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日大三×早稲田実業【春季東京大会】


4/27 春季東京大会決勝
日大三×早稲田実業 @神宮球場

高校野球としては初のナイター開催となった春季東京大会決勝。高校野球の春季大会としては異例の観衆2万人が見守るなか、秋にも決勝戦で激闘を繰り広げた日大三と早実という西東京の両雄が激突。球史に残るだろう壮絶な試合となった。

試合スコア
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください
20170429日大三×早稲田実業

日大三は1回表に長谷川が四球で出塁→盗塁でチャンスメークすると、桜井のセンターオーバー2ベースで先制。さらに金成の四球を挟んで、日置がレフトスタンドに3ランを放って4点をあげる。早実はその裏に2死1塁から野村が左中間スタンドに2ランを放つ。するとここで日大三の先発岡部が肘の違和感により降板し柿澤に交代する。

早実は3回裏に連続四球から野村のショート強襲ヒット、小西のライト前と2本のタイムリーで同点。さらに5回には野村にこの日2本目の2ランが飛び出して、逆転に成功する。

3~6回は早実池田の前にノーヒットに抑えられていた日大三打線であるが、7回表に2死から代打溝口が2ベースを放つと、井上のタイムリー、四球を挟んで桜井に逆転の2点タイムリー2ベースが飛び出し、再び試合をひっくり返す。

ただ早実も7回裏に、この回から登板した日大三3番手の八木に襲い掛かり、1死満塁のチャンスを作ると、小西がこの日2本目の同点タイムリー。さらに橘内のレフトオーバー2ベースで勝ち越すと、代打福嶋・9番西田にもタイムリーが飛び出して、7-11と逆転に成功する。

しかしこれがこの対戦の魔物か…8回表に日大三は日置のタイムリーで1点を返すと、ここからサード野村がサードゴロをセカンドに連続暴投。日大三が10ー11と1点差に迫る。

それでも早実は8回裏にここまでノーヒットであった清宮がライトスタンド最上段に2ランを放ち、これで勝負あったかに思えた。

だが9回表に日大三は先頭の桜井のソロホームランで反撃の狼煙をがえると、そこから満塁のチャンスを作り、八木のタイムリーとワイルドピッチで13-13の同点。さらに溝口の犠飛で勝ち越すと、井上のタイムリー、とどめだ代打大塚の2ランで17-13と4点のリードを奪う。

ただ日大三は前の回から登板したていた金成がやはり制球が定まらず、7回にKOされた八木をセンターからマウンドに戻す。八木は野田・雪山に連打を浴びて1点を返されると、清宮に3ランを浴びて同点。さらに野村のヒットから1死2塁のピンチを招くが、代打板谷を敬遠すると、これが大成功で続く橘内を併殺に斬って取り、試合は17-17で延長戦に突入する。

延長線は日大三:八木、早実:赤嶺が粘りの投球をみせて10回・11回はともに無得点。迎えた12回裏、早実四球と橘内の内野安打で無死1・2塁。ここで赤嶺のバントもいいところに転がり内野安打となり、無死満塁。西田はショートゴロに倒れるも、最後は野田が前進守備のセカンドの横をやぶってサヨナラ勝ち。早実が秋に続き、春の東京大会も制した。

20170427日大三 日置
初回に3ランを放つ日置

20170427早稲田実業 雪山
清宮・野村の前の2番打者として7打席で7出塁の雪山

20170427早稲田実業 野田
サヨナラタイムリーを放つ野田


Topic
◆打撃絶好調の野村に待っていた悪夢
試合序盤~中盤にかけて清宮が打てない中、早実打線を牽引したのはやはり4番の野村であった。まず4点失った後の1回裏に、反撃の狼煙となる2ラン。同点に追いついた後の5回裏には勝ち越しの2ランを放った。いずれも弾丸ライナーで左中間スタンドに飛び込むもので、打った本人もやや驚くほどすさまじい打球のノビであった。その他にも第2打席にはショート強襲のタイムリーヒット、第4・第6打席にも痛烈な打球のセンター前ヒットを放つなど、合わせて7打数5安打5打点という活躍であった。

そんな打撃絶好調の中、8回裏には守備で悪夢が待ち受けていた。無死1塁でサードゴロという絶好のゲッツーコースであったが、これをセカンドに暴投。さらに続く打者の打球も野村のところにとび、今度こそゲッツーかと思ったがそれを再びセカンドに暴投してしまった(2つ目に関してはセカンドの橘内も捕ってやれよと言いたいところではあったが、記録は野村のエラー)。まさかの連続エラーで1点差に迫られてしまい、次の回の逆転劇につなげてしまった。ナイターという慣れない環境で、微妙な距離感などもつかみにくいところではあったが、打撃とは裏腹に守備には悪夢が待っていた。

20170427早稲田実業 野村
5回に勝ち越し2ランを放つ野村


◆それでも桜井は投げない
日大三はこの試合6人の投手が投げたが、その中にプロ注目で、秋に清宮から5三振を奪ったエース桜井の登板はなかった。先発で右のエースともいえる岡部が1回に肘の違和感で早々に降板、その後は柿澤→八木→中村→田口→金成と繋いだが、早実打線を抑えるには至らなかった。ただそれでも9回表に7点を奪って逆転、最終回には引き続き金成がマウンドに上がるがストライクが入らない…。ここで小倉監督は交代を告げ、桜井が動くとスタンドがどっとと騒めくが、桜井はファーストミットから外野用のグラブに交換するだけで、そのままセンターの守備につき、マウンドには7回に1イニング持たずにKOされた八木が再び上がった。毛局八木は清宮に同点3ランを浴びて試合は延長戦に突入してしまった。

マウンドに上がらなかった桜井であるが、野手としてはライト・センター・ファーストと様々な守備を務め、打撃でもチームを牽引した。まず第1打席に先制のタイムリー2ベースを放つと、7回表の第3打席では逆転のタイムリー2ベース、さらに9回には大逆転の口火をきるソロホームランを放つなど4安打4打点の活躍。2本の2ベースはライナーで外野を破る鋭い打球で、ホームランも打った瞬間にそれとわかるものであった。日大三打線は金成が注目されているが、日大三打線の核は昨年からライトのレギュラーである桜井だということを改めて感じた。

日大三は投手桜井を温存して、結果的に敗れてしまった。だがあの展開でも当初決めた通りに、桜井を投げさせなかった小倉監督はスゴいと思うし、ここで桜井を温存した価値は、今日の敗けよりも大きくなって、夏の戦いにプラスされることだろう。

20170427日大三 桜井
9回に大逆転の口火となるホームランを放つ桜井


◆ついにピッチャー金成登板
日大三の注目のスラッガー金成は、昨夏までは投手であり、センバツ前には打撃投手をしただけでニュースになるなど193㎝のサウスポーとしても注目されていた。決勝前には小倉監督も金成の登板の可能性を示唆したが、これは半ば報道陣に対するリップサービスかと思っていた。しかし上述の通り岡部の緊急降板に始まり、日大三の投手陣は総動員状態。8回裏に5番手田口が清宮に2ランを浴びたところで、前の回からブルペンで練習していた金成に出番が回ってきた。

金成は193㎝103㎏の体を生かした本格派左腕であり、ストレートは最速148㌔をマークした。それに対して100㌔台のカーブも持っていた、その球速差は40㌔にも達した。登板していきなり野村を三振に斬って取るが、その後は課題である制球難を露呈して、3連続四死球で満塁のピンチを招く。最後はなんとか石井を打ち取ってピンチを脱した。チームが大逆転をした9回も引き続きマウンドに上がるも、先頭打者に四球を与え、続く打者に2球連続でボールとなったところで、交代を告げられた。

こうして金成の公式戦初登板は終わってしまった。いきなり現高校生左腕では最速となる148㌔をマークするなど、そのポテンシャルの高さは示したが、やはり制球力が…。まぁちゃんとストライクさえ入れば、いくら日大三といえどももっと登板があるわけで、そこは予想通りであったのかもしれないが…。

また4番を務めた打撃では、これだけの乱打戦となる中で1安打は物足りない結果。本人も登板したことよりも、「自分が打てないから負けた」と打撃面での反省の弁を述べていた。まぁピッチャー金成は非常に楽しみであるが、まずは本業の打撃でしっかりと結果を残してから、余裕があれば…というところだろう。

20170427日大三 金成
ついにベールを脱いだMax148㌔左腕の金成


Pickup Player
清宮幸太郎 早稲田実業3年 ファースト
~打つべきところで打つのがスター~
もはや説明不要、高校通算82発の実績をもつ早稲田実業のスラッガーである清宮。この日の清宮は決してよくはなかった。第4打席まではノーヒットの1四球。中でも1打席目と3打席目はいずれもカウント3B0Sから打ってピッチャーゴロ(高く上がったフライを獲れずもセカンドフォースアウト)、ファーストゴロという内容であった。次の4番野村が絶好調であっただけに、この2つの凡退というのは非常に痛かった。

それでもしっかりと帳尻を合わせてくるのがスターというものなのだろうか?8回の第5打席では左腕田口の球を完璧にとらえてライトスタンド上段への2ラン。打った早々歩き出すようなところは高校野球らしくないと言われそうであるが、あれだけ飛ばせば文句ないだろうと言わんばかりの、プロでもなかなかお目にかかれない飛距離のホームランであった。さらに逆転されて迎えた9回、1点を消してランナー1・3塁、ホームランが出れば同点というチャンスで迎えた第6打席。ピッチャーは4打席目に変化球にタイミングが合わなく三振を喫してる八木であったが、今度はその球をとらえると、ライナー性の打球はそのままバックスクリーンよりややレフト寄りのスタンドに飛び込んだ。清宮にしては珍しくガッツポーズも見られたほどの、見事な同点ホームランであった。

この春季大会を通して、序盤は不調であった清宮も、準々決勝以降は毎試合ホームランを打ってしっかりと調子を上げてきた。そして今日の試合でも序盤はさっぱりであったが、終盤にはきっちりとホームラン2発。打つべきところで打つというのはさすがのスターである。また清宮が打つことで、当初はそれほど強豪じゃないチームにも快勝とはいかなかったチームの調子もあがっていた。そして清宮個人も今日の2本で高校通算83号、84号。山本のもつ高校通算107発の記録もいよいよ視界に入ってきた。

20170427早稲田実業 清宮


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