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センバツ出場校を勝手にランク付け(2022)

金曜日にセンバツ出場校が発表になったので、今年も独断と偏見で出場校のランク付けをさせてもらいます。

A:優勝候補筆頭
B:上位進出レベル
C1・2回戦レベル
D:1回戦突破できたら嬉しい
E:1回戦突破できたら奇跡

センバツ2022ランク付け.

今年のセンバツで優勝候補筆頭といえるのは大阪桐蔭で、近畿大会・神宮大会では圧勝の連続で秋の日本一に輝いた。松尾・丸山・海老根のクリーンアップを中心に、どこからでも点のとれる強力打線に加えて、投手陣では1年生左腕の前田が台頭して、全く危なげのない投球でチームに安定感をもたらせたのは大きかった。Aランクにはもう1チーム京都国際をあげさせてもらったが、その上のランクを作ろうかと思ったくらい、ずば抜けた存在であり、懸念材料は神宮大会で優勝したチームは、2001年の報徳学園(エースは元ロッテの大谷)以来センバツで優勝できていないというジンクスくらいであろうか?
20211121大阪桐蔭 前田
大阪桐蔭に抜群の安定感をもたらせた1年生左腕の前田

その大阪桐蔭に次ぐ存在として注目したいのが京都国際。夏の甲子園でベスト4に輝いたチームから、森下・平野の左右2枚看板を中心に、1番ショート武田、サードから捕手に転向して主将も務める辻井あら、レギュラーメンバーの半分以上が残っているのが強みだ。特に森下は近畿大会においては履正社から完封勝利をあげるなど投打において圧倒的な存在感をみせており、スカウトとしては1番の注目投手であろう。
20211023京都国際  森下1
投手陣の中ではスカウト注目度No1であろう京都国際の森下

今年はAランクは2校のみと少ない(昨年は6校)。理由としては、いわゆる超高校級のエースを擁するといった絶対的な投手力をもったチームが少ないことにある。ただその中でも山梨学院は榎谷、木更津総合は越井、浦和学院は宮城・金田と関東勢の3チームは投手陣が安定しており、さらに攻撃面も含めて総合力が高いので、このAランク2チームに次ぐ存在といえる。さらに神宮大会で準優勝の広陵、4強入りを果たした九州国際大付も、大阪桐蔭には完敗を喫したものの、投打にタレントが揃っており、上位進出が有力だ。花巻東も1年生ながらすでに高校通算50発以上を誇る、今大会No1スラッガーの佐々木を擁しており、打線は強力そのもの、甲子園常連の北信越2校(敦賀気比・星稜)も実力は十分であり、優勝争いに絡んできそうだ。
20211030山梨学院 榎谷
関東大会準Vの立役者となった山梨学院のエース榎谷


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センバツ出場校大予想2022

センバツの出場校選考が明日ということで、今年もセンバツ出場を予想してみます。

◆北海道(1枠):クラーク記念国際
ここは1枠なので順当に、秋の北海道大会を制したクラーク記念国際で決まり

◆東北(2枠):花巻東、聖光学院
準決勝・決勝ともにスコア的には大差はなかったので、東北大会優勝の花巻東、準優勝の聖光学院で順当に決まり。

◆関東(6枠):明秀日立、山梨学院、木更津総合、浦和学院、国学院久我山、二松学舎大付
関東4強の明秀日立、山梨学院、木更津総合、浦和学院、と東京優勝の国学院久我山は確定。残り1枠を関東8強の中で準々決勝のスコアや地力で上回る東海大相模と、東京準Vの二松学舎大付が争う形となるが、東京決勝で9回2死までリードを保つなど国学院久我山の同等の実力のある二松学舎大付が選ばれると予想→詳しい考察はコチラ

◆北信越(2枠):敦賀気比、星稜
北信越大会で優勝を果たした敦賀気比と、準優勝を果たした星稜が順当に選ばれると予想。

◆東海(2枠):日大三島、聖隷クリストファー
東海大会は優勝;日大三島、準優勝:聖隷クリストファーとともに静岡勢となったが、他にこの2チームを脅かすような成績を残したチームもおらず、順当にこの2チームが選ばれると予想。

◆近畿(6枠)+神宮枠1:大阪桐蔭、和歌山東、天理、金光大阪、京都国際、近江、東洋大姫路
近畿大会ベスト4の大阪桐蔭、和歌山東、天理、金光大阪、はまず決定。残りの3枠をベスト8の4チームが争うこととなるが、その中でも京都国際、近江、東洋大姫路の3チームが有力と思われる。→詳しい考察はコチラ

◆中国・四国(5枠):広陵、広島商、高知、鳴門、明徳義塾
中国大会優勝・準優勝の広陵と広島商、四国大会優勝・準優勝の高知と鳴門の4校は確定。中国3番目はベスト4の岡山学芸館と倉敷工がともに甲乙つけがたい状態であるが、四国大会の準決勝で2-3と接戦を演じた四国3校目の明徳義塾の方が分があると予想。

◆九州(4枠):九州国際大付、大島、長崎日大、有田工
九州大会ベスト4の4チームが順当に選出されると予想。

◆21世紀枠(3枠);県立太田、倉吉総合産、大分舞鶴
これに関しては、もはや何となくです


以上です。
明日のセンバツ選考が楽しみですね。


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センバツ近畿の7枠はどのチームか?

センバツの出場校考察。今回は近畿編です。

近畿のセンバツ出場枠は6でしたが、大阪桐蔭が明治神宮大会で優勝したことにより、神宮枠が増えて7枠となった。近畿大会の4強である大阪桐蔭・和歌山東・天理・金光大阪の4校はセンバツが当確となっており、残りの3枠をベスト8の市和歌山・東洋大姫路・近江・京都国際の4チームで争うことなる。5チーム目以降の選考には、近畿大会準決勝のスコアが大きく影響してくるが、昨年の準々決勝4試合はコールドなどもなく、上記の4チームの中で大きな差はない状態だ。

市和歌山は、エース米田がMax148㌔のストレートに多彩な変化球を兼ね揃え、昨年のエース小園(DeNAドラ1)に続く、プロ注目の右腕である。和歌山大会では智弁和歌山が準決勝で敗れたこともあり、優勝を果たしているのはセンバツ選考にとってプラスである。その一方和歌山2位であった和歌山東が近畿大会準Vでセンバツと確実にしていること、さらに準々決勝では米田が天理に打ちこまれて完敗しており、その天理が次戦で大阪桐蔭にコールド負けしていることはマイナスである。
20211023市和歌山 米田
プロ注目の市和歌山のエース米田

東洋大姫路は準々決勝では0-5と完封敗けをしており、準々決勝のスコアでいえば1番悪い。ただその相手は大阪桐蔭であり、準決勝・決勝をコールドに相当するスコアで快勝し、神宮大会も制したことを踏まえると、この0-5というスコアはかなり大健闘したといえる。その立役者はエース森であり、球威・コントロール・変化球・スタミナ・経験と全てを兼ねそろえている右腕は智弁学園から完封勝利をあげており、東洋大姫路のディフェンス面での能力の高さの象徴となっている。兵庫3位という要素はマイナスだが、他の兵庫のチームは1回戦で敗退している。この春で勇退する藤田監督の最後の花道としても、センバツ出場を果したいとことだ。
20210923東洋大姫路 森
東洋大姫路のエース森

近江は昨夏甲子園4強の立役者である山田が4番エース主将とまさにチームの大黒柱を担う予定であった。ただその山田が右肘の疲労骨折で離脱し、滋賀大会の準決勝から何とか外野手としては復帰を果たすも、この秋は登板は無し。チームはその影響を受けて近畿大会の初戦では10失点、準々決勝でも6点のリードをひっくり返されるなど、投手陣が課題となった。準々決勝のスコアでいえば6-7と僅差であったが、このようなチームとしての安定感に欠けるようなスコアはセンバツ選考では印象が悪い。ただこれもセンバツで山田が投げられることを仮定すれば問題はなく、この仮定がセンバツ選考にどれほど反映されるかがキーとなる。
20211024近江 山田
秋は外野での出場にとどまった山田の投手復帰に期待

京都国際も同じく昨夏甲子園4強のチームから、森下・平野の左右2枚看板に加え、1番ショートの武田、サードからキャッチ-に転向して主将も務める辻井など多くのレギュラーメンバーが残る。近畿大会では森下が履正社から完封勝利をあげ、準々決勝でも5回無失点リリーフに加え、打ってもホームランを放つなど二刀流としての実力を遺憾なく発揮した。準々決勝では和歌山東にまさかの苦杯を喫したものの、2-3とスコアとしても僅差であり、戦力面でも充実しているために、センバツ選考ではかなり優位なものと思われる。
20211023京都国際  森下1
京都国際の左のエース兼主軸の森下

この4チームを比較した際に、実績・実力面から京都国際がまず確実、ついで山田の復帰が考慮されて近江が2番手を射止め、最後は東洋大姫路と市和歌山の比較となると思われる。東洋大姫路は準々決勝の相手が大阪桐蔭であったという点が考慮される一方、市和歌山は準々決勝ではスコア以上に完敗。さらに地域性という意味でも、京都国際(京都)・近江(滋賀)・東洋大姫路(兵庫)はそれぞれの県で唯一の代表となるのに対して、市和歌山は和歌山東に次ぐ2校目という点も不利。よって最後の枠は東洋大姫路が有力。

よってセンバツの近畿代表は
・大阪桐蔭
・和歌山東
・天理
・金光大阪
・京都国際
・近江
・東洋大姫路
の7校になると予想させてもらう。




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センバツ関東6枠目の行方は?

もうセンバツの選考日まで1週間を切ってきたので、今年も予想をしてきたいと思います。
今回は関東6枠目についての考察です。

関東のセンバツ出場校は基本的には、関東大会の成績から4校を選び、東京大会の成績から1校を選びます。昨秋の関東大会4強の明秀日立・山梨学院・浦和学院・木更津総合、さらに東京大会を制した国学院久我山がこれに該当して、センバツは当確。そして最後の1校は関東大会の成績から選んだ5校目と、東京大会の成績から選んだ2校目を比較により選ばれるのだが、直接の対戦はおろか、同じ大会に参加しているチームどうしの比較でないので、毎年焦点となります。

関東大会からの5校目は8強の健大高崎・桐生第一・東海大相模・白鴎大足利の4強が争うわけですが、準々決勝のスコアをみると、
健大高崎4-11明秀日立
桐生第一0-5浦和学院
東海大相模1-4木更津総合
白鷗大足利0-9山梨学院
ということで、点差と完封敗けを喫してないという点から東海大相模がかなり有利。さらに激戦区の神奈川大会を制すなど戦力も充実しており、攻撃面では昨年のセンバツ優勝の戦力にもあった現主将の百瀬、4番を打つ求らに加えて、3番ショートの座を射止めた新2年生の百崎も攻守にレベルが高く充実しており、全体的選手層の厚さも全国屈指。投手陣は数はいるものの、昨年の石田ような絶対的エースがいないのは悩みだが、そこさえ改善されればセンバツを制覇した昨年のチームと同等レベルの戦力といえる。実績と実力面から関東大会からの5校目は東海大相模でほぼ決まりとなります。
20211102東海大相模 百瀬
昨年は5番打者としてセンバツを制し、今年は1番主将として東海大相模を牽引する百瀬

東京大会の決勝は国学院久我山が9回2死から逆転サヨナラ勝ちを収めるという大激戦であったので、準優勝の二松学舎大付が東京2校目となることも確実。上記のスコアだけに限らず、今年も二松学舎大付らしくエースには好左腕の布施がおり、ディフェンス面は非常に安定していて、東京大会では1試合平均で失点は2ほどと、センバツに出場するにふさわしい実力をもっている。
20211107二松学舎大付 布施
二松学舎大付のエース兼主将の布施


つまり関東6枠目は、東海大相模と二松学舎大付の比較となる。

単純なチームとしての実力、センバツ連覇という高野連からの期待という意味では東海大相模に有利である。ただここ最近は4年連続で6枠目は関東大会の5校目となっているという経緯もあり、「そろそろ東京が選ばれるのでは?」とささやかれいる。さらに東海大相模は昨年も関東大会8強から6校目に滑り込んでセンバツ出場を果たしているという点もマイナスだ。実力というのは、曖昧な選考基準であり、上述の通り二松学舎大付も戦力は充実しているので(東海大相模ほどではないが)、これが加味されるかも怪しいところである。

以前関東大会の準々決勝でコールド負けした横浜が6校目として選ばれたように、センバツ選考員の思いが(この時はエース及川の存在が大きかった)出場を後押しすることもある。今回も「センバツ連覇」をさせたい選考員の後押しはあると予想され、これがどれだけ効いてくるかが焦点となる。ただ通常の選考であれば、東京がしばらく選ばれていないという背景から二松学舎大付が有利であり、個人的にも関東6校目は二松学舎大付と予想したい。

ただ今年は関東6枠目に関しては、どちらに転んでもおかしくはないので、選考日を楽しみに待ちたいところだ。


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日立製作所✕東邦ガス【都市対抗野球大会】

12/4 都市対抗野球大会2回戦
日立製作所(日立市)✕東邦ガス(名古屋市)

試合経過

都市対抗2回戦の、日立製作所×東邦ガスの試合。日立製作所は今大会初登板となる補強選手であるSUBARUの左腕阿部が、東邦ガスはエース辻本が1回戦に続いての先発のマウンドに上がった。

1回表、日立製作所は負傷した豊田(阪神ドラフト6位)の代わりに1番に入った野中がセカンドへの内野安打で出塁。すると2番諸積の初球に野中ぎすかさず盗塁を決めて、諸積が続く2球目でしっかりとバントを決め、あっという間に1死3塁のチャンスを作る。普段はフォークを始めとした変化球の多い辻本であるが、この立ち上がりはMAX143㌔をマークしたストレート多めで押すピッチングで、4番森下からストレート3球で三振を奪い2死。ただ5番田中には三遊間を破られてしまい、日立製作所が初回に先制点を上げる。

日立製作所の先発の阿部は初回から圧巻の投球をみせる。ストレートはMax146㌔であり、130㌔後半の2シームやスライダー、そしてなんといってもチェンジアップが素晴らしかった。いきなり1番大木を2球で追い込むと、外角に落ちるチェンジアップで空振り三振。このチェンジアップはストレートと同じように思いっきり腕を振り、130㌔前後とスピードがありながらしっかりと沈んでいき、阿部の最大の武器となっていた。虎谷・比嘉の亜細亜大コンビからも三振を奪い、最高のスタートを切った阿部は2回も3者三振の投球をみせて、3回も先頭バッターの高垣から三振を奪って、これで7者連続三振という大会記録タイをマークした。
20211204日立製作所 阿部
大会タイ記録となる7者連続三振をマークした阿部

記録更新がかかった8番木村の打席であったが、木村は初球を打ってセカンドゴロで更新ならず。さらに9番火氷見はスライダーをセンター前に弾き返して、パーフェクト投球も阻止した。それでも阿部は三振を奪い続け、6回まで結局許したランナーは氷見のみで、11奪三振を奪うという素晴らしい投球をみせた。

ただ東邦ガスのエース辻本も2回以降は素晴らしいピッチング。ストレートの多かった初回とは打って変わって、2回以降は得意のフォークを中心として、カットボールなど変化球が多めの本来の投球を披露。2回以降は許したヒットは大塚の1本のみと、阿部ほどの派手さはないものの、こといらも素晴らしい投球を披露して、試合は1-0と日立製作所がリードしたまま終盤を迎える。
20211204東邦ガス 辻本
2回以降素晴らしい投球をみせた東邦ガスのエース辻本

何としても辻本を援護したい東邦ガス打線は7回裏、先頭の虎谷がチーム2本目となるヒットで出塁し、3番比嘉が送って、この試合で初めて得点圏にランナーを進まる。4番若林に死球を与えてしまったところで、日立製作所は阿部→青野に投手を交代。青野は代打水本に四球を与えて満塁とされてしまうも、最後は7番高垣からインローのストレートで見逃し三振を奪って、このピンチを防ぐ。
20211204日立製作所 青野
ピンチを凌いだ日立製作所2番手の青野

ただ東邦ガスは8回裏にも、1死から氷見→代打小林に連打が飛び出して1・2塁のチャンスを作る。2死となったところで日立製作所はマウンドに抑えの田川(元ヤクルト)を送るものの、3番比嘉は三遊間を抜いて、2塁から氷見が生還して、東邦ガスがついに1-1の同点に追いついた。
20211204東邦ガス 比嘉

同点タイムリーを放った比嘉

同点に追いついてもらった辻本は9回表はクリーンアップから始める日立製作所の攻撃を3者三振に仕留める。あとはサヨナラ勝ちするだけという東邦ガスは、柴田・木村のヒットで1・3塁のチャンスを作るも、ここは田川が踏ん張り、試合は1-1で9回終了。10回からは1死満塁スタートのタイブレークに突入する。

東邦ガスは辻本が2試合連続で先発し、この試合も9回を投げ切ったこともあり、10回からは2番手として松本(広島ドラフト5位、Honda鈴鹿からの補強)を投入する。松本はMax146㌔のストレートを強気に投げこみ、3番大塚をアウトコースのストレートで空振り三振、4番森下はインコースのストレートで見逃し三振と、1死満塁のタイブレークにおいて最高の結果を出して見せる。

これで1点取ればサヨナラという10回裏の東邦ガスの攻撃は、4番若林からを選択。若林は田川の力のある球で追い込まれるも。そこから4球ファールで粘ると、最後は田川のスライダーがアウトコースに外れてしまい、サヨナラ押し出し。東邦ガスが逆転勝利をあげて、8強進出を決めた。
20211204東邦ガス サヨナラ
サヨナラ四球を選んだ若林のもとに集まる東邦ガスナイン


20211204日立製作所✕東邦ガス
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください


いきなり試合開始から7者連続三振という大会タイ記録をマークし、6回1/3を2安打11奪三振という投球をみせた阿部の投球は圧巻であった。阿部は東洋大では同期に、甲斐野(ソフトバンク)・上茶谷(DeNA)・梅津(中日)・藤井(楽天)という投手陣がおり、リーグ戦での登板は通算1試合のみであったが、その能力の高さは評判となっており、SUBARUに入社すると、いきなりスポニチ大会で新人賞を受賞。ただ1年目の都市対抗予選で肘を痛めると、トミー・ジョン手術を受けて長期離脱。今年やっと復帰して、SUBARUのエースとして頭角を現すと、この都市対抗でも日立製作所の補強選手に選ばれてた。実績が少なかったが、この試合の投球で目をつけたスカウトも多いだろうし、来年は社会人4年目であるが、上記の4人に続く、東洋大同世代5人目の投手指名の可能性も出てきたといえる内容であった。

ただ阿部の投球が凄すぎただけに、そこで日立打線としては2回以降に追加点が奪えなかったことが、逆に試合の流れを東邦ガスに渡してしまうことになったような気もする。東邦ガスとしては7回に阿部が降板したことで、そこから3イニング連続でチャンスを作るなど、もはや同点さらに逆転は必然の流れというほど勢いづいてしまった。素晴らしすぎる投球も、試合の流れ試合では諸刃の剣にもなり得るということを感じた試合であった。


Pickup Player
松本竜也 東邦ガス(Honda鈴鹿からの補強) 投手
~タイブレークで魅せたこれ以上ない投球~
10回からマウンドに上がった松本は、1死満塁で始まるタイブレークにおいて、連続三振という最高の結果を出してみせた。

智弁学園のときから大型右腕として注目されていた松本は、1年秋からベンチ入りを果たすも、2年春のセンバツ優勝時にはエース村上(阪神)が1人で投げ切ったこともあり登板はなく、2年夏の甲子園でも同様に登板はなかった。2年秋からエースとなると、近畿大会の(翌春にセンバツを制する)大阪桐蔭戦では146㌔をマークして11奪三振を奪って完投するも惜敗。3年春のセンバツでは、初戦で熊本工の山口(広島)との投げ合いを制して3安打12奪三振完封勝利をあげている。3年夏はリリーフエースとして登板するも、ライバル天理に敗れて4季連続での甲子園出場はならなかった。

高卒でHonda鈴鹿に入社すると、1年目から日本選手権の準々決勝の三菱重工名古屋戦では先発マウンドに上がるも2回KO。その後もポテンシャルの高さは評価されつつも、なかなかチームの投手陣の中心とはなれずにいた。しかし4年目を迎える今年は投球に安定感が増してきて、リリーフとしてその力を発揮できるようになると、ドラフト会議では広島から5位指名を受け、Honda鈴鹿は都市対抗予選敗退となってしまったが、東邦ガスの補強選手として、この都市対抗に臨んでいた。

初戦の三菱重工East戦でも6回途中から3回1/3を無失点リリーフをみせていた松本は、この2回戦では1-1で向けた延長10回、1死満塁スタートのタイブレークが始めるイニングからマウンドに上がった。打順は選択できる場面とあって、日立製作所の3番大塚からという場面であったが、抜群のコントロールで外角を中心にストレートを投げ込むと、最後は146㌔の外角のストレートで空振り三振。続く4番森下に対しても、4球連続外角のストレートで追い込むと、最後はインコースのストレートで見逃し三振。本来はカットボールなどの変化球も操る右腕であるが、この試合では投じた10球全てストレートで、2者連続三振というタイブレークにおけるこの上ない結果を残してみせ、その裏のサヨナラ勝ちにつなげた。

松本は体格もよく、ストレートの質もいいので、非常に期待されていた投手であったが、試合ではどこかその力を発揮できていないところもあった。ただ今年の松本は、コントロールも抜群で、強心臓のリリーフとして見事に大成したといえる。この試合のようなピッチングができれば、広島でも十分に即戦力のリリーバーとしてやれることだろう。

20211204東邦ガス 松本
タイブレークで2者連続三振という最高の結果を残した松本


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2022年の社会人ドラフト候補選手を勝手にランク付け(1月)

今年も1発目はドラフト候補を勝手にランク付け。
まずは高校生編です。

Sランク:ドラフト1位筆頭
Aランク:ドラフト上位候補
Bランク:志望届出せば指名確実
Cランク:ドラフト境界線

☆は今年ドラフト解禁となる選手


~Sランク~
河野佳(大阪ガス)投☆

~Aランク~
益田武尚(東京ガス)投☆
関根智輝(ENEOS)投☆
吉村貢司郎(東芝)投

~Bランク~
鈴木大貴(TDK)投
竹本祐瑛(JR東日本東北)投☆
阿部博光(SUBARU)投
林明良(エイジェック)投☆
片山皓心(Honda)投☆
上出拓真(NTT東日本)投☆
多田裕作(NTT東日本)投☆
加藤三範(ENEOS)投☆
中山遥斗(三菱重工East)内☆
渕上佳輝(トヨタ自動車)投
長谷部銀次(トヨタ自動車)投☆
船迫大雅(西濃運輸)投
三井健右(大阪ガス)外☆

~Cランク~
齋田海斗(TDK)外☆
原田泰成(日立製作所)投
山本龍之介(SUBARU)投
有村大誠(Honda)投☆
米倉貫太(Honda)投
高野脩汰(日本通運)投☆
前田敬太(日本通運)投
添田真海(日本通運)内
山田啓太(JFE東日本)投☆
林桂大(JFE東日本)投
平山快(JFE東日本)内
関龍摩(JFE東日本)外☆
山本晃希(かずさマジック)投
河浦圭佑(JR東日本)投
菅田大介(JR東日本)内外
向山基生(NTT東日本)外
高橋佑樹(東京ガス)投
加藤雅樹(東京ガス)外
草海光貴(セガサミー)投
北川智也(セガサミー)内
中川智裕(セガサミー)内
小孫竜二(鷺宮製作所)投
瀧澤虎太郎(ENEOS)外☆
大場樹也(東芝)内☆
和田佳大(トヨタ自動車)内
林優樹(西濃運輸)投☆
住谷湧也(西濃運輸)外☆
八木玲於(Honda鈴鹿)投
小川晃太朗(Honda鈴鹿)外☆
吉位翔伍(東海Rex)内☆
福永裕基(日本新薬)内
児玉亮涼(大阪ガス)内☆
立松由宇(日本生命)捕☆
吉川貴大(NTT西日本)投☆
平良竜哉(NTT西日本)内☆
藤井健平(NTT西日本)外
拾尾昌哉(三菱重工West)捕☆
山本凌(四国銀行)投
古寺宏輝(Honda熊本)内
山本卓弥(Honda熊本)外

20211205東京ガス 益田
都市対抗では153㌔をマーク好投を見せた益田(東京ガス)

20210701東芝 吉村
都市対抗には補強選手として出場し株をあげた吉村(東芝)

20210629ENEOS 関根
ルーキーながらENEOSのエース格として活躍する関根


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2022年の大学生ドラフト候補を勝手にランク付け(1月)

今年も1発目はドラフト候補を勝手にランク付け。
今回は大学生編です。

Sランク:ドラフト1位筆頭
Aランク:ドラフト上位候補
Bランク:志望届出せば指名確実
Cランク:ドラフト境界線


~Sランク~
矢澤宏太(日体大)投外
山田健太(立教大)内

~Aランク~
加藤泰靖(上武大)投
蛭間拓哉(早稲田大)外

~Bランク~
金村尚真(富士大)投
曽谷龍平(白鴎大)投
増居翔太(慶応大)投
生井惇己(慶応大)投
中川卓也(早稲田大)内
森下翔太(中央大)外
福山優希(駒澤大)投
羽田野温生(東洋大)投
青山美夏人(亜細亜大)投
奈良間大己(立正大)内
菊地吏玖(専修大)投
澤井廉(中京大)外
野口泰司(名城大)捕
石伊雄太(近大工学部)捕
渡辺翔太(九州産業大)投


~Cランク~
伊藤茉央(東農大北海道オホーツク)投
有本雄大(東北福祉大)投
坂根佑真(東北福祉大)投
杉澤龍(東北福祉大)外
上村嶺(上武大)投
小山忍(上武大)捕
板川佳矢(国際武道大)投
原田桂吾(国際武道大)投
橋本達弥(慶応大)投
萩尾匡也(慶応大)外
村松開人(明治大)内
齋藤大輝(法政大)内
荘司康誠(立教大)投
宮海士(立教大)投
宮﨑仁斗(立教大)外
道原慧(立教大)外
松岡泰希(東京大)捕
田中幹也(亜細亜大)内
北村恵吾(中央大)内
林琢真(駒澤大)内
杉本幸基(日本大)投
今里凌(専修大)内
西表大夢(東農大)外
齋藤礼二(東海大)投
小松勇輝(東海大)内
光本将吾(帝京大)外
谷井一郎(明星大)投
吉田賢吾(桐蔭横浜大)捕
神野竜速(神奈川大)投
川合勇気(神奈川大)投
土井克也(神奈川大)捕
岡田将宗(神奈川工科大)内
立石健(福井工業大)投
大石晨慈(近畿大)投
久保玲司(近畿大)投
定本拓真(関西大)投
水口創太(京都大)投
山口直哉(京都産業大)投
伊原陸人(大阪商業大)投
才木海翔(大阪経済大)投
木村光(佛教大)投
村上幸人(福岡大)投
仲地礼亜(沖縄大)投


20210515日体大 矢澤3
二刀流としての指名も期待される矢澤(日体大)

20210516立教大 山田
大阪桐蔭時代には甲子園の春夏連覇も達成した大型内野手の山田(立教大)

20211103上武大 加藤
先発も抑えもこなせてMax153㌔を誇る豪腕加藤(上武大)

20210410早稲田大 蛭間
パンチ力と勝負強い打撃をはじめとして走攻守揃う蛭間(早稲田大)


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2022年の高校生ドラフト候補を勝手にランク付け(1月)

今年も1発目はドラフト候補を勝手にランク付け。
まずは高校生編です。

Sランク:ドラフト1位筆頭
Aランク:ドラフト上位候補
Bランク:志望届出せば指名確実
Cランク:ドラフト境界線


~Sランク~

~Aランク~
田中晴也(日本文理)投
浅野翔吾(高松商)外

~Bランク~
門別啓人(東海大札幌)投
三塚琉生(桐生第一)外
越井颯一郎(木更津総合)投
内藤鵬(日本航空石川)内
山田陽翔(近江)投外
森下瑠大(京都国際)投
米田天翼(市和歌山)投
松尾汐恩(大阪桐蔭)捕
海老根優大(大阪桐蔭)外
楠本晴紀(神戸国際大付)投
大野稼頭央(大島)投


~Cランク~
唐川侑大(東海大札幌)捕
田代旭(花巻東)捕
齋藤響介(盛岡中央)投
田村朋輝(酒田南)投
バルザー・ブライアン(常総学院)投
岡田啓吾(前橋育英)内
北村流音(桐生第一)投
山田隼(木更津総合)外
布施東海(二松学舎大付)投
佐藤大空(修徳)外
鈴木泰成(東海大菅生)投
小池祐吏(東海大菅生)内
求航太郎(東海大相模)投外
針谷隼和(桐光学園)投
山口凱矢(桐蔭学園)投
前嶋藍(横浜隼人)捕
猪ノ口絢太(東海大甲府)外
岩田悠聖(山梨学院)外
栗原英豊(松商学園)投
マーガード真偉輝(星稜)投
上加世田頼希(敦賀気比)投内
吉田優飛(静岡)投
三浦心空(東邦)投内
小西彩翔(県岐阜商)投
平野順大(京都国際)投
武田侑大(京都国際)内
戸井零士(天理)内
川原嗣貴(大阪桐蔭)投
別所孝亮(大阪桐蔭)投
塩路柊季(智弁和歌山)投
武元一輝(智弁和歌山)投外
渡部海(智弁和歌山)捕
森山陽一朗(広陵)投
内海優太(広陵)外
森山暁生(阿南南)投
吉村優聖歩(明徳義塾)投
山下恭吾(福岡大大濠)内
野田海人(九州国際大付)捕
黒田義信(九州国際大付)外
江口飛翔(大分)捕
村上廉太(九州学院)内
長友稜太(宮崎商業)投

20211017日本文理 田中1
Max148㌔を誇る185㎝の大型右腕の田中(日本文理)

20210926大阪桐蔭 松尾2
まだ捕手転向から1年ほどだが、大阪桐蔭の扇の要となっている松尾(大阪桐蔭)

20211024近江 山田
秋はひじ痛で登板はなかったものの、投打でドラフト候補として注目される山田(近江)

20211103木更津総合 越井1
秋の関東大会では東海大相模から1失点完投勝利をあげるなど活躍した越井(木更津総合)



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