飯能南×聖望学園【全国高校野球選手権埼玉大会】 ~聖望学園が飯能ダービーを制して何とか初戦突破~
7/9 全国高校野球選手権埼玉大会
飯能南×聖望学園 @所沢航空公園野球場
前日7/8に開幕した全国高校野球選手権埼玉大会。前年度準優勝の聖望学園だが、春季大会の初戦で浦和学院に敗れたこともありこの夏はノーシード。現セガサミーのエースである横田を輩出した飯能南との飯能ダービー(聖望学園も飯能にある)です。
試合スコア
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください

聖望学園は1回裏に1番島村のライト線2ベースから1死1・3塁のチャンスを作ると、4番大野・5番国領の連続タイムリーで2点を先制。しかし2回以降も毎回のようにランナーを出すも、あと1本が出ず追加点が奪えない。たあ聖望学園の西澤も安定したピッチングで飯能南打線を無得点に抑えて、試合は聖望学園が2-0とリードしたまま終盤を迎える。
聖望学園は8回裏に先頭の国領がヒットで出塁し、バントで送って1死2塁とすると、好投を続けていた西澤が自らのバットで貴重な追加点となる3点目をたたき出す。これで盤石の態勢で9回表のマウンドに向かい、2番粕谷・3番鎌田を打ち取って2死。しかしここから3連打を浴びて満塁とされる。さらに続く岡野の打球をサードの大野の手にはかず1点。飯能南は1打同点というチャンスに代打白鳥を送るが、最後は西澤が三振に斬って取りゲームセット。聖望学園が何とか勝利をあげて初戦を突破した。

4打席で4出塁の活躍をみせた聖望1番の島村

いずれも得点に絡む2安打をはなった国領

2~7回は聖望打線を無得点に抑えた岡野
Topic
◆飯能南があと1人からの猛攻も
8回まで聖望学園のエース西澤からヒット3本、しかもそのうち2本が内野安打と完璧に抑えられていた飯能南。9回も2番粕谷・3番鎌田と倒れて、いよいよ終わりというところであったがここから4番佐々木のライト前ヒットを皮切りに、5番堀口・6番仲本も三遊間を破り、ホームランが出れば一気に逆転というチャンスを作った。ここで打席に立つのはここまで3失点と粘り強く投げ抜いてきたエース岡野。岡野は打ち取られたかと思ったが、粘り強さを象徴するかのように、岡野は打ち取られるも打球はピッチャー・サード・ショートの間のボテボテのゴロとなり、サード大野がこれをファンブルして、初得点。なおもチャンスで代打に1年生の白鳥を送るも最後は三振となってしまった。
しかし最後の最後に魅せた猛攻は見事であり、聖望学園という強豪相手に1-3というスコアは褒められるものだ。

9回2死から反撃の口火を切った4番佐々木
◆ちょっと不安な聖望打線
当然のことながら甲子園を目指す聖望学園にとって、初戦のこの3-1というスコアは納得できるものではないだろう。初回にはいきなり大野・国領の連続タイムリーで先制、なおも1死1・2塁ということでこのまま一気に聖望学園が行くのかと思われた。しかし松本・西澤と倒れるとやや流れを失った感があり、その後の2~7回は4回以外毎回ランナーを出すも無得点。
飯能南の金子が粘り強く投げたといえばそうだが、金子は球速があるわけではなく、どちらかというと聖望学園が打ち損じた感じ。途中からセカンド、ショート、レフトと打てない選手を次々に代えていくが交代も実らず…。自慢の打線がやや不安な滑りだしとなってしまった。
◆昨年の無念を晴らす3代目大野
聖望学園の4番は大野隼、この日は先制タイムリーを放つなど、力強いスイングでアウトコースの崩されたボールを強引に三遊間に持っていく2安打の活躍であった。大野隼は1年秋からサードのレギュラーとして活躍するも、昨夏はケガ(?)なのかベンチ外。打線全体としていまひとつであったが、個人としては3打数2安打1打点とまずまずの夏デビューを飾った。
聖望学園の大野といえば、2世代上の主将で1番or3番とした活躍した大野泰(東海大)、昨年の主将で2年夏から4番キャッチャーを務めた大野亮(国学院大)。大野隼は主将ではないものの、4番としてチームを牽引。聖望学園の3代目大野に注目です。

先制タイムリーを放つ大野
Pickup Player
西澤海 聖望学園3年 ピッチャー
今度はエースの意地で最後は抑えた
聖望学園の初戦の先発はエースの西澤であった。西澤は1年秋から力強いストレートとマウンド度胸を武器にリリーフとして活躍していたが、この夏は満を持して先発のマウンドにあがった。
この日の西澤は初回から自慢のストレートを中心に押すピッチング。しかし1回目のグランド整備が終わった4回からは、もう1つの武器である、曲がりは大きくないものの打者の手元で曲がるスライダーの割合を増やすと、もう手が付けられない状態。8回までヒット3本もそのうち内野安打が2本で、四球は1個のみの無失点という完璧な内容であった。
しかし9回2死から3連打をあびて満塁のピンチ。ここでよみがえるのが春季大会の浦和学院戦。2番手として登板した西澤は、9回2死を浦和学院相手にリードした状態で迎えたが、ここから浦和学院に連打を浴びてまさかの逆転負け。これで息を吹き返した浦和学院は関東大会を制覇した。
この日も同様に9回2死のピンチで、ブルペンでは高橋・遠藤が準備をするも、岡本監督はマウンドをエースに託し続ける。西澤はエラーで1点を失って完封は逃すも、最後は代打白鳥を三振に斬ってとりゲームセット。9回6安打1四球10奪三振の1失点(自責点0)という内容で、聖望のエースとしての責務は果たした。

9回10奪三振自責点0の好投をみせたエース西澤
ランキングに参加しています
よろしければクリックをお願いします↓

にほんブログ村
飯能南×聖望学園 @所沢航空公園野球場
前日7/8に開幕した全国高校野球選手権埼玉大会。前年度準優勝の聖望学園だが、春季大会の初戦で浦和学院に敗れたこともありこの夏はノーシード。現セガサミーのエースである横田を輩出した飯能南との飯能ダービー(聖望学園も飯能にある)です。
試合スコア
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください

聖望学園は1回裏に1番島村のライト線2ベースから1死1・3塁のチャンスを作ると、4番大野・5番国領の連続タイムリーで2点を先制。しかし2回以降も毎回のようにランナーを出すも、あと1本が出ず追加点が奪えない。たあ聖望学園の西澤も安定したピッチングで飯能南打線を無得点に抑えて、試合は聖望学園が2-0とリードしたまま終盤を迎える。
聖望学園は8回裏に先頭の国領がヒットで出塁し、バントで送って1死2塁とすると、好投を続けていた西澤が自らのバットで貴重な追加点となる3点目をたたき出す。これで盤石の態勢で9回表のマウンドに向かい、2番粕谷・3番鎌田を打ち取って2死。しかしここから3連打を浴びて満塁とされる。さらに続く岡野の打球をサードの大野の手にはかず1点。飯能南は1打同点というチャンスに代打白鳥を送るが、最後は西澤が三振に斬って取りゲームセット。聖望学園が何とか勝利をあげて初戦を突破した。

4打席で4出塁の活躍をみせた聖望1番の島村

いずれも得点に絡む2安打をはなった国領

2~7回は聖望打線を無得点に抑えた岡野
Topic
◆飯能南があと1人からの猛攻も
8回まで聖望学園のエース西澤からヒット3本、しかもそのうち2本が内野安打と完璧に抑えられていた飯能南。9回も2番粕谷・3番鎌田と倒れて、いよいよ終わりというところであったがここから4番佐々木のライト前ヒットを皮切りに、5番堀口・6番仲本も三遊間を破り、ホームランが出れば一気に逆転というチャンスを作った。ここで打席に立つのはここまで3失点と粘り強く投げ抜いてきたエース岡野。岡野は打ち取られたかと思ったが、粘り強さを象徴するかのように、岡野は打ち取られるも打球はピッチャー・サード・ショートの間のボテボテのゴロとなり、サード大野がこれをファンブルして、初得点。なおもチャンスで代打に1年生の白鳥を送るも最後は三振となってしまった。
しかし最後の最後に魅せた猛攻は見事であり、聖望学園という強豪相手に1-3というスコアは褒められるものだ。

9回2死から反撃の口火を切った4番佐々木
◆ちょっと不安な聖望打線
当然のことながら甲子園を目指す聖望学園にとって、初戦のこの3-1というスコアは納得できるものではないだろう。初回にはいきなり大野・国領の連続タイムリーで先制、なおも1死1・2塁ということでこのまま一気に聖望学園が行くのかと思われた。しかし松本・西澤と倒れるとやや流れを失った感があり、その後の2~7回は4回以外毎回ランナーを出すも無得点。
飯能南の金子が粘り強く投げたといえばそうだが、金子は球速があるわけではなく、どちらかというと聖望学園が打ち損じた感じ。途中からセカンド、ショート、レフトと打てない選手を次々に代えていくが交代も実らず…。自慢の打線がやや不安な滑りだしとなってしまった。
◆昨年の無念を晴らす3代目大野
聖望学園の4番は大野隼、この日は先制タイムリーを放つなど、力強いスイングでアウトコースの崩されたボールを強引に三遊間に持っていく2安打の活躍であった。大野隼は1年秋からサードのレギュラーとして活躍するも、昨夏はケガ(?)なのかベンチ外。打線全体としていまひとつであったが、個人としては3打数2安打1打点とまずまずの夏デビューを飾った。
聖望学園の大野といえば、2世代上の主将で1番or3番とした活躍した大野泰(東海大)、昨年の主将で2年夏から4番キャッチャーを務めた大野亮(国学院大)。大野隼は主将ではないものの、4番としてチームを牽引。聖望学園の3代目大野に注目です。

先制タイムリーを放つ大野
Pickup Player
西澤海 聖望学園3年 ピッチャー
今度はエースの意地で最後は抑えた
聖望学園の初戦の先発はエースの西澤であった。西澤は1年秋から力強いストレートとマウンド度胸を武器にリリーフとして活躍していたが、この夏は満を持して先発のマウンドにあがった。
この日の西澤は初回から自慢のストレートを中心に押すピッチング。しかし1回目のグランド整備が終わった4回からは、もう1つの武器である、曲がりは大きくないものの打者の手元で曲がるスライダーの割合を増やすと、もう手が付けられない状態。8回までヒット3本もそのうち内野安打が2本で、四球は1個のみの無失点という完璧な内容であった。
しかし9回2死から3連打をあびて満塁のピンチ。ここでよみがえるのが春季大会の浦和学院戦。2番手として登板した西澤は、9回2死を浦和学院相手にリードした状態で迎えたが、ここから浦和学院に連打を浴びてまさかの逆転負け。これで息を吹き返した浦和学院は関東大会を制覇した。
この日も同様に9回2死のピンチで、ブルペンでは高橋・遠藤が準備をするも、岡本監督はマウンドをエースに託し続ける。西澤はエラーで1点を失って完封は逃すも、最後は代打白鳥を三振に斬ってとりゲームセット。9回6安打1四球10奪三振の1失点(自責点0)という内容で、聖望のエースとしての責務は果たした。

9回10奪三振自責点0の好投をみせたエース西澤
ランキングに参加しています
よろしければクリックをお願いします↓

にほんブログ村
スポンサーサイト