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ENEOS×JR東日本【オープン戦】

6/27 オープン戦
ENEOS×JR東日本 @JR東日本柏グランド


試合経過

ENEOSとJR東日本は、現役プロ野球選手の輩出数がともに11人であり、これは社会人野球でトップ。2012年には都市対抗の決勝で対戦するなど、少し前であれば社会人野球のゴールデンカードであった。近年では両チームともに、二大大会の優勝から遠ざかっているが、当時ENEOSを指揮していた大久保監督が復帰したこともあり、また楽しみな対戦である。ちなみにチーム名はこの試合からJX-ENEOS→ENEOSとなっている。

JR東日本は伊藤、ENEOSは山岡という独特なフォームの両左腕の先発で始まった試合は、両投手ともにランナーは出すものの、得点は与えない投球の序盤となる。R東日本で3回裏、左打ちに転向してこの日も9番でスタメン出場していた糸野がヒットで出塁すると、バントさらには3盗を決めて2死3塁のチャンスを作る。ここで3番長谷川の打球は、ENEOSのショート川口の手につかず、JR東日本が先制する。
20200627JR東日本 糸野
先制点のきっかけとなったJR東日本の糸野

先制を許したENEOSであるが5回表、先頭の1番田中がヒットで出塁すると、川口が送って1死2塁のチャンスを作ると、3番のルーキー佐々木がセンター前に目の覚めるようなタイムリーを放ち同点。この後ENEOSは2死3塁とすると、5番岡部のタイムリーで逆転に成功する。ENEOSはさらに6回にも、JR東日本の2番手須永から2四球でチャンスを作る。ここで伊藤との横浜同級生対決に敗れていた主将の川口に代わって、今年からコーチ兼任となった渡辺を代打に送ると、渡辺は代わった西居からライト前にしぶとくもっていき、ENEOSが3-1とリードを広げる。
20200627ENEOS 岡部
勝ち越しのタイムリーを放ったENEOS岡部

ENEOSの先発の山岡は、5回まで毎回ランナーを出していたが、散発で与えた得点はエラーも絡んだ3回の1点のみ。正直球自体が凄いというわけではないが、社会人も2年目になって打ち取るコツを覚えたのか、三振は0個であるが、結果的には6回を1失点(自責点0)の好投。先発投手に不安のあるENEOSだけに、これは大きな収穫であり、6回まで試合はENEOSペースであったといえる。
20200627ENEOS 山岡
6回1失点(自責点0)0の好投をみせたENEOSの先発山岡

ENEOSは7回から継投に入り、7回のマウンドには西島が上がると、これに対してJR東日本は手塚→吉澤と右の代打攻勢で2・3塁のチャンスを作り、好調の1番菅田に回るものの、セカンドゴロに倒れ無得点。ただ8回にマウンドに上がった柏原からは、先頭の杉崎が四球で出塁すると、3番長谷川はエンドランで見事に1・2塁間を破り、無死1・3塁。4番丸子の併殺崩れの間に1点を返すと、ここで5番佐藤がライト線に2ベースを放ったのが大きく、続く渡辺がライトへきっちりと犠牲フライを放ち、JR東日本が8回に同点に追いつく。
20200627JR東日本 佐藤
佐藤の2ベースから8回に同点に追いついたJR東日本

JR東日本は8回から、リリーフエースの西田がマウンドに上がると、圧巻のピッチングで8・9回とENEOSの攻撃を4奪三振パーフェクトに抑える。ただENEOSも9回にマウンドに上がった大場が、勢いに乗るJR東日本の攻撃を3人で抑え、試合は3-3で引き分けとなった。

20200627ENEOS×JR東日本
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください


ENEOSの課題は柱となる投手(と2月のキャンプで大久保監督が、ソフトバンクの久保コーチに言っていた)。よって新たな先発の台頭に期待したいところであるが、そういう意味ではこの試合の先発山岡の好投は嬉しい材料であったことだろう。逆にリリーフ陣でいえば、西島・柏原といった都市対抗の補強選手にも選ばれた経験のある選手が控えている。よってこの試合でいえば、山岡が6回1失点と好投した時点で、試合は完全にENEOSのペースであった。ところが西島はピンチを招いて何とか無失点に抑えると、柏原に関してはストレートは150㌔をマークしていたものの、2失点を喫して同点に追いつかれてしまった。最終回にはこれまで主に先発を務めていた大場が登板。これは単なる調整の意味もあるかもしれないが、力のあるストレートに球速差の少ないものの曲がりのあるカットボールが武器の右腕は、元ヤンキースのリベラのような抑えになるポテンシャルを秘めており、大場が後ろに加わればENEOSのリリーフ陣は強固なものとなることだろう。
20200627ENEOS 大場
リリーフとして9回のマウンドにあがった大場

またENEOSはこの試合で佐々木と安本のルーキーがスタメン出場。この日のENEOSの選手起用は、オープン戦とはいえかなりフルメンバーに近かったので、この2人はレギュラー格との見方もできる。3番ファーストで出場した佐々木は、5回には同点タイムリーを放っており、185㎝91㎏という大型スラッガーが立正大時代からの課題であった確実性を克服すれば、ENEOSの強力な中軸となることであろう。法政大時代は主に内野であった安本は、この試合では6番ライトでスタメン出場し、1打席目にはセーフティバントを決め、守備でもスライディングキャッチをみせていた。
20200627ENEOS 佐々木
新人ながら3番に起用され、タイムリーを放ったENEOSの佐々木

JR東日本は前の週から打線を組み替えて臨んだ。1番だった佐藤が5番に、5番の長谷川が3番に、3番の杉崎が2番に、2番の菅田が1番にと上位打線を入れ替えた形だ。相手がENEOSということもあり、この試合ではさらに正捕手兼主軸の渡辺をDHとして起用するなど、こちらもほぼフルに近い打線を組んだものの、8回にど2点をあげて同点に追いついた以外は、毎回のようにランナーを出しながらも山岡にのらりくらりとかわされてしまい、繋がりを欠いてしまったといえる。まだまだ打線に関しては、試行錯誤といった段階のようである。


Pickup Player
西田光汰 JR東日本 投手
~ドラフト候補筆頭のパーフェクトリリーフ~
今年もドラフト候補を多く抱える両チームにおいて、その中でもドラフト筆頭といえる西田が、パーフェクトリリーフをみせた。

西田は大体大浪商時代から本格派右腕として注目されており、2年夏には東大阪柏原、PL学園からともに1失点完投勝利をあげ、決勝では姫野(日本ハム)らの大阪偕星に3-4と惜敗するも大阪準Vを達成。3年夏には、その年の春の近畿大会を制した履正社相手に2失点で完投するも、チームは寺島(ヤクルト)の前に完封負けしてしまった。

高卒でJR東日本に入社すると、1年目は右肘の手術を受けるも、2年目には都市対抗デビュー。日本製鉄住金戦では5連続三振を奪うなど、3試合にリリーフ登板していて、いずれも無失点の好投。3年目(昨年)の都市対抗でも、ヤマハ戦で3回無失点、NTT西日本戦でも無失点リリーフを見せるなど、威力のあるストレートに、縦に大きく曲がるスライダー、ピンチの場面でも動じない度胸の良さでJR東日本のリリーフエースとして降臨した。高卒3年目で解禁となった昨年のドラフトでも候補に上がっていたが、再び肘の手術することもあり指名を凍結した。

この試合で8回からマウンドにあがった西田は変化球が冴えていて、先頭の小豆澤を低めのボールになるスライダーで三振に仕留めると、続く村上・田中も低めの変化球を打たせて連続ショートゴロとする。西田といえば、大きく曲がる縦のスライダーが最大の武器であるが、この日はカーブやチェンジアップなども駆使したピッチングであり、投球の幅が広がっていると感じた。ちょうど1週間前の東芝戦では先発して4イニングを投げており、このピッチング内容からも先発も十分に務められそうだ。そして圧巻だったのが9回で、渡邊・佐々木・高橋と3者三振を奪って、格の違いを見せつけた。

まだ高卒4年目ながらリリーフとしての経験は抜群で、プロでも即戦力となりえる右腕は、昨年も手術さえなければドラフトで指名されていた可能性が高い逸材であり、今年はドラフトの目玉となる。西田がこのままの投球を続けられれば、JR東日本からの11年連続でのプロ入りは固いであろう。
20200627JR東日本 西田
2回4奪三振パーフェクトリリーフをみせた西田



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Honda鈴鹿×西濃運輸【オープン戦】

6/26 オープン戦
Honda鈴鹿×西濃運輸 @西濃運輸野球場

試合経過

西濃運輸の北村、Honda鈴鹿の竹内という今シーズン先発としての活躍が期待される両投手の先発で始まった試合。1回は両チームともに2死から3番打者がヒットを放つも無得点に終わる。

2回表にHonda鈴鹿は先頭の5番長がセンター前ヒットで出塁すると、続く6番のルーキー貞光はバントで送らずに強硬策。捉えた打球はセンター後方に飛ぶも、これをセンター原田がフェンスにぶつかりながら見事にキャッチ。このフェンスにぶつかるのを見て、1塁ランナーの長は打球が取れていないと思い3塁へ向かうも、打球は原田のグラブに収まっておりダブルプレーとなり、Honda鈴鹿はチャンスを逃す。
20200626西濃運輸 原田
ファインプレーでピンチの芽を摘んだ西濃運輸のセンター原田

2回裏、西濃運輸は1死から6番谷がヒットで出塁すると、7番柏木は際どいボールを見極めて四球を選ぶと、8番細川も強烈なライト前ヒットを放つも、打球が早すぎて2塁ランナーの谷は3塁ストップで満塁。9番北野はファーストゴロホームフォースアウトで2死となり、ここで迎えるのは高卒ルーキーながらこの試合1番に起用されている住谷。住谷はカウント2B1Sからのボールをたたくと、打球はライナー性のセンター前ヒットとなり、2者が生還して西濃運輸が2点を先制する。

西濃運輸は3回裏にも、1死から4番岩城のレフト前ヒット、5番三浦は左中間に2ベースを放ち、左腕の竹内に対して、主軸の右打者2人で2・3塁のチャンスを作る。Honda鈴鹿はここで前進守備を敷き、6番谷はショート正面のゴロでランナー動けず。岩城・三浦にはその攻め方でやれれてしまったが、6番谷(左バッター)はアウトコースでショートゴロに打ち取る。この日の竹内は、ストレート系のボールが多く、特に右バッターに対してはインコースを攻める姿が多く見られた。岩城・三浦にはこの攻め方でやられてしまったが、7番柏木はインコースでサードゴロに打ち取り、このピンチを凌ぐ。
20200626Honda鈴鹿 竹内


Honda鈴鹿は4回表に2死から、長と貞光の連打、さらに松本も四球を選んで満塁のチャンスを作るも、最後は西村が北村に打ち取られてしまう。西濃運輸の先発の北村はスリークォーターから、145㌔前半~中盤のストレートを低めにコントロールすることができていて、スライダー・カーブ・フォーク(?)といった変化球も駆使して、奪った三振は1個のみであったものの、Honda鈴鹿打線を打ち取っていった。ランナーを出しながらも要所はしっかりと締めて、4回1失点と結果を出した。
20200626西濃運輸 北村


4回表が終わったところで、雨脚が強くなり、内野が土の西濃運輸野球場はそれなりにダメージを受けた。最後は西濃運輸の松本がパフォーマンスとして、ベーラン1週+ホームでヘッドスライディングというパフォーマンスをみせて、試合は雨天中止となった。4回までのスコアではるものの、西濃運輸が2-0と勝利した


20200326Honda鈴鹿×西濃運輸
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください

Honda鈴鹿と西濃運輸はともに、東海地区のチームであるが、その出身者は対照的である。Honda鈴鹿は近年新人選手の獲得に力を入れていることもあり、今日のスタメンでいえば全員が甲子園経験者であり、関東の名門大学出身の選手が多い。それに対して西濃運輸はスタメンでいえば、甲子園での実績があるのは2年夏に首位打者を獲得した住谷くらいであり、その他の選手は九州の大学出身者が6人、東北の大学出身者が2人という構成である。エリート軍団に挑む形となった西濃運輸であるが、この試合では3回までに6安打を放つなど打線の強さが目立った。岩城・三浦という期待の右のスラッガーが中軸を務め、これまで中軸であった谷を6番に置けているあたりは充実している。岩城とともに今年ドラフト候補として注目される細川も8番であったが、強烈な打球を放っており、やはり打線の層の厚さが感じられた。
20200626西濃運輸 岩城
西濃打線の中心の4番岩城

Honda鈴鹿では、5番長・6番貞光がバットでアピール。貞光は1打席目ではセンター原田の好守備に阻まれるも、フェンス直撃という打飛球を放ち、2打席目には今度は綺麗にセンターに弾き返してみせるなど、新人ながらレギュラー奪取に大きくアピール。Honda鈴鹿はエース瀧中(楽天)、正捕手柘植(西武)がともに抜けてしまったこともあり、その後釜が必須。そういう意味では長が捕手としてだけでなく、この試合では5番にはいって2安打を放つなど、打撃の面でも柘植の穴を埋めてくれそうなのは大きい。昨年の都市対抗ではリリーフとして登板していた竹内も、瀧中の穴を埋めるべく今年は先発準備。この日は3回で6安打を打たれてしまったが、ストレート系のボールでインコースを攻める投球が目立ち、今日は打たれてもあえてそこをテーマとしてるようにも見えた。現状は松本・平尾に次ぐ存在であろうが、今後の出来次第では竹内がその座を射止める可能性も大いにある。
20200626Honda鈴鹿 長
Honda鈴鹿の正捕手獲得に向けてのアピールとなった長


Pickup Player
住谷湧也 西濃運輸 外野手
~高卒ルーキーがレギュラー獲得なるか~
この試合唯一の得点である2点タイムリーを放ったのは、高卒ルーキーながら西濃運輸の1番に抜擢された住谷であった。

住谷は小柄ながらその巧みなミート力を武器に、近江では1年夏からレフトのレギュラーを掴むと、2年春には1番打者としてセンバツに出場。2年夏の甲子園では、敗れたものの準々決勝の金足農戦で吉田(日本ハム)から3安打を放つなど、大会新記録となる打率.769をマークして8強入りに貢献。力強さが増し3番打者を務めた3年春の近畿大会では、準決勝の智弁学園戦で逆転サヨナラ3ラン、決勝の神戸国際大付戦でもホームランを含む5安打の活躍で近畿制覇に貢献。3年夏にも3度目となる甲子園出場を果たすも、初戦で東海大相模に敗れた。

今年から近江のエースであった林とともに西濃運輸に入社した住谷は、この試合では高卒ルーキーながら1番レフトでスタメン出場。1打席目でも打球は捉えたもののセンターフライとなっていたが、見せ場は2死満塁で迎えた2回の第2打席。カウント2B1Sから竹内が投じたストレートを打ち返すと、打球はセンター前への2点タイムリーヒットとなる。高校を卒業するとバットはミートの難しい木製になり、さらに投手のレベルも社会人となると一気にあがる。そんな中でも住谷は対応力の良さを見せつけており。この試合以外でもオープン戦ではスタメンに名を連ねている。

レギュラー争いでいえば、清水や小中といったライバルもおり、その座を射止めることは簡単ではないが、住谷の対応力の高さなら高卒1年目からのレギュラーもあり得るのではないかと思わせる活躍であった。

20200626西濃運輸 住谷
満塁のチャンスで2点タイムリーを放った西濃運輸の高卒ルーキー住谷



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球団別に甲子園のスターを勝手にランキング【DeNA編】

各球団に属する甲子園のスター達を勝手にランキング形式で紹介してきます。
今回はDeNA編です。

ランキングは、その他の実績などは関係なく、甲子園での活躍のみを基準として独断と偏見でつけているだけなので悪しからず…。

5位 嶺井博希(沖縄尚学)
1学年上の東浜(ソフトバンク)とのバッテリーで、2年春のセンバツを制したのが嶺井であった。この大会で東浜は5試合41イニングを投げて防御率0.66という快投をみせており、1年春から沖縄尚学の正捕手を務め、その東浜を知り尽くした嶺井のリード面での貢献は大きかったといえる。6番打者を務めた打撃では苦戦が続いていたが、準決勝の東洋大姫路戦では7回まで0-2とリードを許していたものの、8回裏には佐藤(元東芝)から値千金の逆転タイムリーヒットを放ちチームを4-2での勝利に導いており、結果的にこの試合がセンバツ制覇における1番の山場であった。その後は亜細亜大に進学し、ここでも東浜とのバッテリーを組んで、さらには同期の九里(広島)、1個下の山崎(DeNA)も好リードで支え、リーグ戦を5連覇、自身も4季連続でベストナインを獲得する活躍。ドラフト会議ではDeNAから3位指名を受け入団し、ここまで6年間で計300試合に出場を果たしている。
20181002DeNA 嶺井


4位 飯塚悟史(日本文理)
4位は日本文理至上No1の本格派右腕といえる飯塚。2年夏の甲子園でもエースではあったが、ケガの影響などから先発は回避し、リリーフで2回無失点の好投をみせたものの、チームは大敗。2年秋の神宮大会準Vを経て出場した、3年春のセンバツでは初戦で豊川の田中(東邦ガス)と投手戦を繰り広げ13回まで184球を投げ抜くもサヨナラ負け。3年夏の甲子園では、初戦で大分から2失点完投勝利をあげると、1年生の藤嶋(中日)と対戦した2回戦でも強豪から2失点完投勝利。3回戦では富山商の森田(Honda鈴鹿)との北信越対決を制すると、準決勝でも聖光学院から1失点完投勝利。準決勝では三重に敗れたものの、5試合を1人で投げ抜いて見事に4強入りを果たした。ドラフト会議ではDeNAからドラフト5位指名を受けて入団すると、3年目にプロ初勝利をあげ、以降は毎年ローテの一角として期待されるも、その力を発揮できずにいる。


3位 東妻純平(智弁和歌山)
5季連続で甲子園に出場して、今年兄の東妻勇輔(ロッテ)に続いて今年プロ入りを果たしたのが東妻純平である。1年夏こそ控え捕手でありベンチ入りはしていたものの試合出場はなかったが、2年春のセンバツには正捕手として出場。持ち前の強肩で準決勝・決勝では盗塁を刺すなどしてエース平田(日体大)を盛り立て、打っても8番打者ながら打率.316の活躍で準優勝に貢献。3年春は黒川(楽天)とともにチームの軸となり、4番捕手としてセンバツに出場すると、初戦の熊本西戦で3ランを放つなど打撃でも力を発揮しベスト8入りに貢献。3年夏も明徳義塾戦でホームランを放つなど、3試合で打率.385の活躍を見せるも、最後は奥川(ヤクルト)擁する星稜と延長14回の激闘の末に敗れた。強肩を含めた守備力が光る一方、レギュラーとして出場した4大会ではいずれも打率3割超えという安定した打撃も披露した。ドラフト会議ではDeNAに4位指名され、将来の正捕手としての期待がかかる。
20190813智弁和歌山 東妻


2位 高城俊人(九州国際大付)
2011年のセンバツで準優勝を果たした九州国際大付は、三好(広島)と高城のバッテリーのチームであった。高城は4番主将捕手として3年春にこのセンバツに出場すると、初戦の前橋育英戦ではレフトスタンドに先制2ランを放つスタートを切ると、準々決勝の北海戦では先制タイムリーを皮切りに5打数5安打の活躍をみせるなど大会タイ記録となる8打数連続ヒットをマーク。準決勝では夏の選手権を制することになる吉永(元JR東日本)・高山(阪神)・横尾(日本ハム)率いる日大三に完勝するも、決勝では大城(巨人)・田中俊(巨人)・渡辺(中日)らの東海大相模に敗れ準優勝に終わったが、大会通じて打率.632という素晴らしい成績を残した。3年夏も甲子園に出場するも、初戦で関西に延長12回の激戦の末に敗退。ドラフト会議ではDeNAからドラフト2位指名され、高卒ながら1年目から1軍で45試合に出場を果たすと、それからなかなか出場試合数は伸びず…昨年はオリックスにトレードされるもオフには戦力外となり、今年から再びDeNAに復帰している。


1位 田中健二朗(常葉菊川)
2007年のセンバツ優勝投手である常葉菊川の田中が1位にランクイン。3年春のセンバツにエースとして出場すると、1個下の戸狩(元ヤマハ)とともに投手陣を牽引。初戦では仙台育英の佐藤由則(楽天)との投げ合いを2-1で制すると、2回戦では熊代(西武)の今治西から完封勝利、3回戦では大阪桐蔭の中田(日本ハム)を3打数ノーヒットに抑えて1失点完投勝利をあげる。準決勝の熊本工戦では藤村(元巨人)に2本の3ベースを浴びるなど早々に降板してしまうもチームは逆転勝ちを収めると、決勝の大垣日大戦では3回からリリーフして最後まで1失点で投げ切り、見事にセンバツ優勝投手となった。3年夏の甲子園でも初戦で日大山形相手に8回2失点の好投をみせると、準々決勝ではセンバツ決勝の再戦となった大垣日大から1失点完投勝利。しかし準決勝では野村(広島)がエースの広陵に敗れ、春夏連覇はならなかった。DeNAにドラフト1位で指名されて入団すると、2016年・2017年にはともに60試合以上に登板する活躍をみせるも、2019年にはトミージョン手術を受けて、現在は育成契約でDeNAに所属している。


惜しくも5位に以内に入れなかったものの、他にも甲子園で活躍した中日の選手は以下の通り
・櫻井周斗(日大三)
・倉本寿彦(横浜)
・山下幸輝(関東一)
etc


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テーマ : 横浜DeNAベイスターズ
ジャンル : スポーツ

慶応大×JR東日本【オープン戦】

6/21 オープン戦
慶応大×JR東日本 @JR東日本柏グランド

試合経過

JR東日本の先発は、U18日本代表にも名を連ねた期待の高卒2年目左腕の山田。慶応は初回に1番宮尾のヒットからチャンスを作るも、山田は慶応の3・4番を打ち取りピンチを凌ぐと、2回も嶋田・橋本を打ち取り、簡単に2死をとる。しかしここから7番若林に右中間に2ベースを浴びると、続く8番福井の打球はレフトの頭上を越えるタイムリー2ベースとなり慶応が先制。さらに慶応はここから萩尾のヒットと四球で満塁とすると、2番古川の打球はポテンヒット気味にレフト前に落ちて2者が生還。完全にリズムを崩した山田はここからさらにワイルドピッチ→四球と制球が乱れ、2回持たずに降板となってしまう。山田はこの日はスライダーは浮き、フォークはひっかける場面が多く、変化球で思うにストライクがとれないためにストレートを狙われてしまっていた。テイクバックの小さなフォームからのストレートは威力十分なだけにコントロールや変化球といったその他の部分を是非とも伸ばしていってほしい。
20200621慶応大 福井
先制タイムリーを放った慶応大の福井

JR東日本は2番手には同じく高卒2年目の河浦をマウンドに送るも、河浦も予想外の登板でまだ準備ができていなかったのか、いきなりボークで追加点を献上してしまうと、慶応はこの日はセンターに入った4番正木が打者一巡の猛攻を締める2ランホームランをレフトスタンドに叩き込み、この2回で一挙7点をあげる。
20200621慶応大 正木
2回の猛攻を締める2ランを放った慶応大の4番正木

慶応の先発は、今年ケガからの復活が期待される関根。関根は2シームなどを含めたストレート系のボールを中心に安定したピッチングを展開し、2回を打者6人で片づける無失点投球。春のリーグ戦で復活が印象付けられれば、十分にプロも狙える投手であったが、現状では来年は社会人野球に進むと思われる。慶応大は対外試合を再開したばかりであり、この試合では2イニングのみの登板であったが、社会人の名門にはいいアピールになったと思われる。
20200621慶応大 関根
2回を打者6人で片づけた慶応大の先発関根

JR東日本の反撃は5回裏、慶応大は前の回から登板していた3番手小管がいきなり制球を乱し、四球と長谷川のヒットにワイルドピッチが重なって無死2・3塁のピンチを背負う。JR東日本は6番山口雄が二遊間を抜くタイムリーを放ち初得点をあげると、さらに四球で満塁としてから代打近森のファーストゴロの間に2点目。さらに左打ちに転向した9番糸野がライト前タイムリー、小管にこの回2個目のワイルドピッチも飛び出し、この回に4点を返す。
20200621JR東日本 山口雄
JR東日本の初得点となるタイムリーを放った山口雄

追い上げムードのJR東日本は、6回からエース伊藤が登板。伊藤は出所のみづらいフォームからのストレートに加え、スライダー・チェンジアップ、さらにこの日はカーブを多めに使い、慶応大打線を打ち取っていく。ランナーは出すものの、要所ではしっかりと三振を奪うこともできていて、4回を投げて無失点。高卒の若い投手と違ったピッチングを見せ、大学生に対して社会人の威厳を示した形となった。
20200621JR東日本 伊藤
JR東日本のエースらしく4回を無失点に抑えた伊藤

ただJR東日本打線の方は、慶応打線の前に沈黙。慶応は6・7回を4番手の丸谷が無失点に抑えると、8回から5番手として登板した増居は圧巻の投球。まず手塚・北野の2人を連続で3球三振に仕留めると、社会人を代表する打者に成長した丸子もセカンドゴロに仕留め8回を終わらせると、9回も渡辺・吉澤という代打で登場したJR東日本のレギュラー格の選手から連続三振を奪ってゲームセット。慶応大が7-4で勝利をおさめた。


20200621慶応大×JR東日本
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください

この試合の1つの注目は、昨年までJR東日本で指揮をとっていた堀井監督が、慶応大監督の堀井監督としてJR東日本の柏グランドに凱旋したことであった。当たり前の話だが、試合前には元指揮官のもとに挨拶に行く選手も多く、見ている側からしたら慶応nマスクとユニフォームに違和感しかない状態であった。試合は7-4で堀井監督が率いる慶応大が勝利したわけであったが、2回にJR東日本がミスも重なって7失点をした場面などは、慶応ベンチで堀井監督が怒っている姿も想像してしまった。
20200621慶応大 堀井監督
JR東日本のグランドに凱旋した、慶応大の堀井監督

慶応大の投手陣のレベルの高さは有名であるが、この試合はいわゆる主力でない投手のレベルの高さも際立った試合であった。この日の慶応は木澤・佐藤というドラフト1位候補の2人は遠征に帯同しておらず、さらに森田・長谷部らもおらず、リーグ戦での経験があるのは関根・増居の2人のみ。この2人はともに2回無失点という素晴らしい内容(特に増居)であったが、これはある意味折込済の話。それに加えて、田中陸は1回を3人で抑え、小管は5回こそ乱れたものの4回はフォークで三振を奪うなど3人で切っており、丸谷も手元で曲がるスライダーを武器に6・7回を無失点。この3人はいずれも高校時代からそれほどネームバリューがあったわけではなく、さらにリーグ戦での登板もない投手であるが、主力は一部出ていなかったとはいえ社会人の名門に対して、十分に通用していた。ただこの3人もリーグ戦で登板できるかというと…というところであり、145㌔オーバーが15人もいるという投手陣の層の厚さを改めて実感した。
20200621慶応大 丸谷
6・7回を無得点に抑えた慶応大の4番手丸谷

JR東日本とえいば、あっと驚くようなコンバートが多いが3か月ぶりに見る今日もいくつかの驚きがあった。まずは投手として入社していた菅田がこの試合では2番センターでスタメン出場。もともと奈良学園試合から二刀流として注目されていたルーキーなので、これに関してはそこまでの驚きはないものの、とりあえず1年目は外野でいくということなのだろうか?続いて天理では正捕手時々ファーストであった高卒ルーキーの北野は、この試合では途中からサードとして出場。絶対的な正捕手の渡辺に加えて、同期として小藤・西野と東京六大学の正捕手2人が入社していることもあって、まずは打力をいかすために挑戦といったところであろうか?
20200621JR東日本 北野
本職は捕手であるが、この試合ではサードに挑戦していたJR東日本のルーキー北野

そして1番の驚きであったのが、この試合ではショートとしてフル出場した糸野であった。糸野は明秀日立時代から細川(DeNA)と双璧をなす右のスラッガーとして注目されていた大型内野手であり、なかなかレギュラー獲得とはいっていなかったが、ドラフト候補としても注目されていた。そんな糸野だが、この試合ではなんと左打席に立っていた。JR東日本が配布していた名簿でもまだ右投右打として登録されていので、本当に左に転向したのは最近のようだが、1打席目にはいいあたりのセンターフライを放つと、2打席目にはライト前タイムリーを放っており、そのセンスの高さには感心した。ただ左バッターになったことで、スラッガーというようりは巧打者タイプに見えたのは個人的には残念な部分もある…。
20200621JR東日本 糸野
左打ちに転向し、この試合ではタイムリーも放ったJR東日本の糸野

JR東日本としては、今日は相手が大学生ということもあり、まだ色々試している段階なのであろう。この試合で7失点してしまった、山田・河浦の2人も社会人ではあるものの、年齢としては大学2年生に相当していて、年齢でいえば先輩に打たれたに過ぎない。打線も当たりが少なかったものの、渡辺・小室といった主力も出ていない。敗れはしたものの、そんなに気にする必要もないと思われる。堀井前監督には喝を入れられたかもしれないが…。

社会人野球界ではいち早くオープン戦の観戦を解禁してくれたJR東日本。スタンドの前には消毒液を完備し、スタンドの席も密にならないようにいくつかの席はオリジナルのイラストで使用不可とするなど工夫もみられた。新しい生活様式を模索する中で、野球界もどのように観客を入れていくかは模索していかなければいけないが、どこのチームもそのために1歩を踏み出せていないのが現状。そういう意味で、その1歩を踏み出してくれたJR東日本は、自粛で野球が見られずにいたファンとしては感謝しかない。


Pickup Player
増居翔太 慶応大2年 投手
~社会人を圧倒したスーパー左腕~
この試合で8回から登板した慶応の増居の投球は、社会人野球の名門のJR東日本をも圧倒しているといえるものであった。

彦根東時代から伸びのあるストレートを武器に甲子園を沸かせた増居。2年春の近畿大会の初戦で龍谷大平安から2失点完投勝利をあげその名を全国に轟かせると、3年夏には滋賀大会で滋賀学園から2失点完投、決勝では近江から1失点完投勝利をあげて甲子園に出場。甲子園では開幕戦となった波佐見戦に先発すると、現在はJR東日本所属の内野に先制ホームランを含む3打点を許すも、5失点完投勝利をあげる。リリーフとして登板した2回戦の青森山田戦ではリリーフとして4回無失点の好投をみせるも、チームは敗れた。2年秋には滋賀3位から近畿大会出場を果たすと、初戦で明石商から完投勝利をあげ、準々決勝では近江にリベンジを許すも、春のセンバツの切符を手に入れる。3年春のセンバツでは初戦で、現在はチームメイトとなった生井・善波・宮・下山らを擁する慶応との接戦を制する。2回戦の花巻東戦では9回まで14奪三振ノーヒットピッチングという圧巻の投球を見せるも、自チームも無得点でそのまま延長に入ると、10回にはサヨナラ敗けを喫してしまった。

プロからも注目されたが、進学校の彦根東ということもあり、慶応大に進学。1年春からリリーフとして6試合に登板して計9イニング1失点と結果を残すと、秋にも6試合に登板して無失点。チームの優勝に貢献すると、明治神宮大会でも東海大札幌戦で勝ち投手になるなど、2試合に登板して秋の日本一に輝いた。ストレートもMax146㌔まで成長し、普通のチームなら1年目にこれだけの成績を出せば、2年目には先発として期待されるのであるが、慶応は今年ケガがちであった4年生の木澤・佐藤・関根がそろい踏みとなっており、昨年から先発経験のある森田も控えている。そういう投手陣の事情もあって、増居は今年もオープン戦ではリリーフとしての起用が続いている。

この試合でも8回に5番手としてマウンドに上がった増居。左腕の増居に対して、JR東日本はいきなり右のパワーヒッターである手塚を代打に送るも、なんと3球三振。続く北野もさ3球三振に仕留めるという、この上ないスタートを切ると、2死から迎えた社会人野球屈指の強打者である丸子もセカンドゴロに打ち取る。9回も増居は先頭の長谷川をキャッチャーフライに打ち取ると、続く山口へのフルカウントからのアウトコースのストレートはかなりいい球であったが球審の手が上がらずに四球となりランナーを出してしまう。さらにJR東日本はここで右の代打として本来はクリーンアップの渡辺を起用すると、ここで見ごたえのある勝負が実現。渡辺はタイミングも合わせられていて、6球も放ったファールも真後ろに飛んでいく打球が多かったが、フルカウントからの10球目に増居の投じたインコースへのストレートに渡辺は手が出ずに見逃しの三振。最後は同じく代打の吉澤も三振に仕留めてゲームセットとなった。

結局増居は2イニングをなげて、4奪三振無安打1四球という内容。増居は昨年よりも溜めを作って、球の出所がさらに見づらいようなフォームとなっていて、ここから繰り出すストレートはキレが抜群であり、特に右バッターのインコース、左バッターのアウトコースの際どいところに正確に決まる。さらにスライダーが曲がりが大きく、特に対左という面ではすぐにでもプロで通用しそうなレベル。社会人野球の名門である、JR東日本でも打てる気がしないレベルの投球であった。

レベルの高い投手陣の中でも、順調に成長を続けている増居。今年はまだリリーフという立場のようだが、こういう左腕をリリーフに置けるあたりが慶応の強みである。そして来年以降は森田とともに、先発として慶応投手陣の柱となって欲しい選手である。

20200621慶応大 増居
8回・9回と圧巻のピッチングで試合を締めた慶応大の5番手増居


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球団別に甲子園のスターを勝手にランキング【楽天編】

各球団に属する甲子園のスター達を勝手にランキング形式で紹介してきます。
今回は楽天編です。

ランキングは、その他の実績などは関係なく、甲子園での活躍のみを基準として独断と偏見でつけているだけなので悪しからず…。

5位 黒川史陽(智弁和歌山)
5季連続で甲子園に出場し、勝負強い打撃をみせたのが、今年のルーキー黒川。1年夏の甲子園では2回戦で負傷した林(広島)の代わりに2回戦の大阪桐蔭戦で3番サードで出場すると、徳山(早稲田大)からヒットを放つ。2年春には6番セカンドとして出場すると、準々決勝の創成館戦では逆方向のレフトスタンドにホームランを放つと延長10回には逆転サヨナラ2点タイムリー2ベースを放ち、準決勝の東海大相模戦でも3安打3打点の活躍。決勝でも大阪桐蔭の根尾(中日)から2安打を放つも敗れて準優勝に終わった。主将として迎えた3年春のセンバツでも3番打者として打率.375をマークし、ベスト8入りに貢献。3年夏は3試合でヒット1本に終わるものの、準々決勝での星稜の奥川(ヤクルト)との延長14回にも及ぶ激闘は記録に新しい。ドラフト会議では父親の上宮高校の後輩(1個下)でもある三木監督の楽天から2位指名を受けて入団。高卒ルーキーながらキャンプでは1軍のメンバーに選ばれるなど、期待の高さがうかがえる。
20181027智弁和歌山 黒川


4位 安楽智大(済美)
その熱投ぶりが海外を巻き込むほどの論争になったのが安楽。2年春のセンバツでは初戦の広陵戦でいきなり152㌔をマークし、延長13回232球を投げ抜いて完投勝利。2回戦では4番打者として済々黌のエース大竹(ソフトバンク)から決勝打となるタイムリー3ベースを放ち、投げても1失点完投勝利。その後は県立岐阜商戦・高知戦と連続で完投勝利をあげて決勝にコマを進めるも、決勝ではここまでの疲労もあってか明らかにスピード不足で浦和学院に5回7失点と打ち込まれ準優勝に終わった。2年夏の甲子園では初戦で大会タイ記録となる155㌔をマークして三重から勝利をあげるも、2回戦では右肩の炎症の影響もあり花巻東に敗退。その後は右肘の故障もあり、これは2年春のセンバツで計772球も投げさせたことが原因だと言われ、海外からも非難を浴びるほどの論争となった。それでもその能力は高く評価され、ドラフト会議ではヤクルトとの競合の上で楽天が交渉権を獲得してドラフト1位で入団。2年目には初勝利を含む3勝をあげたものの、期待の高さとは裏腹にローテーションに定着できずにいる。


3位 浅村栄斗(大阪桐蔭)
今でこそ中軸というイメージの強い浅村であるが、高校時代には大阪桐蔭至上最強ともいえる走攻守揃った1番打者であった。甲子園出場は3年夏のみであるが、エース福島(Honda)・4番萩原(元ヤマハ)とともに1番ショートとしてチームを牽引。初戦の日田林工戦ではいきなり5安打を放つと、2回戦の金沢戦では2本のホームラン。チームも3回戦では東邦、準々決勝では報徳学園と名門を撃破するなど勢いに乗ると、準決勝では横浜の土屋(元日本ハム)から3安打を放ち決勝進出。決勝でも3安打を放って17-0という大勝に貢献して、この夏の甲子園を制した。浅村はこの大会でなんと16本ものヒットを放ち、打率552という活躍。ショート守備でも抜けそうな打球を何度も好捕する場面も見られ、甲子園を沸かせた。その後はドラフト会議で西武から3位指名を受けて入団すると、3年目からレギュラーに定着し、2013年と2018年には打点王を獲得。2019年にはFAで楽天に移籍し、自己最多の33本塁打をマークし、今年は4番打者としての期待も高い。
20190712楽天 浅村


2位 福井優也(済美)
済美を全国区のチームにしたのが、そのときにエースであった福井といえる。2年春のセンバツは、済美としても初の甲子園となったが福井ー西田の2年生バッテリーに加えて、3年生には鵜久森(元ヤクルト)・高橋(元阪神)といった強打者を擁するチームであった。初戦では土浦湖北の須田(JFE東日本)に投げ勝ち1失点完投勝利をあげると、2回戦では東邦の岩田(元中日)との投手戦を制して1-0で勝利。3回戦ではダルビッシュ(カブス)の東北相手に、最終回まで4点のリードを許すも、最後は高橋が真壁から逆転サヨナラ3ランを放ち勢いに乗ると、準決勝では明徳義塾との接戦を制し、決勝戦では愛工大名電を破りセンバツを制した。2年夏も、岩国を完封、東邦を1失点完投するなど準決勝まで4試合全てで完投勝利あげるなどして、決勝にコマを進めるものの決勝では打撃戦となり駒大苫小牧に敗れた。3年夏も甲子園に出場するも、2回戦で古川(元オリックス)擁する清峰に敗れた。ドラフト会議では巨人から4位指名を受けるも、指名順位の問題もあって、入団を拒否すると1浪を経て早稲田大に進学。早稲田大では斎藤(日本ハム)・大石(元西武)と同期となり、3本柱として活躍し、2010年のドラフト会議では3人揃ってドラフト1位指名を受けて広島に入団。広島では1年目から8勝をあげる活躍をみせるも、なかなか通年でローテ定着はできずに、昨年は楽天にトレードで移籍し、今年はローテ定着を狙う。


1位 松井裕樹(桐光学園)
松井は甲子園に出場したのは2年夏のみであるが、そこでの奪三振ショーのインパクトは絶大であった。Max147㌔のストレートに鋭いスライダーが武器の左腕は、初戦の今治西戦では大会新記録となる10連続を含む22個もの三振を奪い完封勝利。続く常総学院戦では5点を失ったものの、これまた19個もの三振を奪って完投勝利。3回戦の浦添戦での12奪三振という数字が少なくみえるくらいの奪三振ショーぶりで、準々決勝の光星学院戦でも15個もの三振を奪う。しかし終盤に疲れが見えてきたところを、田村(ロッテ)・北條(阪神)擁する光星打線につかまって敗北。ただ三振数は準々決勝敗退で登板が4試合ながら、夏の甲子園では歴代3位の68個をマークした。3年時は甲子園出場はならなかったものの、翌年のドラフト会議では5球団から1位指名を受けて、抽選の結果楽天に入団。2年目からストッパーに定着すると、昨年は最優秀救援投手のタイトルを受賞するなど、ここまで通算139S。今年からは先発に再転向して、楽天のエースの座を狙う。
20180321楽天 松井



惜しくも5位に以内に入れなかったものの、他にも甲子園で活躍した中日の選手は以下の通り
・涌井秀章(横浜)
・藤平尚真(横浜)
・釜田佳直(金沢)
・由規(仙台育英)
・堀内謙伍(静岡)
・水上桂(明石商)
・内田靖人(常総学院)
・オコエ瑠偉(関東一)
・下水流昂(横浜)
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球団別に甲子園のスターを勝手にランキング【阪神編】

各球団に属する甲子園のスター達を勝手にランキング形式で紹介してきます。
7回目は阪神編です。

ランキングは、その他の実績などは関係なく、甲子園での活躍のみを基準として独断と偏見でつけているだけなので悪しからず…。


5位 福留孝介(PL学園)
名門のPL学園では2年春・3年春夏と3度も甲子園に出場。2年春には1個上のアンダーハンドのエース宇高(元近鉄)、1番大村(=元ロッテのサブロー)というチームにおいて2年生ながら4番打者出場し、ベスト4入りを果たす。3年春には初戦でバックスクリーンに3ランを放つも、福留と双璧をなす大会屈指の強打者澤井(元ロッテ)を擁する銚子商に打撃戦の末に敗退。3年夏には初戦の北海道工戦で満塁弾を含む2ホーマーをマークし、敗れた準々決勝の智弁学園戦でも3安打をマークして、この大会では15打数7安打2本塁打7打点という結果を残した。秋のドラフト会議では7球団から1位指名を受け、近鉄が交渉権を獲得するも、福留は入団拒否して日本生命に入社。日本生命ではアトランタ五輪の銀メダル獲得に貢献し、3年目のドラフト会議では憧れの立浪のいた中日に逆指名で入団。2002年・2006年には首位打者を獲得し、2008年からはメジャーでも活躍し、WBCにも日本代表として2回出場。2012年からは阪神に入団し、43歳となった今でも中軸を担うレジェンドである。


4位 井上広大(履正社)
3年春に履正社の4番として甲子園に初出場するも、初戦で星稜の奥川(ヤクルト)の前に4打数ノーヒット2三振、絶好のチャンスの場面では併殺と完璧なまでに抑えられて初戦敗退。ただ3年夏にも甲子園に出場すると、初戦で霞ヶ浦の鈴木(広島)から先制弾を放つと、3回戦の高岡商戦でも3ラン。準々決勝の関東一戦では4打点をあげ、準決勝でも明石商の好投手中森を攻略して決勝にコマを進めた。決勝は星稜との再戦となると、またもや奥川からは3三振を喫するも、第2打席には浮いたスライダーをとらえ逆転3ランホームランを放ち、星稜にリベンジを果たして優勝をはたした。井上自身はこの大会で打率.429、3本塁打、14打点という素晴らしい成績を収めた。ドラフト会議では阪神から2位指名を受けて入団。ルーキーイヤーとなる今年は2軍では主軸として起用されており、近い将来再び甲子園でホームランを放つ姿を多くのファンが期待している。
20190813履正社 井上


3位 高山俊(日大三)
2年春のセンバツには1番ライトとして出場し、チームはエース山崎(オリックス)の元で準優勝を果たすも、高山自身は打撃不振で途中からはスタメン落ちを経験した。3年春にはエース吉永(元JR東日本)、4番横尾(日本ハム)ら逸材の揃ったチームに1番ライトとして復帰を果たし、4試合で17打数9安打、持ち味の俊足で3ベースを3本放つ活躍をみせ、準決勝でも九州国際大付の三好(広島)から3安打を放つもチームは敗れベスト4止まり。5番ライトとして迎えた3年夏は、準決勝の関西戦で2ラン、八戸学院光星との決勝でも3ランを放ち、この大会通じてヒットを13本も放ち、打率.500、2本塁打、9打点という活躍で全国制覇に大きく貢献する。その後は明治大に進学して、東京六大学野球の通算安打記録を更新する131安打をマークして、ドラフト会議ではヤクルトとの競合、さらには真中監督の勘違いも経て、阪神にドラフト1位で入団。1年目から136安打を放ち新人王を獲得するも、その後は打率もなかなか上がらず、レギュラーに完全に定着はできていない。


2位 北條史也(八戸学院光星)
2年春から4季連続で甲子園に出場し、田村(ロッテ)とのコンビで3度の準優勝を果たした光星学院の主軸であったのが北條。2年夏には5番ショートを務め、打率.368、8打点の活躍で初の準優勝を経験。3年春からは4番打者を務め、打率.450に11打点、さらには4盗塁をマークする活躍を見せるも、決勝では大阪桐蔭の藤浪から2本の長打を放つも敗れ準優勝。3年夏には遊学館戦で甲子園初ホームランを放つと、準々決勝では松井(楽天)から2点タイムリーを放ち勝利すると、準決勝では2打席連続ホームランを放つ。この大会でも打率.450、4本塁打、10打点と好成績を残すも、決勝では大阪桐蔭の藤浪に完封されてしまい、3季連続での準優勝に終わった。ドラフト会議では阪神に2位指名されて入団すると、4年目には1軍で122試合に出場するなど鳥谷の後継者としてショート争いに参戦。今年は、同じ年で高校時代から青森でしのぎを削った木浪(青森山田高出身)とショートのレギュラーを制したいところだ。
20200730阪神 北條


1位 藤浪晋太郎(大阪桐蔭)
2012年に大阪桐蔭のエースとして春夏連覇を成し遂げたのが藤浪。3年春のセンバツ初戦では、大谷(エンゼルス)率いる花巻東と対戦しバッター大谷には1発を浴びたものの、投手としては投げ勝って12奪三振2失点完投勝利をあげるスタートを切ると、準決勝では健大高崎から1失点完投勝利をあげ、決勝でも田村(ロッテ)・北條の八戸学院光星に12安打を浴びるものの3失点完投勝利でセンバツを制した。夏の甲子園では、初戦で木更津総合から14奪三振2失点完投勝利をあげると、準決勝では明徳義塾の岸(西武)に投げ勝って完封勝利、さらに決勝でも2試合連続完封勝利をあげて春夏連覇を達成。夏は登板した全試合で152㌔以上をマークし、36イニングえ3失点、153㌔と14奪三振は決勝戦では最多の記録をマークした。ドラフト会議では4球団競合の末に阪神に入団すると、高卒ながら1年目から10勝をあげ、3年連続で2桁勝利をマーク。しかし近年は制球難に陥り、また今年に限ってはコロナ感染、遅刻で2軍落ちと本来の実力を発揮できずにいる。
20200730阪神 藤浪



惜しくも5位に以内に入れなかったものの、他にも甲子園で活躍した中日の選手は以下の通り
・西純矢(創志学園)
・秋山拓巴(西条)
・川原陸(創成館)
・坂本誠志郎(履正社)
・長坂挙弥(健大高崎)
・藤田健斗(中京学院大中京)
・上本博紀(広陵)
・糸原健斗(開星)
・植田海(近江)
・俊介(広陵)
etc


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球団別に甲子園のスターを勝手にランキング【ロッテ編】

各球団に属する甲子園のスター達を勝手にランキング形式で紹介してきます。
6回目はロッテ編です。

ランキングは、その他の実績などは関係なく、甲子園での活躍のみを基準として独断と偏見でつけているだけなので悪しからず…。




5位 香月一也(大阪桐蔭)
当時から176㎝83㎏というがっちりとした体格であったが、2年夏の甲子園では主将の森(西武)が率いるチームで背番号14のセカンドとして出場。ただ持ち前の打撃では3試合全てでヒットを放ち打率.455をマークしたが、3回戦で明徳義塾の岸(西武)の前に1得点しかあげられずに敗れた。3年夏の甲子園には3番サードとして出場すると、2番峯本(JFE東日本)や4番正隨(広島)らとともにチームを牽引し、2回戦では岸から2ランを放つなどして明徳義塾にリベンジを果たすと、準決勝の敦賀気比戦では平沼(日本ハム)から3安打3打点の活躍をみせるなどして、打率.444、10打点という活躍でチームを優勝に導いた。ドラフト会議ではロッテから5位指名を受けて入団すると、2年目にはイースタンでリーグ2位の115安打、4位の打率.281をマーク。3年目から1軍での出場を果たしており、その後は徐々に出場機会を増やしつつある。今年は甲子園制覇時に三遊間を組んでいた後輩の福田大も入団。ロッテで大阪桐蔭の三遊間復活も期待される。
20200325ロッテ 香月


4位 田村龍弘(八戸学院光星)
2年春から北條(阪神)とのコンビで甲子園に4季連続で出場し、3度の準優勝を果たしたのが現在のロッテの正捕手田村である。初出場となった2年春のセンバツでは4番サードを務めるも2回戦で智弁和歌山に敗退。2年夏には決勝では吉永(元JR東日本)の前に完封負けを喫するものの、強力打線を武器にチームは準優勝を果たすが、4番田村は打率.263とやや不完全燃焼であった。ただ3番正捕手として迎えた3年春のセンバツでは、準決勝の関東一戦では1発を放ち、決勝では藤浪(阪神)から3安打を放つなど打率.474をマークするも大阪桐蔭に敗れ準優勝。3年夏も準々決勝では桐光学園の松井(楽天)を撃破し、準決勝の東海大甲府戦ではホームランを含む4安打4打点の活躍をみせ、3度目の決勝進出を果たすも、決勝では再び大阪桐蔭の藤浪の前に2安打完封で敗れてしまい。3季連続の甲子園準優勝に終わった。ドラフト会議では打力を生かすべく内野手での指名が噂されていたが、フタを開けてみればロッテから捕手として3位指名。3年目から正捕手となると、いきなり12球団トップの盗塁阻止率.429をマークし、2018年には全試合出場を果たした。今年も正捕手としての活躍が期待されていたが、開幕直前で腰痛により離脱となってしまった。
20200325ロッテ 田村


3位 大谷智久(報徳学園)
3年春のセンバツにエースとして出場し、ショート尾崎(元日本ハム)らとともにチームを牽引。5試合全てで完投し、チームを優勝に導いた。初戦では日大三に3-2、2回戦では当時2年生の西村(元巨人)ー白濱(広島)バッテリーの広陵に5-3、準々決勝では浦和学院に7-5と名立たる名門との接戦を制して勝ち上がると、準決勝では福井商から1失点完投勝利をあげ、決勝では
鳴門工から2失点完投をあげてセンバツを制覇。3年夏も甲子園に出場するも、初戦でエース須永(元巨人)率いる浦和学院にリベンジを果たされてしまい初戦敗退。その後は早稲田大に進学して、東京六大学で通算18勝、防御率1.79という好成績。そこからトヨタ自動車に入社すると、2年目には日本選手権を制覇してMVP、3年目には都市対抗準優勝を果たし優秀選手賞を受賞するなど、高校・大学・社会人で全て日本一を経験する華々しい経歴を残し、2009年のドラフト会議でロッテから2位指名を受ける。ロッテでは主にリリーフとして活躍し、10年間で340試合に登板を果たしている。
20180822ロッテ 大谷


2位 小島和哉(浦和学院)
1年夏の甲子園では、早くも天理戦でリリーフとして3回を投げて甲子園デビュー。エースとなった2年春には全試合で先発を務め、センバツ制覇の立役者となった。初戦で土佐を完封するスタートを切ると、山形中央戦では8回1失点、準々決勝の北照戦では7回無失点、準決勝では敦賀気比から1失点完投勝利をあげると、決勝ではエース安楽(楽天)の済美からも1失点完投勝利をあげた。3年夏の甲子園では初戦で仙台育英と激突するも、まさかの乱調で初回に6点を失うも、その後は上林(ソフトバンク)から3個の三振を奪うなど調子を取り戻したものの、球数がかさみ9回182球を投じたところで足を攣って無念の降板…リリーフ投手がサヨナラを許して初戦敗退となった。その後は早稲田大に進学し、4年時にはエース兼主将を務め、東京六大学通算22勝をマークして、2018年のドラフト会議ではロッテから3位指名を受ける。ルーキーイヤーの昨年は終盤にローテーションに定着し3勝をあげると、今年もオープン戦・練習試合で結果を残し、先発にローテに名を連ねることが濃厚だ。
20200325ロッテ 小島


1位 藤原恭大(大阪桐蔭)
大阪桐蔭では同期に根尾(中日)、柿木(日本ハム)、横川(巨人)らのいた黄金世代であり、初めての甲子園出場となった2年春のセンバツでは1番打者を務めるも、準決勝までは不振にあえいでいたものの、決勝の履正社戦では先頭打者弾を含む2ホーマーの活躍でチームを優勝に導いた。3年春には大会前に膝を痛めて心配されたものの、足の負担を軽くする意味でも4番打者として起用され、準決勝の三重戦ではサヨナラ打を放つなど、打率.362に7打点の活躍でセンバツ連覇に貢献。最後に万全の状態で臨んだ3年夏の甲子園では、こちらも4番打者として打率.462、3本塁打、11打点という成績で春夏連覇を達成。ドラフト会議では楽天、阪神、ロッテの3球団から1位指名を受けて、抽選の末にロッテに入団。高卒ながら開幕戦では1番センターでスタメンに名を連ねるも、6試合で打率.105に終わり、その後は2軍で経験を積むこととなった。福田の加入でロッテの外野の層はさらに厚くなったが、今年はセンターのレギュラー争いに絡みたいところだ。
20200325ロッテ 藤原


惜しくも5位に以内に入れなかったものの、他にも甲子園で活躍した中日の選手は以下の通り
・唐川侑己(成田)
・成田翔(秋田商)
・岩下大輝(星稜)
・安田尚憲(履正社)
・中村奨吾(天理)
・平沢大河(仙台育英)
・福田光輝(大阪桐蔭)
・西巻賢二(仙台育英)
・菅野剛士(東海大相模)
etc



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テーマ : 千葉ロッテマリーンズ
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球団別に甲子園のスターを勝手にランキング【広島編】

今月からプロ野球も開幕する可能性があるということで…
今日から各球団に属する甲子園のスター達を勝手にランキング形式で紹介してきます。

ランキングは、その他の実績などは関係なく、甲子園での活躍のみを基準として独断と偏見でつけているだけなので悪しからず…。


5回目は広島編です。

5位 野村祐輔(広陵)
野村の世代はエース野村、キャッチャー小林(巨人)、3番土生(元広島)、1個下のショート上本(広島)というプロ入り選手が4人揃ったチームであり、3年春にてセンバツに出場すると、初戦の成田戦では唐川(ロッテ)との延長12回にも及ぶ投手戦を2-1で制して勝利するも、準々決勝では帝京打線に打ち込まれベスト8止まり。しかし3年夏には、準決勝ではセンバツ王者の常葉菊川戦では田中(DeNA)との投げ合いを制して決勝いコマを進めると、決勝ではがばい旋風を巻き起こした佐賀北と対戦。試合は7回まで広陵が4-0とリードし、野村も完封ペースであったが、8回に大観衆が味方し、さらに審判の不可解なストライク判定もあって、押し出しを許すと続く副島に逆転満塁弾を浴びて敗れた。ただこの大会ではエースとして6試合に先発して、3試合連続の2桁を含む47個もの三振を奪った。その後は明治大に進学し、東京六大学通算30勝をあげると、ドラフト1位で広島に入団。1年目から先発ローテーションとして活躍し、打線の援護がなく負け越したものの防御率1.98をマークして新人王を獲得。2016年には最多勝を獲得するなどして、広島の先発ローテーションの一角として活躍している。


4位 白濱裕太(広陵)
広陵の正捕手として、エース西村(元巨人)とのバッテリーで2年春から4季連続で甲子園に出場。2年春は大谷(ロッテ)がエースの報徳学園に、2年夏は田辺(元トヨタ)ー筧(元近鉄)のバッテリーを擁する明徳義塾と、それぞれその大会を制した強豪チームに敗れた。ただ最終学年となり、1学年下の核弾頭上本(阪神)も加わったチームでは3年春のセンバツを勝ち進み、決勝では成瀬(栃木GB)と涌井(楽天)の2枚看板にキャッチャーは村田(横浜高校の新監督)というy横浜と対戦し、3ベース2本を含む3打点の活躍をみせ、4番打者として打率.364をマークして優勝に貢献。3年夏も同じく甲子園に出場するも、2回戦に岩国に敗れた。ドラフト会議では地元の広島から1位指名を受けて入団。1軍初出場は8年目であり、シーズン最多でもこれまで35試合という出場にとどまっているが、そのキャッチングには定評があり、貴重な捕手のバックアッパーとして細く長く、17年目の今季も現役を続けている。
20190217広島 白濱


3位 今村猛(清峰)
2年夏には背番号11ながら初戦の白鴎大足利戦で5回無失点の好リリーフをみせると、2回戦の東邦戦では敗れたものの完投。3年春のセンバツでは初戦で、夏には決勝で奇跡の追い上げをみせた日本文理を完封すると、2回戦でも福知山成美から11奪三振完封勝利をあげると、準々決勝では箕島相手に8回無失点の好投。準決勝では報徳学園から1失点完投勝利をあげるが、これがこの大会唯一の失点であり、決勝でも花巻東の菊地(マリナーズ)との投手戦を制して1-0で完封勝利。この大会44イニングをなげて、わずか1失点という快投ぶりでチームを優勝に導いた。夏は長崎大会で現在はチームメイトである大瀬良(長崎日大)との投げ合いに敗れて甲子園出場はならなかったものの、秋のドラフト会議では広島から1位指名を受けて入団。2年目からリリーフとして定着し、主にセットアッパーとして10年間で425試合に登板を果たしている。
20180506広島 今村


2位 堂林翔太(中京大中京)
3年春夏とともに4番エース(キャッチャーは磯村)として甲子園に出場。春は初戦で神村学園から1失点完投勝利をあげ、打っても3試合で打率.584という活躍でチームをベスト8に導く。夏の甲子園でも初戦で龍谷大平安から1失点完投勝利をあげると、準決勝では菊地(マリナーズ)が本調子でなかったこともあり花巻東に11-1(1失点完投勝利)と大勝し、決勝にコマを進める。決勝では自らのバットで先制2ランに、2点タイムリーと4打年の活躍をみせ、9回までに10-4と大きくリードを奪う。1度マウンドを降りていた堂林は、エースとして9回に再登板を果たすも、2死から日本文理打線の猛攻に逢い再降板。最後は1点差まで迫られるも何とか逃げ切って優勝を果たすも、優勝インタビューでは負けた日本文理よりも勝った堂林が涙する姿も印象的であった。この夏の甲子園でも打率.522、12打点という見事な打撃成績であり、ドラフト会議では広島から野手として1位指名を受けて入団。3年目には野村監督の英才教育もあり、シーズン通してサードとして起用されて14本塁打をマークするも、その後はチームの戦力アップもあり徐々に出場試合数を減らしており、今年は勝負の年となる。
20190321広島 堂林


1位 中村奨成(広陵)
3年前の甲子園で大会記録を多く塗り替えた中村が1位。広陵では1年春から正捕手を務めたものの、甲子園出場は3年夏の1度のみ。ただ3番捕手として出場すると、初戦の中京大中京戦で(逆方向の)ライトスタンドへの2発を含む4安打3打点の活躍をみせると、2回戦では優勝候補の秀岳館の田丸(ソフトバンク)から3ランを放ち、3回戦の聖光学院戦でも2ランを含む3安打4打点、準決勝の天理戦でも初回にホームランを放ち、清原のもつ大会記録に並ぶと、4回にもホームランを放ち記録をあっさりと更新してみせた。キャッチャーとしてもセカンド送球1.9秒の強肩に、平元・山本という左腕2人を巧みにリードしてチームを決勝まで導くも、決勝では花咲徳栄に敗れ準優勝に終わった。この大会の成績は打率.679であり、6本塁打・17打点・43塁打は大会最多記録を更新し、19安打・6二塁打も大会最多タイ記録をマークするなどまさに記録ずくめの成績を残した。ドラフト会議では高校生捕手としては初の指名強豪の末に、地元の広島に入団。期待は大きいものの、ケガなどの影響もあり、未だに1軍デビューは果たせていない。
20170811広陵 中村



惜しくも5位に以内に入れなかったものの、他にも甲子園で活躍した中日の選手は以下の通り
・高橋昂也(花咲徳栄)
・高橋樹也(花巻東)
・中村裕太(関東一)
・磯村嘉孝(中京大中京)
・上本崇司(広陵)
・三好匠(九州国際大付)
・小園海斗(報徳学園)
・韮澤雄也(花咲徳栄)
・宇草孔基(常総学院)
・正隨優弥(大阪桐蔭)
etc



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球団別に甲子園のスターを勝手にランキング【日本ハム編】

今月からプロ野球も開幕する可能性があるということで…
今日から各球団に属する甲子園のスター達を勝手にランキング形式で紹介してきます。

ランキングは、その他の実績などは関係なく、甲子園での活躍のみを基準として独断と偏見でつけているだけなので悪しからず…。


4回目は日本ハム編です。

5位 中田翔(大阪桐蔭)
1年夏に投打にわたりスーパー1年生として甲子園デビューを果たした中田翔。初戦の春日部共栄戦では早々に降板したエース辻内をリリーフするとMax147㌔のストレートを武器に好投をみせると、5番打者として決勝打となるホームランを含む4安打の活躍。以降も全試合でヒットを放ち、チームの4強入りに貢献した。2年夏には4番レフトとして甲子園に出場すると、初戦ではその年のセンバツを制した横浜と激突し、特大のホームランを放ち勝利に貢献するも、2回戦では斎藤(早稲田実業)の前に3三振で敗れた。3年春には4番エースとして岡田(西武)とのバッテリーで3度目の出場を果たすと、初戦では日本文理相手に7回無失点の好投し、2回戦の佐野日大戦では2ホーマーを含む5打点の活躍をみせるも、準々決勝ではセンバツを制した常葉菊川に敗れた。夏は大阪大会で敗れるものの、高校通算は当時最多の87発をマークしており、ドラフト会議では4球団から1位指名をうけて、抽選の末に日本ハムに入団。3年目からレギュラーを獲得すると、2014年と2016年には打点王を獲得し、日本代表の4番も務めるなど球界を代表する打者に成長した。
20180707日本ハム 中田


4位 平沼翔太(敦賀気比)
2年夏にエースとして甲子園に初出場すると、初戦で坂出商を完封し、春日部共栄を1失点完投、準々決勝では八戸学院光星から10個の三振を奪い2失点完投勝利をあげるなどして準決勝まで32回で自責点4という活躍ぶり。打っても6番打者として5試合で打率.375、5打点。しかし疲労もあったか準決勝では大阪桐蔭相手に6回途中12失点と打ちこれ、試合も大打撃戦の末に敗れた。3年春のセンバツには4番エースとして出場すると、初戦で奈良大付を完封、2回戦では仙台育英から1失点完投勝利をあげると、静岡戦では3失点完投に3ランホームラン。準決勝では大阪桐蔭にリベンジを果たし11-0(完封)と快勝すると、決勝でも1失点完投でセンバツを制した。3年夏も甲子園に出場するも、2回戦で花巻東に敗れ連覇はならなかった。秋のドラフト会議ではその打力を見込まれ、日本ハムに内野手として指名されて入団。内野守備も板についてきて、3年目となった昨年は初ホームランを放つなど73試合に出場。今年はショートの定位置確保を狙う。
20180707日本ハム 平沼


3位 柿木蓮(大阪桐蔭)
甲子園デビューは2年春で、負傷した正捕手の岩本の代わりに急遽ベンチ入りを果たした関係で、投手ながら背番号2を背負い、宇部鴻城戦で登板し1イニング無失点で、チームはセンバツを制覇。2年夏には3回戦の仙台育英戦で先発マウンドに上がると、完封目前の9回2死から打ち取った当たりがファーストのベース踏み外しでセーフとなると、続く打者にサヨナラ打を浴びて1-2で敗北となった。エースとして迎えた3年春の甲子園では、伊万里戦と花巻東戦ではそれぞれ先発して勝ち投手となるも、準決勝の三重戦では4回で降板すると、決勝のマウンドは根尾に譲るなど悔しいセンバツ連覇となった。ただその反動もあってか、3年夏の甲子園では初戦で作新学院から1失点完投勝利をあげると、リリーフ登板した2回戦の沖学園戦では151㌔をマーク。準決勝では済美から10奪三振1失点完投、決勝でも金足農を2失点完投とエースとして重要な試合を全うして、自身3度目の甲子園制覇を成し遂げた。ドラフト会議では5位指名を受けて日本ハムに入団すると、ルーキーイヤーの昨年はイースタンでリリーフとして26試合に登板。今年は1軍デビューが期待される。
20190601日本ハム 柿木


2位 吉田輝星(金足農)
2位はカナノウ旋風が記憶に新しい吉田。3年夏に金足農のエースとして甲子園に出場すると、初戦で鹿児島実業から1失点完投勝利。当初は吉田の投手としての評価は高かったものの、チームとしての前評判はそれほど高くはなかったものの、打線も2回戦の大垣日大戦では8回に集中打で勝ち越し吉田は3失点完投勝利をあげると、3回戦の横浜戦では8回に高橋の逆転3ランが飛び出し、吉田も150㌔をマークして14奪三振4失点完投勝利。完全に勢いにのった吉田は、準々決勝では近江から2失点完投勝利、準決勝では日大三から1失点完投勝利をあがるなど強豪を次々に撃破。秋田の田舎のチームの快進撃に世間はカナノウ旋風で大いに沸いたものの、これまで秋田大会から全試合を1人で投げ抜いた疲労の影響もあり、決勝では大阪桐蔭に5回12失点でKOされ、準優勝に終わった。当初は八戸学院大への進学が予定されていたが、甲子園の活躍でプロも放っておかなくなり、ドラフト会議では日本ハムが外れ1位で指名。昨年はデビュー戦(広島戦)では5回1失点で勝利投手となるものの、以降1軍では3連敗とプロの壁に当たっている。
20180814金足農 吉田2


1位 斎藤佑樹(早稲田実業)
3年夏の優勝のイメージが強い齋藤であるが、3年春のセンバツにも出場。初戦で北海道栄を完封するも、2回戦では関西の上田(ヤクルト)にホームランを打たれるなど7失点も15回を投げぬいて再試合の末に勝利するも、その疲れからか3回戦では優勝した横浜に完敗。その経験を糧にさらに強さを増して臨んだ夏の甲子園では、2回戦では初戦で横浜を破った大阪桐蔭と対戦すると、当時2年生の4番中田(日本ハム)から3三振を奪い2失点完投勝利。その後も持ち前の140㌔を超えるストレートを安定して投じて、またその投球術で打者を翻弄し、福井商を1失点完投、日大山形を2失点完投、準決勝では鹿児島工を完封とほぼ1人で投げぬいて決勝にコマを進める。決勝では夏3連覇を狙う駒大苫小牧と対戦すると、田中(ヤンキース)と壮絶な投手戦を展開して、15回を投げ抜いて1-1と決着つかず。翌日の決勝再試合でも3失点完投勝利をあげて、優勝を果たした。この決勝の戦いぶりと、マウンドでハンカチで汗をぬぐう姿から「ハンカチ王子」の愛称で絶大な人気を誇った。この活躍によりドラフト1位候補にもなったものの、当初の予定通りに早稲田大に進学すると、東洋六大学野球連盟で通算31勝、323奪三振という素晴らしい記録を残して、2010年のドラフト会議では3球団競合の末に日本ハムにドラフト1位で入団。1年目には6勝をあげ、2年目には開幕投手として完投勝利をあげるも、ケガなどの影響もありここ2年ほどは勝ち星から遠ざかっている。
20190821日本ハム 斎藤


惜しくも5位に以内に入れなかったものの、他にも甲子園で活躍した中日の選手は以下の通り
・有原航平(広陵)
・河野竜生(鳴門)
・堀瑞輝(広島新庄)
・公文克彦(高知)
・清宮幸太郎(早稲田実業)
・渡邉諒(東海大甲府)
・野村佑希(花咲徳栄)
・石井一成(作新学院)
・難波侑平(創志学園)
・横尾俊建(日大三)
・西川遥輝(智弁和歌山)
・姫野優也(大阪偕星)
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