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中央大×国学院大【東都大学野球連盟】

5/14  東都大学野球連盟1部 第7週日目
中央大×国学院大 @神宮球場

試合経過

東都1部も最終戦を迎え、首位国学院大と2位中央大の直接対決。国学院大が勝てば優勝、中央大が勝てば同率で並んで優勝決定戦という大一番です。中央大は大方の予想通りエース皆川が先発だが、国学院大はエース池内でなく、同じく4年生右腕の小川をマウンドに送った。

国学院大の2番に座るのは、繋ぎタイプというよりはクリーンアップに座っていてもおかしくな強打の川村。1回裏に1死から打席に立つと、カウント2B1Sから皆川の高めに浮いた球を捉えると打球は右中間スタンドに飛び込むホームランとなり、国学院大が先制する。
20210514国学院大 川村2
先制ホームランを放った国学院大の川村

中央大は3回表、2死を捉えるものの、ここから小川が1番中田にストレートの四球を与えてしまう。続く2番中川の打球はピッチャー強襲となり、小川に直撃した打球がライト前方へ転がって1・3塁とチャンスを広げる。ここで迎える3番主将の古賀は、セカンドの頭上を越えるライト前ヒットを放ち、中央大が1-1の同点に追いつく。
20210514中央大 中川
チャンスを広げる貴重なピッチャー強襲ヒットを放った中央大の中川

国学院大は3回で小川を降ろし、4回からは左腕の楠茂が登板。そんな楠茂に対して中央大は5回表、先頭の高橋が死球で出塁すると、中前が送って1死2塁。6番北村は三振に倒れ、7番森下もサードゴロでチェンジかと思われたが、サード鳥居の送球がはーうバウンドとなってしまい、さらにそのボールの跳ね方が不規則だったこともあり、ファースト安里が取れずに後逸。この間に高橋が生還して、中央大が2-1と勝ち越しに成功する。

ただこの得点もエラーによるものであり、楠茂の投球は素晴らしかった。キレのあるMax141㌔のストレートに、カットボール(?)・スライダー・カーブチェンジアップと多彩な変化球も冴えており、4回~8回までの5イニングを投げて打たれたヒットは内野安打2本のみ。アウトも含めて外野に打球を飛ばされないという状態であった。
20210514国学院大 楠茂
5イニング投げて打球を外野に飛ばされなかった国学院大の楠茂

中央大のエース皆川も初回に川村に1発を浴びた後は、国学院大打線を寄せ付けなかった。ストレートはMax143㌔であったが、
2シーム・スライダー・カーブ・フォークなどの変化球も含めてコントロールよく投げこんでいった。2回以降許したヒットは伊東の2ベース1本のみであり6回1失点と好投。正直清水監督がここで皆川を代えてしまったのが、意外なくらいの好投であった。
20210514中央大 皆川
6回1失点と好投した中央大の先発皆川

中央大は7回から2番手として大栄が登板。大栄の力強さが増したストレートは148㌔をマークし、7回の国学院大の攻撃は3人で抑える。ただ10年ぶりの優勝へ執念をみせる国学院大は8回裏、先頭の代打の加藤が四球で出塁すると、続く1番山崎晃のサードゴロを山崎晃の俊足もあってサード中前が焦ったか送球が逸れてしまい無死1・2塁となる。この場面で強打の2番川村といえども鳥山監督はバントのサインを出すも、ファーストで追い込まれてしまう。ただ川村はそこからヒッティングに切り替えると、見事に1・2塁間を抜いて無死満塁なる。国学院大にしてみれば無死満塁で自慢の強力クリーンアップという絶好のチャンスで3番山本ダンテは四球を選んで押し出しで同点とすると、4番瀬戸の犠牲フライで国学院大は逆転。中央大は投手を西舘にスイッチするも、5番福永も犠牲フライを放って国学院大が4-2と試合をひっくり返す。
20210514国学院大 瀬戸
勝ち越しの犠牲フライを放った国学院大の4番瀬戸

国学院大は9回表のマウンドにはエース池内が登場。中央大の攻撃を見事に3人で抑えてゲームセット。国学院大が4-2で勝利し、2021年の春季リーグ優勝を果たした。


20210514中央大×国学院大
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください


国学院大が2010年秋以来の悲願のリーグ制覇を果たした。戦国と言われる東都の中でも国学院大は毎年安定して成績を残しており、この10年間で2位は6回もあったが、やっと最後の厚い壁を打ち破ったようだ。その要因として、まず挙げられるのは2~5番が強力な打線であろう。本塁打・打点の2冠王でリーグMVPを獲得した山本を中心に、5番福永もリーグ2位の15打点をあげており、本来はクリーンアップを打っていてもおかしくない川村を強打の2番として配置することができた。4番瀬戸は打率.214と本来の力を発揮できなかったものの、この試合では4番で使い続けた鳥山監督の起用に応えるべく決勝打となる犠牲フライを放った。エース不在で不安視されたいた投手陣も、池内がエースとして4勝0敗でリーグトップの防御率1.43と見事な活躍をみせ、この試合で3勝目をあげた楠茂、先発した小川らも含めてしっかりとしっかりと整備できたので、今年も安定した戦いができた。投打において、戦力が充実し、安定した戦いができたために今回の優勝という結果も当然といえるだろう。
20210514国学院大 山本ダ
打線を牽引しMVPを受賞した国学院大の山本ダ

敗れた中央大にしてみれば、非常に惜しいシーズンとなってしまった。開幕から6連勝で首位を走っていたものの、国学院大との最終決戦では2連敗で逆転優勝を許してしまった。この試合でも2-1とリードしていたものの、8回には国学院大にはヒットは1本しか許してないものの、エラーと四球で3点を奪われてしまい敗北。エース皆川→大栄→西舘というパターンは決まっていたものの、まだ2年生の大栄と西舘はこの大一番では、まだ経験不足もあってか本来の力が発揮できずに逆転を許してしまった。ただ近年は新入生のレベルもより一層高くなって、下級生も含めて実力のある選手はそろっているので、この経験を糧にして、秋はリーグ制覇を目指して欲しい。
20210514中央大 大栄
残念ながら逆転を許してしまった中央大の2番手大栄


Pickup Player
川村啓真 国学院大4年 外野手
~チームを優勝に導いた強打の2番打者~
この試合でも先制ホームランに、逆転に繋がる貴重なヒットと、国学院大の強打の2番打者川村の打撃で勝利に大きく貢献した。

川村は日本文理では1年春から4番捕手を務めており、3年夏の甲子園には3番ライトとして出場し、初戦の鳴門渦潮戦ではホームランを含む3安打5打点の活躍をみせたものの、2回戦では仙台育成の長谷川(TDK)の前に完封負けを喫してしまった。国学院大に進学すると、1年春よりレギュラーを獲得し新人賞を受賞。2年秋・3年秋もリーグ戦で2ホーマずつを放ち、今年も中軸としての活躍が期待されていた。

そんな川村に鳥山監督が与えた打順は2番打者。といっても簡単にバントをするような打者でなく、積極的に振りに行く強打の2番としての期待されていた。今シーズンは当初は調子が上がらなかったものの、東洋大との1回戦でホームランを含む3安打4打点の活躍で息を吹き返すと、そこからこの試合の前まで5試合連続安打、計3回の猛打賞をメークして、打率も同僚の山本ダンテを抜いてリーグ首位打者に立っていた。

この試合でも2番ライトとしてスタメン出場した川村は1回裏の第1打席、カウント2B1Sからの高めに浮いたストレートを捉えると打球は右中間スタンドに飛び込む先制ホームランとなる。これにより2死2塁で迎えた第2打席では、次の打者が山本であるにも関わらず四球で歩かされるなど、中央大がこの試合で1番警戒していた打者となっていた。勝ち越しのチャンスで迎えた第3打席ではレフトファールフライに倒れてしまった。そしてこの試合の山場となる8回裏、無死1・2塁という場面で川村に打席が回ってきた。セオリーでいえばバントの場面であるが、鳥山監督はわざわざタイムを使って川村と話をした末に出したサインはバント。だた2球ファーストなってしまい、カウント3B2Sとなったところで、ヒッティングに切り替えた。すると川村はしぶとく1・2塁間を抜いて見せ、無死満塁とバント以上の結果を出して見せた。正直これで逆転がほぼ決まったといっても過言でないほどの、貴重なヒットであった。

結局この試合の川村は3打数2安打1打点であり、リーグ戦では36打数15安打の打率.417で首位打者を獲得した。四死球の数12もリーグトップタイ、打点10は3位タイ、ホームラン3本もリーグ3位タイであり、2番打者として非常に貢献度の高い打撃をみせたといえる。出場が決まった全日本大学野球選手権でも活躍すれば、秋のドラフト指名も見えてくるのではないだろうか。

20210514国学院大 川村1
強打の2番打者として国学院大を優勝に導いた川村


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作新学院×宇都宮工【春季栃木大会】

5/5 春季栃木大会準決勝
作新学院×宇都宮工 @宇都宮清原球場

試合経過

勝てば関東大会出場が決まる、春季栃木大会準決勝の第1試合。作新学院は井上、宇都宮工は植竹と両エースが先発のマウンドに上がった。

作新学院は1回表、1死から2番相場の強烈な打球はセカンドを強襲、セカンドが弾いた打球が内外野の間を転々とする間に、相場は一気に2塁を陥れる。続く3番大房の打球もセカンドに飛ぶと、これがセカンドエラーとなり相場が生還して作新学院が先制。さらに4番小口は三遊間を抜き、1死1・3塁とチャンスを広げるものの、宇都宮工のエース植竹は5番鈴木陽をサードゴロ併殺に打ち取り、初回を最少失点で切り抜ける。

作新学院は3回表、先頭のピッチャー井上がストレートを振り抜くと打球はライトの頭上を越える3ベースヒット。1死となってから2番相場の打球をサードがエラーしていまい井上が生還。さらに3番大房の強烈なレフト線へのライナーは、レフト柿沼が飛び込むもののわずかに届かずに2ベースとなって、作新学院がこの回2点目をあげる。
20210505作新学院 大房
レフトへタイムリー2ベースを放った作新学院の3番大房

3回までに3点を失った宇都宮工のエース植竹であるが、失点は全てエラー絡み。コントロールがよく、スライダーとフォーク(?)もを駆使して三振も奪うことができ、非常に安定した投球のできる投手であった。4・5回は作新学院打線の攻撃をともに3人ずつで終わらせるなど好投を続けていた。
20210505宇都宮工 植竹
5回まで自責点は0の好投をみせた宇都宮工のエース植竹

一方の作新学院のエース左腕の井上は、プレートの1塁側を踏み角度をつけたストレートに、スライダー・チェンジアップを混ぜた投球。作新学院のエースとしてはもう少しスピードも欲しいとことであるが、非常に左腕らしい投球で、4回まで宇都宮工打線を無得点に抑えていた。
20210505作新学院 井上
作新学院のエース左腕井上

ただ反撃に転じたい宇都宮工は5回裏、守備とは対照的に打撃は好調であった7番セカンドの本橋がライト線へ2ベースを放ち出塁。植竹に代打として送った豊田がサード強襲ヒットで繋ぐと、1番近藤も四球を選んで満塁となる。3番福田は井上のストレートを見事にレフト線に弾き返して、2者が生還、さらに同点を狙って1塁ランナーの近藤もホームを狙うものの、ここは作新学院の中継プレーの前にホームタッチアウトとなり、試合は作新学院が3-2と1点リードして前半戦を終える。
20210505宇都宮工 福田
レフト線に2点タイムリー2ベースを放った宇都宮工の3番福田

宇都宮工は6回から2番手として、背番号20の左腕の功刀が登板。背番号20であるが、1年秋には栃木大会準決勝で先発をしていた力のある投手である。ただ登板直後は制球が定まらずに、先頭の大房にヒットを浴びた後は、四球と死球で満塁。ピッチャーが左腕に代わったことで、池澤・柳田と右の代打を送り込んだ作新学院は、この満塁から柳田のショートゴロがフィルダーズチョイスを誘い、1点を追加する。

さらに作新学院は7回表、この回の先頭打者で、6回裏から2番手としてマウンドに上がっていた林がフルカウントから功刀のストレートを振り抜くと打球はレフトスタンドに飛び込むソロホームラン。林は投げても、6~8回の3イニングは宇都宮工打線を5奪三振パーフェクトと完璧なリリーフをみせ。試合は作新学院が5-2とリードしたまま最終回を迎える。
20210505作新学院 林2
7回にソロホームランを放った作新学院の林

9回裏、後がない宇都宮工は4番武藤が林からの初ヒットとなるライトへの2ベースを放って出塁。さらに雨の影響もあってか、これまで決まっていた林の変化球が浮き出して、落合に四球を与えて、1死1・3塁となったところで、小針監督は投手を林→佐藤にスイッチする。佐藤は背番号18ながら、この試合で投げた作新学院の投手の中で1番ストレートに力があったが、四球を与えて満塁としてしまうと、8番飯塚にはライトへ2点タイムリーヒットを浴びてしまう。これで宇都宮工は4-5と1点差に狭い、なおも1死1・3塁といっきにサヨナラも見える場面であったが、功刀のところで代打で登場した塙の打球はサードゴロとなり、5-4-3と転送さされて併殺打でゲームセット。作新学院が5-4と何とか逃げ切り、決勝進出&関東大会出場を決めた。


20210505作新学院×宇都宮工
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください


なんとか勝利したものの、冷や冷やであった作新学院。しかも奪った得点のうち、最初の3点は相手のエラーが絡んだものであっった。正直今年のチームは、作新学院にしては個人の能力でいえば、それほど高いというチームではないかもしれない。それでもしっかりと鍛えられれているという印象であり、初回にセカンド強襲ヒットで2塁を陥れて先制のホームを踏んだ相場の走塁はさすがであったし、ノーエラーで投手陣を盛り立て、最後の1打逆転サヨナラのピンチでも注文通りに併殺を完成させた守備もさすがであった。ここら辺がやはり夏の栃木大会を9連覇している所以であろうし、作新学院が夏の栃木の本命であることには変わりないだろう。
20210505作新学院 相場
走塁・守備でもチームを盛り立てた作新学院の相場

敗れたものの最後には作新学院をあと1歩まで追い詰めた宇都宮工も素晴らしい戦いぶりであった。序盤にエラーで3点を失ったときはどうなるかと思ったが、そこからエース植竹を中心にペースを掴んで5回で自責点0という投球はさすがであったし、2番手の功刀も登板当初はどうなることかと思ったが、8・9回は作新学院打線を3人ずつで抑えるなどしっかりと試合を作った。他にも打線でいえば、福田・武藤とった打者は力があり、さすがは国学院栃木を破ったチームだけあり、個々の能力では作新学院に引けをとっていなかった。
20210505宇都宮工 功刀
4回を2失点で凌いだ宇都宮工の2番手功刀


Pickup Player
林拓希 作新学院3年 投手
~投打に大活躍のリリーフ投手~
6回から作新学院の2番手として登板した林が、投打に渡って見事な活躍をみせた。

林は今大会では背番号10をつけてベンチ入りしており、矢板中央戦・茂木戦・文星芸大付戦と3試合でリリーフ登板を果たしている。そしてこの試合もエースの井上が5回に2点を失い、3-2と1点差に追い詰められた後に6回から林がマウンドに上がった。ちなみに兄は2019年の作新学院のエース林勇成(国際武道大)である。

林は170㎝とそれほど上背はないものの、重心を低くして広くステップする躍動感のあるフォームから、テンポとく球を繰り出す右腕。ストレートと縦の変化球(どうやらカットボールらしい)のコンビネーションが冴えており、6回のマウンドでは坂和・落合から連続三振を奪い3者凡退という最高のスタートを切る。そして直後に回ってきた6回裏の打席では、フルカウントから功刀のストレートを振り抜くと打球はレフトスタンドに飛び込むホームランとなり、自らのバットで貴重な追加点をあげる。

バッティングでも勢いついたかピッチングの方も快調であり、6~8回の3イニングを5奪三振パーフェクトという素晴らしい投球をみせる。ただ9回裏には先頭の4番武藤に2ベースを浴びてしまうと、そこから雨の影響もあってか変化球が浮き出してしまい、落合に四球を与えて、1死1・3塁となった場面で、3番手の佐藤にマウンドを譲ることとなった。佐藤がタイムリーを浴びたために、林に失点2はついてしまった。

エース左腕の井上もどちらかというとしっかりと試合は作るものの、1人で完投というタイプでもなさそうであり、林のようなリリーフ投手の存在が今年の作新学院には必須となってくるだろう。この試合の翌日の決勝戦では、5番セカンドでスタメン出場を果たすなど、この試合ホームランを放った打撃についても期待されているようであり、今後も林の投打に渡る活躍に期待したい。

20210505作新学院 林1
6~8回はパーフェクトリリーフをみせた作新学院の2番手林


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テーマ : 高校野球
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桐光学園✕横浜【春季神奈川大会】

5/3 春季神奈川大会準決勝
桐光学園✕横浜 @横浜スタジアム

試合経過

勝てば関東大会出場が決まる、春季神奈川大会準決勝。この準決勝から会場は横浜スタジアムとなり、桐光学園✕横浜という神奈川を代表する2チームの対決です。桐光学園は146㌔右腕のエース中嶋が順当に登板したのに対して、横浜も148㌔左腕のエース金井を先発のマウンドに送ったが、金井はこれが今大会初登板であった。

その金井だが、立ち上がりコントロールが安定しない。初回から桐光学園の1番寺井に四球を与えてしまうと、続く2番篁にも死球。この間の投球としては、抜けたストレートがキャッチャーの頭上を越えるシーンもあるなど大荒れであった。桐光学園は3番主将の内囿が送って1死2・3塁としたあたりから、金井はスライダー・チェンジアップといった変化球中心の組立に変えたことでやや安定。4番石井には犠牲フライを浴びて、桐光学園に先制を許すものの、5番澁澤はチェンジアップで三振に仕留めて、初回を最少失点で切り抜けた。

金井は2回は2個の三振を奪い3者凡退に仕留めて、これで復活したかと思ったが、3回表には先頭の松江に死球を与えてしまう。桐光学園はここから寺井のヒットと篁の2打席連続となる死球で満塁とすると、金井は3番内囿に対しては1球もストライクが入らずに押し出し四球。横浜は金井をレフトに回し、2番手として山田を投入するも、桐光学園は4番石井が犠牲フライ、5番澁澤がライト線にタイムリー3ベース、さらにはワイルドピッチで澁澤が生還とこの回5点を追加して、6-0とリードを広げる。
20210503桐光学園 澁澤
ライト線に2点タイムリー3ベースを放つ桐光学園の澁澤

桐光学園は4回表にも、3回に続いて先頭打者となった松江がライト前ヒットで出塁すると、バントなどでチャンスを広げて2死2塁とする。続く3番内囿の打球は、レフトフライかと思われたが、レフト→センター方向への強い風で打球がセンター方向に流れて、最終的には横浜のレフト金井とセンター安達がお見合いするような形となってタイムリーヒットとなり、松江が生還して7点目をあげる。
20210503桐光学園 内囿
タイムリーを放った桐光学園の3番主将内囿

桐光学園のエース中嶋は、力のあるストレートを主体とした投球で、スライダー・フォークといった変化球も交えた投球。初回にいきなりジャイアンツジュニアでチームメイトであった安達との対戦で、強烈なピッチャーライナーを好捕すると、3回までは横浜打線を内野安打のみに抑えるという好投をみせる。

ただこのまま黙っていられない横浜打線は4回裏、先頭の玉城が死球で出塁すると、3番岸本がたたきつけた打球はワンバウンドしてファーストの頭を越えて、これが2ベースとなって無死2・3塁のチャンスを作る。4番宮田のショートゴロの間に初得点をあげるも、続く5番金井の打球はセカンド後方へのフライとなってしまう。セカンドがやや後ろ向きにキャッチしたこともあり、3塁ランナーの岸本はこれでタッチアップを狙うも、ホームタッチアウトでゲッツーとなってしまう。
20210503横浜 岸本
叩きつけてファーストの頭上を越える2ベースを放つ横浜の岸本

横浜の2番手の山田は、やっと調子が出てきたのか、投げっぷりのよいフォームから繰り出すストレートとスライダーのコンビネーションで5~7回は桐光学園打線をノーヒット無得点に抑える投球。一方の中嶋も四球などは出すことがなく、横浜打線のヒットを散発に抑え、試合は桐光学園が7-1とリードした状態で膠着し、試合は終盤を迎える。
20210503横浜 山田
横浜の2番手投手の山田

桐光学園は8回表、2死から中嶋が四球で出塁すると、9番松江の放った打球はライトの頭上を越えるタイムリー3ベースとなり、8-1と桐光学園が点差を7(コールドの点差)に広げる。あとがなくなった横浜は8回裏に、笹田・延末と力のある選手を代打で起用するものの、中嶋の前に3者凡退に終わってしまい、ゲームセット。中嶋は8回1失点の完投で、桐光学園が8-1(8回コールド)で横浜に勝利し、決勝進出を決めた。
20210503桐光学園 中嶋
8回1失点で完投勝利をあげた桐光学園のエース中嶋


20210503桐光学園✕横浜
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください


横浜としてはコールド負けというショッキングな結果に終わった。横浜は昨秋も金井が先発のマウンドに上がったものの、左肘の違和感もあってか初回で降板して、序盤に大量失点し、自慢の打線も振るわずにコールド負けしてしまった。今日の試合は、その秋の敗戦と同じ展開だったということも、またショッキングに拍車をかけたことだろう。

チーム全体としてもそうであるが、やはり心配なのはエース金井だ。横浜スタジアムでもこの試合はスピード表示はなかったものの、日本ハムのスピードガンでは140㌔はマークしていたらしく、変化球も悪くはなかった。まさにコントロールだけの問題であり、これが今大会初登板ということによる単なる調整不足であったならいいが、秋から左肘の違和感が長引いていることが原因であるとなると夏も暗雲が立ち込める。今大会の横浜は金井が登板しなくても、この試合でも投げた山田・田高の2人のほかにサードを守っている宮田や左腕の佐竹と投手陣の駒はそろってきている。それでも村田監督としては夏にセンバツ王者の東海大相模を倒すためには、金井の復活は必須と考えており、この試合を託したのだろう。夏には是非とも金井が復活して、横浜と東海大相模が火花を散らすという展開に期待したいものだ。
20210503横浜 金井
夏までの復活に期待したい横浜のエース金井

勝利した桐光学園は、金井の乱調に付け込んで得点を重ねた攻撃陣もさすがであるが、横浜打線を1点に抑えた守備力が光った。エース中嶋は結局終わってみれば、8回4安打1失点という投球。今大会は中嶋→針谷という継投が多かったものの、今大会1という内容の投球でエースらしく、見事に1人で投げ切ってみせた。守備陣もノーエラーの安定ぶりに加えて、セカンドフライでホームを狙ったランナーを刺したり、またセンター松江はことごとく横浜打線のいい当たりをアウトにしたりと中嶋の好投を盛り立てた。今年の神奈川でも、東海大相模に次ぐレベルに安定したチームといえ、出場が決まった関東大会での躍進も大いに期待できる。


Pickup Player
松江一輝 桐光学園3年 外野手
~横浜打線の当たりをことごとくアウトにしたセンター~
打っては攻撃の起点に、試合を決める一打、守備でもことごとく横浜打線の打球をアウトにしたセンター松江の活躍が光った試合であった。

俊足とそれを生かした守備力が武器である松江は桐光学園では1年秋からベンチ入りを果たし、代走などで活躍していた。2年秋からは9番センターとしてレギュラーを獲得した。引き続き今大会も9番センターとして出場している松江であるが、初戦となった2回戦の関東学院戦では2安打4打点、続く3回戦の城山戦、4回戦の相模原弥栄戦でも2安打と3試合連続マルチ安打をマークするなど打撃も好調であった。

この試合でも松江は、3回の先頭打者として迎えた1打席目には死球で出塁し、3回の5得点のビックイニングの起点となった。続く4回にも先頭打者として打席に立つと、ライト前ヒットを放ち出塁すると、7点目のホームを踏んだ。打撃での1番の見せ場は8回表で、2死1塁という場面で打席に立つと、山田のストレートを右方向に運び、これがライトの頭上を越えるタイムリー3ベース。試合は膠着状態にあった打撃に、そこから脱する意味でも貴重な一打であり、これで点差を7に広げた桐光学園はそのままコールド勝ちを収めた。

得意のセンター守備でも、シートノックの段階から素晴らしい送球をみせていた。ただ試合ではその肩力を披露するまでもなく、センターに飛んできた6個の当たりは全てダイレクトキャッチ(センター前ヒットや右中間or左中間へのヒットもなかった)。特に後半戦は横浜打線もさすがに中嶋のボールに合ってきており、センターにもいいライナー性のあたりも飛ぶようになったが、持ち前の走力に加えて、もとの守備位置もいいところにいて、全ての打球を簡単に処理してみせた。センター守備においては、走力・肩力・ポジショニングと全てにおいて、一級品である。

本来の持ち味である守備力に加えて、打撃でも9番打者ながらこれで今大会5試合中4試合でマルチヒットをマーク。関東大会では上位打線への昇格なども期待できるし、攻守に渡って松江の活躍から目が離せないところだ。

20210503桐光学園 松江1

20210503桐光学園 松江2
打っては2安打1打点、センターでも好守を連発した桐光学園の松江


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花咲徳栄✕春日部共栄【春季埼玉大会】

5/1 春季埼玉大会準々決勝
花咲徳栄✕春日部共栄 @上尾市民球場

試合経過

花咲徳栄は松田、春日部共栄は高橋と両エースの先発で始まった試合。1回表、花咲徳栄は1しから2番飛川が内野安打で出塁すると、プロ注目の3番浜岡は四球。2死1・2塁で迎えた5番味谷はレフト前にタイムリーヒットを放って花咲徳栄が先制。ただ春日部共栄は1回裏、2死から3番山口が四球で出塁して、ワイルドピッチで2塁へ進むと、4番石﨑が低めの変化球をうまく捉えてセンター前に運び同点。両チームともに初回は左打ちの強打の捕手のタイムリーで1点ずつを取り合う。
20210501花咲徳栄 味谷
花咲徳栄の先制タイムリーを放つ味谷
20210503春日部共栄 石﨑
難しい低めの球をタイムリーにした春日部共栄の4番石﨑

花咲徳栄は2回表に、ショートエラーと死球で1・2塁とすると、2番飛川にも痛恨の四球を与えてしまい、満塁で3番浜岡を迎えることとなる。それでも春日部共栄のエース高橋は、浜岡をセカンドゴロに打ち取ったと思いきや…セカンドからの送球をファーストがエラーしてしまい、花咲徳栄が2点を勝ち越す。

3回表にも花咲徳栄は、四球と鹿野のヒットで1死1・2塁のチャンスを作ると、8番松田の強烈なレフト前ヒットの打球はレフトのグラブを弾き2者が生還。さらに9番秋山がレフトオーバーの2ベース、1番川腰もセンター前に運び、3者連続タイムリーヒットでこの回に4点を追加し、リードを7-1に広げる。

勢いの止まらない徳栄打線は4回表、味谷のヒットと四球で1・2塁とすると、8番松田が1・2塁間を破るタイムリー。続く9番秋山のセンターへのライナーに対して、春日部共栄のセンターが足を滑らせてしまい(記録は2ベース)、2者が生還すると1番川腰・2番飛川もタイムリーで続いて、この回も5点を追加する。
20210501花咲徳栄 松田2
2打席連続タイムリーとバットでもチームに貢献した花咲徳栄のエース松田

花咲徳栄のエース松田は、力のあるストレートとスライダーを軸に、初回に石﨑に浴びたタイムリーヒット以外は春日部共栄打線にヒットを許さないピッチングで4回1失点。5回は2番手としてサイドスローの堀越が締めて、花咲徳栄が12ー1(5回コールド)で大勝して準決勝進出を決めた。
20210501花咲徳栄 堀越
最終回を締めた花咲徳栄の2番手堀越


20210501花咲徳栄✕春日部共栄
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください


敗れた春日部共栄にしてみれば、いくら相手が花咲徳栄であろうと、この5回コールドは屈辱的であったことだろう。エース左腕の高橋は、スピードがあるタイムではないが、ストレートとスライダーを丁寧に投げる投手で、そんなに大崩れするというタイプではなさそうであった。点差がついてしまった1つの原因は守備にあると思われ、2回には内野の2個のエラーが絡んで、ノーヒットで2点を失って勝ち越しを許してしまったことが痛かった。この日の上尾市民球場は風が強く、外野手がフライを取れずにヒットにしてしまうケースも何回か見られた。夏までに守備は鍛えなおす必要があるだろう。
20210503春日部共栄 高橋
春日部共栄のエース左腕の高橋

というように春日部共栄の守備の乱れはあったものの、それでもどこからでも点のとれる花咲徳栄打線は強力であった。その象徴が下位打線であり、8番松田・9番秋山・1番川腰の3人で3・4回と連続で3者連続タイムリーヒット。8番松田はピッチャーながら180㎝85㎏という体格だけあって打球のスピードは際立っていたし、9番セカンドというポジションながら秋山は185㎝あり南稜戦ではホームランを含む5打点をあげている。本当にどこからでも点のとれる打線で、この試合でノーヒットだったのは徳栄打線でNo1のはずの3番浜岡(警戒されて四球が2個あったこともあり)という意外なこともあった。これで3試合で5回コールド勝ち、計46得点を叩き出しており、花咲徳栄打線の破壊力は抜群である。
20210501花咲徳栄 秋山
身長185㎝の花咲徳栄の9番セカンド秋山


Pickup Player
松田和真 花咲徳栄3年 投手
~投打に活躍した花咲徳栄のエース~
投げては4回1安打1失点、打ってもタイムリー2本と花咲徳栄のエース松田が投打で躍動した。

ファイターズJrのメンバーでもあり、十勝帯広シニアでプレーしており当時から138㌔をマークする本格派右腕として注目されていた。転機となったのはU15日本代表のセレクションであり、代表には選ばれなかったものの、ここで花咲徳栄の関係者の目に止まり、北海道から埼玉の花咲徳栄の進学した。1年夏には142㌔をマークするまでに成長するも、花咲徳栄の厚い選手層もあり、ようやくベンチ入りを果たしたのは2年秋であった。ただ2年秋は本調子でなかったこともあり背番号11で、一部のリリーフ登板にとどまった。それでも180㎝85㎏という体格でポテンシャルは十分であり、この春は背番号1を獲得。南稜戦、叡明戦ではともに先発のマウンドにあがり3回無失点と好投をみせており、この試合でも前日の叡明戦に続いて先発のマウンドに上がった。

松田の魅力は何といっても、力強いストレートであり、上尾市民球場ではスピード表示はなかったので分からないが、140㌔は越えていたと思われる。変化球はおそらくスライダーのみで、このストレートとのコンビネーションでの投球となった。初回には2死から四球を与えてしまいピンチを招くと、4番石﨑にはタイムリーを浴びたものの、これは追い込んでからの低めのボール球のスライダーであり、打った石﨑を褒めるべきものであった。そして2回以降は春日部共栄打線にヒットを許さずに4回まで投げ切った。チームがこの日も大量リードしていたこともあり、5回の攻撃では代打を送られたため、4回1安打1失点3奪三振という結果であった。

打撃面でも8番打者ながら、180㎝85㎏という体格を生かしたパワフルな打撃が目立ち、2打席目には強烈なレフト前ヒットを放ち、この打球はなんとレフトのグラブを弾いた(レフト村田のグラブがとれた)ほどであった。続く第3打席では今度は器用に1・2塁間を抜く2打席連続タイムリーを放ち、3打数2安打3打点という活躍であった。十勝帯広シニアでも4番を打ち、前日の叡明戦でもホームランを放っており、打者としても十分に期待できる選手である。

ストレートは自己最速は144㌔らしいが、松田の体格・フォームを見ているともって出るような気もする。タイプ的には花咲徳栄の先発である清水(中日)に近いところがあり、清水も期待されながら本格的に活躍したのは3年時のみであった。松田も同じように、この春そして夏に、そのポテンシャルを開花させていくことができれば、スカウトも黙っていないレベルになれる投手であろう。

20210501花咲徳栄 松田1
投げては4回1安打1失点の好投をみせた花咲徳栄のエース松田


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埼玉栄✕浦和学院【春季埼玉大会】

5/1 春季埼玉大会準々決勝
埼玉栄✕浦和学院 @上尾市民球場


試合経過

埼玉栄と浦和学院はともにこれまで3試合で1失点という堅守で勝ち上がってきた両チーム。前日からの連戦となる、この準々決勝では、埼玉栄は前日の試合では背番号11の2年生右腕の倉林が完封したためにエース塚本が満を持して登板、対する浦和学院は前日の試合余裕の試合運びで72球しか投げていなかったためにエース宮城が連投でこの試合に臨んだ。

浦和学院は1回裏、先頭の1番吉田匠が俊足を飛ばしてセカンドへの内野安打で出塁し、2番八谷が送ってチャンスメイク。1死1・2塁となってから4番吉田瑞の初球で、吉田匠が完全に盗んで3盗をきめると、これに応えるかのように吉田瑞がセンターに犠牲フライを放って浦和学院が先制する。
20210501浦和学院 吉田瑞
先制点を叩き出した浦和学院の4番吉田瑞

浦和学院は2回裏にも、先頭の6番藤井が粘って四球で出塁すると、高松が送って1死2塁。2塁ランナーの藤井は、投球がワンバンするや素晴らしいスタートを切って3塁を陥れると、続く8番宮城のセカンドゴロでも前進守備にも関わらず好スタートを切ってホームインし、浦和学院が2点目をあげる。ここで2死ランナー無しとなったが、金田・吉田匠の連打で1・2塁と再びチャンスを作ると、2番八谷のサードゴロに対して埼玉栄のサード五関は目の前のランナーにタッチして3アウト目を取ろうとするも、このタッチをかわされてしまい満塁(記録はサードエラー)。ここで3番松嶋はインココースのボールを詰まりながらも引っ張ると、打球はライト頭上を越える走者一掃のタイムリー2ベースとなり浦和学院がリードを5-0と広げる。
20210501浦和学院 松嶋
走者一掃のタイムリー2ベースを放つ浦和学院の3番松嶋

浦和学院は4回裏にも、1死から2番八田がライト前ヒットで出塁すると、ワイルドピッチで2塁へ進み、4番吉田瑞が変化球に泳ぎながらもうまく3塁線を破るタイムリー2ベースを放ち、6点目をあげる。埼玉栄のエース塚本は、力のあるストレートを非常にコントロールよく投げこみ、スライダー・チェンジアップといった変化球も投げる本格派右腕であった。ただ特に左バッターのアウトコースに決まるストレートは絶妙であったが、浦和学院打線はこれに簡単に三振しなかったのも大きく、4回までで6失点。この回でマウンドを降りて、レフトに回ることとなってしまう。
20210501埼玉栄 塚本
埼玉栄のエース塚本

一方の浦和学院のエース宮城は初回から安定したピッチングを披露。フォームに本当にブレがなく、投じるストレートにはキレがあり、コースに決まる。スライダー・チェンジアップといった変化球も交えながら、小気味いいピッチングを展開して、4回まで埼玉栄打線を1安打無失点に抑える。埼玉栄は5回には、5番塚本・6番高橋に連打が飛び出して、この試合初めて得点圏にランナーを進める。無死1・2塁ということでバントもあり得る場面であったが、6点差というスコアもあり、強硬策に出たものの7番神作の打球はセカンドゴロ併殺となってしまい、宮城の前に得点をあげることができない。
20210501浦和学院 宮城
埼玉栄打線を無得点に抑える浦和学院のエース宮城

埼玉栄は5回裏から2番手として、前日に完封勝利をあげている2年生右腕の倉林が登板。倉林は緩急をつけた投球で、5・6回とピンチを背負いながらも、浦和学院打線に追加点を与えない粘りの投球をみせる。ただ1点入ればコールドとなってしまう7回裏、浦和学院は先頭の藤井が四球で出塁すると、続く高松の(併殺かと思われた)強烈なセカンドゴロを上田が取れずに(記録はヒット)に無死1・3塁と絶体絶命のピンチを迎える。ただここでも倉林が粘りをみせて、8番宮城をキャッチャーごろ、9番金田をピッチャーゴロに抑えて3塁ランナーの生還を許さない。ただ1番吉田にはこの試合3安打目となるライトオーバーのヒットを浴びてしまいジーエンド。浦和学院が7-0(7回コールド)で勝利し、準決勝進出を決めた。


20210501埼玉栄✕浦和学院
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください


浦和学院でこの試合で際立ったのは、そつのない攻撃だ。埼玉栄のエース塚本は非常にコントロールのいい投手であったが、際どい球はしっかりと見送る、カットして粘るということができており、1・2回とともに追い込まれてから粘った末に勝ち取った四球が得点につながっている。走塁面では、初回の吉田の3盗は大きかったし、各ランナーが投球がワンバンになった際に素晴らしいスタートを見せており、次の塁を奪うのが印象的であった。今年は部内でコロナの集団感染があり、6週間も練習できない日々が続いたとのことだが、非常にしっかりとしたチームに仕上がってきていると感じた。

投手陣では結局エース宮城が7回完封勝利で、これで今大会4試合全てに先発して計24イニング無失点という活躍ぶり。ちょうど同じく左腕で先輩の小島(ロッテ)を彷彿とさせるような雰囲気も持っている。1年秋には背番号1をつけていた146㌔右腕の三奈木は、ずっとライトで待機のまま終わったのは少し残念であるが、守備面でもノーエラーであり、こちらもチームとしての完成度は高い。
20210501浦和学院 三奈木
この試合ではライトでの出場となった浦和学院の146㌔右腕の三奈木

逆に敗れてしまった埼玉栄は、エラーが失点に絡んでしまうなど、チームの完成度としてはまだまだであった。ただ今大会2完封の活躍をみせた倉林、キャッチャーの花輪、4番五関に加え、前の試合ではクリーンアップを打っていた高橋・神作と2年生でチームの中心となっている選手が多く、まだまだ伸びしろが多そうであり、夏が非常に楽しみなチームである。
20210501埼玉栄 倉林
今大会2完封の活躍をみせた埼玉栄の2年生右腕倉林


Pickup Player
吉田匠吾 浦和学院3年 ショート
~先制点を演出し、サヨナラ打も放つ猛打賞の活躍~
浦和学院のリードオフの吉田匠は、先制のホームを踏み、最後はサヨナラ打も放つ猛打賞の活躍で打線を牽引した。

2015年の東北楽天ジュニアでは主将を務め、いわきボーイズでも主力として活躍し、鶴岡一人記念大会東日本ブロックや東日本報知オールスター東北選抜のメンバーにも名を連ねるなど中学時代から実績十分であった吉田匠は、浦和学院に進学すると1年夏よりベンチ入りを果たし、1年秋には1番セカンドとしてレギュラーに定着する。まさに走攻守揃った内野手であり、173㎝ながらも内田(埼玉栄)からホームランを放つなどパンチ力のある打撃もみせた。2年秋からは1番ショートを務め、今大会ではここまで3試合全てでヒットを放っており、前日の大宮東戦ではリリーフのマウンドにあがる活躍をみせていた。

この試合でも1番ショートで出場した吉田匠は、第1打席では完全に打ち取られるものの、持ち前の俊足でセカンドゴロを内野安打にして出塁。送りバントで2塁へ進んだのちに、4番吉田瑞の初球に相手バッテリーのモーションを完全に盗んで見事に3盗を決めてみせた。吉田瑞が犠牲フライを放って、先制のホームを踏んだので、この3盗は非常に大きなものであった。第2打席でも初球を綺麗にセンター返しして、松嶋の勝者一掃のタイムリー2ベースにつなげて2得点目。3・4打席目は打ち取られてしまったものの、2死2・3塁という場面で迎えた5打席目にはライトオーバーの当たりを放ち、浦和学院にサヨナラコールドをもたらせた。

守備でも7回表には、センターに抜けようかという当たりを好捕すると、回転してから持ち前の強肩で素晴らしいスローイングをみせて観衆を沸かせた。浦和学院は津田(Honda)・諏訪(日本通運)・中前(中央大)と近年素晴らしいショートストップを輩出しているが、それらの選手と比べても走攻守で遜色ないレベルの選手であり、今後の活躍が楽しみである。

20210501浦和学院 吉田瑞2

20210501浦和学院 吉田瑞1
打っては3安打、走っては貴重な3盗、守備でも好プレーをみせた浦和学院のショート吉田匠



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