっては善戦ともいえる内容で、秋に向けてのエース内間のピッチングは大きな収穫であった。内間は今季開幕戦に先発するなど亜大のエースを務めてはいるが、そのポテンシャルは評価されつつも、それまでの実績があるわけでもなく、正直なところ他にエースがいなかったというのが亜大の実情だ。開幕戦では5回3失点で敗け投手になってしまうが、立正大を完封すると、敗れたものの国学院大も1失点完投。そんな力をつけてきた内間の完成形が今日の試合であり、10回まで東洋大無失点に抑え、東都No1投手となった村上との素晴らしい投手戦であった。この試合で内間が完全に亜大のエースとなったと個人的には感じた。近年優勝から遠ざかっている亜大だが、少し前の常勝期には東浜(ソフトバンク)、九里(広島)、山崎(DeNA)といった絶対的なエースがいた。まだ3年生である内間が、この先輩に近づくことができれば、亜大の優勝も見えてくることだろう。

この試合の投球で、内間は本格的に亜大のエースと呼べることだろう
Pickup Player
村上頌樹 東洋大3年 投手
~幻のノーヒットノーラン~
村上は淡路島から智弁学園に進学すると、1年夏から投手兼外野手としてベンチ入り。当時3年生に岡本(巨人)、2年生に廣岡(ヤクルト)らを擁するチームであったが、投手陣が岸(徳島インディコソックス)率いる明徳義塾に打ち込まれると、村上も1年生ながら甲子園で登板を果たしている。1年秋からはエースとなるも、1年秋は奈良大会の準決勝で天理に、2年夏も2回戦で同じく天理に敗れて甲子園出場はならず。ただ2年秋には近畿大会で8強に入ると、3年春のセンバツでは福井工大と滋賀学園から完封をあげるなど全5試合を完投して、合計で669球を投じて47回で3失点。決勝の高松商戦では延長11回に自らのバットでサヨナラ打も放ち、センバツを制した。3年春の近畿大会では、寺島(ヤクルト)・山口(JR東日本)の2枚看板を擁する履正社に敗れるも準V。連覇を期待された3年夏の甲子園では2回戦の鳴門戦で河野(JFE西日本)との投げ合いに敗れてしまった。
プロからも注目されたが、東洋大に進学すると、1年春から先発・リリーフに登板を果たして2勝をあげて新人賞を獲得。ただ上茶谷(DeNA)・甲斐野(ソフトバンク)・梅津(中日)の4年生3本柱の台頭した昨年は登板機会を減らしてしまい0勝。ただこの3人が卒業した今季はエースを務めると、この試合の前まで3完封を含む5勝(0敗)と圧倒的な成績を残してた。
ただこの日の村上はそんなこれまでの成績を凌ぐ素晴らしいピッチングを見せる。回転のいい140㌔中盤のストレートはコーナーにビシッと決まり、120㌔中盤のスライダー、チェンジアップにカーブと多彩な変化球を交えて亜大打線に的を絞らせない。、5回には自己最速を更新する149㌔をマークするな前半戦はストレートを中心のピッチングを展開するも、後半戦は130㌔台のカットボールを増やした投球で亜大打線を打ち取っていき、8回までパーフェクトを継続。9回2死から亜大の9番矢野に粘られて四球を与えてしまいパーフェクトは終了も、9回をノーヒット無失点に抑える。
ただ味方打線も0点であったため、村上のノーヒットノーランもお預け状態のまま試合は延長戦に突入する。10回には山本卓に初ヒットを浴びてしまいノーヒットノーランも終了してしまうが、迎えた初めてのピンチも代打有田に対して149㌔をマークするなどして三振に仕留め無失点。味方からやっと援護をもらえた11回裏も、これまで通りのピッチングで3人で締めて11回1安打14奪三振の完封であった。
翌日に優勝を果たした東洋大において、村上は6勝0敗、防御率0.77と圧巻の成績で、MVP・最優秀投手賞・最多勝・最多奪三振などタイトルを総なめ。昨年の0勝から首脳陣の期待通りに東洋大のエースとしての役割を十分なほどに果たし、もはや大学球界を代表するエースにまで成長した。この後の全日本大学野球選手権では、高校時代に続く日本一に期待したいところだ。

見事11回1安打14奪三振完封勝利をあげた東洋大の村上
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東洋大×亜細亜大 @神宮球場
試合経過

※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください
東都も最終節に入り、首位東洋大は勝ち点をあげれば、勝ち点5となり完全優勝が決定する。対する亜細亜大は、前週で優勝の可能性こそなくなったものの、目の前でのライバルの胴上げは阻止したいところ。ちょうど1年前にも、優勝に東洋大が王手をかけて行われたこのカードでは、上茶谷(DeNA)と中村(ロッテ)の両エース3連投して激戦を繰り広げていて、今年も激しい戦いが予想された。
ただやはり勢いに乗っているのは東洋大のようで、初回いきなり先頭の1番松本がうまく三遊間を抜いて出塁し、小峰が送っていきなりチャンスを作る。ただここは亜大のエース内間が、好調の3番山田、5番山崎を打ち取ってピンチを脱する。東洋大は4回に先頭の佐藤都がセンター前にヒットを放つと、キャッチャーながら万能型で足も速い佐藤都は一気に2塁を狙うもタッチアウト。この後、山崎・小川の連打で再びチャンスを作ったことを踏まえると非常にもったいない攻撃であった。
東洋大のエース村上は好調そのもので、ストレートは自己最速を更新する149㌔をマークするなどして、亜大打線を圧倒。亜大は5回まで9奪三振パーフェクトと手も足も出ない状態となってしまう。

自己最速の149㌔をマークするなどしてパーフェクトピッチを展開した東洋大のエース村上
ただ東洋大打線がチャンスを逃し続けている間に、亜大の内間も尻上がりに調子をあげていく。内間はMax144㌔の力のあるストレートとスライダーを軸に、時よりカーブ、追い込んでからはチェンジアップ(?)も投げるというオーソドックスな投球。昨年と違ってコントロールが非常に安定してきて、6回以降は東洋大打線をヒット1本無四球に抑えて、村上に食らいつくべく、9回まで無失点で投げ切る。
東洋大としては非常に嫌な流れであったが、そんなことは今日の村上には関係ないようであった。村上は後半戦も勢いが衰えることなく、亜大打線を圧倒し、なんと8回まで完全試合を継続。9回2死から亜大の9番矢野に粘られてしまうと、四球を与えてしまい初のランナーを許すことになるが、9回を投げ投げおいても亜大打線は無安打無得点。味方が1点でもとってくれていれば、ノーヒットノーラン達成という快投であった。

9回2死からチーム初出塁をはたした亜大の矢野
試合は0-0のまま延長戦に入ると、10回裏…亜大は1死から2番山本卓がセンター前に弾き返し念願のチーム初ヒット。1死であったが3番虎谷が送って、この試合初めてのチャンスを作る。ここで代打の有田を送るも、延長11回でも149㌔をマークした村上の前に三振に倒れてしまい、初のチャンスをモノには出来なかった。

延長10回に村上からチーム初となるヒットを放った亜大の山本卓
11回表、東洋大は1死から佐藤都が粘って四球で出塁すると、5番山崎がライト線に2ベースを放ち1死2・3塁。亜大は生田監督が6番小川を申告敬遠をして満塁としたところで、ここまで164球を投じて疲れの見えてきた内間に代えて、岡留をマウンドに送る。東洋大は津田→木村と右が続くために、右サイドの岡留という起用であったようだが、東洋大はこれに対応する形で、代打に左の飯塚を送る。岡留はサイドからの144㌔のストレートで2球で追い込むも、飯塚が4球目のストレートをセンター前に弾き返すと、亜大のセンター山本卓はわずかに届かず、東洋大が飯塚のタイムリーで均衡を破る。

代打で出場し、均衡を破るタイムリーを放った東洋大の飯塚
岡留は続く木村を三振に仕留めるも、この日2安打と当たっていた9番諏訪はアウトコースの球をうまくレフト前に弾き返して東洋大が2点目。2塁ランナーの小川も一気にホームを狙うも、ここはこの回からレフトに入った中村将がホームで刺して、東洋大は2点止まり。

貴重な2点目のタイムリーを含む3安打の活躍をみせた東洋大の諏訪
ただこの2点は今日の村上にとっては十分すぎる得点で、村上は11回裏を3人で仕留めてゲームセット。村上の11回1安打14奪三振完封で、東洋大が2-0で勝利し、優勝へのマジックを1としたのであった。
東洋大と亜細亜大の投手戦は、東都史上にも残る名勝負となったかもしれない。この激戦を制して、優勝へのマジック1(翌日に東洋大が勝つor国学院大が敗ければ優勝決定)としたことは東洋大にとっては非常に大きい。ただ試合内容からしてみれば、激戦にしてしまった東洋大、激戦に持ち込んだ亜細亜大という見方もできる。
東洋大は序盤から亜大の内間からヒットを打つことはできていた。ただ3回・5回はともに先頭の9番諏訪が出塁するも、1番松本は2度もバント失敗、さらには残った松本は牽制で刺されてしまい、その後に2番小峰が2ベースを放つ…。4回にも先頭の佐藤都がヒットで一気に2塁を狙うもタッチアウト…でその後に山崎・小川の連打。ヒットは出るものの、自分たちのミスでそのヒットを繋げることができなかった。そうこうしているうちに内間に調子を上げられてしまい、0-0のまま試合が進むことになってしまった。
今シーズン素晴らしい投球を見せている東洋大のエース村上であったが、この日のピッチングはまた格別であった。対する亜大打線はというと…好調なのは3番虎谷くらいで、他は4番打者も固定できないなど、もとより苦しい状態であった。パーフェクトのまま試合が進んでいったのは出来過ぎた部分もあったにせよ、村上から得点を奪えないのは必然的なところもあった。
よって東洋大にしてみれば0-0にしてしまった…亜大にしてみれば0-0に持ち込めた試合であった。亜大にとっては善戦ともいえる内容で、秋に向けてのエース内間のピッチングは大きな収穫であった。内間は今季開幕戦に先発するなど亜大のエースを務めてはいるが、そのポテンシャルは評価されつつも、それまでの実績があるわけでもなく、正直なところ他にエースがいなかったというのが亜大の実情だ。開幕戦では5回3失点で敗け投手になってしまうが、立正大を完封すると、敗れたものの国学院大も1失点完投。そんな力をつけてきた内間の完成形が今日の試合であり、10回まで東洋大無失点に抑え、東都No1投手となった村上との素晴らしい投手戦であった。この試合で内間が完全に亜大のエースとなったと個人的には感じた。近年優勝から遠ざかっている亜大だが、少し前の常勝期には東浜(ソフトバンク)、九里(広島)、山崎(DeNA)といった絶対的なエースがいた。まだ3年生である内間が、この先輩に近づくことができれば、亜大の優勝も見えてくることだろう。

この試合の投球で、内間は本格的に亜大のエースと呼べることだろう
Pickup Player
村上頌樹 東洋大3年 投手
~幻のノーヒットノーラン~
村上は淡路島から智弁学園に進学すると、1年夏から投手兼外野手としてベンチ入り。当時3年生に岡本(巨人)、2年生に廣岡(ヤクルト)らを擁するチームであったが、投手陣が岸(徳島インディコソックス)率いる明徳義塾に打ち込まれると、村上も1年生ながら甲子園で登板を果たしている。1年秋からはエースとなるも、1年秋は奈良大会の準決勝で天理に、2年夏も2回戦で同じく天理に敗れて甲子園出場はならず。ただ2年秋には近畿大会で8強に入ると、3年春のセンバツでは福井工大と滋賀学園から完封をあげるなど全5試合を完投して、合計で669球を投じて47回で3失点。決勝の高松商戦では延長11回に自らのバットでサヨナラ打も放ち、センバツを制した。3年春の近畿大会では、寺島(ヤクルト)・山口(JR東日本)の2枚看板を擁する履正社に敗れるも準V。連覇を期待された3年夏の甲子園では2回戦の鳴門戦で河野(JFE西日本)との投げ合いに敗れてしまった。
プロからも注目されたが、東洋大に進学すると、1年春から先発・リリーフに登板を果たして2勝をあげて新人賞を獲得。ただ上茶谷(DeNA)・甲斐野(ソフトバンク)・梅津(中日)の4年生3本柱の台頭した昨年は登板機会を減らしてしまい0勝。ただこの3人が卒業した今季はエースを務めると、この試合の前まで3完封を含む5勝(0敗)と圧倒的な成績を残してた。
ただこの日の村上はそんなこれまでの成績を凌ぐ素晴らしいピッチングを見せる。回転のいい140㌔中盤のストレートはコーナーにビシッと決まり、120㌔中盤のスライダー、チェンジアップにカーブと多彩な変化球を交えて亜大打線に的を絞らせない。、5回には自己最速を更新する149㌔をマークするな前半戦はストレートを中心のピッチングを展開するも、後半戦は130㌔台のカットボールを増やした投球で亜大打線を打ち取っていき、8回までパーフェクトを継続。9回2死から亜大の9番矢野に粘られて四球を与えてしまいパーフェクトは終了も、9回をノーヒット無失点に抑える。
ただ味方打線も0点であったため、村上のノーヒットノーランもお預け状態のまま試合は延長戦に突入する。10回には山本卓に初ヒットを浴びてしまいノーヒットノーランも終了してしまうが、迎えた初めてのピンチも代打有田に対して149㌔をマークするなどして三振に仕留め無失点。味方からやっと援護をもらえた11回裏も、これまで通りのピッチングで3人で締めて11回1安打14奪三振の完封であった。
翌日に優勝を果たした東洋大において、村上は6勝0敗、防御率0.77と圧巻の成績で、MVP・最優秀投手賞・最多勝・最多奪三振などタイトルを総なめ。昨年の0勝から首脳陣の期待通りに東洋大のエースとしての役割を十分なほどに果たし、もはや大学球界を代表するエースにまで成長した。この後の全日本大学野球選手権では、高校時代に続く日本一に期待したいところだ。

見事11回1安打14奪三振完封勝利をあげた東洋大の村上
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