ヤクルト×東京六大学選抜
神宮球場の90周年で行われたヤクルト×東京六大学選抜の奉納試合を観戦してきました。エキシビジョンですが、プロ内定7人を擁する六大学選抜がどれだけプロ相手にやれるのかが見ものです。
試合スコア
ヤ 石山・〇原樹里・岩橋・平井・村中・秋吉ー中村・西田
六 星・小島・●澤田・竹内・柳・三木・田村・加藤ー小藤・郡司
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください
ヤクルト

東京六大学選抜


始球式を務めた青木宣親
早稲田出身で10年前の試合ではヤクルトの1番センターとして出場

先発し3回無失点に抑えた石山

先制タイムリーを放つ山田

六大学選抜唯一の得点となるタイムリーを放つ柴田
Topic
10年振りの1発
今回の試合は09周年ということで、前回試合が行われたのは10年前の80周年。このとき六大学選抜の1番ショートとして出場していたのが当時法政大の大引。プロ相手に3打数3安打1ホーマーの大活躍でした。
それから10年、今日はヤクルトの7番ショートで出場した大引。1死1・2塁で迎えた4回の第2打席では、澤田のストレートをとらえ、レフトポール際に3ランホームラン。試合の勝敗を決定付けた10年振りの1発でした。真中監督は「フルメンバーで勝ちに行きます」と言いながらも、やはり若手が中心だったヤクルトのスタメンの中で、年齢では頭1つ抜けていた大引。本人が真中監督に出場を直訴したとのことでした。
次の100周年記念では、今の六大学選抜の誰かがホームラン打ったりもするのでしょうか?まぁそのためにはヤクルトに入団しなきゃいけないのだが…大引も最初はオリックス入団でしたし、何が起こるか分かりませんね!

4回に3ランを放った大引
立教勢の悪夢
この試合でプロの洗礼を1番受けたのは立教の選手たちだ。
まず4回に3番手で登板した澤田(オリックスD8)は先頭の西浦は打ち取ったものの、その後5連打を浴びて3失点。そして極め付けが上記の大引きの3ラン。1イニング投げる予定だったのだろうが、わずか1/3で降板でする形となってしまった。8回に7番手で登板した田村(西武D6)も3本のタイムリーを浴びるなどして1回4失点。結局立教のドラフト投手2人で計10失点とパリーグの指名選手ながら早くもセ界の火薬庫を体験する形となってしまった。
打つ方でも佐藤拓・佐藤竜・田中と3人の外野手が出場したが、3人ともノーヒット。投げては1イニング無失点、打ってもヒット1本の東大勢よりも立教勢が足を引っ張る形になってしまった。

澤田は1回持たず6失点で降板と1番プロの洗礼をあびた
100㌔に満たない球でプロを抑える
7回に6番手として登板したのが東大のアンダースロー右腕の三木。この三木が武内、西浦という六大学の元スター2人と上田の3人を3者凡退に抑えてみせた。三木は115㌔前後のストレートと90㌔台後半の変化球を投じるピッチャーであり、驚くべきことにこの日プロ3人相手に投げた12球のうち9球が変化球でこれが全て100㌔未満のボールであった。
今までほとんどが100㌔に満たないボールでプロを抑えた選手がいるだろうか?かつてスローカーブで一世を風味した星野伸之ですらここまでカーブの割合は多くなかったであろう。東大の4年ということで、これがおそらく最後のマウンドだろう三木が野球界に大きなインパクトを残した。

100㌔未満のボール主体で1回を三者凡退に抑えた三木
大先輩山田に認められた後輩
この日六大学選抜の打撃陣で猛打賞と1番気を吐いたのが法政大の中山。6番DHでスタメン出場すると、第1打席では石山から、第2打席では原樹里からそれぞれ左中間にタ2ベースを放った。2打席目の2ベースでは、次の代打柴田のレフト前ヒットで、この日六大学選抜唯一となるホームを踏んでいる。第3打席は岩橋の前にサードゴロ併殺に倒れるも、第4打席では秋吉のスライダーをなんとかバットに当てて、ファースト後方へ落とすセカンド内野安打というらしくないヒットも放って猛打賞であった。
この試合、早稲田の石井とともに2人だけのフル出場。DHということを考えると本来は交代の予定はあっただろうが、バッティングという結果でフル出場をもぎ取った形だ。試合後には履正社高の大先輩である山田から「お前やるやんけ」と声をかけてもらったそうだ。まだ2年ということもあり、来年以降も山田に認められたスラッガーの活躍に期待がかかる。

3安打の活躍で山田に褒められた中山
Pickup Player
星知弥 明治大4年 ピッチャー
~早くも真中監督へのアピール~
この日六大学選抜の先発を務めたのは明治大4年の星。星はMax156㌔のストレートとツーシームを組み合わせ投球に、スライダーなどの変化球が武器の右腕で、昨年までは主に抑えとして活躍していたいが、今年から先発に転向すると、秋のリーグ戦では柳に次ぐ2番手として3勝、防御率4位と明治の春秋連覇に大きく貢献した。
そしてこの秋のドラフトでヤクルトに2位指名された星が、このヤクルト相手の試合で先発投手に任命された。始球式をした青木に握手を求めるが1度はスルーされるというハプニングもあったが、初回に先頭の西浦を3球三振に仕留めると、上田には内野安打を浴びたものの、川端を併殺に打ち取る。2回も先頭の4番山田を全球ストレートで三振に仕留めるなどして3者凡退。他のドラフト指名投手4人が失点する中、唯一ドラフト指名選手でヤクルトを無得点に抑え、Maxはこの試合の全投手の中で最速タイの149㌔を記録した。試合後に真中監督から大学生の中で1番活躍した投手として名をあげられるなどして、試合前の相手ベンチへの挨拶といい、ヤクルト首脳陣にはいいアピールになったと思われる。まぁ真中監督は冗談半分で「加減しましたけど…」とか言ってましたけどw
来年は反対側のベンチで、違うユニフォームに袖を通して神宮のマウンドに立つだろう星に期待です。

先発して来年から所属のヤクルトを2回無失点に抑えた星
余談
このブログでプロ野球選手が登場したのは初ですw
あとPickUpPlayerは勝ったチームから選ぶことになっていたのですが、今回は勝利チームがアマチュア野球のチームでなかったので例外とします。
試合スコア
Team | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | ||
ヤクルト | 0 | 0 | 0 | 6 | 0 | 1 | 0 | 4 | 1 | 12 | ||
六大学 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
ヤ 石山・〇原樹里・岩橋・平井・村中・秋吉ー中村・西田
六 星・小島・●澤田・竹内・柳・三木・田村・加藤ー小藤・郡司
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください
ヤクルト

東京六大学選抜


始球式を務めた青木宣親
早稲田出身で10年前の試合ではヤクルトの1番センターとして出場

先発し3回無失点に抑えた石山

先制タイムリーを放つ山田

六大学選抜唯一の得点となるタイムリーを放つ柴田
Topic
10年振りの1発
今回の試合は09周年ということで、前回試合が行われたのは10年前の80周年。このとき六大学選抜の1番ショートとして出場していたのが当時法政大の大引。プロ相手に3打数3安打1ホーマーの大活躍でした。
それから10年、今日はヤクルトの7番ショートで出場した大引。1死1・2塁で迎えた4回の第2打席では、澤田のストレートをとらえ、レフトポール際に3ランホームラン。試合の勝敗を決定付けた10年振りの1発でした。真中監督は「フルメンバーで勝ちに行きます」と言いながらも、やはり若手が中心だったヤクルトのスタメンの中で、年齢では頭1つ抜けていた大引。本人が真中監督に出場を直訴したとのことでした。
次の100周年記念では、今の六大学選抜の誰かがホームラン打ったりもするのでしょうか?まぁそのためにはヤクルトに入団しなきゃいけないのだが…大引も最初はオリックス入団でしたし、何が起こるか分かりませんね!

4回に3ランを放った大引
立教勢の悪夢
この試合でプロの洗礼を1番受けたのは立教の選手たちだ。
まず4回に3番手で登板した澤田(オリックスD8)は先頭の西浦は打ち取ったものの、その後5連打を浴びて3失点。そして極め付けが上記の大引きの3ラン。1イニング投げる予定だったのだろうが、わずか1/3で降板でする形となってしまった。8回に7番手で登板した田村(西武D6)も3本のタイムリーを浴びるなどして1回4失点。結局立教のドラフト投手2人で計10失点とパリーグの指名選手ながら早くもセ界の火薬庫を体験する形となってしまった。
打つ方でも佐藤拓・佐藤竜・田中と3人の外野手が出場したが、3人ともノーヒット。投げては1イニング無失点、打ってもヒット1本の東大勢よりも立教勢が足を引っ張る形になってしまった。

澤田は1回持たず6失点で降板と1番プロの洗礼をあびた
100㌔に満たない球でプロを抑える
7回に6番手として登板したのが東大のアンダースロー右腕の三木。この三木が武内、西浦という六大学の元スター2人と上田の3人を3者凡退に抑えてみせた。三木は115㌔前後のストレートと90㌔台後半の変化球を投じるピッチャーであり、驚くべきことにこの日プロ3人相手に投げた12球のうち9球が変化球でこれが全て100㌔未満のボールであった。
今までほとんどが100㌔に満たないボールでプロを抑えた選手がいるだろうか?かつてスローカーブで一世を風味した星野伸之ですらここまでカーブの割合は多くなかったであろう。東大の4年ということで、これがおそらく最後のマウンドだろう三木が野球界に大きなインパクトを残した。

100㌔未満のボール主体で1回を三者凡退に抑えた三木
大先輩山田に認められた後輩
この日六大学選抜の打撃陣で猛打賞と1番気を吐いたのが法政大の中山。6番DHでスタメン出場すると、第1打席では石山から、第2打席では原樹里からそれぞれ左中間にタ2ベースを放った。2打席目の2ベースでは、次の代打柴田のレフト前ヒットで、この日六大学選抜唯一となるホームを踏んでいる。第3打席は岩橋の前にサードゴロ併殺に倒れるも、第4打席では秋吉のスライダーをなんとかバットに当てて、ファースト後方へ落とすセカンド内野安打というらしくないヒットも放って猛打賞であった。
この試合、早稲田の石井とともに2人だけのフル出場。DHということを考えると本来は交代の予定はあっただろうが、バッティングという結果でフル出場をもぎ取った形だ。試合後には履正社高の大先輩である山田から「お前やるやんけ」と声をかけてもらったそうだ。まだ2年ということもあり、来年以降も山田に認められたスラッガーの活躍に期待がかかる。

3安打の活躍で山田に褒められた中山
Pickup Player
星知弥 明治大4年 ピッチャー
~早くも真中監督へのアピール~
この日六大学選抜の先発を務めたのは明治大4年の星。星はMax156㌔のストレートとツーシームを組み合わせ投球に、スライダーなどの変化球が武器の右腕で、昨年までは主に抑えとして活躍していたいが、今年から先発に転向すると、秋のリーグ戦では柳に次ぐ2番手として3勝、防御率4位と明治の春秋連覇に大きく貢献した。
そしてこの秋のドラフトでヤクルトに2位指名された星が、このヤクルト相手の試合で先発投手に任命された。始球式をした青木に握手を求めるが1度はスルーされるというハプニングもあったが、初回に先頭の西浦を3球三振に仕留めると、上田には内野安打を浴びたものの、川端を併殺に打ち取る。2回も先頭の4番山田を全球ストレートで三振に仕留めるなどして3者凡退。他のドラフト指名投手4人が失点する中、唯一ドラフト指名選手でヤクルトを無得点に抑え、Maxはこの試合の全投手の中で最速タイの149㌔を記録した。試合後に真中監督から大学生の中で1番活躍した投手として名をあげられるなどして、試合前の相手ベンチへの挨拶といい、ヤクルト首脳陣にはいいアピールになったと思われる。まぁ真中監督は冗談半分で「加減しましたけど…」とか言ってましたけどw
来年は反対側のベンチで、違うユニフォームに袖を通して神宮のマウンドに立つだろう星に期待です。

先発して来年から所属のヤクルトを2回無失点に抑えた星
余談
このブログでプロ野球選手が登場したのは初ですw
あとPickUpPlayerは勝ったチームから選ぶことになっていたのですが、今回は勝利チームがアマチュア野球のチームでなかったので例外とします。
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