ENEOS×日本通運【オープン戦】
4/2 オープン戦
ENEOS ✕ 日本通運 @日通ボールパーク
試合経過
ENEOSは1課表、1番村上が追い込まれてからうまくライト前に運ぶと、2番川口が1球でバントをきめて、3番小豆澤がライト前にタイムリーヒットと絵に描いたような展開でENEOSが先制する。さらに5番山崎が2ベースを放ち、2死2・3塁とチャンスを広げるも、ここは日通の先発の釘宮が得意のSFFで6番篠原から三振を奪い、初回を最少失点で乗り切る。

先制タイムリーを放ったENEOSの小豆澤
2回までENEOS先発の大場の前に打者6人で攻撃が終わっていた日通だが3回裏、四球と磯網のヒットで1死1・2塁のチャンスを作ると、1番手銭の打球はレフト前へのライナー。これをENEOSのレフト岡部がダイビングキャッチを試みるも、打球はグラブに収まらず後方に点々とする間に、2点タイムリー3ベースとなり日通が逆転。さらに2死となってから3番稲垣がヒットで繋ぐと、4番浦部がレフト線にタイムリー2ベース、さらに5番添田もライト前へのタイムリーと、クリーンアップの3連打で2点を追加して、リードを4-1に広げる。

逆転タイムリーを放った日本通運の手銭
日通の釘宮は今年はエースとして期待される投手。ストレートはMax147㌔をマークし、得意のSFFを多めに使い、他にもカットボール・スライダー・カーブなども交えた投球で、ピンチは招いてもENEOS打線にあと1本を許さない投球。結局5回まで投げて、初回の1失点のみでしっかりと試合を作ってマウンドを降りた。

5回1失点の好投をみせた日本通運の先発釘宮
ENEOSは5回から2番手として高卒ルーキーの若杉が登板。センバツ準Vを果たした明豊の昨年のエースは、Max143㌔のイキのいいストレートに、スライダー・チェンジアップを交えた投球で、日通の1・2番を打ち取り2死となる。ただここからが社会人の底力か、稲垣→浦部→添田と日通のクリーンアップが前の打席に続いて3連打を放ち1点を追加した。それでも続く満塁のピンチでは、大谷からスライダーで空振り三振を奪うなど若杉も、さすがという片鱗は見せつけた。

ENEOSの2番手として登板した高卒ルーキーの若杉
日通は釘宮の後を、6回から中田が登板。東洋大では甲斐野(ソフトバンク)・上茶谷(DeNA)・梅津(中日)・藤井(楽天)と同期であった左腕は、足をあげたところでタメを作ってから繰り出す独特なスリークウォーターのフォームで、ストレートと球速差の少ないカットボールでENEOS打線を打ち取っていき2回を0封。その後の8回は同じく左腕で、浮き上がるようなストレートとスライダーが武器のサイドスローの庄司が抑えると、最終回は2年目の期待の本格派右腕の前田がMax146㌔のストレートを軸に抑えて、無失点リレー。日本通運が5-1で、JABA大会前の最後のオープン戦を勝利で飾った。

2回無失点の好リリーフをみせた日本通運の中田

※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください
この試合の1つの注目は、日通の釘宮✕ENEOSの大場という日大三の先輩後輩対決であった。日大三では大場が釘宮の1個上にあたる関係で、大場が2年・釘宮が1年の夏大会から2人で投手陣を支え、2年連続で夏の甲子園に出場している。そんな2人の対決は、初回に釘宮が先制点を許し、大場は2回まで打者6人で片づけるなど最初は先輩大場が優位に進めたものの、大場が3回には4失点を喫してしまい逆転。結果的には5回1失点で勝ち投手が釘宮、4回4失点で負け投手が大場となり、後輩の釘宮に軍配が上がった。

惜しくも後輩釘宮との対決に敗れてしまったENEOSの先発大場
また日通の釘宮✕ENEOSの4番佐々木は、日大三→立正大とともにチームメイトで(学年では釘宮が1個上)、2018年秋には明治神宮大会を制した間柄。ちなみにこの時のエースは、ENEOSの3番手として登板した糸川でもあった。いずれもチャンスの場面で回ってきたそんな2人の対決は、1打席目が3球三振、2打席目も佐々木が何とか食らいつくもショートライナーゲッツーという結果となり、先輩の釘宮の勝利に終わった。ただ昨年の都市対抗では出番がなかったものの、2年目の今年4番に抜擢された佐々木については、まだ粗さもあるものの、パワフルで非常に期待できる打者で今後の活躍が楽しみである。

この試合ではENEOSの4番に座った佐々木
今年はなんとルーキーが9人も入ったENEOSはこの試合ではそのうち8人もの選手が登場。投手では先発の大場の後を、若杉→糸川→加藤と3人のルーキーが繋いだ。特に加藤は8回には3者三振を奪っており、強力な日通打線を糸川と加藤の2人で3回無失点に抑えたは明るい材料だ。一方の野手は終盤に5人が出場したものの、全選手が終盤からの途中出場で打席数が少なかったこともあり、それほどインパクトを残すことができなかった。社会人も本格的にJABA大会が始まってくるところで、この試合でもスタメンはルーキーは0人でほぼベストといえる布陣で臨んだENEOS。このベストのスタメンな布陣に、何人かルーキーが入って来れると面白いだろう。

8回には3者三振の投球をみせたENEOSの4番手加藤
Pickup Player
添田真海 日本通運 ショート
~5番打者という新境地でタイムリー2本の活躍~
この試合では日本通運の5番に入った添田が、タイムリーを2本放つ活躍をみせた。
中学時代にはU-15アジアチャレンジマッチ日本代表にも選ばれ、エース小笠原(中日)らとともに優勝を果たした添田は、作新学院に俊足巧打の内野手として1年春からレギュラーを獲得し、同じく1年春からエース格としてマウンド上がっていた朝山(Honda)とともに活躍。1年夏には2番サード、2年夏には1番ショート、3年夏には3番ショートと3年連続で甲子園に出場した。
明治大に進学すると、2年春にリーグ戦デビューを果たし、規定打席未到達ながら打率.385をマーク。その後も3年春以外は全て3割以上の打率をマークし、本格的にレギュラーとなった4年春には打率.400の活躍で首位打者を獲得。チームのリードオフマンとして活躍し、エース森下(広島)を擁して、全日本大学野球選手権も制覇した。4年春にはセカンドで、4年秋にはショートでベストナインも受賞している。
昨年日本通運に入社すると、浦部・諸見里・稲垣と鉄壁な内野陣を擁するチームにおいても存在感を現し、都市対抗では2戦とも1番DHとして出場。2年目を迎え、この試合では5番ショートとしてスタメン出場。添田は1発というよりは典型的なアベレージヒッタータイプの打者であるために、高校時代からずっと1~3番を打っており、この5番という打順はやや意外であった。
この試合では1打席目こそショートゴロに倒れたものの、2死2・3塁で迎えた第2打席では、追い込まれてから大場のカットボールをライト前に運ぶタイムリー。2死1・3塁で迎えた第3打席では、初球を叩くと打球は三遊間を抜けるタイムリーとなった。どちらも大きな当たりではなかったものの、添田の武器であるバットコントロールを生かしてのタイムリー。勝負強さを見せけて、3打数2安打2打点の活躍で5番としても適正があることを証明した。
今年は大卒2年目でドラフト解禁年となる添田。体は大きくないものの、振り子打法のようなフォームからのバットコントロールはピカイチで、走力・守備力も兼ねそろえた走攻守揃った内野手。タイプとしては小深田(楽天)のような枠でプロ入りを狙いたいところだ。そのためにはまず日本通運でもDHでなく、セカンドorショートとして二大大会に出場し、そこでしっかりと結果を残していきたいところだ。

2本のタイムリーを放ち5番打者としての適正をみせた日本通運の添田
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ENEOS ✕ 日本通運 @日通ボールパーク
試合経過
ENEOSは1課表、1番村上が追い込まれてからうまくライト前に運ぶと、2番川口が1球でバントをきめて、3番小豆澤がライト前にタイムリーヒットと絵に描いたような展開でENEOSが先制する。さらに5番山崎が2ベースを放ち、2死2・3塁とチャンスを広げるも、ここは日通の先発の釘宮が得意のSFFで6番篠原から三振を奪い、初回を最少失点で乗り切る。

先制タイムリーを放ったENEOSの小豆澤
2回までENEOS先発の大場の前に打者6人で攻撃が終わっていた日通だが3回裏、四球と磯網のヒットで1死1・2塁のチャンスを作ると、1番手銭の打球はレフト前へのライナー。これをENEOSのレフト岡部がダイビングキャッチを試みるも、打球はグラブに収まらず後方に点々とする間に、2点タイムリー3ベースとなり日通が逆転。さらに2死となってから3番稲垣がヒットで繋ぐと、4番浦部がレフト線にタイムリー2ベース、さらに5番添田もライト前へのタイムリーと、クリーンアップの3連打で2点を追加して、リードを4-1に広げる。

逆転タイムリーを放った日本通運の手銭
日通の釘宮は今年はエースとして期待される投手。ストレートはMax147㌔をマークし、得意のSFFを多めに使い、他にもカットボール・スライダー・カーブなども交えた投球で、ピンチは招いてもENEOS打線にあと1本を許さない投球。結局5回まで投げて、初回の1失点のみでしっかりと試合を作ってマウンドを降りた。

5回1失点の好投をみせた日本通運の先発釘宮
ENEOSは5回から2番手として高卒ルーキーの若杉が登板。センバツ準Vを果たした明豊の昨年のエースは、Max143㌔のイキのいいストレートに、スライダー・チェンジアップを交えた投球で、日通の1・2番を打ち取り2死となる。ただここからが社会人の底力か、稲垣→浦部→添田と日通のクリーンアップが前の打席に続いて3連打を放ち1点を追加した。それでも続く満塁のピンチでは、大谷からスライダーで空振り三振を奪うなど若杉も、さすがという片鱗は見せつけた。

ENEOSの2番手として登板した高卒ルーキーの若杉
日通は釘宮の後を、6回から中田が登板。東洋大では甲斐野(ソフトバンク)・上茶谷(DeNA)・梅津(中日)・藤井(楽天)と同期であった左腕は、足をあげたところでタメを作ってから繰り出す独特なスリークウォーターのフォームで、ストレートと球速差の少ないカットボールでENEOS打線を打ち取っていき2回を0封。その後の8回は同じく左腕で、浮き上がるようなストレートとスライダーが武器のサイドスローの庄司が抑えると、最終回は2年目の期待の本格派右腕の前田がMax146㌔のストレートを軸に抑えて、無失点リレー。日本通運が5-1で、JABA大会前の最後のオープン戦を勝利で飾った。

2回無失点の好リリーフをみせた日本通運の中田

※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください
この試合の1つの注目は、日通の釘宮✕ENEOSの大場という日大三の先輩後輩対決であった。日大三では大場が釘宮の1個上にあたる関係で、大場が2年・釘宮が1年の夏大会から2人で投手陣を支え、2年連続で夏の甲子園に出場している。そんな2人の対決は、初回に釘宮が先制点を許し、大場は2回まで打者6人で片づけるなど最初は先輩大場が優位に進めたものの、大場が3回には4失点を喫してしまい逆転。結果的には5回1失点で勝ち投手が釘宮、4回4失点で負け投手が大場となり、後輩の釘宮に軍配が上がった。

惜しくも後輩釘宮との対決に敗れてしまったENEOSの先発大場
また日通の釘宮✕ENEOSの4番佐々木は、日大三→立正大とともにチームメイトで(学年では釘宮が1個上)、2018年秋には明治神宮大会を制した間柄。ちなみにこの時のエースは、ENEOSの3番手として登板した糸川でもあった。いずれもチャンスの場面で回ってきたそんな2人の対決は、1打席目が3球三振、2打席目も佐々木が何とか食らいつくもショートライナーゲッツーという結果となり、先輩の釘宮の勝利に終わった。ただ昨年の都市対抗では出番がなかったものの、2年目の今年4番に抜擢された佐々木については、まだ粗さもあるものの、パワフルで非常に期待できる打者で今後の活躍が楽しみである。

この試合ではENEOSの4番に座った佐々木
今年はなんとルーキーが9人も入ったENEOSはこの試合ではそのうち8人もの選手が登場。投手では先発の大場の後を、若杉→糸川→加藤と3人のルーキーが繋いだ。特に加藤は8回には3者三振を奪っており、強力な日通打線を糸川と加藤の2人で3回無失点に抑えたは明るい材料だ。一方の野手は終盤に5人が出場したものの、全選手が終盤からの途中出場で打席数が少なかったこともあり、それほどインパクトを残すことができなかった。社会人も本格的にJABA大会が始まってくるところで、この試合でもスタメンはルーキーは0人でほぼベストといえる布陣で臨んだENEOS。このベストのスタメンな布陣に、何人かルーキーが入って来れると面白いだろう。

8回には3者三振の投球をみせたENEOSの4番手加藤
Pickup Player
添田真海 日本通運 ショート
~5番打者という新境地でタイムリー2本の活躍~
この試合では日本通運の5番に入った添田が、タイムリーを2本放つ活躍をみせた。
中学時代にはU-15アジアチャレンジマッチ日本代表にも選ばれ、エース小笠原(中日)らとともに優勝を果たした添田は、作新学院に俊足巧打の内野手として1年春からレギュラーを獲得し、同じく1年春からエース格としてマウンド上がっていた朝山(Honda)とともに活躍。1年夏には2番サード、2年夏には1番ショート、3年夏には3番ショートと3年連続で甲子園に出場した。
明治大に進学すると、2年春にリーグ戦デビューを果たし、規定打席未到達ながら打率.385をマーク。その後も3年春以外は全て3割以上の打率をマークし、本格的にレギュラーとなった4年春には打率.400の活躍で首位打者を獲得。チームのリードオフマンとして活躍し、エース森下(広島)を擁して、全日本大学野球選手権も制覇した。4年春にはセカンドで、4年秋にはショートでベストナインも受賞している。
昨年日本通運に入社すると、浦部・諸見里・稲垣と鉄壁な内野陣を擁するチームにおいても存在感を現し、都市対抗では2戦とも1番DHとして出場。2年目を迎え、この試合では5番ショートとしてスタメン出場。添田は1発というよりは典型的なアベレージヒッタータイプの打者であるために、高校時代からずっと1~3番を打っており、この5番という打順はやや意外であった。
この試合では1打席目こそショートゴロに倒れたものの、2死2・3塁で迎えた第2打席では、追い込まれてから大場のカットボールをライト前に運ぶタイムリー。2死1・3塁で迎えた第3打席では、初球を叩くと打球は三遊間を抜けるタイムリーとなった。どちらも大きな当たりではなかったものの、添田の武器であるバットコントロールを生かしてのタイムリー。勝負強さを見せけて、3打数2安打2打点の活躍で5番としても適正があることを証明した。
今年は大卒2年目でドラフト解禁年となる添田。体は大きくないものの、振り子打法のようなフォームからのバットコントロールはピカイチで、走力・守備力も兼ねそろえた走攻守揃った内野手。タイプとしては小深田(楽天)のような枠でプロ入りを狙いたいところだ。そのためにはまず日本通運でもDHでなく、セカンドorショートとして二大大会に出場し、そこでしっかりと結果を残していきたいところだ。

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