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啓明学園×早稲田実業【西東京大会】

2年目に突入しても止むことのない清宮フィーバー。この日も立ち見続出の早実の初戦を身に、ダイワハウススタジアム八王子に行ってきました。

スタメン
啓明学園
CF 餅田 8
LF 高橋 17
2B 大川 4
P 奈良井 1
1B 関根 3
C 落合 2
RF 荒井 10
SS 米田 16
3B 角井 15

早稲田実業
SS 金子 6
2B 橘内 4
1B 清宮 3
3B 野村 5
RF 工藤 9
LF 岡本 7
C 小掛 11
P 赤嶺 17
CF 福本 8



試合経過

1回表、啓明学園は先頭の餅田が粘った末にセンター前ヒットで早実の出鼻を挫くと、2盗→3盗でさらにチャンスを広げる。ただ2〜4番が3連続三振に倒れ、先制とはなりません。(啓0ー0早)

1回裏、啓明学園先発の奈良井はコントロールが定まらず、いきなり3連続四死球で無死満塁。1死後に、5番工藤の放ったライナー制の打球はレフトのグラブから僅かに溢れ、タイムリーで早実が先制。早実はさらに押し出しで1点を追加するも、やや立ち直った奈良井の前に7・8番が倒れて2点止まりです。(啓0ー2早)

2回表、啓明学園は2死となるも荒井が変化球をとらえ、レフト線の2ベース。続く米田の打球は詰まりながらも1・2塁間を抜ける。ライト工藤からの返球でホームはアウトにも見えたが、コリジョンルールなのか判定はセーフで、啓明学園が1点差に詰め寄ります。(啓1ー2早)

3回裏、この回先頭の清宮が低めのボールを救うとライナー制の打球はライトポール際に飛び込む高校通算51号。2死後に岡本が四球で出塁すると、ここから打線が爆発!小掛・赤嶺の連続タイムリー2ベースの後、連続四球で満塁とすると橘内がレフト線に走者一掃のタイムリー2ベース。清宮が歩かされ、1・2塁となったところで1年生4番の野村がトドメの公式戦初となる3ラン。この回、一挙9点を挙げます。(啓1ー11早)

10点差をつけた早実5回表に背番号1をつけた吉村(3年)が登板し、ほぼストレートのみで三者三振。早実が11ー1(5回コールド)で啓明学園を下して初戦突破です。

20160710早稲田実業 清宮
高校通算51本目のホームランを放つ清宮

20160710早稲田実業 橘内
走者一掃のタイムリー2ベースを放つ橘内

20160710早稲田実業 野村2
公式戦初ホームランを打って清宮らと喜ぶ野村


スコア
啓明学園
20160710啓明学園スコア

早稲田実業
20160710早稲田実業スコア


Topic

1年生4番待望の1発
清宮と並ぶ早実の注目は1年生4番の野村。春大は出場していないために、この日が公式戦デビューとなりました。

1回裏の初打席はいきなり無死満塁。しかしバットの先に当たった打球は変な回転でファールゾーンからフェアゾーンに戻る形でファーストゴロ。ちょっと固さがあるかな?と思ってしまうような結果でした。2打席目は少し落ち着いてきたか冷静に四球を選び、迎えた第3打席。2死2塁ということで清宮は歩かされ、2死1・2塁。初球の低めのストレートをたたくと、ライナー性の打球は一気にレフトフェンスを越える3ラン。見事に4番の役割を果たしました。

このホームランは2つの大きな価値があります。1つ目は清宮の影響もあり注目されまくっている野村が結果を出すことで本人にとっても1つ肩の荷がとれ、次戦以降にもリラックスして臨めるかと思います。もう1つは清宮を歩かせた後のホームランということで、これからのチームは少し清宮を歩かせにくくなったでしょう。といっても清宮が歩かされることはまだまだあると思うので、そこで今日のように野村が打てると一気に大量得点につながるはずです。

20160710早稲田実業 野村
3回裏に3ランを放つ野村


1年生の躍進ならこ負けなかった
上述の野村に話題は持っていかれましたが、啓明学園の1年生も早実相手になかなかの活躍でした。啓明学園はスタメンのうち5人が1年生でしたが、今日放ったヒット3本は全て1年生が放ったもの。2回の1点も2死から荒井・米田と1年生の連打でもぎ取ったものでした。1回の餅田の粘ってからのヒット→2盗塁も素晴らしかったです。投げても4回裏に登板した1年生右腕の鈴木はランナーを出しながらも、なんとか無失点でした。

投打に渡って1年生の活躍が目立った啓明学園、来年・再来年はもっと早実を脅かすような存在になっていることでしょう。


投手力は昨年よりはるかに上
昨夏の西東京大会を制したチームと比べると打線はやや迫力にかけるが、投手陣は今年の方が安定感もありはるかに上である。

詳しくは後で書くが先発した1年生の赤嶺はコントロールがよく、リリーフした吉村はフォームに躍動感が出ていて、ほぼ全球ストレートで三者三振。これに実質のエースでないかと予想される服部(2年)もいる。昨年は西東京大会の序盤から勝っても4点以上は確実に取られるという状態であったので、投手陣は今年の方がはるかに上だ。特にこの日は無四球であったように、コントロール面で非常に安定している点が昨年と異なる。

ただ昨年の投手陣は戦うたびに強くなっていき、準決勝では日大三を完封という離れ業を成し遂げた。今年は昨年のほぼの超スーパー強力打線ではないので、最初から投手陣がチームを支えていく必要がある。とはいえ今日は打線も打つべき人が打ったという感じでひとまずは投打ともに順調なスタートをきったと言えるだろう。

20160710早稲田実業 吉村
最終回を三者三振で締めた背番号1の吉村


Pickup Player
赤嶺大哉 早稲田実業1年 ピッチャー
早実は野村の他に1年生では赤嶺・石井・横山と3人の左腕がベンチ入りを果たしている。今日の1番の目当ては初戦なので彼らが投げるのでは?ということだった。

そしてこの日の先発はそのうちの1人、沖縄出身の赤嶺であった。この赤嶺のタイプを一言でいうならば和田(ソフトバンク)。テイクバックが小さくバッターからは腕の出処が見づらそうだ。ストレートはまだ130㌔に満たないくらいであるが、それでも相手打線を詰まらせていて、それほど球速があるわけではないけど三振をとえるところがまた和田っぽい。そしてそれ以上に目を見張ったのがストレートのコントロールの良さ(変化球のコントロールはやや甘かった)。高めに抜ける球がほとんどなく、コースギリギリ(特にアウトコース)にきっちり投げることができていた。無四球であったし、崩れることはなさそうなタイプだ。ただクイックなどはまだまだのようで簡単にモーション盗まれて3盗されたりしていましたね…。

今後キーとなるのが、球速以上に早く感じられるだとうストレートが強豪校に通用するかどうかだ。今日の啓明学園打線は見事に詰まらされていたが、これを強豪校に対してもすることができれば、1年生4番だけでなく、1年生エースも誕生する可能性がある。

20160710早稲田実業 赤嶺
先発し4回1失点の好投をみせた赤嶺
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