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オール調布×明治大【オープン戦】

2/15 オープン戦
オール調布×明治大(Bチーム) @内海・島岡ボールパーク

明治大は絶賛沼津キャンプ中ですが、府中に残留となっているBチームが今季初のオープン戦を実施。相手は地元のクラブチームであるオール調布だが、選手が思うように揃わなかったのか、セカンド岩田・ショート岡田を相手の明治大に借りての試合となった。

試合経過

1回裏、オール調布の先発の右アンダーハンドの福原は、先頭の大高をセカンドゴロに打ち取るも、そこからストライクが入らずに北原・長南に連続四球。ベンチから相澤監督の怒号が飛ぶ中、4番冨田に対してストライクを取りに行ったところを、明治大の4番冨田は見逃さずレフトスタンドに飛び込む先制の、明治大の今年の対外試合初となる3ランホームランを放つ。そこから明治大は四球と三木のヒットで1・3塁とすると、7番小倉が左中間を破る2点タイムリー3ベース。9番中岡もタイムリーで続くと、満塁から今度はオール調布に守備のミスが出てしまう。さらに3番長南がレフトにエンタイトル2ベースを放ち10点目。投手のベンチ入りが少ないために、何とか福原を持たせたかったオール調布であるが、ここで2番手落合をマウンドに送る。しかし落合も2個の四球で押し出しとしてしまうと、小倉にはこの回2本目となる2点タイムリーを浴びてしまい、結局明治大が初回に13点をあげる形となる。
20200215明治大 冨田
先制3ランを放った冨田
20200215明治大 小倉
初回に2本のタイムリーを放った小倉

明治大は2回裏にも1番大高が内野安打で出塁、すかさず2盗を決めてチャンスを作ると、2番北原がセンター前にタイムリー。さらに3番長南もヒットで続いて1・3塁とすると、長南が2盗→送球間に北原がホームインして、この回2点を追加する。

明治大投手陣は先発の中山が2回を抑えると、3回からは明大中野リレー。まずは先輩のサイド左腕阿南(まるで元オリックスの阿南みたいだった)が3回・4回を6人で片づける。4回には後輩のサイド右腕石川がマウンドに上がると、いきなり死球を与えてしまい、そこから盗塁とワイルドピッチで無死3塁のピンチを招いてしまう。石川は制球こそバラツキがあったものの、サイドからのストレートにはかなり力があり、後続から2個の三振を奪ってピンチを脱した。個人的には伸びしろも含めて、この試合で投げた投手の中で1番楽しみであった。6回は鈴木涼が大きく曲がるカーブ(?)も武器に無失点で抑えて、結局明大中野3人衆が3~6回を無失点で切り抜ける。
20200215明治大 石川
サイドからの力のある球が魅力であった石川

オール調布の落合もここらでやっと落ち着きを取り戻したか、3・4回は明治大打線をいずれも3人で抑える。5回裏も代打原田を併殺に打ち取り2死となって、そこから四球を出すものの、代打秋野をセンターフライに打ち取ってチェンジかと思いきや、これをセンターが落球してしまい、1塁ランナーがホームイン。これで完全にリズムを崩したか、上岡にタイムリーを浴びてしまうと、そこから3連続四球を出してしまい、明治大はこの回3点を追加する。
20200215オール調布 落合
オール調布の2番手落合

オール調布の反撃は7回表、この回から明治大のマウンドにあがった高山はやや制球にバラツキがあり、1死から四球とワイルドピッチでチャンスを作る。ここで迎えた6番岩田がレフトへタイムリーエンタイトル2ベースを放ち初得点。さらに岡田がレフト前で続いて1・3塁とすると、7番井澤の犠牲フライで2点目をあげる。明治大からのレンタルコンビの活躍で一矢報いたオール調布であったが、この回も2点止まりで終了。試合はここで7回打ち切りとって、明治大が18-2で勝利した。


※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください
2020-215オール調布×明治大

上述もした通り、明治大は絶賛沼津キャンプ中であり、この試合に出場しているメンバーは惜しくも、1軍のメンバーから漏れた選手たち。ただその中でも先発した中山、北原・長南・冨田とったメンバーは前年にはリーグ戦やフレッシュリーグのメンバーに名を連ねていたので、ここにいることが意外であった。中山はさすがというピッチングで2回を無失点に抑え、長南も2打数2安打と結果は残した。冨田も先制3ランと自慢の打力は見せつけたものの、その後は残念が多かった。ただ今日の試合の位置づけとしては、まず紅白戦でない実戦を経験することが第1といったことろであろうか…相手のレベルもありなかなかアピールとはなりづらいところもあった。またこの試合には1年生は出場していなかったが、推薦組の1年生はもう合流していて、試合中にブルペンでは期待の1年生村田が投げていて、善波前監督から指導を受ける姿も見られた。沼津組が帰ってきてから本格的に始まるオープン戦に向けて、しっかりとアピールをして、まずはAチームの切符を手にしたいところだ。
20200215明治大 長南
2安打と確実に結果を出した長南

一方のオール調布としてはクラブチームとしての調整の難しさが見えた試合であった。メンバー表の人数から見ると、この試合のベンチ入りメンバーは半数ほどであり、相手の明治大から二遊間を借りるという始末。それほど練習ができるわけでもないだろうし、まだ2月という時期もあって、チームとしての仕上がりは全然のようで、初回はストライクは入らない、エラーも重なって、アウト3つが取れなかった。今年はオリンピックの影響で、全日本クラブ野球選手権とその予選も前倒しされる。例年以上に早い仕上げが必要となっているために、この試合は貴重な実践の機会となったことであろう。


Pickup Player
中山晶量 明治大4年 投手
~なぜBチームにいたのかわからないピッチング~
この試合に出場した明治大の選手で、Aチームに1番で戦力になりそうであったのは先発した中山であった。

中山は鳴門高では1年夏から、同じく1年生の河野(日本ハム1位)・尾崎とともに1年生3本柱として活躍。威力のあるストレートを武器に主に抑えとして活躍し、徳島大会Vに貢献。甲子園でも近江相手に139㌔をマークした。1年秋には県大会初戦のつるぎ戦で5回参考ながら11奪三振ノーヒットノーランを達成し、2年夏前には146㌔をマークするまでに成長する。ただそこから調子を落とし、2年夏の甲子園でも登板するも目立った投球はできず…その後は肘痛もあって、外野手がメインとなった。3年夏にチームはエース河野の活躍で甲子園ベスト8まで進出し、中山は盛岡大付戦に6番ライトで出場し、左中間スタンドに2ランを放っている。

明治大にはその素質の高さを認められ投手として入学するも、当初は野手に転向という話もあるほどであったが、2年秋に神宮デビュー。登板した10回のピンチを無事に防ぐと、その裏にチームがサヨナラ勝ちをおさめ、初登板初勝利をマーク。3年春は再び登板なしに終わったものの、3年秋には立教戦で2試合に登板し、144㌔をマークしていた。最終学年を迎えて、大いに期待されていた中山であったが、なぜか沼津キャンプでなく、この試合で先発のマウンドに上がった。

中山は初回は3番岩佐をインコースのストレートで見逃し三振に取るなど3人で初回を終えると、2回には先頭の片岡にヒットを浴びるも、冷静に飛び出した片岡をアウトにすると、5番相澤からもすべてストレートで三振を奪うなど、この回も3人で片づけ、2回を無失点で投げ終えマウンドを降りた。中山はゆったりと足をあげてから、187㎝の長身を生かして真上から投げ下ろすフォームであり、ストレートには非常に角度がある。またそれほど変化球は多くなかったが、スライダーは切れも鋭い一級品であった。まだたまに甘いボールも見られたが、正直まだ仕上がっていないクラブチームレベルでは打てるレベルでないボールであった。ケガなどによる調整遅れもあったのだろうか?球だけ見ているとなぜこの投手が沼津でなくここで投げているんだ?というピッチングであった。

明治大は森下(広島1位)という大黒柱に加えて、伊勢(DeNA3位)も抜けて、今年は投手陣を整備しなおす必要がある。竹田、入江の2人が先発としてはチームの中心になるだろうが、この中山が抑えとしてチームのピースになってほしいところ。もし明治大の守護神として中山が君臨できれば、秋のドラフトでの指名も十分にあり得る話である。

20200215明治大 中山
2回無失点の好投を見せた明治大の先発中山



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