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早稲田大×明治大【東京六大学野球連盟】

5/14 東京六大学野球連盟 第6週2日目
早稲田大×明治大

試合経過

東京六大学はここまで全カードで勝ち点をあげている明治大。前日の早稲田大との1回戦でも大勝し、この試合に勝てば優勝が決まる。対する早稲田大も、ここから2連勝して明治大から勝ち点を奪えば優勝への望みを残すこととなり、敗られない試合だ。

早稲田大の先発は2019年に履正社を夏の甲子園優勝に導いた左腕清水。だだ明治大は清水に対して初回から襲い掛かり、1番堀内が初球をレフト前に運ぶと、2番飯森はバスターで三遊間を抜くヒット。1死1・3塁となって迎えた4番の主将でドラフト候補の上田は、ストレートをレフト線に弾き返し、堀内が生還して明治大が先制。さらに今季初のスタメン起用となった5番杉崎のレフトへのタイムリーで2人が生還して、初回に3点を奪う。

明治大の先発は、本来先発2番手の蒔田がややコンディション不良ということもあり、左腕の石原。上半身でタメを作り、長い腕から繰り出すストレートはMAX149㌔をマークしたが、それ以上にあっという間にホームに来る感覚である。130㌔前半のスライダー、120㌔後半のチェンジアップ、110㌔後半のカーブといった変化球も良く、5回まで早稲田大打線を2安打無失点に抑える。まだ実績は少ないものの、そのスケールの大きさには志望届を出せば、ドラフトでの指名はあると感じさせた。
20230514明治大 石原
明治大の先発の石原は5回まで素晴らしい投球

一方の早稲田大は3回から2番手として伊藤樹が登板。本来はクローザーを務める伊藤樹であるが、前日に15失点とリリーフ陣は軒並み打ち込まれてしまったこと、また敗ければ明治大の優勝が決まる後がない状況ということで、早めの登板となった。伊藤は長いイニングを投げることを意識してから、MAX144㌔をマークしたストレートを投げたのはごく僅かで、カットボール・スライダー・フォーク・チェンジアップといった変化球中心の投球であった。
20230514明治大 伊藤樹
3回から早くもマウンドに上がった早稲田大のリリーフエース伊藤樹

3・4回と伊藤に抑えられていた明治大打線であるが、5回に飯森・宗山の連打に、上田が四球を選び無死満塁のチャンスを作る。5番杉崎のフラフラと上がった打球は、わずかにライトが届かず落ちるも、スタートを切れなかった1塁ランナーは2塁フォースアウトとなってしまったため杉崎のライトゴロの間に1点を追加する。ただなおも1死1・3塁のピンチでは伊藤が踏ん張り、この回最少失点で切り抜ける。

グランド整備明けの6回表、早稲田大の先頭尾瀬の打球はピッチャー強襲となるも、ショート宗山がうまくカバーしたが送球がショーバンとなり1塁セーフ。2死となってから4番印出も四球を選び、2死1・3塁で迎えた5番吉納はフルカウントからの外のボールにうまく合わせると、打球は逆方向のレフトポール際に飛び込む3ランとなり、3ー4と早稲田大が1点差に迫り、試合は一気に緊迫した展開となる。
20230514明治大 吉納
3ランホームランを放つ吉納

明治大は7回表から、ケガ明けでこれが今シーズン初登板となる久野が上がる。久野はMax147㌔のストレートと、鋭く大きく曲がるスライダーを武器に2イニングを投げて、早稲田大打線をノーヒットに抑える好投をみせ、田中監督の大胆な器用に応える。すると8回裏には、明治大は杉崎がこの試合3安打目となるヒットで出塁すると、送って1死2塁となったところで、7番小島が初球を捉え、打球は打った瞬間にそれとわかるライトスタンドへの2ランホームランとなる。
20230514明治大 小島1
早稲田大を突き放す貴重な2ランを放った小島

リードを3点に広げた明治大は、最終回は蒔田が登板。簡単に2死を取り、最後の打者をサードゴロに打ち取ってゲームセットと思いきや、サード上田の送球がワンバンの暴投となるというハプニングもあったものの、蒔田は最後は代打篠原をショートゴロに打ち取りゲームセット。早稲田大から2連勝で勝ち点をあげた明治大が、春季リーグ戦の優勝を決めた。
20230514明治大 優勝
優勝を決めた明治大ナイン


20230514早稲田大×明治大
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください


優勝した明治大の、強さの象徴であったのが、抜擢された選手が次々と結果を出す選手層の厚さと田中監督の采配であった。勝てば優勝というこの大一番でも、田中監督は5番に今シーズン初スタメンとなる杉崎を起用。杉崎は初回には2点タイムリーを放つなど、全て三遊間を破る3安打で3打点とその起用に見事なまでに応えた。2番手として登板した久野も、1年秋にはマウンドに上がるなど実力のある投手であるが、ケガ明けでこの試合が初登板。ほかにも藤江や千葉など実績のある左腕がいる中で、いきなり大事な場面での起用は…と思ったが、久野は2回無安打無失点と見事な投球で、早稲田大の流れを断ち切った。この他にも、この春季リーグ戦では、1年生の内海が代打2ラン、この春がデビューの2年生木本が決勝の逆転2ランを放つなど、選手起用が見事に的中した。この暑い戦力層で、全日本大学野球選手権も制することを期待したい。
20230514明治大 杉崎
スタメンに抜擢されて3安打3打点の活躍をみせた杉崎

優勝を逃した早稲田大は、結果として2人目の先発投手の不在が大きく響いた。早稲田大はエース加藤は大車輪の活躍をみせたものの、2戦目の先発は開幕カードこそ東大相手に鹿田が5回1失点と好投をみせたが、その後はともに4年生でセンバツ準Vの右腕飯塚、夏の甲子園優勝の左腕清水の4年生2人が務めたものの、5回までもったことがない。この試合も先発の清水は初回に3点を失い、2回を投げたところで代打を送られてしまった。秋に向けてはラストとなる飯塚・清水の復調にも期待したいが、ここまでリリーフエースを務めてきた伊藤樹の先発転向や、宮城・越井・香西・森山といった1年生の台頭にも期待したい。
20230514早稲田大 清水
この試合の早稲田大の先発を務めた清水


Pickup Player
小島大河 明治大2年 捕手
~新正捕手が優勝を決定づける貴重な2ラン~
早稲田大が1点差に追い上げて迎えた終盤で、小島にそれを突き放す2ランが出た瞬間、明治大の優勝は決まったと思った。

小島は走攻守揃った器用な選手であり、東海大相模では1年秋からセカンドのレギュラーを獲得し、2年秋は3番セカンドとして関東大会8強に輝いた。そころが3年春のセンバツでは背番号は4であるが、小島はマスクを被り、エース石田(巨人)ら投手陣を工にリード。明豊との決勝戦では、サヨナラ打を放つなどしてチームをセンバツ優勝に導いた。しかし春夏連覇を狙った夏は、神奈川大会の準々決勝でコロナの影響で出場辞退となってしまった。

明治大に進学した小島は、1年秋に代打としてリーグ戦デビュー。フレッシュリーグでは正捕手を務め、明治神宮大会でも控え捕手としてベンチ入りし、高校に続き、大学でも日本一に輝いた。正捕手であった箕尾(Honda鈴鹿)が抜けた今年は、菅原との正捕手争いを制して、リーグ戦ではこの試合含めて全10試合でスタメンマスク。打っては打率は2割ちょっとと低いものの、明治大との4回戦では延長戦で決勝3ランを放つなど勝負強さを発揮していた。

この試合でも7番捕手としてスタメン出場した小島であったが、打撃では二ゴ→二ゴ→三ゴと3打席目まではノーヒット。ただ守備面では先発石原を見事にリードし、5回まで早稲田大打線を2安打無得点に抑えていた。ただ6回には吉納に3ランを浴びて1点差に迫られてしまい、試合の雲行きも怪しくなってきた。そんな中迎えた小島の第4打席は、8回裏1死2塁という場面。小島は初球を振り抜くと、打球は打った瞬間にそれと分かる1発でライトスタンドに突き刺さり、早稲田大を突き放す貴重なホームランとなった。終盤で点差が1→3となったことで、早稲田大としては絶望感が漂い、見ている側もこれで明治大の優勝は決まったと思った。

捕手としての小島は、セカンド送球は肩力もさることながら、捕ってからが早く正確性がある。まだ経験が3年と浅いものの、2年生にして明治大の正捕手の座と掴んでいるのだから、その能力の高さもうかがえる。ただ本当にセンスあふれる選手なので、捕手に限らず、どこのポジションを任せても、ハイレベルにこなしてくれそうだ。なのでまだ将来像は分からないところはあるが、まずは全日本大学野球選手権で、正捕手としての高校に次ぐ日本一に輝きたいところだ。

20230514明治大 小島3

20230514明治大 小島2



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