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TDK×富士大【東北地区社会人・大学野球対抗戦】

東北地区社会人・大学野球対抗戦
TDK ✕ 富士大 @仙台市民球場

試合経過

大学野球のシーズン開幕前に、各地では社会人チームVS大学野球チームの対抗戦が開催されている。東北の地でも、3リーグの上位2チームと、東北を代表する社会人企業チームを招いて対抗戦が行われており、その中でも2日目に行われたTDK×富士大の試合は、TDKが高卒4年目の左腕の佐藤開、富士大が昨秋チーム最多の3勝をあげた吉山の先発で試合が始まった。

先攻のTDKは1回表、先頭の1番北畠がライト前ヒットで出塁し、牽制暴投で2塁へ、バントで3塁へ進んでいきなり1死3塁のチャンスを作る。ここで迎えた富士大を卒業してTDKに入社したばかりのルーキー山田の打球は、不規則な回転でライト前にポトリと落ちるヒットとなりTDKが先制する。さらに2回にも1死2・3塁のチャンスを作ると、9番伊藤がタイムリーを放ち2点目をあげる。
20220403RDK 山田
古巣相手に先制タイムリーを放った山田

TDKは3回表にも、三河・山形の連打から2死2・3塁のチャンスを作ると、7番の高卒ルーキー高橋がセンター前にタイムリー。続く4回にも、先頭打者の8番奥村がこの対抗戦4試合目にして初となるホームランをレフトスタンドに叩きこみ、TDKは1~4回までそれぞれ1点ずつをあがる。
20220403RDK 奥村
レフトスタンドにホームランを放つ奥村

ただ逆にいえば、富士大の先発吉山は、決していい投球ではなかったものの、スライダーやチェンジアップなどの駆使した丁寧な投球で、得点を許した後のピンチを切り抜け、それぞれ最少失点に抑える粘りの投球をみせたといえる。ただ一方の富士大打線はというと、TDKの先発の佐藤開の前に4回までノーヒットと完全に抑えられてしまう。
20220403富士大 吉山
粘りの投球で各回を最少失点で切り抜けた富士大の先発吉山

しかし5回裏、富士大は先頭の馬場がチーム初ヒットとなるピッチャー強襲安打を放つと、7番山澤もショート内野安打で続き、8番鈴木貴がレフトオーバーの2点タイムリーといきなりの3連打で初得点。なおも無死2・3塁という絶好のチャンスであったが、ここでギアをあげたのは佐藤開の前に3者凡退。富士大は6回にも無死1・2塁のチャンスを作るも、またピンチの場面でギアを入れ換えた佐藤開の前にそこから3者凡退となってしまう。
20220403富士大 鈴木貴
富士大の初得点となるタイムリー2ベースを放った鈴木貴

富士大は6回から2番手で登板した中岡が3回無失点、最終回に登板した東條が1回無失点とTDK打線に追加点を与えなかった。ただ打線は7回からTDKの2番手として登板した阿部の前に抑えられてしまい、反撃ならず…TDKが4-2で勝利し、社会人チームの面目を保った。
20220403RDK  阿部
終盤3イニングを無失点に抑えた阿部


20220403TDK×富士大
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください


TDKは飯野を除けば、全員が3年目以内という若いメンバーのスタメンであったが、出場していない他のメンバーは深江・青木くらいであり、若手が多いもののかなりベストに近いという布陣であった。そんな若いチームの中でも、1番若いのが大学1年生と同じ年の高卒ルーキーの高橋である。秋田商ではエースを務め、背番号11というのが物語るように登録は投手であるが、前日の青森大戦に続いてセカンドとしてフル出場。打ってはいずれも得点に絡む2安打を放ち、守備でも軽快な動きをみせており、TDKのセカンドとしても遜色はなかった。若手が多いながらも、現在2年連続で都市対抗に出場しているチームに、さらに若い力が加わって楽しみな限りである。
20220403RDK 高橋
セカンドとして出場し2安打を放ったTDKの高卒ルーキー高橋

富士大は、エース金村・主将の山城というプロ注目の2人はいないという、飛車角落ち状態ではあったものの、社会人チーム相手に見せ場は5回裏の攻撃のみで完敗。そんな中で1人目立ったのは、TDKが企画した4回のうち3回の盗塁を刺した捕手の坂本だ。体格的には小柄な部類に入る坂本だが、その分動きは素早く、送球の動作も速い。高校時代は投手として140㌔もマークした強肩で、高橋・北畠・齋田とTDKの俊足3人を見事に刺してみせた。昨年までは佐藤(鷺宮製作所)が正捕手として君臨していたが、佐藤の卒業した現在はチームに経験のある捕手はおらず、まさに横一線のスタートとなったがいいアピールにはなったはずだ。ただ打ってはノーヒットで最終回に坂本の代打として登場したのは、博多工では佐藤の1個下で正捕手の座を受け継いだ1年生の成田景。最後は三振を喫したものの力強いスイングは魅力であり、坂本としては後輩の存在にも気を抜けないところだ。
20220403富士大 坂本
盗塁を3個刺して正捕手の座獲得に向けて大きくアピールした坂本


Pickup Player
佐藤開陸 TDK
~小木田の穴を埋める先発候補に名乗り~
TDKの先発の佐藤開は、6回1失点の好投をみせ、小木田が抜けた先発の座に名乗りをあげた。

佐藤開は身長165㎝と小柄な左腕であるが、能代松陽では2年秋にエースとして秋田大会を制すると、東北大会では初戦で八戸学院光星から1失点完投勝利をあげると、続く準々決勝では黒沢尻工から完封勝利(8回コールド)をあげる活躍をみせ一躍その名を轟かせる。ただ準決勝では聖光学院にコールド敗けしセンバツ出場とはならなかった。ちなみにこの試合の相手である富士大の4番須田は、この時の聖光学院の5番打者である。3年夏の秋田大会も準決勝で、エース曽根(白鴎大)、4番山口(ロッテ)の明桜に敗れ、甲子園出場はならなかった。高卒でTDKに入社すると、2年目にはリリーフで都市対抗のマウンドにあがり、145㌔をマーク。昨年は都市対抗での登板はなかったものの、JABA大会では先発も務めるなどして登板機会を増やし、今年は社会人4年目を迎えていた。

この試合で先発のマウンドに上がった佐藤開は、序盤から快心の投球をみせる。左腕らしく時よりシュートするようなストレートは威力があり、これとスライダー・チェンジアップを軸にした投球をみせ、3回には麦谷、4回には川村と富士大の主力から3球三振を奪うなどして、4回まで出したランナーは四球の2人のみとノーヒットピッチングをみせる。5回にはいきなり3連打を浴びてしまい1点を失うも、なおも無死2・3塁というピンチではギアをあげると、そこから3人を打ち取ってランナーを釘付けにして追加点を許さなかった。続く6回にも無死1・2塁のピンチを招くも、自らのフィールディングでバントを3塁で刺すと、最後は代打の山岡から三振を奪ってピンチを脱出。結局6回をなげて4安打6奪三振1失点という好投をみせ、マウンドを降りた。

TDKは昨年のエース小木田がオリックスに入団し、ダブルエースであった鈴木に次ぐ先発投手が空席の状態。前日の試合で好投したルーキー権田に加え、この佐藤開がそこに名乗りをあげた形となる。佐藤開がその座を射止めることができれば、まだ高卒4年目の左腕ということで、ドラフトへの道も開けてくることだろう。

20220403RDK 佐藤開
6回1失点の好投をみせたTDKの先発佐藤開


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星稜×天理【選抜高校野球大会】

3/22 選抜高校野球大会1回戦
星稜×天理 @阪神甲子園球場

試合経過

センバツの1回戦で屈指の名門対決となった星稜×天理。星稜はマーガード、天理は南澤と両エースが先発のマウンドに上がった。

星稜は3回表、この回先頭の5番角谷がレフト線への2ベースを放って出塁すると、6番荒木が送り、好調の7番津澤が犠牲フライを放って先制する。ただ以降は6回にも1死3塁を作るもスクイズ失敗に終わるなど、星稜は7回までに5回も得点圏にランナーを進めるも、得点を奪えたのはこの3回のみ。
20220322星稜 角谷
先制点の起点となる2ベースを放った角谷

天理のエース南澤は、身長188㎝のサイド気味のフォームから繰り出すストレートはMax138㌔をマークし、これとスライダーとのコンビネーションの投球。足をゆったりあげるなどして打者のタイミングもズラしながら、丁寧にボールを投げこんでいき、上記のようにピンチを招きながらも粘りのピッチングで星稜打線に追加点を許さなかった。
20220322天理 南澤
粘りの投球で星稜打線に追加点を許さなかった天理のエース南澤

一方星稜の先発のマーガードは、Max139㌔のストレートに加えて、右打者であればカットボール、左打者であれば2シームを有効に使い、スライダー・フォークなども交えて天理打線を翻弄。なんと7回までに1安打8奪三振無失点という投球内容で、天理にとってはかなりホームベースが遠いという状況であった。

そんな星稜が1-0とリードしたまま進んだ試合が動いたのは8回であった。8回表に星稜は1死から2番垣淵の打球がファーストのエラーとなり、1死2塁とチャンスを作ると、3番齊賀がインローのスライダーをうまくすくいあげ、打球はレフトの頭上を越えるタイムリー2ベース。星稜が喉から手が出るほど欲しかった追加点をあげて、2-0とリードを広げる。
20220322星稜 齊賀
貴重な追加点となるタイムリーを放った齊賀

ただ天理もその裏、エラー後にファーストの守備に就いた原が四球を選らんで出塁すると、続く8番南澤のバントはキャッチャー前に転がり、これを星稜のキャッチャー佐々木が2塁へ送球するも、これがハーフバウンドとなってショートが捕れず、その間に天理は一気に2・3塁のチャンスを作る。すると9番重舛は間髪入れず、初球を右中間に運ぶ2ベースを放ち、苦しんでいた天理があっという間に同点に追いつく。星稜からしてみれば、逆転のピンチという場面で好投のマーガード→武内に投手をスイッチする。武内は期待に応えて2死を捕るものの、3番戸井を申告敬遠した後の4番内藤ストライクが入らずに、満塁とピンチを背負ってしまう。5番大城に対しても3ボールになるなどドキドキの展開であったが、最後はチェンジアップで同点に仕留めて同点止まり。9回は両チーム無得点で、試合は2-2で延長線へ突入する。
20220322天理 重舛
同点タイムリーを放った重舛

10回表、星稜はこの回先頭の武内がレフト前ヒットを放つと、これをレフトが後逸してしまい、いきなり無死3塁と勝ち越しのチャンスを作る。1番永井の打球は前進守備のセカンド正面のライナーとなるも、2番垣淵は粘った末にセンターに犠牲フライを放ち、星稜が勝ち越しに成功する。
20220322星稜 垣淵
勝ち越しの犠牲フライを放つ垣淵

その裏の天理は1死から1番藤森が内野安打で出塁すると、盗塁を決めて2死2塁のチャンスを作る。8回裏と同じ場面であったが、星稜バッテリーは今度は戸井との勝負を選択するものの、戸井は際どいボールを見極めて四球。ただ4番内藤に対してはスライダー2球で追い込み、あと1球となるものの、3球続けたスライダーを内藤がレフト前に運び、天理が土壇場で同点に追いつく。ただなおもサヨナラのチャンスで5番大城は凡退で、試合は3-3で11回へと突入する。
20220322天理 内藤
土壇場で同点タイムリ―を放った内藤

11回表、星稜は1死から代打の松田が左中間への2ベースを放つと、続く7番津澤も1・2塁間を破り、1死2・3塁というチャンスで8番主将の佐々木を決める。ここで林監督はスクイズを決行するも、投手前のバントは南澤が見事なグラブトスでホームアウトにしてみせる。これで2死1・3塁となったところで、星稜は1塁ランナー佐々木がわざと挟まれるという奇策に出ると、飛び出した3塁ランナーを刺そうと天理ファーストの原が3塁へ投じた送球は大暴投となってしまい、3塁ランナーの津澤はもちろんのこと、1塁ランナーの佐々木までもが一気にホームインして、星稜が5-3と勝ち越しに成功する。

これであとは守れば勝ちという星稜であったが、11回表の得点のあとに武内が利き手である右肘に死球をうけた影響もあってか…その裏に制球が定まらず連続四死球。天理は8番南澤が送って、1死2・3塁とチャンスを作って9番重舛を迎えると、武内にはここでも3球連続ボールとなってしまうも、そこから何とか立て直して最後はフルカウントから重舛を三振に仕留めて2死。ここで武内は2塁へ牽制を投げるもこれが暴投とって1点差に迫られると、1番藤森にはまたもや四球を与えてしまう。ただ最後は代打大川を何とかピッチャーフライに打ち取ってゲームセット。延長戦にもつれ込んだ強豪対決は、星稜が5-4で勝利した。


20220322星稜×天理
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください


延長戦までにもつれた大接戦であるが、試合展開としては星稜が先行し、天理が追いつくという展開で、内容をみえても星稜が主導権を握っていた試合といえる。その原動力となったのが、天理打線をわずか4安打に抑えた投手陣であろう。中でも先発したエースのマーガードの投球は、カットボールや2シームといったストレート系の変化球が冴えわたっており、打たせるだけでなく三振も多く奪えており、7回までで8奪三振。185㎝90㎏という高校生離れした体格で、お父さんはアメリカ人というハーフで、見た目もスチュアートJr(ソフトバンク)似とあった見た目は外国人投手のようであるが、上記のカットボールや2シームを使いこなすあたりも、日本の高校生ではなかなかおらずにまさに外国人投手のようであった。体格からいえばMax141㌔というストレートは物足りず、この冬も球速アップを目指していたらしいが、この試合でもストレートは139㌔止まり。ただその投球術は素晴らしいものがあり、スカウトの評価としては上がったのではないだろうか?
20220322星稜 マーガード
カットボール・2シームを使った見事な投球をみせたマーガード

対する天理は対照的に打線が元気がなかった。天理打線の中心といえば、ともにプロ注目の3番戸井と4番内藤の2人である。ただこの2人はそれぞれ敬遠も含む2四球と警戒されており、その中でも戸井は右中間に2ベース、内藤は10回裏2死から土壇場で同点タイムリーを放っており、ともに3打数1安打と決して悪い内容ではなかった。ただこの2人のあとに再三チャンスで回ってきた5番大城に1本が出なかったなど、その他の打者が星稜投手陣に完全に抑え込まれてしまい、打線の全体的な底上げが夏にも全国で戦う上では必要となってくることだろう。
20220322天理 戸井
天理打線の2枚看板のうちの1人戸井


Pickup Player
武内涼太 星稜2年 投手
~終盤はまさに武内劇場~
8回のピンチから星稜の2番手としてマウンドに上がった武内は、甲子園のファンに大きなインパクトを残した。

武内は久留米東ボーイズでバッテリーを組んでいた近藤(今大会も背番号12の控え捕手としてベンチ入り)とともに、九州から石川の星稜に入学。Max142㌔を誇る本格派右腕は、1年春からベンチ入りを果たし、1年秋の秋の北信越大会では東海大諏訪戦と敦賀気比戦に先発するなど、現在のチームではエースのマーガードに次ぐ2番手投手となっている。

この試合でも8回裏にマーガードが同点タイムリーを浴び、なおも無死2塁という逆転のピンチで、林監督は武内をマウンドに送った。武内はまず藤森をレフトフライに打ち取ると、2番永井に対してはスライダーとチェンジアップで変化球3球三振。ここで3番戸井を申告敬遠したはいいものの、4番内藤にも四球を与えてしまい満塁とピンチを広げてしまう。それでも最後は5番大城を三振に仕留めて、逆転のピンチを切り抜ける。すると勢いに乗り。9回も山村・原から2者連続三振を奪い3者凡退に抑えた。

この流れが打撃にも影響したのか、10回の先頭打者として打席に立つとレフトへヒットを放ち、この武内のヒットから星稜は勝ち越しに成功する。あとは抑えるだけであったが、10回裏には藤森に内野安打で出塁を許すと、2死1・2塁で4番内藤をスライダー2っ球で追い込んで、あと1球というところまで追い詰めるも、3球続けたスライダーをレフト前に運ばれ同点に追いつかれてしまう。

それでも11回表に味方が2点を勝ち越してくれるも、11回表に打席で右肘に受けた死球の影響もあるのか、ストライクが入らずに7球連続ボールでいきなり無死1・2塁とされ、送りバントで1死2・3塁と1打同点のピンチを背負ってしまう。ここで9番重舛に対しても3球連続ボールとなるも、そこからカットボールを4球連続で何とか立て直して空振りの三振。1番藤森を迎えたところで、2塁ランナーを刺そうと牽制を投げるもこれが暴投となり、1点差に迫られ2死3塁という場面を迎える。さらに藤森にも四球を与えるも、最後は代打大川をピッチャーフライに打ち取って、色々あった武内劇場に幕を閉じてチームに勝利をもたらせた。

あと1球から同点に追いつかれたり、いきなりストライクが入らなくなったり、何ともドタバタした武内のピッチングであったが、結果からだけ見れば4回2安打1失点6奪三振と見事に天理打線を抑えており、まともに打たれたヒットは、内藤の同点打だけであった。武内は当初140㌔を超える本格派右腕と聞いていたが、変化球が本当に素晴らしかった。130㌔前後のカットボール、大きく曲がるスライダー、落差もあるチェンジアップは全て空振りの取れる球であり、決まりさえすれば天理打線でもどうしようもない状態であった。

「奥川2世」と呼ばれている武内は、フォームも奥川に似ていて、上記の変化球に140㌔をマークしたストレートも含めて、持っているものはボールは奥川に匹敵するレベルにある。ただコントロールよく、投球の波という面では奥川に遠く及ばない。今のままでも十分に来年のドラフト候補といえるが、この課題を解決できれば、まさに奥川レベルの競合ドラ1レベルの投手になれることだろう。

20220322星稜 武内
バタバタした投球であったが4回1失点で、その能力の高さを見せつけた武内


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本気でU18日本代表の1次候補を選んでみる

センバツが終わって、U18W杯高校日本代表1次候補なるものが発表されました。
U18高校日本代表1次候補

2019年には春先に1次候補のメンバーを集めて合宿なども行い、そこで佐々木朗希が163㌔をマークしたことは有名ですが、コロナの影響もあって、それ以来そんな合宿も開催はされず…。実際に9月に開催されるU18ワールドカップの代表は、夏の選手権大会の内容も考慮されるので、現段階での1次候補というものには、何の意味があるのかは分からない。その選考方法も謎であり、全員がセンバツに出場した選手であった。本当に候補となる実力者たちを選ぶのであれば、センバツに出場できなかったチームにも実力者がいるのは明確であり、まさに形だけというものだ。

そこで今回は、個人的に現段階でベストと思われる1次候補の選手を勝手に選んでみました。
人数は発表された29人とほぼ同じの30人で、センバツに出場しなかった選手はもちろんのこと、この選手がいれば便利というユーティリティ性なども選考の対象にしています。


【投手】
門別啓人(東海大札幌)
宮城誇南(浦和学院)
越井颯一郎(木更津総合)
田中晴也(日本文理)
マーガード・真偉輝・キアン(星稜)
山田陽翔(近江)
森下瑠大(京都国際)
川原嗣貴(大阪桐蔭)
前田悠伍(大阪桐蔭)※2年生
米田天翼(市和歌山)
冨田遼弥(鳴門)
吉村優聖歩(明徳義塾)

【捕手】
田代旭(花巻東)
高山維月(浦和学院)
松尾汐恩(大阪桐蔭)
野田海人(九州国際大付)

【内野手】
佐々木麟太郎(花巻東)※2年生
金田優太(浦和学院)
百崎蒼生(東海大相模)※2年生
丸山一喜(大阪桐蔭)
星子天真(大阪桐蔭)
伊藤櫂人(大阪桐蔭)
山里宝(神戸国際大付)
高橋友(高知)


【外野手】
三塚琉生(桐生第一)
山田隼(木更津総合)
海老根優大(大阪桐蔭)
内海優太(広陵)
浅野翔吾(高松商)
黒田義信(九州国際大付)


投手は山田(近江)・前田(大阪桐蔭)・森下(京都国際)の3人が先発の中心になると思われ、カットボールを巧みに操るマーガード(星稜)や川原(大阪桐蔭)も同様に先発として面白いし、越井(木更津総合)・冨田(鳴門)も当然候補に入ってくる。抑えには馬力のある田中(日本文理)や米田(市和歌山)を起用したい。甲子園外では田中のほかに、サウスポーでも数少ないパワータイプの門別(東海大札幌)、独特なサイドスロー吉村(明徳義塾)を選出して、バラエティーに富ませてみた。
20211017日本文理 田中1
田中(日本文理)

捕手は松尾(大阪桐蔭)が中心となることが間違いない。ただセンバツでは結果は残せなかったものの、田代(花巻東)・野田(九州国際大付)もこの世代屈指の強肩強打の捕手であり、場合によっては松尾を昨年まで守っていた内野で起用するオプションもある。高山(浦和学院)は投手も含めて全ポジション守れる器用さがあり、人数が絞られる代表では使い勝手がよく、また捕手経験は少ない分、夏までの成長が楽しみだ。
20220324大阪桐蔭 松尾
松尾(大阪桐蔭)

内野手は最近の日本代表では本職ファーストの選手は使い勝手が悪く選出されない傾向にある(実際に1次候補にも0人)が、それでも有り余る打力のある佐々木(花巻東)と丸山(大阪桐蔭)の2人を選出。ショートはセンバツでもスケールアップした活躍をみせた金田(浦和学院)が中心となるが、これに急成長をみせている2年生の百崎(東海大相模)が挑む形になる。抜群のリーダーシップで大阪桐蔭を束ねている星子には、チームの主将も期待したい。サードは伊藤(大阪桐蔭)が基本線だが、ショートの選手が回る可能性もある、山里は守備力が一級品でショートだけでなく、セカンドとしての起用も可能で、高橋(高知)もどこでも内野が守れるので、こういう選手は本番には欲しいところだ。
20211103東海大相模 百崎
百崎(東海大相模)

外野手は今年はかなりレベルが高く、全選手がパンチ力・走力・肩力を兼ね備えており、全ての選手が1番打者としても4番打者としても起用できそうなくらいだ。本当に熾烈な争いであり、DHもこの中から起用されうだろう。中でもチームの4番として期待したいのが浅野(高松商)であり、この世代屈指の右のスラッガーでありながら、左打ちにも挑戦しており楽しみで、また内野での起用も可能だ。海老根(大阪桐蔭)はU15日本代表でも4番の経験があり、身体能力が高く、猛者が集う中でもセンターの第1候補である。
20220324大阪桐蔭 海老根


以上です。
個人の勝手な妄想ですので、悪しからず…。


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2022年のセンバツのベストナインを勝手に選んでみる

大阪桐蔭の圧勝で終わった2022年の選抜高校野球大会。
そんな大会のベストナインを個人的に選んでみました。
などドラフト候補だとかそんなことは関係なく、大会中の活躍のみを基準として選んでおります。


ピッチャー
前田悠伍 大阪桐蔭2年

準々決勝の市和歌山戦では6回1安打無失点12奪三振、決勝の近江戦では7回2安打1失点(自責点0)11奪三振と完成度の高い投球で打者を圧倒した。2年生ながらその実力は今の高校野球界でも抜きんでているといえ、登板のなかった2試合でも前田が控えているということが大阪桐蔭にとっては大きな強みだっと思う。
20211123大阪桐蔭 前田
※写真は神宮大会の時のものです


キャッチャー
松尾汐恩 大阪桐蔭3年

準々決勝までは当たりがなかったものの、準決勝の国学院久我山戦では2ランホームランを含む4安打、決勝の近江戦でも山田から夏に続いてホームランを放つなど大一番での強さが目立った。捕手としても投手陣を好リードし、4試合で失点はわずか6であった。
20220324大阪桐蔭 松尾


ファースト
丸山一喜 大阪桐蔭3年

パワーだけでなく柔らかさがあってアベレージも残せる大阪桐蔭の4番打者は、大会タイ記録となる8打席連続ヒットをマークするんど、4試合全てでマルチヒットをマークして、大会通じて打率は.600。準々決勝以降は全試合で3打点以上をマークし、打点11も今大会トップでの数字である。
20220324大阪桐蔭 丸山


セカンド
星子天真 大阪桐蔭3年

準々決勝の市和歌山戦では3ランホームランを放ち、初戦の鳴門戦では2ベース2本を放った後に、8回の第4打席では貴重な追加点となるスクイズを決めるなど、なんでもできる大阪桐蔭の主将は、そのキャプテンシーでもチームを優勝に導いた。
20220324大阪桐蔭 星子


サード
中瀬樹 近江3年

打順を3番に上げた2回戦の聖光学院戦では4打数4安打2打点と固め打ちをみせ、準決勝の浦和学院戦では、さすが元2番と言わんばかりに貴重な同点スクイズを決めた。サード守備でもライナーにダイビングキャッチし、好走塁で得点をもぎ取るなど走攻守に渡る活躍が光った。
20220320近江 中瀬


ショート
金田優太 浦和学院3年

もともと細身の選手であったが冬の間にパワーをつけたようで、和歌山東戦ではライトスタンドにホームランを放ち、他にも2ベースを4本もマーク。和歌山東戦以外の3試合では猛打賞の活躍をみせ、打率.674で今大会の首位打者に輝いた。投手でも143㌔をマークする強肩もあり、安定したショート守備も目立った。
20220324浦和学院 金田


外野
谷口勇人 大阪桐蔭3年
決勝の近江戦では、先制のタイム―ヒットに加えて、史上3人目となる決勝戦での満塁ホームランを放った。このほかにも初戦の鳴門戦でも貴重な先制タイムリーを放つなど、4試合全てでマルチ安打をマークして大会の打率は.600。
20220324大阪桐蔭 谷口


海老根優大 大阪桐蔭3年
初戦の鳴門戦ではタイムリーを放ち、その俊足で2ベースにしてみせると、準々決勝の市和歌山戦では2ランホームランを含む3安打、決勝の近江戦でも3ランホームランを放つなど、5番打者として4試合全てで打点をあげる活躍をみせた。俊足を武器にセンターでも、投手陣を助けた。
20220324大阪桐蔭 海老根


黒田義信 九州国際大付3年
九州国際大付のリードオフマンは、2回戦の広陵戦では逆転の2点タイムリーに、ライドオーバーのタイムリー3ベースを放つなど4安打4打点(チームの全得点)の活躍。浦和学院戦でもマルチ安打をマークするなど気を吐き、俊足強肩を生かしたセンター守備でもチームの中心として活躍した。
20220324九州国際大付 黒田



他に惜しくもベストナインには選べませんでしたが候補に上がった選手たちです。
投手:川原(大阪桐蔭)、山田(近江)、宮城(浦和学院)、米田(市和歌山)、古川(金光大阪)、マーガード(星稜)
捕手:大橋(近江)、高山(浦和学院)。岸本(金光大阪)
一塁:岡崎(近江)、鍋倉(浦和学院)、佐倉(九州国際大付)
二塁:津田(近江)
三塁:伊藤(大阪桐蔭)、角谷(星稜)
遊撃:鈴木(大阪桐蔭)、下川邊(国学院久我山)
外野:清谷(近江)、伊丹(浦和学院)、木津(国学院久我山)、寺田(市和歌山)

以上です。異論は認めます。


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高校野球~社会人野球までアマチュア野球なら何でも好きです

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