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明豊×北海【全国高校野球選手権大会】

試合経過

夏の甲子園1回戦最後の試合は、夏最多40回目の出場となる北海と、3年連続での出場となる明豊の試合となった。

明豊は3回表、先頭8番義経がサード強襲ヒットで出塁し、送って1死2塁とチャンスメイク。ここで明豊打線は左打者が続くこともあり、北海は早くも先発の熊谷→ファーストを守っていた左腕の長内にスイッチ。3番柴田の打球は、高いバウンドのセカンドゴロとなるも、これをセカンドが捕球できず(記録はヒット)、明豊が先制点をあげる。

北海は4回裏、3番今北・4番熊谷の連打に、送りバントで1死2・3塁とすると、長内のファーストゴロの間に同点。さらにサードの送球エラーで、北海が2ー1と逆転に成功する。

しかし明豊は直後の5回表、この回から登板した北海の背番号1岡田に対して、いきなり高木・西川の1・2番が連打。1死1・2塁となってから、4番西村は強烈な打球で右中間を破り、タイムリー3ベースで明豊が逆転に成功。
20230810明豊 西村
右中間に逆転のタイムリー3ベースを放つ西村

ただ北海も6回裏に、熊谷の右中間の2ベースから、5番幌村のタイムリーで同点。まさに一進一退の攻防となった試合は、3ー3で終盤を迎えることとなる。

明豊は7回表、西川のヒットと四球で1・2塁のチャンスを作ると、5番木下が初球を叩いて三遊間を破るタイムリーを放ち勝ち越し。さらに6番石田がライトオーバーの2点タイムリー3ベース。北海はピッチャーを岡田から、この試合3度目の登板となる熊谷に戻すも、明豊はバッテリーミスで1点を追加して、7ー3とリードを広げる。
20230810明豊 石田
2点タイムリー3ベースを放った石田

ただ北海も引き下がらずに7回裏、先頭の関がヒットで出塁すると、続く途中からライト守備に入っている小保内が初球を振り抜くと打球はレフトポール際に飛び込む2ランホームランとなる。こので明豊は先発の中山から、3年連続での夏の甲子園となる森山にスイッチする。
20230810北海 小保内
守備からの途中出場ながら2ランを放った小保内

森山はややコントロールにバラつきはあったものの、左手を高く掲げる独特なフォームから繰り出すボールを武器に、7回の残りと8回と北海打線を抑える。さらに9回裏も小保内→大石と打ち取り2死とする。それでも粘る北海は、1番片岡が四球で出塁すると、2番谷川がヒットで続き、3番今北は1・2塁間を破るタイムリーを放ち1点差に迫る。ここで4番熊谷という場面であったが、熊谷は死球で2死満塁となる。ここで迎える5番幌村に対して、森山は3球連続ボールとしてしまうも、ここからMAXとなる141㌔のストレートを投じるなどしてフルカウントまで持っていくも、最後はインコース高めに外れて押し出しで7ー7の同点。北海はさらにサヨナラのチャンスであったが、ここは森山が長内を三振に仕留め、試合は延長戦タイブレークに突入する。
20230810北海 今北
9回2死から貴重なタイムリーを放つ今北

無死1・2塁からスタートするタイブレーク。先攻の明豊は、義経がバンドを試みるも3塁フォースアウト。し続く代打芦内がライト前にタイムリーを放ち1点を勝ち越すも、後続は熊谷の前に1本が出ずに1点止まりとなる。

対する裏の北海も、関がバントを試みるもフライとなり1死。ただ続く小保内がライト線へタイムリーを放ち同点。なおも1死1・3塁という場面で迎えたラストバッター大石は、2球で追い込まれてしまうも、3球目の変化球を捉えると、打球はショートの頭上を越えるサヨナラ安打となり、北海が逆転サヨナラ勝ちを収めた。
20230810北海 大石
試合を決めるサヨナラ打を放った大石


20230810明豊×北海
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください


終わってみれば両チーム15安打ずつという打撃戦となった試合。北海の9回2死ランナー無しからの同点劇など、打撃陣が奮闘したといえるが、裏を返せば両チーム投手陣の不安を露呈する形となった。

ここ最近は層の厚い投手陣を構成していた明豊であるが、今年はエース中山に頼り切りで、この試合でも簡単には中山を代えることができずに後手に回ってしまった。その状況を作り出してしまったのは、本来であればこの代のエースになると思われていた森山。1年夏から甲子園で登板し、1年秋にはエースナンバーを背負った本格派右腕は、昨年の甲子園でもリリーフエースとして活躍した。ただ新チームでは状態はよくなかったようで、この試合でもスピード・コントロール共に、期待していたものではなかった。タイブレークでの登板となった2年生右腕の野田に関しても、荷が重かったであろう。
20230810明豊 森山
明豊は森山が本来の投球ができれば…という試合であった

北海はこの試合ではブーメラン継投を採用。熊谷が先発して、ピンチで左打者が続く場面で左腕の長内を投入、次の回からは再び熊谷がマウンドに戻った。ただ5回からは147㌔をマークするなどして、南北海道大会ではエースとして活躍し、この甲子園でも背番号1を背負う岡田が満を持して5回から登板も、まさかの2回を投げて6失点…。7回は熊谷が再びブーメランで3度の登板を果たし、抑えて勝利したものの、結果的にはケガ明けでまだ状態が万全でない熊谷に頼らざるを得なくなったといえる。チームは何とか勝利したものの、次戦以降はどのような投手起用をするのか、平川監督にとっては悩みの種となりそうだ。
20230810北海 岡田
この試合では大きな誤算であった北海のエース岡田


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熊谷陽輝 北海3年 投手兼ファースト
~3度登板するなど投打の柱が奮闘~
北海の投打の柱である熊谷が、投げては3度の登板、打っても2安打と活躍した。

入学当時から恵まれた体格を誇り(現在は183cm97kg)、北海では1年春からベンチ入りし、当時のエース木村(現ソフトバンク)に次ぐ2番手として活躍。1年夏は甲子園出場を果たすも、木村が完投し、出番はなかった。1年秋からエースを務め、2年秋の北海道大会では帯広農や札幌日大を完封し、決勝ではクラーク国際記念相手に9回1失点の好投も延長戦で敗れて準V。3年春にはU18日本代表の1次候補にも選ばれたものの、右肘の故障で辞退している。3年夏の南北海道大会では肘の不安もあり、背番号3となったものの、決勝戦では北海道栄相手に7回1失点の好投。それ以上に4番を務める打撃では、6試合で5ホーマー、打率.762という驚異の数字を残して、チームを甲子園出場に導いた。

甲子園の初戦となったこの試合、熊谷が4番投手としてスタメン出場した。まず投手としては、1巡目で3安打を浴びるなど立ち上がりはいいとはいえず、3回にピンチを招くと、長内にマウンドを譲ったものの、4回からは再びマウンドに戻り、4回までは1失点であった。しかしエース岡田がその後6失点と崩れると、7回のピンチでは3度目の登板を果たす。このピンチではワイルドピッチで1点を献上してしまうも、8回以降は安定した投球で、9回にはこの試合最速となる143㌔をマーク。スライダー・フォークといった変化球も使って明豊打線を抑えていき、終盤で与えた得点はタイブレークの1点のみ。3度の登板で合計7イニングを投げて2失点(うち1点はタイブレーク)という内容であった。

打者としては大柄なスラッガーながら、バットを短く持ち、2打席目には三遊間を抜くヒットを放ちチャンスを広げて、チームの逆転に貢献。3打席目では右中間に2ベースも放った。その後は警戒され、2打席連続で死球を浴びてしまい、この試合では3打数2安打という成績であり、打撃での貢献度も高かった。

投打において、北海の大逆転勝利の立役者となった熊谷。投球では本来の最速146㌔には届かなかったものの、巧みな投球で、北海投手陣を救った。打撃でも1発こそ出なかったものの、3打数2安打2死球の4出塁と、警戒される中でしっかりとチームに貢献した。投打の両面でプロからも注目されているが、今のところは、春先からの右ひじの故障もあり、大学進学と噂されている。ただチームがこのまま勝ち進めば、スカウトも放っておくわけにはいかず、まだ甲子園の活躍次第では高卒プロ入りの可能性もある逸材であろう。

20230810北海 熊谷2

20230810北海 熊谷1


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