仙台育英の処分が重すぎる件について
仙台育英野球部、部員の飲酒喫煙で無期限活動停止
ということで2015年には佐藤(オリックス)・平沢(ロッテ)らを擁して夏の甲子園準V、今年の夏には大阪桐蔭を破る。この秋のドラフトでも馬場(仙台大→阪神)、熊谷(立教大→阪神)、西巻(楽天)などの3人をプロに送り出すなんど東北の高校野球界の中では現在No1ともいえる仙台育英が部品の飲酒・喫煙という不祥事により無期限活動停止となった。
活動停止ということは基本は練習すらもできないということ。よく耳にする「対外試合禁止」というものよりもはるかに重いものであるし、無期限というワードがついている限りこれがすぐに明けるものであるとは考えにくい。
ただ今回注意して欲しいのはこれらは高野連から課された処分ではないということだ。これだけの不祥事なので高野連も当然のことながら処分は課すであろうが、今回の「無期限活動停止」は学校が高野連に先んじて行った処置である。では高野連だとどのようなレベルの処分となるのか?
例えばこの夏に甲子園に出場した松商学園は部員2人の飲酒・喫煙が発覚→厳重注意で済んだ。直近で発表されたものだと、周防大島は部員の飲酒・喫煙に加えて窃盗まであるのに4月までの対外試合禁止、部内のいじめ・喫煙の大阪偕成も4月までというところだ。今回の仙台育英でいえば、アルコール中毒で緊急搬送というのが重いポイントであるが、半分はもう引退した3年生であり、現役は3人しかいないというところを見ると、処分は4月までの対外試合禁止といったところであろう。
つまり学校側が課した処分は、高野連が課すと思われているものよりもかなり重いものと思われる。
仙台育英は夏の時点で部員が119人という大所帯だ。ざっと見積もって今の1・2年生で80人程度…そのうち3人が飲酒・喫煙ということだ。個人的な見解でいえば、高校生が80人いたらそりゃ3人くらいはやるだろというところだ。
もちろんだからといって許容できることではないし、処分はあって当然だが、今回の処分は過度に重すぎるのではと思う。無期限活動停止という決定で早く幕引きをしたいのが学校側で、学校が部活停止を言ってしまった以上はどうすることもできないのが現実であるが、残された野球部員たちはどうなのか?仙台育英の副校長は「多くの生徒が頑張っている中、非常に残念だ。生徒の指導と管理を徹底したい」と言っているが、その多くの生徒の頑張りが報われるようにするには、自分たちで早く幕引きをするために厳しい処分を科すのではなく、もっと軽いだろう高野連の処分を待つという方法もあるのではないだろうか?また仙台育英ともなる親元を離れてわざわざ野球留学をしている選手も多い。そんな選手から野球を取り上げるのでなく、最後まで何とかやらせてあげようと粘るのも、そういう生徒を引き受けた学校の務めだと思う。
仙台育英の新チームは東北大会の1回戦で敗れてしまったためにセンバツ出場の可能性はもともと0に等しい。だが秋季宮城大会では4試合全てで7得点以上をあげ、失点は決勝戦での1点のみという、まさに王者の戦いぶり。夏の甲子園ベスト8のレギュラーで残るのはサードの鈴木佳のみであるが、他にも主将で正捕手とまさにチームの軸となる阿部、エース不在といわれた中で威力のあるストレートと多彩な変化球でエースの座を手に入れた佐々田など有力な選手は多い。これらの選手が冬の間に満足に練習ができないとなっては野球界としての損失も大きい。また付属の秀光中からは、U15日本代表の宮本らが今年も進学予定でこれら有望株がどうなってしまうのかも気になるところである。
もう下ってしまった処分は簡単には覆らないだろうが、上記のようなことを踏まえた上で、処分が早く明けて、来年の春の大会、少なくとも夏の大会では仙台育英ナインの姿が見れるようになってほしいものだ。

夏の甲子園ベスト8を唯一レギュラーとして経験した鈴木佳

正捕手であり、新チームの主将でもある阿部
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ということで2015年には佐藤(オリックス)・平沢(ロッテ)らを擁して夏の甲子園準V、今年の夏には大阪桐蔭を破る。この秋のドラフトでも馬場(仙台大→阪神)、熊谷(立教大→阪神)、西巻(楽天)などの3人をプロに送り出すなんど東北の高校野球界の中では現在No1ともいえる仙台育英が部品の飲酒・喫煙という不祥事により無期限活動停止となった。
活動停止ということは基本は練習すらもできないということ。よく耳にする「対外試合禁止」というものよりもはるかに重いものであるし、無期限というワードがついている限りこれがすぐに明けるものであるとは考えにくい。
ただ今回注意して欲しいのはこれらは高野連から課された処分ではないということだ。これだけの不祥事なので高野連も当然のことながら処分は課すであろうが、今回の「無期限活動停止」は学校が高野連に先んじて行った処置である。では高野連だとどのようなレベルの処分となるのか?
例えばこの夏に甲子園に出場した松商学園は部員2人の飲酒・喫煙が発覚→厳重注意で済んだ。直近で発表されたものだと、周防大島は部員の飲酒・喫煙に加えて窃盗まであるのに4月までの対外試合禁止、部内のいじめ・喫煙の大阪偕成も4月までというところだ。今回の仙台育英でいえば、アルコール中毒で緊急搬送というのが重いポイントであるが、半分はもう引退した3年生であり、現役は3人しかいないというところを見ると、処分は4月までの対外試合禁止といったところであろう。
つまり学校側が課した処分は、高野連が課すと思われているものよりもかなり重いものと思われる。
仙台育英は夏の時点で部員が119人という大所帯だ。ざっと見積もって今の1・2年生で80人程度…そのうち3人が飲酒・喫煙ということだ。個人的な見解でいえば、高校生が80人いたらそりゃ3人くらいはやるだろというところだ。
もちろんだからといって許容できることではないし、処分はあって当然だが、今回の処分は過度に重すぎるのではと思う。無期限活動停止という決定で早く幕引きをしたいのが学校側で、学校が部活停止を言ってしまった以上はどうすることもできないのが現実であるが、残された野球部員たちはどうなのか?仙台育英の副校長は「多くの生徒が頑張っている中、非常に残念だ。生徒の指導と管理を徹底したい」と言っているが、その多くの生徒の頑張りが報われるようにするには、自分たちで早く幕引きをするために厳しい処分を科すのではなく、もっと軽いだろう高野連の処分を待つという方法もあるのではないだろうか?また仙台育英ともなる親元を離れてわざわざ野球留学をしている選手も多い。そんな選手から野球を取り上げるのでなく、最後まで何とかやらせてあげようと粘るのも、そういう生徒を引き受けた学校の務めだと思う。
仙台育英の新チームは東北大会の1回戦で敗れてしまったためにセンバツ出場の可能性はもともと0に等しい。だが秋季宮城大会では4試合全てで7得点以上をあげ、失点は決勝戦での1点のみという、まさに王者の戦いぶり。夏の甲子園ベスト8のレギュラーで残るのはサードの鈴木佳のみであるが、他にも主将で正捕手とまさにチームの軸となる阿部、エース不在といわれた中で威力のあるストレートと多彩な変化球でエースの座を手に入れた佐々田など有力な選手は多い。これらの選手が冬の間に満足に練習ができないとなっては野球界としての損失も大きい。また付属の秀光中からは、U15日本代表の宮本らが今年も進学予定でこれら有望株がどうなってしまうのかも気になるところである。
もう下ってしまった処分は簡単には覆らないだろうが、上記のようなことを踏まえた上で、処分が早く明けて、来年の春の大会、少なくとも夏の大会では仙台育英ナインの姿が見れるようになってほしいものだ。

夏の甲子園ベスト8を唯一レギュラーとして経験した鈴木佳

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