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U18日本代表の1次候補を勝手に選んでみる

今年は4月に、4年ぶりにU18日本代表候補合宿が開催されることになった。
4年前の合宿では佐々木(ロッテ)が163㌔をマークし、そのほかにも奥川(ヤクルト)・宮城(オリックス)・紅林(オリックス)らが名を連ねていた。

今年のメンバーはセンバツ終了後に発表されるとのことだが、個人的にメンバーの予想も込めて選出をしてみました。
前回が37人だったので、とりあえず40人を選出し、一言コメントとともに以下にまとめました。


【投手】
新岡歩輝(クラーク記念国際)
基本はサイドスローだが、腕の位置を変えたり、多彩な変化球を操る起用な右腕で、昨秋の北海道大会では防御率0.26。

森岡大智(能代松陽)
Max144㌔のストレートにカットボールを武器とした右腕で、センバツでは石橋を完封、大阪桐蔭を9回2安打1失点に封じた。

高橋煌稀(仙台育英)
Max146㌔のストレートに制球もよく、昨夏の甲子園優勝投手であり、、投手層No1を誇る仙台育英の最も頼れるエース右腕。

湯田陽翔(仙台育英)
Max146㌔のストレートとスライダーが武器の本格派右腕は、センバツでも龍谷大平安相手に7回まで2塁を踏ませない投球。

ハップス大起(東北)
185㎝の長身から繰り出すMax143㌔のストレートが武器の米国とのハーフ右腕で、センバツではピンチに強い投球が際立った。

武田陸玖(山形中央)
昨秋は投げてはMax144㌔左腕として防御率0.43、打っても場外弾や逆方向へのホームランなど4発を放った二刀流

平野大地(専大松戸)
Max151㌔右腕はセンバツでは本調子ではなかったものの、それでも変化球を駆使した投球術で常葉大菊川を完封

日當直喜(東海大菅生)
190㎝95㎏の超大型右腕はストレートは150㌔に達し、フォークも一級品で、投球術も冴えわたる

杉山遙希(横浜)
1年夏から横浜のエースナンバーを背負う左腕で、冷静な投球が光り、2年夏・秋と神奈川を制するなど実績十分

林謙吾(山梨学院)
センバツでは準決勝まで5試合全てに先発して、全てが3失点以内、うち4試合は1失点と安定感抜群の右腕

東松快征(享栄)
Max152㌔のストレートを武器としたパワフルな左腕、2年夏には愛知啓成戦で6回ノーノーを達成

山田渓太(大垣日大)
Max143㌔のストレートをはじめとして総合力の高い右腕で、秋は防御率1.04でセンバツ出場の原動力に

前田悠伍(大阪桐蔭)
Max148㌔のストレート、変化球、コントロール、投球術のどれをとっても一級品の今世代最強投手

坂井陽翔(滝川第二)
Ma149㌔のストレートに多彩な変化球を操るプロ注目の右腕で、4番を務める打撃も一級品

津嘉山(神戸国際大付)2年
178cm95kgというがっちりした体格から、現2年生としては最速の148㌔をマークする右腕

高尾響(広陵)2年
広陵で1年春からエースナンバーを背負った、Max147㌔のストレートに、マウンド度胸もいい、現2年では1番完成度の高い右腕

寿賀弘都(英明)
キレのよいスライダーが武器の左腕で、本職の4番センターとしての実力も折り紙つき

東恩納蒼(沖縄尚学)
Max145㌔のストレートにスライダーが武器の右腕は、センバツでは大垣日大・クラーク記念国際から完投勝利


【捕手】
尾形樹人(仙台育英)
仙台育英の多彩な投手陣をリードする捕手で2年夏には甲子園優勝、セーフティバントなども含めて器用な打撃も魅力

箱山(健大高崎)2年
数々の捕手をプロに送り出した青柳監督が「1年生の時点で過去最高」と評した捕手は、打力がアップしセンバツでは4番に

鈴木叶(常葉大菊川)
フットワークがよ、2塁送球1.84秒の強肩、打っても前チームから4番をつとめる常葉大菊川の大黒柱

南川幸輝(大阪桐蔭)
大阪桐蔭を神宮大会制覇、センバツ4強に導いた捕手は、4番を務め走力もあり野手としての評価も高い

堀柊那(報徳学園)
2塁送球1.8秒台の強肩にスピード感のあふれるプレー、打っても高打率をマークし、今世代No1捕手


【内野手】
佐々木麟太郎(花巻東)
既に清宮の高校通算本塁打記録の111本を更新しているとの噂の、183cm117kgの今世代の目玉の超大型スラッガー

山田脩也(仙台育英)
強肩で一級品の守備を誇るショートで、2年夏に甲子園優勝、2年秋からは仙台育英の主将も務める

緒方漣(横浜)
フットワークのいい守備で横浜で1年春からショートのレギュラー、シュアな打撃と出塁率の高さも魅力

進藤天(山梨学院)
山梨学院で1年夏からショートのレギュラーを務め、センバツでは打っても打率.647と大当たりでチームを決勝に導いた主将

青山達史(智弁和歌山)
高校通算30発以上を誇る智弁和歌山の右の主砲、センバツではセカンドを守ったがサードや外野もこなせる

森澤拓海(履正社)
バットコントロールと対応力の良さが光る打撃をはじめとして走攻守揃っている履正社の主将

真鍋慧(広陵)
「広陵のボンズ」の異名をとる189㎝の超大型スラッガーは、センバツでも期待の1発こそなかったものの打率.429をマーク

小林隼翔(広陵)
外野手も務める強肩が魅力のショートストップ、打っても高校通算25発を誇り、真鍋の後を打つ4番打者

寺地隆成(明徳義塾)
打球の速さ・その風格ともに一級品で、明徳義塾では下級生の頃から4番サード、現在は捕手を務める

門野結大(高知)
ケガから復活した、しっかりと振り切るスイングが魅力の強打者で、三遊間の難しい打球もアウトにできるショートストップ

百崎蒼生(東海大熊本星翔)
打撃センスが高くヒットを量産するショートストップ、転校で夏まで公式戦には出場できないこともあり、合宿で見てみたい逸材

明瀬諒介(鹿児島城西)
183㎝95㎏という体格から力強いスイングを繰り出す、右のスラッガーで2年冬の時点で高校通算35発をマーク


外野手
齋藤陽(仙台育英)
2年夏の甲子園優勝時から仙台育英の4番を務め、センバツでも打率.538をマーク、盗塁能力なども高い万能選手

山田大成(大阪桐蔭)
俊足巧打の大阪桐蔭のリードオフマンは、神宮大会では決勝打を含む打率.563と打のMVPといえる活躍

徳丸快晴(大阪桐蔭)
1年秋から名門大阪桐蔭の3番打者を務める高い打撃技術、守備では両投も可能

西稜太(履正社)
力強さと柔らさを兼ね備えた打撃、50㍍6.1秒の走力、強肩を武器としたセンター守備と走攻守揃った履正社の核弾頭

石野蓮授(報徳学園)
近畿大会では3試合連続弾、センバツ準決勝では前田から決勝打を放ったパワーと勝負強さを兼ね備えた報徳学園の4番打者

知花慎之助(沖縄尚学)
秋の公式戦打率は驚異の.676をマークし、1発もある沖縄尚学の核弾頭、センバツでは捕手にも挑戦した


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東邦×高松商【センバツ高校野球大会】

3/25 センバツ高校野球大会2回戦
東邦×高松商 @阪神甲子園球場

試合経過

センバツの2回戦最後のカードは、初戦で鳥取城北を破って2回戦に進出した秋の東海王者の東邦と、センバツ出場36校のうち最後の登場となった(=この試合が初戦)の、秋の四国準Vの高松商の対戦となった。高松商はエース左腕の大室、東邦はエース宮國でなく背番号10の右腕山北と、ともに身長188㎝を誇る長身投手が先発した。

高松商は1回裏に、これが3回目の甲子園出場となる1番主将の横井のヒットから、2番中本が送ってチャンスを作るも、4番久保のセンター前ヒットでホームを狙った横井がタッチアウト。それでも2回裏にも、先頭の5番村山がファースト強襲のヒットで出塁すると、ランナー入れ替わって山本が盗塁を決めると、2死3塁から先発の大室が二遊間を破るタイムリーを放ち先制する。
20230325高松商 横井
3度目の甲子園では高松商の核弾頭を務める横井

スクイズ失敗などもあり3回まで大室の前に打者9人で片づけられていた東邦打線であるが、4回から2巡目に入ると本領発揮。1死から大島がヒットで出塁し、大室の牽制に飛かかってしまうも、捕球を焦ったファーストのエラーで一気に3塁まで進むと、3番眞邉が3塁線を破るタイムリー2ベースを放ち同点。さらに4番石川も、まるで眞邉の打球のデジャヴのように3塁線を破るタイムリー2ベースを放ち、東邦が2-1と逆転に成功する。
20230325東邦 眞邉
同点タイムリーを放った3番眞邉

東邦は5回表、1死から三浦が右中間を破る2ベースを放つと、9番山北の打球はファーストの前でイレギュラーしてライト前タイムリーとなる。6回表にも5番岡本に1発が飛び出し、リードを4-1と広げる。
20230325東邦 岡本
ライトスタンドにソロホームランを放った岡本

東邦の先発の山北は、ストレートはMax142㌔をマークしたものの、130㌔台前半のボールが中心で、スピードというよりは落ち着いて投げていた印象で、コントロールも安定しており、与えた四球は0個。変化球はスライダーを中心に、時よりチェンジアップのようなボールも投げていた。公式戦の先発は、秋の地区予選以来であったが、6回1失点と甲子園の舞台でその役目をしっかりと果たした。
20230325東邦 山北
6回1失点の好投を見せた先発の山北

東邦は7回から2番手として、ライトを守っていた岡本がリリーフ。いきなり四球→ヒット→バントで2・3塁のピンチを招くも、8番大室はインコースのストレートで見逃し三振とエンジンがかかってきて、9番佐藤瑞もショートゴロに打ち取ったと思いきや、ショート大島の送球がハーフバウンドとなりファーストが捕れず、その間に2者が生還してしまった。岡本は続く8回にも1死2・3塁のピンチを招き、ここでも7回と同じように村山を三振に仕留めて2死。続く山本の三遊間の当たりを、ショート大島がスライディングキャッチすると、そのから今後は見事なスローイングで1塁をアウトにするファインプレーをみせて、この回は無失点。

東邦は8回表には、石川のこの試合3本目の2ベースから5番岡本のタイムリー。9回表には、途中出場の中島の2ベースから、1番大島のタイムリーと終盤にも追加点。9回裏は岡本が3者凡退に抑えて、東邦がエース宮國を温存したまま6-3で勝利し、ベスト16進出を決めた。


20230325東邦×高松商
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください


今年の高松商は、浅野(巨人)のような打者がいるわけでなく、エース大室を中心とした守りのチームである。188㎝左腕として
プロも注目する大室は、この試合ではストレートはMax136㌔で、スライダーに加えて、チェンジアップ(フォーク?)といった変化球も駆使した投球で、1巡目は東邦打線を抑えるも、2巡目からは徐々に捉えられてきてしまった。結局131球を投じて完投したものの、被安打12の6失点という内容で、本人が「全国では通用しない」とコメントしたのが現状だろう。ただスピードに関してはまだ伸びる余地があるので、そこ次第では夏には全国に通用するどこか、スカウトがもっと目を輝かせる選手になることだろう。
20230325高松商 大室
今後の伸びしろにも期待した高松商のエース大室

東邦は中日関係者の活躍が光った。先発した山北は、中日でリリーフ左腕として活躍した山北茂利の息子で、191㎝の父親譲りの188㎝の長身右腕は6回1失点と見事に先発の役目を果たした。4番ファーストで出場した石川は、センバツでは4番エースとして東邦を優勝に導いた石川昴弥の弟で、この試合では3ベース3本を放つ活躍をみせた。6番センターとして出場した上田は、上田佳範2軍打撃コーチの息子で、初回にセンターからの好返球でホームをアウトにしたのは大きく、打撃でも1安打を放った。お膝元ということで、中日関係者の多い東邦だが、彼らが今後活躍して、中日に入るという姿にも期待したい。
20230325東邦 上田
センター上田も父は中日の打撃コーチを務める


Pickup Player
石川瑛貴 東邦3年 ファースト
~甲子園に照準を合わせて3ベースで猛打賞~
東邦の4番石川は、3ベースを3本放つ活躍をみせ、打線を牽引した。

石川は中学時代から名を馳せた捕手として、兄の石川昴弥(中日)と同じく東邦に入学するも、1年夏に右肩脱臼の大けがを負う。その影響でなかなか守備にもつけず、2年夏には代打として愛工大名電の有馬からヒットを放っている。2年秋からは182㎝84㎏という体格からの強打を武器に4番ファースト、そして主将としてチームを牽引。打撃成績は芳しくなかったが、チームはエース宮國の活躍もあり、東海大会を制した。

このセンバツでも4番ファーストとして出場している石川は、第1打席では甘く入ったスライダーを左中間に運ぶ2ベース。同点に落ち着いた直後のチャンスで迎えた第2打席では今度はストレートを引っ張り3塁線を破るタイムリー2ベース(結果的にこれが決勝打となった)。3打席目はサードゴロに倒れるも、4打席目には外のボールをうまくライト線に運ぶ2ベース。ここで代走を送られてお役御免となったが、4打数3安打1打点、2ベースだけで猛打賞という見事な打撃をみせた。

ただ守備においては、大島の送球を後ろに逸らしてしまい2点を献上するなどまずいプレーもあった。またまだ右肩も完治していないようで、シートノックの送球などを見ていると、東邦のレベルではない。できるならDHで起用したい状況である。体格もよく、打撃には非凡なものがあるので、プロとしても注目したいところだが、肩が完治しないと支配下の指名は難しいとものと思われる。ただまずは東邦の4番主将として、兄と同じくセンバツ優勝を目指したい。
20230325東邦 石川



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作新学院×英明【センバツ高校野球大会】

3/25 センバツ高校野球大会3回戦
作新学院×英明 @阪神甲子園球場

試合経過

センバツは7日目に入り、この日の第3試合から3回戦が始まった。そんなベスト8へ1番乗りをかけた試合は、初戦で大分商を下した作新学院と、智弁和歌山を破るという大番狂わせを演じた英明の試合となった。

英明は1回表、2番平見が四球で出塁すると、この試合先発投手の4番寿賀の打球は逆方向へ伸びてレフトの頭上を越えるタイムリー2ベースとなり、英明が先制する。対する作新学院は直後の2回表、先頭の武藤が四球で出塁すると、続く東海林のファーストゴロをファーストが2塁へ悪送球してしまい、無死1・3るウイ。1死となってから8番草野の跳ねた打球はタイムリー内野安打となり同点。作新学院はさらに早くも先発川又に代打を送る勝負に出るものの、逆転とはならなかった。

ここからは英明の寿賀、作新学院の2番手磯による投げ合いの形相と化す。寿賀は初戦で捕手からの送球が左肘に直撃するというアクシデントがあったものの、その影響を感じさせない投球で、Max141㌔のストレートに、キレのあるスライダーを軸とした投球で5回まで作新学院を内野安打2本に抑える。対するショートからマウンドに上がった作新学院の磯は、ストレートはMax135㌔とややスピードは影を潜めたものの、ボールと丁寧に投げ込み、カーブとの緩急を使った投球で、こちらも英明打線を散発の3安打に抑える。試合は1-1の同点のまま前半を終えることとなる。
20230325英明 寿賀
英明の先発を務めた背番号8の寿賀

英明は6回裏、四球と大島のヒットで1・3塁のチャンスを作ると、6番尾中のライト線へのタイムリー2ベースで勝ち越しに成功。さらに8番清家もライト前へのタイムリーで続くと、9番高松のバントはピッチャー磯がダイレクトキャッチを試みて飛び込むもわずかに届かずに尾中が生還して(記録はヒット)となり、英明が4-1とリードを奪うも、続くピンチはリリーフした市川が見事に防ぎ追加点は与えなかった。
20230325英明 尾中
勝ち越しのタイムリー2ベースを放つ尾中

作新学院は7回表、東海林のヒットと四球からチャンスを作ると、9番塙・1番高森がともに三遊間を破るタイムリーを放ち。3-4と1点差に迫る。さらに8回表にも先頭の磯が出塁したところで、英明はエース下村をマウンドに送る。しかし作新学院は、下村の独特に手元で変化するボールにいきなりアジャストし、齋藤のヒットと四球で満塁とすると、6番東海林が前進守備の1・2塁間を破る逆転のタイムリーヒット。さらに代打宮本、9番塙と途中出場組が起用に応えるタイムリーを放ち、7-4と試合をひっくり返す。
20230325作新学院 東海林
逆転タイムリーを放つ東海林

作新学院は代打を出した関係で8回裏には磯を再びマウンドに戻すも、先頭打者に四球を与えてしまうと、英明は2死3塁となってから1番鈴木がレフトへタイムリーヒット。2番平尾がショートへの内野安打で続くと、3番百々はインコースのストレートをうまく振り抜き打球はライトポール際に飛び込む3ランとなり、英明が8-7と逆転に成功する。
20230325英明 百々
逆転3ランを放った百々

英明は最終回のマウンドに逆転3ランを放った百々が上がり、今度こそこのままの勢いでいくかと思われたが1死から4番齋藤に四球を与えてしまうと、作新学院は5番武藤がインコースのストレートを捉え打球はレフトスタンドに飛び込む2ランとなり、作新学院は9-8と再逆転に成功する。
20230325作新学院 武藤1
逆転2ランを放った武藤

作新学院はさすがに磯も限界に来ていたので、最終回には注目の2年生右腕の小川を投入する。ただ小川に関してはここまで登板がなかったので嫌な気はしていたが、明らかに本来の出来とはいいがたく、昨秋はMax147㌔をマークしたストレートは130㌔前後に留まり、先頭の中浦にヒットを浴びて、送りバントを許したところで降板。作新学院はベンチに残っていた最後の選手である福冨をマウンドに送る。福冨は四球を与え2死1・3塁とサヨナラのピンチも迎えるも、最後は代打遠山をサードゴロに打ち取りゲームセット。作新学院が大逆転に次ぐ大逆転の試合を制して、ベスト8に1番乗りを決めた。
20230325作新学院 福冨
作新学院18人目の戦士として出場し、最後試合をしめた福冨


20230325作新学院×英明
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください


5回までは1-1とお互いの投手陣が粘り、ロースコアとなった試合だが、後半は怒涛の展開を迎えた。作新学院の投手事情もあり、6回に英明が3点を勝ち越した際にはこれは英明のペースかと思われたが、8回には作新学院が逆転。智弁和歌山も苦労した英明のエース下村のサイドからの癖球を、いきなり攻略したのは見事であった。エースを投入して逆転されたのだから英明としては意気消沈で、試合は作新学院ペースかと思われたが、その裏には英明の百々の逆転3ランとまた流れが変わる。そして9回表に百々がマウンドに上がると、これはもう百々がヒーローになる試合かと思われたが、作新学院の武藤が逆転2ラン。逆転して流れを掴んだと思ったら、逆転を許すという展開。野球には「流れ」というものがあるが、この試合に関していえば流れというものが全く分からない展開であった。

見ていてハラハラする素晴らしい試合であった一方、やはりハイスコアのゲームとなると課題は残る。特にこの後に準々決勝を戦うこととなる作新学院にとっては頭が痛いと思われるのが投手陣であろう。昨秋から絶対的なエースはおらずに継投が中心であった作新学院であるが、その中でも背番号1をつけて、この試合で先発した左腕の川又は初戦に続いてコントロールが本来の出来とは言えずに1回で降板。本来エースとして期待したい、Max147㌔右腕の小川は、初戦・そしてこの試合でも最後まで登板がなかった時点で怪しいとは思っていたが、本来とはほど遠い姿で、腕の振りがどこか遠慮しがちな、ケガしながら投げているの?という
フォームであった。おそらくこの後の試合での登板はないだろう。投手陣は磯・市川の2人が頼りになるものの、いい変化球はあるものの、ストレートは130㌔前後であり、この後の対戦するだろう強豪校に通用するかは疑問で、小針監督としては頭が痛いところだろう。
20230325作新学院 磯
本職はショートながら作新学院の投手陣の中心として期待される磯

この試合で作新学院は、ベンチ入りしていた18人のメンバー全員を使って勝利した。ある意味高校野球としては理想的な勝ち方だろう。正直大差がついた試合などで多くの選手を使いましたという話はあるものの、やはり選手のレベル差が大きい高校野球で僅差の試合でこれだけの選手が出場するのは珍しい。作新学院はレギュラー争いも激しく、この試合でも東海大や上野といった背番号2桁の選手がスタメン出場しており、途中出場した塙はタイムリー2本、代打の宮本もタイムリーを放つなど結果を残しており、控えメンバーもレベルが高いからこそ実現できた技であるといえる。上述の投手陣も含めて、作新学院はまさに総力戦で、このセンバツを勝ち抜いていくことだろう。
20230325作新学院 塙
途中出場ながら2本のタイムリーを放った塙


Pickup Player
武藤匠海 作新学院3年 サード
~シーソーゲームを終焉させる逆転2ラン~
作新学院は9回表に武藤が逆転2ランを放ち、シーソーゲームに勝利を収めた。

武藤はパンチ力のある打撃に、50㍍6.0秒の俊足、遠投100㍍の強肩と走攻守揃った内野手で、作新学院では1年秋からレギュラーを獲得し、1年秋はセカンド、2年春からはショート、2年秋からはサードと様々なポジションをこなし、打っても1年秋は3番、2年秋は4番と中軸を務めた。

このセンバツでは5番サードとして出場し、第4打席までは2個の四球を選んで2得点をあげるなどチームに貢献はしていたものの、残りの2打席はサードゴロ(ただし当たりは悪くなかった)でノーヒット。迎えた9回表の第1打席は、1点ビハインドで1死1塁で、併殺を打てば試合終了で敗退というプレッシャーのかかる場面であった。ただ武藤は2球目のややインコースよりのストレートを振り抜くと、打球はレフトスタンドに飛び込む逆転の2ランホームランとなり逆転。そして最終回の守備では、2死1・3塁という場面で強烈なサードゴロを何とか止めて1塁へ送球。送球はやや逸れたものの、ファースト齋藤がうまくタッチしてゲームセット。武藤が最後に攻守に渡って仕事を果たし、チームを勝利に導いた。

上述のように武藤は走攻守揃っており、右バッターで長打も打てるということで、まさに内野手としては有望株。この試合での1発もインパクトは十分であったが、もう少しスケールアップした姿を見せることができれば、スカウトも目を離せない選手となっくるこだろう。作新学院は高卒でのドラフトは少ないので、おそらくは大学経由になるだろうが、楽しみな選手には変わりない。

20230325作新学院 武藤2


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Honda×東芝【JABA東京がスポニチ大会】

3/9 JABA東京スポニチ大会決勝
Honda×東芝 @神宮球場

試合経過

社会人野球において、今年初の公式戦となるJABA東京スポニチ大会の決勝は、ここまで4試合で34得点3失点と圧倒的な強さを誇り勝ち上がってきたHondaと、連覇を目指す東芝の戦いとなった。

Hondaは2回表、1死から5番藤野がポテンヒットで出塁。2死1塁となって迎えた、今大会好調の7番千野の打球は、風にも乗ってレフトの頭上を越えるタイムリー2ベースとなってHondaが先制する。
20230309Honda 千野
先制タイムリーを放った千野

先制点を許してしまった東芝先発の粂であるが、TDK戦で先発をして打球を受けて2回で降板したことは、心配ないと感じさせる投球。サイドハンドから繰り出すMAX142㌔のストレートと、スピード曲がり幅にバリエーションのあるスライダーのコンビネーションで、4回1失点と先発の役割を果たした。ドラフト解禁となる2年目に、まずまずのスタートが切れたといえるだろう。
20230309東芝 粂
4回1失点の好投をみせた東芝の粂

3回までHondaの先発東野の前に、ランナーを出しながらも無得点に抑えられていた東芝打線であるが、4回裏には下山の内野安打と四球で1・2塁のチャンスを作ると、7番柴原がカウント2B0Sからの甘く入った変化球を捉えると打球はレフトスタンドに飛び込む逆転の3ランホームラン。この決勝でスタメンマスクを被った東芝の主将が、履正社の後輩から貴重な1打を放った。
20230309東芝 柴原
値千金の逆転3ランを放った柴原

5回からは両チームともに継投にはいる。Honda打線は左打者が6人と多かったこともあり、東芝は2番手として今年腕の位置をさらに下げて完全にサイドスローとなった左腕の松山が登板し、5・6回を無失点。一方のHondaは有村が登板し、5回は東芝打線を3者三振に抑え、6回は満塁のピンチを招いたものの、こちらも何とか抑えて2回無失点であった。
20230309Honda 有村
リリーフ登板し2回を無失点に抑えた有村

追いつきたいHondaは7回表、1死から1番鈴木が死球で出塁すると、すかさず盗塁を決めて、2番峯村はセーフティバンドを決めて1・3塁のチャンスを作る。東芝はここで松山から、今年から投手登録となった谷川にスイッチすると、谷川が3番小口をファーストフライ→4番井上から空振りの三振を奪う最高のリリーフを見せた。

Hondaは7・8回と午前中の準決勝でも登板した山下拓が登板し、テイクバックをコンパクトにしたフォームからテンポ良く東芝打線を打ち取って行き2回無失点。ただHonda打線も、最終回に檜村のレフト線への2ベースでチャンスを作るものの、あと1本が出ず…。東芝が3ー2で勝利して、JABA東京スポニチ大会を連覇し、日本選手権出場を1番乗りで決めた。
20230309東芝 優勝
優勝を決めてガッツポーズの谷川


20230309Honda×東芝
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください


東芝は昨年の優勝の立役者であった吉村がヤクルトに入団して、その穴埋めが必須となっていた。ただ昨年の日本選手権では吉村をリリーフにして、そこで先発を務めていた藤村・粂の2人は健在。特に藤村はエースとして、まだ社会人野球3年目とは思えない熟練した投球を披露し、初戦と準決勝で完投勝利をあげて、今大会のMVPに選ばれた。さらにルーキーの北村も、王子戦で1失点完投勝利。リリーフでは今年から投手登録となった谷川が、見事な投球をみせており、全体として吉村の穴は埋まりそうだ。

さらに今年の東芝の注目は野手で、多くの有望株が入社。内野手は齊藤(法政大)・下山(慶応大)・山田(青学大)の3人が全試合でスタメン出場し、準決勝まで4番を務めた光本(帝京大)も含めて、1・3・4・5番と打線の核を新人が担った。例年JABA東京スポニチ大会は、ルーキーなどを試す機会となっていることもあるが、平馬監督はこれがベストオーダーと言っている。今大会で首位打者を獲得した松本や、この試合で逆転3ランを放った柴原らベテラン勢も健在で、今年の東芝打線は非常にパワーアップしたといえる。
20230309東芝 下山
この決勝戦では4番に入った東芝のルーキー下山


Pickup Player
谷川刀麻 東芝 投手
~東芝の根尾がチームを優勝に導く好リリーフ~
優勝の瞬間に東芝のマウンドにいたのは、社会人野球にしては珍しい背番号7をつけた谷川であった。

谷川は投打にセンス溢れる選手で、星稜では早い段階から投手兼外野手としてベンチ入りし、1年秋からはセンターのレギュラー。2年夏にはリードオフマンとして、石川大会で打率.409、投げてもエース岩下(ロッテ)をはじめとした投手陣の一角として4試合に登板し、甲子園出場を果たした。2年秋からはエース兼主将として、チームを牽引するも、甲子園出場はならなかったが、投げてはMAX148㌔右腕、打っても高校通算18発で走力もある選手としてプロからも注目された。

近畿大に進学すると、外野手として1年春ならレギュラーを獲得。2年春春には立命館大の東(DeNA)から2ランを放ち、3年秋は外野で、4年秋はサードとしてベストナインを受賞、4年時はチームの主将も務め、4年秋には神宮大会にも出場した。投手としても4試合ながら、リーグ戦のマウンドに上がり、二刀流も披露している。

東芝には野手として入社し、昨年も日本選手権ではDHとしてスタメン出場を果たすなどしていたが、プロ入りが期待されるレベルの選手だけに、目立った活躍はできずに、本来のポテンシャルを発揮できてはいなかったと思う。そんな谷川が、今年からは投手登録となり、初の公式戦となるこのJABA東京スポニチ大会では予選リーグのTDK戦にリリーフ登板して、3回無失点で初勝利をあげていた。

この試合で谷川は、3ー1とリードはしているものの、7回表1死1・3塁というピンチで、マウンドに上がった。しかも迎えるのはHondaのクリーンアップであったが、3番小口をファーストファールフライ、4番井上を最後はチェンジアップで三振に仕留め、最高の結果を出した。谷川はコンパクトに腕を振り抜き、声を出して気合い十分の投球でストレートはMAX144㌔をマーク。ただそれ以上に目を引いたのは変化球で、33球中18多摩と投球の半分以上を占めていた。キレのあるスライダーはしっかりコントロールもされていて、縦に大きく曲がるカーブ、腕の振りがいいのでチェンジアップも有効であった。野手から投手に転向するタイプは、やはりスピードに秀でている一方、コントロールや変化球は鍛えましょうというタイプが多いが、谷川に関しては全てがもう投手としても十分なレベルにあった。


昨年の日本選手権で抑えを務めた吉村がヤクルトに入団したところに、この谷川の転向が成功したのは非常に大きい。ちなみに谷川は野手時代の背番号7をそのままつけており、まさに中日の根尾と同じだ。大卒で社会人4年目となる谷川だが、
投手としては事実上1年目であり、プロのスカウトが目をつける可能性も十分にあるだろう。
20230309東芝 谷川


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東邦ガス×楽天イーグルス【練習試合】

3/4 練習試合
東邦ガス×楽天イーグルス @お倉ヶ浜総合公園野球場

試合経過

プロ野球はキャンプが終わり、この試合の前日から、各チームの本拠地に戻ってのオープン戦が始まっている。一方本拠地の仙台がまだ寒い楽天の2軍は、まだ日向でキャンプを行なっており、この日は東邦ガスとの練習試合を行った。

楽天は1回裏、東邦ガスの先発のエース辻本に対して、武藤・石原の連打でチャンスを作ると入江の死球で満塁。6番の台湾の大学から逆輸入で入団したルーキー永田は、フルカウントから外のボールを見極め、押し出しで楽天が先制。楽天は3回裏にも武藤がエラーで出塁すると、4番正随がレフト線へタイムリー2ベース。さらに入江がヒットで続いて1・3塁とすると、永田がレフトに犠牲フライを放ち3ー0とリードを広げる。楽天の先発の塩見は、実績のある投手だけあって、さすがという投球で、ランナーを出しても動じることなくピンチを防ぎ、4回無失点の好投をみせた。
20230304楽天 塩見
4回無失点の好投を見せた楽天の先発塩見


楽天は5回から2番手で藤井が登板。2020年のドラフト会議で指名された後に開催された都市対抗では、ENEOSのリリーフ投手として東邦ガスを5回無失点に抑えており、東邦ガスとしては何としてもリベンジをしたい左腕だ。そんな藤井に対して、1死から大木がしぶとくライト前に落として出塁すると、四球などで2死1・2塁として迎えた3番宮下は、バットを折りながらも三遊間を破り、大木が生還して東邦ガスが初得点。今年からショートにも挑戦している、ほぼフルメンバーといえるこの試合では3番に起用された、期待の高卒2年目が結果で応えた。
20230304東邦ガス 宮下2
3番起用にこたえタイムリーを放った宮下

東邦ガスは7回表にも、向井・大木と下位打線の連打から1死1・3塁のチャンスを作ると、2番比嘉がライトへ犠牲フライ。さらにバッテリーミスと四球で2死1・3塁と一気に同点・逆転のチャンスを作ると、ここは藤井が踏ん張り、4番若林を3球三振に抑えてピンチを脱した。
20230304楽天 藤井
楽天の2番手として登板した藤井

この東邦ガスの反撃ムードを作ったといえるのが、関西学生野球連盟から加入した新人の2投手であろう。4回から登板した近畿大出身の左腕大石が2イニングを1安打無失点に抑えると、6回から登板した同志社大出身の高橋も同じく2イニングを1安打無失点に抑えた。さらに8回からは加藤が登板して、自慢の威力のあるストレートで楽天打線を圧倒。結局4回以降は楽天に追加点を与えなかった。
20230304東邦ガス 高橋
2回無失点の好投を見せた東邦ガスのルーキー高橋

東邦ガスは9回表、先頭の9番大木がこの試合3本目のヒットとなる右中間への2ベースを放ち、バッテリーミスで3塁へ進む。1死3塁で迎えた比嘉は前進守備のショート正面のゴロでランナー動けず。2死となったところで楽天は3番手として清宮をマウンドに送り、東邦ガスの3番宮下は強烈な打球を放つも、レフト正面でダイレクトキャッチ。東邦ガスは追いつくことはできず、練習試合の特別ルールで行われた9回裏にエラー絡みで1点を追加した楽天が4ー2で勝利した。


20230304東邦ガス×楽天
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください


この試合で東邦ガスのスタメンには、比嘉・西脇・虎谷・向井と4人もの亜細亜大出身選手が名を連ね、途中からも代走で木村、リリーフで加藤が出場した。昨年は加藤ー向井のバッテリーが入社し、今年も西脇が入社するなど、ここ最近亜細亜大→東邦ガスというルートがさらに確立されてきている印象がある。対する楽天も、彼らの先輩(木村だけは後輩)であり、現役ドラフトで広島から移籍してきた正随が4番に座り、2打席目にはレフト線へタイムリー2ベースを放ち、先輩、そしてプロとしての威厳をみせるなど、まさに亜細亜大祭りであった。
20230304楽天 正随
楽天の4番としてタイムリーを放った亜細亜大出身の正随

東邦はルーキー投手陣が好投を見せたのは上述の通り。ただ野手に関しても、浦口、西脇の2人がスタメン出場。浦口は1番打者として持ち前の俊足で内野安打を放ち、盗塁も決め、そして1番目だったのは打席での粘りである。追い込まれてからも、狙ったかのようにファールで粘る打撃を、塩見・藤井といったNPBでも1軍クラスの投手相手にできたのは、大きなアピールポイントだった。5番とクリーンアップの一角を務めた西脇は、1打席目で強烈なレフト前ヒットを放つと、バンドも決めたりと器用な部分も見せた。守備もスタメンのセカンドからサード→ファーストとマルチにこなした。この2人な加えて、3番ショートで出場した宮下は高卒2年目。打ってはタイムリーを放ち、今年から挑戦しているショートではフライのエラーこそあったものの、三遊間の難しい打球を2つ捌き、見せ場を作った。今年の東邦ガスは、若返りの予感がしており楽しみだ。
20230304東邦ガス 宮下
今年から東邦ガスのショートを務める宮下


Pickup Player
加藤竜馬 東邦ガス 投手
~ドラフト解禁年にポテンシャル枠から脱却なるか~
東邦ガスの4番手として8回からマウンドにあがった加藤は、プロ相手に強烈なインパクトを残した。

加藤は大阪偕星では本格的に投手を始めたのは2年夏からであるが、2年秋はチームの主将兼エースとして、翌春のセンバツを制する大阪桐蔭相手に2-3と善戦(加藤は3失点完投)。そのあとは腰痛もあり、3年夏は4番ライトとして出場した。亜細亜大に進学すると、またもや腰痛に苦しみ、リーグ戦デビューは3年秋と遅かったものの、4年春のリーグ戦では神宮で151㌔をマークした。ただ1個上には平内(巨人)・内間(楽天)、同期に岡留(阪神)、1個下に青山(西武)とハイレベルな亜細亜大投手陣において、投球の安定感に課題がある加藤は、結果的に大学通算9試合11イニングしいう登板機会に終わってしまった。それでもスピードに加えて、185㎝96㎏(当時)という体格の良さ、身体能力の高さなどからポテンシャルを評価されており、ドラフト候補として名があがるほどの投手であった。昨年東邦ガスに加入し、JABA長野大会やJABA四国大会では登板も成績は残せておらず、2大大会での登板もなく、ドラフト解禁年となる2年目を迎えた。

この試合では8回から4番手としてマウンドに上がると、代打堀内に対してストレートで押してファールでカウントを稼ぐと、最後もストレートで空振りの三振。永田・江川もストレートで押して打ち取り、わずか8球で三者凡退とした。特別ルールで行われた9回裏も引き続きマウンドに上がると、エラーでランナーを出して、村林のヒット→ワイルドピッチで1点を献上してしまい、2回1安打2奪三振1失点(自責点0)という内容であった。ただその結果以上に目を引いたのはやはりそのストレートで縦に角度があり、この試合では球速表示はなかったもののスピードも出ており、さらにそのストレートをやや力を抜いたようなフォームから繰り出していることも厄介であり、楽天の各打者は完全に振り遅れていた。変化球も大きく曲がるスライダーとフォークを持っており、三振を奪える球であった。

この試合でのインパクトは大きく、正直この試合の内容だけをみれば、ドラフトの上位候補である。あとはこのピッチングが安定してできるかが鍵となってくる。安定さえしてくれば、ずっとポテンシャル枠でのドラフト候補であった加藤が、いよいよ即戦力のドラフト候補に浮上してくることだろう。
20230304東邦ガス 加藤


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センバツ各校のキーマンは?【関東編】

本日からセンバツも開幕とういことで、各チームのキーマンとなる選手を勝手に選んで紹介していきたいと思います。
今回は関東のチームのキーマンです。

山梨学院:星野泰輝 投手・外野手
~秋の背番号1はリリーフとして期待大~
昨秋関東大会を制した山梨学院の最大の原動力は、背番号10ながら4試合全てに先発してほぼ1人で投げ抜いて計3失点という素晴らしい投球をみせた林であった。ただ個人的には、林は本来は完投タイプの投手ではなく、山梨学院が勝ち抜くためには、複数の投手が必要だと思っている。そこで必須なのが、関東大会までは背番号1をつけていた左腕の星野である。キレのあるボールを武器とした左腕で、林とは左右でタイプも異なり、林→星野という方程式が完成すれば山梨学院は強い。神宮大会では林が英明に打ち込まれ、代わった星野も同じく打ち込まれ敗れてしまった。これを食い止めるような投球が求められる。また1番センターとして出場している林は、50㍍5.9秒の俊足も誇り、4番高橋をはじめとして中軸がしっかりしている山梨学院にとっては1番星野のチャンスメイクが大きく得点にかかわってくる。投打に渡って星野が必須となってくることだろう。
20221118山梨学院 星野


専大松戸:平野大地 投手
~万全の状態ならどのような投球をするか末恐ろしい右腕~
専大松戸のエース平野は、Max151㌔を誇り、右腕としては今大会No1との呼び声も高い。ただ昨秋はエースとして期待されながらも右肩痛で出遅れて、千葉大会では背番号18。それでも準々決勝で復帰して木更津総合から2失点完投勝利をあげると、準決勝の市立船橋戦でも延長に及ぶ激戦も完投してチームを関東大会に導いた。ただ関東大会前にまたもやケガがあり、関東大会でも先発はなく、リリーフとしての登板。それでも要所を締める投球で、チームをセンバツ出場に導いた。新チームになってから本格的に登板機会の増えた平野は、つまりこれまで万全の状態で投球をしているわけでもないが、それでもチームを関東準Vに導いた。万全の状態での投球がどんなものか、考えただけでも末恐ろしい。センバツは夏と違って、1人の投手である程度勝ち進むことも可能であり、平野が本来の投球をした場合に、果たして打てるチームが現れるのか?また逆に平野が本調子でない、投球回数に制限があるとなると、一転専大松戸は窮地に陥ることになるだろう。
20220925専大松戸 平野


健大高崎:森山竜之輔 内野手
~超大型スラッガーが本領発揮で健大高崎打線がパワーアップ~
ここ近年は元盛岡大付の赤坂コーチを召喚し、軌道破壊よりも打撃破壊といわれきた健大高崎だが、今年のチームに限っていえばエース小玉を中心した守備力で勝ち上がっており、打撃とりわけ長打力に関しては影を潜めている。そんなチームにおいて期待したのが、181㎝90㎏という大型スラッガーの森山。中学時代から注目されていた逸材は、1年春の関東大会でスタメン出場すると、桐光学園戦でホームランを放つなど強烈なインパクトを残すも、そのあとはベンチ外が続いた。ただセンバツでは背番号17ながらベンチ入りを果たしており、復活の兆しも見えるものと思われる。森山が中軸に座れるようなことになれば、健大高崎打線がパワーアップすることは間違いないだろう。
20220521健大高崎 森山2


慶応義塾:清原勝児 内野手
~甲子園が大きく沸き立つ1打に期待~
清原が甲子園に戻ってくるというだけで、ファンとしては期待をしたくなる。慶応義塾のサードを守る清原勝児は、かつてPL学園で活躍し甲子園での最多本塁打記録をもつ清原和博氏の次男である。昨秋は主に下位打線を担っていたものの、パンチ力があり、関東大会の常盤大戦では3ランを放つなどしており、秋の公式戦では打率.400・2本塁打・14打点(チーム2位)という成績を残した。この春のオープン戦でも東海大相模からホームランを放つなどしており、センバツでは中軸もあり得る選手だ。あまり誰々の息子だから~という話ばかりするのは好きではないが、甲子園の気まぐれな観衆たちは、清原がホームランでも打てば一気に盛り上がり、慶応義塾びいきになることだろう。そういう意味でも、清原の打撃が慶応義塾打線において重要なピースになってくる。
20220910慶応義塾 清原


作新学院:小川哲平 投手
~エースになれる2年生の逸材~
1年春からベンチ入りを果たして登板していた小川は、昨秋に自分が観戦した栃木大会の文星芸大付戦で先発すると、1年生ながらMax147㌔をマークし、フォームもよく、コントロールも安定していて、これは来年のドラフト上位と思わせる投手であった。ただ昨秋の公式戦の作新学院投手陣は作新学院投手陣は大黒柱といえるエースはおらず、継投で勝ち上がってきたが、投球イニング数でみると、川又>磯>高森>小川ということで、小川は4番目である。文星芸大付戦での投球が常時できていないものと思われるが、本来の投球ができれば、間違いなくエースとなれる投手。センバツでは作新学院のエース格としての働き、さらには新2年生のセンバツで150㌔の大台突破という記録にも期待したい。
20230923作新学院 小川


東海大菅生:北島蒼大 捕手
~エース日當をさらに光らせる女房役へ~
東海大菅生は昨年の夏まで福原という絶対的な捕手が君臨しており、その反動か新チームになってからは正捕手の存在が課題となった。そこでスタメンマスクを被ることになったのは、新チームになってから捕手に挑戦したという、元は内野手の北島であった。北島は肩力は捕手としては申し分なく、むしろトップクラスというレベルであった。しかし投球のストップには大いに課題があり、都大会の序盤では、ボールを後ろに逸らす姿が目立った。それは大会が進むについて改善されてきたものの、急造捕手として致し方ないところはあった。東海大菅生のエース日當は、190㎝105㎏でこの春には150㌔もマークしたという右腕であるが、実はフォークボールを得意としており、フォークボール投手といっても過言でない。北島がワンバウンドになるようなフォークを止められるようになれば、日當の投球の幅も増すことであろう。ひと冬越えれば、もう急造捕手とはいうことはできない。捕手としてのストップが安定すれば、4番を務める打撃にもさらに集中できるようになり、東海大菅生打線を強固にすることに繋がるに違いない。
20221113東海大菅生 北島1


二松学舎大付:五十嵐将斗 外野手
~片井が2人いる強力打線へ~
二松学舎大付の柱といえば、昨夏に1年生ながら4番打者を務め、秋も都大会で3ホーマーをマークしており、センバツ選考においても「横浜よりも二松学舎大付の方が攻撃力が上」(実際にそうかは置いておいて…)と評価される原動力となった片井である。しかし昨春の関東大会では、片井が7番であったのに対して、4番に座っていたのが同学年の五十嵐であった。五十嵐は180㎝102㎏という大型スラッガーで、夏は控えとなっていたが、秋は大矢が先発時にはレフトとして出場し、.467と高い打率をマーク。センバツでは背番号9をつけることになっており、レギュラーへと昇格している。その打撃が本領を発揮すれば、片井と双璧をなすレベルになる可能性もあり、その場合は二松学舎大付が片井という柱が2人いるような強力打線となることだろう。
20221112二松学舎大付 五十嵐


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センバツのベスト8予想

センバツの開幕も近づいてきたので優勝&ベスト8予想をしてみたいと思います。

まずは組み合わせから↓
2023センバツ組み合わせ.jpg


そしてベスト8予想
◆大分商・作新学院・英明・智弁和歌山ブロック
作新学院×智弁和歌山の戦いとなり、作新学院も2年生右腕の小川の成長次第では大いに可能性はあるが、やはり多彩な投手陣で守備も固く、青山・中塚を中心とした強力打線を擁して総合力の高い智弁和歌山が勝ち抜くと予想。


◆光・彦根総合・氷見・東北・山梨学院ブロック
関東大会王者の山梨学院は、高橋・佐仲・進藤ら1年生から甲子園を経験している選手も多く、経験豊富で実力では1つ抜けている。開幕戦に登場し、ベスト8進出にはハップス(東北)・青野(氷見)・野下(彦根総合)といずれも好投手を攻略する必要があるハードな組み合わせだが、それでも山梨学院が勝ち抜くと予想。


◆北陸・高知・履正社・常葉菊川・専大松戸ブロック
ベスト8を争う試合は、専大松戸の平野VS履正社の強力打線となるだろう。平野はMax151㌔を誇る今大会No1右腕との呼び声が高いが、ケガも多く、本調子で大会に臨めるかも肝。ただ西・森田・坂根・森澤らタレントを擁する打線は、150㌔も打ち返すこともできるだろうし、履正社が勝ち上がると予想。


◆海星・社・二松学舎大付・広陵
神宮大会準Vの広陵は、エース候補の高尾が復帰する見込みで、今大会No1スラッガーとの呼び声高い真鍋率いる強力打線に加えて戦力アップが図れる。現状は広陵に死角はなしといえる。


◆敦賀気比・大阪桐蔭・能代松陽・石橋
今世代No1投手のエース前田を擁し、神宮大会も制して、さらに選手の伸びしろも十分なタレント軍団の大阪桐蔭。今大会の優勝大本命である大阪桐蔭を止めるのは、よっぽどのことがない限り無理であろう。


◆城東・東海大菅生・クラーク国際記念・大垣日大・沖縄尚学
神宮大会出場3校が揃う激戦ブロック。神宮大会で仙台育英をあと1歩まで追いつめた沖縄尚学の実力も捨てがたいが、ベスト8まで3勝する必要があり、組み合わせ的にも、この春150㌔をマークしたと噂の大型右腕のエース日當を擁する東海大菅生が有利かと思われる。


◆東邦・鳥取城北・高松商・健大高崎・報徳学園
東邦は秋は変化球中心の投球が目立ったエース宮國の、Max149㌔のスピードが戻れば強敵となるものの、秋は近畿大会準Vでプロ注目のエース森田、キャッチャー堀のバッテリーを擁する報徳学園が、1回戦屈指の好カードである健大高崎との試合を制して、そのまま勝ち上がると予想。

◆龍谷大平安・長崎日大・仙台育英・慶応義塾
夏春連覇を狙う仙台育英は、夏の優勝チームから高橋・湯田・仁田と3人の投手に加えて、キャッチャー尾形・ショート山田・センター橋本とセンターラインも残っており、大阪桐蔭に次ぐ優勝候補。仙台育英が順当に勝ち抜くと予想する。


優勝予想は言わずもがなで大阪桐蔭です。


以上です。

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JFE東日本×明治大【オープン戦】

2/26  オープン戦
JFE東日本×明治大 @内海・島岡ボールパーク


試合経過

JFE東日本×明治大のオープン戦は、両チームともに今年、さらには来年のドラフト候補を抱えていることもあり6球団のスカウト、さらにJFEスチールの社長も駆けつけた中で開催された。

JFE東日本の先発は、今年のドラフト候補の長谷川。威力のあるストレート、キレのあるスライダーはともに決まる球は本当に素晴らしいが、ボールにバラツキがあるのが相変わらず課題であった。対する明大は飯森・直井といやらしさのある1・2番コンビがともに四球を選んでチャンスメイク。3番宗山はピッチャーゴロ併殺に倒れてしまうも、今年のドラフト候補で新主将の4番の上田は、甘く入ったストレートを捉えて先制2ランとなる。
20230226明治大 上田
先制2ランを放った明治大の新主将でプロ注目の上田

この日は非常に風が強く、野手はフライを捕るのに苦労していた。JFE東日本は2回表に2死からルーキー小松がレフトへのエンタイトル2ベースを放つと、続く宮地の打球はセカンドフライかと思ったが、どんどん流されてライトの前に落ちるヒットなり、東海大相模コンビで初得点をあげる。ただ明大もその裏に、斉藤の打球はライトが目測を誤り2ベースとなり、内野ゴロの間に3塁へ進むとバッテリーミスで生還した。

JFE東日本は4回表に山田和が四球を選び、猪田のヒットで1・3塁のチャンスを作ると、4番平山がカウント3B0Sからタイムリーヒット。明大はその裏に、1番飯森が四球で出塁し、ランナー入れ替わった直井が盗塁を決めると、続くファーストゴロの投内連携ミスの間にホームイン。3回までは、両チームとも目まぐるしく得点をあげ、明大が4ー2とリードを奪う。

中盤は両チームのリリーフ投手の好投が光った。明大は先発の藤江が4回2失点と何とかまとめると、5回からは2番手として菊地が登板。常総学院では2年夏に150㌔をマークした右腕は、コントロールにバラツキはあったものの、そのストレートの威力は社会人チームにも十分に通用しており2回無失点。一方のJFE東日本も、ルーキーの福山・新谷、さらには高卒4年目の廣澤の若い投手が1イニングずつ無失点で繋いで、試合は4ー2のまま終盤に突入する。
20230226明治大 菊地
力強いストレートを武器に2回無失点の好投をみせた菊地

JFE東日本は7回表、この回から明大のマウンドに上がった石原に対し、2番山田和がこの試合3個目の四球を選んで出塁すると、猪田が内野安打で続き1・2塁。ここで途中出場の4番西村が左中間へタイムリーヒットを放ち1点差。ここでJFE東日本は代打に元ロッテの宗接を送るも四球で満塁となるも、続く小松はショートゴロ。6-2-3で併殺と思いきや、キャッチャー小島の送球が打者走者に当たってしまい、ボールが転々とする間に2塁ランナーが生還し、JFE東日本が4ー4の同点に追いつく。
20230226JFE東日本 西村
左中間にタイムリー2ベースを放つ西村

痛恨のミスを犯してしまった小島だが、その裏に先頭打者として打席に立つと、JFE東日本5番手の森田から、右中間を破る3ベースで汚名返上。1死となってから、代打今井がタイムリーを放ち、明大が5-4と勝ち越しに成功する。

ただ勢いの出てきたJFE東日本は8回表、途中からマスクを被っていたルーキー山本の内野フライは風の影響でこれまたヒットとなると、山本が盗塁を決めるなどして2死3塁のチャンス。ここで落合監督が送った代打折尾がレフト線へタイムリーを放ち、5-5と同点に追いつく。
20230226JFE東日本 折尾
同点タイムリーを放つ代打折尾

さらに9回表には、先頭の西村が右中間へ2ベースヒット。内野ゴロの間に西村は3塁へ進むと、宮地の打席で明大バッテリーが痛恨のバッテリーミスを犯して、ついに逆転に成功。8回からマウンドに上がっていた宇賀神が、9回も無失点で締めて、JFEが 6ー5と逆転勝利をおさめた。


20230226JFE東日本×明治大
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください


JFE東日本の勝利の立役者となったのは、4回以降明大打線を1点に抑えた投手陣であろう。昨年末には本田・在原が勇退して、都市対抗優勝を経験した投手もいなくなり、世代交代が求められるJFE東日本の投手陣。そんな中で大学野球では実績十分のルーキー福山と新谷、そして高卒4年目を迎える廣澤の好投は明るい材料であった。特に廣澤は、193㎝の長身に加えて、このオフに増量したようで体格も一段と大きく見え、この試合でもストレートは152㌔をマークしていたようであり、駆けつけたスカウトも注目したことだろう。
20230226JFE東日本 廣澤
さらにスケールアップしてスカウトも注目のJFE東日本廣澤

昨年明治神宮大会を制した明大は、野手でいうと今年のドラフト候補の上田、さらには来のドラフト候補の宗山という、昨年は下級生ながら大学日本代表にも名を連ねた主軸2人が残っている。宗山は1打席目にはピッチャーゴロ併殺でチャンスを潰してしまったが、その後は社会人チーム相手でも息をする様に2安打をマーク。上田は初回に2ランを放ち、守備はどこを守るか(内外どこでもできるので)注目していたが、昨秋と同じサードで柔らかいグラブ捌きを見せていた(中村紀洋を思い出しました)。その反面、他のポジションは熾烈なレギュラー争いの真っ最中で、この試合では様々な選手が起用された。出場機会はなかったものの、福原(東海大菅生)・光弘(履正社)・榊原(報徳学園)といった1年生もベンチ入りしており、春のリーグ戦開幕時にはどのような布陣となっているのか楽しみである。
20230226明治大 宗山
チームの主軸として2安打の活躍をみせた宗山


Pickup Player
岡本伊織 JFE東日本 ファースト
~早すぎる凱旋で見事3安打の活躍~
この春に明治大を卒業して、JFE東日本に入社する岡本が、このオープン戦ではJFE東日本のメンバーとして、古巣の明治大相手に3安打の活躍をみせた。

岡本は打力と走力が武器の内野手で、創志学園では2年春のセンバツに代打で出場し、福岡大大濠の三浦(DeNA)からヒットを放っている。2年秋からサードのレギュラーに定着すると、1番打者を務めた3年夏の岡山大会では2年生エースの西(阪神)を擁し、準決勝では引地(楽天)の倉敷商、決勝では金村(日本ハム)の岡山学芸館を破って優勝。甲子園では初戦で、創成館の川原(阪神)からタイムリー3ベースを放っている。明治大に進学すると、持ち前の打力で1年春からベンチ入りを果たし、代打で出場を重ねる。ただ以降は代打での出場が主戦場となり、レギュラー獲得には至らなかった。それでも昨秋はプロ志望届を提出したものの、指名はなく、社会人野球のJFE東日本に進むこととなった。

正式な入社は4月であるが、野球部員は早めに合流して、春先のオープン戦にも出場するのが通例。すでにJFE東日本の野球部に合流している岡本は、この古巣(正確にはまだ明治大所属?)との試合に8番ファーストでスタメンに名を連ねた。1打席目は四球であった岡本は、2打席目には藤江のストレートを逆方向のレフトにうまく弾き返してヒットを放ち、盗塁も決めてみせた。3打席目には菊地の力のあるストレートを、バットを折りながらもセンター前に運ぶヒット。5打席目でも、三遊間を破るヒットを放ち、後輩投手陣から4打数3安打1四球という成績を残してみせた。

打撃は良かった一方、ファーストとサードでそれぞれエラーをしてしまった守備は課題であろう。それでもJFE東日本は、ファーストのレギュラーであった岡田が昨年で勇退したので、今年から内野手登録になった元ロッテの宗接はいるものの、岡本もファーストのレギュラー候補となると思われる。大学では思うように力を発揮できなかったが、実力はある選手なので、社会人野球の舞台での活躍に大いに期待したい。
20230226JFE東日本 岡本
3安打の活躍をみせたJFE東日本のルーキー岡本


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OBでみるセンバツ出場校(2023)

センバツ出場校のOBを、野球選手を中心にまとめてみました

2023センバツ出場校OB
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