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明治安田生命×日本製鉄鹿島【オープン戦】

2/25 オープン戦
明治安田生命×日本製鉄鹿島 @日本製鉄鹿島野球場

試合経過

日本製鉄鹿島の先発は伊藤に対して、明治安田生命は初回1死からルーキー永廣が左中間を破る2ベースで出塁。続く泉澤のセカンドゴロの送球はショートバウンドとなり、ファースト高畠がこれをはじいてしまうと、永廣は一気にホームインして明治安田生命が先制する。さらに福岡が四球を選び1・2塁とすると、6番道端は三遊間を破るタイムリーで2点目。さらに7番新城もうまくレフト前に落として3点目をあげる。さらに小川に死球を与えてしまい(小川は負傷交代)満塁となるが、伊藤は9番清水に対して鋭いスライダーを連発して三振に取るなど、やっとエンジンがかかってくる。
20210225明治安田生命 永廣
3点を先制する起点となった明治安田生命のルーキー永廣

対する日本製鉄鹿島は1回裏、明治安田生命の先発の小玉に対して、1番長谷川がセンターオーバーの2ベースを放つと、続く2番堀越がライトスランドに2ランを放って、あっという間に2-3と1点差に迫る。さらに高畠・山口駿・山田と3本のヒットで2死満塁のチャンスを作ると、8番坂口はフルカウントから粘って、最後は四球を選んで3-3の同点に追いつく。
20210225日本製鉄鹿島 堀越1
2ランホームランを放った日本製鉄鹿島の堀越

日本製鉄鹿島の伊藤は、2回以降は見事に立ち直りをみせる。初回に清水を圧倒した鋭いスライダーや、カットボールなどの変化球を中心に組み立てて打たせてとるピッチング。伊藤といえば帝京高1年の夏の甲子園でいきなり147㌔をマークした速球派のイメージが強いが、そこからDeNA→群馬ダイヤモンドペガサスと経験を積んで、打者のタイミングを外しながら、うまく打たせてとる投球を覚えてきている。結局2回以降で打たれてヒットは内野安打の1本のみで、2~5回の攻撃を打者12人で片づける投球をみせて、5回3失点(自責点0)でマウンドを降りる。
20210225日本製鉄鹿島 伊藤
2回以上は立ち直り無失点に抑えた日本製鉄鹿島の先発伊藤

対照的に明治安田生命の小玉は、2回には堀越に2打席連続となるホームランを浴びてしまい、日本製鉄鹿島に逆転を許してしまう。小玉はバランスのとれたフォームから、アウトコースを中心にストレートを投げ込み、また変化球もカットボール・スライダー・カーブ・チェンジアップと多彩であり、球自体はそこまで悪くないように見えた。ただアウトコース中心でインコースが少なかったこともあり、鹿島の各打者が迷わずに踏み込んで打っているように見えた。3回は鹿島打線の拙攻もあって何とか無得点で切り抜けるものの、4回には4番高畠が左中間に特大の1発を浴びてしまい、5-3とリードを広げ、小玉はこの回でマウンドを降りることとなった。
20210225明治安田生命 小玉
明治安田生命の先発小玉は4回5失点となってしまった

明治安田生命でこの試合1番の収穫であったのは、5回から登板したルーキーの森井であろう。森井はテイクバックのコンパクトなフォームから勢いよくストレートを投げ込み、打者の手元で曲がるスライダーにフォークといった変化球も冴えていて、2打席連続ホームラン中の堀越から見逃し三振を奪うなどして、5・6回を無得点に抑える。
20210225明治安田生命 森井
2回無失点の好投をみせた明治安田生命のルーキー森井

ルーキーの好投に応えたい明治安田生命打線は6回表、この回からマウンドに上がった鹿島のルーキー諸見里に対して、先頭の4番福岡がセンター前ヒットで出塁すると、5番主将の井村が送って、道端もうまくライト前に運んで1死1・3塁のチャンスを作る。ここで7番新城の当たりは、前進守備の1・2塁間を抜けよういうところファーストの高畠がダイビングキャッチするものの、1塁へは新城の足が勝ってタイムリー内野安打となる。ただここで諸見里は得意のチェンジアップで岸本から三振を奪い、清水もファーストフライに打ち取って、同点にはさせなかった。

あと1点を追いつきたい明治安田生命であったが、1番から始まる好打順の7回は諸見里の前に3人で打ち取られてしまうと、鹿島は8回からルーキーの大津が登板。大津はいきなり4番福岡から外角のストレートで見逃し三振を奪うと、続く井村からも鋭いスライダーで見逃し三振を奪うなど、明治安田生命の中軸を圧倒して8回を無失点に抑える。先日の試合では先発としてHondaを4回無失点に抑えたが、リリーフとても見事な適正があることを証明した。鹿島は9回は東海REXから移籍してきた山口和がクローザーとして、明治安田生命の攻撃を3人で片づけ、日本製鉄鹿島が5-4と逃げ切って勝利した。
20210225日本製鉄鹿島 大津
8回に素晴らしい投球をみせリリーフ適正も証明した日本製鉄鹿島のルーキー大津


20210225明治安田生命×日本製鉄鹿島
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください


まだ2月のオープン戦であるが、両チームとも3/8から開幕するJABA東京スポニチ大会に参加予定とあって、出場したメンバーもかなり実戦的になってきていた。明治安田生命に関してはスタメンもほぼベストといえる布陣であり、選手交代は死球をうけた小川のみであった。対する日本製鉄鹿島も先発に伊藤を当て、スタメンもこれが公式戦といわれてもおかしくないようなメンバーであり、交代も高畠に代打を出した以外は実戦でもあり得そうなものであった。2月なのにガチないいオープン戦であったといえる。

またこの試合では日本製鉄鹿島の外野手争いの熾烈さが際立った。昨年の日本製鉄鹿島は、レフト堀越・センター藤本・ライト山田に加え、DHにも外野手の高畠を起用しており、4人ともチームの中心として活躍していた。ただ今年はそこにかずさマジックから長谷川が移籍してきて、さらにルーキー山口駿も加わった。この試合では高畠をファーストに回し、レフト山口駿・センター長谷川・ライト山田・DH堀越という布陣で臨んだ。堀越の2打席連続ホームラン、高畠は3打数3安打にホームランとベテラン勢が見事な活躍を見せたかと思えば、長谷川も2ベースに盗塁も決める活躍、山田も逆方向のレフトにうまく打って2安打と結果を出し、ルーキーながらオープン戦では中軸に座ることもあった山口も2安打を放つなど全員が結果を出した。非常にレベルの高いレギュラー争いであり、3/8のスタメンがどうなっているのか楽しみである。
20210225日本製鉄鹿島 山口駿
2安打の活躍で外野手争いに参戦中の日本製鉄鹿島のルーキー山口駿


Pickup Player
堀越匠 日本製鉄鹿島 外野手
~ベテラン~
今年で11年目を迎えるベテランが2打席連続ホームランと、相変わらずの存在感を見せて付けた。

堀越は俊足巧打の選手として浦和学院では、2年春・3年夏にともにリードオフマンとして甲子園に出場。東洋大に進学すると、1年春からリーグ戦に出場していたが、大学4年間でヒットは通算17本とやや物足りない成績となった。ただ4年春の全日本大学野球選手権では、準々決勝で創価大の小川(ヤクルト)、決勝では東海大の菅野(巨人)からヒットを放つなど打率.455の活躍で、藤岡(元巨人)・鈴木大(楽天)らとともにチームの優勝に貢献した。

日本製鉄鹿島に入社すると、1年目より2番レフトとして都市対抗に出場し、2年目には日立製作所の補強選手としても出場。さらに2年目の冬には、BFAアジア選手権の日本代表にも名を連ね、大会では首位打者・打点王を獲得した。以降も日本製鉄鹿島の主力として活躍を続け、昨年の都市対抗では10年連続出場の表彰を受け、2番レフトとして活躍した。

この試合では2番DHで出場した堀越は、1回裏無死2塁で迎えた第1打席では小玉のストレートをライトに運ぶ2ランホームラン。3点を先制された直後だっただけに、本当にすぐさま1点差に詰め寄れたのは大きかった。さらに3-3の同点で迎えた2回の第2打席でも低めのストレートをうまく捉えると打球は、弾丸ライナーでライトのフェンスを越える勝ち越しのホームラン。特にこの2打席目のホームランは堀越のミート力のうまさが発揮された1打であった。3打席目はもう明らかに小玉がストライクで勝負できなくなり四球。その後2打席では森井・新井に打ち取られてしまったが、この試合では4打数2安打3打点という活躍で勝利の立役者となった。

上述の通りレギュラー争いの激しい日本製鉄鹿島の外野陣で、この試合でも堀越はDHで出場。ただまだまだ持ち前の走力と守備力も健在であるし、今年も定位置の2番レフトの座を確保して、チームを牽引して欲しいものだ。

20210225日本製鉄鹿島 堀越2
2本塁打3打点の活躍でチームの勝利の立役者となった日本製鉄鹿島の堀越



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明治安田生命 2021年度新加入選手

社会人野球の新加入選手紹介。
今回は明治安田生命編です。

【投手】
中﨑響介(立教大)
森井徹平(日本大)
石毛力斗(明治大)

【捕手】
清水風馬(明治大)

【内野手】
金子銀佑(早稲田大)
伊藤智也(立教大)
羽根龍二(法政大)

【外野手】
永廣知紀(法政大)


まず投手陣で1番即戦力としての期待がかかるのが中﨑。立教大では3年には中継ぎとしてストレート主体の投球で春・秋でそれぞれ防御率0.96/1.38と活躍。4年時には先発も務めると今度はスライダー・フォークなどの変化球も有効に使ってゲームメイク能力の高さを見せつけ、中川(オリックス)とともに立教大投手陣を支えた。先発でもリリーフでも、また状況に合わせたピッチングスタイルも兼ねそろえており、使い勝手のいい投手といえる。明治大の石毛は1年春から背番号1を背負って神宮のマウンドに立ち、リリーフとして防御率1.93をマークした。その後は思うような成績は上げられなかったが、キレのあるボールを強気に投げこむ投球は左のリリーフとして適正があることだろう。日本大の森井は、しなやかな腕の振りから140㌔中盤のストレートをコントロールよく投げこむ右腕である。

20201004立教大 中﨑
中﨑(立教大)


強打の捕手として注目される清水は、常総学院では鈴木(ロッテ)とのバッテリーで、3年夏には履正社打線を攻略して甲子園8強入り。明治大では1年春から捕手としても出場していたが、4年春には打力を生かして5番ファーストとして打率.353の活躍でベストナインを受賞。社会人では捕手として勝負するのか、打力を生かして内野手となるのかも注目である。早稲田大のリードオフマンを務めていた金子も実績十分の内野手。早稲田実業では2年夏に清宮(日本ハム)・加藤(東京ガス)とクリーンアップを組んで甲子園で4強入りを果たすと、早稲田大では2年秋からレギュラーを掴み、4年春には打率.409をマークしてベストナイン(二塁手)を獲得。セカンド・ショート・サードとこなせる守備は一級品であり、1年目からのレギュラー獲得が濃厚である。法政大の羽根は185㎝96㎏でまるで先輩の中山(ヤクルト)を彷彿とさせるような右の強打者。ただ副主将も務めた4年春秋は打率が上がらずに、ドラフト会議では指名漏れとなり、明治安田生命に入社する。立教大の伊藤も同じく打力が自慢の内野手であり、内野ならどこでもこなせるのも魅力だ。

20200810明治大 清水
清水(明治大)

20201011早稲田大 金子
金子(早稲田大)


大阪桐蔭では1年秋からセカンドのレギュラーとして活躍し、法政大でも1年目から期待されていた永廣だが、なかなか期待に応えることはできていなかった。ただ4年春になってセンターにコンバートとされてレギュラーを獲得すると、2番打者として打率.500の活躍で首位打者を獲得して優勝に貢献と輝きを取り戻しており、ちょうど大阪桐蔭の先輩の峯本(JFE東日本)のように1年目からの活躍に期待したい。

20200816法政大 永廣
永廣(法政大)


今年も入社する8人全員が関東の大学出身の選手であり、そのうち7人は東京六大学野球連盟の出身。関東圏の大学、さらには東京六大学出身者が多いのは、明治安田生命のお決まりパターンであり、これが今年もぶれないな~という印象だ。ただ9人が加入というのは、ここ最近では多く、昨年は逃した都市対抗出場に向けていい補強ができたといえるだろう。



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センバツの組み合わせとベスト8予想

センバツの組み合わせが決まりました。

センバツ組み合わせ2021
(↑朝日新聞より)

1回戦の注目カードは?
まずは初日の第2試合の、明徳義塾×仙台育英。それぞれ2年連続で、四国・東北大会を制している名門どうしの対決となる。ただその両チームは対照的で、明徳義塾がエース代木が1人で投げ抜いて四国大会を制したのに対し、仙台育英はエース伊藤は準決勝のリリーフのみで複数投手の力で東北大会を勝ち上がった。同じ競合でもまさに高校野球の新旧スタイル対決となるだろう。

続いて注目なのが、4日目の第1試合に組まれている市和歌山✕県岐阜商の対戦。雑誌(ホームラン)では表紙に選ばれるなど今大会屈指の投手として注目される152㌔右腕の小園擁する市和歌山に対して、県岐阜商はOBの鍛治舎監督就任で逸材が集まってきており野崎・松野の2枚看板とプロ注目の強肩強打の捕手高木をバッテリーを中心に選手層が厚い。

共にセンバツ優勝経験のある常総学院×敦賀気比の試合は5日目の第3試合。元DeNAの島田監督が就任して、秋本・大川の2枚看板を育て、ここ数年の実力はあっても土壇場で敗れてしまうチームから関東大会準Vに成長を遂げた常総学院に対して、敦賀気比は竹松と加世田の左右2枚看板に加えて、大島・前川ら前チームからの中心選手が残っており、北信越大会を制した実力者である。

同地区対決の行方は?
今年の組み合わせ抽選でこれまでと異なったところは、これまで同地区のチームは準々決勝までは当たらないように予備抽選を行っていたのがなくなったことだ。正直リモート抽選会だからといって、これがなくなる理由は理解ができないが、これにより今年は初戦から思いもよらぬ対戦が実現した。

まず地区大会の決勝の再現となったが、九州の福岡大大濠✕大崎、そして近畿の智弁学園×大阪桐蔭である。特に智弁学園×大阪桐蔭はどちらも今大会の優勝候補筆頭にあがられるので、これは1回戦屈指の好カードなおる。この4チームにしてみれば、神宮大会がなくなったので、昨年最後の公式戦と今年最初の公式戦の相手が同じということになる。

さらに運命的であったのは、東海大相模×東海大甲府の対戦だ。同じ東海大系列の対決であり、東海大甲府の村中監督はかつては東海大相模で選手・監督として一世を風靡したという間柄だけでなく、この2チームは秋の関東大会の準々決勝で対戦している。このときは東海大相模がエース石田の好投で9回まで1-0とリードしていたにも関わらず、9回裏に東海大甲府が逆転サヨナラ勝ちで、優勝候補筆頭の東海大相模を破るという番狂わせを起こしている。

これはこれでドラマがあるのかもしれないが、わざわざ甲子園まで来て同地区のチームとやるというのは見る側もプレーする側も微妙な気分になるところもあると思うので、来年からは止めて欲しいところだ。

ベスト8&優勝予想
・仙台育英
・健大高崎
・東海大相模
・福岡大大濠
・市和歌山
・大阪桐蔭
・東海大菅生
・中京大中京
の8チームです。

優勝予想は…何だかんだいって大阪桐蔭とさせていただきます。

以上です。


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Honda×日本製鉄鹿島【オープン戦】

2/19 オープン戦
Honda ✕ 日本製鉄鹿島 @日本製鉄鹿島野球場

試合経過

鹿島の先発のルーキー大津は小柄な右腕であるが、オリックスの山本由伸のようなフォームから繰り出すストレートには力があり、カットボールや縦のスライダーなども含めてコントロール投げることができており、いきなりオープン戦の先発に抜擢されても不足のない能力をもっている投手だ。そんな大津に対してHondaは佐野に代わって今年は1番で起用される見込みの千野がいきなりセカンドへの内野安打で出塁。。3番鈴木は1・2塁間を破り、5番村田は四球を選び初回から満塁のチャンスを作るも、ここは大津が踏ん張って6番檜村をサードフライに打ち取る。大津は2回以降もランナーを背負う投球となるが、3回には2死1・2塁から2塁ランナーを牽制で刺すなど、投球以外でも能力の高さを見せるつける。結局大津は4回を投げて、毎回のヒット7本を浴びたものの、昨年の都市対抗覇者であるHonda打線を4回無失点に抑える好投をみせる。
20210219日本製鉄鹿島 大津
先発して4回無失点と結果を残した日本製鉄鹿島のルーキー大津

対するHondaの先発は3年目の右腕青島で、東海大からの同期である守屋とのバッテリー。昨年はケガの影響などもあり、優勝した都市対抗でも登板のなかった右腕で復活を目指して先発のマウンドに上がった。青島は沈むように重心を落としてからボールに力を込めてストレートを投げ込み、変化球はスライダー・カーブ・カットボール・チェンジアップが見受けられた。スライダーはもとよりの武器であったが、この試合ではサークル気味に落ちるチェンジアップが効いており、鹿島打線はこの球にタイミングがあっていなかった。青島もいきなり鹿島の1番、かずさマジックから移籍してきた長谷川に三遊間を破れるも、最後は4番高畠をアウトコースのスライダーで三振に仕留める。青島も大津と同じく2・3回にもランナーを背負うものの、ピンチの場面ではいずれも併殺に打ち取って、3回無失点という内容でマウンドを降りる。
20210219Honda 青島
Hondaの先発の青島も3回無失点の好投をみせた

Hondaは4回からルーキーの片山が登板。昨秋には桐蔭横浜大のエースとしてリーグ戦で6勝、横浜市長杯でも3勝をあげてMVPに輝いた左腕は、ルーキーとは思えないほど落ちついた投球を披露し、4回は四球を出したものの、鹿島打線を見事に打ち取り無失点に抑える。5回には大曽根のヒットと四球で2死1・2塁のピンチを招くも、鹿島の3番山口駿をサードゴロに打ち取ったと思いきや、ベース付近でバウンドする難しい打球だったこともあり、サード千野がこれをエラー。鹿島は満塁とチャンスを広げたところで、次打者の4番高畠が初球を捉えて左中間を破り、3人のランナーが全員生還。鹿島が4番の一振りで3点を先制する。
20210219日本製鉄鹿島 高畠
走者一掃のタイムリー2ベースを放った日本製鉄鹿島の4番高畠

鹿島は5回からこちらも2番手としてルーキー左腕の諸見里がマウンドにあがっていた。この諸見里が素晴らしい投球をみせ、5・6回とHonda打線を3者凡退に抑えると、7回には2死から千野にヒットを浴びて初めてのランナーを出すも、坂口が千野の盗塁を刺して、3回を打者9人で無失点という好リリーフをみせる。

対照的だったのは8回から鹿島の3番手で登板した北南。国立大(金沢大)の153㌔左腕としてされており、2年目を迎える期待の投手は、高橋昂(広島)を彷彿とさせるような力強いフォームが特徴。ただこの試合では制球が定まらず、いきなり3者連続四球。そういう状態であったためかストレートのスピードもそれほど出ていないように見えた。Hondaはこの無死満塁のチャンスで、5番ルーキー村田が犠牲フライを放ち、まず1点。さらに続く6番檜村の初球にはスクイズと本番ながらの作戦で1点差に迫る。
20210219日本製鉄鹿島 北南
この試合では制球に苦しんだ日本製鉄鹿島の3番手北南

Hondaは7回から3番手として米倉が登板していた。昨年の都市対抗でも151㌔をマークした右腕は、この日もストレートの威力は抜群で重い球がズドーンとキャッチャーのミットに収まっていた。スライダーも超一級品で、鋭く大きく曲がるので、この試合では鹿島打線に捉えられることはなかった。ただし8回には制球を乱してしまい、こちらも3四球で1死満塁のピンチを招いてしまう。ここで迎えた7番原田はスライダーでサード前のボテボテのゴロに打ち取るも、サード千野からホームへの送球が逸れてしまい、鹿島が追加点。さらに続く途中出場のルーキー揚村も初球の甘く入ったストレートをライトに運んで犠牲フライで、鹿島が5-2とリードを広げる。米倉は球自体は素晴らしいものがあり、この試合見た中で最もスカウトが注目する投手であろうが、コントロールにはまだまだ課題があるようだ。
20210219Honda 米倉
球には素晴らしいものがあるが、課題残ったHondaの米倉

リードを広げた鹿島の9回のマウンドには、東海REXから移籍してきた山口和が上がる。山口和は気合の入った投球で、見事最終回を無失点で締めて、日本製鉄鹿島が5-2で勝利した。

20210219Honda×日本製鉄鹿島
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください


昨年は都市対抗を制したHonda。その原動力となったのが、セカンド千野・サード津田・ショート檜村の新人トリオであり、この3人が木浪(阪神)・松田(ロッテ)がプロ入りいてから、なかなか固定できずにいた内野をしっかりと守ったことが大きかった。ただ開田監督は、思い切ったことにこの2年目を迎えたこのトリオをコンバートし、この試合ではセカンド檜村・サード千野・ショート津田、さらにはファーストには法政大時代には外野であったルーキー村田という内野の布陣でこの試合に臨んだ。ただ結果から言えば、5回の場面ではサードベース付近のゴロ、8回の場面であればボテボテのサードゴロといずれも処理が簡単でない打球であったが、サード千野の2個のエラーが、この試合の5失点全てに繋がってしまった。まだ実戦も始まったばかりであり、Hondaの積極的なコンバートが今後どのような効果をもたらせるのかは楽しみなところである。
20210219Honda 千野
今年からHondaのサードを務める千野

今年は新人6人に、さらに同じ日本製鉄グループから3人の選手が移籍で加入と、積極的な補強をみせた日本製鉄鹿島は、早くもその選手たちが躍動した。まず投手陣では、ルーキーの大津と諸見里がいきなり7回まで無失点の好投。まだ実戦が始まったばかりで投手有利な状況といえども、社会人になったばかりのルーキーが、都市対抗王者のHonda打線を抑えたというのは最高のデビューといえるだろう。そして東海Rexのリリーフエースであった山口和は、鹿島でもリリーフの中心として期待されているようで、最終回を見事に抑えた。打線でもかずさマジックから移籍した長谷川が1番に入って、2安打を含む3打席全てで出塁を果たし、代打で出場した揚村は米倉のストレートに振りまけることなく、ライト線への2ベースに犠牲フライと、持ち味の打撃で結果を出して、そのままマスクも被った。この試合に限って言えば、日本製鉄鹿島の大型補強は大成功したといえるだろう。
20210219日本製鉄鹿島 山口和
東海Rexから移籍してきた、この試合では日本製鉄鹿島の最終回を締めた山口和


Pickup Player
諸見里俊 日本製鉄鹿島 投手
~いきなり都市対抗王者相手に3回9人の好リリーフ~
日本製鉄鹿島の2番手として登板した諸見里俊は、ルーキーながらいきなり都市対抗王者を完璧に抑える投球をみせた。

諸見里はキレのよいボールを投げるサウスポーとして、沖縄尚学では2年時より主力投手としており、2年夏には神里(日本製紙石巻)ととともに準々決勝では与那原(巨人)との投げ合いを制するも、準決勝では比屋根率いる興南に敗れてベスト4止まり。3年夏には松川(石川ミリオンスターズ)とともに投手陣を牽引するも、3回戦で宜野座に敗れてしまった。そこから兄の諸見里匠(日本通運)と同じ国学院大に進学すると、1年時よりリーグ戦出場を果たし、4年秋には先発にリリーフにフル回転して4勝をあげる活躍をみせていた。

今年日本製鉄鹿島に入社(予定)する諸見里は、この試合では0-0で迎えた5回から2番手としてマウンドに上がった。日本製鉄鹿島がまだ2試合目のオープン戦ということを考慮すると、これがおそらく社会人野球の対外試合のデビュー戦であろう。諸見里はゆったりと足をあげてタメを作って、そこから勢いよく腕を振り抜いてくるために、ストレートのスピードはおそらく140㌔も出ていないであろうが、打者から見るとスピード以上に感じるものがある。変化球は得意のチェンジアップをはじめとして、スライダー・カーブ・2シームを操っており、コントロールもよいので、的が絞りづらい投手である。

5回は1死から国学院大の先輩である3番鈴木からインコースのボールで見逃し三振を奪うなど、上位打線を3人で抑えると、6回も3人で打ち取るなどHonda打線を寄せ付けない投球。7回には2死から、1番千野にヒットを浴びてしまい、初のランナーを許したものの、その千野の盗塁をキャッチャー坂口が刺して、この回でマウンドを降りた。3回1安打1奪三振無失点という内容であり、5回裏にチームが先制したこともあって、オープン戦ながら社会人野球での初勝利もあげた。

日本製鉄鹿島には3枚看板のうちの1人に左腕の能間がいるが、昨年は左腕では能間に次ぐ(と思われる)登板をしていた菊池は勇退で、左腕が欲しいところに素晴らしい投手が入ったという印象だ。国学院大時代から先発もリリーフもこなすなど使い勝手もよいので、来月のJABA東京スポニチ大会でのデビューも濃厚であろう。

20210219日本製鉄鹿島 諸見里
Honda打線を3回9人で見事無失点に抑えた日本製鉄鹿島のルーキー諸見里


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茨城の社会人野球が熱くなっている件について

今年から新たに「茨城日産自動車」が社会人野球界に加わる。2010年から休部中の日産自動車とは異なるチームであるが、監督に就任するのは元日産のヘッドコーチである渡辺等氏である、社会人野球の名門である日産の名前が帰ってくることにはテンションが上がる。今年から25名のメンバーが加わるらしいが、主なところは以下の通りである。

◆茨城日産自動車の主な新加入選手
有馬海人(東洋大)
入江空(作新学院大)
冨田祐大(大正大)
水口皇紀(作新学院大)
野本真康(平成国際大)
佐藤天寅(中央大)
藤江康太(明治大)
川崎進也(星槎道都大)
寺元啓介(専修大)

20201011明治大 藤江
明治大でリードオフマンを務めた藤江

さすがに即プロ注というような選手はいないが、大学野球界では十分に名を馳せた選手たちである。茨城の社会人野球といえば、昨年もともに都市対抗出場を果たした日立製作所と日本製鉄鹿島の2チームが群を抜いており、それに続くのがJR水戸と茨城トヨペットの2チームという構図である。ただ茨城日産自動車は、これだけの選手をそろえれば、いきなり3番手に入ってくる可能性もあるだろう。


そうなると4チームが選ばれる都市対抗の北関東予選への参加も安泰でなくなってくるのが茨城トヨペットであるが、こちらも例年以上に大学野球界で名を馳せた選手が加入する。

◆茨城トヨペットの主な新加入選手
高崎大幹(国学院大)
峯尾京吾(国学院大)
酒巻翔(東洋大)
齋藤元輝(東洋大)

20201103国学院大 峯尾
東海大望洋では1年夏から正捕手として甲子園に出場した国学院大の峯尾


さらに2強のうちの1チームである日本製鉄鹿島も今年は積極的な補強を行っている。

◆日本製鉄鹿島の新加入選手
諸見里俊(国学院大)
大津亮介(帝京大)
山口和哉(国学院大→日本製鉄東海Rexからの移籍)
揚村彰斗(九州産業大)
喜多真吾(明治大→かずさマジックからの移籍)
長谷川雄飛(駒澤大→かずさマジックからの移籍)
市岡奏馬(明治大)

20200918東海REX 山口
東海REXのリリーフエースである山口が日本製鉄鹿島に移籍


8人の新加入選手というのは、日本製鉄鹿島にしては多い人数であり、さらにそのうちの3人は他チームから移籍で加入する選手である。Hondaグループ内では選手の異動などはあったが、日本製鉄系では珍しく、さらになかなか結果がでない選手でなく、さらに東海Rexでリリーフエースだった山口、かずさマジックのレギュラーであり主将であった長谷川、一昨年の明治大の4番であった喜多と、他のチームで結果が出せなかったらでなく、バリバリ活躍していた選手の加入となるのは大きい。

日立製作所も例年通りの新人選手に加えて、元ヤクルトの田川が加入するなど、茨城日産ができたことにより、各チームの動きも活発となってきている。茨城日産の加入で、茨城の社会人野球のレベルが上がっていることは事実であり、ファンとしては楽しみな限りである。

20180318ヤクルト 田川
日立製作所に加入する、元ヤクルトの右腕田川


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JR東日本 2021年度新加入選手

社会人野球の新加入選手紹介。
今回はJR東日本編です。


【投手】
小谷野楽夕(日本大)
川西雄大(日本大)

【内野手】
福武修(立命館大)

【外野手】
倉石匠己(中央大)


投手陣は日本大からタイプの異なる2投手が加入。昨年の日本大のエースである小谷野は、日大三では2年春からエース格として活躍するなど経験・実績ともに十分。3年夏には背番号1を背負うも、ケガの影響で投げられず…このチームのピンチにライトだった桜井が投手に復帰し、翌年にはドラフトで指名されDeNAに入団するまでに成長している。もともと総合力の高い投手であったが、日本大ではMax151㌔をマークするなどストレートの勢いを増し、スライダー・チェンジアップ・フォークといった変化球も駆使して4年秋には3勝0敗の成績を残すなどエースとして活躍した。エース伊藤が阪神に入団したこともあり、1年目から先発として期待される。川西はMax147㌔のストレートを強気に投げこむサイドスロー右腕である。日本大では先発にリリーフにマルチにこなしており、宮本が勇退してサイドスローがいないというチーム事情からしても、1年目から重宝されそうな投手である。

20201024日本大 小谷野
小谷野(日本大)

20180905日本大 川西
川西(日本大)


立命館大の福武は、まるで川崎宗徳を彷彿とさせるような選手で、流れるような守備・俊足・器用なバットコントロールが武器の内野手である。東海大甲府では2年夏・3年春と甲子園に出場しており、立命館大では1年秋からレギュラーを獲得し、打率3割超えを3回もマーク。ショートが主戦場がだ、セカンド・サードもこなせて、スーパーサブとしても使い勝手のよい選手だが、JR東日本では東條の勇退で昨年固定できなかったショートのレギュラーを狙いたい。倉石は東海大市原望洋では同級生に島(元ロッテ)、1個下に金久保(ヤクルト)という強力投手陣のチームにおいて、強打を武器に1番や4番として打線を牽引。中央大では主に5番打者を務め、3年春秋はともに打率3割超えの活躍をみせ、パンチ力とアベレージの両方を兼ねそろえた打撃が武器であり、代打であればすぐさま出番がありそうだ。

20180612日本大 福武
福武(立命館大)

20201103中央大 福武
倉石(中央大)


JR東日本といえば、入れ替えも多く毎年多くの新人選手が加入し、高卒の選手も含めて、実績もさることながら、プロも注目するポテンシャルの高い有望株が多い傾向にあり、昨年まで10年連続でドラフト指名を受けている。ただ今年は新人は4人のみで、プロ入りが期待される選手というよりは、チームの補強ポイントに合致している堅実な補強といえる。ここら辺はコロナの影響などもあってか(会社としては大打撃ですよね)、新加入選手は4人に留めるという会社の方針もあったのかもしれない。ただそれでも社会人野球で1年目から十分に通用する4選手であり、その活躍には期待していきたい。



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JR西日本 2021年度新加入選手

社会人野球の新加入選手紹介。
今回はJR西日本編です。


【投手】
大畑理暉(奈良学園大)
水澤天(法政大)

【内野手】
櫻井涼(三菱重工広島)
西野力矢(大阪桐蔭)

【外野手】
戸田航史(大阪商業大)
奥野翔琉(明徳義塾)


投手には対照的だが即戦力となり得る2人が加入。奈良学園大の大畑は、履正社時代から147㌔右腕として注目されていたものの、同期に寺島(ヤクルト)・山口(JR東日本)とドラフト指名を受けた左腕2人がおり、公式戦での登板は少なかったが、奈良学園大では1年春より先発の座を掴み、2年春にはエースとして5勝、4年秋には神戸大戦でノーヒットノーランを達成するなど、3勝をあげてリーグ制覇に貢献しMVPを受賞。その能力を開花され、プロからも注目されていたが、JR西日本へ入社することとなった。広島商では2年時からエースであった水澤は、進学した法政大ではリーグ戦デビューは4年春と遅かったものの、天王山となった慶応大線では勝ち投手となるなどリーグ制覇に貢献。スリークォーターからの140㌔中盤のストレートとスライダーなどの多彩な変化球をコントロールよく投げむ投手であり、広島に凱旋してJR西日本でも即戦力の左の中継ぎとして期待される。
20200816法政大 水澤
水澤(法政大)


昨年限りで統合のために解散となった、同じ広島の三菱重工広島から櫻井が移籍してきた。近大工学部では持ち前のパンチ力と器用さを兼ねそろえた打撃を武器に3年秋にベストナインに輝き、昨年入社した三菱重工広島では1年目からセカンドのレギュラーとして都市対抗に出場していた。広島商では2015年に3番セカンド主将の櫻井、2年生エース水澤という関係であり、再びチームメイトとして戦うこととなる。西野は大阪桐蔭では1年秋からクリーンアップを務めた右のスラッガーで高校通算30発。181㎝98㎏という体格で、足を大きくあげたフォームからの豪快なスイングは、先輩の中田翔を彷彿とさせるほどで、ドラフトでの指名が有力視されていたが、まさかの指名漏れでJR西日本に入社。確実性を磨いて、3年後には社会人屈指のスラッガーとしてプロに再挑戦したい。
20201125三菱重工広島 櫻井
櫻井(三菱重工広島)


186㎝89㎏という右の大型打者である戸田は、3年夏には関西六大学選抜に名を連ね、4年秋には打率.343、8打点(リーグトップ)の活躍をみせるなどして、常勝大商大を中軸として支えた強打者である。50㍍5.7秒の俊足に走塁センスも光るなど足のスペシャリストとして期待できるのが明徳義塾の奥野。2年夏には5番ライトで、3年夏の交流試合には1番センターとして甲子園に出場しており、明徳義塾中・高でともに主将を務めるなど経験も豊富。ドラフト会議では惜しくも指名漏れとなってしまったが、高卒ながら1年目から活躍が期待できる選手である。
20190610大阪商業大 戸田
戸田(大商大)

20191115明徳義塾 奥野
奥野(明徳義塾)


昨年は都市対抗出場を逃してしまったJR西日本。しかし同地区のライバルである三菱重工広島は解散し、さらにそこからセカンドのレギュラーであった櫻井が移籍しているというは、願ったりかなったり。高卒の選手を育てるチームらしく、今年も西野・奥野という、ともに名門校で名を馳せた2人も入社するなど、次世代の育成にも抜かりはなく、未来は明るいチームといえる。



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ヤマハ 2021年度新加入選手

社会人野球の新加入選手紹介。
3回目はヤマハです。

【投手】
村木文哉(筑波大)
佐藤廉(共栄大)
平石好伸(東京国際大)

【内野手】
相羽寛太(静岡高)
秋利雄佑(三菱重工名古屋)※移籍


昨年は先発投手として成長した池谷がDeNAで5位指名されてしまい、先発投手の補強が急務となる中、その役割を期待されるのはなんと池谷の静岡高の1個上の先輩の村木であった。静岡高では1年秋からエースとなり甲子園に2度出場した右腕は、筑波大でも3年春に6勝をあげるとなど首都大学野球リーグで通算18勝をあげるなど、経験・実績ともに十分。Max151のストレートに、フォークをはじめとした多彩な変化球を操り、ゲームメイクに優れているので1年目から先発として期待できるだろう。出身は浜松市、静岡高ということでヤマハにとっては戦力・土地柄の2つの面で申し分のない選手だ。共栄大の佐藤はスリークォーター左腕であり、3年春には1試合18奪三振をマークするなど、スピードはないもののノビのあるボールで三振を奪うことが、4年秋にも3勝敗けなしと結果を残した。共栄大の1個上のエースの清水蓮が、昨年ヤマハに入社したことが大きく影響を与えていそうだ。同じく東京新大学野球連盟の左腕として、東京国際大の平石が加入。明徳義塾では1年春から188㎝左腕として注目された投手であるが、その後は打者転向なども経験したが、東京国際大では3年秋から先発として活躍。ただそのポテンシャルはまだ発揮できているとは言えず、ヤマハではそれが開花することに期待したい。
20190907筑波大 村木
村木(筑波大)


池谷と同じくお得意様の静岡高から直接ヤマハへ入社することとなったのが相羽。静岡高では1年秋からショートを務めて、2年夏には1番打者として甲子園に出場。身のこなしがよく、守備範囲も広いセンス抜群のショートストップであり、プロからも注目されていた逸材であり、打撃の確実性を増して、3年後にプロ入りを狙いたい。
20181123静岡 相羽


もう1人は新人ではないものの、ヤマハにとっては貴重な戦力が加わった。地元の常葉菊川から、カリフォルニア州立大ノースリッジを経て、三菱重工名古屋でプレーしていた内野手は、2年連続でヤマハの補強選手として都市対抗に出場しており、昨年は1番ショートとして日立製作所戦では3安打の活躍をみせている。三菱重工名古屋の解散・統合に伴って、同じく東海圏のヤマハへ移籍することとなったが、実績またチームへのフィット感は申し分ない即戦力である。
20201127ヤマハ 秋利
秋利(ヤマハ補強時)


一時期は都市対抗から遠ざかっていたものの、昨年には2年連続で都市対抗出場を果たすなど復活傾向にあるヤマハ。池谷はプロの世界で旅立ったものの、上述の通り投手は3人を補強。内野でいえば、即戦力の秋利と、将来性のある相羽が入り、バランスのとれた補強となっている。また5人中3人が地元静岡県というところも、地域密着という意味でもよいことであろう。


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