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国士舘×早稲田実業【西東京大会】

3連休の最終日、ダイワハウススタジアム八王子は1試合目に清宮登場、2試合目は明中八王子×八王子の八王子ダービーということで外野席まで立ち見が出るほどの大入り。会場に試合開始1時間前に着いたわたしも内野席の1番外野側。しかもなぜかそこまで早実の応援席扱いで攻撃の度に立たされるという始末…。まぁそんな中頑張ってみてきた国士館×早実の1戦をお送ります。

スタメン

国士舘
2B 上原 4
LF 大内 17
1B 長沢 7
C 松澤 2
3B 大平 5
RF 山本 9
CF 中村 8
SS 赤川 6
P 深澤 11


早稲田実業
SS 金子 6
2B 橘内 4
1B 清宮 3
3B 野村 5
RF 工藤 9
LF 岡本 7
C 小掛 11
P 吉村 1
CF 福本 8


試合経過

1回裏、早実は2死から清宮が死球で出塁。続く野村の打球を国士館の1年生ショート赤川が暴投し、1・2塁。5番工藤が変化球をうまくセンター前に運んで先制します。(国0-1早)

3回裏、先頭の金子がサード強襲ヒットで出塁。橘内が送った後、1死2塁で清宮を迎えます。清宮は2B0Sからの3球目を捉え、ライトスタンドに飛び込む高校通算53号2ラン。早実が追加点を挙げます。(国0-3早)

4回裏、先頭の岡本がヒットで出塁→バント→セカンドゴロで2死3塁とチャンスを作ります。ここで国士館は先発の深澤からサイド左腕の石井(1年)に交代。福本が石井の初球をたたきますが、センター正面のライナーでこの回は無得点。(国0-3早)

7回裏、先頭の代打清水(3年)がセンター前ヒットをセンターが後逸し無死3塁。ショートゴロ→サードエラーで1死1・3塁から橘内が三遊間を破り早実が追加点をあげます。なおも1死1・2塁で清宮を敬遠気味に歩かせます。ここで国士館のエースナンバーを背負う安陪(3年)が維持を見せて、野村・工藤を打ち取ります。(国0-4早)

これまで打線に全くいいところがなかった国士館ですが9回表、後がない国士舘の打順はクリーンアップから。早実の抑え服部から長沢が四球を選び、松澤がライト前でつなぐという絶好のスタートを切ります。しかし5番の主将:大平は4-6-3の併殺打に倒れて万事休す。早実が4-0で国士館を下して西東京ベスト8進出です。

20160718早実 清宮
2ランホームランを放った清宮

20160718国士館 石井
石井は1年生ながら1回無失点の好投を見せた

20160718早実 橘内2
7回のタイムリーにグラフトスでアウト2つを捕るなど攻守も光った橘内


スコア

国士舘
20160718国士舘スコア
早稲田実業
20160718早実スコア


Topic
清宮との勝負
ここまで清宮が打つと、当然相手チームとしては清宮を歩かせるという選択肢は出てきます。

この試合の3回裏1死2塁で清宮の第2打席が回ります。初球国士館のキャッチャー松澤は明らかに立ち上がりボール。ランナー2塁なので、敬遠以外ならここまで外す必要はないでしょう。しかしそれを見てスタンドからはブーイング+野次の嵐。2球目はキャッチャーは立ち上がらずに外角ボール。3球目はストライクでこれを清宮にレフトスタンドに運ばれました。真意は分からりませんが、試合後に国士館バッテリーは外すはずが真ん中に入ったと話していました。別に初球と同じく立ったまま敬遠していればこういうことはなかったのでしょううが、まわりの圧力に屈したという部分もあり座ったのでしょうかね?国士館バッテリーとしては何とも中途半端な攻め方となってしまいました。

清宮の第4打席は7回裏、1死1・2塁で回ってきました。ここで国士館バッテリーはあからさまではないですが、4球連続のボールで清宮を歩かせます。実質上はランナー1・2塁なのに清宮を敬遠したことになります。しかし満塁となってから4・5番を打ちとって得点を許さなかったので、結果的にこの敬遠は成功でした。

さて高校野球の敬遠については賛否のあるところですが、個人的には戦略なので構わないと思います。それも含めて勝負であるとも言えるのではないでしょうか?敬遠にブーイングってのは致し方ない面もありますが、今回のように高校生の勝負に大人がブーイングして、それが結果的にホームランにつながってしまったというのは残念です。(まぁそもそも国士館バッテリーが中途半端だったのは承知の上だが…)

ただ今回国士館が1・2塁で敬遠という常軌を逸した戦法に成功してしまったために、今後も清宮との勝負を徹底的に避けるチームは増えてくるでしょう。わたしが監督だったら、1塁が空いている or ランナー1塁のみなら全て歩かせますね。インタビューで徹底勝負を宣言させられていた日大三や東海大菅生すらも危ういと思います。まぁそれではつまらない反面、それが勝負事です。大人は黙ってみていましょう。

20160718早実 清宮2
3回に2ランを放つ清宮


魅せたエースの維持
国士舘はこの日は4投手が登板。その4番目に登板したのがエースナンバーを背負う安陪でした。

本来ならばこの試合の先発は安陪のはずでした。しかし調子が上がってこないのでしょう、この日の安陪も球の勢い自体は昨夏に東海大菅生に見せた投球には及びません。そして先発の座を後輩の深澤に明け渡しました。それでも安陪は6回裏から4番手で登板すると、球を低めに集める粘り強い投球を見せます。それまで慌ただしく動いていた国士館のブルペンには誰もいなくなり、もう1人の投手である村山(3年)を代打で使ってしまいました。7回にエラー絡みで1点を失うも6~8回の3イニングで自責点0。7回には追加点を奪おうとする早実打線に対して、上述の通り1・2塁から清宮敬遠までして見せました。

敗れはしましたが、エースの維持が見えた素晴らしい投球だっと思います。深澤や石井、この夏はベンチ外となってしまった城田(2年)らにはぜひこの姿を目に焼き付けて、新チームで活躍してほしいものです。

20160718国士館 安陪
3イニングを自責点0に抑えた安陪


金子は大丈夫か?
ベスト8に進出した早実にとって、大きな不安が金子です。この日の金子は7回裏のサードランナー時に足を痛めます。その後の守備の前に金子の治療による中断がありましたが、結局金子がグランドに戻ることはなく、ショートには中岡(2年)が入りました。

昨年の甲子園ベスト4のメンバーで、新チームの主将、清宮と共にチームの2本柱と言われた金子がいなくなれば、早実の2年連続甲子園の可能性は大きく下がるかもしれません。

Pickup Player
吉村優 早稲田実業 ピッチャー
強豪相手に見せた早実の背番号1の証

早実も国士館も打線に力はある一方、投手力は春あたりに調子が上がっていなかったので、この試合は打撃戦になると予想していた。そんな予想を覆したのが、この夏初めて背番号1を背負った早実の先発吉村である。

この日の吉村は大きく足をあげるダイナミックなフォームとは裏腹に、丁寧なピッチングでした。ボール球がはっきりとしてしまうという問題はあったものの、ストレート・スライダーともにストライクの球は低めに集まっていました。三振は多くないものの、四球も1個と春から成長の後が見られました。

結局この日の吉村は7回を被安打3無失点の好投。特に疲れが見え始めた後半の7回のピンチで山本・中村を連続三振に仕留めたピッチングは圧巻でした。和泉監督にしてみれば嬉しい誤算といえるエースの快投。この日の8・9回を見る限り服部の出来がイマイチっぽいので、甲子園に向けてエース吉村にかかる期待はさらに大きくなります。

20160718早実 吉村
7回無失点の好投をみせた吉村


余談
高野連もAKB推し
今年の夏の甲子園のテーマソングはAKBの「光と影の日々」ですが、東京の予選では試合開始前や5回後のグランド整備中に隙あらばこの曲が流れています。今までのテーマソングは予選から、しかも試合中に流れていたりしなかったよね?

あとこの曲は思ったよりは悪い曲じゃないんですが、どうも熱闘甲子園で夏終わったシーンで流れそうな感じの曲なんだよね…。ってことで試合中はちょっと縁起悪そうだからやめてあげない?
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テーマ : 高校野球
ジャンル : スポーツ

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