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日立明秀×霞ヶ浦【茨城大会】

茨城大会の準決勝。第1試合に勝った常総学院の相手は、細川・糸野コンビで注目の明秀日立か、昨年に続き霞ヶ浦が決勝に進出するのか!?という試合です。

スタメン

明秀日立
2B 森下 4
3B 秋山 5
SS 糸野 6
P 細川 1
1B 芳賀 20
CF 若松 8
LF 庵原 7
RF 磯貝 9
C 内田 2


霞ケ浦
2B 益子 4
RF 根本将 9
LF 佐野 7
CF 根本薫 8
1B 小儀 14
SS 小川 16
C 鈴木和 2
3B 木村 6
P 飯村 1



試合経過

1回表、明秀日立は秋山のヒット→糸野の死球で1死1・2塁のチャンスを作ります。ここで注目の4番細川はカウント1B2Sからのストレートを右中間スタンドに運びます。4番の1発で明秀日立が3点を先制します。(明3-0霞)

2回~は霞ヶ浦の飯村、明秀日立の細川の両エースがランナーを出しながらも踏ん張り、3-0のまま試合は中盤を向かえます。(明3-0霞)

5回裏、霞ヶ浦は表の守備で攻守の小川がヒットで出塁。パスボールとバントで1死3塁のチャンスを作ります。向かえた8番木村に対し、霞ヶ浦ベンチはスクイズを出すも、細川の落差のある変化球の前に空振り。サードランナーが挟まれてアウトとなります。(明3-0霞)

7回裏、1死から5番小儀がヒットで出塁→盗塁→タッチアップで2死3塁のチャンスを作ります。鈴木和が四球の後、代打斎藤(3年)の2球目がワイルドピッチとなり、霞ヶ浦が1点を返すも、斎藤はサードゴロに倒れて1点止まりとなります。(明3-1霞)

8回表、先頭の主将森下がこの日3本目のヒットで出塁。バントで送って1死2塁となると、ここで霞ケ浦バッテリーは3番糸野を敬遠。ホームランを放っている4番細川との勝負を選択します。細川を見事に三振に斬って取ると、その後キャッチャーがはじく間に3進を狙った森下もタッチアウトとなり、明秀日立はチャンスをつぶします。(明3-1霞)

バッティングでは見事に抑えられてしまった細川ですが、疲れの見えた7回とは打って変わって、最後の力を振り絞って8・9回と霞ケ浦打線を3人ずつで抑えました。明秀日立が3-1で霞ケ浦を破り、決勝進出です。

20160725明秀日立 森下
3安打の活躍の森下

20160725霞ヶ浦 飯村
2回以降明秀日立打線を無得点に抑えた飯村

20160725明秀日立 細川
投げても9回1失点完投の細川


スコア

明秀日立
20160725明秀日立スコア

霞ケ浦
20160725霞ヶ浦スコア

Topic
存在感は発揮した糸野
この試合は細川の独壇場となったが、細川と共に注目されているのが高校通算47発の糸野。この日ノーヒットに終わってしまったがその存在感は発揮した。

まず初回に死球で細川の3ランをお膳立。そして8回2死2塁で回ってきた第4打席。次のバッターは先制の3ランを放っていて、この日最も警戒しなければならない細川であったが、霞ヶ浦バッテリーは糸野を敬遠した。確かに細川に比べて、糸野の方がスイングは安定していて確実性がありそうであったが、それでもこれは予想外の敬遠であった。糸野の実力が評価されていることを象徴する場面であった。

結局この日は2打数ノーヒットと自らのバットでは見せ場は作れなかったが、守備機会は少なかったもののショートとしてもフットワークもよく、送球も安定していた。待望の大型右打ちのショートのドラフト候補として今後も見ていきたい。

20160725明秀日立 糸野
ノーヒットだったものの存在感は示した糸野


細川を封じた1年正捕手
霞ヶ浦のマスクを被るのは1年生の鈴木和。初回に細川に1発は浴びてしまうものの、それ以降の打席では細川を完全に手玉にとった。2打席目以降の細川の打席では鈴木和は最初は明らかにアウトコースのボールゾーンに構えて、勝負しないようなそぶりを見せつつも、このアウトコースでストライクをとり、以降3打席とも細川を歩かせることなく打ちとった。このアウトコースに投げ切った飯村もスゴいが、アウトコースに構えながら、たまにインコースの右バッタースレスレを要求したりと鈴木和のリードも度胸があった。
特に三振に打ち取った3・4打席目は変化球も駆使して、完全に細川を手玉にとっていた。

とはいえ、最初の細川の1打席で勝負が決まってしまったのも現実。まだ1年生であるので、この経験を糧にしてぜひとも新チームでは司令塔としてチームを引っ張って行ってほしい。

20160725霞ヶ浦 鈴木和
霞ケ浦の1年生捕手の鈴木和


打のチームの片鱗
明秀日立の指揮を執るのが、光星学院で坂本(巨人)・田村(ロッテ)・北條(阪神)らを育成して強打の光星学院を作り上げた金沢監督である。そんな打撃指導に定評のある監督が就任した明秀日立。4番の細川を中心に、7番庵原・8番磯貝など豪快なスイングが目を引いた。

決勝進出は果たしたものの、このチームは強打といえるのは細川・糸野のみで、打撃もこの2人に頼っている状態。それでも下位打線の豪快なスイングなど強打のチームの片鱗は見られた。金沢監督が就任したのは2012年末。まだまだ日立明秀が強打のチームになっていくのはこれからである。


Pickup Player
細川 明秀日立3年 ピッチャー
中田翔の再来

この日4番ピッチャーで出場の細川。まずは打で魅せた。

1死1・2塁で回ってきた第1打席。初球を空振りすると、その豪快なスイングにスタンドからは「お~」と声が上がった。そして4球目、決してジャストミートという打球ではないように見えたが、打球は悠々と深い右中間のフェンスを越えていき、そのパワーの凄まじさを見せつけた。がに股気味に大きく足を開いて、バットを担ぎ上げるように構えてからの豪快なスイング。まさに現在日本ハムの4番を打つ中田翔を彷彿とさせた。それ以降の打席では快音は聞かれず、凄まじさと同時にまだ脆さが残るところも含めて高校時代の中田翔そっくりであった。(のちに日本ハムのスカウトも「うちの中田のよう」とコメントしている)

投げても中田翔と同じく、その体格から放つ力強いストレートが武器のエース。MaX146㌔のストレートだけでなく、大きく縦に曲がるスライダーもさえわたっていた。途中疲れを見せた部分もあったが、8・9回には復活し、見事4安打1失点で完投勝利。自らの3ランの得点を、自ら完投で守って勝つというまさに細川の試合となった。

ピッチャーとしてもまだまだ伸びしろはあるものの、このスイングを見てしまったら上では野手となることだろう。上述の通りまだ粗さは残るものの、素質としては十分に上位指名もあり得る存在であり、「いいもの見た~」と自信をもって言える試合であった。

20160725明秀日立 細川2
細川のスイングはそれだけで一見の価値ありだ



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