大阪桐蔭☓関大北陽【秋季大阪大会】
大阪桐蔭は今年の夏は3回戦で関大北陽に1-2で敗れて甲子園出場を逃しました。それから2カ月ちょっと…秋季大阪大会の3回戦でまたこの2チームが激突しました。
スタメン
大阪桐蔭
関大北陽
試合経過
【1回裏】関大北陽は先頭の桝谷がライト前で出塁し、送ってクリーンアップの前にチャンスを作ります。しかし3・4番の川崎・岡崎は大阪桐蔭先発の徳山のストレートに詰まらされて、キャッチャーフライとレフトフライに倒れます。(大0-0関)
【2回表】大阪桐蔭は4番山田がチーム初ヒットで出塁。2死2塁となってから、ショート後方に上がった泉口の打球がショートのエラーとなり1点先制。岩本の四球で2死1・2塁とすると、9番徳山・1番藤原に連続タイムリーが飛び出します。(大3-0関)
【3回裏】徳山は先頭の佐藤(9番ピッチャー)にストレートの四球を与えると、1死後にも連続死球を与えるなど急遽コントロールを乱して、満塁とされます。しかしここで立ち直り、ショートゴロの間に1点は失うも、続くバッターもライトフライに打ちとって、自ら招いたピンチを最少失点で切り抜けます。(大3-1関)
【5回表】ヒットで出塁した山本が、サードゴロの間に2塁まで進むと、5番キャプテン福井がレフト前にタイムリーヒットを放ちます。(大4-1関)
【6回表】先頭の岩本が右中間への2ベースで出塁。徳山が送りバントを決めると。1番藤原がレフト線にタタイムリーを放って、1点追加。(大5-1関)
【8回表】北陽はこの回から3番手投手(左腕)をマウンドにあげるが、ここまで14安打を放ちながらも5点しかとれていなかった打線が火を吹き返す。先頭の徳山のヒットを皮切りにチャンスを作ると、山本・福井・徳山にそれぞれ2点タイムリーが飛び出し、この回一挙7点をあげてコールド圏内とします。その裏を徳山が無得点に抑えて、大阪桐蔭が12-1(8回コールド)で関大北陽を破り、夏のリベンジを果たしました。
大 ○徳山ー岩本
関 ●佐藤・久保・沖・辻ー坂本

好リードに加えて、4出塁3得点の岩本

巧なバットコントロールで2安打2打点の活躍の藤原

関大北陽で1人2安打と気を吐いたキャプテン桝谷
スコア
大阪桐蔭

関大北陽

Topic
2年の軸はやはりこの人
大阪桐蔭のスタメンには前の試合に続いて1・2・4番に1年生が名を連ねた。そんな1年生が活躍する一方、西谷監督は前の試合後に「2年生に軸になる選手が出てきてほしい」というコメントを残してた。
その2年生の軸の最有力候補がこの福井。前チーム時から出場経験があり、夏の関大北陽戦でもスタメン出場していた。新チームではキャプテンも務めていて、当初はこの福井が4番を務めるものだと思っていたが、フタを開けてみれば4番の座も、サードのポジションも1年生の山田に奪われた形だ。
この日の福井は最初の打席で先制点につながる送りバントを決めると、3打席目にはボールをしっかりひきつけてチーム4点目となるレフト前タイムリー。第5打席にも前進守備の二遊間を抜く2点タイムリーを放った。4打数2安打3打点という結果以上に、今日はいいところで福井が仕事をした。
ただ西谷監督に「チームの軸」として認めてもらうには、この活躍をもっと続ける必要がある。キャプテンとしてチームの内面だけでなく、打撃面でも正真正銘の軸となっていくように…福井の活躍にこれからも注目していきたいと思います。

2安打3打点の活躍のキャプテン福井
根尾はこの秋は外野?
中学時代に146㌔をマークしたとして、話題になっていた根尾。この秋は背番号9としてベンチ入りしていますが、前の試合に続いてベンチスタートでした。この日はイニングの合間にレフトのキャッチボール相手として登場。1年生だからというのもあるけど、これは完全に野手の仕事ですよね?ブルペンでは誰か投げていましたが(音だけなので誰かは不明)、どうやら根尾はブルペンには入っていないようでした。現状では少なくとも徳山・香川・横川…根尾という立ち位置の気がします。
ただもともとバッティングも西谷監督に高く評価されていて、そこからの背番号9。外野のポジションを争うであろう宮崎は2回戦ではホームランを放ったものの、この日はポテンヒット1本に、2番打者としてバントの不安定さも露呈しました。次の試合は外野のスタメン根尾を見れる可能性もあるかもしれません。

注目の根尾はこの日はキャッチボールのみの外野の登場
今回もフェンスピタッのシフトは…
夏は外野がほぼフェンス近くまで下げるシフトで大阪桐蔭相手に外野フライの山を築き、勝利につなげた関大北陽。この日も夏に続いて大阪桐蔭相手に同様のシフトを引きました。しかし今回はこのシフトが機能せず…19安打のうち16安打が単打であり、外野フライも8個、外野の頭を越えるような打球も少なく、このシフトは今回は成功しませんでした。
大阪桐蔭の打線はまだまだ前チームのようにパワーのある打線でないようです。それでも藤原らを中心にシュアなバッティングでヒットを打てるバッターが揃っていて、打線のレベルとしては決して前チームに見劣りせず、やはり現チームにこのシフトはあっていなかったのかなと思います。
そもそも関大北陽として完全に力負け。ただ前チームも春に負けた後、夏に大阪桐蔭にリベンジを果たしています。今年の神田以北もこの敗北を糧に是非とも大阪桐蔭にリベンジできるチームに成長してほしいものです。
Pickup Player
徳山壮磨 大阪桐蔭2年 ピッチャー
打ってもよしのまさに大阪桐蔭のエース
この秋から大阪桐蔭のエースナンバーを背負うのが徳山。前チームから高山に次ぐ存在とし活躍し、高山が欠場した春大では背番号1をつけ、夏も2番手として活躍、関大北陽戦にも登板があった投手です。
徳山の武器は大きめテイクバック(藤浪に似ている?)から放たれるMax145㌔のストレート。単に球速があるというだけでなく、打者の手元で伸びるようなストレートが特徴的であるために、打者を詰まらせることもできます。手元の計算では変化球は15%ほどであり、そのほとんどがスライダーであったため、ストレートを中心にスライダーとのほぼ2球種で関大北陽打線を抑えたことになります。
最大のピンチは3回で、突如乱れて9番バッター(ピッチャーに)ストレートの四球を与えると、その後2個の死球で満塁。しかしここで立ち直ると、この回を内野ゴロ間の1点のみに切り抜けます。ただそのピンチの後は4~6回をパーフェクトに抑えるなど、調子も徐々に上がってきたようで、最後の方は点がとられる雰囲気がなかったですね。またこれが夏のリベンジにかける思いか、点差がついても他のピッチャーを投げさせることなく、徳山が完投。8回までですが、被安打5の1失点という
そしてバッティングの方も4打数4安打3打点という見事な活躍で自らを援護。打順は9番ですが、バッティングでも非凡なとこを魅せ、これぞ強打の大阪桐蔭のエースという活躍でした。そしてピッチャーらしく送りバントもきっちりと1球で決めたところも、能力の高さがうかがえます。
まだまだ打線の中心がはっきりしていない中、この試合のようにピッチャーも含めて全てのバッターがヒットを打って、全体的に底上げしていくということは必要だと思います。そんな大阪桐蔭の新エースの投打にわたる活躍にこれからも期待です。

完投勝利+4安打の活躍の徳山
(ここらへんのテイクバックの形が先輩の藤浪に似ていないですか?)
スタメン
大阪桐蔭
1 | CF | 藤原 | ① | 8 |
2 | LF | 宮崎 | ① | 12 |
3 | RF | 山本 | ② | 7 |
4 | 3B | 山田 | ① | 11 |
5 | 1B | 福井 | ② | 5 |
6 | 2B | 坂之下 | ② | 4 |
7 | SS | 泉口 | ② | 6 |
8 | C | 岩本 | ② | 2 |
9 | P | 徳山 | ② | 1 |
関大北陽
1 | 2B | 桝谷 | ② | 4 |
2 | 3B | 飯田 | ② | 5 |
3 | RF | 川崎 | ② | 9 |
4 | 1B | 岡崎 | ② | 3 |
5 | CF | 辻崎 | ② | 8 |
6 | LF | 岩井 | ② | 1 |
7 | SS | 宮内 | ① | 6 |
8 | C | 坂本 | ? | 2 |
9 | P | 佐藤 | ② | 10 |
試合経過
【1回裏】関大北陽は先頭の桝谷がライト前で出塁し、送ってクリーンアップの前にチャンスを作ります。しかし3・4番の川崎・岡崎は大阪桐蔭先発の徳山のストレートに詰まらされて、キャッチャーフライとレフトフライに倒れます。(大0-0関)
【2回表】大阪桐蔭は4番山田がチーム初ヒットで出塁。2死2塁となってから、ショート後方に上がった泉口の打球がショートのエラーとなり1点先制。岩本の四球で2死1・2塁とすると、9番徳山・1番藤原に連続タイムリーが飛び出します。(大3-0関)
【3回裏】徳山は先頭の佐藤(9番ピッチャー)にストレートの四球を与えると、1死後にも連続死球を与えるなど急遽コントロールを乱して、満塁とされます。しかしここで立ち直り、ショートゴロの間に1点は失うも、続くバッターもライトフライに打ちとって、自ら招いたピンチを最少失点で切り抜けます。(大3-1関)
【5回表】ヒットで出塁した山本が、サードゴロの間に2塁まで進むと、5番キャプテン福井がレフト前にタイムリーヒットを放ちます。(大4-1関)
【6回表】先頭の岩本が右中間への2ベースで出塁。徳山が送りバントを決めると。1番藤原がレフト線にタタイムリーを放って、1点追加。(大5-1関)
【8回表】北陽はこの回から3番手投手(左腕)をマウンドにあげるが、ここまで14安打を放ちながらも5点しかとれていなかった打線が火を吹き返す。先頭の徳山のヒットを皮切りにチャンスを作ると、山本・福井・徳山にそれぞれ2点タイムリーが飛び出し、この回一挙7点をあげてコールド圏内とします。その裏を徳山が無得点に抑えて、大阪桐蔭が12-1(8回コールド)で関大北陽を破り、夏のリベンジを果たしました。
明 | 0 | 3 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 7 | 12 | |
神 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
大 ○徳山ー岩本
関 ●佐藤・久保・沖・辻ー坂本

好リードに加えて、4出塁3得点の岩本

巧なバットコントロールで2安打2打点の活躍の藤原

関大北陽で1人2安打と気を吐いたキャプテン桝谷
スコア
大阪桐蔭

関大北陽

Topic
2年の軸はやはりこの人
大阪桐蔭のスタメンには前の試合に続いて1・2・4番に1年生が名を連ねた。そんな1年生が活躍する一方、西谷監督は前の試合後に「2年生に軸になる選手が出てきてほしい」というコメントを残してた。
その2年生の軸の最有力候補がこの福井。前チーム時から出場経験があり、夏の関大北陽戦でもスタメン出場していた。新チームではキャプテンも務めていて、当初はこの福井が4番を務めるものだと思っていたが、フタを開けてみれば4番の座も、サードのポジションも1年生の山田に奪われた形だ。
この日の福井は最初の打席で先制点につながる送りバントを決めると、3打席目にはボールをしっかりひきつけてチーム4点目となるレフト前タイムリー。第5打席にも前進守備の二遊間を抜く2点タイムリーを放った。4打数2安打3打点という結果以上に、今日はいいところで福井が仕事をした。
ただ西谷監督に「チームの軸」として認めてもらうには、この活躍をもっと続ける必要がある。キャプテンとしてチームの内面だけでなく、打撃面でも正真正銘の軸となっていくように…福井の活躍にこれからも注目していきたいと思います。

2安打3打点の活躍のキャプテン福井
根尾はこの秋は外野?
中学時代に146㌔をマークしたとして、話題になっていた根尾。この秋は背番号9としてベンチ入りしていますが、前の試合に続いてベンチスタートでした。この日はイニングの合間にレフトのキャッチボール相手として登場。1年生だからというのもあるけど、これは完全に野手の仕事ですよね?ブルペンでは誰か投げていましたが(音だけなので誰かは不明)、どうやら根尾はブルペンには入っていないようでした。現状では少なくとも徳山・香川・横川…根尾という立ち位置の気がします。
ただもともとバッティングも西谷監督に高く評価されていて、そこからの背番号9。外野のポジションを争うであろう宮崎は2回戦ではホームランを放ったものの、この日はポテンヒット1本に、2番打者としてバントの不安定さも露呈しました。次の試合は外野のスタメン根尾を見れる可能性もあるかもしれません。

注目の根尾はこの日はキャッチボールのみの外野の登場
今回もフェンスピタッのシフトは…
夏は外野がほぼフェンス近くまで下げるシフトで大阪桐蔭相手に外野フライの山を築き、勝利につなげた関大北陽。この日も夏に続いて大阪桐蔭相手に同様のシフトを引きました。しかし今回はこのシフトが機能せず…19安打のうち16安打が単打であり、外野フライも8個、外野の頭を越えるような打球も少なく、このシフトは今回は成功しませんでした。
大阪桐蔭の打線はまだまだ前チームのようにパワーのある打線でないようです。それでも藤原らを中心にシュアなバッティングでヒットを打てるバッターが揃っていて、打線のレベルとしては決して前チームに見劣りせず、やはり現チームにこのシフトはあっていなかったのかなと思います。
そもそも関大北陽として完全に力負け。ただ前チームも春に負けた後、夏に大阪桐蔭にリベンジを果たしています。今年の神田以北もこの敗北を糧に是非とも大阪桐蔭にリベンジできるチームに成長してほしいものです。
Pickup Player
徳山壮磨 大阪桐蔭2年 ピッチャー
打ってもよしのまさに大阪桐蔭のエース
この秋から大阪桐蔭のエースナンバーを背負うのが徳山。前チームから高山に次ぐ存在とし活躍し、高山が欠場した春大では背番号1をつけ、夏も2番手として活躍、関大北陽戦にも登板があった投手です。
徳山の武器は大きめテイクバック(藤浪に似ている?)から放たれるMax145㌔のストレート。単に球速があるというだけでなく、打者の手元で伸びるようなストレートが特徴的であるために、打者を詰まらせることもできます。手元の計算では変化球は15%ほどであり、そのほとんどがスライダーであったため、ストレートを中心にスライダーとのほぼ2球種で関大北陽打線を抑えたことになります。
最大のピンチは3回で、突如乱れて9番バッター(ピッチャーに)ストレートの四球を与えると、その後2個の死球で満塁。しかしここで立ち直ると、この回を内野ゴロ間の1点のみに切り抜けます。ただそのピンチの後は4~6回をパーフェクトに抑えるなど、調子も徐々に上がってきたようで、最後の方は点がとられる雰囲気がなかったですね。またこれが夏のリベンジにかける思いか、点差がついても他のピッチャーを投げさせることなく、徳山が完投。8回までですが、被安打5の1失点という
そしてバッティングの方も4打数4安打3打点という見事な活躍で自らを援護。打順は9番ですが、バッティングでも非凡なとこを魅せ、これぞ強打の大阪桐蔭のエースという活躍でした。そしてピッチャーらしく送りバントもきっちりと1球で決めたところも、能力の高さがうかがえます。
まだまだ打線の中心がはっきりしていない中、この試合のようにピッチャーも含めて全てのバッターがヒットを打って、全体的に底上げしていくということは必要だと思います。そんな大阪桐蔭の新エースの投打にわたる活躍にこれからも期待です。

完投勝利+4安打の活躍の徳山
(ここらへんのテイクバックの形が先輩の藤浪に似ていないですか?)
スポンサーサイト