立命館大×関西大【関西学生野球連盟】
5/5 関西学生野球連盟春季リーグ 第6節1試合目
立命館大×関西大 @ほっともっとフィールド神戸
関西遠征の2日目はほっともっとフィールド神戸で関西学生野球連盟春季リーグ観戦。各チームの関西を代表するエースに注目です。
試合スコア
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください

立命館は1回表に大谷が四球で出塁すると、奈良龍のバントの送球が走者に当たり、無死1・3塁のチャンス。続く辰巳の打球は浅いセンターフライとなるとがセンターが落球(キャッチは認められ、その後に落球)し、その間に大谷がホームインし、立命館がノーヒットで先制する。投げては先発の東が2回に151㌔をマークし球場をどよめかせ、関大打線を完璧に抑えていく。
1-0のまま東・阪本大の投手戦で迎えた6回表、立命館は2死から脇屋がショートエラーで出塁すると、続く横田のライト前ヒットをライトが後逸して2点目をあげる。7回には阪本大に代わって降板した2番手増井から東・大谷の連打でチャンスを作ると、辰巳の2点タイムリー、横田の犠飛で3点を加える。9回にも2死1塁から佐々木がライト線を破って1点を追加する。
東はまさに完璧にピッチングで初回の四球以来ランナーを出さない。4回・7回・8回は三者連続三振で、結局この試合で奪った三振は17個。さらに最終回には自己最速をまたも更新する152㌔をマークするなどまさに完璧な内容でノーヒットノーラン(準完全試合)を達成した。

関大のエース阪本大も6回を自責点0の好投をみせた

7回に貴重な2点タイムリーを放つ辰巳

ノーヒットノーランを達成してガッツポーズの東
Topic
◆150㌔を使ったナイスリード
東のノーヒットノーランを支えたのは、やはりキャッチャーの栃尾であろう。この日の東はストレートが走っていて、2回には151㌔をマークして球場をどよめかせた。こうなると普通はこのストレートでガンガン押していきたいところであるが、栃尾はこの151というインパクトを逆手にとって、ストレートを意識させて、いつも通りツーシームやチェンジアップで投球を組み立てて、追い込んだ後や勝負どころでは勢いのあるストレートを使っていた。
今季から立命館の正捕手の座を獲得した栃尾。立命館には昨秋に正捕手格であった佐野もいるが、エース東との相性のよさを見せつけて、栃尾がこの地位が確固たるものにしようとしている。

好リードでノーヒットノーランを演出した栃尾
◆ノーヒットノーランを支えたもう1人
栃尾の他にもう1人ノーヒットノーランに大きく貢献した野手が、この日レフトでスタメン起用された横田であろう。5回裏に関大の7番原の放った打球は、この日東が打たれた中で唯一といってもいい鋭い当たりでレフトを襲った。これを横田が倒れこみながら、ダイレクトキャッチし、東のノーヒットノーランを継続された。
横田は打っても2打数2安打の活躍で、2点目のライトの後逸につながるライト前ヒットを放ったり、7回にはきっちりと犠飛をはなったりとバットでも大きく勝利に貢献した。7回の打席の後に、守備固めとして小田と交代させられてしまったとこはあるが、4年目にして出場機会を得た遅咲きの外野手に今後も注目です。

7回に犠牲フライを放つ横田
◆無援護どころか足を引っ張られた阪本大
東の影に隠れる形になってしまったが、関大のエース阪本大もナイスピッチングであった。Max143㌔のストレートをインコース・アウトコースにきっちり投げ分け、得意のカットボールを多く混ぜるピッチングで立命館打線を自責点0に抑えた。
しかし自責点0という言葉が物語るように、初回には2個のエラーが重なって無安打で先制を許すと、6回には2死からショートのエラー→ライト前ヒットでライトが後逸で2点を失った。この2点というのが今日の投手戦にとっては大きな点数であり、東攻略の糸口が全く見いだせなかった関大は泣く泣く阪本大に6回で代打を送ることになった。するとリリーフ陣は完全に立命館打線に捕まり、4失点でチームは完敗してしまった。
攻守にわたって味方の援護を受けられなかった阪本大であるが、今日のピッチングを続けいていけば結果はちゃんとついてくるはずだ。
Pickup Player
東克樹 立命館大4年 ピッチャー
~完璧すぎる内容のノーヒットノーラン~
東克樹。愛工大名電では1年夏からベンチ入りを果たし、2春夏には濱田達(中日)に次ぐ2番手として甲子園に出場。2年秋からはエースとなり、3年夏に甲子園出場を果たした。立命館大でも1年時からリリーフ登板を重ね、桜井(巨人)・西川(日本新薬)の2枚看板が卒業した3年春からはエースを務め、京大戦でノーヒットノーランを達成するなどして、MVP・最優秀防御率・ベストナインを獲得してチームを優勝に導いた。
まずこの日の東はストレートが走りに走っていた。これまでのMaxは148㌔であったが、2回に149㌔をマークすると、その直後に今度は151㌔をマークした。東といえばスリークウォーターのイメージがあったが、今日見た東は腕の位置がやや上がって松井裕樹のようなフォームだったので、このことも球速アップに関係しているのかもしれない。
ただ上にも書いた通り、このストレートに頼ることなく、いつも通りに130㌔中盤のツーシーム・スライダー・チェンジアップを交えたピッチング。関大の打者は151㌔で相当ストレートを意識させられたようで、これらの球がいつも以上に有効にもなった。そして追い込んだ後や勝負どころでは、ほとんどが140㌔後半をマークするストレートを投げ込んだ。
またこれらのコントロールも素晴らしく、与えた四球は1個のみ、どんどんとストライクをとっていく。結局ストライク先攻なので、球数も増えずに103球でノーヒットノーランを達成してしまったのもまたスゴいところ。球数が少ないので終盤になっても勢いは衰えずに、7・8回には6者連続三振、9回には自己最速をさらに更新する152㌔をマークした。
このように完璧な内容のノーヒットノーラン。さらに球威が増して150を超えたのは大きなポイントでもあり、最終学年つまりドラフトイヤーを迎えて、これなら先輩の桜井に続く立命館大からのドラフト1位指名も十分にあり得る。

150㌔を超えてノーヒットノーランを達成した東
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立命館大×関西大 @ほっともっとフィールド神戸
関西遠征の2日目はほっともっとフィールド神戸で関西学生野球連盟春季リーグ観戦。各チームの関西を代表するエースに注目です。
試合スコア
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください

立命館は1回表に大谷が四球で出塁すると、奈良龍のバントの送球が走者に当たり、無死1・3塁のチャンス。続く辰巳の打球は浅いセンターフライとなるとがセンターが落球(キャッチは認められ、その後に落球)し、その間に大谷がホームインし、立命館がノーヒットで先制する。投げては先発の東が2回に151㌔をマークし球場をどよめかせ、関大打線を完璧に抑えていく。
1-0のまま東・阪本大の投手戦で迎えた6回表、立命館は2死から脇屋がショートエラーで出塁すると、続く横田のライト前ヒットをライトが後逸して2点目をあげる。7回には阪本大に代わって降板した2番手増井から東・大谷の連打でチャンスを作ると、辰巳の2点タイムリー、横田の犠飛で3点を加える。9回にも2死1塁から佐々木がライト線を破って1点を追加する。
東はまさに完璧にピッチングで初回の四球以来ランナーを出さない。4回・7回・8回は三者連続三振で、結局この試合で奪った三振は17個。さらに最終回には自己最速をまたも更新する152㌔をマークするなどまさに完璧な内容でノーヒットノーラン(準完全試合)を達成した。

関大のエース阪本大も6回を自責点0の好投をみせた

7回に貴重な2点タイムリーを放つ辰巳

ノーヒットノーランを達成してガッツポーズの東
Topic
◆150㌔を使ったナイスリード
東のノーヒットノーランを支えたのは、やはりキャッチャーの栃尾であろう。この日の東はストレートが走っていて、2回には151㌔をマークして球場をどよめかせた。こうなると普通はこのストレートでガンガン押していきたいところであるが、栃尾はこの151というインパクトを逆手にとって、ストレートを意識させて、いつも通りツーシームやチェンジアップで投球を組み立てて、追い込んだ後や勝負どころでは勢いのあるストレートを使っていた。
今季から立命館の正捕手の座を獲得した栃尾。立命館には昨秋に正捕手格であった佐野もいるが、エース東との相性のよさを見せつけて、栃尾がこの地位が確固たるものにしようとしている。

好リードでノーヒットノーランを演出した栃尾
◆ノーヒットノーランを支えたもう1人
栃尾の他にもう1人ノーヒットノーランに大きく貢献した野手が、この日レフトでスタメン起用された横田であろう。5回裏に関大の7番原の放った打球は、この日東が打たれた中で唯一といってもいい鋭い当たりでレフトを襲った。これを横田が倒れこみながら、ダイレクトキャッチし、東のノーヒットノーランを継続された。
横田は打っても2打数2安打の活躍で、2点目のライトの後逸につながるライト前ヒットを放ったり、7回にはきっちりと犠飛をはなったりとバットでも大きく勝利に貢献した。7回の打席の後に、守備固めとして小田と交代させられてしまったとこはあるが、4年目にして出場機会を得た遅咲きの外野手に今後も注目です。

7回に犠牲フライを放つ横田
◆無援護どころか足を引っ張られた阪本大
東の影に隠れる形になってしまったが、関大のエース阪本大もナイスピッチングであった。Max143㌔のストレートをインコース・アウトコースにきっちり投げ分け、得意のカットボールを多く混ぜるピッチングで立命館打線を自責点0に抑えた。
しかし自責点0という言葉が物語るように、初回には2個のエラーが重なって無安打で先制を許すと、6回には2死からショートのエラー→ライト前ヒットでライトが後逸で2点を失った。この2点というのが今日の投手戦にとっては大きな点数であり、東攻略の糸口が全く見いだせなかった関大は泣く泣く阪本大に6回で代打を送ることになった。するとリリーフ陣は完全に立命館打線に捕まり、4失点でチームは完敗してしまった。
攻守にわたって味方の援護を受けられなかった阪本大であるが、今日のピッチングを続けいていけば結果はちゃんとついてくるはずだ。
Pickup Player
東克樹 立命館大4年 ピッチャー
~完璧すぎる内容のノーヒットノーラン~
東克樹。愛工大名電では1年夏からベンチ入りを果たし、2春夏には濱田達(中日)に次ぐ2番手として甲子園に出場。2年秋からはエースとなり、3年夏に甲子園出場を果たした。立命館大でも1年時からリリーフ登板を重ね、桜井(巨人)・西川(日本新薬)の2枚看板が卒業した3年春からはエースを務め、京大戦でノーヒットノーランを達成するなどして、MVP・最優秀防御率・ベストナインを獲得してチームを優勝に導いた。
まずこの日の東はストレートが走りに走っていた。これまでのMaxは148㌔であったが、2回に149㌔をマークすると、その直後に今度は151㌔をマークした。東といえばスリークウォーターのイメージがあったが、今日見た東は腕の位置がやや上がって松井裕樹のようなフォームだったので、このことも球速アップに関係しているのかもしれない。
ただ上にも書いた通り、このストレートに頼ることなく、いつも通りに130㌔中盤のツーシーム・スライダー・チェンジアップを交えたピッチング。関大の打者は151㌔で相当ストレートを意識させられたようで、これらの球がいつも以上に有効にもなった。そして追い込んだ後や勝負どころでは、ほとんどが140㌔後半をマークするストレートを投げ込んだ。
またこれらのコントロールも素晴らしく、与えた四球は1個のみ、どんどんとストライクをとっていく。結局ストライク先攻なので、球数も増えずに103球でノーヒットノーランを達成してしまったのもまたスゴいところ。球数が少ないので終盤になっても勢いは衰えずに、7・8回には6者連続三振、9回には自己最速をさらに更新する152㌔をマークした。
このように完璧な内容のノーヒットノーラン。さらに球威が増して150を超えたのは大きなポイントでもあり、最終学年つまりドラフトイヤーを迎えて、これなら先輩の桜井に続く立命館大からのドラフト1位指名も十分にあり得る。

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