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2023年のドラフト上位24人を予想してみる

ドラフト会議も明日ということで、今年もドラフト1位2位の計24人を予想してみたいと思います。

◆ドラフト1位
前田悠伍(大阪桐蔭)投手
真鍋慧(広陵)内野手
上田希由翔(明治大)内野手
廣瀬隆太(慶応大)内野手
西舘勇陽(中央大)投手⇐巨人が1位指名を公言
常廣羽也斗(青山学院大)投手⇐広島が1位指名を公言
武内夏輝(国学院大)投手⇐西武・ソフトバンクが1位指名を公言
草加勝(亜細亜大)投手
細野晴希(東洋大)投手
進藤勇也(上武大)捕手
古謝樹(桐蔭横浜大)投手
度会隆輝(ENEOS)外野手⇐中日が1位指名を公言

◆ドラフト2位
木村優人(霞ヶ浦)投手
日當直喜(東海大菅生)投
東松快征(享栄)投手
堀柊那(報徳学園)捕手
坂井陽翔(滝川第二)投手
明瀬諒介(鹿児島城西)内野手
下村海翔(青山学院大)投手
西舘昂汰(専修大)投手
岩井俊介(名城大)投手
松本凌人(名城大)投手
上田大河(大商大)投手
松本健吾(トヨタ自動車)投手


20230611青山学院大 常廣
広島が1位指名を公言している常廣(青山学院大)

20230918東洋大 細野
今年のドラフトの最大の目玉と思われる158㌔左腕細野

20230406国学院大 武内
西武とソフトバンクの2チームが1位指名を公言してくじ引き確定の武内

20230828高校日本代表 前田
U18日本代表のエースとしてW杯を制した高校No1投手の前田


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花咲徳栄×常総学院【秋季関東大会】

10/23 秋季関東大会準々決勝
花咲徳栄×常総学院 @栃木県総合運動公園野球場

試合経過

勝てばセンバツが当確となる秋季関東大会準々決勝。埼玉1位で初戦では横浜を破った花咲徳栄と、茨城1位で初戦では専大松戸を破った常総学院という新チームの実績も十分な、強豪校2チームの対戦となった。

常総学院は1回裏、先頭の丸山がセンター前に弾き返すと、2番若林が送って、1死1・2塁となってから4番武田が甘く入ったストレートをレフト前に弾き返し先制する。しかし花咲徳栄は直後の2回表、4番石塚がチーム初ヒットを放つと、更科のヒットと四球で満塁のチャンス。8番ピッチャー岡山は、常総学院のエース小林のストレートに押されたものの、打球は前進守備のファーストの後方に落ちて同点。さらに9番田端は、甘く入った変化球を捉えると、左中間を破る走者一掃のタイムリー2ベースとなり、花咲徳栄が4ー1と逆転に成功する。
20231023花咲徳栄 田端
逆転タイムリー2ベースを放った田端

逆転された常総学院だが、2回裏には鈴木のヒット→死球→丸山のヒットで1死満塁のチャンスを作る。続く若林の打席で3ボールとなったところで、花咲徳栄は岡山→和久井に投手を交代。和久井は押し出しは回避するも、若林がフルカウントからセンター前に運んで2者生還。さらに片岡がセーフティバンドを決めて再び満塁とすると、4番武田が三遊間を破る2点タイムリーを放ち、常総学院が5ー4と逆転に成功する。

3回表、花咲徳栄は石塚のレフト線への2ベース→ボークから5番田島のタイムリーで同点。それでもその裏の常総学院は、近藤・鈴木の連打で1・2塁のチャンスを作ると、9番池田が右中間に2点タイムリー2ベースを放ち、下位打線の活躍で勝ち越し。3回終了時点で常総学院が7ー5とリードするという、点の取り合いとなった。
20231023常総学院 池田
勝ち越しのタイムリー2ベースを放った池田

その後も常総学院が試合のペースを握った。エース小林はランナーを背負いながらも、4・5回はピンチを凌いで無失点。5回まで投げきり、期待していた内容からはほど遠いものの、何とか先発の役割を果たした。打線は5回裏には再び近藤・鈴木の連打でチャンスを作りると、代わった花咲徳栄のエース上原から1番丸山がタイムリーヒット。6回裏には主砲武田がレフトスタンドにホームランを放ち、10ー5とリードを広げた。
20231023常総学院 武田
この試合3安打目となるホームランを放った武田

花咲徳栄のエース上原は、7・8回と常総学院打線をパーフェクトに抑えるなど本領を発揮したが、それ以上の投球を見せたのが常総学院の2番手齋藤。背番号11を背負う右腕は、ストレートは130㌔前後と先発の小林に比べれば10㌔ほど遅いものの、タイミングの取りづらいフォームで、6回から4イニングを無安打無失点に抑える好投。常総学院がリードを守り切り、10ー5で勝利し、関東大会4強進出でセンバツ当確ランプを灯した。
20231023常総学院 齋藤
4回無安打無失点リリーフをみせた齋藤


20231023花咲徳栄×常総学院
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください


勝利した常総学院も、前半戦は気が気でなかったことだろう。プロ注目で頼みのエース小林が、序盤から捉えられて3回までに5失点。ストレートはMAX145㌔をマークするなどボールにスピードはあったものの、花咲徳栄打線に対応されてしまった。変化球はほぼ130㌔台のスライダーのみで、以前の霞ヶ浦戦のレポートでも書いたのだが、先発投手とてしはもう少し球種を増やして、緩急もつければ、相手打線もスピードボールには簡単に慣れることはできないだろう。そんなエースを救ったのが、専大松戸戦の9得点に続いて、この試合でも10得点をあげた強力打線であった。打線の中心はプロ注目でこの試合でホームランを含む3安打4打点の活躍をみせた武田であるが、その他にも1番丸山に加えて、6番近藤・7番鈴木が猛打賞、9番池田が決勝打をはなつなど、どこからでも点の取れるのも大きな強みであった。
20231023常総学院 小林
センバツに向けてまだ成長に期待の常総学院のエース小林

花咲徳栄にとっては単に敗けただけでなく、10失点というその敗け方はセンバツの関東5枠目を狙う上でも痛かった。やはり課題は投手陣でこの試合では岡山→和久井と繋いで、最後にエース上原が登板した。この秋はこのようリリーフエースとしての役割を担っているエース上原だが、この試合でもストレートはMAX145㌔をマークするなど、スライダー・フォークといった変化球の力も含めて、他の2人比べて球の力は別格であった。強力常総学院打線は一筋縄ではいかないだろうが、花咲徳栄がエース上原と心中覚悟で、先発登板させていたら、ここまで失点を重ねることはなかったのかと個人的には思った。
20231023花咲徳栄 上原
先発としての登板が見たかった上原

花咲徳栄の投の中心が上原であれば、打の中心は4番をうつ石塚である。前チームから3番打者を打つ、プロ注目の強打者は、第1打席では小林の142㌔のストレートをセンター前に弾き返すと、その後もレフト線への2ベース、センター前にポトリと落ちた打球は2ベースになるなど、3打席連続安打をマーク。これで前の試合から、7打席連続出塁で打率10割と好調であったが、残念なことに巡り合わせも悪く、この試合で石塚の打席は全てランナー無しの場面であった。2回ホームを踏むなど、攻撃の起点としては作用したものの、石塚にチャンスで回せれば花咲徳栄はこの打撃戦でもう少し優位に立てただろう。
20231023花咲徳栄 石塚
花咲徳栄はプロ注目の石塚にチャンスで回せれば…という試合だった


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武田勇哉 常総学院2年 ファースト
~センバツ出場を手繰り寄せる3安打4打点の活躍~
プロ注目の常総学院のスラッガー武田が、3安打4打点の活躍でチームにセンバツ当確ランプを灯した。

武田は1年秋から常総学院で4番ファーストを務め、2年春の関東大会では、関東一戦でホームランを含む3安打を放つなど打率.500をマークする活躍で4強入り。貴重な右のスラッガーとしてプロからも注目を集めており、新チームでは背番号5をつけてサードも守るなどしており、この秋も茨城大会で優勝して、関東大会に出場。初戦の専大松戸戦では先制タイムリーに、犠牲フライで2安打2打点の活躍で強豪撃破に貢献していた。

この試合では4番ファーストとしてスタメンに名を連ねた武田は、1回裏1死1・2塁で迎えた第1打席ではカウント2B0Sから岡山のストライクを取りに来たストレートを狙い撃ちして、レフト前に先制のタイムリーヒット。1死満塁で迎えた第2打席では追い込まれながらも、和久井のスライダーにうまく対応して三遊間を破る2点タイムリーヒットを放った。そして6回の先頭打者として迎えた第4打席では、花咲徳栄のエース上原に対してフルカウントからの145㌔のストレート(この試合の上原の最速タイ)をレフトスタンドに放り込むソロホームラン。最終打席は最後はフォークで3球三振と上原にリベンジを許してしまったものの、5打数3安打4打点という活躍で、打撃戦を制したチームを牽引した。

この試合では武田のほかにも、常総学院のエース小林、花咲徳栄の4番石塚と来年のドラフト候補がいたために、9球団のスカウトが見ている前で大きなアピールに成功した。まだ粗さはあり、これが高校通算11号と実績は少ないものの、しっかりとボールを呼び込んでパワフルな打球が打てるところは非常に魅力である。センバツでの活躍や、途中から入ったサードを本職することなどができれば、来年のドラフト上位候補に躍り出る可能性もある期待のスラッガーだ。
20231023常総学院 武田2


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各球団におススメのドラ1を紹介してみる【パリーグ編】

いよいよ今月がドラフト会議ということで…プロ野球の各球団に対して、個人的に勝手にドラフト1位の選手をおススメしていきたいと思います。例えるなら自分がその球団のGMだったら、この選手をドラフト1位で指名するという話になります。セリーグ編から時間が経ってしまいましたが、パリーグ編です。


オリックス:堀柊那(報徳学園)
リーグ3連覇を達成しており、今のうちに次世代戦力を獲得しておきたいオリックス。メジャー挑戦が噂される山本の後釜は気になるところだが、投手陣は今年も山下や東と若い先発陣が台頭して、宮城も含めて次世代が充実しており、やはり野手陣の補強を図りたい。中でも今年森を獲得した捕手陣は、今のところ次世代に目ぼしが立っておらず、また若手は福永と中川のみと少ない。そんな次世代捕手を欲するオリックスにお勧めしたいのは、報徳学園の堀です。

セカンド送球1.81秒の超強肩に加えて、コンタクト率が高くヒットを量産する打撃が魅力の捕手。ドラフト1位捕手というと、体が大きくホームランを量産する打撃に、強肩というタイプが多いが、堀はもちろん1発を打つ力もあるものの、スピード感が魅力のプレイヤーであり、守備面に関しては昨年ドラフト1位の松尾(DeNA)を彷彿とさせるものがあり、セーフティバントと決めるなどその俊足も魅力で、将来的には1番捕手に育てあげたい。実際に名門報徳学園で1年秋から1番捕手として活躍し、3年春のセンバツでは3番捕手として打率.400をマークし、後輩2人を含む3人の投手を巧みにリードして準優勝に導くなど捕手としての実績も十分である。オリックスの地元の兵庫県神戸市出身ということもある。
20221030報徳学園 堀


ロッテ:度会隆輝(ENEOS)
今年吉井監督のもとに、その起用法もあり投手陣は充実し、パリーグ2位に進出したロッテ。その反面こちらも攻撃陣においては、まだ力不足感が否めずに、打力のある即戦力が欲しいところ。そんなロッテにお勧めしたいのは、今年社会人野球選手の中ではNo1ドラフト候補との呼び声高い度会です。

元ヤクルトの渡会博文を父に持ち、中学時代にジャイアンツカップを制して、U15W杯ではMPVを獲得。その打撃技術の高さは天才と評されており、横浜高校に進むと、1年夏から代打ながら7打席連続ヒットを放ち、1年秋から1年秋から3番セカンドを務めるも、2年春のセンバツはケガの影響で代打出場。その後はコロナもあり、思った成績も残せずに、3年秋のドラフト会議では指名漏れ。社会人野球の名門ENEOSに進むと、高卒ルーキーながら1年目からライトのレギュラーに定着。もとからの打撃技術に加えて、フルスイングできるパワーも身に着け、2年目の都市対抗では打率.429、4本塁打、11打点の大活躍でチームを優勝に導き、橋戸賞を獲得。ドラフト解禁となる今年は、相手からのマークも厳しくなり、昨年ほどのパフォーマンスは残せていないものの、高卒3年目の若い選手とあって、プロからの評価も高い。

ロッテは藤原・和田・高部など左打ちの若い外野手は多いものの、度会は内野もこなすことができ、中村の後釜としても期待ができる。さらに明るい性格も魅力で、人気選手となることも間違いない無し。さらにさらに横浜→ENEOSと神奈川のイメージも強いものの、実は千葉県の出身で、中学時代にはロッテに所属する西川(戦力外も育成契約の見込み)とはチームメイトであり、ジャイアンツカップ優勝コンビの復活にも期待したい。
20230609ENEOS 度会


ソフトバンク:武内夏暉(国学院大)
今年先発の投球回数が少なく、即戦力投手が求められていると言われているソフトバンク。とりわけ先発左腕という意味では、今年は大関が開幕投手を務めていたものの離脱もあり、結局ローテにいた左腕は大ベテランの和田のみという状況だった。そんなソフトバンクにお勧めしたいのは、地元の福岡県北九州市出身の左腕の武内だ。

高校時代はそれほど有名な投手ではなかったが、国学院大に進むと2年秋より神宮のマウンドで活躍。武内の最大の魅力は、出所がみづらく、またタイミングの取りづらいフォームにも関わらず(ここら辺は和田に似ている)、Max153㌔と力強いストレートを投げることができ、変化球もスライダー・カーブ・チェンジアップ・2シームと球速差に富んだ多彩なボールを持っている。国学院大のエースとして3年秋には4勝0敗で防御率0.68という好成績をあげてリーグ戦MVP、神宮大会準Vに貢献。4年夏には大学日本代表にも名を連ね、この秋はチームは残留争いとなってしまったが、チーム6勝のうち5勝を武内があげて、防御率0.97で最優秀防御率に輝くなど孤軍奮闘した。

同じ左腕であれば細野(東洋大)も候補となるが、安定感であれば武内の方が上であり、来年から先発で確実に使いたいということえあれば、地元の左腕ということもあり、武内の方をお勧めしたい。
20230406国学院大 武内


楽天:西舘勇陽(中央大)
そろそろ地元東北のスターが欲しいということで、佐々木麟太郎をお勧めしようと思っていた楽天であるが、まさかのNPB入りでなく、アメリカの大学へ進学。代わりにお勧めしたのが、その花巻東の先輩にあたる中央大の西舘。単に東北出身の逸材というだけでなく、球にスピードがあり、先発だけでなく抑えも任せられる投手なので、海外FAを獲得した松井の後釜という可能性も含めてお勧めしたい。

西舘は花巻東では菊池雄星・大谷翔平も1年生のときには背負った、出世番号である「17」を背負い、1年秋の東北大会では3試合に先発登板して、防御率1.33の活躍でチームを翌春のセンバツ出場。中学時代は軟式でMax127㌔であったが、高1の冬には142㌔をマークするなど、その成長スピードとポテンシャルに、スカウトも大きな期待を頂いたが、その後はケガもあり、2年春・2年夏・3年夏と3度も甲子園に出場するも、本来の投球は披露できなかった。ただ中央大に進学すると、1年秋からリリーフ投手として150㌔を越えるスピードをマーク。3年春の途中から先発にまわり、中央大のエースとして活躍。3年秋までは全てのシーズンで、防御率が1点台と安定した成績で、3年秋はベストナインも獲得しています。今年の春や防御率3.43と不調に苦しみ、大学日本代表も落選。ただ現在の秋季リーグ戦では、復活をとげており、中央大のエースとして防御率1.11と抜群の安定感をみせている。

クイック気味のフォームから繰り出すストレートはMax155㌔をマークし、140㌔前後のフォークというのは、まさに抑えに推薦したい投手。ただ先発としてもスピードを落としながらも、落ち着いて抑えたりと能力を発揮しており、田中・岸・則本ら高齢化が進んでいる先発としても期待できる。昨年のドラフト1位で、シーズン途中からはローテに定着した荘司とも似たタイプであり、西舘にも同じように1年目からの活躍を期待したい。
20230918中央大 西舘


西武:進藤勇也(上武大)
昨年は森がオリックスにFA移籍してしまったものの、代わりに捕手を補強できていない西武。代わりに正捕手格として古賀が台頭して、パリーグトップの盗塁阻止率をマークしたものの、まだ安泰とはいえない。さらに数という面でも、1軍レベルの捕手は他には柘植しかいない。昨年のドラフトの段階では森の流出も確定しておらず、むしろそこで即戦力捕手を多めに指名したりしては流出に拍車をかけてしまうので指名はしづらかった。なので今年は大手を振って即戦力捕手を指名できるので、西武には大学No1捕手の進藤をお勧めしたい。

進藤は筑陽学園時代から強肩の捕手として名を馳せており、2年秋には九州大会を制して、3年春夏と連続で甲子園に出場。ちなみにこのときバッテリーを組んでいた西舘(専修大)も今年のドラフト上位候補となっており、また同じチームでのプレーにも期待したい。上武大に進むと、当時正捕手として4年生に古川(日本ハム)がいたものの、1年春から試合でマスクを被ることもあり、古川が卒業した2年春から正捕手となると、ここで打撃も向上し、リーグ戦では本塁打王・打点王の2冠にも輝く。3年生の時から、大学日本代表でも正捕手を務め、実力・経験ともに大学No1捕手となり、3年秋から早くも主将として上武大という大所帯をまとめ上げている。今年も日米大学野球選手権の優勝に貢献し、4年秋のリーグ優勝も果たした。

いきなり古賀を差し置いて、正捕手の座も狙える逸材であり、一気にチームの捕手レベルをあげられる。松井監督の2年目で、今年の5位からの躍進に必要な選手と思われる。
20231007上武大 進藤


日本ハム:細野晴希(東洋大)
その年のNo1選手をドラフト1位で指名するという方針の日本ハム。なのでこちらも佐々木麟太郎と思っていたが、プロ志望届を提出しなかったので、今年豊作といわえる大学生投手陣の中でも、個人的にはNo1だと思う細野を勧めたい。

細野は東亜学園ではキレのあるボールが武器の左腕として活躍し、2019年には佐々木朗(ロッテ)・奥川(ヤクルト)・宮城(オリックス)らと共にU18日本代表候補合宿のメンバーに選出(合宿は春季大会と日程が重なり辞退)。東洋大に進学すると、一気にスケールアップして、140㌔程度だったストレートは150オーバーを連発するまでに成長し、大きく曲がるスライダーをはじめとして、SFF・カットボール・カーブなどの変化球も一級品。東洋大では2年春からエースとして活躍し、2年春のリーグ戦では8個もの牽制を刺しており、初見では盗塁は不可能と言われる牽制も大きな武器。今年は東都2部で、5勝0敗、防御率0.82という成績で、MVP・最優秀投手・最優秀防御率などのタイトルを総なめにし、入替戦では駒澤大から1失点完投勝利をあげ、チームを1部昇格に導いた。夏には大学日本代表として、日米大学野球選手権を制し、U18日本代表との壮行試合では、東京ドームのマウンドでなんと158㌔をマーク。秋のリーグ戦では、チームは再び入替戦を戦うことになってしまい、細野自身も1勝にとどまったが、防御率は1.38と好成績を残している。

まだ好不調の波が大きい、球数が多すぎるなど課題はあるものの、それも逆に見れば伸びしろで、今年の大学生ドラフト候補としてはNo1といえる投手。日本ハムは万波や野村など若手野手は育ってきている一方で、投手陣はまだまだであり、最下位からの脱出を目指す上でも、新庄監督も方針を示したように、まずはディフェンス面での強化が必要。さらに右のエースの上沢がポスティングでメジャー移籍を希望し、左のエース加藤がFAを取得しているという背景もあり、是非とも細野のようにエースとなれる投手が欲しいところだ。
20230918東洋大 細野



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プロ志望届を提出しなかった逸材たち【高校野球編】

10/26のドラフト会議に向けて、10/12でプロ志望届を提出が締め切られました。
中には志望届を提出すれば指名されるだろうというレベルの選手でも、提出を見送った逸材たちがいますので、そんな逸材たちの中でまずは高校生を紹介していきたいと思います。

~プロ志望届を提出しなかった主な選手~

新岡歩輝(クラーク国際記念)
熊谷陽輝(北海)
佐々木麟太郎(花巻東)
高橋煌稀(仙台育英)
湯田統真(仙台育英)
尾形樹人(仙台育英)
髙中一樹(聖光学院)
平野大地(専大松戸)
高橋蒼人(帝京)
中村海斗(明大中野)
緒方漣  (横浜)
山内教輔(東海大相模)
林謙吾  (山梨学院)
高橋海翔(山梨学院)
高橋史佳(日本文理)
近藤愛斗(浜松開誠館)
新妻恭介(浜松開誠館)
中山優月(智弁学園)
松本大輝(智弁学園)
青山達史(智弁和歌山)
南恒誠  (大阪桐蔭)
南川幸輝(大阪桐蔭)
西稜太  (履正社)
小林隼翔(広陵)
升田早人(光)
森煌誠  (徳島商)
直江新  (九州学院)
玉木稜真(東海大熊本星翔)
知花慎之助(沖縄尚学)


何といっても今年1番の衝撃といえば、高校通算140発をマークするなどして、今年のドラフトの最大の目玉と言われていた佐々木鱗太郎(花巻東)が、アメリカの大学に進学すると表明したことでしょう。今年も西田(東北→オレゴン大)がドラフトでホワイトソックスに指名され、昨年も武元(智弁和歌山)がハワイ大に進学するなど、アメリカの大学へ留学というルートは少しずつ増えてきているものの、ドラフトの目玉となる選手が…というのは史上初で、個人的には田澤のときの衝撃のレベルでした。佐々木がこのような進路を選択したことで、今後は増々NPBでなく、アメリカの大学に留学という選手も増えるのではないでしょうか?
20230813花巻東 佐々木


続いて目立つのは、昨年は夏の甲子園優勝、今年は夏の甲子園準優勝を達成した仙台育英ナイン。仁田と山田の2人はプロ志望届を提出したものの、2枚看板として活躍した高橋・湯田の2人は、仙台育英の中でもドラフト指名に1番近いと思われたものの、大学進学を表明。ちなみにU18日本代表でもバッテリーを組んだ高橋と尾形は揃ってW大へ進学との噂が流れていますね。
20230812仙台育英 高橋
高橋(仙台育英)


他にU18日本代表でいえば主将を務めた小林(広陵)も進学を表明。広陵は基本は進学方針で、チームメイトの真鍋は志望届を提出したものの、ドラフト1位の可能性もある逸材で、こちらが例外という形です。U18W杯でMVPを獲得した緒方(横浜)、甲子園での活躍が光った森(徳島商)、新妻(浜松開誠館)らは夏の前に事前に進路を決めていた可能性が高く、その後の活躍で評価が上がったので少しもったいなかったかなという印象です。他にも高中(聖光学院)、中山(智弁学園)、知花(沖縄尚学)は進学予定のようです。
20230828高校日本代表 小林
小林(広陵)


春の段階ではドラフト上位候補に上がっていたものの、夏に向けて調子を落として志望届を提出を見送った選手もいます。熊谷(北海)は夏の甲子園では投打において見事な活躍をみせたものの、春先に右肘を故障しており、この段階で大学進学を決めたようだ。Max151㌔を誇る平野(専大松戸)は個人的にはセンバツ前の段階では右腕としてはNo1だと思っていたが、もともとベストなコンディションでピッチングできることが少なく、夏も手の痺れや制球難もあって、千葉大会決勝から甲子園にかけては登板無しに終わってしまい、進学を表明した。この2人に関しては大学で実力を発揮すれば、現段階よりも確実に上の順位で指名される逸材であり、大学での活躍に期待したい。
20230327専大松戸 平野
平野(専大松戸)


個人的にはここに挙げている選手は、来年の大学野球界(一部は社会人野球)のドラフト1位選手だと思っている。彼らが大学野球という舞台で活躍してくれることが、今から楽しみである。


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東海大相模×横浜【秋季神奈川大会】

9/30 秋季神奈川大会準決勝
東海大相模×横浜 @サーティーフォー保土ヶ谷球場

試合経過

秋季神奈川大会は準決勝で、東海大相模×横浜という神奈川のゴールデンカードが実現。勝者はセンバツ選考対象となる関東大会への出場が決まる一方、敗ければセンバツ 出場は絶望。そんな重要な1戦で、東海大相模は福田、横浜は奥村頼と共に背番号10をつける1年生投手が先発のマウンドに上がった。

初回は両チーム無得点に終わったが、東海大相模は2回表に先頭の4番金本が四球で出塁。金本はバッテリーミスで2塁へ進むと、2死2塁から7番才田が変化球をうまくレフト前に運び東海大相模が先制点をあげる。

対する横浜はその裏、峯・上田の連打から2死1・3塁のチャンスを作ると、8番奥村頼が右中間を破る逆転タイムリー3ベース。さらに背番号は25ながら、今大会途中からショートのスタメンを勝ち取った奥村凌もタイムリー。横浜が奥村の連続タイムリーで3ー1と試合をひっくり返した。
20230930横浜 奥村頼1
逆転タイムリー3ベースを放つ奥村頼

東海大相模は3回表に1番和田がフルカウントからのストレートをライトスタンドに放り込み1発が飛び出し1点差に迫る。ただ横浜は3回裏に先頭の為永がライト線への2ベースで出塁すると、勝負強い4番椎木がタイムリーヒット。さらに峯がヒットで続いて1・3塁とすると、バッテリーミスで追加点をあげ、横浜が5ー2とリードを広げる。
20230930東海大相模 和田
ホームランを放つ和田

20230930横浜 椎木
相模を突き放すタイムリーを放つ椎木

序盤から点の入った試合となったが、中盤は福田と奥村頼の両投手の好投が光った。4〜6回においては、奥村頼が2四球は与えるもノーヒット無失点、対する福田はパーフェクト投球。福田は3回までに5失点してしまったので継投も大いに考えられたが、原監督の続投という判断に、見事に応えてみせた。
20230930東海大相模 福田
4回以降は立ち直り横浜打線をパーフェクトに抑えた福田

東海大相模は7回表、エラーと才田の右中間への2ベースで2死2・3塁のチャンスを作ると、ここで好投の福田に代えて、代打高野を起用。高野は2B0Sからのボールを果敢に打ちに行き、センター前に落ちる2点タイムリーを放ち、東海大相模が4ー5と1点差に迫る。
20230930東海大相模 高野
代打で登場し2点タイムリーを放った高野

東海大相模は8回表にも、2死から長尾・柴田の連打で1・3塁のチャンスを作るも、横浜はこのピンチで登板した安松が才田から三振を奪いリードを死守。ただ東海大相模は9回表にも先頭の岡山がヒットで出塁すると、1番和田が3塁線を破り、レフトに回っていた奥村頼がクッションボールの処理を誤ったこともあり、岡山が一気にホームイン。さらに1死3塁というチャンスであったが、安松が木村を3球三振に仕留めると、最後はマウンドに戻った奥村頼が4番金本を三振に仕留め同点止まり。その裏の攻撃は、東海大相模3番手の藤田が3人で抑え、試合は5ー5で延長戦タイブレークに突入する。

無死1・2塁スタートの10回表、東海大相模は長尾がバント失敗も、柴田が四球を選んで満塁とすると、8番岡山も四球を選んで押し出しで勝ち越し。さらに続く藤田は前進守備のレフトを越える走者一掃のタイムリー2ベースを放ち、奥村頼をKO。東海大相模がタイブレークとはいえ、4点と大きなリードを奪った。

横浜は10回裏、阿部が四球を選んで無死満塁とすると、途中からライトに入っていた林が右中間へ2点タイムリー2ベース(これが実はチームとしては3回以来のヒット)。その後峯のショートゴロの間にもう1点をあげて1点差に迫るも、2死となり後がない状況となる。ここで横浜は左腕の藤田に対して、右の代打松村を送ると、東海大相模も藤田→右腕の高橋にスイッチ。すると松村は2球目のストレートを捉え、打球はセカンドの頭上を越えて同点タイムリーとなる。さらに小森が敬遠気味に歩かされ満塁となると、この回から代走で出場していた松本に打席が回り、松本は追い込まれながらも変化球をしぶとくセンター前に運んでサヨナラタイムリー。横浜がタイブレークで大逆転勝利を収めて、関東大会出場決定。対する東海大相模はセンバツ出場が絶望となった…。
20230930横浜 サヨナラ
サヨナラ打を放った松本を迎える横浜ナイン


20230930東海大相模×横浜
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください

両チームともに背番号10の1年生投手が先発し、さらに失点してもその先発を両監督が引っ張るという展開となった。福田と奥村頼に関しては本当に素晴らしい投手で、来年のドラフト候補と呼べる逸材であるが、この背景には本来エースとして期待されていた2年生投手陣の不調もあると思う。まず東海大相模では、ストレートに強さと制球の良さが光る右腕高橋と194㎝の長身左腕藤田の2枚看板になると予想されていたが、背番号1は夏に頭角を現した塚本。藤田は背番号18、高橋は背番号19となり、この試合では終盤に登板するも、10回にはタイブレークとはいえ2人で5失点でサヨナラ負けに繋がってしまった。横浜は背番号1を背負う青木が理由は分からないが、ここまで登板がなく、個人的には青木と2枚看板とに対していた豪腕の紺野も背番号18でここまで登板はない。2人ともベンチには入っているのでケガではないと思うが、この大一番でも登板ないのは状態が上がってはいないということだろう。両チームとも本来エースとなるべき投手が、本調子であれば、また違った試合展開となっていたことだろう。
20230930東海大相模 藤田
本来はエース格としての働きを期待したい東海大相模の194㎝左腕藤田

勝利した横浜の要因は2つあると思う。まず1つ目は序盤に福田を攻略できたことだ。MAX148㌔のストレートをもつ福田に対して、横浜打線はパワーのある打者も含めて、各打者がバットを短く持ち、コンパクトなスイングで3回までに8安打で5得点。強打者として鳴らしている横浜の打者の面々にとってはプライドを捨てた作戦かもしれないが、これが功を奏す形となった。4回以降は福田に抑えられてしまったが、この序盤のリードがあったために東海大相模は福田に代打を出してまで攻撃をせざるを得なくなった。
20230930横浜 小森
バットを短く持ち福田に対する小森

もう1つは野手陣の選手層の厚さだ。10回裏のタイブレークで得点をあげたシーンでは、途中からライトの守備についていた林が右中間へタイムリー2ベース、代打と登場した控え捕手の松村がアウトになればゲームセットという場面で同点タイムリー、代走で出場して打席が回ってきた松本がサヨナラタイムリーと途中出場の選手の活躍が際立った。松本などは当初はショートのスタメンとして出場していた選手であり、レギュラー争いも激しく、この選手層の厚さが横浜を大逆転勝利に導いたといえる。
20230930横浜 林
途中出場で右中間にタイムリー2ベースを放つ林


Pickup Player
奥村頼人 横浜1年 投手
~この秋のエースとして大奮闘~
横浜の先発の奥村は8回途中まで投げて、また9回には再登板。打っても逆転タイムリーを放つなど奮闘した。

阪神タイガースジュニアを経験し、滋賀野洲ボーイズでも左腕として名をはせていた逸材は、高校は横浜に進学。1年夏から背番号15でベンチ入りを果たすも登板はなし。この秋は背番号10を背負い、3回戦の向上戦で先発のマウンドに上がり公式戦デビュー。翌日の4回戦では平塚学園相手に7回無失点の好投をみせ、準々決勝の横浜商戦でもリリーフとして好投。事情は分からないが、背番号1を背負う青木朔はここまで登板がなく、この奥村頼がエースとしての働きをみせている。

この東海大相模との決戦でも先発のマウンドに上がった奥村頼。奥村頼はソフトバンクの和田のように出どころの見づらいフォームが特徴で、そこから力のあるストレートに加えて、スライダー・カーブ・チェンジアップといった変化球を繰り出す。とりわけこの試合ではストレート多めと強気に東海大相模打線に対していった。2回には才田に先制タイムリーを浴び、3回には和田にソロホームランを浴びたものの、6回までで打たれたヒットはこの2本のみと東海大相模を見事に抑えてたいた。しかし7回には先頭打者にエラーで出塁されると、最後は代打高野に2点タイムリー。8回も2死から連打でピンチを招き、7回2/3を4失点(自責点2)でマウンドを降りることとなった。

マウンドを降りてもレフトに回った奥村頼。奥村頼は2回にはフルカウントから福田のストレートを右中間に弾き返す逆転のタイムリー3ベースを放つなど打力が良いということもさることながら、他に頼りになる投手がいないので、いざとなったら奥村頼をマウンドに戻したいという目論見もあった。それが的中してしまい、同点に追いつかれた9回表でなおも2死1・3塁、バッターは4番金本という場面で奥村頼はマウンドに戻ることとなった。そしてこの場面で、全球ストレートで金本を三振に仕留めたシーンはまさに見ていて震えるものがあった。

しかしこの時点で球数が126球に達していた奥村はタイブレークでは、四球を与えて満塁としてしまい、さらに岡山に対してはカウント0B2Sと追い込みながらも、そこから4球連続ボールで押し出し四球。さらに藤田に走者一掃のタイムリーを浴びたところで、再びマウンドを降りることとなってしまった。

奥村頼個人としては悔しい終わり方になってしまったが、この試合はおろか、エースとして期待されていた青木朔が投げられない中で、横浜を関東大会進出にまで導いたのは、奥村頼による功績が大きい。まだ余計な四球が多いなど1年生らしい課題はあるものの、出どころがみづらくスピード以上に感じられるストレートは威力抜群で、このままいけば来年はドラフト候補といえる投手になることだろう。杉山が引退したと思ったら、その後を継ぐかのように現れた1年生左腕に今後も注目していきたい。
20230930横浜 奥村頼2


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白鴎大×上武大【関甲信学生野球連盟】

試合経過

関甲信学生野球連盟は最終節を迎え、白鴎大×上武大のゴールデンカード。ここまで全勝で、勝てば全勝優勝が決まる上武大に対し、白鴎大は山梨学院大に敗れており1敗で、この試合にも敗れると神宮大会に繋がる横浜市長杯進出すら叶わなくなってしまうという状況である。

上武大は2回裏、7番高岡がレフトフェンス直撃の2ベースを放つと、2死2塁から9番の1年生松本が1・2塁間を破る先制タイムリーを放つ。対する白鴎大も2回までは上武大の先発笹森にパーフェクトに抑えられていたものの、8番中島がチーム初ヒットを放ち、今シーズン高打率をマークしている島田が連打で続くと、2番のドラフト候補福島も持ち前の俊足で内野安打を勝ち取り満塁のチャンス。ここで3番の主将千葉は押し出しの四球を選び、白鴎大がすかさず同点に追いつく。
20231007白鷗大 福島
白鷗大のプロ注目の福島

しかし上武大は直後の3回裏、村田が四球で出塁して、島村が送ってチャンスを作ると、5番荒巻がフルカウントからライト前に弾き返して勝ち越し。さらに4回裏にも、川端・村田が連続四球で1・2塁とすると島村がライト前へタイムリー。さらにプロ注目の4番進藤は3打席連続の四死球で満塁とすると、6番粟田がライト前に2点タイムリーを放ち、この回3点を追加する。
20231007上武大 粟田
貴重な追加点となる2点タイムリーを放った粟田

上武大は5回裏にも1番川端がヒットで出塁し、盗塁にバッテリーミスが重なって3塁まで進むと、2番村田がタイムリーヒット。白鴎大のエース松永は、この試合では持ち前の制球が定まらず、球数を重ねて、なんと5回までで131球を投じ、6失点でマウンドを降りることとなった。

対する上武大の先発笹森は、力のあるストレートをコントロールよく投げ込み、ストレートとの見分けが難しいSFFを武器に快投。5〜7回は白鴎大打線をパーフェクトに抑えるなど、7回まで7奪三振4安打1失点という素晴らしい投球をみせた。
20231007上武大 笹森
7回まで1失点と素晴らしい投球をみせた上武大のエース笹森

しかし8回表、疲れが見えてきたのか白鴎大打線が笹森に襲い掛かる。先頭の杉谷がエラーで出塁すると、福島・千葉の連打であっという間に無死満塁とすると、4番高橋樹がセンターへ抜けるタイムリーヒット。さらに代打で登場した佐々木(花巻東の佐々木麟太郎のいとこ)が押し出しの四球を選び、3ー6と迫り、なおも無死満塁。この場面で上武大の谷口監督は笹森から、1年生右腕の木口にスイッチ。1年生ながらこの秋抜群の投球を見せている右腕は、いきなり高橋諒から全てストレートで3球三振を奪うと、続く浅野からも全てストレートで三振。最後は中島からスライダーで3球三振を奪い、無死満塁のピンチでわずか10球で3者三振と圧巻すぎる投球をみせた。
20231007白鷗大 佐々木
代打で登場して押し出し四球を選んだ佐々木鱗太郎のいとここと佐々木駿介

これで窮地を脱して勢いに乗った上武大は、6・7回とノーヒットに抑えられていた白鴎大の2番手松本に対して、先頭の島村が右中間へ2ベースヒット。4番進藤が送った後に、5番荒巻がセンターオーバーのタイムリー2ベース。さらに7番高岡のショートフライかと思われた当たりは、風の影響もありレフト前にポテンと落ちるタイムリー2ベースとなり、上武大が2点を追加してリードを8ー3と広げて勝負アリ。9回も木口が無失点に抑えて勝利し、上武大が全勝でリーグ制覇を決めた。
20231007上武大 優勝


20231007白鷗大×上武大
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください


春季リーグでは上武大戦で勝利投手となり、白鴎大を優勝に導いたエース松永。リーグ戦では42イニング連続無失点をマークするなど安定感抜群で、大学日本代表候補合宿にも参加したほどの左腕だが、この試合では本来のピッチングとは程遠い内容であった。持ち前のコントロールが悪く、5回までに何と8四死球。正直代えろと思ったが、白鴎大は松永と共に春の全日本大学野手選手権ベスト4の立役者となり、ドラフト候補にも挙げられる山田と池田の2人の4年生がこの試合ではベンチ外。藤田監督としても苦しいところだが、松永に託さざるを得なかった。それでも5回で球数が130球に達すると、さすがに続投とは行かずに降板となった。松永としては悔しい経験になったが、まだ2年生であり、この悔しさを糧に来年からも白鴎大のエースとして君臨することを期待したい。
20231007白鷗大 松永
本調子でなく、また酷な状況で奮闘した白鷗大のエース松永

上武大の注目は、昨年から大学ジャパンの正捕手を務め、大学No.1捕手として、今年のドラフト候補にあがる進藤だ。この試合では4番捕手として出場したが、相手バッテリーにも警戒されて際どいところを攻められ、四球→四球→死球と3四死球。4打席目はショートゴロに倒れるが、5打席目はバントを決めた。結局1打数ノーヒットだが、このうち3打席では得点に関わっており、打撃での貢献度は高い。また守っては、先発の笹森は慎重に、またリリーフで筑陽学園の後輩となる木口は大胆にリードし勝利に貢献。おそらくドラフト指名後に開催入れる横浜市長杯出場も決め、大学No.1捕手の大学野球はまだ続く。
20231007上武大 進藤
上武大の大学No1捕手進藤


Pickup Player
木口永翔 上武大1年
~木口の10球~
8回無死満塁というピンチで登板した、上武大の1年生右腕木口が素晴らしすぎる投球をみせた。

筑陽学園では1年秋からベンチ入りし、2年秋からはエースを務め、スリークォーターから投じる140㌔を越えるストレートでプロからも注目を集めた。3年夏の福岡大会では、沖学園や折尾愛真から完封勝利をあげるも、決勝では九州国際大付に0-1で敗れて準優勝に終わり、甲子園出場はなし。上武大に進学すると、春先のオープン戦からAチームに帯同し、1年春は関東学園大戦で初先発初勝利をあげるなど4試合に登板。1年秋も関東学園大戦で完封勝利をあげるなど、ここまで先発にリリーフに5試合に登板をし、チームの中心投手として活躍していた。

この優勝をかけた白鷗大戦では、エース笹森が好投を続けていたが、8回には味方のエラーもあり白鷗大打線に捕まり2失点で、なおも無死満塁という窮地を、谷口監督はこの1年生右腕に託した。木口は、筑陽学園の先輩である進藤のリードのもと、柔らかい肩関節を生かしたスリークォーターから自慢のストレートを投げ込み、いきなり高橋諒をストレート3球で空振り三振。続く浅野も4球全てストレートで三振に仕留めると、中島もストレート2球で追い込んだあとに、最後はスライダーで空振り三振。なんと無死満塁のピンチをわずか10球で3者三振で切り抜けるという離れ業をやってみせた。引き続き9回もマウンドにあがった木口は、先頭の島田にヒットを浴びたものの、そこから杉谷・福島・千葉という白鷗大の上位打線からも3者三振を奪うという圧巻の投球をみせて、試合を締めて、チームの胴上げ投手となった。

これで秋季リーグは25回を投げてわずか失点2という成績で、この試合の活躍によるインパクトもあってか、最高殊勲選手賞を受賞。1年生にして、早くもリーグで最高のタイトルを手に入れた。

ストレートは上尾球場の表示ではMax145㌔だが、ここの球場は辛めなので実際は150近くは出ていると思われる。独特なスリークォーターのフォームで、角度もあり、なかなかお目にかかれないボールだ。変化球もこの試合では少なかったものの、スライダーやフォークを操り、どちらかというとリリーフ向きの投手である。リリーフという観点でいえば、3年後のドラフトを待たずに、今すぐにでもプロは指名したいレベルの投手である。これから3年でさらに成長を遂げれば、2026年のドラフト会議の目玉となることだろう。そしてその時には、この「木口の10球」が伝説としてメディアにも取り上げられることだろう。
20231007上武大 木口
無死満塁のピンチをわずか10球3者三振で凌いだ木口


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各球団におススメのドラ1を紹介してみる【セリーグ編】

いよいよ今月がドラフト会議ということで…プロ野球の各球団に対して、個人的に勝手にドラフト1位の選手をおススメしていきたいと思います。例えるなら自分がその球団のGMだったら、この選手をドラフト1位で指名するという話になります。個人の妄想も入っていますが、まずはセリーグ編をご覧ください。


阪神:坂井陽翔(滝川第二)
今年優勝を果たし、全体的に戦力が整っている阪神。投手陣は村上・大竹という救世主が2人も出てきており、野手も中野のセカンドコンバートで課題となったショートは木浪が安定した成績を出し、若い小幡も打率は良く、穴は少ない。昨年は森下を1位指名しており、2016年から続く各年の法則もあり、今年は投手、特に高校生に照準を当てるものと思われる。

そんな阪神におススメしたいのは、地元兵庫の加古川出身で、滝川第二の坂井。186㎝の長身から角度のあるMax149㌔のストレートに加えて、得意のフォークをはじめとしてスライダー・カーブ・2シームなど多彩な変化球を操る器用さも兼ねそろえる本格派右腕。春にはU18日本代表の1次候補合宿にも参加しており、その後の春季大会ではセンバツに出場した社から1失点完投勝利をあげるなどして、チームを兵庫準Vに導いた。今年の夏は2失点完投も明石商に敗れ、結局坂井は甲子園の土を踏むことはできなかったものの、ひそかに坂井の獲得を狙っているチームにとっては好都合だったかもしれない。

投手を本格的に始めたのは高校に入ってからであり、まだまだ伸びしろも大きく、4番打者を務めるなど打力もあり外野手としての評価も高い。高校生右腕としてはNo1といえる逸材で、大学生に指名が集中している間に、将来のエースを確保といきたいところだ。
20230503滝川第二 坂井3


広島:前田悠伍(大阪桐蔭)
広島は今年のドラフトにおいては白武スカウト部長が「高校生中心」「上位は投手」というコメントを出している。他球団では若い投手がローテーションに入ってくることが多くなっている昨今だが、実際に広島のローテーションをみてみると、1番若くて大卒4年目の森下ということで、次世代のローテーションを担う投手が欲しいところ…。ただ昨年も高校生投手をドラフト1位で指名しているので、昨年のドラフト1位である素材型の右腕の斎藤優汰とは正反対といえるタイプ、左腕であり実績が十分な大阪桐蔭の前田悠伍をおススメしたい。

前田は最強軍団大阪桐蔭で、1年秋からエース格として活躍している左腕で、1年秋と2年秋に明治神宮大会を連覇、2年春にはセンバツでも決勝の近江戦を含む2試合に先発して1点も取られることなく、センバツ優勝を果たしている。ストレートはMax148㌔で、左バッターのアウトコース・右バッターのインコースに角度のあるボールが投げられ、スライダー・カーブ・チェンジアップ・2シームといった変化球も全てが一級品。コントロールもよくボールを低めに集められ、投げミスも少なく、表情も変えずに淡々と打者を抑えていく安定感抜群の投手です。ただ春先からはケガもあり、今年の夏は大阪大会決勝で履正社に敗れ、甲子園出場を逃すという挫折を味わい、評価もやや下がりかけた。しかしU18日本代表ではエースとして決勝戦では台湾から1失点完投(7回制)をあげるなど、16回2/3を1失点という成績で、チームを初の世界一に導き、やはり前田は別格ということを印象付けた。

近年の高校生投手では、その完成度は間違いなくNo1といえる前田。完成度が高すぎて、伸びしろが少ないのではという声も上がるほどですが、スピードに関してはまだ上がる余地はあると思うし、手がプロの強打者となれば、投手としてさらなる引き出しをもっていそうと思わせる投手である。

広島のローテーションで、左腕として定着しているのは床田のみ。前田であれば、1年目からローテーションを担うことも可能であると思っているので、そういう意味でもうってつけの投手かもしれない。
20230828高校日本代表 前田


DeNA:廣瀬隆太(慶応義塾大)
DeNAでは今年で35歳になるサード宮崎の後継者問題が、数年前からささやかれている。そんな話をよそに宮崎は今シーズン首位打者獲得と健在だが、投手力に加えて、課題の外野手も関根が台頭してきて戦力が充実している今こそ、この宮崎の後継者を確保しておきたい。

そんなDeNAにおススメしたいドラフト1位は、慶応義塾大の廣瀬隆太。この秋のリーグ戦では東京六大学野球連盟で通算19号の本塁打をマークし、高橋由伸のもつ通算最多本塁打記録の23本も視野に入ってきている右のスラッガー。幼稚舎から慶応義塾という生粋の慶応ボーイは、慶応義塾高では2年夏の甲子園には4番ファーストとして出場するなど、高校通算41発をマーク。慶応義塾大でも1年秋からクリーンアップを務めると、1年秋・3年春・3年秋と3度のベストナインを獲得。2年春には全日本大学野球選手権を制し、3年夏には侍ジャパン大学代表にも選ばれ4番も務め、今年も2年連続で侍ジャパン大学代表に選出。スイングの強さが最大の魅力の大型スラッガーだが、身体能力も高く、これだけの実績がありながら、慶応義塾大の堀井監督が「持っているものを全部出しきれていない」と表現するポテンシャルの持ち主。内野であれば、ファースト・セカンド・サードと多様にこなすことができますが、肩が強くサードが1番合っていると思うので、宮崎の後継者に指名しました。ただ宮崎がまだまだ健在のようであれば、ソトの成績が落ちているDeNAにおいては、廣瀬をファースト、あるいは廣瀬セカンド・牧ファーストというオプションもとることができ、チーム力がアップすることは間違いない。
20220514慶応大 廣瀬


巨人:西舘勇陽(中央大)
エース菅野にも陰りが見え始めて、現状投手陣でフル回転している投手は戸郷くらいという巨人。今年のドラフトでも即戦力投手を指名して、何とか投手陣を充実させたいところである。

そんな巨人にドラフト1位としておススメしたいのは、中央大の155㌔右腕の西舘勇陽。花巻東では菊池雄星・大谷翔平も1年生のときには背負った、出世番号である「17」を背負い、1年秋の東北大会では3試合に先発登板して、防御率1.33の活躍でチームを翌春のセンバツ出場。中学時代は軟式でMax127㌔であったが、高1の冬には142㌔をマークするなど、その成長スピードとポテンシャルに、スカウトも大きな期待を頂いたが、その後はケガもあり、2年春・2年夏・3年夏と3度も甲子園に出場するも、本来の投球は披露できなかった。ただ中央大に進学すると、1年秋からリリーフ投手として150㌔を越えるスピードをマーク。3年春の途中から先発にまわり、中央大のエースとして活躍。3年秋までは全てのシーズンで、防御率が1点台と安定した成績で、3年秋はベストナインも獲得しています。今年の春や防御率3.43と不調に苦しみ、大学日本代表も落選。ただ現在の秋季リーグ戦ではきっちりと修正してきており、10/9現在で防御率1.16と抜群の投球をみせている。

西舘の最大の魅力は、スピードのあるボールを安定して投げられるところ。よくMaxが150㌔台といっても、実際に見てみると150㌔越えのボールはわずかしかないという投手がいます。しかしMax155㌔の西舘は、先発しているときでも、150㌔越えのボールが大半をしめて、さらにSFFも140㌔越え、スライダーは130㌔越えと変化球にもスピードがあります。先発をしてもスピードが落ちないのは大きな魅力ですが、この140㌔のSFFとは抑えとしても通用しそうなボールである。

そして何といっても巨人は来年から阿部新監督が指揮を握るが、阿部監督は中央大の出身。初仕事として、是非とも母校の逸材を確保したいところだろう。
20230918中央大 西舘


ヤクルト:細野晴希(東洋大)
清水、奥川、木澤、山下、吉村とここ5年連続で投手を1位指名しているヤクルト。そろそろ野手を1位指名したい頃合いで、ヤクルトでプレーしていた度会博文氏の長男である、度会隆輝の指名などを期待したいところだが…チームの現状を見ると、やはり投手、特に即戦力の先発投手が最優先となるでしょう。

そんなヤクルトにおススメしたいドラフト1位は、東洋大のサウスポー細野晴希。ヤクルトの地元の東京出身の左腕は、東亜学園ではキレのあるボールが武器の左腕として活躍し、2019年には佐々木朗(ロッテ)・奥川(ヤクルト)・宮城(オリックス)らと共にU18日本代表候補合宿のメンバーに選出(合宿は春季大会と日程が重なり辞退)。東洋大に進学すると、一気にスケールアップして、140㌔程度だったストレートは150オーバーを連発するまでに成長し、大きく曲がるスライダーをはじめとして、SFF・カットボール・カーブなどの変化球も一級品。東洋大では2年春からエースとして活躍し、2年春のリーグ戦では8個もの牽制を刺しており、初見では盗塁は不可能と言われる牽制も大きな武器。今年は東都2部で、5勝0敗、防御率0.82という成績で、MVP・最優秀投手・最優秀防御率などのタイトルを総なめにし、入替戦では駒澤大から1失点完投勝利をあげ、チームを1部昇格に導いた。夏には大学日本代表として、日米大学野球選手権を制し、U18日本代表との壮行試合では、東京ドームのマウンドでなんと158㌔をマーク。秋のリーグ戦では、まだ本調子とはいかないものの、エースとして昇格即優勝を狙うチームを牽引している。

まだ好不調の波が大きい、球数が多すぎるなど課題はあるものの、それも逆に見れば伸びしろで、今年の大学生ドラフト候補としてはNo1といえる投手。ドラフト1位競合の可能性もあるものの、ヤクルトは競合も気にしない印象。またヤクルトは、1番若いのが高卒1年目の坂本、その次が大卒2年目の山下と若い世代に左腕が少なく、左腕の層を厚くする意味でも細野は適任といえる。
20230918東洋大 細野


中日:上田希由翔(明治大)
昨年は阿部・京田を放出し、ドラフトで二遊間の即戦力4人を指名した中日。今年は投手を上位で指名したいところだが、投手はまずまずなのに、チーム得点数がダントツに少なく、投手に勝ち星がつかないというチーム事情を踏まえると、1位では即戦力の野手を指名する必要があるかと思われる。

そんな中日にうってつけなのは、明治大の主砲の上田。上田は中日のお膝元の愛知県出身で、高校は愛産大三河で2年夏には4番打者として甲子園に出場。細野の同じくU18日本代表候補合宿のメンバーにも名を連ね、高校通算は46本塁打をマーク。明治大に進学すると、何と1年秋から4番打者として打率.344をマークするなど活躍し、以降明治大の不動の4番打者として、3年春から3季連続でベストナインを獲得、3年秋には明治神宮大会優勝を果たし、3年夏には侍ジャパン大学代表で4番も務め、今年も同じく侍ジャパン大学代表に選出されています。上田は長打力もあり、アベレージも残せる打者ですが、何よりも凄いのは勝負強く、継続して安定して成績を残しているところだ。10/9時点での東京六大学野球で通算71打点は、鳥谷と同点で歴代7位タイであり、まだリーグ戦が残っているので、お半身岡田監督の最多記録81打点にもトライしてほしい。大学野球の1シーズンはせいぜい10試合ちょっとなので、プロに行くような強打者であっても、たまたま調子が悪く、数字を落とすシーズンがある。ただ上田は1年秋以降の最低打率は.231で、通算打率は.313、2年秋以降は全シーズンで10打点以上をマークするなど、打撃の安定感が際立っている。上田は現在はサードが主戦場だが、高校時代は投手としても名をはせていた肩力、また走力もあり、大学ではファースト・セカンド・外野なども守るなど守備面でも万能な選手。二遊間のレギュラーを放出していまい、ファーストのピシエドは衰えが激しく、外野も早く大島の後継者が欲しい中日にとっては、1年目から成績を残せそうな打撃にユーティリティーさを兼ねそろえる上田は3人くらい欲しい選手かと思う。
20230611明治大 上田

以上です。パリーグ編も書く予定なのでお楽しみに。


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中央学院×八千代松陰【秋季千葉大会】

9/17 秋季千葉大会2回戦
中央学院×八千代松蔭 @千葉総合SC野球場

試合経過

秋季千葉大会はこの試合の前日に開幕。前日の1回戦で市立柏をコールド下した中央学院は連戦、対する八千代松蔭はこの試合が初戦となった。中央学院は前日に続いて背番号10サイドスロー臼井が、八千代松蔭はエース右腕の矢口が先発のマウンドに上がった。

中央学院は2回表、5番青木がヒットで出塁すると、果敢に2盗→3盗と決めてチャンスメイク。さらにそこから蔵並・臼井が四球を選んで満塁とすると、背番号19の1番岩崎がセンター前に弾き返し2点を先制する。

その裏の八千代松蔭は、4番鎌形・5番一宮の連打に送りバンドで2・3塁のチャンスを作ると、7番高橋結・8番下平の連続タイムリーで同点。中央学院の臼井はサイドからMAX137㌔の力強いストレートを投じていたものの、ここではやくもファーストを守っていた背番号1の蔵並がマウンドに上がることとなる。

5回表の中央学院は、エラーと死球で1・2塁のチャンスを作ったところで、八千代松蔭は矢口→1年生左腕の高橋優に投手を交代。中央学院は1死1・3塁で注目の3番颯佐を迎えると、颯佐の打球はサード強襲も、ショート三上がナイスカバーで1塁アウト。ただこの間に3塁ランナーは生還し、中央学院が勝ち越す。しかし八千代松蔭はその裏、2番根木がヒットで出塁し盗塁を決めると、3番堀川のタイムリーで生還し、速攻で同点に3ー3の同点に追いつく。
20230917中央学院 堀川
3安打目となる同点タイムリーを放った堀川

グランド整備明けの6回表、中央学院は途中出場の森田のヒットと四球で1・2塁のチャンスを作ると、1番岩崎は甘く入った変化球を捉え、打球はレフトの頭上を越える2点タイムリー2ベースとなり、3度目のリードを奪う。それでも八千代松蔭はその裏、下平・高橋優の連打から死球で満塁とすると、2番根木も2者連続となる押し出し死球。中央学院はここで蔵並→ショートを守っていた颯佐に投手を交代するも、バッテリーミスが出て3度八千代松蔭が勝ち越された裏の攻撃で同点。ただ同点には追いついても、勝ち越せないのがこの日の八千代松蔭でなおも1死2・3塁のチャンスでは、3番堀川が見逃しの三振、4番鎌形はセカンドゴロと颯佐に抑えられてしまう。
20230917中央学院 岩崎
背番号19のリードオフマン岩崎は4打点の活躍

7回表に中央学院は死球と青木の内野安打で1・2塁のチャンスを作るとは、森田がタイムリーヒット。ここまで来るともう書かなくてもお気づきだろうが、八千代松蔭はその裏に1死から三上がヒットを放ち盗塁を決めると、8番下平がこの試合4安打目となるタイムリーヒットを放ち同点。7回まで全てのイニングで先攻の中央学院が得点を入れようとも、八千代松蔭がイニングスコアを真似るという奇妙な展開となる。
20230917中央学院 下平
同点タイムリーを放った下平はこれで4打数4安打

8回表の中央学院は、1死から1番岩崎がこの試合3安打目となるヒットで出塁すると、連続四死球で満塁とすると、さらに押し出し死球で5度目の勝ち越し。八千代松蔭の高橋優はスピードはないものの、右バッターのインコースを積極的に攻める投球が持ち味だったが、この回はそれが裏目に出る結果となり、死球を与えてしまう。中央学院は青木の犠飛の後、この回3個目の死球で満塁とすると、途中出場ながら森田が猛打賞となる2点タイムリータイムリーを放ち、続く代打古口も2点タイムリー2ベースで高橋優をKO。八千代松蔭は宮島→及川を投入するも、ストライクが入らずに連続四死球を与えると、さらに代わった山口から中央学院は2番水嶋が走者一掃のタイムリー3ベースに、3番颯佐のタイムリー。
20230917中央学院 森田
途中出場ながら猛打賞の活躍となった森田

八千代松蔭は最後はこのイニング5人目の投手となる勇が3つ目のアウトを取るも、中央学院はこのイニング10得点。これまで4度もリードされては、すぐその裏に追いついていた八千代松蔭にもこの得点差は重すぎて、その裏は颯佐の前に3者凡退。中盤までの大接戦から、最後は中央学院が1イニング10得点で一気に突き放し、コールド勝ちを収めた。


20230917中央学院×八千代松蔭
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください


7回まで4度もリードを許すも、すぐんいその裏の攻撃で同点に追いつく(ただし逆転はできてない)という驚異の粘りを見せていた八千代松陰だが、8回には投手陣が崩壊してコールド敗けと、(悪い意味で)秋季大会らしい試合となってしまった。八千代松陰のエース矢口は、まだ細身ではあるがフォームのバランスがよく、Max137㌔のストレートにスライダー・チェンジアップを操る好投手であり、5回途中降板も打たれたヒットは3本のみであった。2番手の左腕高橋優もある程度は計算のできる投手であったが、また新チームが発足したばかりとあって、それ以降の投手は整備ができていなかったか…高橋優を無理して引っ張ったものの、相手の勢いを止めることができずに、以降4投手を登板させたものの、中央学院の勢いは止まらなかった。結果論でいえば、矢口をもっと投げさせるなり、野手として残しておくなりすれば…という展開であったが、これが秋の戦いの難しいところである。
20230917中央学院 矢口
八千代松陰はエース矢口を残しておけば…という展開だった

勝利した中央学院の新チームはタレントが揃っていた。Max148㌔の二刀流の颯佐が有名であったが、他にもエースナンバーを背負う蔵並は186㎝86㎏という立派な体格を誇り投げては佐々木朗希似のフォームからMax142㌔の力のあるストレートを繰り出し、打ってもノーヒットではあったがそのスイングはスピードはチーム1であろう。先発した臼井も、サイドスローから130㌔後半のスピードボールを繰り出していた。野手でいえば、1年夏にサヨナラホームランを放ち中央学院を甲子園に導いた青木優吾を兄に持つ青木勝吾は打力に加えて、2盗→3盗と連続で決める走力があり、日本ハムの飯山裕志コーチを父にもつ飯山成夢は盗塁2個、牽制1個を刺す素晴らしいスローイングをみせ、この試合では打順は9番であったが夏は中軸も打っていた実力者だ。新世代では千葉の中でもトップクラスのタレント集団であり、また蔵並や颯佐などはまだ伸びしろもありそうで非常に楽しみなチームだ。
20230917中央学院 蔵並
タレント集団野の中でも186㎝86㎏の大型右腕の蔵並は1番楽しみな存在


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颯佐心汰 中央学院2年 投手兼ショート
~注目の二刀流が好リリーフ&2打点の活躍~
中央学院の注目の二刀流の颯佐が、投打に渡る活躍をみせチームを勝利に導いた。

颯佐は中央学院では1年秋からショートのレギュラーを獲得し、その打力に加えて50㍍6.0秒という俊足を生かして、主にリードオフマンとして活躍し、2年春には4試合連続でマルチ安打を放つなどして千葉大会準Vに貢献している。176㎝70㎏とそれほど大きな体格ではないものの、身体能力が高くてバネがあり、投手としても2年春には148㌔をマークした。新チームとして迎える2年秋の秋季大会の1次予選ではライトを守っており、この本大会でも背番号は9。だたポジションは本来のショートを守り、この試合では3番ショートとしてスタメンに名を連ねた。

まず打撃の方では1打席目はストレートの四球、2打席目は捉えるもショートのファインプレーに阻まれショートライナーとなった。1死1・3塁のチャンスで迎えた第3打席ではサード強襲の強い打球を放つも、ショートがうまくカバーして1塁はアウトになったが、その間に打点をマークした。8回の猛攻においては最初の打席では敬遠気味に歩かされ、もう1度回ってきた第6打席では初球をセンター前に弾き返すタイムリーを放った。4打数1安打2打点2四球という内容であったが、アウトになった打席でもいい当たりはあり、内容としては悪くなかった。

守備ではショートとしてはボールが飛んでこずに見せ場はなかったものの、練習を見ているとやはり肩がよくスローイングの強さは際立っていた。そして6回に蔵並が押し出しの死球を出すと3番手としてショートからマウンドに上がった。この満塁のピンチでバッテリーミスで同点を許してしまうも、続く逆転のピンチは3番堀川を最後はこの日最速タイとなる142㌔のストレートで見逃し三振、4番鎌形もセカンドゴロに仕留めた。7回には下平にタイムリーを浴びて、またもや同点を許してしまうも、大量リードを奪った最終回は3人で試合を締めた。颯佐の最大の魅力は体全体をしなやかに使った力感のあるフォームから繰り出すストレートでこの試合では自己最速には6㌔及ばない142㌔が最速であったが、それでも威力は十分で、変化球はスライダーに加えて、チェンジアップも投じていた。

投打において、その素質をみせつけた颯佐。まだ実力は及ばないものの、タイプ的には根尾(大阪桐蔭→中日)に近く、現段階ではいい意味で投手とも野手とも言えない。現在の野手として出場してのクローザーという使い方は非常にあっており、その前を投げる投手陣も困ったときには颯佐が控えているというのは心強いだろう。千葉に現れた二刀流の活躍から今後も目が離せない。
20230917中央学院 颯佐2

20230917中央学院 颯佐1



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