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立教大×天理大【全日本大学野球選手権】 ~立教大が土壇場で追いつき、タイブレークで勝利~

6/8 全日本大学野球選手権 準々決勝
立教大×天理大 @神宮球場

全日本大学野球選手権は準決勝の最後の枠をかけた戦い。有力チームが敗退していく中、東京六大学の代表としてベスト8まで着実に残った立教大と、大商大を破るという番狂わせで関西勢で唯一ベスト8に残った天理大の対決です。

試合スコア
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください
20170608立教大×天理大

天理大は1回裏に先頭の西山がヒットから2死2塁のチャンスを作ると、4番田中秀がセンター前タイムリーを放ち1点を先制。4回裏にも山本・加藤の連打から1死2・3塁のチャンスを作ると、中村のセカンドゴロの間に1点、さらに石原貴が左中間にタイムリー2ベースを放ち、計3点のリードを奪い、立教先発の手塚をKOする。

追い上げたい立教であるが、天理大先発の中川の前にチャンスは作るもののあと1本が出ずに試合は0-3のまま終盤を迎える。迎えた8回表に先頭の飯迫がショートへの内野安打で出塁すると、5番山根がレフトスタンドへ2ランホームランを放ち1点差に…。天理大はここで中川から、前日に16奪三振完投勝利をあげた森浦をマウンドに送る。森浦は大東に3ベースを浴びて同点のピンチを招くも、長谷・林田を連続三振に仕留めて、天理大が1点リードのまま最終回を迎える。

9回表に立教は1死から1番寺山が内野安打出塁すると、2盗を決めて1死2塁。ここで熊谷がセンター前にはじき返して、同点。天理大はその裏に1死2塁のチャンスを作るも、4回から無失点リリーフをみせる1年生アンダーハンドの中川の前に得点が奪えずに、試合は延長10回のタイブレークに突入する。

10回表に立教は飯迫のセカンドゴロ併殺崩れの間に1点を勝ち越すが、笠松はレフトフライに倒れて1点止まり。その裏、4番田中秀からの攻撃を選択した天理大だが、田中秀が中川の浮き上げるような高めの釣り球に三振。山本もセカンドフライに倒れ、立教大が接戦を制して準決勝進出を決めた。

20170608天理大 中川
8回途中まで2失点と天理大健闘の立役者となった中川

20170608立教大 山根
8回表に追撃の2ランを放った山根

20170608立教大 熊谷
9回に同点タイムリーを放ち手を突きあげる熊谷


Topic
◆まさに鳥谷なノーサインでの盗塁
9回に1点を追う立教大は1番寺山がショートへの高いバウンドのゴロを放ち、これが内野安打となった。そしてその寺山は続く熊谷の3球目にスチールを決行。見事に成功し、その次の投球を熊谷がセンター前に運んで同点に追いついた。まるで以前のXBCの鳥谷→井端を彷彿とさせるような土壇場での同点劇であり、寺山盗塁はまさに値千金であった。しかもこの盗塁は鳥谷と同じでノーサインで決行らしく、アウトになれば立教の敗けが確定するに等しい場面での、この盗塁は勇気がいるもので、本当に素晴らしかった。

この春から1番バッターに定着した寺山はリーグ戦での盗塁数は4。寺山の出塁回数からいえば、まだまだ伸びしろがあり、この春9盗塁という圧倒的な数字で盗塁王を獲得した熊谷先輩から、秋はその座を奪って欲しいものだ。

20170608立教大 寺山
9回に同点のきっかけとなる盗塁を決めた寺山


◆桐光学園時代からのお得意のロングリリーフ
立教大は4回に先発の手塚が3点目を失ってなおもピンチというところで、まだまだ序盤であるが、この春に試合終盤のリリーフエースとして活躍していたアンダースローの1年生中川をマウンドに送った。中川はこのピンチを凌ぐと、その後もMax132㌔の浮き上がるストレートをテンポよく投げ込み、8回まで天理打線を無得点に抑える。9回にも一打サヨナラというピンチを迎えるも、溝口監督が評価する強心臓ぶりを発揮して、1番西山を敬遠して、2番牧野を打ち取った。

ただタイブレークで迎えた10回裏は、味方が1点しかとれず、1死満塁でセカンドランナーが還ればサヨナラ負けという絶体絶命のピンチ。しかしここで天理4番の田中秀をファール3球で追い込むと、最後は高めの釣り球で三振。続く山本もインコースのストレートで詰まらせてセカンドフライに打ち取り立教大に勝利をもたらせた。

中川のロングリリーフは立教大では初めてだろうが、実は桐光学園時代にはよくやっていたこと。そもそも中川がその名を一躍全国にとどろかせたのは桐光学園の1年夏に1回無死満塁からリリーフして慶応相手に最後まで投げ切ったことであるし、その後も他の投手の成長を促す意味もあってか、実質中川が1番力はあるものの、他の投手が先発してすぐに中川がファーストからマウンドに向かうという光景はよくあった。よって今回のロングリリーフでの好投にも、桐光学園時代の経験が生きたと言えよう。

20170608立教大 中川
4回途中から登板しタイブレークまで無失点で抑えた中川


◆前日に続いて奪三振力の高さをみせてスーパー1年生
天理大は先発の4年生左腕中川が無失点の好投を続けていてが、8回に2ランを浴びたところで、前日に大商大相手に16奪三振完投勝利をあげて、実質エースといえる1年生左腕の森浦をマウンドに送った。森浦はいきなり大東に3ベースを浴びてしまうが、ここから本領発揮といった感じで、長谷・林田を連続三振に仕留めた。

この日の森浦はリリーフ登板ということもあり、前日に9回投げたのかよというくらいエンジン全開。ストレートは自己最速を更新する145㌔をマークし、得意の高速スライダーやチェンジアップで4三振を奪った。しかし9回に寺山を打ち取ったあたりが内野安打になってしまい、ピンチとなると熊谷に痛恨の同点タイムリー。タイブレークでも飯迫を完全に詰まらせたが、これが幸いしてしまい、ゲッツーにならずに決勝点を与えてしまった。

けれど今日の内容に文句をいう人は誰もいないだろうし、むしろ天理大を全国ベスト8に導いたスーパー1年生として今後も注目していきたい。

20170608天理大 森浦
負け投手にはなったものの、前日に続いて奪三振力の高さを見せつけた森浦


Pickup Player
熊谷敬宥 立教大4年 ショート
土壇場でみせた主将の意地
9回に土壇場で同点タイムリーを放ったのは立教大の主将の熊谷であった。

熊谷は仙台育英で1年秋から内野の控えとしてベンチ入りすると、2年秋より1番ショートのレギュラー。同期には今年大ブレイクしている上林(ソフトバンク)をはじめとして、馬場(仙台大)・小林(富士大)・長谷川(早稲田大)といった今年のドラフト候補たちが名を連ねていて、2年秋に明治神宮大会優勝で、センバツ出場を果たした。夏は自身は不調にあえぎながらも、チームは甲子園出場を果たすと、初戦の浦和学院戦ではサヨナラ打を含む4安打の活躍。U18日本代表にも選ばれ、途中から2番レフトのレギュラーを掴んだ。

立教大では3年春より大城(オリックス)の後を継いでショートのレギュラーとなり、今季から主将も務めている。スピード感と正確な送球が武器の守備は一級品で、リーグ戦では断トツ1位となる9盗塁をマークした足も魅力で大学日本代表にも選出されていた。しかし打率.222と打撃では結果を出せておらず、一時は下位打線にまで降格。この試合でも第2打席・第3打席はともにチャンスで凡退していた。

それでも1点ビハインドで迎えた9回1死1塁では、寺山が2盗を決めると、その直後のストレートをセンターにはじき返す値千金の同点タイムリー。打撃で調子の上がらなかった主将が、ここ1番でチームを救ったのであった。

20170608立教大 熊谷2
同点打を放つなど攻守にチームを牽引した熊谷



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