春の神奈川総括
高校野球は春の県大会が終わって、いよいよ地方大会が始まるという時期です。
ということで関東近郊が中心にはなるが、簡単に春季大会を総括してきます。
まず第1回は神奈川です。
復活の東海大相模
春の神奈川大会を制したのは東海大相模。実に神奈川を制するのは、小笠原(現:中日)らを擁して夏の甲子園を制した2015年夏以来で、優勝はおろかベスト4以上もそれ以来である。この間の神奈川の名門中と名門の東海大相模にとっては低迷といってもいいほどのものであった。
この春の東海大相模の戦いぶりは非常に安定していて、準々決勝までは全てコールド勝ち、準決勝も秋に敗れた桐光学園に7-3と見事リベンジをしてみせた。その安定の源は投手陣であり、背番号1の右の本格派の秋田、右サイドの大和田、肘痛から復帰した左腕安里の3人が安定したピッチングを見せたことにある。打線も1番~9番までどこからでも点を取ることができて、つながり始めると止まらないのが魅力。準々決勝の橘学苑戦、決勝の横浜戦でも1イニングに10得点以上のビックイニングを作り出した。
あえて課題をあげるとすれば、投打ともに核となる選手が決まっていないころだろうか?投手でいえば、まだまだ復活段階にある安里、打撃陣でいえばこの春結果を残した1番小松、4番森下の2年生コンビがそれに近い存在であろうか?

背番号18ながら4番センターとして攻守に活躍した森下
秋の課題の投手陣は
昨秋の神奈川総括で投手陣がエース不在で総崩れと評させてもった4チーム(横浜・桐光学園・桐蔭学園・横浜隼人)。これらの投手陣の改善具体はどうであったか?
横浜:◎
エースの板川は冬場のトレーニングで下半身がしっかりして、球威・コントロールともにアップして、見ていて非常に安心していられるピッチャーになり、名実ともに横浜のエースとなった。2番手の塩原もフォームが固まって安定感が増して、2試合に先発していずれも0封。その外にも、秋に上記の2人の頼りなさから投手兼任になった増田・万浪も相変わらず投げることができ、黒須・及川といった1年生もデビューを果たして、心強い限りである。
桐光学園:○
秋はサードが本職であった棒田が大会途中から背番号1を背負い、ロングリリーフとして安定したピッチングを披露した。これで1つ投手の計算は立ったことだろう。そして2年生の二ツ橋や1年生の左腕の冨田が先発を経験できたのも、夏にとって1つ大きな財産になっただろう。懸念点は咋秋のエース大工原が、背番号11でベンチ入りしていたものの登板がなかったことだろうか?
桐蔭学園○
これまで継投重視路線であった大川監督だが、この春は徳永・小諸といいたエース候補に試合を任せることが多かった。そしてエスと呼ぶにはまだ足りないかもしれないが、この2人が任された試合で最低限のピッチングができたいたのも咋秋に比べれば進歩である。
横浜隼人×
桐光学園に最後は投手陣が崩壊してコールド負けと課題は改善されていなかった。実質上のエース格である2年生右腕の青山はゆったりとしたフォームから長い腕を使って投げるストレートは球速以上に威力があって、ポテンシャルは非常に高い。だがまだエースと呼ぶには早く、だがその他の投手も球に力のある選手がいない状態。昨夏に横浜戦で先発登板した秋元は、ほぼファーストになっているが、レベルの高い変化球をもつこの左腕が投げるのが課題解決への1番の近道だと思う。

この春に背番号1を背負った桐光学園の棒田は安定したピッチングをみせた
強かった横浜
決勝は1・2年生中心で臨んだために敗れてしまったが、実力でいえばやや抜きんでていると感じたのは横浜だ。上記のように弱点であった投手陣がひと冬超えて成長し、もはや武器になりつつある。投手陣だけでなくスタメンに2年生が多かったために、冬の間の伸びしろも大きかった。特にもともとミート力の高かった斎藤は1発も打てる打者に成長し、この春は3番を背負うようになった。プロ注目の増田は、なかなかストライクが投げてもらえない中で、平塚学園から場外ホームランを含む3ホーマーで打率も高くて、相手投手からしてみればもう歩かせるしかないという状態であった。
夏の大会でもこの横浜を中心に神奈川が回っていきそうだと感じた。

パワーがつきこの春は3番を務めた斉藤
心配なのは慶応
一方咋秋に横浜と2強をなしていた慶応はやや心配だ。もともとチームの完成度が高かった分、横浜ほどのノビは見られていない。この春も法政二相手に何とかサヨナラ勝ちすると、その次も三浦学苑の好投手石井涼に2点のみに抑えられ、再度は星槎国際湘南の本田から1点しか奪えずに敗れてしまった。
下山がケガでいなかったこともあるが、打線の得点能力が低くかった。投げてはエース森田がイマイチぱっとせずしなkった。ただその間に渡邊哲、生井の両左腕がしっかりと仕事を果たせたのは、夏にとっては大きな収穫であった。

森田に次ぐ存在として左腕生井が台頭したのは慶応のこの春の収穫
注目の2人の好投手
星槎国際湘南の本田はこの春に、Maxを146㌔まで伸ばして臨み、見事に咋秋チャンピオンの慶応を撃破。プロからも注目される右腕が、ついに神奈川の壁をやぶったような試合であった。しかしその次に、秋のリベンジとして臨んだ横浜戦では。見事に返り討ちに遭ってしまい、コールド負け。昨秋はベスト8、この春はベスト4と確実に力をつけつつあるので、また夏に進化した姿を見せられるように
もう1人注目であったのが三浦学苑の石井涼。2年前のエース石井翔を兄に持つ石井涼は、186㎝の長身から威力のあるストレートを投げ込み、慶応相手に8回2失点の好投で慶応を追い詰めた。まだまだコントロールなどに粗さも残るが、それもまた伸びしろという意味では魅力である。

そのポテンシャルの高さだけでなく、結果でも魅せた三浦学苑の石井涼
春のベストナイン
※個人的に選んだこの春の神奈川ベストナインです
投手:板川(2横浜)
捕手:福永(3横浜)
一塁:小林将(3桐光学園)
二塁:斉藤(2横浜)
三塁:土田(3桐蔭学園)
遊撃:小松(2東海大相模)
外野:増田(3横浜)
森下(2東海大相模)
正木(3慶応)
明日からは開幕の関東大会。20日は横浜・東海大相模の東ぶりに揃った神奈川2強の試合を見に行く予定です。
ランキングに参加しています
よろしければクイックをお願いします↓

にほんブログ村
ということで関東近郊が中心にはなるが、簡単に春季大会を総括してきます。
まず第1回は神奈川です。
復活の東海大相模
春の神奈川大会を制したのは東海大相模。実に神奈川を制するのは、小笠原(現:中日)らを擁して夏の甲子園を制した2015年夏以来で、優勝はおろかベスト4以上もそれ以来である。この間の神奈川の名門中と名門の東海大相模にとっては低迷といってもいいほどのものであった。
この春の東海大相模の戦いぶりは非常に安定していて、準々決勝までは全てコールド勝ち、準決勝も秋に敗れた桐光学園に7-3と見事リベンジをしてみせた。その安定の源は投手陣であり、背番号1の右の本格派の秋田、右サイドの大和田、肘痛から復帰した左腕安里の3人が安定したピッチングを見せたことにある。打線も1番~9番までどこからでも点を取ることができて、つながり始めると止まらないのが魅力。準々決勝の橘学苑戦、決勝の横浜戦でも1イニングに10得点以上のビックイニングを作り出した。
あえて課題をあげるとすれば、投打ともに核となる選手が決まっていないころだろうか?投手でいえば、まだまだ復活段階にある安里、打撃陣でいえばこの春結果を残した1番小松、4番森下の2年生コンビがそれに近い存在であろうか?

背番号18ながら4番センターとして攻守に活躍した森下
秋の課題の投手陣は
昨秋の神奈川総括で投手陣がエース不在で総崩れと評させてもった4チーム(横浜・桐光学園・桐蔭学園・横浜隼人)。これらの投手陣の改善具体はどうであったか?
横浜:◎
エースの板川は冬場のトレーニングで下半身がしっかりして、球威・コントロールともにアップして、見ていて非常に安心していられるピッチャーになり、名実ともに横浜のエースとなった。2番手の塩原もフォームが固まって安定感が増して、2試合に先発していずれも0封。その外にも、秋に上記の2人の頼りなさから投手兼任になった増田・万浪も相変わらず投げることができ、黒須・及川といった1年生もデビューを果たして、心強い限りである。
桐光学園:○
秋はサードが本職であった棒田が大会途中から背番号1を背負い、ロングリリーフとして安定したピッチングを披露した。これで1つ投手の計算は立ったことだろう。そして2年生の二ツ橋や1年生の左腕の冨田が先発を経験できたのも、夏にとって1つ大きな財産になっただろう。懸念点は咋秋のエース大工原が、背番号11でベンチ入りしていたものの登板がなかったことだろうか?
桐蔭学園○
これまで継投重視路線であった大川監督だが、この春は徳永・小諸といいたエース候補に試合を任せることが多かった。そしてエスと呼ぶにはまだ足りないかもしれないが、この2人が任された試合で最低限のピッチングができたいたのも咋秋に比べれば進歩である。
横浜隼人×
桐光学園に最後は投手陣が崩壊してコールド負けと課題は改善されていなかった。実質上のエース格である2年生右腕の青山はゆったりとしたフォームから長い腕を使って投げるストレートは球速以上に威力があって、ポテンシャルは非常に高い。だがまだエースと呼ぶには早く、だがその他の投手も球に力のある選手がいない状態。昨夏に横浜戦で先発登板した秋元は、ほぼファーストになっているが、レベルの高い変化球をもつこの左腕が投げるのが課題解決への1番の近道だと思う。

この春に背番号1を背負った桐光学園の棒田は安定したピッチングをみせた
強かった横浜
決勝は1・2年生中心で臨んだために敗れてしまったが、実力でいえばやや抜きんでていると感じたのは横浜だ。上記のように弱点であった投手陣がひと冬超えて成長し、もはや武器になりつつある。投手陣だけでなくスタメンに2年生が多かったために、冬の間の伸びしろも大きかった。特にもともとミート力の高かった斎藤は1発も打てる打者に成長し、この春は3番を背負うようになった。プロ注目の増田は、なかなかストライクが投げてもらえない中で、平塚学園から場外ホームランを含む3ホーマーで打率も高くて、相手投手からしてみればもう歩かせるしかないという状態であった。
夏の大会でもこの横浜を中心に神奈川が回っていきそうだと感じた。

パワーがつきこの春は3番を務めた斉藤
心配なのは慶応
一方咋秋に横浜と2強をなしていた慶応はやや心配だ。もともとチームの完成度が高かった分、横浜ほどのノビは見られていない。この春も法政二相手に何とかサヨナラ勝ちすると、その次も三浦学苑の好投手石井涼に2点のみに抑えられ、再度は星槎国際湘南の本田から1点しか奪えずに敗れてしまった。
下山がケガでいなかったこともあるが、打線の得点能力が低くかった。投げてはエース森田がイマイチぱっとせずしなkった。ただその間に渡邊哲、生井の両左腕がしっかりと仕事を果たせたのは、夏にとっては大きな収穫であった。

森田に次ぐ存在として左腕生井が台頭したのは慶応のこの春の収穫
注目の2人の好投手
星槎国際湘南の本田はこの春に、Maxを146㌔まで伸ばして臨み、見事に咋秋チャンピオンの慶応を撃破。プロからも注目される右腕が、ついに神奈川の壁をやぶったような試合であった。しかしその次に、秋のリベンジとして臨んだ横浜戦では。見事に返り討ちに遭ってしまい、コールド負け。昨秋はベスト8、この春はベスト4と確実に力をつけつつあるので、また夏に進化した姿を見せられるように
もう1人注目であったのが三浦学苑の石井涼。2年前のエース石井翔を兄に持つ石井涼は、186㎝の長身から威力のあるストレートを投げ込み、慶応相手に8回2失点の好投で慶応を追い詰めた。まだまだコントロールなどに粗さも残るが、それもまた伸びしろという意味では魅力である。

そのポテンシャルの高さだけでなく、結果でも魅せた三浦学苑の石井涼
春のベストナイン
※個人的に選んだこの春の神奈川ベストナインです
投手:板川(2横浜)
捕手:福永(3横浜)
一塁:小林将(3桐光学園)
二塁:斉藤(2横浜)
三塁:土田(3桐蔭学園)
遊撃:小松(2東海大相模)
外野:増田(3横浜)
森下(2東海大相模)
正木(3慶応)
明日からは開幕の関東大会。20日は横浜・東海大相模の東ぶりに揃った神奈川2強の試合を見に行く予定です。
ランキングに参加しています
よろしければクイックをお願いします↓

にほんブログ村
スポンサーサイト