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花咲徳栄×春日部共栄【選手権埼玉大会】

7/27 選手権埼玉大会準決勝
花咲徳栄×春日部共栄 @県営大宮球場

試合経過

20190727花咲徳栄×春日部共栄
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください


埼玉大会の準決勝の第1試合は、秋春と埼玉を制している春日部共栄と、夏5連覇を目指す花咲徳栄の対決。浦和学院などが敗退した中で、事実上の決勝戦との呼び声も高い注目のカードとなった。

まず花咲徳栄強力打線が、春日部共栄のエース村田に襲いかかる。1番池田は2球目のインコースの球をうまく振り抜くと打球はライトポール際に飛び込む先頭打者ホームラン。これに春日部共栄は動揺したか、村田は続く橋本吏に死球を与えると、韮澤のヒットで1・3塁。続く4番井上のショートゴロは併殺コースであったが、ショート丸田の2塁へのトスが浮いたこともあり、1塁はセーフとなると、残った井上は5番羽佐田のレフトフェンス直撃のタイムリー2ベースで生還した。さらに2死1・3塁から1塁ランナーの田村がスタートを切って、1・2塁間で挟まれる間に3塁ランナー中井がホームインして、花咲徳栄が初回に4点を先制する。

いきなり4点のビハインドを背負ってしまった春日部共栄だが、2回からジリジリと反撃に出る。まず2回裏に4番村田がライトフェンス直撃の3ベースで出塁すると、5番石﨑のセカンドゴロの間に1点。3回裏には先頭の丸田のヒットから2死3塁のチャンスを作ると、セカンドエラーで2点目。3回にも村田のヒットとエラーにバントを絡めて1死2・3塁のチャンスを作ると片平がライトへ犠牲フライを放ち、春日部共栄が1点差に迫る。
20190727春日部共栄 村田2
打っても3安打と春日部共栄の4番打者としてチームを牽引した村田

春日部共栄は5回裏にも先頭の森がヒットで出塁して2死3塁のチャンスを作ると、3番平尾がセンター前に弾き返して、2回から1点ずつとって、ついに同点。さらに村田がヒットで繋ぐと、5番石﨑も3人連続となる初球ヒットで続くも、ここはライト井上が好返球でこの試合2個目の視察を記録し、春日部共栄に逆転を許さない。
20190727花咲徳栄 井上
2刺殺とこの試合では守備でも魅せた花咲徳栄のライト井上

ここから投手陣の踏ん張りで試合はやや膠着状態を迎える。春日部共栄のエース村田はMax142㌔のストレートに加えて、スライダーやチェンジアップといった変化球を有効に使ったピッチングで、2回以降も毎回ヒットを浴びながらも粘りの投球で花咲徳栄に追加点を許さない。ただ7回には初回にホームランを打たれた池田から三振を奪うと、この回試合で始めて徳栄打線を3人で抑える。
20190727春日部共栄 村田1
2回以降は徳栄打線を無得点に抑えていた春日部共栄のエース村田

花咲徳栄のエース中津原も、春が終わってから転向したサイドスローがはまっていて、打者のアウトコースに正確にきっちりとストレートを投げることができていて、四死球も0とコントロールが安定していた。2~5回までは守備に足を引っ張られたこともあり、1点ずつを失って同点を許してしまうが、6回には得意のスライダーで2個の三振を奪うなど調子をあげていき、6・7回と春日部共栄打線を3者凡退に抑える。

4-4のまま迎えた8回表、花咲徳栄は1死から5番羽佐田がこの試合3本目のヒットで出塁すると、2死2塁と勝ち越しのチャンスで7番田村を迎える。ここで春日部共栄はここまで2安打と当たっていた7番田村を敬遠すると、花咲徳栄はピッチャー中津原のところに代打として主将の吉倉を送る。吉倉は村田の変化球の前に2球で追い込まれれるが、そこから決めに行った村田の低めの変化球をしっかりと見極めると、5球目に春日部共栄にバッテリーミスが出て羽佐田は3塁に。続く6球目は三遊間の深いところへのゴロとなり、1塁はセーフ。吉倉の気迫のタイムリーで花咲徳栄が5-4と勝ち越しに成功する。
20190727花咲徳栄 吉倉
勝ち越しのタイムリーを放つ花咲徳栄の代打で主将の吉倉

花咲徳栄は中津原に代打を送ってしまった関係で、8回裏のマウンドには2番手として2年生左腕の高森が上がる。まだ1点リードしただけであり重要な場面であったので、経験のある3年生の岡崎・和田・岩崎の起用も考えられることであったが、準々決勝で先発して4回無失点と好投した高森を岩井監督はマウンドに送った。先頭として迎えるのはここまで3打数3安打の4番村田であったが、高森はストレートとスライダーのコンビネーションに持ち前の投げっぷりの良さを発揮して、村田から三振を奪うと、この回を3者凡退で抑えてみせた。
20190727花咲徳栄 高森
8回から登板すると春日部共栄を3者凡退に抑えた花咲徳栄の左腕高森

この高森のピッチングに触発されたか花咲打線は9回表、先頭の池田が足をつりながらもヒットで出塁し、2死3塁のチャンスを作ると、4番井上がライト前にタイムリーヒット。さらに羽佐田のヒットと死球で満塁とすると、7番田村が猛打賞となるタイムリー。これで3点差をつけた花咲徳栄は9回裏も高森が3人で抑えて、花咲徳栄が7-4で春日部共栄を破って決勝進出を決めた。



ここまで全試合で9得点以上をあげてコールド勝ちを収めている花咲徳栄打線は、この試合でも、埼玉を代表する投手である春日部共栄の村田から7得点と前評判通りの活躍をみせた。その一方不安視されていた投手陣は前評判以上の活躍をみせ、これが大きな勝因でもあると感じた。新チーム発足以降、花咲徳栄にはエースと呼べる存在がおらず、秋は埼玉栄に10失点して敗れ、春も東農大三に7失点して敗れた。春季大会後には和田・中津原という左腕2枚看板がサイドに転向するという応急処置。ただこの夏にエースナンバーを背負った中津原は、正智深谷戦ではノーヒットノーランを達成するなど、サイド転向がで見事にはまった。この試合でも4点は失ったものの、守備に足をひっぱられた面もあり、同点に追いつかれた後に粘ることができたのは非常に大きかった。そして山村国際戦では4回無失点、この試合では春日部共栄を2回パーフェクトに抑えた高森が出てきたのも大きく、夏の埼玉5連覇に向けて死角はない状態だ。
20190727花咲徳栄 中津原
しっかりと花咲徳栄のエースに成長した中津原

春日部共栄も4点差を追いつくなど戦いぶりは見事であったが、最後は花咲徳栄の前に力負けしてしまった。花咲徳栄が夏に向けて力をつけてきたのに対し、春日部共栄はよく言えば安定した戦いぶりだが、スタメンもセンバツ時から代わっておらずに戦力的に上澄みが少なかった。かねてより懸念されていた4番エースの村田依存となってしまい、今大会も強い相手では全て村田が完投であり、この試合も8回以降はやや疲れの見えてきた村田からピッチャーを代えることはできなかった。ただ秋春と埼玉を制するなどこの世代の埼玉を牽引してきた春日部共栄の戦いぶりには賛辞を贈りたい。


Pickup Player
羽佐田光希 花咲徳栄3年 セカンド
~見事4安打の活躍で打線を牽引~
この試合で花咲徳栄打線を牽引したのは4安打を放った5番羽佐田であった。

オリックスバファローズジュニアにも選ばれるなど中学時代まで関西で活躍していた羽佐田は、兄が西川愛也の友人だった縁もあって花咲徳栄に進学。身長173㎝とどちらかという小柄な選手だが、対応力があり長打も打てる打撃が売りで、内野守備もレベルが高い選手である。花咲徳栄が甲子園を制覇した後の1年秋よりベンチ入りを果たすと、背番号14ながら6番セカンドとして活躍し埼玉V。2年春には5番ファーストとして関東大会に出場すると、5番サードで臨んだ2年夏の北埼玉大会では打率.533の活躍をみせて甲子園出場を果たすと、鳴門戦では2安打、横浜戦でもヒットを放っている。2年秋からの新チームでは、本職であるセカンドに戻り引き続き5番打者を務めている。

この試合も5番セカンドで出場した羽佐田は、まず第1打席で甘く入ってきたスライダーを捉えると打球はレフトフェンスに直撃するタイムリー2ベース。第2打席でもストレートを綺麗にセンター前に弾き返した。そして4-4の同点で迎えた8回表の第4打席では今後は右方向にうまく運ぶライト前ヒット。2塁へ進むとキャッチャーが少しはじいたのを見逃さずに好走塁で3塁を陥れると、直後に吉倉のタイムリー内野安打で生還したので、この走塁も非常に価値のあるものであった。第5打席でも三遊間を破るヒットを放ち、結局この試合では5打数4安打と打ちまくった。

花咲徳栄打線といえば韮澤・井上の3・4番が目だってしまう。羽佐田に関してはこの2人ほどの派手さはないものの、この試合でもレフト・センター・ライトと3方向にヒットを放つなど高い打撃レベルを誇り、173㎝とそれほど大きくはないものの高校通算15発と長打力もある。この3人のクリーンアップは埼玉はおろか全国レベルであり、甲子園での活躍に期待したい。

20190727花咲徳栄 羽佐田
4安打の活躍をみせた花咲徳栄の5番羽佐田


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藤代×霞ヶ浦【選手権茨城大会】

7/20 選手権茨城大会4回戦
藤代×霞ヶ浦 @J:COMスタジアム土浦

試合経過

20190720藤代×霞ヶ浦
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください

秋の準優勝に続き、春は茨城大会を制して夏の第1シードを獲得した藤代。ただ4回戦の相手はなんと霞ヶ浦。今大会はDシードとして臨んでいるが、プロ注目の右腕鈴木寛を擁した実力のあるチームで、この好カードにJ:COMスタジアム土浦はほぼ満員となった。

霞ヶ浦の先発マウンドに上がったのは、今大会エースナンバーを背負ったプロ注目の186㌢右腕の鈴木寛。これまでの2試合はいずれも山本(この試合では4番ライトで出場)が先発だったので、エースが満を持して今大会初登板となった。鈴木寛は初回から自己最速タイとなる148㌔をマークし、2安打を浴びたものの、アウト3個は全て三振、しかも2番栃折と3番藤井は3球三振で仕留めるなど、その力を発揮する。2回にはやや制球を乱し四球2個で1・2塁のピンチを招くと、1番青木にライト前ヒットを浴びるも、ここはライト山本のストライク送球でホームタッチアウトでピンチを脱する。
20190720霞ヶ浦 鈴木寛2
霞ヶ浦の先発はプロ注目の186㎝右腕鈴木寛

一方の藤代のエース中山はMaxは144㌔ながらも、この日は140㌔に満たないスピード。それでも下半身主導のフォームから、スライダー・チェンジアップ(?)も交えて安定した投球を展開。1〜3回はいずれも得点圏にランナーを背負うも、あと1本を許さない。
20190720藤代 中山

中盤からこの両投手のピッチングがさらに冴え渡る。鈴木寛はストレートは140㌔前半〜中盤に抑えつつも、スライダーの割合を増やした投球で得点圏にランナーを進めさせない。中山は投球スタイル自体は同じだが、本人の調子が上がってきたのか、こちらも4・6回と霞ヶ浦打線を3者凡退に抑える快調な投球。試合は0ー0のまま終盤を迎えることになる。

投手戦となった試合の中で、当たっていたのが藤代の青木、霞ヶ浦の天野という両チームの1番打者で、ともに3打席まで全てでヒットを放ち猛打賞。7回の攻撃では、この両1番にチャンスで打席が回ってくるととなる。

まず7回表の藤代は、9番田島がセーフティバントでこれが霞ヶ浦守備陣のエラーを誘い、1死2塁で青木を迎える。1塁が空いている状況なので、3ボールとなったときには歩かせるのかな?と思ったが、そこから鈴木寛はストレートを3球投げ込むと見事にファーストゴロに打ち取り、続く栃折もライトフライに仕留めてピンチを凌ぐ。
20190720藤代 青木
3安打と好調であった藤代の1番青木

これに対して7回裏の霞ヶ浦の攻撃は黒田・鈴木寛のヒットで2死1・2塁となって天野を迎える。すると藤代はカウント2B0Sとなったところで、藤代のキャッチャー藤井は完全に立ち上がり、1・2塁にも関わらず、天野を敬遠して満塁にするという驚きの作戦に出る。確かに2番飯塚は全く当たっていなかったが、それでも定石では考えられない大胆な作戦である。ただ結果としてこの作戦は功を奏し、中山が続く代打の川島を三振に仕留めてピンチを脱する。そして、そのまま両者決め手に欠けた試合は0ー0のまま延長戦に突入することとなる。
20190720霞ヶ浦 天野
1・2塁で敬遠されるほど当たっていた霞ヶ浦の1番天野

10回表の藤代は、先頭の田島がレフト戦に2ベースを放ち、死球とバントで1死2・3塁で3番藤井と絶好のチャンスを迎える。敬遠も考える場面であったが、鈴木寛はギアを上げて藤代の3・4番に真っ向勝負を選択すると、延長10回にも関わらず初回以来の148㌔(自己最速タイ)をマークし、藤井を三振、4番有村をショートゴロに打ち取る。

この裏の霞ヶ浦が1死から途中出場の吉本がセンター前ヒットで出塁すると、次打者の初球に盗塁を決めてチャンメイク。2死2塁で4番山本を迎え、こちらも敬遠もあり得る場面であったが、山本はこの試合では2回のチャンスに凡退し、併殺と霞ヶ浦打線のブレーキとなっていたこともあり藤代バッテリーは勝負を選択。ただ山本は2球目を捉えると、打球は前進守備のセンター頭上を越えるサヨナラ打。苦しんだ4番が最後には試合を決め、エース鈴木寛は10回12奪三振完封で霞ヶ浦が1ー0と勝利した。
20190720霞ヶ浦 山本
サヨナラ打を放った霞ヶ浦の4番山本


試合は霞ヶ浦が勝利したものの、どっちに転んでもおかしくない見事な投手戦であった。ただこの試合をモノにしたこともは霞ヶ浦にとっては非常に大きい。まず現世代の霞ヶ浦のチームは決して力がないわけではないが、秋には藤代に準々決勝で敗れ、春には2回戦で明秀日立に破れるなど結果を出せていなかった。それはエース鈴木寛にもいえることで、186㎝の長身からのMaX148㌔の球を投げるということでプロからも注目されていたが、公式戦で目立った成績を残せているわけではなかった。そんなチームや鈴木寛にとっても、秋に敗れた藤代にリベンジしたのは大きな自信になることだろうし、トーナメントを戦っていく上で勢いもついたことであろう。実際に霞ヶ浦はこのあと勢いにのり、また本命であった常総学院が敗れたこともあり、一気に茨城の頂点に上り詰めて甲子園出場を決めている。今振り返ってみても、この試合が間違いなく霞ヶ浦にとってのターニングポイントであっただろう。


Pickup Player
鈴木寛人 霞ヶ浦3年 投手
~プロ注目の右腕の実力がついに開花~
この試合の勝利は何といっても、エース鈴木寛がその実力を発揮して、藤代を完封したことによるものだ。

鈴木寛は霞ヶ浦では1年秋の関東大会で2試合に先発すると、いずれも早々に降板するなど結果を出すことができなかったが、そのポテンシャルは大いに注目を集めた。ただなかなかそのポテンシャルを発揮するには至らず、またケガをしたこともあり、2年夏の茨城大会は背番号20で迎えることとなる。2年秋の新チームでも背番号1は福浦であり、鈴木寛は控え投手。ただ冬場のトレーニングなどにより148㌔をマークするまでに成長すると、いよいよスカウトが本格的に注目するようになった。そしてこの夏に鈴木寛は背番号1を背負うこととなった。

1・2回戦と温存されて満を持して、この試合の先発マウンドに立った鈴木寛は初回から自己最速タイとなる148㌔をマーク。それでも3回までは四球などもあり、毎回2人ずつランナーを背負いながらのピッチングであった。しかし中盤からは130㌔前後のスライダーの割合を増やしたピッチングに変えていくと、どこか鈴木寛にも余裕ができたようにも見えて、藤代打線を3者凡退に抑えるイニングも増えてきた。スライダーの他にはチェンジアップのように沈む130㌔ちょっとの変化球も持っていて、高校生にしてみれば130㌔が曲がるというのは、、簡単に攻略できる球ではないだろう。

9回の先制のピンチには牽制球で2塁ランナーを刺すなど冷静なピッチングをしていた鈴木寛であるが、10回に1死2・3塁でバッタークリーンアップという絶体絶命の場面を迎えるとギアを入れ替えて、初回以来となる148㌔をマークして、3番藤井から三振を奪い、4番有村もショートゴロに打ち取った。その裏にチームがサヨナラ打を放ったため、鈴木は10回9安打無失点12奪三振完封勝利となった。

ちなみにこの試合の鈴木寛のスピードは球場の表示では148㌔であったが、スカウトの持っていたガンでは150㌔をマークしたようで、鈴木寛は150㌔右腕の仲間入りとなった。もとから高く評価されていたポテンシャルをついに開花されたことで、ちょうど作新学院の今井のように甲子園で一気に成長する可能性もある。そうなればドラフト上位指名もあり得るくらいの可能性をもったピッチャーである。

20190720霞ヶ浦 鈴木寛
10回12奪三振完封勝利を挙げた霞ヶ浦のエース鈴木寛



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二松学舎大付×修徳【選手権東東京大会】

7/17 選手権東東京大会3回戦
二松学舎大付×修徳 @神宮球場

試合経過

20190717二松学舎大付×修徳
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください

夏の東東京大会の3連覇を狙う二松学舎大付の初戦の相手は、東東京の強豪ながら今回はノーシードで1・2回戦を勝ち上がってきた修徳。修徳は2回戦ではエース結城を温存してこの試合にかけたきただけあり、その結城が1・2回と二松学舎打線を3人ずつで片づける完璧な立ち上がりをみせる。
20190717修徳 結城1
完璧な立ち上がりをみせた修徳のエース結城

すると3回裏、2死から9番結城が自らのバットでセンター前に弾き変えて出塁。続く1番佐野は背番号14の2年生ながら2回戦からスタメンに名を連ねているスイッチヒッター。右打席に立った佐野は、二松学舎のエース左腕海老原が投じたインコースのストレートを腕をたたんでうまく捉えると、打球はレフトポール際に飛び込む2ランホームランとなり、修徳が2点を先制する。
20190717修徳 佐野
先制の2ランホームランを放った修徳の1番佐野

しかし二松学舎も直後の4回表、1死から3番右田がヒットで出塁。続く4番内田の打球はショートライナーであったが、これをショートがはじいてしまい(記録はエラー)1死1・3塁。5番揚野は膝元のスライダーをうまく捉えてレフト前タイムリーで二松学舎が1点を返す。なおも1死1・2塁と一気に同点・逆転といきたいところであったが、秋広→山田と期待の2年生2人は続くことができず、この回は1点差止まり。
20190717二松学舎大付 揚野
二松学舎大付の初得点となるタイムリーを放った揚野

二松学舎は5~7回にも得点圏にランナーを進めるものの、結城からあと1本を出すことができずに無得点。その間二松学舎の海老原も好投をみせる。三振こそ少ないものの、得意のクロスファイア気味のストレートとスライダーを中心にチェンジアップなどを交えて修徳打線を打ち取っていき、佐野のホームラン以降打たれたヒットは1本のみという快投で味方の反撃を待っていた。
20190717二松学舎大付 海老原2
2ランは浴びたもののそれ以降は好投をみせる二松学舎大付の海老原

ただ二松学舎打線はクリーンアップから始まる8回の攻撃が3人で終わってしまい、反撃の勢いが止まってしまう。最終回も山田のセンター後方の大飛球も、今度は佐野が守備で魅せてセンターフライとすると、最後は代打石崎が打ち取られてジーエンド。東東京の本命と目されていた二松学舎大付が修徳に1-2で敗れ、初戦で姿を消した。
20190717修徳 勝利
勝利した修徳ナイン


これがシード校の弱点というべきなのだろうか…1・2回戦を戦って勢いに乗ってきた修徳に対して、二松学舎大付はエンジンがかからないまま夏が終わってしまった感じだ。屈指の強豪対決と言われてはいたが、修徳は2013年夏以来甲子園から遠ざかっており、その間に東東京では二松学舎大付・関東一・帝京の3強時代となっていた。この試合に関しても、修徳はエース結城の力は際立ったものの、総合力でいえば圧倒的に二松学舎大付に分があり、実際に放ったヒットも二松学舎大付が7本に対して、修徳が4本と倍近い。

修徳はほんとに佐野の一振りでワンチャンスをモノにしての勝利であり、ある意味下克上を起こす上での模範となるような戦いぶりであった。修徳はこの後の試合でも錦城学園に1点差で勝利、続く大森学園戦では9回2死から4連打で逆転勝ちを収めていて、ここ1番での勝しま強さが際立って勝ち進んでいる。以前のように力のある選手が揃っているわけではないが、この勢いは非常に不気味であり、また帝京・関東一とは決勝まで当たらないなど、二松学舎大付を倒してさえしまえば組み合わせには恵まれているので、この夏は決勝に顔を出す可能性もあるだろう。

二松学舎大付の今年のチームは、昨年甲子園でレギュラーを張っていた選手が6人も残っている期待のチームだっただけにより悔しい。ただ前チームの平間・保川・畠山のように一振りで試合を変えられる、強打の二松学舎大付を象徴させるような選手は右田くらいしかおらず、咋秋には4番を打っていた期待の198㎝2年生スラッガーの秋広は、今大会では背番号13で3打席目には代打を送られてしまう始末であった。野村ら単打を打つことには長けていた選手はいたものの、単打では繋がりが重要になってくるのに対して、この試合の二松学舎打線はあまりにも散発すぎた。

ただ打撃とは対照的に投手でいえば、海老原の成長が感じられた試合であった。海老原は1年秋よりエースナンバーを背負っていたが、2年夏の甲子園では背番号18を背負うなどどこかエースとして独り立ちできていないところがった。しかし今日のピッチングは1発で2点を失ったものの、逆にいえばこの1発だけという8回4安打2失点。エースを争っていた大庭のリリーフを仰ぐ気配すらなく、皮肉にもこの試合で二松学舎大付のエースとして独り立ちしたと感じた。
20190717二松学舎大付 海老原1
敗れはしたものの海老原のピッチングは二松学舎大付のエースと呼ぶにふさわしいものであった


Pickup Player
結城貞人 修徳 投手3年
~二松学舎打線を1失点完投~
修徳の下克上の最大の立役者はやはり1失点完投勝利をあげたエース結城であろう。

修徳では2年秋の新チームよりエースとなった結城は、3年春には日大三相手に7回無失点の好投を見せた。この夏も1回戦の淵江戦で7回無失点の好投をすると、2回戦では温存されて、満を持してこの試合の先発マウンドに上がった。結城の足をあまり上げずに腕を引いたからスリークウォーター気味に腕を振るフォームで、ストレートはスピードで勝負できるほどのではないが、通常のストレートに加えて、打者の手元で少し動くボールも持っていて、これをインアウトと厳しいコースに投げ分けらえるコントロールを兼ねそろえている。変化球はスライダー。中盤以降はチェンジアップの割合も増えていたが、基本線は上記のストレートが中心だ。

この試合の結城は1・2回は二松学舎打線を完璧に抑えるものの、3回以降はピンチの連続で、4~7回までは毎回得点圏にランナーを背負う。ただ5回以降はピンチの場面でタイムリーを許さずに、試合を修徳1点リードのまま進めて二松学舎にどんどんプレッシャーをかけていった。すると8回には二松学舎のクリーンアップを3人で抑え、最終回も無難に3人で抑えて9回7安打1失点(自責点0)の完投勝利をあげた。

結城はまだ高校生だが非常にピッチングの完成度が高く、動くボールをうまく使うあたりはまるで大学生や社会人のようであった。このようなボールはバットが金属→木製に変わる次のステージではもっと有効になってくるだろう。せっかく二松学舎を倒して甲子園に向けて頑張っている最中には失礼かもしれないが、早くも大学での活躍が楽しみな選手である。

20190717修徳 結城2
二松学舎大付から9回1失点完投勝利をあげた修徳の結城



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大阪ガス×JFE東日本【都市対抗】

7/14 都市対抗野球大会2回戦
大阪ガス×JFE東日本 @東京ドーム

試合経過

20190714大阪ガス×JFE東日本
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください

昨年の都市対抗の覇者である大阪ガスに挑むのは、3年ぶりの出場となるJFE東日本。ただ今年新人9人が加入し、またDeNAから須田が復帰して戦力が大幅にアップしたJFE東日本は、Honda・日本通運など強豪がひしめく南関東予選を全勝で突破していて、2回戦屈指の好カードと言われていた。そんな試合は両先発の好投による投手戦となる。

JFE東日本の先発は大方の予想に反して、2年目の右腕本田(多くの人が経験豊富な左腕の中林を予想していただろう)。本田のストレートは140㌔そこそこであったが、これを低めのコースに糸をひくように決めることができていた。得意のスライダーも使いながら、大阪ガス打線を打ち取っていき、なんと5回まで大阪ガス打線をヒット1本に抑える好投。あえて若い投手を重要な初戦のマウンドに送った落合監督の起用が功を奏した形となった。
20190714JFE東日本 本田
5回無失点の好投をみせたJFE東日本の先発本田

一方大阪ガスの先発の阪本は、序盤はMax146㌔をマークしたストレートに、得意のカットボールを多用するピッチング。3回には先頭の内藤に2ベースを浴びてピンチを招くも、そこから2番今川・3番峯本を気迫の投球で連続三振。昨年の都市対抗では2試合に先発するも、いずれも5回持たずに降板してしまったが、今年はこのピンチを凌ぐと、他には全く危なげない投球で5回まで無失点で抑える。
20190718大阪ガス 阪本
6回無失点の好投を見せた大阪ガスの先発阪本

グランド整備が明けると両チームの打線はやや活発となった。まず大阪ガス打線は6回に、この回からマウンドに上がったJFE東日本の2番手橘(かずさマジックからの補強)から小深田・峰下の近大コンビがヒットを放つも、いずれも橘の鋭い牽制の前に刺されてしまう。一方JFE東日本も6回裏に、2死から内藤がヒットで出塁→盗塁でチャンスを作ると、2番今川にレフト前ヒットが飛び出すも、一気にホームを狙った内藤はレフト古川の好返球の前にタッチアウトになってしまう。
20190714JFE東日本 内藤
先制点奪取のためにホームを狙った内藤は惜しくもタッチアウト

また両チームともに継投に入り、JFE東日本は橘が6~8回を無失点に抑えると、9回からはリリーフエースの須田が登板。大阪ガスは7回から左腕中谷がマウンドに上がると、8回の先頭打者を出したところで緒方、9回からは猿渡と昨年の都市対抗制覇を経験した投手を次々と送り込む。ただJFE東日本は9回裏、その猿渡に対して内藤・今川が連打でチャンスを作ると、2死1・2塁とサヨナラのチャンスで4番平山快を迎える。大阪ガスはこのピンチで、5番手として飯塚をマウンドに送る。飯塚は攻めの投球で平山快を追い込むも、粘られると5球目をセンター前に弾き返されえてしまう。ただ大阪ガスはここでも途中出場のセンター宮崎がホームにストライク送球で内藤を刺して、試合は0-0のまま延長戦に突入する。
20190718大阪ガス 宮崎
サヨナラのピンチを救った大阪ガスのセンター宮崎

延長戦ではJFE東日本の須田が圧巻の投球。ストレートは140㌔ちょっとであるが、コンパクトなフォームから放たれる球は打者からしてみるといきなりくるような感じであり、またその球が本当に際どいコーナーに決まる。ほぼこのストレートと時よりスライダーで延長10回は3者三振、9回から5者連続三振を奪うと、11回も3人で抑える。ただ大阪ガスの飯塚も、10回・11回と3人ずつで打たせてとり、試合は0-0のまま延長12回からのタイブレークに突入する。
20190714JFE東日本 須田
5者連続三振など圧巻の投球をみせたJFE東日本の須田

無死1・2塁、継続打順から始めるタイブレークは12回表、大阪ガスは峰下のセカンドゴロが併殺崩れとなり1・3塁とすると。4番土井がレフトに犠牲フライを放ち1点。さらに続く5番古川の左中間への大飛球はわずかにレフトのグラブをかすめタイムリー2ベース。大阪ガスにとっては大きな2点目が入り、試合は決まったかに思えた。
20190718大阪ガス 古川
左中間にタイムリー2ベースを放った大阪ガスの古川

しかしその裏のJFE東日本は、2番今川が初球に死球を喰らい無死満塁。ここで途中出場の鳥巣の三遊間の打球はサード青柳のグラブに当たってコースが変わり点々とする間に2者が生還してJFE東日本が同点。さらに無死1・2塁とサヨナラのチャンスであったが、4番平山快はピッチャーゴロ併殺。2死3塁で5番の左バッター中澤を迎えたところで、大阪ガスはマウンドに新人左腕の秋山を送る。ただ中澤は粘った末の10球目を1・2塁間に弾き返しサヨナラタイムリー。JFE東日本がタイブレークの末に昨年の覇者大阪ガスを破って3回戦進出を決めた。
20190714JFE東日本 中澤1
サヨナラ打を放ちガッツポーズのJFE東日本の中澤



今回のJFE東日本で話題となったのが、かずさマジックから松本を補強したことで、DeNA時代のチームメイトであり、また早稲田大では同期であった須田との再タッグが形成されたことである。ちなみに余談だが、トヨタ自動車の細山田も、この2人と早稲田大→DeNAではともに同期である。今年新人9人が加わってチームが一新されたことが話題となったJFE東日本は、スタメンに新人4人が名を連ねた。ただ落合監督も都市対抗という舞台での経験がないことは不安であったのだろうか、それを補うべく、元プロであり昨年の都市対抗ではかずさマジックの4番として出場した松本の力を必要としたのであろう。実際にこの試合でチームに勝利をもたらせたのは途中から試合に出た経験者たちであった。タイブレークで同点タイムリーを放った主将の鳥巣も途中からセカンドの守備についていたし、最後に試合を決めたのも松本に代わってライトに入った中澤であった。また投手陣でも上述の通り、リリーフエース須田の好投は大きかった。
20190714JFE東日本 松本
JFE東日本に補強選手として参加した松本

ただ新人も今川・平山快・岡田はしっかりとヒットを放っていて、勝利に結びつきこそしかったものの自分の打撃はできているといえる。特に2番今川は、2番打者ながらその豪快なスイングで東京ドームもファンを沸かせていて、バントが定石中の定石となる無死1・2塁で始まるタイブレークでもバントの素振りはなし。待望の1発こそ見られたかったものの、レフトに強烈な打球でのヒットを2本放ち、今年の新生JFE東日本を象徴する存在となっている。
20190714JFE東日本 今川
JFE東日本の強打の2番今川

敗れた大阪ガスも決して悪い戦いぶりでなかった。ただ前年度の覇者ということで、昨年のように補強選手は使うことができず、また昨年の橋戸賞の近本は阪神に入団した。橋口監督はその分、チーム内の競争が激化するなど効果も強調していたが、打線でいえばその穴を埋めるような新戦力の活躍はこの試合では見られなかった。その一方投手陣に関しては、昨年の戦力がそのまま残っている上に、昨年の都市対抗では2試合に先発しながらともに5回持たないという悔しい思いをした阪本が6回無失点と見事なピッチング。その後を中谷→緒方→猿渡→飯塚と高卒で入社してから手塩に掛けて育てたリリーフ陣が見事に繋いでいくれた。投手陣に関しては大阪ガスの育成力はさすがの一言であった。
20190718大阪ガス 飯塚
高卒で大阪ガスに入社してからサヨナラのピンチの場面でマウンドを任せれるまでになった飯塚

Pickup Player
中澤彰太 JFE東日本 外野手
~途中出場の悔しさをぶつける大仕事~
スタメン落ちで途中出場となってしまった中澤が、最後には大仕事をやってのけた。

中澤は静岡高時代から身体能力の高い走攻守揃った選手として注目されていた。1年夏からベンチ入りを果たすと、1年秋からサードのレギュラーに定着し、2年夏には3番サードとして甲子園出場。この時の4番が小川(明治安田生命)で、ライトにはJFE東日本でも同期の平川というチームであったが、初戦で習志野の泉澤(明治安田)→木村(東京ガス)の継投の前に敗れた。2年秋・3年春も東海大会出場を果たすも、3番センターとして迎えた3年夏は聖隷クリストファーの鈴木(中日)の前に1点に抑えられ、静岡大会4回戦で敗退となった。

早稲田大では1年春から守備固めや代走で出場機会を得ると、1年秋には1番センターのレギュラーを獲得。3年時には大竹(ソフトバンク)・小島(ロッテ)・道端(明治安田生命)・丸子(JR東日本)・茂木(楽天)・石井(日本ハム)・重信(巨人)が揃ったチームで7番センターとして春秋リーグ連覇、全日本大学野球選手権優勝を経験した。ただその能力の高さは認められドラフト候補と評されつつも、リーグ戦通算打率2割ちょっとと確実性に課題があり、卒業後はJFE東日本に入社した。

JFE東日本でも1年目よりセンターのレギュラーを務めていて、昨年はHondaに補強されて3番を打つなど主力として活躍。ただ3年目を迎えた今年は新人の今川が外野のレギュラーを獲得し、内藤・中島ら強者とのレギュラー争いをしていたところに、都市対抗では松本を補強。この試合も中澤はベンチからのスタートとなった。

ただ松本の打撃がイマイチであったために、中澤は6回からライトの守備に就くこととなる。打撃では1打席目は四球、2打席はショートライナーと内容としては悪くない中で迎えた3打席目は、延長12回同点で2死3塁という場面であった。中澤を迎えたところで大阪ガスベンチは左腕の秋山を投入し、右の代打も考えられるところだったが、落合監督はこの重要な場面を中澤に託すこととした。早稲田大の先輩である須田から、「W(早稲田)の意地を見せてこい」と言われて打席に向かった中澤は初見の左腕秋山のクロス気味の球に対して、2球で追い込まれてしまうも、そこから4球ファールで粘ってカウントは3B2S。10球目はインコースのストレートであったが、この球にうまく体を引きながら合わせると、打球は1・2塁間を抜けてサヨナラタイムリーとなった。

途中出場で最後には結果を出した中澤、松本は簡単に外せないにしても、次戦の相手先発が右であれば中嶋に代わってセンターで起用される可能性も高い。もともと高い身体能力を生かした守備・走力については評価が高く、打撃もパンチ力は折り紙つき。この大会でJFE東日本の勢いにのって、打撃で結果を出して確実性のあるところも見せられれば、まだまだプロ入りの可能性もある大卒3年目である。
20190714JFE東日本 中澤2
途中出場ながら試合を決めるサヨナラ打をはなったJFE東日本の中澤


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きらやか銀行×パナソニック【都市対抗】

7/13 都市対抗野球大会(開幕戦)
きらやか銀行×パナソニック @東京ドーム

試合経過

20190715きらやか銀行×パナソニック
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください


2019年の都市対抗の開幕戦はきらやか銀行VSパナソニック。この両チームは3年前の都市対抗初戦でも対戦していて、そのときは先発小島の好投もあり、きらやか銀行が勝利していた。きらやか銀行はその小島がこの試合でも先発すると、序盤から3年前にたがわない見事なピッチング。持ち前のコントロールでボールをコーナーに投げ分け、そして得意のチェンジアップでパナソニック打線から2回まで4個の三振を奪うなど完璧な立ち上がりをみせた。
20190713きらやか銀行 小島
素晴らしい立ち上がりをみせたきらやか銀行のエース小島

しかしまたもや小島にやられるわけにはいかないパナソニックは3回裏、先頭の三上が四球で出塁すると、横田が送って1死2塁のチャンス。1番法兼は三振に倒れるも、2番諸永はカウント2B2Sからのストレートを詰まりながらもとらえると、打球はセカンドの頭上を越えて先制のタイムリーとなった。
20190713パナソニック 諸永
先制タイムリーをはなったパナソニックの諸永

パナソニックの先発の榎本は素晴らしいピッチングで、きらやか銀行打線相手に5回まで四球を2個出したのみのノーヒットピッチング。試合はパナソニックが1-0とリードしたまま前半戦を終了した。
20190713パナソニック 榎本1
5回までノーヒットピッチングをみせていたパナソニックの榎本

ただグランド整備明けに流れが変わる。きらやか銀行は6回表に2死から、2番篠川がチーム初となるヒットで出塁。続く3番長谷川も四球で繋いで、きらやか銀行が日本製紙石巻からの補強コンビで2死1・2塁のチャンスを作るが、4番建部はライトフライに倒れる。きらやか銀行は7回表にも先頭の代打岩田がヒットを放ち2死1・3塁のチャンスを作るもあと1本が出ない。
20190713きらやか銀行 篠川
チーム初ヒットを放ちチャンスを作ったきらやか銀行(補強)の篠川

パナソニックは8回表には、7回無失点と好投しながらも、前半戦ほどの勢いはなくなっていた榎本に代えて、藤井をマウンドに送る。きらやか銀行はこの藤井からも先頭の1番藤田が内野安打で出塁してチャンスを作ると、代打で吉田を送るなど攻勢に出るも、やはり最後に1本が出ない。

きらやか銀行は6回のピンチでエース小島から、補強の塚本にピッチャーを交代すると、この塚本が8回まで打者7人をパーフェクトに抑える。素晴らしいピッチングを見せていて、流れは完全にきらやか銀行のまま終盤は進んでいった。

ただパナソニックの2番手藤井は8回のピンチを凌ぐと、9回は持ち前のカットボールとフォークを駆使した投球できらやか銀行打線を完全に寄せ付けずに3人で抑えてゲームセット。パナソニックが3回にあげた1点を守り切って、榎本→藤井の完封リレーで3年前のリベンジを果たした。
20190713パナソニック 藤井
8・9回と藤井が無失点に抑えてパナソニックが逃げ切った



なんとか開幕戦を制したパナソニック。予選の終盤は不安定であったエース榎本が復調し、藤井との完封リレーをみせるなど、吉川が抜けてから安泰とはいえない投手陣には光が差してきたといえる。その一方打線は2安打に抑えられてしまった。プロ注目である巨漢スラッガーの4番片山もいいところがなく3タコで、打順を7番まで下げられた予選からの復調とはいかなかった。
20190713パナソニック 片山
パナソニックの注目の4番片山は3タコに終わってしまった

今年のパナソニックは近畿の第6代表。昨年優勝の大阪ガスが推薦での出場が決まっていたために、枠からいって都市対抗出場はもともと当確に近い状態であったが、大苦戦して第6代表(最終枠)決定戦でミキハウスに延長戦の末にサヨナラ勝ちを収めての都市対抗出場。昨年の日本生命のように強豪チームが敗退しなかったので、補強に使える選手も少なく、この試合ではミキハウスの長谷川が3番に入ったものの、出場したのはこの1人のみでチームの流れを変えるとはいかなかった。何とか勝利したもののパナソニックのチーム全体しても、予選の大苦戦からまだ復調しているは言い難い状態であり、このままだと今後も厳しい戦いが続きそうだ。

敗れたきらやか銀行である強調文が投手力はさすがの一言。エース小島は6回途中まで2安打ピッチングと、3年前を凌ぐ投球内容であった。この小島を6回であっさりと降ろしたことには驚いたが、2番手の補強の塚本がパーフェクトとさすがのピッチングであった。ただはやりだ打線に関しては力不足感がいなめなかったのが事実であり、日本製紙石巻から笹川・長谷川を2・3番と要所に配置して強化を狙ったが、それでも力及ばず3年前の再来とはならなかった。
20190713きらやか銀行 塚本
打者7人をパーフェクトに抑える好リリーフをみせたきらやか銀行(補強)の塚本


Pickup Player
榎本亮 パナソニック 投手
~見事に務め上げた開幕投手~
この開幕戦の先発に指名されたパナソニックの榎本は、その期待に応える素晴らしい投球をみせた。

榎本は京都学園では技巧派の左腕エースであったが、最高成績は京都ベスト16と目立った存在ではなかった。ただ佛教大に進学すると、その実力を開花させ、1年秋からリーグ戦で登板をはたす。3年春から先発を務めるようになると、そこから4季で17勝、防御率は全てリーグ4位以内という素晴らしい成績。特に4年春は6勝1敗、防御率1.16という圧巻の成績でMVP、最優秀投手賞、ベストナインとタイトルを総なめにした。

パナソニックでも1年目から三菱重工神戸高砂の補強選手に選ばれるなど登板を重ね、4年目となった昨年はJABA京都大会でMVP、さらにはエース吉川が抜けた日本選手権では2試合で先発を務めた。今年も都市対抗予選ではニチダイを完封するなど上々のスタートを切ったが、その後はミキハウス戦の2試合に先発するも、いずれも早めに降板するなど力を発揮できていなかった。

ただこの都市対抗の初戦という大一番では、田中監督はこの榎本を先発のマウンドに送った。この日の榎本はMax143㌔のストレートを低めにコントロールすることができていて、それにSFFを有効に使ったピッチングできらやか打線を打ち取っていく。右バッターの膝元にはスライダーを決めることもできていて、中盤以降はツーシームも多く使うようになっていた。この日の榎本の調子は良かったようで、気づけば5回までノーヒットの無失点ピッチング。しかしノーヒットノーランという言葉がちらくる後半戦には、疲れも見え始めてきたか前半戦ほどの勢いはなく、6回に笹川に初ヒットを浴びてしまうと、6・7回はピンチを招くも何とか凌ぐというピッチングになってしまった。そんな影響からか8回からは藤井にマウンドを譲ることになったが、それでも7回2安打4奪三振とという成績で、見事に開幕投手としての務めを果たしてみせた。

現状パナソニックのエースが誰かといえば榎本なのであろうが、吉川のような確固たるエースという立場でない。この大会を通して榎本がそのような存在になってくれることを期待したい。

20190713パナソニック 榎本2
開幕戦の起用に応え7回無失点と結果を残したパナソニックの先発榎本



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夏の甲子園出場校予想(2019)

今年もやります、夏の甲子園出場校予想。

自分の予想だけだとつまらないだとうから、報知高校野球とホームランでも各地方のページで1番の本命とされている高校も合わせて載せておきます。

2019夏の代表予想

さぁ今年はいくつ当たるでしょうか?


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高校野球でも2番最強説?

サイバーメトリクスの観点からは、2番打者が重要であり、ここに最強のバッターを置くのが良いとされている。メジャーではトラウトやジャッジを2番に置くなどこの風潮は流行りつつある。NPBでもダイエーのバルデス、日本ハムの小笠原、ヤクルトの川端、楽天のペケーロなどのバントをしない強打者が2番を務めた例はあり、今年も巨人では坂本が2番を打っていることもあった。

2番はバントという固定観念が強い高校野球にとってはこのような説はほど遠い存在であったが、そんな固定観念を覆すべく、一部(特に神奈川)では高校野球界でも2番最強説が浸透しつつある。

その中でも象徴的存在だったのが桐光学園の鈴木。2年夏には全試合で4番を務めるなど、アッパー気味の鋭いスイングが持ち味の桐光学園No1打者といえる鈴木は、春季大会では2番に座ると、橘戦で逆転満塁ホームランを放つなど3試合連続でホームランをマーク。関東大会でも3試合とも2番を務め、全試合でヒットを放ちベスト8入りに貢献した。慶応の廣瀬も2年夏には甲子園で4番を務めた右のスラッガーは、2年秋も4番を務めていたが、この春は2番に定着。慶応に関していえば、秋3番の本間が1番、繋ぎ役もこなせて秋は2番を打っていた吉川が3番に座るなど2番以外にも既存の概念を崩したサイバーメトリクスに従った打順を組んでいた。
20190407桐光学園 鈴木2
桐光学園の2番鈴木

このほかにも春季大会後であるが、横浜はU18日本代表候補にも選ばれた、チームNo1の強打者である内海を、関東一との練習試合では2番打者として起用。この招待試合の1試合目では内海が逆転タイムリーを放ち勝利するなど打順が見事に的中した一方、2試合目では内海がバントの構えをみせるなどもしていた。また東海大相模も1試合ではあるが、関東大会では高校通算40発を超える左の強打者である遠藤を2番として起用していた。
20190602横浜 内海2
横浜の2番内海

その東海大相模と関東大会の決勝を戦った東海大菅生は、この春はU18日本代表候補にも選ばれたキャッチャーの小山を2番として起用。小山は走力もあり、確かに将来的には2番を打たせいタイプのバッターであるが、秋までは3番を務めるいて、単純な打力でいえばクリーンアップに置くのが常というほどのパワーのあるバッターである。
20190421東海大菅生 小山
東海大菅生の2番小山

また埼玉では花咲徳栄がパンチ力のあり高校通算25発を超える橋本を2番で起用。その橋本2番の象徴であったのが、春季大会の聖望学戦線で、初回に1番池田が出塁すると2番橋本はバントの構えもせずに、そのまま打って左中間を破る2ベースで花咲徳栄があっさりと先制するというシーンがあった。
20190429花咲徳栄 橋本2
花咲徳栄の2番橋本

近年の高校野球、特に夏の大会にはおいては各チームの得点能力はあがる傾向にあり、甲子園でも大味な試合が目立つようになってきた。得点の取り合いとなると、バントで1点ずつをとるようなスタイルはあまり有効でない。また2016年にはほとんどバントを使用しない野球の作新学院が甲子園を制覇した。バントをしないのであれば、2番に思いきって強打者を置くことができる。まだ全国的に広がってはいない高校野球の2番最強説であるが、関東では上述の強豪校が使っていることから、今後もっと全国的に広がる可能性もあるだろう。



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【夏の代表予想2019】~埼玉編~

夏の代表予想の3回目は埼玉です。

浦和学院・花咲徳栄という2強が秋春とともにベスト4にも入れないという例年とは異なる状態で迎えた今年の夏の埼玉大会。ただやはり実力に勝るこの2校が夏には仕上げてきて、浦和学院と花咲徳栄が中心の大会になると思われる。ただ春秋と連覇の春日部共栄を中心に、好投手を擁する浦和実業・山村学園・東農大三などとの力の差は少ないといえ、今年の埼玉は混戦状態である。

有力校紹介

◎花咲徳栄、浦和学院
〇春日部共栄
△山村学園、浦和実業、東農大三、埼玉栄

夏4連覇中の花咲徳栄は強打が売り。2年前の夏の甲子園制覇の唯一の経験者であり、U18日本代表候補にも選ばれた3番ショートの韮澤が中心。2番橋本はバントをしない強打者であり、4番井上は2年生ながら高校通算25発を超えていて、前チームでも5番を務めた羽佐田の勝負強さも心強い。2塁送球1.82秒の強肩を誇るキャッチャーの菅原、守備もハイレベルなショート韮澤、センターの橋本など守備も固いが、課題は投手陣。近年は高橋昂・清水・綱脇・野村といった好投手を擁して全国レベルのチームを作り上げてきた花咲徳栄だが、今年はエース不在で秋春ともに投手陣が打ち込まれて敗れた。中心となる和田・中津原の左腕2人は、春季大会後に腕の位置を下げるような状態で、春は活躍できなかった岡崎・岩崎といった力のある球をもつ右腕の台頭に期待したいところだ。
20190427花咲徳栄 韮澤
走攻守で花咲徳栄を牽引する韮澤

浦和学院は逆に投手陣のコマは揃っている。下薗は先輩の小島(ロッテ)のようなフォームからキレのある球を投げ込む左腕で、春に続いてエースナンバーを獲得。ただ昨年の夏の甲子園のマウンドも経験した左腕の永島、2年生右腕の美又はまだ本来の姿には遠そうだ。ただ期待の1年生三奈木もいて、投手の層は厚く、森監督がどのような起用をしていくのか注目である。ただ打線に関しては春に叡明のサイド右腕から1点しかとれずに敗れるなど、例年に比べると破壊力・安定感ともにない。昨夏の甲子園の大阪桐蔭戦でともにマルチヒットを記録した後藤・中前・畑の2・3・4番に加えて、打っても佐藤拓也(立教大→JR東日本)以来の1番ピッチャーを務める下薗を加えた上位打線はレベルが高いだけに、後は下位打線がどれだけ底上げできるかが、夏を戦う上でのポイントとなってくるだろう。
20181118浦和学院 下薗4
この夏は浦和学院の背番号1を背負う下薗

秋春と連覇の春日部共栄は、投げては146㌔をマークしスライダー・SFFも一級品の本格派右腕で、打っては勝負強さも兼ねそろえる強打者として4番を務める村田が大黒柱。ただ夏の戦いとなるとこれまでのように村田1人で乗り切るのは厳しく、武藤ら2番手の力も必要になってくることだろう。打線はU15日本代表の経験もある打撃センス抜群の3番平尾、好守でチームの要となる正捕手で主将の5番石崎、ミート力と勝負強さが武器の6番平岡などに加え、9番の森は秋は及川から1発を放つなどパンチ力がある。スタメンはほぼ固定でチームとしての戦いも安定しているので、2強が不安定なままだと一気に優勝の最有力候補となる。
20181008春日部共栄 村田
春日部共栄のエースで4番と大黒柱の村田

これに続くのが、好投手を揃え春日部共栄とともに春の4強に名を連ねた山村学園・浦和実業・東農大三の3チーム。山村学園は1年夏からエース格として活躍する左腕の和田は角度のあるストレートが武器でマウンドさばきも抜群。関東大会ではセンバツ準Vの習志野を破り、1年生右腕の小泉も台頭するなど戦力も充実してきた。浦和実業は先発を務める2年生右腕の豆田、リリーフで主将の三田の2枚看板が武器。特に豆田のストレートは非常に回転がよく、140㌔という球速以上の威力があり、来年は埼玉を代表する投手となることだろう。秋準Vの東農大三はエース飯島が145㌔をマークするまでに成長し、サイド気味のスリークォーターで4番も務める井口とのタイプの異なった2枚看板も魅力。
20180503山村学園 和田2

他にも若生監督が退任したものの埼玉栄は、北口・和田というプロも注目の強打者2人をそろえていて総合力が高い。昌平のエース143㌔左腕米山もプロ注目であり、高校通算30発を超えてきた4番渡邊も注目。1年秋に浦和学院を完封した左腕の和田と、昨年から正捕手の瀬良のバッテリーの市立川越も注目である。
20190427埼玉栄 北口2
プロも注目の埼玉栄の1番ショート北口


夏の埼玉のキーマン
岩崎海斗 花咲徳栄3年 投手
投手陣が課題の花咲徳栄だが、本当はエースになると思われていたのがこの岩崎だ。岩崎は2年生だった昨年の春季大会で登板機会を得て、関東大会では最後は森下にサヨナラホームランを浴びたものの、東海大相模相手に見事なピッチングをみせた。ストレートはMax144㌔であり、スライダーのキレもあり、コントロールもなかなかの右腕であったが、甲子園ではベンチを外れると、新チームでも目立った成績を残せておらず、3年春はベンチ外となってしまった。この夏は背番号20でベンチに復帰している。他の投手陣は左腕が多いために、エースとまではいかなくても、球の力はあるだけにこの岩崎がリリーフとして君臨できれば、花咲徳栄の投手力という課題の改善に大きく近づくことだろう。
20180520花咲徳栄 岩崎
復活すれば花咲徳栄投手陣にとっては大きい岩崎


組み合わせと代表予想
2019埼玉 夏の組み合わせ

注目はノーシードとなってしまった浦和学院がどこに入るかであったが、浦和実業のブロックに入った。浦和学院が勝ち進むためには浦和実業→市立川越→埼玉栄と序盤から強豪校との対戦があり、道のりは険しい。それに対して反対ブロックの花咲徳栄の方がやや組み合わせには恵まれている。打力では花咲徳栄が間違いなくNo1であり、夏4連覇中という夏の強さも相まって、花咲徳栄を優勝予想とします。




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【夏の代表予想2019】~西東京編~

夏の代表予想の2回目は西東京です。

有力校紹介
今年の西東京は、本命東海大菅生に対し、日大三がどれだけ食らいつけるか?という構図となる。

◎東海大菅生
〇日大三
△国士舘、早稲田実業

東海大菅生は秋は準V、春は優勝、さらには関東大会でも準Vとこの世代の東京の中でも随一の成績を収めている。その原動力はなんといってもエース左腕の中村晃で、秋の二松学舎大付戦で1失点完投勝利をあげると、そこから覚醒。ノビのあるストレートにスライダー・チェンジアップを駆使した安定したピッチングで、関東大会では20回を投げて無失点という安定っぶりであった。中村晃に次ぐ投手が課題であったが、新倉・新村・藤井らが関東大会のマウンドを経験してメドも立ってきた。チームの柱は1年夏に唯一甲子園を(センターとして)経験した正捕手の小山で、セカンド送球1.8秒の強肩に高校通算23発の打撃、さらには50㍍5.8秒の俊足でU18日本代表候補にも選ばれている。春はこの小山を2番に置き、チャンスに強くアベレージも高い3番成瀬はショート守備もレベルが高く、4番杉崎は春に日大三戦で2ホーマー7打点の活躍をみせるなどすでに高校通算30発超え。キューバ遠征の東京選抜のエース・正捕手・ショートとタレントが揃い、安定した戦いぶりをみせる東海大菅生が本命であることはゆるぎない。
20190406東海大菅生 小山
走攻守でチームを牽引する東海大菅生の正捕手小山

東海大菅生を負うのは日大三。井上・廣澤ー佐藤と昨年の甲子園ベスト4を経験したバッテリーが残るチームは、当初はこの世代の東京No1とみられていた。ただ廣澤・井上の2人が本調子ではなく、自慢の打線の仕上がりも遅れたチームは秋はまさかの1回戦負け。春もライバル東海大菅生にコールド負けという屈辱であった。ただ149㌔をマークする189㎝右腕の廣澤、Max151㌔でU18日本代表候補である井上の2枚看板はプロ注目で、本調子で夏の大会に臨むことができれば、高校生レベルでは打つのは容易ではない。これに加え146㌔右腕の平野、柳館・児玉の左右の2年生投手も能力が高く投手層も暑い。打線では宇津木が東海大菅生戦で2打席ホームランを放つなど4番打者として定着し、1番前田(前田幸長の息子)はミート力がありヒットを量産してチャンスメイクに長ける。渡辺・柳館の2年生2・3番コンビも成長してきていて、日大三が夏の本番までにどれだけ仕上げてくるかは、この夏の西東京を大きく左右ポイントである。
20190421日大三 宇津木2
強力な日大三打線の中心となった4番宇津木

不気味なのが、秋に優勝、春は準Vと結果を残している国士舘。打線は春に打撃好調で3番に定着した渡辺、4番の黒澤は167㎝ながら独特のフォームから鋭い打球を放ち、5番冨田は春は準決勝・決勝で2試合連続ホームランを放つなどクリーンアップは揃っている。前チームからの唯一のレギュラーであるショート黒川が1番に座り、U15日本代表であった6番鎌田は打撃にセンスがあり、7番の正捕手澤野は春の帝京戦では決勝ホームランを放つなど回りを固める面子が揃っている。不安なのが投手陣で、秋に背番号1をつけリリーフエースとして活躍した山崎は、センバツの前のケガの影響で夏に間に合うか際どく、白須・石橋も調子が上がっていないので秋の3本柱が不完全な状態。代わりに低い姿勢から140㌔のストレートを投げ込む右腕山田が台頭してきたのは好材料だが、投手陣は苦しいところがある。それでも決して前評判が高くなかったものの秋の東京大会を制し、春もなんだかんだいって準Vを果たしたチームは夏も何かやってくれそうで不気味である。
20190421国士舘 山田
山田は国士舘投手陣の救世主となることができるか?

早稲田実業はMax143㌔のストレートにスライダー・チェンジアップが武器で、投げっぷの良さも魅力エース右腕の伊藤が柱となる。4番を務める生沼は高校通算38発の打棒だけでなく、キューバ遠征の東京選抜でも主将を務めた頼れる存在。走攻守にセンスのある茅野、春のケガから復活を目指す正捕手の長谷川、春は1・2番を打った北村・梅村の2年生コンビも力をつけてきて、清宮・野村のようなスターはいないもものの個々の選手のレベルは例年通り高い。
20181007早稲田実業 伊藤
早稲田実業の大黒柱のエース伊藤


夏の西東京のキーマン
井上広輝 日大三3年 投手
春に日大三からコールド勝ちをあげた東海大菅生の選手たちからは「夏は井上を打って~」という言葉が聞かれた。日大三において1年夏からベンチ入りを果たし、2年夏の甲子園では150㌔を超えるまでに成長した右腕は、今年も2年連続でU18日本代表候補に選ばれた。その一方ケガなどもあり、あまり長いイニングを投げることもなく、春も基本はリリーフ待機。しかし東海大菅生戦では先発した2枚看板の廣澤が序盤に捕まり大差をつけられてしまったことで、西東京のライバルには見せまいと井上の登板はなく東海大菅生に敗れた。

スカウトも注目する中で最後の夏を迎える井上…背番号は1をつけることが濃厚だが、果たして日大三のエースとして先発完投できる投手になっているのか?もし井上がそれができる投手になっていた場合、東海大菅生と日大三の力の差はいっき縮まることだろう。
20180324日大三 井上
日大三は151㌔右腕の井上の状態がカギとなる


組み合わせと代表予想

2019夏 西東京組み合わせ

日大三のの躍進にも期待したいところであるが、これまでの戦いぶりとチームの完成度からいって東海大菅生の絶対有利が変わらず…順当に東海大菅生が優勝と予想します。



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