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Honda×日本製鉄鹿島【オープン戦】

2/19 オープン戦
Honda ✕ 日本製鉄鹿島 @日本製鉄鹿島野球場

試合経過

鹿島の先発のルーキー大津は小柄な右腕であるが、オリックスの山本由伸のようなフォームから繰り出すストレートには力があり、カットボールや縦のスライダーなども含めてコントロール投げることができており、いきなりオープン戦の先発に抜擢されても不足のない能力をもっている投手だ。そんな大津に対してHondaは佐野に代わって今年は1番で起用される見込みの千野がいきなりセカンドへの内野安打で出塁。。3番鈴木は1・2塁間を破り、5番村田は四球を選び初回から満塁のチャンスを作るも、ここは大津が踏ん張って6番檜村をサードフライに打ち取る。大津は2回以降もランナーを背負う投球となるが、3回には2死1・2塁から2塁ランナーを牽制で刺すなど、投球以外でも能力の高さを見せるつける。結局大津は4回を投げて、毎回のヒット7本を浴びたものの、昨年の都市対抗覇者であるHonda打線を4回無失点に抑える好投をみせる。
20210219日本製鉄鹿島 大津
先発して4回無失点と結果を残した日本製鉄鹿島のルーキー大津

対するHondaの先発は3年目の右腕青島で、東海大からの同期である守屋とのバッテリー。昨年はケガの影響などもあり、優勝した都市対抗でも登板のなかった右腕で復活を目指して先発のマウンドに上がった。青島は沈むように重心を落としてからボールに力を込めてストレートを投げ込み、変化球はスライダー・カーブ・カットボール・チェンジアップが見受けられた。スライダーはもとよりの武器であったが、この試合ではサークル気味に落ちるチェンジアップが効いており、鹿島打線はこの球にタイミングがあっていなかった。青島もいきなり鹿島の1番、かずさマジックから移籍してきた長谷川に三遊間を破れるも、最後は4番高畠をアウトコースのスライダーで三振に仕留める。青島も大津と同じく2・3回にもランナーを背負うものの、ピンチの場面ではいずれも併殺に打ち取って、3回無失点という内容でマウンドを降りる。
20210219Honda 青島
Hondaの先発の青島も3回無失点の好投をみせた

Hondaは4回からルーキーの片山が登板。昨秋には桐蔭横浜大のエースとしてリーグ戦で6勝、横浜市長杯でも3勝をあげてMVPに輝いた左腕は、ルーキーとは思えないほど落ちついた投球を披露し、4回は四球を出したものの、鹿島打線を見事に打ち取り無失点に抑える。5回には大曽根のヒットと四球で2死1・2塁のピンチを招くも、鹿島の3番山口駿をサードゴロに打ち取ったと思いきや、ベース付近でバウンドする難しい打球だったこともあり、サード千野がこれをエラー。鹿島は満塁とチャンスを広げたところで、次打者の4番高畠が初球を捉えて左中間を破り、3人のランナーが全員生還。鹿島が4番の一振りで3点を先制する。
20210219日本製鉄鹿島 高畠
走者一掃のタイムリー2ベースを放った日本製鉄鹿島の4番高畠

鹿島は5回からこちらも2番手としてルーキー左腕の諸見里がマウンドにあがっていた。この諸見里が素晴らしい投球をみせ、5・6回とHonda打線を3者凡退に抑えると、7回には2死から千野にヒットを浴びて初めてのランナーを出すも、坂口が千野の盗塁を刺して、3回を打者9人で無失点という好リリーフをみせる。

対照的だったのは8回から鹿島の3番手で登板した北南。国立大(金沢大)の153㌔左腕としてされており、2年目を迎える期待の投手は、高橋昂(広島)を彷彿とさせるような力強いフォームが特徴。ただこの試合では制球が定まらず、いきなり3者連続四球。そういう状態であったためかストレートのスピードもそれほど出ていないように見えた。Hondaはこの無死満塁のチャンスで、5番ルーキー村田が犠牲フライを放ち、まず1点。さらに続く6番檜村の初球にはスクイズと本番ながらの作戦で1点差に迫る。
20210219日本製鉄鹿島 北南
この試合では制球に苦しんだ日本製鉄鹿島の3番手北南

Hondaは7回から3番手として米倉が登板していた。昨年の都市対抗でも151㌔をマークした右腕は、この日もストレートの威力は抜群で重い球がズドーンとキャッチャーのミットに収まっていた。スライダーも超一級品で、鋭く大きく曲がるので、この試合では鹿島打線に捉えられることはなかった。ただし8回には制球を乱してしまい、こちらも3四球で1死満塁のピンチを招いてしまう。ここで迎えた7番原田はスライダーでサード前のボテボテのゴロに打ち取るも、サード千野からホームへの送球が逸れてしまい、鹿島が追加点。さらに続く途中出場のルーキー揚村も初球の甘く入ったストレートをライトに運んで犠牲フライで、鹿島が5-2とリードを広げる。米倉は球自体は素晴らしいものがあり、この試合見た中で最もスカウトが注目する投手であろうが、コントロールにはまだまだ課題があるようだ。
20210219Honda 米倉
球には素晴らしいものがあるが、課題残ったHondaの米倉

リードを広げた鹿島の9回のマウンドには、東海REXから移籍してきた山口和が上がる。山口和は気合の入った投球で、見事最終回を無失点で締めて、日本製鉄鹿島が5-2で勝利した。

20210219Honda×日本製鉄鹿島
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください


昨年は都市対抗を制したHonda。その原動力となったのが、セカンド千野・サード津田・ショート檜村の新人トリオであり、この3人が木浪(阪神)・松田(ロッテ)がプロ入りいてから、なかなか固定できずにいた内野をしっかりと守ったことが大きかった。ただ開田監督は、思い切ったことにこの2年目を迎えたこのトリオをコンバートし、この試合ではセカンド檜村・サード千野・ショート津田、さらにはファーストには法政大時代には外野であったルーキー村田という内野の布陣でこの試合に臨んだ。ただ結果から言えば、5回の場面ではサードベース付近のゴロ、8回の場面であればボテボテのサードゴロといずれも処理が簡単でない打球であったが、サード千野の2個のエラーが、この試合の5失点全てに繋がってしまった。まだ実戦も始まったばかりであり、Hondaの積極的なコンバートが今後どのような効果をもたらせるのかは楽しみなところである。
20210219Honda 千野
今年からHondaのサードを務める千野

今年は新人6人に、さらに同じ日本製鉄グループから3人の選手が移籍で加入と、積極的な補強をみせた日本製鉄鹿島は、早くもその選手たちが躍動した。まず投手陣では、ルーキーの大津と諸見里がいきなり7回まで無失点の好投。まだ実戦が始まったばかりで投手有利な状況といえども、社会人になったばかりのルーキーが、都市対抗王者のHonda打線を抑えたというのは最高のデビューといえるだろう。そして東海Rexのリリーフエースであった山口和は、鹿島でもリリーフの中心として期待されているようで、最終回を見事に抑えた。打線でもかずさマジックから移籍した長谷川が1番に入って、2安打を含む3打席全てで出塁を果たし、代打で出場した揚村は米倉のストレートに振りまけることなく、ライト線への2ベースに犠牲フライと、持ち味の打撃で結果を出して、そのままマスクも被った。この試合に限って言えば、日本製鉄鹿島の大型補強は大成功したといえるだろう。
20210219日本製鉄鹿島 山口和
東海Rexから移籍してきた、この試合では日本製鉄鹿島の最終回を締めた山口和


Pickup Player
諸見里俊 日本製鉄鹿島 投手
~いきなり都市対抗王者相手に3回9人の好リリーフ~
日本製鉄鹿島の2番手として登板した諸見里俊は、ルーキーながらいきなり都市対抗王者を完璧に抑える投球をみせた。

諸見里はキレのよいボールを投げるサウスポーとして、沖縄尚学では2年時より主力投手としており、2年夏には神里(日本製紙石巻)ととともに準々決勝では与那原(巨人)との投げ合いを制するも、準決勝では比屋根率いる興南に敗れてベスト4止まり。3年夏には松川(石川ミリオンスターズ)とともに投手陣を牽引するも、3回戦で宜野座に敗れてしまった。そこから兄の諸見里匠(日本通運)と同じ国学院大に進学すると、1年時よりリーグ戦出場を果たし、4年秋には先発にリリーフにフル回転して4勝をあげる活躍をみせていた。

今年日本製鉄鹿島に入社(予定)する諸見里は、この試合では0-0で迎えた5回から2番手としてマウンドに上がった。日本製鉄鹿島がまだ2試合目のオープン戦ということを考慮すると、これがおそらく社会人野球の対外試合のデビュー戦であろう。諸見里はゆったりと足をあげてタメを作って、そこから勢いよく腕を振り抜いてくるために、ストレートのスピードはおそらく140㌔も出ていないであろうが、打者から見るとスピード以上に感じるものがある。変化球は得意のチェンジアップをはじめとして、スライダー・カーブ・2シームを操っており、コントロールもよいので、的が絞りづらい投手である。

5回は1死から国学院大の先輩である3番鈴木からインコースのボールで見逃し三振を奪うなど、上位打線を3人で抑えると、6回も3人で打ち取るなどHonda打線を寄せ付けない投球。7回には2死から、1番千野にヒットを浴びてしまい、初のランナーを許したものの、その千野の盗塁をキャッチャー坂口が刺して、この回でマウンドを降りた。3回1安打1奪三振無失点という内容であり、5回裏にチームが先制したこともあって、オープン戦ながら社会人野球での初勝利もあげた。

日本製鉄鹿島には3枚看板のうちの1人に左腕の能間がいるが、昨年は左腕では能間に次ぐ(と思われる)登板をしていた菊池は勇退で、左腕が欲しいところに素晴らしい投手が入ったという印象だ。国学院大時代から先発もリリーフもこなすなど使い勝手もよいので、来月のJABA東京スポニチ大会でのデビューも濃厚であろう。

20210219日本製鉄鹿島 諸見里
Honda打線を3回9人で見事無失点に抑えた日本製鉄鹿島のルーキー諸見里


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