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東邦×高松商【センバツ高校野球大会】

3/25 センバツ高校野球大会2回戦
東邦×高松商 @阪神甲子園球場

試合経過

センバツの2回戦最後のカードは、初戦で鳥取城北を破って2回戦に進出した秋の東海王者の東邦と、センバツ出場36校のうち最後の登場となった(=この試合が初戦)の、秋の四国準Vの高松商の対戦となった。高松商はエース左腕の大室、東邦はエース宮國でなく背番号10の右腕山北と、ともに身長188㎝を誇る長身投手が先発した。

高松商は1回裏に、これが3回目の甲子園出場となる1番主将の横井のヒットから、2番中本が送ってチャンスを作るも、4番久保のセンター前ヒットでホームを狙った横井がタッチアウト。それでも2回裏にも、先頭の5番村山がファースト強襲のヒットで出塁すると、ランナー入れ替わって山本が盗塁を決めると、2死3塁から先発の大室が二遊間を破るタイムリーを放ち先制する。
20230325高松商 横井
3度目の甲子園では高松商の核弾頭を務める横井

スクイズ失敗などもあり3回まで大室の前に打者9人で片づけられていた東邦打線であるが、4回から2巡目に入ると本領発揮。1死から大島がヒットで出塁し、大室の牽制に飛かかってしまうも、捕球を焦ったファーストのエラーで一気に3塁まで進むと、3番眞邉が3塁線を破るタイムリー2ベースを放ち同点。さらに4番石川も、まるで眞邉の打球のデジャヴのように3塁線を破るタイムリー2ベースを放ち、東邦が2-1と逆転に成功する。
20230325東邦 眞邉
同点タイムリーを放った3番眞邉

東邦は5回表、1死から三浦が右中間を破る2ベースを放つと、9番山北の打球はファーストの前でイレギュラーしてライト前タイムリーとなる。6回表にも5番岡本に1発が飛び出し、リードを4-1と広げる。
20230325東邦 岡本
ライトスタンドにソロホームランを放った岡本

東邦の先発の山北は、ストレートはMax142㌔をマークしたものの、130㌔台前半のボールが中心で、スピードというよりは落ち着いて投げていた印象で、コントロールも安定しており、与えた四球は0個。変化球はスライダーを中心に、時よりチェンジアップのようなボールも投げていた。公式戦の先発は、秋の地区予選以来であったが、6回1失点と甲子園の舞台でその役目をしっかりと果たした。
20230325東邦 山北
6回1失点の好投を見せた先発の山北

東邦は7回から2番手として、ライトを守っていた岡本がリリーフ。いきなり四球→ヒット→バントで2・3塁のピンチを招くも、8番大室はインコースのストレートで見逃し三振とエンジンがかかってきて、9番佐藤瑞もショートゴロに打ち取ったと思いきや、ショート大島の送球がハーフバウンドとなりファーストが捕れず、その間に2者が生還してしまった。岡本は続く8回にも1死2・3塁のピンチを招き、ここでも7回と同じように村山を三振に仕留めて2死。続く山本の三遊間の当たりを、ショート大島がスライディングキャッチすると、そのから今後は見事なスローイングで1塁をアウトにするファインプレーをみせて、この回は無失点。

東邦は8回表には、石川のこの試合3本目の2ベースから5番岡本のタイムリー。9回表には、途中出場の中島の2ベースから、1番大島のタイムリーと終盤にも追加点。9回裏は岡本が3者凡退に抑えて、東邦がエース宮國を温存したまま6-3で勝利し、ベスト16進出を決めた。


20230325東邦×高松商
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください


今年の高松商は、浅野(巨人)のような打者がいるわけでなく、エース大室を中心とした守りのチームである。188㎝左腕として
プロも注目する大室は、この試合ではストレートはMax136㌔で、スライダーに加えて、チェンジアップ(フォーク?)といった変化球も駆使した投球で、1巡目は東邦打線を抑えるも、2巡目からは徐々に捉えられてきてしまった。結局131球を投じて完投したものの、被安打12の6失点という内容で、本人が「全国では通用しない」とコメントしたのが現状だろう。ただスピードに関してはまだ伸びる余地があるので、そこ次第では夏には全国に通用するどこか、スカウトがもっと目を輝かせる選手になることだろう。
20230325高松商 大室
今後の伸びしろにも期待した高松商のエース大室

東邦は中日関係者の活躍が光った。先発した山北は、中日でリリーフ左腕として活躍した山北茂利の息子で、191㎝の父親譲りの188㎝の長身右腕は6回1失点と見事に先発の役目を果たした。4番ファーストで出場した石川は、センバツでは4番エースとして東邦を優勝に導いた石川昴弥の弟で、この試合では3ベース3本を放つ活躍をみせた。6番センターとして出場した上田は、上田佳範2軍打撃コーチの息子で、初回にセンターからの好返球でホームをアウトにしたのは大きく、打撃でも1安打を放った。お膝元ということで、中日関係者の多い東邦だが、彼らが今後活躍して、中日に入るという姿にも期待したい。
20230325東邦 上田
センター上田も父は中日の打撃コーチを務める


Pickup Player
石川瑛貴 東邦3年 ファースト
~甲子園に照準を合わせて3ベースで猛打賞~
東邦の4番石川は、3ベースを3本放つ活躍をみせ、打線を牽引した。

石川は中学時代から名を馳せた捕手として、兄の石川昴弥(中日)と同じく東邦に入学するも、1年夏に右肩脱臼の大けがを負う。その影響でなかなか守備にもつけず、2年夏には代打として愛工大名電の有馬からヒットを放っている。2年秋からは182㎝84㎏という体格からの強打を武器に4番ファースト、そして主将としてチームを牽引。打撃成績は芳しくなかったが、チームはエース宮國の活躍もあり、東海大会を制した。

このセンバツでも4番ファーストとして出場している石川は、第1打席では甘く入ったスライダーを左中間に運ぶ2ベース。同点に落ち着いた直後のチャンスで迎えた第2打席では今度はストレートを引っ張り3塁線を破るタイムリー2ベース(結果的にこれが決勝打となった)。3打席目はサードゴロに倒れるも、4打席目には外のボールをうまくライト線に運ぶ2ベース。ここで代走を送られてお役御免となったが、4打数3安打1打点、2ベースだけで猛打賞という見事な打撃をみせた。

ただ守備においては、大島の送球を後ろに逸らしてしまい2点を献上するなどまずいプレーもあった。またまだ右肩も完治していないようで、シートノックの送球などを見ていると、東邦のレベルではない。できるならDHで起用したい状況である。体格もよく、打撃には非凡なものがあるので、プロとしても注目したいところだが、肩が完治しないと支配下の指名は難しいとものと思われる。ただまずは東邦の4番主将として、兄と同じくセンバツ優勝を目指したい。
20230325東邦 石川



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