国士舘×早大学院 【秋季東京大会1回戦】
10/7 秋季東京大会1回戦
国士舘×早大学院 @神宮第二球場
秋季東京大会は初日雨に見舞われて多くの球場で試合が中止になりましたが、水はけなど皆無の神宮第二球場は開始が5分遅れただけで無事に試合開始です。
試合スコア
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください

国士舘は1回表、先頭の倉田のヒットと四球で1・2塁とし、さらに田中のバントもヒットになり無死満塁。4番嶋崎のセンターへの犠牲フライで先制すると、この間にセカンドランナーもタッチアップで3塁に進み、続く内藤真も犠牲フライを放って国士舘が2点を先制する。追う早大学院も1番木屋がヒット、さらにこちらも八戸のバントがヒットになり無死1・2塁とチャンスを作るが、ここで国士舘のエース石井が本領を発揮し、クリーンアップを抑えて無失点で切り抜ける。
国士舘は3回表に田中のヒットと嶋崎の2ベースで2・3塁のチャンスを作ると6番冨田の犠牲フライで追加点。またこの間に2塁ランナーもタッチアップで3塁を狙うと、それを刺そうとした早大学院の送球が逸れて2塁ランナーの嶋崎が一気にホームインし2点を追加する。4回表にも倉田のレフト線への2ベースと2四球で満塁とすると、4番嶋崎が左中間に走者一掃のタイムリー2ベースを放ち3点を追加して、大量リードを奪った。
早大学院のエース佐竹は5回以降は国士舘打線をノーヒットに抑えるも、打線は石井の前に2回以降チャンスらしいチャンスも作れずに完封負け。国士舘が7回コールドで2回戦にコマを進めた。

5回以降は国士舘打線をノーヒットに抑えた早大学院のエース佐竹

2安打3出塁で得点の起点となった国士舘の1番倉田

見事7回完封勝利をあげた国士舘のエース石井
Topic
◆3塁へのタッチアップで効率のいい攻撃
この試合7得点を奪った国士舘であるが、ヒット数は6本のみであった。その要因は1つに早大学院の佐竹から7個の四死球を選びランナーを出せたことであるが、最大の要因は犠牲フライでランナーを1イニングに2人返せたことである。
7得点のうち4点は犠牲フライ絡みであり、1回と3回に犠牲フライで2点ずつを奪った。いずれの回も1点目
の犠牲フライの際に3塁ランナーだけでなく、後ろのランナーである2塁ランナーも3塁へタッチアップができていた。それぞれセンターフライ、レフトフライであったために決してタッチアップが簡単なわけではなかったが、果敢な走塁で3塁を陥れたことで続く打者の犠牲フライ、あるいは相手のエラーを誘うことで2点目につながった。普段は見落とされがちな後ろのランナーのタッチアップが今日の国士舘の攻撃において大きな役割を果たした。

1回に2点目となる犠牲フライを放つ国士舘の内藤真
◆盤石だった左サイドのエース
国士舘の新チームのエースは、1年夏から先発にリリーフに登板をしていたサイド左腕の石井である。サイドスローというと(特に左腕は)腕を大きく使ったフォームの投手が多いが、石井の場合はテイクバックがコンパクトであり、それがゆえに打者もタイミングがとりづらそうであり、早大学院の各打者は石井のストレートに振り遅れ気味であった。またこのストレートを左右のバッターのアウトコースにきっちり投げることができていて、それに時よりスライダーも交えたピッチングで早大学院打線を抑えていった。
石井は初回こそ連打でピンチを招くも、ここでギアが入ったかクリーンアップを抑えてピンチを凌ぐと、その後は2塁すら踏ませないピッチング。5回以降は打線の勢いが止まってしまった国士舘であったが、石井のピッチングはそんなもの全く感じさせないものであった。石井が強豪相手にも今日のようなピッチングを続けることができれば、国士舘のセンバツも見えてくることだろう。

テイクバックのコンパクトな横手のフォームからボールを投げ込む国士舘の石井
◆国士舘が見据えるのはもう1つの早稲田
まずは早大学院を圧倒した国士舘であるが、この後は昨秋4強の日野、そしてその次には早実が待っている。特に早実に関しては昨夏、昨秋、今年の春と3期連続で敗れている。特にこの春は8回表までリードしていながら、その裏に一挙10点を奪われてサヨナラ負けという歴史に残る大逆転負けを喫している。
現エースの石井はこの3試合全てに登板していて、早実に対するリベンジの思いも強いところであるとは思う。まずは早大学院とうい早稲田を破った国士舘であるが、その先に見据えるのはもう1つの早稲田(=早実)へのリベンジである。
Pickup Player
嶋崎優介 国士舘2年 サード・ショート
~前チーム唯一のレギュラーが4番として4打点の活躍~
この試合で国士舘の7点中4点を叩き出したのが4番に座る嶋崎であった。
嶋崎は2年春からショートのレギュラーを獲得し、上記の春の早実戦でもホームランを打つ活躍を見せている。2年夏には4番も務めるなどして、現2年生では唯一のレギュラーであった。この秋も背番号は5になったものの4番ショートでこの1回戦を迎えた。
嶋崎は体こそ大きくないものの、大きく足をあげても体幹がぶれることのない打撃フォームで、どこコースにもスムーズにバットを出すことができている。それを象徴するのが第3打席で、佐竹の高めのボール球のストレートに対して上から被せるようにうまくバットを出して、打球を左中間に運んで走者一掃のタイムリー2ベースとした。その前の打席ではアウトコース気味のボールをそのままうまく右中間に運んでいて、見事なバットコントロールであった。結局この日は先制点の犠牲フライも放つなどして、2打数2安打4打点という活躍でしっかりと4番の仕事を果たした。
また守備でもショートで三遊間の打球をとってジャンピングスローでアウトにするなど軽快な動きをみせた。1年のころからショートのポジションを争ってきた赤川が新チームではキャッチャーにコンバートされたこともあり、嶋崎には守備でもチームの中心となることが求められるところであろう。
新チームでは主将も務めて、もはや全ての面で国士舘を引っ張っていくのが嶋崎のようである。

4打点の打撃に加えて守備でも国士舘の中心として期待される嶋崎
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国士舘×早大学院 @神宮第二球場
秋季東京大会は初日雨に見舞われて多くの球場で試合が中止になりましたが、水はけなど皆無の神宮第二球場は開始が5分遅れただけで無事に試合開始です。
試合スコア
※お手数ですが、もしスコアが見づらい場合には画面を拡大してみてください

国士舘は1回表、先頭の倉田のヒットと四球で1・2塁とし、さらに田中のバントもヒットになり無死満塁。4番嶋崎のセンターへの犠牲フライで先制すると、この間にセカンドランナーもタッチアップで3塁に進み、続く内藤真も犠牲フライを放って国士舘が2点を先制する。追う早大学院も1番木屋がヒット、さらにこちらも八戸のバントがヒットになり無死1・2塁とチャンスを作るが、ここで国士舘のエース石井が本領を発揮し、クリーンアップを抑えて無失点で切り抜ける。
国士舘は3回表に田中のヒットと嶋崎の2ベースで2・3塁のチャンスを作ると6番冨田の犠牲フライで追加点。またこの間に2塁ランナーもタッチアップで3塁を狙うと、それを刺そうとした早大学院の送球が逸れて2塁ランナーの嶋崎が一気にホームインし2点を追加する。4回表にも倉田のレフト線への2ベースと2四球で満塁とすると、4番嶋崎が左中間に走者一掃のタイムリー2ベースを放ち3点を追加して、大量リードを奪った。
早大学院のエース佐竹は5回以降は国士舘打線をノーヒットに抑えるも、打線は石井の前に2回以降チャンスらしいチャンスも作れずに完封負け。国士舘が7回コールドで2回戦にコマを進めた。

5回以降は国士舘打線をノーヒットに抑えた早大学院のエース佐竹

2安打3出塁で得点の起点となった国士舘の1番倉田

見事7回完封勝利をあげた国士舘のエース石井
Topic
◆3塁へのタッチアップで効率のいい攻撃
この試合7得点を奪った国士舘であるが、ヒット数は6本のみであった。その要因は1つに早大学院の佐竹から7個の四死球を選びランナーを出せたことであるが、最大の要因は犠牲フライでランナーを1イニングに2人返せたことである。
7得点のうち4点は犠牲フライ絡みであり、1回と3回に犠牲フライで2点ずつを奪った。いずれの回も1点目
の犠牲フライの際に3塁ランナーだけでなく、後ろのランナーである2塁ランナーも3塁へタッチアップができていた。それぞれセンターフライ、レフトフライであったために決してタッチアップが簡単なわけではなかったが、果敢な走塁で3塁を陥れたことで続く打者の犠牲フライ、あるいは相手のエラーを誘うことで2点目につながった。普段は見落とされがちな後ろのランナーのタッチアップが今日の国士舘の攻撃において大きな役割を果たした。

1回に2点目となる犠牲フライを放つ国士舘の内藤真
◆盤石だった左サイドのエース
国士舘の新チームのエースは、1年夏から先発にリリーフに登板をしていたサイド左腕の石井である。サイドスローというと(特に左腕は)腕を大きく使ったフォームの投手が多いが、石井の場合はテイクバックがコンパクトであり、それがゆえに打者もタイミングがとりづらそうであり、早大学院の各打者は石井のストレートに振り遅れ気味であった。またこのストレートを左右のバッターのアウトコースにきっちり投げることができていて、それに時よりスライダーも交えたピッチングで早大学院打線を抑えていった。
石井は初回こそ連打でピンチを招くも、ここでギアが入ったかクリーンアップを抑えてピンチを凌ぐと、その後は2塁すら踏ませないピッチング。5回以降は打線の勢いが止まってしまった国士舘であったが、石井のピッチングはそんなもの全く感じさせないものであった。石井が強豪相手にも今日のようなピッチングを続けることができれば、国士舘のセンバツも見えてくることだろう。

テイクバックのコンパクトな横手のフォームからボールを投げ込む国士舘の石井
◆国士舘が見据えるのはもう1つの早稲田
まずは早大学院を圧倒した国士舘であるが、この後は昨秋4強の日野、そしてその次には早実が待っている。特に早実に関しては昨夏、昨秋、今年の春と3期連続で敗れている。特にこの春は8回表までリードしていながら、その裏に一挙10点を奪われてサヨナラ負けという歴史に残る大逆転負けを喫している。
現エースの石井はこの3試合全てに登板していて、早実に対するリベンジの思いも強いところであるとは思う。まずは早大学院とうい早稲田を破った国士舘であるが、その先に見据えるのはもう1つの早稲田(=早実)へのリベンジである。
Pickup Player
嶋崎優介 国士舘2年 サード・ショート
~前チーム唯一のレギュラーが4番として4打点の活躍~
この試合で国士舘の7点中4点を叩き出したのが4番に座る嶋崎であった。
嶋崎は2年春からショートのレギュラーを獲得し、上記の春の早実戦でもホームランを打つ活躍を見せている。2年夏には4番も務めるなどして、現2年生では唯一のレギュラーであった。この秋も背番号は5になったものの4番ショートでこの1回戦を迎えた。
嶋崎は体こそ大きくないものの、大きく足をあげても体幹がぶれることのない打撃フォームで、どこコースにもスムーズにバットを出すことができている。それを象徴するのが第3打席で、佐竹の高めのボール球のストレートに対して上から被せるようにうまくバットを出して、打球を左中間に運んで走者一掃のタイムリー2ベースとした。その前の打席ではアウトコース気味のボールをそのままうまく右中間に運んでいて、見事なバットコントロールであった。結局この日は先制点の犠牲フライも放つなどして、2打数2安打4打点という活躍でしっかりと4番の仕事を果たした。
また守備でもショートで三遊間の打球をとってジャンピングスローでアウトにするなど軽快な動きをみせた。1年のころからショートのポジションを争ってきた赤川が新チームではキャッチャーにコンバートされたこともあり、嶋崎には守備でもチームの中心となることが求められるところであろう。
新チームでは主将も務めて、もはや全ての面で国士舘を引っ張っていくのが嶋崎のようである。


4打点の打撃に加えて守備でも国士舘の中心として期待される嶋崎
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