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聖光学院×仙台育英【全国高校野球選手権大会】

8/12 全国高校野球選手権大会2回戦
聖光学院×仙台育英 @阪神甲子園球場

試合経過

夏の甲子園は2回戦で、聖光学院と仙台育英という、昨年の大会では4強で激突した、東北の強豪同士の対戦が実現。聖光学院は小室、仙台育英は田中と共に背番号11をつけた左腕が先発のマウンドに上がった。

仙台育英は1回裏、先頭の橋本がサードへの内野安打で出塁し、ボークと山田の進塁打で3塁まで進む。4番齋藤陽はファーストゴロでホーム送球も、橋本の俊足が生きてセーフとなり仙台育英が先制。しかし聖光学院も直後の2回表に、先頭の4番三好がヒットで出塁すると、牽制悪送球と進塁打で3塁まで進み、松尾の犠牲フライで同点に追いつく。

仙台育英は2回裏、田中・住石と8・9番の連打に、橋本が送ってチャンスメイク。2死2・3塁となってから、3番湯浅の高く上がった打球に対して、セカンドとセンターが追うも最後はお見合い気味に間にポトリと落ちて、これが2点タイムリーとなり、仙台育英が3ー1と勝ち越す。

それでも昨年のリベンジを目指す聖光学院も食い下がり、4回表には3番杉山がライトスタンドにソロホームランを放ち1点差。さらに4番三好の右中間への2ベースから2死3塁と同点のチャンスを作ったところで、仙台育英は田中から湯田にスイッチした。湯田はこのピンチで、松尾をセカンドゴロに討ち取ると、以降も強力仙台育英投手陣でも重要な試合では先発をになっているだけあり、聖光学院のスコアボードに0を並べていく。
20230812聖光学院 杉山
1点差に迫るソロホームランを放った杉山

一方聖光学院の小室も、2回までに3点を失うも、3回からは落ち着いた投球。小柄ながらステップ幅が広く、全身を使ったフォームから繰り出すボールは、MAX134㌔という数字以上に威力が感じられ、スライダーとのコンビネーションで、こちらも仙台育英のスコアボードに0を並べていった。
20230812聖光学院 小室
3回以降は見事に仙台育英打線を抑えていった小室

試合が動いたのは7回裏、1番橋本からの好打順の仙台育英は、橋本がサード強襲ヒットで出塁し、エンドランで2塁に進めると、3番湯浅がレフト線へタイムリー2ベースヒット。さらに4番齋藤陽もヒットで続くと、途中からレフトに入っていた6番濱田がこちらもレフト線へ2点タイムリー2ベースを放ち、この回3点を追加。仙台育英があまりにもサード、レフト方向に強い打球を連発するので、聖光学院はサードを安部に、レフトを赤堀に交代したほどであった。
20230812仙台育英 濵田
レフト線へ2点タイムリー2ベースを放つ濵田

聖光学院は8回裏からエースナンバーをつけた安齋をマウンドに送るも、仙台育英は四球と住石のヒットに、橋本の送りバントで2・3塁のチャンスを作ると、3番湯浅が1・2塁間を破る2点タイムリーを放ちダメ押し。湯浅はこれでこの試合タイムリー3本の5打点という活躍となった。
20230812仙台育英 湯浅
3本のタイムリーで5打点をあげた湯浅

仙台育英は9回表のマウンドには、こちらもエースナンバーをつけた高橋が上がり、3球三振2個を含む、わずか7球で聖光学院の攻撃を片付けて勝利。仙台育英が8ー2で東北対決を制して、ベスト16入りを果たした。
20230812仙台育英 高橋
最終回をわずか7球で片づけた背番号1を背負う高橋


20230812聖光学院×仙台育英
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください


序盤は互角ともいえる試合であったが、仙台育英の投手陣の豊富さが、仙台育英を有利に導いた試合であった。

仙台育英の先発の左腕田中は、これまでは高橋・湯田・仁田という3本柱の影に隠れることが多かったが、新チームになってから登板機会を増やすと、センバツ以降にさらに成長をとげ、この聖光学院との大一番で、先発の座を勝ち取った。結果だけみると、4回途中2失点だが、ヒットを打たれたのは中軸のみであり、決して悪い投球ではなかった。ただその田中より力のある投手がいるのが、仙台育英の強みで、流れを変える意味でも湯田を投入すると、その湯田が見事に期待な応える投球をみせた。
20230812仙台育英 田中
春以降力をつけ、この試合の先発をまかされた田中

一方の聖光学院は、背番号こそ11であるが、実質上は小室がエースである。序盤で3点を取られても、齋藤監督は小室の復調を待ち、小室はそれに応える形で3回以降は素晴らしい投球をみせた。そして小室よりいい投手はいないので、小室で行けるところまでいく戦略であったが、7回にはついに捕まってしまった。

中盤までスコア上は互角でも、小室さえ打ち崩せばという仙台育英と、湯田が出てきて、打てないところに、さらに高橋まで控えているという聖光学院とでは心理的な差があり、これが終盤のスコアに繋がったと思われる。やはり仙台育英投手陣の層の厚さは、相手チームにとって脅威となるのだ。


Pickup Player
湯田統真 仙台育英3年 投手
~流れを掴んだエースといえる好リリーフ~
仙台育英は4回途中からリリーフ登板した湯田が、8回まで無失点の好リリーフをみせて、チームに勝利をもたらせた。

湯田は中学では学校の軟式野球部に所属していたが、仙台育英で甲子園にも出場した父が、須江監督の先輩という縁もあって、須江監督にその才能と見出されて仙台育英に進学。2年夏には146㌔右腕にまで成長し、背番号18でベンチ入りし、甲子園優勝を経験。ただ湯田は甲子園では3試合に登板したものの、5回2/3で計4失点という内容であった。

2年秋からは背番号10を背負い、東北大会では鶴岡東から無四球完封勝利をあげるなどして優勝に大きく貢献。3年春のセンバツでも龍谷大平安戦で7回無失点の好投をみせるなど、3試合に登板して、計11イニングで無失点と飛躍を遂げた。3年春の東北大会では自己最速を更新する153㌔をマーク。3年夏の宮城大会でも東北から完封勝利をあげるなど15回1失点という好成績を残し、3季連続で甲子園にやってきた。

甲子園の初戦の浦和学院戦では先発したものの4回4失点と本来の投球はできなかったものの、この2回戦では4回に同点のピンチとなったところで、須江監督は湯田をマウンドに送った。いきなり2死3塁というピンチであったが、湯田は得意のスライダーで松尾をセカンドゴロに打ち取ると、5回も聖光打線を3人で抑えた。スイスイと聖光打線を抑えていた湯田であるが、6回に西本・杉山に連打を浴びて、プロ注目の4番三好を迎えると一気にギアをあげて、最後は137㌔のスライダーを外角に決めて空振り三振。続く樽川も148㌔のストレートに、スライダー、さらにはチェンジアップでサードゴロに抑えた。この試合の湯田は、ストレートがMax150㌔、得意のスライダーは123~137㌔と球速幅、さらには縦に曲げたりと曲がる方向とバリエーションが豊かであった。ほとんどこの2つの球種であったが、さきほどのピンチの場面でのみ、130㌔近いチェンジアップも投げている。結局湯田は聖光を8回まで、計4回1/3を4安打4奪三振無失点に抑えたが、基本は力を抑えながらの投球であり、ピンチのときにはギアをあげるという投球だったので、まだまだ余裕はありそうだった。

仙台育英の厚い投手陣の中でも、これまでの使い方をみても先発投手としては湯田が1番手といえる。昨夏の優勝の立役者であり、背番号1を背負う高橋は抑えとして使われているので、どちらがというのは難しいが、スピードでいえば湯田の方が上であるし、湯田がエースといっても過言ではない。夏の甲子園では一通り全高校が登場したが、2試合続けて150㌔をマークした湯田のスピードは頭抜けており(次に速いのはMax147㌔の投手)、スカウトの評価も大きく上がり、大会No1右腕という称号も近いことだろう。

20230812仙台育英 湯田



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夏の甲子園のベストナインを選んでみる(2023)

慶応義塾の優勝で幕を閉じた、2023年の夏の甲子園。
そんな大会のベストナインを個人的に選んでみました。

なお選考基準はプロ注だからとか関係なく、大会での成績のみを基準としております。


ピッチャー
小宅雅己 慶応義塾2年

慶応義塾の2年生エースは決勝までの全5試合に登板して、28イニングで2失点、防御率0.64と今大会のMVP級の活躍。特に準決勝の土浦日大戦では完封に加えて自ら先制タイムリー。決勝の仙台育英戦では5回無失点リリーフと、疲れの見えてくる大会終盤での素晴らしい投球が光った。
20230811慶応義塾 小宅


キャッチャー
尾形樹人 仙台育英3年

仙台育英の強力投手陣をリードした捕手は、打撃でも大活躍。浦和学院戦では3ランを含む3安打、花巻東戦では逆方向のレフトスタンドへの1発を含む3打点、山場となった履正社戦では決勝スクイズも決めた。なんと6試合中4試合で猛打賞をマークし、打率.522は今大会の首位打者。
20230812仙台育英 尾形


ファースト
延末藍太 慶応義塾3年

ゴーグルがトレードマークの慶応義塾の5番打者は、山場となった広陵戦では先制打からタイブレークで試合を決めるタイムリーまで計5打点をたたき出し、続く沖縄尚学戦でも猛打賞の活躍。決勝までの5試合で全てでヒットを放ち、打率.364で、仙台育英との決勝戦では4番に座った。
20230811慶応義塾 延末


セカンド
千葉柚樹 花巻東3年

花巻東の主将も務めた大型セカンドは、クラーク国際記念戦では終盤に決勝タイムリー、智弁学園戦ではタイムリー2ベース2本を含む4安打3打点と大暴れで、仙台育英戦でも2安打と奮闘し、大会通じて打率.467をマークした。佐々木麟の後を打つ北條・千葉の存在が、相手チームにとっては驚異となっていた。
20230813花巻東 千葉


サード
福井直睦 慶応義塾3年

センバツの4番から、この夏は下位打線への打順を下げてしまったものの、5試合全てでコンスタントにヒットを放ち、打率は優勝したチームでトップの.471をマーク。特に決勝の仙台育英戦での、レフト線へのタイムリー2ベースを含む3安打の活躍が光った。
20230811慶応義塾 福井


ショート
後藤陽人 土浦日大3年

土浦日大の走攻守揃ったショートストップは、打撃では専大松戸戦と八戸学院光星千で2試合連続で3安打2打点の活躍で、打率は.417をマーク。華麗な守備でも投手を盛り立て、走っても5盗塁をマークして今大会の盗塁王に輝いた。
20230812土浦日大 後藤


外野
丸田湊斗 慶応義塾3年
そのイケメンぶりでも注目を集めた慶応義塾のリードオフマンは、5試合中4試合でマルチヒットを放ち、打率.409、走っても3盗塁をマークした。そして何といっても仙台育英との決勝戦では先頭打者ホームランを放ちチームに流れを呼び込んだのは大きかった。
20230811慶応義塾 丸田


橋本航河 仙台育英3年
仙台育英のリードオフマンは、そのバットコントロールに加えて、走り出しも速さも特徴。いきなり1回戦の浦和学院戦、2回戦の聖光学院戦で3安打ずつを放つと、履正社戦・花巻東戦でも2安打を放ち、打率.458をマーク。夏の甲子園で積み重ねた23安打は歴代4位となる。
20230812仙台育英 橋本


正林輝大 神村学園2年
神村学園の4番を務めた2年生は、群を抜く打球スピードで、初戦の立命館宇治戦で4安打3打点と大当たり。その後も市和歌山戦でもタイムリーを含む2安打、おかやま山陽戦では8回に均衡を破る貴重なタイムリーを放つなど、全5試合でヒットを放ち、打率.435マークをした。
20230809神村学園 正林



惜しくもベストナインには選ばれなかったものの、各ポジションで候補としてノミネートされていた選手は以下の通りでした。

投手:湯田(仙台育英)、藤本(土浦日大)、東恩納(沖縄尚学)、安田(日大三)
捕手:大城和(沖縄尚学)、藤原(八戸学院光星)
一塁:松田(土浦日大)、今岡(神村学園)、佐々木麟(花巻東)、熊谷(北海)、小川(履正社)
二塁:住石(仙台育英)
三塁:湯浅(仙台育英)、森田(履正社)、二宮(日大三)
遊撃:八木(慶応義塾)、松尾龍(神村学園)、中山(智弁学園)
外野:鈴木(仙台育英)、上川床(神村学園)、太刀川(土浦日大)、大井(土浦日大)、知花(沖縄尚学)、北條(花巻東)、小保内(北海)


以上です。異論は認めます。


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U18日本代表を選んでみる(2023)

夏の甲子園も残すところは、準決勝・決勝のみ。
そろそろU18日本代表も発表されるのではないかと思い、個人的にU18日本代表のメンバーを選んでみました。

◆投手
高橋煌稀(仙台育英)
湯田統真(仙台育英)
日當直喜(東海大菅生)
東恩納蒼(沖縄尚学)
坂井陽翔(滝川第二)
前田悠伍(大阪桐蔭)
杉山遥希(横浜)
黒木陽琉(神村学園)

先発は実績が十分な前田・杉山・東恩納・湯田の4人、リリーフには仙台育英でも抑えを担う高橋、さらにはフォークが得意な日當や坂井、左のリリーフとしてモイネロカーブを操り甲子園で一気にブレイクを果たした黒木。坂井は外野手としても想定しており、内野手だが中山(智弁学園)も二刀流として想定している。

20230809神村学園 黒木
モイネロカーブを操り甲子園の活躍で一躍代表に呼びたいと思った黒木


◆捕手
堀柊那 (報徳学園)
尾形樹人(仙台育英)
寺地隆成(明徳義塾)

センバツ準Vを果たし、セカンド送球1.7秒の強肩で打者としても高いアベレージを誇る堀が正捕手候補筆頭。尾形は仙台育英投手陣を熟知していることに加え、打撃でもスクイズなど器用さがあるので代打もあり。寺地は第3捕手だが、メインは左の強打者でサードとして期待。

20221030報徳学園 堀
好守にスピード感溢れる正捕手候補筆頭の堀


◆内野手
真鍋慧 (広陵)
森田大翔(履正社)
明瀬諒介(鹿児島城西)
百崎蒼生(東海大熊本星翔)
山田脩也(仙台育英)
緒方漣 (横浜)
中山優月(智弁学園)

佐々木麟(花巻東)はコンディションの問題もあり選外との報道もあってので除外。ファーストは真鍋を基本とし、サードは森田・明瀬に加えて寺地が候補となり、DHに回る可能性も大。ショートは百崎・山田・緒方・中山と守備職人たちの激戦区で、その中からセカンドにも回ってもらう算段となっている。

20230810東海大熊本星翔 百崎
右の強打者でアベレージも残せ激戦区ショートの中でもイチオシの百崎


◆外野手
松本大輝(智弁学園)
齋藤陽 (仙台育英)
橋本航河(仙台育英)

左打者が3人となってしまったが、3人とも打力に加えて、走力もある選手を選出。特に齋藤は仙台育英の4番打者ながら器用な打撃が光り、海外の投手陣にも対応できそう。これに加えて投手の坂井も、右の大砲で強肩の外野手として使える。それでも外野の人数は少ないので、場合によっては内野手の控えに、守ってもらうこともある。

20230812仙台育英 齋藤陽
仙台育英の4番ながら器用な打撃が光る齋藤陽



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明豊×北海【全国高校野球選手権大会】

試合経過

夏の甲子園1回戦最後の試合は、夏最多40回目の出場となる北海と、3年連続での出場となる明豊の試合となった。

明豊は3回表、先頭8番義経がサード強襲ヒットで出塁し、送って1死2塁とチャンスメイク。ここで明豊打線は左打者が続くこともあり、北海は早くも先発の熊谷→ファーストを守っていた左腕の長内にスイッチ。3番柴田の打球は、高いバウンドのセカンドゴロとなるも、これをセカンドが捕球できず(記録はヒット)、明豊が先制点をあげる。

北海は4回裏、3番今北・4番熊谷の連打に、送りバントで1死2・3塁とすると、長内のファーストゴロの間に同点。さらにサードの送球エラーで、北海が2ー1と逆転に成功する。

しかし明豊は直後の5回表、この回から登板した北海の背番号1岡田に対して、いきなり高木・西川の1・2番が連打。1死1・2塁となってから、4番西村は強烈な打球で右中間を破り、タイムリー3ベースで明豊が逆転に成功。
20230810明豊 西村
右中間に逆転のタイムリー3ベースを放つ西村

ただ北海も6回裏に、熊谷の右中間の2ベースから、5番幌村のタイムリーで同点。まさに一進一退の攻防となった試合は、3ー3で終盤を迎えることとなる。

明豊は7回表、西川のヒットと四球で1・2塁のチャンスを作ると、5番木下が初球を叩いて三遊間を破るタイムリーを放ち勝ち越し。さらに6番石田がライトオーバーの2点タイムリー3ベース。北海はピッチャーを岡田から、この試合3度目の登板となる熊谷に戻すも、明豊はバッテリーミスで1点を追加して、7ー3とリードを広げる。
20230810明豊 石田
2点タイムリー3ベースを放った石田

ただ北海も引き下がらずに7回裏、先頭の関がヒットで出塁すると、続く途中からライト守備に入っている小保内が初球を振り抜くと打球はレフトポール際に飛び込む2ランホームランとなる。こので明豊は先発の中山から、3年連続での夏の甲子園となる森山にスイッチする。
20230810北海 小保内
守備からの途中出場ながら2ランを放った小保内

森山はややコントロールにバラつきはあったものの、左手を高く掲げる独特なフォームから繰り出すボールを武器に、7回の残りと8回と北海打線を抑える。さらに9回裏も小保内→大石と打ち取り2死とする。それでも粘る北海は、1番片岡が四球で出塁すると、2番谷川がヒットで続き、3番今北は1・2塁間を破るタイムリーを放ち1点差に迫る。ここで4番熊谷という場面であったが、熊谷は死球で2死満塁となる。ここで迎える5番幌村に対して、森山は3球連続ボールとしてしまうも、ここからMAXとなる141㌔のストレートを投じるなどしてフルカウントまで持っていくも、最後はインコース高めに外れて押し出しで7ー7の同点。北海はさらにサヨナラのチャンスであったが、ここは森山が長内を三振に仕留め、試合は延長戦タイブレークに突入する。
20230810北海 今北
9回2死から貴重なタイムリーを放つ今北

無死1・2塁からスタートするタイブレーク。先攻の明豊は、義経がバンドを試みるも3塁フォースアウト。し続く代打芦内がライト前にタイムリーを放ち1点を勝ち越すも、後続は熊谷の前に1本が出ずに1点止まりとなる。

対する裏の北海も、関がバントを試みるもフライとなり1死。ただ続く小保内がライト線へタイムリーを放ち同点。なおも1死1・3塁という場面で迎えたラストバッター大石は、2球で追い込まれてしまうも、3球目の変化球を捉えると、打球はショートの頭上を越えるサヨナラ安打となり、北海が逆転サヨナラ勝ちを収めた。
20230810北海 大石
試合を決めるサヨナラ打を放った大石


20230810明豊×北海
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください


終わってみれば両チーム15安打ずつという打撃戦となった試合。北海の9回2死ランナー無しからの同点劇など、打撃陣が奮闘したといえるが、裏を返せば両チーム投手陣の不安を露呈する形となった。

ここ最近は層の厚い投手陣を構成していた明豊であるが、今年はエース中山に頼り切りで、この試合でも簡単には中山を代えることができずに後手に回ってしまった。その状況を作り出してしまったのは、本来であればこの代のエースになると思われていた森山。1年夏から甲子園で登板し、1年秋にはエースナンバーを背負った本格派右腕は、昨年の甲子園でもリリーフエースとして活躍した。ただ新チームでは状態はよくなかったようで、この試合でもスピード・コントロール共に、期待していたものではなかった。タイブレークでの登板となった2年生右腕の野田に関しても、荷が重かったであろう。
20230810明豊 森山
明豊は森山が本来の投球ができれば…という試合であった

北海はこの試合ではブーメラン継投を採用。熊谷が先発して、ピンチで左打者が続く場面で左腕の長内を投入、次の回からは再び熊谷がマウンドに戻った。ただ5回からは147㌔をマークするなどして、南北海道大会ではエースとして活躍し、この甲子園でも背番号1を背負う岡田が満を持して5回から登板も、まさかの2回を投げて6失点…。7回は熊谷が再びブーメランで3度の登板を果たし、抑えて勝利したものの、結果的にはケガ明けでまだ状態が万全でない熊谷に頼らざるを得なくなったといえる。チームは何とか勝利したものの、次戦以降はどのような投手起用をするのか、平川監督にとっては悩みの種となりそうだ。
20230810北海 岡田
この試合では大きな誤算であった北海のエース岡田


Pickup Player
熊谷陽輝 北海3年 投手兼ファースト
~3度登板するなど投打の柱が奮闘~
北海の投打の柱である熊谷が、投げては3度の登板、打っても2安打と活躍した。

入学当時から恵まれた体格を誇り(現在は183cm97kg)、北海では1年春からベンチ入りし、当時のエース木村(現ソフトバンク)に次ぐ2番手として活躍。1年夏は甲子園出場を果たすも、木村が完投し、出番はなかった。1年秋からエースを務め、2年秋の北海道大会では帯広農や札幌日大を完封し、決勝ではクラーク国際記念相手に9回1失点の好投も延長戦で敗れて準V。3年春にはU18日本代表の1次候補にも選ばれたものの、右肘の故障で辞退している。3年夏の南北海道大会では肘の不安もあり、背番号3となったものの、決勝戦では北海道栄相手に7回1失点の好投。それ以上に4番を務める打撃では、6試合で5ホーマー、打率.762という驚異の数字を残して、チームを甲子園出場に導いた。

甲子園の初戦となったこの試合、熊谷が4番投手としてスタメン出場した。まず投手としては、1巡目で3安打を浴びるなど立ち上がりはいいとはいえず、3回にピンチを招くと、長内にマウンドを譲ったものの、4回からは再びマウンドに戻り、4回までは1失点であった。しかしエース岡田がその後6失点と崩れると、7回のピンチでは3度目の登板を果たす。このピンチではワイルドピッチで1点を献上してしまうも、8回以降は安定した投球で、9回にはこの試合最速となる143㌔をマーク。スライダー・フォークといった変化球も使って明豊打線を抑えていき、終盤で与えた得点はタイブレークの1点のみ。3度の登板で合計7イニングを投げて2失点(うち1点はタイブレーク)という内容であった。

打者としては大柄なスラッガーながら、バットを短く持ち、2打席目には三遊間を抜くヒットを放ちチャンスを広げて、チームの逆転に貢献。3打席目では右中間に2ベースも放った。その後は警戒され、2打席連続で死球を浴びてしまい、この試合では3打数2安打という成績であり、打撃での貢献度も高かった。

投打において、北海の大逆転勝利の立役者となった熊谷。投球では本来の最速146㌔には届かなかったものの、巧みな投球で、北海投手陣を救った。打撃でも1発こそ出なかったものの、3打数2安打2死球の4出塁と、警戒される中でしっかりとチームに貢献した。投打の両面でプロからも注目されているが、今のところは、春先からの右ひじの故障もあり、大学進学と噂されている。ただチームがこのまま勝ち進めば、スカウトも放っておくわけにはいかず、まだ甲子園の活躍次第では高卒プロ入りの可能性もある逸材であろう。

20230810北海 熊谷2

20230810北海 熊谷1


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甲子園不出場組でU18日本代表を構成してみた

現在絶賛夏の甲子園中ですが、それが終わると高校野球界はU18日本代表に入ります。
ただU18日本代表はここ最近は国際大会で、いいといえる成績は残せていません。
いい成績を残すためにはどうすればいいか…個人的に思ったのは、甲子園出場組を選ばず代表を構成するです。

まず甲子園出場は(特に投手は)甲子園の疲労が残るまま、U18代表に臨むこととなり、過去にはエースとして期待された奥川が満足に投げられないこともありました。それに加えてモチベーションの問題でも、甲子園という最大の目標としていた舞台が終わった直後なので、それをキープすることも容易ではないと思います。さらに国際大会ということで投手であればボール、打者であれば木製バットへの対応が必要で、そのための時間も確保できません。

この課題を克服できるのが、甲子園不出場組のメンバーです。大会は7月には終わっているので、国際大会まで1ヶ月ほどの時間があり、ボールやバットの対応、さらには甲子園に出れなかったことでモチベーションも高いと思われます。甲子園不出場組でチームを組んで、甲子園期間中に合宿でもやっていれば、個人の調整に加えて、チームとしての力も高めることができるかと思います。

昔はU18日本代表は全てといってもいいほど甲子園出場選手で構成されていたものの、近年では甲子園不出場組も入るようになってきましたが、それでもまだ割合は少ないです。いっそのこと、全員不出場組のチームにしてしまえば面白いとは思うのですが、興行的にはそうはいかないのも理解しています。

なので下記は個人の妄想として、甲子園不出場組でU18日本代表20人を選らんでみました。


~投手~

武田陸玖(山形中央)
春に行われた1次候補合宿で、馬淵監督が名前をあげて絶賛した二刀流左腕。

木村優人(霞ヶ浦)
MAX150㌔のストレートに、フォークをはじめとした変化球も良く、打力も◎。
20230604霞ヶ浦 木村

小玉湧斗(健大高崎)
MAX150㌔のストレートにコントロール・変化球も良い投手層の厚い健大高崎のエース。
20230429健大高崎 小玉

日當直喜(東海大菅生)
190㎝105㎏の大型右腕はMAX151㌔のストレートに加え、フォークを器用に操り、投球術も◎。
20230328東海大菅生 日當

杉山遥希(横浜)
1年夏から横浜のエースナンバーを背負い、冷静な投球が光る左腕。
20230418横浜 杉山

東松快征(享栄)
がっちりした体格からMAX152㌔を誇る前田とともにドラフト再注目の左腕。

前田悠伍(大阪桐蔭)
大阪桐蔭で1年秋からエース格で、2年春にセンバツ V。投球の完成度は近年No.1で、代表でもエースとして期待。
20230328大阪桐蔭 前田

坂井陽翔(滝川第二)
186㎝の長身から角度のあるMAX149㌔のストレートを投げ込むドラフト要注目右腕。
20230503滝川第二 坂井3


~捕手~

南川幸輝(大阪桐蔭)
前田とのバッリーを組み、大阪桐蔭の4番として対応力のある打撃が魅力。
20221118大阪桐蔭 南川

堀柊那(報徳学園)
セカンド送球1.81秒の強肩に、ハイアベレージを誇る打撃が武器の今世代No.1捕手
20221030報徳学園 堀

寺地隆成(明徳義塾)
風格漂う左の強打者で、明徳義塾では下級生の頃から4番。サードとしても期待。


~内野手~

半田真太郎(健大高崎)
健大高崎らしく俊敏性のあり、内野ならどこでもこなせる。小柄ながらパンチ力もあり。

緒方蓮(横浜)
1年春から横浜のショートストップを務める華麗な守備、確実性のある打撃
20220605横浜 緒方

小笠原蒼(京都翔英)
180cm96kgという体格でパワーもあれば柔らかさもある左のスラッガー

青山達史(智弁和歌山)
智弁和歌山の主将で右の主砲は、守ってもセカンド・サード・外野とマルチにこなす
20221030智弁和歌山 青山

高野颯太(三刀屋)
スイングスピードが速く、高校通算29発をほこるプロ注目の右のスラッガーで内外をこなせる

江口照人(西日本短大付)
小柄だが打撃センスがあり、俊足、守備力と3拍子揃った内野手

明瀬諒亮介(鹿児島城西)
高校通算49発を誇り右のスラッガーとしてはNo1との呼び声もあり、投手としてもMax152㌔


~外野手~
山内教輔(東海大相模)
パンチ力もあり、広角に打ち分ける技術もある強打の東海大相模のリードオフマン
20220910東海大相模 山内

山田太成(大阪桐蔭)
アベレージも高く神宮大会制覇の立役者ともいえる大阪桐蔭のスピードスター
20221120大阪桐蔭 山田


甲子園組がいなくても、十分に海外と戦える布陣かと思いますが、いかがでしょうか?


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日大鶴ケ丘×日大三【選手権西東京大会】

7/29 選手権西東京大会決勝
日大鶴ケ丘×日大三 @神宮球場

試合経過

夏の甲子園出場をかけた西東京大会決勝は、昨年に続いての甲子園出場を目指す日大三と、ノーシードで西東京大会の開幕ゲームから勝ち上がった日大鶴ヶ丘の、日大ダービー。共に一昨日の準決勝で完投した、安田(日大三)と比江島(日大鶴ヶ丘)がこの決勝でも先発のマウンドに上がった。

初回は両エースが盤石の立ち上がりをみせ迎えた2回、日大三は2死ランナー無しから6番の192㎝スラッガー針金が、カウント2B0Sから甘く入ったストレートを捉えると、高く上がった打球はそのままライトスタンドに吸い込まれるホームランとなり日大三が先制する。
20230729日大三 針金
先制ホームランを放った針金

ただ日大鶴ヶ丘も4回表、1死から4番後藤はフルカウントからのやや浮いたストレートを捉えると、レフトスタンドへ飛び込むホームラン。ここのところ当たりが止まっていた4番が本領を発揮し、日大鶴ヶ丘が同点に追いつく。
20230729日大鶴ケ丘 後藤
同点弾を放った4番の後藤

両エース共に1発は浴びたものの、それ以外は素晴らしい投球を展開。日大三の安田はMAX142㌔のストレートに、110㌔台で大きく曲がるカーブ、さらに同じく110㌔台のチェンジアップはストレートとは30㌔近い球速差があるものの、しっかりと腕が振れており、日大鶴ヶ丘打線は非常に手を焼いていた。安田は5回まで日大鶴ヶ丘打線を4奪三振3安打1失点に抑える。

対する日大鶴ヶ丘の比江島は、重心を低くした独特なフォームのサイドスローで、MAX136㌔のストレートに、右打者の手元で逃げるように曲がるスイラダー、さらには逆方向に曲がるシンカーと、横の動きで日大三打線に揺さぶりをかける投球。さらに超高速テンポも特徴で、相手打線を次々に打ち取っていき、5回5安打3奪三振1失点に抑える。
20230729日大鶴ケ丘 比江島
日大鶴ケ丘の先発のサイドスロー比江島

10分間のクーリングタイムを挟んだ6回、日大鶴ヶ丘は先頭の主将高見澤が際どいボールを見極めて四球で出塁すると、続く木嶋も四球を選んで無死1・2塁。ここで4番後藤はバントは決まらなかったものの、ヒッティングに切り替えるとライト前に運んで無死満塁とチャンスを広げる。このピンチで真価を発揮したのが安田で、5番小針を外のストレートで見逃しの三振に仕留めと、続く杉浦も低めのチェンジアップで三振。最後は伊藤をセカンドゴロに仕留め、絶体絶命のピンチを無失点で切り抜ける。

すると日大三は7回、やや疲れの見え始めてきた比江島に対して、先頭の森山が死球で出塁すると、安田が送って1死2塁。ここで1番古賀がストレートを叩き、打球は二遊間を抜けるタイムリーとなり、日大三が2ー1と勝ち越しに成功。日大三は8回裏にも、先頭の二宮のヒット→4番岡村が送って、針金の申告敬遠の直後の初球を7番大賀叩いて三遊間を破り、追加点をあげる。
20230729日大三 古賀
勝ち越しのタイムリーを放った古賀

安田はこの試合最速となる142㌔を7回にマークするなど、終盤になってもその投球は衰えることなく、5安打6奪三振で1失点完投勝利。日大三が安定した戦いぶりで3ー1と勝利し、西東京代表として甲子園出場を決めた。
20230729日大三 優勝
西東京大会を制した日大三ナイン


20230729日大鶴ケ丘×日大三
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください


優勝した日大三の最大の立役者はやはりエース安田だろう。この春に小倉監督からバントを引き継いだ三木監督は、インタビューで「安田で打たれたらしょうがない」と語ったように、エースは準々決勝のタイブレークに及ぶ激闘から3試合連続完投勝利。多投手がさらに目立ち、エースを起用せずに負けていくチームも多い中、大会終盤は神宮球場が東東京大会との共用になるために、試合間隔がやや空くという特性も生かして、三木監督は安田と心中を決めたらようだ。安田は日大三のエースとしては、体も大きくなく、スピードもあるタイプではないが、総合力が高く安定感抜群の投球で、三木監督の起用に応えてみせた。
20230729日大三 安田
三木新監督からの信頼も厚い日大三のエース安田

敗れた日大鶴ヶ丘は、もちろん強豪校であるが、今大会はノーシードでのスタートとなるなど、決して前評判の高いチームではなかったが、7試合に勝利して、この決勝の舞台に辿り着いた。その立役者となったのが比江島で準々決勝までの6試合には全てリリーフとして登板し、特に準々決勝の早稲田実業戦では3点ビハインドの3回から登板して、5回無失点でチームの逆転勝利を呼び込む好投をみせると、準決勝・決勝はともに先発のマウンドにあがり完投した。この炎天下の中、計8試合に登板した背番号3のサイドスロー右腕は、この夏の西東京大会に敢闘賞というものがあれば間違いなく選ばれていたことだろう。
20230729日大鶴ケ丘 比江島2
日大鶴ケ丘を決勝まで導いた最大の立役者比江島


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針金侑良 日大三3年 外野手
~期待の大型スラッガーは先制弾に2敬遠~
この試合日大三打線で1番当たっていたのは、192㎝の期待のスラッガー針金で、先制のホームランを放つと、終盤には2打席連続で申告敬遠されてしまった。

針金は東練馬シニアでは190㎝左腕として活躍しており、「ジャンクSPORTS」で野球の天才キッズとして出演するなど注目されていた。日大三に進学すると1年秋から背番号11でベンチ入りし、外野でもノックを受けておりこの時は二刀流だったものと思われる。その後は野手に専念し、2年秋は背番号3をつけ、6番レフトとして出場。ただスイングスピードがあり、パンチ力は申し分ないものの、確実性に課題があり、2年秋・3年春ともに結果を残せず、大会終盤からはスタメンを外れることもあった。ただ3年夏は国士舘戦で3安打5打点、続く立川戦でも3安打2打点の活躍をみせると、準決勝の明大中野八王子戦ではホームランを放つなど結果を残し、この決勝戦でも6番レフトとしてスタメン出場を果たした。

2回裏2死ランナー無しという場面での第1打席ではカウント2B0Sからのストレートを捉えると、高く上がった打球はそのままライトスタンドに飛び込み、準決勝に続く2試合連発の先制ホームランとなった。第2打席では同じくカウント2B0Sから、今度はスライダーを捉えると、スピードのある打球はシフトでかなり狭くなっていた1・2塁を破りライト前ヒットとなって出塁した。間違いなくこの試合の日大三打線で1番当たっている打者であり、6回裏2死2塁で迎えた第3打席では申告敬遠。さらに8回裏2死3塁で迎えた第4打席でも申告敬遠されてしまい、この試合は2打数2安打1打点という活躍であった。

春までは長打力は申し分ないものの、確実性に課題があったものの、この西東京大会では打率.500という活躍。ホームランも2本放ち、スラッガーとしての能力の高さも見せつけた。決勝での2打席連続申告敬遠はまさに強打者の証であり、全国の好投手が揃う甲子園でどのような活躍をみせるのが楽しみであり、その結果次第では一躍ドラフト候補に浮上する可能性もある。
20230723日大三 針金
※写真は準々決勝の試合のものです


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2023年の夏の甲子園出場を勝手にランク付け

夏の甲子園出場校を勝手にAEの5段階でランク付けしてみました↓

2023年夏の甲子園出場校を勝手にランク付け

大阪桐蔭亡き今年の夏の甲子園の中心となるのは、Aランクの仙台育英・履正社・広陵の3チーム。

夏連覇を目指す仙台育英は、昨年の優勝時にも登板していた、高橋・湯田・仁田の3枚看板は、150㌔トリオよと呼ばれるまでに成長し、左腕の田中や佐々木・武藤といった2年生投手も140㌔を超え今年も投手王国は健在。その投手陣を束ねるキャッチャー尾形をはじめとして、ショート山田・センター橋本のセンターラインに、4番齋藤陽と野手陣も昨年の優勝の主力が残っている。現チームでは公式戦で格下との対戦を取りこぼすようなこともなく、戦いぶりが非常に安定しているところも良い。
20230329仙台育英 尾形
強力投手陣を束ねるキャッチャー尾形

履正社はなんといっても大阪大会決勝で、大阪桐蔭を撃破。その原動力は、ついにその能力が開花した151㌔左腕の福田であり、大阪桐蔭戦の投球が甲子園でもできれば、攻略は不可能であろう。他にも秋までエースナンバーを付けていた増田ら投手陣は豊富。攻撃陣は、サード森田・ショート森澤・センター西とドラフト候補が3人もいる布陣。増田は春から外野も兼務するなど、打撃も魅力。これに怪我で大阪大会は代打でしか出場できなかった本来は4番捕手の坂根が間に合うと大きい。
20230505履正社 福田
大阪桐蔭戦の投球が甲子園でもできると攻略が難しい福田

広陵の注目は、高校通算62発の189㎝の左の大型スラッガー真鍋。意外なことに甲子園では高打率を残しつつも、ホームランがないので、最後の夏にはスタンドに放り込みたい。リードオフマンの田上、真鍋の後を打つ4番小林ら、タレントが豊富で、守備力の高さも売りである。そんなバックに支えられている2年生エース高尾は、スピード・コントロール・変化球は全てハイレベルで、2年生世代の投手では完成度No1の投手といえる。
20230327広陵 高尾
2年生世代No1投手との呼び声高い高尾


それに続くBランクは8校。中澤を筆頭にした強力打線に、洗平と岡本の2年生140㌔後半左腕コンビを擁して、春には仙台育英を破って東北大会を制した八戸学院光星。エース左腕の伊藤の不調もカバーする多彩な投手陣など総合力の高さで埼玉を勝ち上がった浦和学院。渡邉千・福井・加藤・延末らを中心とした1発のある打線で、東海大相模・横浜を破って、春夏連続での甲子園出場を果たした慶応義塾。ポテンシャルの高いエース武内ら強力投手陣を擁して、総合力の高い星稜。享栄の152㌔左腕の東松を2回でKOした打線に、エース笹尾をはじめとした多彩な投手陣で激戦区愛知を今年も勝ち抜いた愛工大名電。松本・中山らを中心とした強力打線に、投手陣の成長も著しく、決勝では大阪桐蔭を破って春の近畿王者に輝いた智弁学園。中山・森山と昨年の甲子園を知る投手陣で大分を勝ち抜いた明豊。エース東恩納、打線では1番知花・4番仲田と投打の柱がしっかりしており、秋の九州王者に輝くなど安定した戦いができる沖縄尚学。がこれらを追う展開となるであろう。


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