桐蔭横浜大×立教大【オープン戦】
今年の初観戦!!
立教大球場での桐蔭横浜×立教大のオープン戦です。
試合スコア
桐 三浦・須永・利光・新名ー萩原
立 手塚・西山・中川・田中誠ー藤野・高田・小松
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください
※学年は4月以降の新学年で表記しています
桐蔭横浜大

立教大


9回2死から同点のタイムリーを放つ山根

9回2死のサヨナラのピンチに登板して見事三振を奪った新名
Topic
◆期待の証:手塚の続投
試合は2回に思わぬ展開を迎えた。立教大の先発の手塚に対して、桐蔭横浜大打線がなんと7連打を含むこの回8安打を放って5得点。正直このときは勝負が決まったかと思った。それでも手塚は3回も続投し、すべてストライクという攻めのピッチングで3者凡退。しかし4回にまた3連打を浴びて1点を失うと、さすがにこの回で降板となった。
立教大は田村・澤田圭という2本柱が抜けて、残っている投手で神宮で勝ち星を挙げているのは藤田(4券県立岐阜商)とこの手塚のみ。藤田も1年秋に3勝を挙げて以来勝ち星がないという状態であり、実績のある投手はいないといえる。そこで先発として期待がかかるのがもう1人の勝利経験のある手塚であった。
この日の手塚は変化球のときはやや腕が縮こまり気味で、その変化球が真ん中に集まっていた。投球が単調であったため、抑えればそのままいいテンポとなるが、打たれだすと止まらず2回の7連打につながってしまった。ストレートの威力はなかなかのものでもっとこのストレートを中心にピッチングができれば結果も大きく違っていたかもしれない。
それでも7連打の次の回も続投させたというのは溝口監督の期待の表れだと思う。立教大はこの後3月にキャンプを控えているので、シーズンに向けてもう1度調整して神宮の開幕マウンドに立ってほしいものだ。

立教投手陣の中心として期待される手塚
◆中川はやはり投手か?
この日立教大では中川と竹葉(1龍谷大平安)が1年生でベンチ入りを果たした。中川は桐光学園でアンダスローのエースであり、また東海大相模の門馬監督から「神奈川No1」と評された打者でもある。中川が大学で投手でいくのか、野手でいくのかは注目であった(参照→投手なの?野手なの?どちらに絞るのか注目の選手たち)。
この日の中川は手塚が早々に打たれたこともあり、3回くらいから投球練習を始めた。立教大で今季No1とも言うべきルーキーということと、珍しい長身のアンダースローということで、投球練習をするだけで人が集まっていた。
そんな中川は6回から3番手でマウンドに上がる。最初はやや堅さがみられて、四球とヒットでピンチを招くも代打高下をセンターフライに打ちとってピンチを凌ぐ。続く6回は桐蔭横浜大の打順が下位打線ということもあり、全く相手を寄せ付けずに2三振を含む3者凡退に斬って取った。上記のように実績不足の立教大投手陣にとって、この中川の好投は1番の収穫であった。
まだ二刀流という可能性もあるが、中川はとりえあずは投手として大学で挑戦するようである。

大学初登板で2回無失点の好投をみせた中川
◆1年生の大型4番打者:渡部
この日桐蔭横浜大の4番に座ったのはまだ入学前の1年生渡部であった。渡部は横浜商大高で入学時からベンチ入りを果たした逸材であり、その後日本ウェルネスに転向すると、体重100㎏を超える超大型ショートとして活躍し、咋夏の東東京大会では2試合連続ホームランを放つなど活躍。プロ志望届を提出するも指名漏れとなり、桐蔭横浜大に進んだ。
そしてこの日は、内山(1青森山田)・伊藤(1盛岡大付)・瀬戸(1仙台育英)ら全国でも名をはせた東北の猛者らもいる1年生の中で唯一ベンチ入りを果たすと背番号も1を与えられて4番を任された。
この日の渡部は4打数2安打1打点。まず2回の第1打席で左中間に2ベースを放つと、これを皮切りに桐蔭横浜大打線は手塚にさらに7本のヒットを浴びせて5得点。その後、手塚がやや立ち直ったところで犠牲フライを放ってマウンドからおろした。さらに6回には初見のアンダースロー中川をものともせずに、ランナー1塁の場面で1・2塁間を抜くヒットと理想的なバッティングを見せた。最終打席は田中誠の前に3球三振に終わってしまったが、4打数2安打1打点という結果以上に効果的なバッティングであった。
公式戦での1年生4番も大いにあり得ると感じた。

4打数2安打1打点という数字以上の働きをみせた1年生4番の渡部
Pickup Player
山根佑太 立教大4年 外野手
~センバツ優勝の4打者がついに本領発揮~
昨年は外野手のベンチメンバーはほぼ4年生であった立教大。その中で唯一下級生で安定してベンチに入っていたのが山根であった。山根は浦和学院で2年夏から4番を務めた右の強打者で、3年春には小島(早稲田大3)らを擁してセンバツを制覇した。しかしその山根も期待に応えることができずに、十分な結果を出すことができなまま、その4年生たちは卒業してしまい、立教の外野陣はかなり不安であった。
山根はこの日は5番センターで出場。0-6と一方的な桐蔭横浜大リードで迎えた4回裏の第2打席ではレフト線に2点タイムリー2ベースを放って反撃の狼煙を挙げる。さらに2-7で迎えた8回の第4打席では、追い込まれたから高めのボール球のストレートを振りぬいて左中間スタンドにライナーで運ぶ2ラン。極め付けが9回裏、打線がつながった立教大は1点差とし、2死1・3塁で山根を迎える。桐蔭横浜大としては間違いなくこの日1番怖いバッターであった山根を敬遠したいが、敬遠すると逆転のランナーが2塁へ行ってしまうという状況なので、山根と勝負を選択。6球目をしぶとくライト方面に打つと、打球は低いライナーでライトのグラブに入ったかと思われたがこぼれ、土壇場で同点のタイムリーとなった。
結局この日は3安打5打点という大活躍。これまで期待に応えることのできなかった、センバツ優勝の4番が、最終学年を迎えるところで実力を発揮し、課題の外野の中心的存在として台頭した。

8回に2ランを放つ山根
余談
桐蔭横浜大の新ユニフォーム?
この日の桐蔭横浜大のユニフォームは下の写真のような感じです。桐蔭横浜大といえば、昨年の公式戦のユニフォームはまさに桐蔭学園高校そのままでしたが…。この新しいデザインのユニフォームは練習試合限定なのか?個人的にはこれでリーグ戦戦ってほしいですね。

背番号の後ろのあたりが斬新なデザインのユニフォーム
モデルは最後にはつかまるもこの日好リリーフをみせた利光
立教大球場での桐蔭横浜×立教大のオープン戦です。
試合スコア
Team | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | ||
桐蔭横浜大 | 0 | 5 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 7 | ||
立教大 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | 3 | 7 |
桐 三浦・須永・利光・新名ー萩原
立 手塚・西山・中川・田中誠ー藤野・高田・小松
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください
※学年は4月以降の新学年で表記しています
桐蔭横浜大

立教大


9回2死から同点のタイムリーを放つ山根

9回2死のサヨナラのピンチに登板して見事三振を奪った新名
Topic
◆期待の証:手塚の続投
試合は2回に思わぬ展開を迎えた。立教大の先発の手塚に対して、桐蔭横浜大打線がなんと7連打を含むこの回8安打を放って5得点。正直このときは勝負が決まったかと思った。それでも手塚は3回も続投し、すべてストライクという攻めのピッチングで3者凡退。しかし4回にまた3連打を浴びて1点を失うと、さすがにこの回で降板となった。
立教大は田村・澤田圭という2本柱が抜けて、残っている投手で神宮で勝ち星を挙げているのは藤田(4券県立岐阜商)とこの手塚のみ。藤田も1年秋に3勝を挙げて以来勝ち星がないという状態であり、実績のある投手はいないといえる。そこで先発として期待がかかるのがもう1人の勝利経験のある手塚であった。
この日の手塚は変化球のときはやや腕が縮こまり気味で、その変化球が真ん中に集まっていた。投球が単調であったため、抑えればそのままいいテンポとなるが、打たれだすと止まらず2回の7連打につながってしまった。ストレートの威力はなかなかのものでもっとこのストレートを中心にピッチングができれば結果も大きく違っていたかもしれない。
それでも7連打の次の回も続投させたというのは溝口監督の期待の表れだと思う。立教大はこの後3月にキャンプを控えているので、シーズンに向けてもう1度調整して神宮の開幕マウンドに立ってほしいものだ。

立教投手陣の中心として期待される手塚
◆中川はやはり投手か?
この日立教大では中川と竹葉(1龍谷大平安)が1年生でベンチ入りを果たした。中川は桐光学園でアンダスローのエースであり、また東海大相模の門馬監督から「神奈川No1」と評された打者でもある。中川が大学で投手でいくのか、野手でいくのかは注目であった(参照→投手なの?野手なの?どちらに絞るのか注目の選手たち)。
この日の中川は手塚が早々に打たれたこともあり、3回くらいから投球練習を始めた。立教大で今季No1とも言うべきルーキーということと、珍しい長身のアンダースローということで、投球練習をするだけで人が集まっていた。
そんな中川は6回から3番手でマウンドに上がる。最初はやや堅さがみられて、四球とヒットでピンチを招くも代打高下をセンターフライに打ちとってピンチを凌ぐ。続く6回は桐蔭横浜大の打順が下位打線ということもあり、全く相手を寄せ付けずに2三振を含む3者凡退に斬って取った。上記のように実績不足の立教大投手陣にとって、この中川の好投は1番の収穫であった。
まだ二刀流という可能性もあるが、中川はとりえあずは投手として大学で挑戦するようである。

大学初登板で2回無失点の好投をみせた中川
◆1年生の大型4番打者:渡部
この日桐蔭横浜大の4番に座ったのはまだ入学前の1年生渡部であった。渡部は横浜商大高で入学時からベンチ入りを果たした逸材であり、その後日本ウェルネスに転向すると、体重100㎏を超える超大型ショートとして活躍し、咋夏の東東京大会では2試合連続ホームランを放つなど活躍。プロ志望届を提出するも指名漏れとなり、桐蔭横浜大に進んだ。
そしてこの日は、内山(1青森山田)・伊藤(1盛岡大付)・瀬戸(1仙台育英)ら全国でも名をはせた東北の猛者らもいる1年生の中で唯一ベンチ入りを果たすと背番号も1を与えられて4番を任された。
この日の渡部は4打数2安打1打点。まず2回の第1打席で左中間に2ベースを放つと、これを皮切りに桐蔭横浜大打線は手塚にさらに7本のヒットを浴びせて5得点。その後、手塚がやや立ち直ったところで犠牲フライを放ってマウンドからおろした。さらに6回には初見のアンダースロー中川をものともせずに、ランナー1塁の場面で1・2塁間を抜くヒットと理想的なバッティングを見せた。最終打席は田中誠の前に3球三振に終わってしまったが、4打数2安打1打点という結果以上に効果的なバッティングであった。
公式戦での1年生4番も大いにあり得ると感じた。

4打数2安打1打点という数字以上の働きをみせた1年生4番の渡部
Pickup Player
山根佑太 立教大4年 外野手
~センバツ優勝の4打者がついに本領発揮~
昨年は外野手のベンチメンバーはほぼ4年生であった立教大。その中で唯一下級生で安定してベンチに入っていたのが山根であった。山根は浦和学院で2年夏から4番を務めた右の強打者で、3年春には小島(早稲田大3)らを擁してセンバツを制覇した。しかしその山根も期待に応えることができずに、十分な結果を出すことができなまま、その4年生たちは卒業してしまい、立教の外野陣はかなり不安であった。
山根はこの日は5番センターで出場。0-6と一方的な桐蔭横浜大リードで迎えた4回裏の第2打席ではレフト線に2点タイムリー2ベースを放って反撃の狼煙を挙げる。さらに2-7で迎えた8回の第4打席では、追い込まれたから高めのボール球のストレートを振りぬいて左中間スタンドにライナーで運ぶ2ラン。極め付けが9回裏、打線がつながった立教大は1点差とし、2死1・3塁で山根を迎える。桐蔭横浜大としては間違いなくこの日1番怖いバッターであった山根を敬遠したいが、敬遠すると逆転のランナーが2塁へ行ってしまうという状況なので、山根と勝負を選択。6球目をしぶとくライト方面に打つと、打球は低いライナーでライトのグラブに入ったかと思われたがこぼれ、土壇場で同点のタイムリーとなった。
結局この日は3安打5打点という大活躍。これまで期待に応えることのできなかった、センバツ優勝の4番が、最終学年を迎えるところで実力を発揮し、課題の外野の中心的存在として台頭した。

8回に2ランを放つ山根
余談
桐蔭横浜大の新ユニフォーム?
この日の桐蔭横浜大のユニフォームは下の写真のような感じです。桐蔭横浜大といえば、昨年の公式戦のユニフォームはまさに桐蔭学園高校そのままでしたが…。この新しいデザインのユニフォームは練習試合限定なのか?個人的にはこれでリーグ戦戦ってほしいですね。

背番号の後ろのあたりが斬新なデザインのユニフォーム
モデルは最後にはつかまるもこの日好リリーフをみせた利光
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