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2022年の大学野球のベストナインを選んでみる

社会人野球が年間のベストナインを発表したのをみて、何で大学野球はないのだろう?と思ったので…
個人的に勝手に選んでみました。

ピッチャー
青山美夏人 亜細亜大4年(横浜隼人)

亜細亜大のエースとして、春は6勝0敗、防御率1.40という成績を残し、最多勝・最優秀防御率・MVPとタイトルを総なめ。全日本大学野球選手権では近大戦で8回途中無失点、決勝でも上武大から1失点完投勝利をあげて、チームを春の日本一に導いた。ハーレムベースボールウィークでも大学日本代表のエースとして、オランダ戦ではあと1死でノーノーという快投をみせた。秋は本調子ではなかったものの防御率1.76の好投をみせ、ドラフト会議では西武から4位指名を受けた。
20221025亜細亜大 青山

キャッチャー
進藤勇也 上武大3年(筑陽学園)

全日本大学野球選手権ではチームを準優勝に導き、敢闘賞を受賞。大学日本代表でも3年生ながら正捕手を務めた。秋のリーグ戦では3年生ながら主将を務め、大所帯の上武大をまとめあげ、全勝でリーグ制覇。多彩な投手陣を好リードし、4番打者として15打点をあげる活躍で、春秋連続でベストナインを獲得。最終学年を迎える来年は、近年でも大学球界最高レベルの捕手として、さらなる注目が集まる。
20220611上武大 進藤

ファースト
廣瀬隆太 慶応大3年(慶応)

やや粗々しさは残るものの身体能力は高く、長打力・打球速度は大学球界でもトップクラスの右のスラッガーは、春のリーグ戦では打率.277・4本塁打・12打点でベストナイン(二塁)を獲得し、ハーレムベースボールウィークの大学日本代表でも選出された。秋も打率は.254と下がったものの、3本塁打をマークしてベストナイン(一塁)を獲得。来年はあと10本に迫った東京六大学野球連盟のホームラン記録へのチャレンジにも期待。
20220514慶応大 廣瀬

セカンド
山田健太 立教大4年(大阪桐蔭)

大学球界屈指の内野手として注目された今年は、春のリーグ戦では.310の高打率をマーク。大学日本代表の主将も務め、ハーレムベースボールではファーストのレギュラーとして主に上位打線を担った。秋のリーグ戦は打率こそ停滞したものの、2ホーマーをマークするなど、1年春から立教大の中軸として活躍し、現役トップの東京六大学通算85安打をマーク。ただ上位指名が期待されたドラフト会議ではまさかの指名漏れで、来年からは日本生命に入社し、2年後のプロ入りを目指す。
20220514立教大 山田

サード
上田希由翔 明治大3年(愛産大三河)

明治大の4番打者として、春は打率.368で15打点でベストナイン(一塁)、秋は打率.298で10打点でベストナイン(三塁)という1年を通して安定した打撃をみせ、春秋とリーグ制覇に貢献。大学日本代表でも4番を務めることもあり、秋は神宮大会を制して日本一にも輝いた。来年はチームの主将にも就任し、世代を代表する左の強打者として、プロからも注目される。
20221120明治大 上田

ショート
宗山塁 明治大2年(広陵)

メジャーリーガーのようなショート守備も魅力の、明大のヒットメーカーは春のリーグ戦では打率.429・3本塁打・13打点の活躍をみせ首位打者を獲得。2年生ながらハーレムベースボールウィークの大学日本代表でも正ショートを務めた。秋のリーグ戦でも打率.354・4本塁打・15打点と萩尾さえいなければ三冠王も視野に入る活躍で、春に続いてのリーグ制覇、ベストナインを獲得。神宮大会でもホームランを放ち、秋の日本一に貢献した。
20221120明治大 宗山

外野
萩尾匡也 慶応大4年(文徳)
慶応大の4番を務めた右の強打者は、春のリーグ戦では打率.339・5ホーマー・17打点で2冠(本塁打王と打点王)と獲得し、ハーレムベースボールウィークの大学日本代表にも選出。秋には明大との首位攻防戦で9回に同点3ランを放つなど奮闘し、チームとしてはあと1歩のところで優勝を逃してしまったものの、個人としては打率.400・4ホーマー・17打点で春の成績を上回る三冠王を獲得。これだけの成績を残せば、ドラフト会議で巨人から2位指名を受けたも納得である。
20220514慶応大 萩尾

渡部聖弥 大阪商業大2年(広陵)
2年生ながら大商大が誇る関西六大学野球連盟屈指の強打者は、春のリーグ戦では打率.394をマークして首位打者を獲得。秋のリーグ戦では、連盟新記録となる5本塁打を放ち、打点13もマークし2冠王。打率も春を上回る.447をマーク(2位)したので、三冠王でないのが不思議という数字であった。春の全日本大学野球選手権では打率.333、4強に進出した秋も神宮大会でも打率.429をマークするなど全国大会でも活躍した。
20221031大商大 渡部

杉澤龍 東北福祉大4年(東北)
春には驚異の打率.550、4ホーマー、14打点という成績で仙台六大学野球連目の三冠王に輝き、チームを優勝に導いてMVPも獲得。大学日本代表にも選出され、ハーレムベースボールウィークでも主にセンターのレギュラーとして活躍した。秋のリーグ戦では打率こそ下がったものの、3ホーマー12打点という活躍をみせ、4季連続となるベストナインを受賞。ドラフト会議ではオリックスから4位指名をうけた。
20201031東北福祉大 杉澤


以上です。異論は認めます。


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来年のU18日本代表を選んでみる

高校野球は2023年世代に入り、秋のシーズンを終えた。まだまだ時間は短く、本領を発揮できていない選手、さらには来年伸びてくる選手もいるだろうが、一通りは見れたとという状況だ。高野連は来年の4月には、U18日本代表候補選手強化合宿」を4年ぶりに実施すると発表もしている。そんなわけで今回は、あくまで秋の実力・結果をもとにではあるが、個人的にU18日本代表の18人(来年はアジア選手権なのでメンバーは18人)を選んでみた。


【投手】
高橋煌稀(仙台育英)
仁田陽翔(仙台育英)
平野大地(専大松戸)
日當直喜(東海大菅生)
杉山遥希(横浜)
宮國凌空(東邦)
前田悠伍(大阪桐蔭)

【捕手】
南川幸輝(大阪桐蔭)
堀柊那(報徳学園)
寺地隆成(明徳義塾)

【内野手】
佐々木麟太郎(花巻東)
山田脩也(仙台育英)
緒方漣(横浜)
森澤拓海(履正社)
真鍋慧(広陵)

【外野手】
青山達史(智弁和歌山)
山田太成(大阪桐蔭)
西稜太(履正社)


投手はなんといっても、完成度の高さでいえば近年では間違いなくNo1といえる前田が中心となることだろう。左のエース前田に対して、右のエースとして期待したいのは平野。秋はコンディション不良やケガがあったものの、それでも今世代秋では最速の149㌔をマークしてチームを関東準Vに導いた右腕は末恐ろしい。リリーフには、継投には慣れており、かつ球威のある仙台育英の高橋・仁田の2人を推したい。日當・杉山・宮國に関しては安定感のある投球ができるので、先発・リリーフに状況に応じて起用したい。たまたまですが結果的に投手陣は全員が、来年のセンバツで見れる可能性のある面子になっています。
20221118大阪桐蔭 前田
エースは早くも前田で決まりだろう

正捕手はセカンドを送球1.7秒を叩き出した強肩で、スピード感があり今世代でNo1との呼び声高い捕手の堀を推したい。ただ大阪桐蔭で4番捕手を務め、さらにエース前田と日頃からバッテリーを組んでいる南川も捨てがたい。寺地はこの秋から捕手を務めているが、夏まで守っていたサードの主軸として起用しつつ、いざとなった時の第3捕手としたい。
20221030報徳学園 堀
世代No1捕手との呼び声高い堀

U18日本代表では内野手は、走力と守備力のある二遊間タイプの選手が多く選出される傾向にあるが、今年はスラッガー年となっている。冬の時点で清宮の高校通算本塁打記録が更新間近となっている佐々木、さらには広陵のボンズと言われる真鍋の2人はともにポジションがファーストの左のスラッガーであるが、選ばないわけにはいかないだろう。ショートは実力・経験ともに豊富な緒方・山田の争いとなり、2人が右打ちなので、左バッターの二遊間として森澤も加えて、この3人でセカンド・ショートをこなす想定だ。
20221119広陵 真鍋
例え佐々木と被ろうと真鍋も外せない

外野はレフトに俊足が武器で秋は打力も見せつけた山田、センターには走攻守に強さがあり外野手としてはドラフト候補No1の西、ライトにはこのチーム唯一の右のスラッガーの青山を起用したい。人数の都合上で、外野の控えを選出できていないために、本番では真鍋や南川などの急造外野手にも期待したい。
20221030履正社 西
世代No1外野手との呼び声高い西


ちなみに他にも候補に上がったものの、人数の都合上で選べなかった選手は以下になります
【投手】 新岡(クラーク)、ハップス(東北)、木村(霞ヶ浦)、東松(享栄)、山田(大垣日大)、坂井(滝川二)
【捕手】 尾方(仙台育英)、鈴木(常葉菊川)
【内野手】熊谷(花巻東)高中(聖光学院)、田上(日大藤沢)、横田(近江)、小川(大阪桐蔭)、百崎(東海大星翔)、明瀬(鹿児島城西)
【外野手】齋藤(仙台育英)、橋本(仙台育英)、山内(東海大相模)、岩本(報徳学園)


以上です。


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中央学院大×慶応大【オープン戦】

12/10 オープン戦
中央学院大×慶応大 @慶応大下田グランド

試合経過

中央学院大×慶応大はカードは、約1年前に行われた秋の大学日本一を決める明治神宮大会決勝カードである。その時は中央学院大が勝利し、慶応大の4冠を阻んだいる。そんなカードだけに慶応大は新チームのエース候補の外丸が先発、中央学院大は前チームから先発2番手として活躍している左腕の西岡が先発のマウンドに上がった。

1回表、中央学院大は1番水岡・2番下山の連打に、水岡が意表を突く3盗を決めて1・3塁のチャンスを作る。4番内田の三遊間への打球は、ショート森村が何とかグラブに当てるも捕球できずに、タイムリー内野安打となり中央学院大が先制。さらに2死満塁から7番吉野が1・2塁間を破るタイムリーを放ち2点目をあげる。
20221210中央学院大 水岡
ヒットに3盗と先制点の起点となった水岡

慶応大も初回の攻撃は、1番森村が四球で出塁すると、2番吉川の内野安打、四球でいきなり無死満塁。ここで大学日本代表候補合宿から帰還した4番廣瀬が、センターに抜けるタイムリーを放ち、2者が生還して早くも同点。さらに中央学院大をマネするように、意表をついて3盗を決めた水鳥が、5番宮崎の併殺の間に生還して3-2と初回で逆転する。

中央学院大は2回表、ヒットの上野を1塁おいて、1番水岡が1・2塁間を破るヒットも、3塁を狙った上野は、ライト栗林の好送球でタッチアウト。それでも水岡が牽制エラーの間に3塁に進むと、2番下山の犠牲フライで3-3の同点。それでも慶応大は2回裏に、先頭の橋本駿がヒットで出塁すると、この試合ではスタメンマスクを被った本間がレフトに勝ち越し2ランホームラン。序盤から目まぐるしく動いた試合は、慶応が5-3とリードを奪った。
20221210慶応大 本間
勝ち越し2ランを放った本間

慶応大の先発の外丸は、2回までに3点を失ってしまったものの、3回以降は持ち前の安定したピッチングを披露。147㌔をマークしたストレートに、大きく曲がるスライダー、決め球のフォークを使って、3~5回の3イニングは中央学院大打線をノーヒットに抑え、5回3失点(自責点2)でマウンドを降りる。
20221210慶応大 外丸
慶応大の新エース候補の外丸は3回以降は持ち直し5回3失点

慶応大は5回裏、1死から2番吉川が右中間にソロホームラン。すると3番水鳥も直後の初球をライトへ2者連続ホームラン。こうなると4番廣瀬にも期待がかかるものの、廣瀬はセンターへのシングルヒット。ただ宮崎のショートフライを挟んで、6番栗林がレフトへ2ランホームラン。そこから橋本駿がヒットと盗塁でチャンスメイクすると、制球を乱した中央学院大の石川が3者連続四球で押し出しを与え、慶応大はこの回3ホームランなど、打者一巡の猛攻で6点を入れて、11-3と大量リードを奪う。

6回裏には、来年のドラフト上位候補の慶応大の主砲がみせる。この試合ではここまで3打数3安打であったが、全てが単打という4番廣瀬は、カウントが3B0Sとなるも、そこから高めのボール球のストレートを空振り。これには観衆も苦笑いであったが、フルカウントとなってから、同じような高めのボール球に大根切りのような形でバットを出すと、打球はレフトのフェンスを越えるソロホームランとなり、観衆を大いに沸かせた。
20221210慶応大 廣瀬
規格外なホームランを放った廣瀬

試合の終盤は点の取り合いとなり、中央学院大は7回表に下山のヒットから3番仲俣のタイムリー2ベース。8回表には梅澤・津原・伊藤の3連打に加えて、押し出しと下山の犠牲フライで3点をあげ、慶応大の3番手小川琳からこの2イニングで4点をあげる。ただ慶応大も7回裏に2四球からチャンスを作ると3番水鳥の犠牲フライ、さらには4番廣瀬のこの試合5安打4打点目となるタイムリー。8回裏には栗林がこの試合2本目となるホームランを放つなど、慶応大の打線の勢いは止まらず…両チームで計22得点と打撃戦となった試合だが、慶応大が6本塁打を含む15得点をあげ、15-7と勝利した。
20221210中央学院大 下山
中央学院大の新主将で注目の下山は2安打に犠牲フライ2本


20221210中央学院大×慶応大2
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください

慶応大にはスポーツ推薦という制度はないものの、AO入試などで高校野球で活躍した選手が入学してくる。ただ現在の2年生世代からはそれがやや厳しくなってきているようであり、中日にドラフト1位で入団して今年ブレイクを果たした高橋(中京大中京)が不合格となったのは有名な話で、あくまで噂であるが向坂(仙台育英)や津田(横浜)となった選手も不合格となったと聞いている。現在の1・2年生に関しては、いわゆる高校野球エリートの入学が少なく、その影響が出てくるのが新チームだと思っている。この試合でも、スタメンメンバーは現段階でのベストに近いといえる面子だが、甲子園出場の実績が入学の後押しになったと思われるのは宮崎・外丸の2名のみ。ライバル早稲田大のスタメンが、ほぼスポーツ推薦orAO入試となっているのは対照的だ。

そんな不安視されていた新チームだが、この試合では15安打6本塁打15得点と打線が爆発して不安を払拭した。特に5/10とスタメンの半分を占めた慶応高の内部進学組みが心強く、本間の勝ち越し弾に始まり、吉川・水鳥の連続弾、廣瀬の異次元大根切りホームランと4ホーマーを放ち打線を牽引していた。加えて目を引いたのは、巣鴨という進学校出身なので一般で入部したと思われる7番橋本駿。上記とは対照的に大きな当たりはなかったものの、この試合では3打数3安打で、2四球も含めて5打席全てで出塁。走力もあり、警戒される中で次打者の初球で盗塁を2回も決めている。こういう選手が出てくると、よりチームとしては心強く、来年の慶応大打線も安心と思える試合であった。
20221210慶応大 橋本
5打席全てで出塁した一般受験で入学の橋本

逆に15失点してしまった中央学院大の投手陣は、まだお試し段階であるとはいえやや不安であった。2年生ながらエースの清水はこの試合には帯同していなかったものの、この清水に次ぐ投手が中央学院大の課題である。その中で横浜市長杯の流通経済大戦では先発して5回無失点の投球をみせた西岡には先発2番手として期待したいところであったが、2回5失点で降板。後続の投手も、大友を除く、3投手が慶応大打線に見事につかまってしまった。逆に大友は、1イニングのみであったもののストレートは148㌔をマークして3者凡退と明るい兆しをみせたものの、チームとしては引き続き清水に続く投手の台頭が課題となりそうだ。
20221210中央学院大 大友
148㌔をマークし1回無失点に抑えた大友


Pickup Player
栗林泰三 慶応大3年 外野手
~レギュラー獲得に大きく前進した2ホーマー~
慶応大は6番ライトで出場した栗林が、2本のホームランを放ち、レギュラー獲得に大きく前進した。

栗林はパンチ力のある打撃が武器の外野手で、桐蔭学園では2年秋から4番打者として活躍。ちなみに、このとき3番を打っていたのは、1学年下でのちにDeNAにドラフト1位指名される森である。3年夏の北神奈川大会では、準々決勝で敗退しており、その時の相手チームが慶応。相手チームのメンバーがほぼほぼ大学ではチームメイトであり、この試合に出場している廣瀬・善波・吉川らも当時2年生ながらスタメンに名を連ねていた。1浪の末に慶応大に入学すると、1年春からフレッシュリーグに出場。3年春にリーグ戦デビューを果たすと、初スタメンとなった立教大戦ではホームランを放つ。この秋は代打での2試合のみと出場機会を減らしてしまったが、最終学年となる新チームではレギュラー獲得と主軸としての活躍が期待されている。

ほぼ現段階でのフルメンバーで臨んだこの試合でも6番ライトとしてスタメン出場。1・2打席目は当たりがなかったものの、2死2塁で迎えた5回の第3打席では、石川の変化球を捉えると打球は裕にレフトのフェンスを越える2ランホームラン。8回の先頭打者として迎えた第5打席でも、この回から登板した澁谷のストレートを捉えると打球はレフトポール際に飛び込む2本目のホームランとなった。結局この試合では5打数2安打2ホーマー3打点という活躍をみせた。

慶応大は前チームの外野陣が、宮尾・萩尾・山本と全員4年生であったために、外野のレギュラー枠が3個空いている状態。リーグ戦での出場経験もあり、廣瀬・宮崎が代表合宿で不在の間は4番も務めていた栗林はレギュラーに近い位置にあったといえ、そこでの2ホーマーはレギュラー獲得が当確に近くなったともいえるだろう。173㎝と背丈はそれほぼないものの、フルスイングでパンチ力が魅力だけに、この試合ではそんな魅力が存分に発揮された試合であった。あとは三振も2個喫してしまった確実性の部分で、さらに良くなれば、来年の慶応大の中軸を務める打者となることだろう。

20221210慶応大 栗林
2本のホームランを放ちレギュラー獲りに大きく前進した栗林


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青山学院大✕立教大【オープン戦】

12/3 オープン戦
青山学院大✕立教大 @立教大新座グランド

試合経過

神宮大会も終わり、各大学チームも新世代に突入して、一部オープン戦も始まっている。この日は立教大新座グランドに、青山学院大が来てのダブルヘッダーで、その1試合目のレポートをします。なお松山では大学日本代表候補合宿が行われており、青山学院大は常廣と中島、立教大は池田が不在になっています。

立教大の先発は、フレッシュリーグで決勝を含めて3試合中2試合に先発するなど売り出し中の1年生右腕の吉野。力のあるストレートに加えて、大きく曲がるスライダーでアクセントをつける投球で、次々に青学打線を打ち取っていく。仙台育英では4番打者で野手中心だったこともあり、どちらかというと球は速いが粗いイメージがあったが、立教大では投手に専念して成長しているようで、この試合ではコントロールもよく、与えた四死球は0。5回まで青学打線を2安打無失点と完璧に抑えて、池田に次ぐ先発2番手候補として大きくアピールした。
20221203立教大 吉野
立教大の先発吉野は5回2安打無失点と見事な投球

一方の青学の先発は、こちらも先発投手候補として期待のかかる2年生左腕の児玉で、キャッチャー佐藤英との日大三バッテリー。児玉はくストレートは130㌔台だが、スライダーやカーブに加えて、落ちの鋭いチェンジアップを武器に立教打線に立ち向かっていく。しかし4回裏、先頭の安藤の左中間への打球は、センター山本が追いついたかに見えたが、ボールはグラブからこぼれて2ベースヒット。5番齋藤が1球でバントを決めて1死3塁とチャンスを広げると、6番鈴木唯がライト線へタイムリー2ベースヒットを放ち立教大が先制する。ただ児玉は続くピンチを戸丸と柴田を打ち取って凌ぐと、こちらも5回1失点と先発としての役割をしっかりと果たした。
20221203青山学院大 児玉
青学大の児玉も5回1失点の好投

立教大が1-0とリードして折り返した後半は、それぞれピッチチャーが代わり、立教大は野口、青学大は松井とともにリーグ戦での登板実績も十分の実力者が登板。野口が6回のアウト3つを全て三振で奪う素晴らしい投球を見せたのに対して、松井は6回にいきなりピンチを招く投球。ここは何とか凌いだものの、立教大は7回裏に先頭の桑垣が右中間へ2ベースを放ち出塁。1番山形が送ると、2番菅谷の打球は高く跳ねたセカンドゴロはタイムリー内野安打となって立教大が2点目を入れた。
20221203立教大 菅谷
2点目となるタイムリーを放った菅谷

青学大はなおもランナーがいる場面で、4番の左打者安藤を迎えると、左ワンポイントのリリーフとして冨田を投入するなど、本番さながらの投手起用。冨田は安藤をセカンドゴロに打ち取ると、8回にはエース候補の下村が登板して、立教打線から3者三振を奪って、投手陣が流れを作って終盤の攻撃に繋げた。
20221203青山学院大 下村
8回に登板して3者三振に抑えた下村

ただ打線の方は、野口の投球の前に完全に沈黙してしまい、6回以降はノーヒット。野口は最後まで投げ切り、4イニングで出したランナーはエラーのみで、ノーヒットピッチング。両チームの投手陣の活躍が光り、オープン戦にも関わらず、2時間もかからなかったスピード試合は、立教大が2-0、吉野→野口の2安打完封リレーで青学大に勝利した。


20221203青山学院大✕立教大
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください

立教大は投手陣の活躍が目立った一方で、この注目したいのは野手陣のレギュラー争いだ。前チームのレギュラーは4年生が多く、レギュラーで残ったのは新主将の西川晋のみという状況。西川晋のほかに確定といえるのは、キャッチャーの戸丸くらいであり、他のポジションに関してはレギュラー白紙に近い状態であろう。その中でもこの試合で活発であったのが外野陣で、4番に抜擢された安藤が先制点の起点となる2ベースを放つ。鈴木唯は先制タイムリーを含む2安打とこの試合の立教打線で1番当たっていたと言える活躍で、DHで出場した桑垣も四球に2点目の起点となる2ベースと活躍し、東邦・中京大中京と昨年まで愛知のライバルチームの4番を打っていた2人の外野手の活躍も目立った。
20221203立教大 鈴木唯
先制タイムリーを放つなどアピールに成功した鈴木唯

青学大も新チームは投手のチームだ。松井・下村という1年春から先発を担った両右腕が最終学年を迎え、抑えには来年のドラフト上位候補で、この試合は日本代表候補合宿で不在であった常廣が控える。それだけにこの試合では沈黙してしまった打線の奮起が、優勝への鍵となるだろう。この試合では、小田・松本という高校時代から注目されていた2人の強打打者を3番・4番で起用。そしてリーグ戦ではDHの多かった小田がサードに就き、サードであった佐々木はこの試合ではショート・セカンドを守った。再来年のドラフト候補である大型内野手の佐々木は、サードのイメージが強く、この試合ではショートでポロポロしているところもあったが、はまれば強打の内野陣が完成するために楽しみである。
20221203青山学院大 佐々木
本職のサードでなく、ショート・セカンドに挑戦している佐々木


Pickup Player
野口裕斗 立教大3年 投手
~復活を目指す左腕が4回ノーヒットピッチング~
2年生のときは立教大のリリーフ陣の一角として活躍したものの、今年はリーグ戦の登板は1試合に留まってしまった野口が、この試合では4回ノーヒットと素晴らしい投球をみせた。

野口は中学時代にはMCYSA全米選手権大会日本代表にも選ばれ、名門東海大相模でも1年春の関東大会でデビュー。スピードはなくてもコントロールがよく、また大きなカーブが持ち味の左腕であり、2年春のセンバツでは静岡戦・日本航空石川戦に先発して、それぞれ1失点の好投をみせる。準決勝の智弁和歌山戦では先発して打たれてしまったものの、齋藤との2枚看板としてチームの4強入りに貢献した。

ただその後は調子を崩し、2年夏は背番号19。エースとして期待された新チームでも背番号は10で横浜に敗れて2年連続でのセンバツ出場は逃した。3年夏は背番号11であり、遠藤(阪神)や紫藤(上武大)らとともに投手陣の一角をなし、神奈川大会決勝の日大藤沢戦では先発して5回1失点の好投でチームを甲子園に導き、甲子園では近江戦・中京戦でそれぞれリリーフとして登板した。

その後は東海大相模からは珍しく立教大に進むと、1年春からフレッシュリーグで経験を積み、2年春にはリーグ戦デビュ―。この時の立教大は継投主体であったために、リリーフとしての出番も多く、8試合に登板して防御率0.87という好成績を収めた。2年秋は4試合と登板数は減ったものの、リーグ戦初勝利もマーク。さらに活躍が期待された今年であったが、ケガなどもあったのか、リーグ戦での登板は秋の1試合のみにとどまっていた。

来年は大学ラストイヤーとなる野口は、この試合では6回から2番手として登板。寒い中で行われた試合であったが、ストレートは130㌔後半をマークするなど以前よりは力強さが増しており、スライダーのキレも鋭く、時よりカーブで緩急をつけていた。そして何よりもコントロールがよく、これらのボールを打者の内外に見事に投げ分けていた。6回に登板すると、いきなりエラーを挟んで3三振という投球をみせると、その後も許したランナーはエラーのみで、うち1人は自ら牽制で刺してアウト。ヒットもさることながら、4イニングの間で打球を外野に飛ばされないという圧巻の投球であった。

今年でリリーフとしてフル回転していた左腕の宮が卒業し、左腕の少ない立教大投手陣にとって野口は貴重な存在である。今日の内容であれば長いイニングもいけそうであるし、先発でもリリーフでもこなせると思う。昨年の活躍から一転、今年は活躍できなかった野口にとっても、ラストイヤーにかける思いは強いところだろう。ストレートも威力が増してきているので、冬場にさらに鍛えて、140㌔中盤などが出るようになれば、コントロールや変化球は一級品だけにプロからも注目される投手となるかもしれない。
20221203立教大 野口
4回ノーヒットと見事なリリーフをみせた野口


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