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東京決勝のナイター開催に思う東京の高校野球場問題


◆春季東京大会の決勝が神宮でのナイターに

ベスト4まで揃った春季東京大会だが、ここで日程が変更になった。

【当初の日程】
4/22 準決勝2試合@神宮第二
4/23 決勝@神宮第二

【変更後】
4/22 準決勝1試合@神宮第二
4/23 準決勝1試合@神宮第二
4/27 決勝戦@神宮(18:00~のナイター)


まず決勝がナイター開催とうことであるが、高校野球でナイターというのは異例中の異例である。夏の甲子園では第4試合が途中からナイターなることもあるが、これも長引いた場合にしょうがなくなってしまっているナイターであり、最初からナイター開催の試合というのはこれが初めてらしい。


この日程の背景にあるのは早実つまりは清宮の存在といえる。収容人数が5000人ちょっと(でしかも見づらい)神宮第二では寄与に哉フィーバーに耐えることができないため、広い神宮にしたというわけである。


◆変更の理由は本当に清宮フィーバーだけか?

ただこれは本当に清宮の影響なのだろうか?確かに清宮による観客の増員は多く見込まれる。しかしそのレベルって、そこまでのものなのだろうか?

咋秋の東京大会の決勝は、清宮フィーバーで球場の外に長蛇の列ができたことで有名だ。わたし自身も1時間半くらいは並んだだろうか?ただこれは正直高野連の不手際によるところが多く、前の試合の六大学新人戦の決勝が終わらないとチケットを販売しないというルールと、あらかじめ並んでいた人に対しての公平性を保つために、途中から窓口を増設しなかった(神宮のメインのチケット売り場は使われなかった)ことにある。結局球場に入れなかった人はいないし、外野席は解放されてもいなかったのだ。外野を解放しても入れない人がいる、夏の浜スタや甲子園に比べれば、東京での観客の数なんて大したことないのだ。

ではなぜ神宮でのナイターにする必要があったかというと…
東京には高校野球で使える、それなりの規模の球場がないからだ!

以下は東京とその近郊の高校野球でよく使われる球場の収容人数である。
球場 収容人数
神宮球場 31828
神宮第二球場 5632
太田スタジアム 3338
ダイワハウススタジアム八王子 11289
サーティーフォー保土ヶ谷 14817
県営大宮球場 20500
県営千葉球場 27000

当初東京大会の決勝の球場として予定されていたの神宮第二の収容人数は5632人で、近隣の県の決勝の会場、つまりは千葉の県営千葉球場、神奈川のサーティーフォー保土ヶ谷、埼玉の県営大宮球場などに比べるとかなり少ない。東京ではほかにダイワハウススタジアム八王子が収容人数の多い球場となっているが、これは八王子と東京の中心部からは遠い場所もあり、また11289人もうち内野は3000人ほどと収容人数が少なく、外野と内野の後ろに広い芝生スペースがあって収容人数を稼いでいるような状態だ。つまり東京には神宮球場以外に程よく高校野球の決勝などで使える球場がないのだ。

そして神宮はもともと平日・休日の日中は東京六大学や東都大学リーグが抑えているために、空いているのはヤクルトの試合のナイターの時間帯というわけである。

まとめると今回のナイター開催には清宮フィーバーの影響もあるが、東京に高校野球の決勝をやるのに適した球場がなかったことが原因であると思う。

神宮第二は収容人数が5632人である上に、そのうちに2000人くらいは2階席で、普通の内野スタンドというものもなく見づらい。老朽化も進んでいて、人工芝は黒ずんでいてもはや芝といえるレベルにない。早く神宮第二を廃止して、代わりにそこそこ大きな球場を建て替えるor都心の他の位置に作るということをしたほうがいいと思う。これは清宮登場以前から東京の抱ている課題であり、今回のはこれにちゃんと向き合ういい機会かと思う。


◆ただ春の決勝はそこまで盛り上がるか…

ただ今回の史上初の(最初から決まっている)高校野球のナイターという試みは面白いと思うし、お堅い高野連にしてはなかなか思い切ったことをやったなと思う。高野連としてはこの神宮ナイターで行う春季大会の決勝が盛り上がってほしいところだろうし、理想をいえば早実×日大三という秋の激戦の再戦が望ましいだろう。しかしそこには以下のような2つの問題がある。

①そもそもそんな重要な試合ではない
春の関東大会の出場枠は2枠で決勝の結果にかかわらず、当該の2校はすでに関東大会の出場を決めている。つまりはわざわざエースを投げさせて勝ちに行くような試合ではないのであり、それが夏に当たるかもしれない西東京のチームとなればなおさらだ。よってたとえカードが早実×日大三になっても、日大三のエース桜井が出てきて、秋に5連続三振を奪った清宮との再戦となる確率は極めて低いのだ。

②調子がイマイチな早実
早実は今大会非常に組み合わせに恵まれていて、いわゆる超強豪校といわれるようなチームとはこれまで当たっておらず、その実力に少し疑問が残る。秋に活躍した中川・赤嶺がケガで投手陣がかなりこころもとない状態で、野手では清宮・野村に次ぐ存在といえる橘内も離脱中、清宮は先日の駒大高戦では2本塁打を放ったものの、それまでは強い相手でもないのにホームラン無しで打撃の内容もかなり不安の残るものであった。早実の準決勝の相手は強豪の国士館。秋には9-0で勝っているが、今の早実のチーム状態から見ると。準決勝で早実が破れるという展開も大いにあり得る。


とまぁこんなこと言ったけど、平日のナイターで高校野球見れるとかテンション上がるので、見に行きたいとは思っていますが…。



以上。
長々と春季東京大会決勝のナイター開催についていろいろと思うことを書いていました。


20170409早稲田実業 清宮
3回戦の共栄学園戦で神宮第二球場の打席に立つ清宮


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